JPH05301093A - 水路の流水の水処理に使用する器具 - Google Patents

水路の流水の水処理に使用する器具

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JPH05301093A
JPH05301093A JP4131734A JP13173492A JPH05301093A JP H05301093 A JPH05301093 A JP H05301093A JP 4131734 A JP4131734 A JP 4131734A JP 13173492 A JP13173492 A JP 13173492A JP H05301093 A JPH05301093 A JP H05301093A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】灌漑用の水を活性化して栽培植物の生長を促進
させる場合や工場排水の水から重金属を除き水を浄化す
る場合など水処理に際し、用水路や排水路等水路の対向
する側壁間に懸架配置して水路の流水中に本器具の下部
を浸漬するだけで、器具に装入した水処理材料と流水と
の接触効率を良くして流水を処理できる器具を提供す
る。 【構成】用水路,排水路等の対向する側壁間に器具を回
転可能に懸架するための中心軸4の中間部に所定間隔を
おいて一対の円形状側板3,3を固着して両側に懸架軸
部41, 41を形成し、両側板間の中心軸の周囲に多数の小
孔を穿設した薄板の周壁5aで囲んだ水処理材料収容室5
を形成し側板3に蓋つきの材料装入口3aを設ける。収容
室5の外周位置に円周角を等分して放射方向に翼板2を
複数個設け、収容室5に水処理材料Cを入れた本器具を
水路途中の側壁間に懸架配置するとき翼板2が水流で押
され器具が回転するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、灌漑用の用水や工場
排水や下水乃至は養魚場への供給水の水路を流れる水の
水処理に使用する器具に関し、より詳しくは該水路の対
向する側壁間に懸架配置せしめて流水と水処理材料との
接触を効率的に行わせるために使用する器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田畑や菜園等への灌漑には通常水
だけを用水路により供給している。また、土壌を用いな
いで植物を栽培する水耕には、作物を支持した栽培槽の
中へ水と肥料分からなる培養液を循環させることが行わ
れている。本出願人は先に、特願平3−185500号
により、水耕栽培の栽培槽に培養液を循環させるための
ポンプからの配管径路や、ハウス栽培の栽培植物に水を
散布するスプリンクラーへの水の供給管に、水との接触
により水処理を行って栽培植物の生長を促進するため
に、電気石,珪素土などのミネラル含有物,沸石の各粉
体をアルミナなどで小形に焼結した組成物を容器内に流
動可能に封入した器具を用いて、培養液や水と上記組成
物との接触を行わせるようにした水処理用の使用器具の
提案を行い、一部で実施され収穫の向上をもたらしてい
る。
【0003】また、工場排水の場合、排水を工場内で処
理して重金属等の公害物質を除き排水路へ流すことが行
われているが、一般的には完全には実施されていないの
が現状である。そして下水の場合には、下水処理場に至
るまでの下水の水路には、何等流水に処理が行われてい
ない。一方、養魚場への供給水の場合、特に処理は行わ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記水耕栽培やハウス
栽培では、電気石やミネラル含有物を含んだ組成物によ
り培養液や補給水を水処理し活性化して栽培植物の生長
を促進させるものが一部で既に実施されているが、一般
の田畑や菜園等への灌漑には用水路から水を補給してい
るだけで、該水を活性化して栽培植物の成長を促進させ
るようなことは全く行われていない。従って現状では、
田畑や菜園等ではその収穫量の向上はほぼ限度に来てお
り、これ以上収穫を増やすことは困難である。一方、工
場排水の処理が不充分な排水の場合、残存重金属による
公害は避けられない。また、下水処理場に至る下水の水
路のうち露出した部分は悪臭の問題がある。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、田畑や菜園等への用水路の対向する側壁間に
配置懸架せしめて簡単に使用することができ、栽培植物
の生長促進用組成物を水処理材料に用いて用水との接触
をよくしてより収穫を上げることができる一方、工場排
水の排水路や下水路の断面がコの字形コンクリートブロ
ックを接続した水路にも容易に使用でき、排・下水と水
処理材料との接触効率をよくして流水中の重金属の除去
や悪臭の軽減に資することのできる水路の流水の水処理
に使用可能で、さらには養魚場への供給水の水処理にも
使用可能な器具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、灌漑用の用水や工場排水等の水
路の対向する側壁の間に架け渡すように配置して流水と
水処理材料との接触を行わせるために使用する器具とし
て、該器具を回転可能に懸架するための中心軸4の中間
部に所定間隔をおいて、両側に懸架軸部41, 41を有する
ごとく対向して一対の円形状側板3,3を固着し、この
両側板3,3の間の中心軸の外周部に、多数の小孔を穿
設した薄板製の周壁5aを有する水処理材料Cの収容室5
を形成するとともに、該収容室5の外周位置に円周角を
等分して放射方向に所定高さの翼板2を所定個数付設す
る。そして、上記側板3,3の少くとも何れか一方の側
板3の収容室部分に、水処理材料Cが通過可能で閉塞栓
3bを備えた水処理材料の装入口3aを設ける。
【0007】中心軸の外周部に形成する水処理材料の収
容室5は、中心軸を囲繞して中心軸と同心に多数の小孔
を穿設した薄板製の周壁を設けて形成しても良いが、円
周角を等分して複数個配設することが望ましい。また、
翼板2は、中心軸線を通る平面上に位置せしめてもよい
が、中心軸線を通る平面に所定角傾斜して配設すること
が効果的である。
【0008】上記水処理材料収容室5を設けるに当っ
て、多数の小孔を有する周壁5aの一対を、各翼板2にそ
れぞれ連続して対向するごとく軸心側に設けて収容室を
形成するようにするとよい。
【0009】そして水処理をする水の水路が灌漑用の用
水路の場合には、収容室5に装入すま水処理材料には、
電気石及び珪素土などのミネラル含有物を含んだ所定の
粒状の栽培植物の生長促進用組成物を使用すれば良く、
水処理をする水の水路が工場排水・下水乃至は養魚場へ
の供給水の水路の場合には、収容室5に装入する水処理
材料には、少くとも電気石を主成分として含有する所定
の粒状のものを用いるのが効果的である。
【0010】
【作用】上記のとおり、この発明の水処理に使用する器
具は構成されるが、該器具の側板3に設けられた閉塞栓
3bを取外して装入口3aから該器具の収容室5に適量の水
処理材料C(処理する水が灌漑用の用水の場合には、栽
培植物の生長促進用の水処理材料、処理する水が工場排
水・下水乃至養魚場への供給水などの場合は流水をイオ
ン化できる水処理材料)を投入して閉塞栓を閉じたもの
を灌漑用の用水路や工場排水の排水路の対向する側壁す
なわち水流方向の左右に位置する側壁上に、本器具の両
側板外方の一対の懸架軸部41, 41を回転可能に載置して
水路の側壁間に本器具を懸架配置せしめる。これによ
り、器具の両側板3,3の下端から中心軸の若干下まで
水に浸漬状態となる。水路に灌漑用水や工場排水其の他
の水が流れると、使用器具は、収容室外部に放射方向に
配設された翼板が水流の力を受け、恰かも水車のように
回転せしめられる。この回転により、収容室周壁の多数
の小孔から収容室5内に浸入した水で浸漬状態にある水
処理材料は、相互にぶつかり合い乍ら攪拌状態となっ
て、水との接触面積が大巾に増え、且つ水に対する接触
時間が長くなり、水処理材料による水の活性化・溶存酸
素の増加などによる栽培植物の生長促進のための水処理
や、工場排水の浄化,下水の防臭,養魚場の魚の育成の
ための水処理等を効率的に行うことができる。
【0011】この使用器具に水処理材料の収容室5を円
周角を等分して複数個配設することは、器具が水流で回
転するとき、水処理材料が中心軸線を中心に全周方向に
分割して配分されるため、水処理材料入りの器具の重心
が下方に偏るのを防止して、該器具の回転を円滑に行わ
しめ、水処理材料と水との接触を効率よく行わせること
ができる。
【0012】また、翼板2を、中心軸線を通る平面に所
定角傾けて配設した器具を用いて傾斜した側を水流に対
面せしめて水路に配置することにより、翼板は水流の力
を有効に受けてより強く器具を回転させることができ
る。
【0013】上記水処理材料収容室5を設けるに当っ
て、多数の小孔を有する周壁5aを翼板2に対し、それぞ
れ連続して対向するように軸心側に設けて形成すると、
軸心と同心の周壁を持つ収容室を形成するのと比較し、
収容室への流水の通過をしやすくして、水処理材料と流
水との接触効率の良い器具を容易に形成することができ
る。
【0014】本器具を使用するに当り、水路の流水が灌
漑用水の場合には、水処理材料を電気石及び珪素土など
のミネラル含有物を含んだ栽培植物の生長促進用組成物
とすることにより、組成物成分中の電気石により水はイ
オン化され活性化して栽培植物への成分中のミネラルの
吸収や与えられた肥料の吸収を良くし、栽培植物の生長
を良好に促進させることができる。
【0015】本器具を使用するに当り、水路の流水が工
場排水や下水乃至は養魚場への供給水の場合には、水処
理材料に電気石を主成分とする所定の粒状のものを使用
することにより、水路の流水は電気石によりイオン化さ
れて、工場排水の場合は流水中に含まれる重金属類は該
水処理材料に付着せしめられて水は浄化され、また、水
中の溶存酸素は増加するため、下水の場合は消臭効果を
もたらし、養魚場への供給水の場合は魚の育成を助ける
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面に基いて
説明する。
【0017】図1に、本発明の器具の一部を断面で表わ
した側面図が、水処理材料Cを収容した状態で示されて
おり、図2に同じくその正面図が、図3には斜視図が示
されている。本器具1は、所定径,所定長の中心軸4の
長手方向の中間部に、本器具が使用される水路の対向す
る側壁間に対応した間隔をおいて一対の所定径の円形状
の側板3,3が固着され、側板外側方の中心軸の両側端
部には、本器具1を水路側壁間に懸架配置するための等
しい長さの懸架軸部41, 41が形成されている。該懸架軸
部の基部である側板3,3の外側に該側板3を堅固に中
心軸4に取付けるとともに本器具1を水路の側壁間に懸
架したとき該側壁と間隙を形成するための所定厚の円形
座板42がそれぞれ固着されている。
【0018】上記一対の対向する円形状の側板3,3間
に、円周角を6等分した各位置に放射方向に、所定厚,
所定高さの矩形状の翼板2が、中心軸線を通る面に所定
角傾いて外縁が円形状の側板3の外周縁と一致するごと
くそれぞれ固着されている。そして、各翼板2と中心軸
4との間に、後述するごとく水処理材料Cの収容室5が
それぞれ設けられている。すなわち、中心軸外周の小円
筒部6(図1,図4参照)の円周を6等分した位置に上
記基板2の傾斜方向に傾いて付設した短い高さの基部翼
板2bと上記翼板2との間に、該翼板2の傾斜した内面の
先端から所定距離の位置と基部翼板2bの外端部とを連結
するように、多数の小孔を有するパンチングメタルで形
成された周壁5aが円弧状にやや膨らんだ状態で取付けら
れるとともに、同じく多数の小孔を有する周壁5aが翼板
2の内側端と基部翼板2bとを連結するように先の周壁5a
と対向して取付けられて水処理材料収容室5が各翼板2
に付属してそれぞれ形成されている。上記周壁5aの小孔
は、水処理材料C(例えば直径4φのもの)が室外に洩
れないような径(例えば 0.8φ等)に形成してある。そ
して対向する両側板3,3の一方の側板3の上記収容室
5の部分に、水処理材料Cを収容室に入れるための装入
口3aが穿設されて、それぞれの装入口3aには閉塞栓3bが
短寸の六角ボルトを利用してねじ込みにより装入口3aを
閉塞できるようになっている。すなわち、水処理に際
し、所要の水処理材料Cを側板3上の閉塞栓3bをあけて
装入口3aから収容室5内での流動・攪拌に適当な所定量
ずつ各収容室5内に装入して閉塞栓3bを閉じ使用するの
である。また、水処理材料Cの交換は閉塞栓をあけて行
うことができる。
【0019】本器具1を灌漑用の用水路に用いる場合
は、器具に収容する水処理材料Cに、電気石及び珪素土
などのミネラル含有物を含んだ栽培植物の生長促進用組
成物を用い、水口などの水門Aの流水の左右に対向して
位置する側壁A1, A1間に、中心軸4両端の懸架軸部41,
41を回転可能に任意の軸保持手段(ベアリングでも可能
であるが、適当な置石により軸側面を両側より保持する
ようにしても良い。)で保持せしめて側壁間に懸架せし
める(図4参照)。このようにすると、用水路の水W
は、水門の取水口から田畑への水路に流出落下して地面
G上の水路を流れて行くとき、水流の力を受けて器具1
の翼板2は押動され、本器具1は軸4を中心に回転せし
められる。この回転により、収容室5の周壁5aの多数の
小孔から収容室5内に浸入した水で浸漬状態にある水処
理材料Cは、相互にぶつかり合い乍ら攪拌状態となっ
て、水との接触面積が大巾に増えるとともに水に対する
接触時間が長くなり、水がイオン化され活性化されて栽
培植物へのミネラルや肥料分の吸収が促進され、また流
水中の溶存酸素を増加せしめて、栽培植物の生長に好結
果をもたらし収穫を上げることができる。
【0020】また、水口などの水門でなく、簡易に灌漑
用の地面を堀り込んだ水路に使用することも可能であ
る。この場合粘土質のやや硬い地面Gの対向する側壁の
角部に本器具1の両側の懸架軸部41, 41を押し込んで凹
ましめ、該凹み部を軸受部として使用することにより
(図5参照)、流水Wの力で本器具1を回転せしめて、
上記の水門における使用と同様に流水Wと器具1の収容
室5内の水処理材料Cの上記組成物との接触効率をよく
して栽培植物の収穫を上げることができる。
【0021】一方、本器具を工業用水の排水路や下水路
などに使用する場合は、水処理材料Cにはミネラル含有
物等は必要なく、電気石を主成分とする本器具に収容可
能な大きさの粒状のものであれば有効に使用することが
できる。図6に、工業用排水路、又は下水路等の水路に
本器具1を使用する場合の一例を示している。これらの
水路は、通常地面Gに断面がU字形の所定形状の水路用
ブロックBが多数個連結状態で半ば埋設状態で敷設形成
されている。そして各ブロックBは、セメントを用いて
結合されており、この結合部B1は、所定厚さに形成され
るとともに、通常その上部は若干凹んだ状態B1' となっ
ている。
【0022】本器具1を此の水路に用いる場合、上記ブ
ロック間の結合部B1上部の凹み部B1' を利用し、水路の
側壁を形成する連続するブロックの対向する結合部の上
部凹み部B1', B1'間に、本器具1の両側の懸架軸部41,
41を回動可能に嵌入載置せしめる。この場合、上記凹み
部B1' の間隙が不足のときはブロック間の隙間の部分を
若干削って拡げて本器具を回動できるようにすると良
い。
【0023】此の場合、本器具1に水処理材料として電
気石を主成分とするものを装入することにより、流水を
イオン化して、工場排水の場合はそれに含まれる重金属
を水処理材料に吸着せしめてこれを除去して重金属によ
る公害を防ぎ、流水が下水の場合は溶存酸素を増加せし
めて消臭の効果を上げることができる。またこのような
水路を養魚場の水路に設けて本器具を使用することによ
り、養魚場への供給水の溶存酸素を増加せしめ、魚の育
成に役立てることができる。
【0024】なお、実施例では収容室5の多数の小孔を
有する周壁5aをパンチングメタル(図面上では略示)を
用いて形成するなど全金属製の器具の場合を示している
が、中心軸4部分を除いては全て合成樹脂で形成するこ
とも可能で、この場合には軽量で而も塗装不要の点など
からコスト安く量産することができる。また、本器具1
は、灌漑用の用水路,工場排水の排水路,下水路,養魚
場の供給水路など、適用する水路の巾に対応して側板
3,3間の間隔や側板の直径さらに翼板2の枚数等も任
意に選ぶことができ、また、必要に応じ適当な軸受を併
用して使用することができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、灌漑用の
用水を活性化して栽培植物の生長を促進させる場合や、
工場排水や下水の水を浄化したり消臭等を行う場合、さ
らに養魚場への供給水の溶存酸素を増加せしめて魚の育
成を行う場合などで、本使用器具の側板の装入口より所
定の水処理材料を収容室に投入して閉塞栓を閉めたもの
を、これ等の水路途中の対向する側壁の間に懸架配置し
て器具の下部を流水中に浸漬せしめて使用するとき、水
路を流れる水の力で器具が回転して収容室内の水処理材
料は流水中で自動的に流動攪拌されて水処理材料と流水
との接触効率は増大せしめられ、極めて効率良く水処理
材料を使用することができる。
【0026】請求項2記載の発明によれば、水処理材料
を器具に入れる場合に、中心軸の周囲に円周角を等分し
て配設された複数個の収容室に、該水処理材料を等しく
分割して装入することにより、重心が下方に偏るのを防
止して回転し易くして円滑に回転せしめ水処理を行うこ
とができる。
【0027】請求項3記載の発明によれば、中心軸線を
通る平面に傾斜して配設された翼板により水流の力を有
効に受け、効率良く器具を回転せしめて水処理を行うこ
とができる。
【0028】請求項4記載の発明によれば、水処理材料
収容室の多数の小孔を有する周壁を翼板に連続して対向
するように軸心側に設けて収容室を形成することによ
り、収容室への流水の通過をしやすくして、効率良く水
処理材料と流水との接触を行わせることができる。
【0029】請求項5記載の発明によれば、本器具を灌
漑用の用水路に使用する場合、収容室に装入する水処理
材料として電気石及び珪素土などのミネラル含有物を含
んだ栽培植物の生長促進用組成物を用いることにより、
本器具の使用により、容易に灌漑用の用水を活性化し溶
存酸素を増加せしめ、栽培植物への上記組成物成分中の
ミネラルの吸収や与えられた肥料の吸収を良くして栽培
植物の生長を促進させ収穫を上げることができる。
【0030】請求項6記載の発明によれば、本器具を工
場排水・下水等の水路に使用する場合、さらには養魚場
への供給水の水路に使用する場合に、収容室に装入する
水処理材料として少くとも電気石を主成分として含有す
るものを用いることにより、水はイオン化され、工場排
水の場合は排水中の重金属は水処理材料に吸着除去され
て水の浄化をもたらし、また、下水の場合は水中の溶存
酸素の増加により消臭効果を発揮することができ、一
方、養魚場への供給水の場合は同じく溶存酸素の増加に
より、魚の育成を助けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の器具の水処理材料を装入した状態を示
す一部断面の側面図、
【図2】図1の器具を一部断面で示した正面図、
【図3】図1,図2に示す本発明の器具の斜視図、
【図4】本発明の器具を灌漑用の用水路の水門(取水口
部)に用いた状態を断面で示す側面図、
【図5】本発明の器具を地面に堀設した水路に用いた状
態を示す水路に直角方向の断面図、
【図6】本発明の器具を工場排水の排水路,下水路など
の水路に用いたときの斜視図である。
【符号の説明】
1 器具 2 翼板 3 側板 3a 装入口 3b 閉塞栓 4 中心軸 41 懸架軸部 5 収容室 5a 周壁 A 水門(水口) B 工場排水路,下水路などの水路用ブロック C 水処理材料(栽培植物の生長促進用組成物、乃至電
気石を含有する粒状物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 3/08 A 3/10 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】灌漑用の用水や工場排水等の水路の対向す
    る側壁間に懸架配置して流水と水処理材料との接触を行
    わせるために使用する器具であって、該器具を回転可能
    に懸架するための中心軸4の中間部に、所定間隔をおい
    て両側に懸架軸部41, 41を有するごとく対向して一対の
    円形状側板3,3を固着し、両側板3,3間の中心軸4
    の外周部に、多数の小孔を穿設した薄板からなる周壁5a
    を備えた水処理材料Cの収容室5を形成するとともに、
    該収容室5の外周位置に円周角を等分して放射方向に所
    定高さの翼板2を所定個数付設し、且つ上記側板3,3
    の少くとも何れか一方の側板3の収容室部分に、水処理
    材料Cが通過可能で閉塞栓3bを備えた水処理材料の装入
    口3aを設けたことを特徴とする水路の流水の水処理に使
    用する器具。
  2. 【請求項2】水処理材料の収容室5は、円周角を等分し
    て複数個配設することを特徴とする請求項1記載の水路
    の流水の水処理に使用する器具。
  3. 【請求項3】翼板2は、中心軸線を通る平面に所定角傾
    斜して配設されることを特徴とする請求項1又は2記載
    の水路の流水の水処理に使用する器具。
  4. 【請求項4】水処理材料収容室5は、多数の小孔を有す
    る周壁5aの一対を各翼板2にそれぞれ連続して対向する
    ごとく軸心側に設けて形成することを特徴とする請求項
    1又は2又は3記載の水路の流水の水処理に使用する器
    具。
  5. 【請求項5】水路が灌漑用の用水路であって、収容室5
    に装入する水処理材料Cが、電気石及び珪素土などのミ
    ネラル含有物を含んだ所定の粒状の栽培植物の生長促進
    用組成物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載の水路の流水の水処理に使用する器具。
  6. 【請求項6】水路が工場排水・下水乃至は養魚場への供
    給水の水路であって、収容室5に装入する水処理材料C
    が、少くとも電気石を主成分として含有する所定の粒状
    物であることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに
    記載の水路の流水の水処理に使用する器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0716562A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Mitsuo Honma 液体処理装置
JP2002102876A (ja) * 2000-10-02 2002-04-09 Nippon Kenki:Kk 活性チップを具備する水質浄化装置

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