JPH05299275A - 零相変流器 - Google Patents
零相変流器Info
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- JPH05299275A JPH05299275A JP4105015A JP10501592A JPH05299275A JP H05299275 A JPH05299275 A JP H05299275A JP 4105015 A JP4105015 A JP 4105015A JP 10501592 A JP10501592 A JP 10501592A JP H05299275 A JPH05299275 A JP H05299275A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】特に漏電遮断器のプリント板に実装する零相変
流器として、構成要素をすべて並列に製造することがで
き、製造工程の自動化が容易であって、製造工程後の手
直しを必要としないですむ零相変流器の構成を提供す
る。 【構成】零相変流器の基本構成として、鉄心を、角形閉
磁路を形成するように形成するとともに、2次巻線を、
軸線が直線状の巻枠に巻装する構成とする。具体的に
は、鉄心33を、コ字状強磁性板24を交互に向きを変
えて重ね合わせて形成する。また、鉄心33を、環状溝
を形成するケース13に収納し、ケース13の開放側を
閉鎖するカバー12に1次導体を一体化して、1次導体
と、1次導体以外の零相変流器部分とが一体化された零
相変流器とする。
流器として、構成要素をすべて並列に製造することがで
き、製造工程の自動化が容易であって、製造工程後の手
直しを必要としないですむ零相変流器の構成を提供す
る。 【構成】零相変流器の基本構成として、鉄心を、角形閉
磁路を形成するように形成するとともに、2次巻線を、
軸線が直線状の巻枠に巻装する構成とする。具体的に
は、鉄心33を、コ字状強磁性板24を交互に向きを変
えて重ね合わせて形成する。また、鉄心33を、環状溝
を形成するケース13に収納し、ケース13の開放側を
閉鎖するカバー12に1次導体を一体化して、1次導体
と、1次導体以外の零相変流器部分とが一体化された零
相変流器とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、閉磁路を形成する鉄
心と、閉磁路の内側に位置する導体部分を有する1次導
体と、閉磁路を形成する鉄心によって挿通される2次巻
線とを備えてなる零相変流器 (以下ZCTという) であ
って、特に、小形漏電遮断器 (以下ELBという)のプ
リント板に実装されるZCTの構成に関する。
心と、閉磁路の内側に位置する導体部分を有する1次導
体と、閉磁路を形成する鉄心によって挿通される2次巻
線とを備えてなる零相変流器 (以下ZCTという) であ
って、特に、小形漏電遮断器 (以下ELBという)のプ
リント板に実装されるZCTの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】ELBのプリント板に実装される従来の
ZCTの全体構造の一例を図7に示す。通常ZCTと呼
ばれる, 1次導体を除いた部分が円環状に形成されたZ
CT部分51を、その上下の凸部51a, 51bから紙
面に向かって突出する,2次巻線に接続された細棒状の
ピンをプリント板53の孔に挿入してプリント板53に
載置した後、コ字状1次導体52をZCT部分51の円
環を跨ぐようにプリント板53の孔に挿入し、プリント
板53の背面側ではんだ付けして、図8のような、プリ
ント板53の背面に印刷された配線パターンにより、E
LBの主回路が貫通するZCTが形成される。ZCT部
分51は、図9に示すように、環状鉄心71を2つ割り
のコアケース74内に収納した後、コアケース74の外
側に2次巻線72を巻装し、これを外装ケース73に収
納して樹脂の注入により外装ケース73に固定した構造
に形成されている。図中、符号75は、2次巻線の口出
し線をからめて口出し線に接続するピンである。
ZCTの全体構造の一例を図7に示す。通常ZCTと呼
ばれる, 1次導体を除いた部分が円環状に形成されたZ
CT部分51を、その上下の凸部51a, 51bから紙
面に向かって突出する,2次巻線に接続された細棒状の
ピンをプリント板53の孔に挿入してプリント板53に
載置した後、コ字状1次導体52をZCT部分51の円
環を跨ぐようにプリント板53の孔に挿入し、プリント
板53の背面側ではんだ付けして、図8のような、プリ
ント板53の背面に印刷された配線パターンにより、E
LBの主回路が貫通するZCTが形成される。ZCT部
分51は、図9に示すように、環状鉄心71を2つ割り
のコアケース74内に収納した後、コアケース74の外
側に2次巻線72を巻装し、これを外装ケース73に収
納して樹脂の注入により外装ケース73に固定した構造
に形成されている。図中、符号75は、2次巻線の口出
し線をからめて口出し線に接続するピンである。
【0003】以上のように構成されるZCTを用いて構
成される2極型ELBとしては、図10に平面図を、図
11に側面図をそれぞれ示すものが知られている。図に
おいて、プリント板53上には、主回路構成要素とし
て、入力端子55, 出力端子56, 電磁スイッチ57お
よびZCT50の1次導体52が、また、検出, 制御回
路構成要素として、1次導体を除いたZCT部分51,
ZCTの2次出力を増幅して電磁スイッチ57を動作さ
せる増幅部16が実装され、それぞれは図示されていな
いプリント板53背面のプリント配線にはんだ付けによ
り接続されている。
成される2極型ELBとしては、図10に平面図を、図
11に側面図をそれぞれ示すものが知られている。図に
おいて、プリント板53上には、主回路構成要素とし
て、入力端子55, 出力端子56, 電磁スイッチ57お
よびZCT50の1次導体52が、また、検出, 制御回
路構成要素として、1次導体を除いたZCT部分51,
ZCTの2次出力を増幅して電磁スイッチ57を動作さ
せる増幅部16が実装され、それぞれは図示されていな
いプリント板53背面のプリント配線にはんだ付けによ
り接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のE
LBはコストを低減して低価格に製作することが望ま
れ、そのためには組立てを自動化して組立て工数を低減
する必要がある。ところが、前述した従来のZCTにお
いては、 (1) 環状鉄心をコアケースに収納した後でなければ2次
巻線作業に入れない。
LBはコストを低減して低価格に製作することが望ま
れ、そのためには組立てを自動化して組立て工数を低減
する必要がある。ところが、前述した従来のZCTにお
いては、 (1) 環状鉄心をコアケースに収納した後でなければ2次
巻線作業に入れない。
【0005】(2) ZCTの構造上、2次巻線の環状鉄心
もしくは環状コアケースへの巻装はトロイダル巻線機に
よるため、2次巻線を円環上に一様なピッチで巻くため
の送りピッチの計算や、計算値に合わせた巻線機の人手
によるセット等、段取りに時間を必要とし、また、巻装
開始後、所定の巻数を巻き終わるまでの時間が長い等、
自動化の目的に適合した巻線作業ができない。
もしくは環状コアケースへの巻装はトロイダル巻線機に
よるため、2次巻線を円環上に一様なピッチで巻くため
の送りピッチの計算や、計算値に合わせた巻線機の人手
によるセット等、段取りに時間を必要とし、また、巻装
開始後、所定の巻数を巻き終わるまでの時間が長い等、
自動化の目的に適合した巻線作業ができない。
【0006】(3) プリント板への実装時に、ZCTの円
環部と1次導体とを重ね合わせて自動はんだ接合ライン
に入れるが、プリント板背面側のはんだからのガスが1
次導体を挿入する孔から表面側へ出ようとして1次導体
を浮かせたり、1次導体が傾いた状態にはんだ付けされ
たりして、はんだ付け後に手直しを必要とする場合が生
じ、作業性が悪い。 等、コストを低減する上で問題点があった。
環部と1次導体とを重ね合わせて自動はんだ接合ライン
に入れるが、プリント板背面側のはんだからのガスが1
次導体を挿入する孔から表面側へ出ようとして1次導体
を浮かせたり、1次導体が傾いた状態にはんだ付けされ
たりして、はんだ付け後に手直しを必要とする場合が生
じ、作業性が悪い。 等、コストを低減する上で問題点があった。
【0007】この発明の目的は、特に小型ELBのプリ
ント板に実装するZCTとして、構成要素をすべて並列
に製造することができ、製造工程の自動化が容易であっ
て、製造工程後の手直し等を必要としないですむZCT
の構成を提供することである。
ント板に実装するZCTとして、構成要素をすべて並列
に製造することができ、製造工程の自動化が容易であっ
て、製造工程後の手直し等を必要としないですむZCT
の構成を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、閉磁路を形成する鉄心と、閉磁
路の内側に位置する導体部分を有する1次導体と、閉磁
路を形成する鉄心によって挿通される2次巻線とを備え
てなる零相変流器を、閉磁路が角形に形成されるととも
に2次巻線が軸線が直線状の筒形巻枠に巻装される構成
とする。
に、本発明においては、閉磁路を形成する鉄心と、閉磁
路の内側に位置する導体部分を有する1次導体と、閉磁
路を形成する鉄心によって挿通される2次巻線とを備え
てなる零相変流器を、閉磁路が角形に形成されるととも
に2次巻線が軸線が直線状の筒形巻枠に巻装される構成
とする。
【0009】そして、基本構成がこのように形成される
ZCTにおいて、閉磁路を形成する鉄心は、複数のコ字
状強磁性板を、その半数と残り半数とがコ字の開放側を
対向させた後、互いに接近する方向に移動して全数が互
い違いに重なり合った状態となるように組み合わせて形
成するようにすれば好適である。また、上述のように形
成される鉄心は、その1辺が筒状巻枠に巻装された2次
巻線を挿通することになるが、挿通後に、閉磁路を形成
している鉄心を、環状溝を形成する注型樹脂ケース内に
収納するとともに、1次導体を、注型樹脂ケースが形成
する環状溝の開放側を閉鎖するカバーと一部を一体に成
形してカバーと一体化するようにすれば極めて好適であ
る。
ZCTにおいて、閉磁路を形成する鉄心は、複数のコ字
状強磁性板を、その半数と残り半数とがコ字の開放側を
対向させた後、互いに接近する方向に移動して全数が互
い違いに重なり合った状態となるように組み合わせて形
成するようにすれば好適である。また、上述のように形
成される鉄心は、その1辺が筒状巻枠に巻装された2次
巻線を挿通することになるが、挿通後に、閉磁路を形成
している鉄心を、環状溝を形成する注型樹脂ケース内に
収納するとともに、1次導体を、注型樹脂ケースが形成
する環状溝の開放側を閉鎖するカバーと一部を一体に成
形してカバーと一体化するようにすれば極めて好適であ
る。
【0010】
【作用】このように、閉磁路を角形に形成し、2次巻線
を軸線が直線状の筒形巻枠に巻装するようにすることに
より、角形閉磁路を形成する鉄心と2次巻線とを並列に
製作して組み合わせる並列製作工程が可能になり、ま
た、鉄心製作, 2次巻線製作の各自動化も従来と比べて
容易となる。
を軸線が直線状の筒形巻枠に巻装するようにすることに
より、角形閉磁路を形成する鉄心と2次巻線とを並列に
製作して組み合わせる並列製作工程が可能になり、ま
た、鉄心製作, 2次巻線製作の各自動化も従来と比べて
容易となる。
【0011】そこで、角形閉磁路を形成する鉄心を、複
数のコ字状強磁性板を、その半数と残り半数とがコ字の
開放側を対向させた後、互いに接近する方向に移動して
全数が互い違いに重なり合った状態となるように組み合
わせて形成することにより、実施例の項で詳述するよう
に、積重ねの方向に押圧力を加えるのみにて鉄心の形状
を維持することができるから、複数のコ字状鉄心を突き
合わせて角形閉磁路を形成したり、コ字の開放側を別の
強磁性部材で磁気的に短絡する場合等と比べて鉄心形成
に要する時間が短縮される。
数のコ字状強磁性板を、その半数と残り半数とがコ字の
開放側を対向させた後、互いに接近する方向に移動して
全数が互い違いに重なり合った状態となるように組み合
わせて形成することにより、実施例の項で詳述するよう
に、積重ねの方向に押圧力を加えるのみにて鉄心の形状
を維持することができるから、複数のコ字状鉄心を突き
合わせて角形閉磁路を形成したり、コ字の開放側を別の
強磁性部材で磁気的に短絡する場合等と比べて鉄心形成
に要する時間が短縮される。
【0012】そこで、角形閉磁路を形成する鉄心を、環
状溝を形成する注型樹脂ケース内に収納するとともに、
1次導体を、注型樹脂ケースが形成する環状溝の開放側
を閉鎖するカバーと一部を一体に成形してカバーと一体
化するようにすれば、1次導体と,1次導体を除くZC
T部分とが一体化された状態でプリント板に載置される
ので、プリント板への自動組立てが容易になるととも
に、1次導体の両端部と、2次巻線に接続されたピンと
がプリント板背面側のプリント配線にはんだ付けされる
ときにZCT全体が動かないように押さえることが容易
に可能になり、はんだ付け後の手直しも必要がなくなる
ので、製品の品質向上と製作時間の短縮とが可能にな
る。
状溝を形成する注型樹脂ケース内に収納するとともに、
1次導体を、注型樹脂ケースが形成する環状溝の開放側
を閉鎖するカバーと一部を一体に成形してカバーと一体
化するようにすれば、1次導体と,1次導体を除くZC
T部分とが一体化された状態でプリント板に載置される
ので、プリント板への自動組立てが容易になるととも
に、1次導体の両端部と、2次巻線に接続されたピンと
がプリント板背面側のプリント配線にはんだ付けされる
ときにZCT全体が動かないように押さえることが容易
に可能になり、はんだ付け後の手直しも必要がなくなる
ので、製品の品質向上と製作時間の短縮とが可能にな
る。
【0013】
【実施例】図1に、本発明に基づいて形成されるZCT
の全体構成の一実施例を示す。ここには図示されない,
軸線が直線状の筒状巻枠に巻装された2次巻線を挿通し
た,閉磁路を形成する鉄心を収納する合成樹脂ケース1
3は、方形の1辺に2次巻線のほぼ下半分を収納可能な
巻線収納部13aを形成され、ケース13の開放側すな
わち上端面を閉鎖する合成樹脂カバー12も、その1辺
に2次巻線のほぼ上半分を収納可能な巻線収納部12a
を形成されている。また、カバー12には、1次導体1
2bがその一部をカバー12と一体成形されることによ
り一体化され、ケース13とカバー12とを、一方の溝
と他方の突起とを嵌め合わせる等の方法により一体化す
ることにより、1次導体と,1次導体を除くZCT部分
とが一体化されたZCTが形成される。なお、図中の符
号13bは2次巻線の口出し線に接続されるピンであ
り、ケース13の底面の孔に圧入される。また、符号1
3cは、2次巻線の巻枠に巻装された,外部電源からの
擬似漏電電流を通過させてELBの動作をチェックする
ためのテスト巻線の口出し線に接続されるピンであり、
ケース13の底面の孔に圧入される。
の全体構成の一実施例を示す。ここには図示されない,
軸線が直線状の筒状巻枠に巻装された2次巻線を挿通し
た,閉磁路を形成する鉄心を収納する合成樹脂ケース1
3は、方形の1辺に2次巻線のほぼ下半分を収納可能な
巻線収納部13aを形成され、ケース13の開放側すな
わち上端面を閉鎖する合成樹脂カバー12も、その1辺
に2次巻線のほぼ上半分を収納可能な巻線収納部12a
を形成されている。また、カバー12には、1次導体1
2bがその一部をカバー12と一体成形されることによ
り一体化され、ケース13とカバー12とを、一方の溝
と他方の突起とを嵌め合わせる等の方法により一体化す
ることにより、1次導体と,1次導体を除くZCT部分
とが一体化されたZCTが形成される。なお、図中の符
号13bは2次巻線の口出し線に接続されるピンであ
り、ケース13の底面の孔に圧入される。また、符号1
3cは、2次巻線の巻枠に巻装された,外部電源からの
擬似漏電電流を通過させてELBの動作をチェックする
ためのテスト巻線の口出し線に接続されるピンであり、
ケース13の底面の孔に圧入される。
【0014】図2は、本発明における2次巻線構造と、
角形閉磁路を形成する鉄心構成との一実施例を示す。2
次巻線23, テスト巻線22が巻装される巻枠21は軸
線が直線状の筒状に形成され、巻線の自動巻きが簡易に
できる形状を有する。また、巻枠21を挿通する鉄心
は、複数のコ字状強磁性板24からなり、コ字の開放側
を対向させ、矢印の方向に移動させて互い違いに重ね合
わせた状態に組み合わせて形成する。
角形閉磁路を形成する鉄心構成との一実施例を示す。2
次巻線23, テスト巻線22が巻装される巻枠21は軸
線が直線状の筒状に形成され、巻線の自動巻きが簡易に
できる形状を有する。また、巻枠21を挿通する鉄心
は、複数のコ字状強磁性板24からなり、コ字の開放側
を対向させ、矢印の方向に移動させて互い違いに重ね合
わせた状態に組み合わせて形成する。
【0015】図3は、図1の内部構成を示す分解斜視図
である。ここで、板ばね32は巻枠21と鉄心32との
間隙を一定に保つとともに、各コ字状強磁性板を押圧し
て鉄心の形状を維持するために組み込まれるものであ
る。なお、4個の1次導体12bとカバー12との一体
化は、手順として、1枚の導電板から、各導体のプリン
ト板への挿入部を構成する幅の狭い部分のみが横に連続
し、幅の広い部分が図のように分離した状態のコ字状体
を形成し、これをカバー12と分離部分で一体成形した
後、連続部分をプレス機で打ち抜いて切り離すようにし
て、各導体間隔を一定に保つ一体成形を容易にしてい
る。
である。ここで、板ばね32は巻枠21と鉄心32との
間隙を一定に保つとともに、各コ字状強磁性板を押圧し
て鉄心の形状を維持するために組み込まれるものであ
る。なお、4個の1次導体12bとカバー12との一体
化は、手順として、1枚の導電板から、各導体のプリン
ト板への挿入部を構成する幅の狭い部分のみが横に連続
し、幅の広い部分が図のように分離した状態のコ字状体
を形成し、これをカバー12と分離部分で一体成形した
後、連続部分をプレス機で打ち抜いて切り離すようにし
て、各導体間隔を一定に保つ一体成形を容易にしてい
る。
【0016】図4は図3に内部構成を示したZCTをプ
リント板に実装した状態を示す。図中、符号41がプリ
ント板である。このように構成されたZCT11を用
い、前述と同様にELBを構成したのが図5および図6
であり、それぞれ平面図と側面図とが示されている。Z
CT11の1次導体12bと、1次導体を除くZCT部
分とが一体化され、かつZCT全体の形状が平面状であ
るため、プリント板41への載置が容易であり、かつは
んだ付け時の1次導体の浮きあがりを抑えるための押圧
力の印加も容易となる。
リント板に実装した状態を示す。図中、符号41がプリ
ント板である。このように構成されたZCT11を用
い、前述と同様にELBを構成したのが図5および図6
であり、それぞれ平面図と側面図とが示されている。Z
CT11の1次導体12bと、1次導体を除くZCT部
分とが一体化され、かつZCT全体の形状が平面状であ
るため、プリント板41への載置が容易であり、かつは
んだ付け時の1次導体の浮きあがりを抑えるための押圧
力の印加も容易となる。
【0017】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明において
は、閉磁路を形成する鉄心と、閉磁路の内側に位置する
導体部分を有する1次導体と、閉磁路を形成する鉄心に
よって挿通される2次巻線とを備えてなる零相変流器
を、閉磁路が角形に形成されるとともに2次巻線が軸線
が直線状の筒形巻枠に巻装される構成としたので、角形
閉磁路を形成する鉄心と2次巻線とを並列に製作して組
合わせる並列工程が可能になり、従って、鉄心製作, 2
次巻線製作の各自動化も容易となり、ZCTを従来より
安価に製作することが可能になった。
は、閉磁路を形成する鉄心と、閉磁路の内側に位置する
導体部分を有する1次導体と、閉磁路を形成する鉄心に
よって挿通される2次巻線とを備えてなる零相変流器
を、閉磁路が角形に形成されるとともに2次巻線が軸線
が直線状の筒形巻枠に巻装される構成としたので、角形
閉磁路を形成する鉄心と2次巻線とを並列に製作して組
合わせる並列工程が可能になり、従って、鉄心製作, 2
次巻線製作の各自動化も容易となり、ZCTを従来より
安価に製作することが可能になった。
【0018】そして、この構成において、角形閉磁路を
形成する鉄心を、複数のコ字状強磁性板を、その半数と
残り半数とがコ字の開放側を対向させた後、互いに接近
する方向に移動して全数が互い違いに重なり合った状態
となるように組み合わせて形成するようにしたので、積
重ね方向に押圧力を加えるのみにて形状を維持すること
ができ、鉄心の構成に要する時間が短縮される。
形成する鉄心を、複数のコ字状強磁性板を、その半数と
残り半数とがコ字の開放側を対向させた後、互いに接近
する方向に移動して全数が互い違いに重なり合った状態
となるように組み合わせて形成するようにしたので、積
重ね方向に押圧力を加えるのみにて形状を維持すること
ができ、鉄心の構成に要する時間が短縮される。
【0019】また、上記構成のZCTにおいて、閉磁路
を形成する鉄心を、環状溝を形成する注型樹脂ケース内
に収納するとともに1次導体を、注型樹脂ケースが形成
する環状溝の開放側を閉鎖するカバーと一部を一体成形
してカバーと一体化するようにしたので、ZCTが、1
次導体と1次導体以外のZCT部分とが一体化された状
態でプリント板に載置されてはんだ付けされるので、従
来はんだ付け時に生じた1次導体の浮き上がりや傾きな
ど、手直しを必要とする作業工程がなくなり、ZCTの
コストがさらに低減される。
を形成する鉄心を、環状溝を形成する注型樹脂ケース内
に収納するとともに1次導体を、注型樹脂ケースが形成
する環状溝の開放側を閉鎖するカバーと一部を一体成形
してカバーと一体化するようにしたので、ZCTが、1
次導体と1次導体以外のZCT部分とが一体化された状
態でプリント板に載置されてはんだ付けされるので、従
来はんだ付け時に生じた1次導体の浮き上がりや傾きな
ど、手直しを必要とする作業工程がなくなり、ZCTの
コストがさらに低減される。
【図1】本発明に基づいて形成されるZCTの全体構成
の一実施例を示すZCT外観斜視図
の一実施例を示すZCT外観斜視図
【図2】本発明における2次巻線構造と、角形閉磁路を
形成する鉄心構成とのそれぞれ一実施例を示す斜視図。
形成する鉄心構成とのそれぞれ一実施例を示す斜視図。
【図3】図1に全体構成を示したZCTの内部構成を示
すZCTの分解斜視図
すZCTの分解斜視図
【図4】図3に内部構成を示したZCTをプリント板に
実装した状態を示すZCTの側面構造図
実装した状態を示すZCTの側面構造図
【図5】図1のZCTを用いて構成されたELBの平面
図
図
【図6】図1のZCTを用いて構成されたELBの側面
図
図
【図7】従来のZCTの全体構成の一例を示す図であっ
て、同図(a) は平面図、同図(b) は側面図
て、同図(a) は平面図、同図(b) は側面図
【図8】図7のZCTが接続されるプリント板背面のプ
リント配線を示すプリント板下面図
リント配線を示すプリント板下面図
【図9】図7に全体構成を示したZCTの1次導体を除
くZCT部分の構造例を示す図であって、同図(a) はこ
のZCT部分の平面図、同図(b) は縦断面図、同図(c)
は鉄心を含む2次巻線の正面図、同図(d) は鉄心を含む
2次巻線の部分縦断面図
くZCT部分の構造例を示す図であって、同図(a) はこ
のZCT部分の平面図、同図(b) は縦断面図、同図(c)
は鉄心を含む2次巻線の正面図、同図(d) は鉄心を含む
2次巻線の部分縦断面図
【図10】図7のZCTを用いて構成されたELBの平
面図
面図
【図11】図7のZCTを用いて構成されたELBの側
面図
面図
11 ZCT 12 カバー 12b 1次導体 13 ケース 21 巻枠 24 強磁性板 41 プリント板50 ZCT 52 1次導体 71 鉄心 72 2次巻線
Claims (3)
- 【請求項1】閉磁路を形成する鉄心と、閉磁路の内側に
位置する導体部分を有する1次導体と、閉磁路を形成す
る鉄心によって挿通される2次巻線とを備えてなる零相
変流器において、閉磁路が角形に形成されるとともに2
次巻線が軸線が直線状の筒形巻枠に巻装されることを特
徴とする零相変流器。 - 【請求項2】請求項第1項に記載の零相変流器におい
て、閉磁路を形成する鉄心が、複数のコ字状強磁性板
を、その半数と残り半数とがコ字の開放側を対向させた
後、互いに接近する方向に移動して全数が互い違いに重
なり合った状態となるように組み合わせてなることを特
徴とする零相変流器。 - 【請求項3】請求項第1項に記載の零相変流器におい
て、閉磁路を形成する鉄心が環状溝を形成する注型樹脂
ケース内に収納されるとともに1次導体が、注型樹脂ケ
ースが形成する環状溝の開放側を閉鎖する,注型樹脂か
らなるカバーと一部を一体成形されてカバーと一体化さ
れていることを特徴とする零相変流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105015A JPH05299275A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 零相変流器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105015A JPH05299275A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 零相変流器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05299275A true JPH05299275A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14396245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4105015A Pending JPH05299275A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 零相変流器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05299275A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105575638A (zh) * | 2014-10-12 | 2016-05-11 | 朱佳瑞 | 一种互感器外壳 |
CN110120327A (zh) * | 2019-05-23 | 2019-08-13 | 厦门安达兴电气集团有限公司 | 前置零序电流互感器的漏电检测脱扣附件和漏电断路器 |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP4105015A patent/JPH05299275A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105575638A (zh) * | 2014-10-12 | 2016-05-11 | 朱佳瑞 | 一种互感器外壳 |
CN110120327A (zh) * | 2019-05-23 | 2019-08-13 | 厦门安达兴电气集团有限公司 | 前置零序电流互感器的漏电检测脱扣附件和漏电断路器 |
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