JPH05298571A - 火災警報システム - Google Patents

火災警報システム

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JPH05298571A
JPH05298571A JP10336692A JP10336692A JPH05298571A JP H05298571 A JPH05298571 A JP H05298571A JP 10336692 A JP10336692 A JP 10336692A JP 10336692 A JP10336692 A JP 10336692A JP H05298571 A JPH05298571 A JP H05298571A
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Takashi Kurio
孝 栗尾
Yasuyuki Kawano
泰幸 川野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】必要に応じて蓄積時間の長さを調節し、火災の
際には遅滞なく警報を発報し、逆に、非火災の際には誤
報発生の可能性を低減する。 【構成】火災感知器1はアナログ出力を発生する。蓄積
時間決定部15は、火災感知器1の出力レベルが所定の
火災報レベルに達すると、蓄積時間の長さを設定する。
第2の確信度決定部16は、火災感知器1の出力レベル
が連続して所定レベル以上である状態の積分値が蓄積時
間中に所定値を越えると、蓄積時間の計時を強制的に終
了させて警報を発報させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ出力が得られ
る火災感知器の出力レベルが所定の火災報レベルに達す
ると、設定した蓄積時間の計時を開始し、蓄積時間が経
過した後の火災感知器の出力レベルに基づいて警報発報
の要否を判定する火災警報システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ出力が得られる火災
感知器の出力レベルが所定の火災報レベルに達すると、
設定した蓄積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した
後の火災感知器の出力レベルに基づいて警報を発報する
か否かを判定する火災警報システムが提供されている。
蓄積時間は、この間には火災感知器からの出力を受け付
けないようにし、蓄積時間の終了後の火災感知器の出力
レベルに基づいて警報の発報の要否を判断することによ
って、一過性の原因による誤報を防止するために設定さ
れている。蓄積時間は、使用者が設定するのが一般的で
ある(たとえば、5〜60秒の範囲で設定できる)。し
たがって、蓄積時間の計時を開始する時点では蓄積時間
が固定的に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、蓄
積時間が固定的に設定されるから、火災の発生状況に十
分に対応したものではなく、たとえば、火災の広がりが
蓄積時間の設定時の予想よりも速い場合、蓄積時間が経
過してからでなければ警報が発報されないから、警報の
発報が遅れて火災が広がってしまうという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、必要に応じて蓄積時間の長さを調節し、火災
の際には遅滞なく警報を発報し、逆に、非火災の際には
誤報発生の可能性を低減した火災警報システムを提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アナログ出力
が得られる火災感知器の出力レベルが所定の火災報レベ
ルに達すると、設定した蓄積時間の計時を開始し、蓄積
時間が経過した後の火災感知器の出力レベルに基づいて
警報発報の要否を判定する火災警報システムを前提とす
る。
【0006】請求項1の発明は、上記目的を達成するた
めに、火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した
時点で1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次
判断手段と、火災感知器の出力レベルが連続して所定レ
ベル以上である状態の積分値が蓄積時間中に所定値を越
えると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次判断手
段とを具備する。
【0007】請求項2の発明は、火災感知器の出力レベ
ルが火災報レベルに達した時点で1次判断を行って蓄積
時間の長さを決定する1次判断手段と、蓄積時間の計時
開始以後の火災感知器の出力レベルの積分値が所定値を
越えると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次判断
手段とを具備する。請求項3の発明は、火災感知器の出
力レベルが火災報レベルに達した時点で1次判断を行っ
て蓄積時間の長さを決定する1次判断手段と、火災感知
器の出力レベルが連続して所定レベル以上である状態の
積分値が、蓄積時間の計時開始から一定時間後に所定値
を越えていると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2
次判断手段とを具備する。
【0008】請求項4の発明は、火災感知器の出力レベ
ルが火災報レベルに達した時点で1次判断を行って蓄積
時間の長さを決定する1次判断手段と、蓄積時間の計時
開始以後の火災感知器の出力レベルの積分値が、蓄積時
間の計時開始から一定時間後に所定値を越えていると蓄
積時間の計時を強制的に終了させる2次判断手段とを具
備する。
【0009】請求項5の発明は、火災感知器の出力レベ
ルを一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段
と、火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時
点で1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判
断手段と、蓄積時間中に時系列的に隣接するサンプリン
グ値の差分値が正であるサンプリング値の対が所定個数
以上になると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次
判断手段とを具備する。
【0010】請求項6の発明は、火災感知器の出力レベ
ルを一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段
と、火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時
点で1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判
断手段と、蓄積時間中に時系列的に隣接するサンプリン
グ値の差分値が正であるサンプリング値の対の個数から
差分値が負であるサンプリング値の対の個数を減算した
個数が所定個数以上になると蓄積時間の計時を強制的に
終了させる2次判断手段とを具備する。
【0011】請求項7の発明は、火災感知器の出力レベ
ルを一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段
と、火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時
点で1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判
断手段と、蓄積時間の計時開始時点からの経過時間の前
半と後半とのサンプリング値の平均値の差が所定値以上
になると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次判断
手段とを具備する。
【0012】請求項8の発明は、火災感知器の出力レベ
ルを一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段
と、火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時
点で1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判
断手段と、蓄積時間中に時系列的に隣接するサンプリン
グ値の差分値の絶対値の総和が所定値以上になると蓄積
時間の計時を強制的に終了させる2次判断手段とを具備
する。
【0013】
【作用】本発明の構成によれば、火災感知器の出力レベ
ルが火災報レベルに達した時点で1次判断を行って蓄積
時間の長さを決定するとともに、火災感知器の出力レベ
ルの積分値や一定時間間隔でのサンプリング値の差分に
基づいて蓄積時間中に火災・非火災の判定を行い、火災
と判定すると蓄積時間の計時を強制的に終了させて警報
を発報させるので、まず、1次判断によって蓄積時間を
可変的に設定し、その後、蓄積時間の計時が開始された
後にも火災感知器の出力レベルの積分値に基づいて蓄積
時間が可変的に設定されることになり、火災発生と判断
した際には、蓄積時間の短縮を図って遅滞なく火災発生
を報知することができるのである。また、蓄積時間中の
判断によって火災発生と判断したときには蓄積時間を短
縮するから、1次判断の際には蓄積時間を長く設定して
おくことができ、誤報時には蓄積時間が長く設定される
ことになって誤報の発生を防止する効果が高くなるので
ある。
【0014】請求項1ないし請求項4の構成では、積分
時間中の火災・非火災の判定に積分値を用いるのであっ
て、非火災の場合には火災感知器の出力レベルの上昇は
一過性であって火災の場合に比較して積分値が大きくな
くことは少ないから、火災と非火災とを区別することが
できるのである。請求項5ないし請求項8の構成では、
火災感知器の出力レベルのサンプリング値について時系
列的に隣接するサンプリング値の差分値、あるいは所定
期間での平均値の差を用いるのであって、請求項5ない
し請求項7では、火災の場合には出力レベルが増加傾
向、非火災の場合には出力レベルが減少傾向であること
に基づいて、差分値により増加・減少の傾向を判別する
のである。また、請求項8の構成では、火災感知器の出
力レベルが、火災の場合には短時間で大きな幅で変動
し、非火災の場合には変動幅が小さいことに基づいて、
差分値の絶対値を用いて変動幅を判別するのである。
【0015】
【実施例】図1に示すように、火災感知器1は受信機2
に接続される。図では、火災感知器1を1個だけ示して
いるが、実際には多数個の火災感知器1が感知器回線を
介して受信機2に接続される。また、火災感知器1には
それぞれアドレスが設定されており、受信機2では火災
感知器1のアドレスを認識することによって、火災感知
器1の位置を識別できるようになっている。受信機2に
は、空調設備の動作状態を検出する動作検出部や人の存
否を検出する人センサ4なども接続されており、空調設
備の動作・非動作、人の存否を、火災の判定レベルの調
節の判断情報として用いるようになっている。
【0016】本実施例では火災感知器1として、煙粒子
による光の散乱を利用して煙濃度を検出する光電式の煙
感知器を用い、また、ファジー推論による火災判断を行
う。ところで、この種の火災感知器1を用いた場合に、
水蒸気やタバコの煙によっても出力レベルが増加するこ
とが知られている。これらは、火災感知器1の出力レベ
ルに特徴的な変化パターンがあることが知られているか
ら、特徴的な変化パターンが現れたときには、水蒸気や
タバコの煙と火災とを区別することができる。すなわ
ち、水蒸気では、図3に示すように火災感知器1の出力
レベルが急上昇し、タバコの煙では、図4に示すように
出力レベルが低レベルである状態がしばらく継続した後
に、急激に上昇する。また、燻焼火災の場合には、図5
に示すように、火災感知器1の出力レベルが徐々に上昇
する。このように、火災感知器1の出力レベルの変化パ
ターンに基づいて火災感知器1の出力レベルに変化をも
たらした原因を識別できることになる。ただし、火災の
場合でも、図6に示すように、火災感知器1の出力レベ
ルが低レベルである状態が継続した後に急上昇する場合
があり、このような場合には、最初の変化パターンだけ
では、タバコの煙と火災とを識別することができない。
すなわち、この段階では原因の候補を判断できるだけで
ある。そこで、本発明では、蓄積時間においても火災感
知器1の出力レベルの変化パターンを検出することによ
って、火災と非火災とを識別するようにしている。
【0017】受信機2は、火災感知器1のアナログ出力
が入力される処理部11を備え、処理部11では増幅等
の前処理が行われる。処理部11の出力は、第1の確信
度決定部12、第2の確信度決定部16、2次判断手段
である火災判断部17で用いられる。第1の確信度決定
部12は、上述したような火災感知器1の出力レベルの
特徴的な変化パターンに基づいて原因の候補の識別を行
うとともに、原因の候補の種類や火災感知器1の出力レ
ベルに基づく適宜メンバシップ関数を用いたルールを適
用して火災発生の可能性の程度である確信度を求める。
確信度の判定には、動作検出部3や人センサ4での検出
レベルもレベル設定部19を通して用いられる。さら
に、危険度計算部14では、後述する誤報頻度記憶部1
3に記憶されている各火災感知器1ごとの誤報の発生度
数と、確信度決定部12で求めた確信度とに基づく適宜
メンバシップ関数を用いたルールを適用して、警報を発
報すべき緊急の程度である危険度を求める。このように
して求めた危険度に応じて、1次判断手段である蓄積時
間決定部15では蓄積時間を設定する。
【0018】たとえば、図2に示すように、火災感知器
1の出力レベルに対して、予報レベルLpと火災報レベ
ルLaとの2段階の判定レベルが設定されており、予報
レベルを越えると予報が発報され、その後、火災感知器
1の出力レベルが火災報レベルに達すると蓄積時間決定
部15で蓄積時間Tiを設定するとともに、蓄積時間T
iの計時を開始する。ここに、誤報頻度記憶部13で
は、非火災であるにもかかわらず火災感知器1の出力レ
ベルが予報レベルに達した回数を誤報の発生度数として
火災感知器1ごとに積算して記憶する。したがって、火
災感知器1の配置場所によって誤報が発生しやすい場合
には、誤報の発生度数を考慮に入れて危険度を算出する
のである。
【0019】蓄積時間Tiの間には、第2の確信度決定
部16に入力される処理部11の出力の変化パターンに
基づく適宜メンバシップ関数を適用して、火災発生の可
能性の程度である確信度を求める。ここで、求めた確信
度によって、第2の確信度決定部16により火災発生の
可能性が高いと判断すると、2次判断手段である火災判
断部17では、蓄積時間Tiの計時を強制的に終了させ
て火災発生を報知するように火災通報部18を駆動し、
警報を発報させるのである。
【0020】たとえば、図2に示すように、火災感知器
1の出力レベルが火災報レベルLaに達した時点での1
次判断によって蓄積時間Tiを設定する。1次判断で
は、火災と非火災との判断ができない場合の時間のデフ
ォルト値が設定されており、火災発生の可能性が高いと
判断すると、デフォルト値に対して時間T1 だけ短縮
し、逆に、火災発生の可能性が低いと判断すると、デフ
ォルト値に対して時間T2だけ延長するのである。ここ
に、蓄積時間Tiの設定範囲には最短時間と最長時間と
に制限が設けられており、たとえば、デフォルト値を2
0秒と設定し、火災と判定した場合には10秒まで短縮
し、非火災と判定した場合には60秒まで延長する。
【0021】このように1次判断によって、蓄積時間T
iを自動的に調節すれば、図3に示す水蒸気に対して、
蓄積時間Tiが20秒と設定されているとし、蓄積時間
Tiの計時開始から35秒が経過しても水蒸気の濃度が
火災報レベルよりも低下しないような場合に、蓄積時間
Tiを時間T2 (=20秒)だけ延長して40秒に設定
しておけば、水蒸気による誤報の発生を防止することが
できる。また、図4に示すタバコの煙に対して蓄積時間
Tiを時間T2 (=40秒)だけ延長して60秒に設定
しておけば、35秒程度で濃度が火災報レベルよりも低
下するなら、誤報を防止することができる。さらに、図
5に示す燻焼火災の場合には、蓄積時間Tiを時間T1
(=10秒)だけ短縮して10秒に設定しておけば、短
時間で警報を発報できることになる。
【0022】しかしながら、図6に示すように、1次判
断ではタバコの煙と判断されるような火災では、蓄積時
間Tiが60秒まで延長されるから、警報の発報が遅れ
ることになる。そこで、蓄積時間Tiの間の確信度に基
づく2次判断によって火災の発生が確実であると判断す
ると、その時点で蓄積時間Tiを強制終了して警報を発
報するのである。このことによって、蓄積時間Tiは6
0秒に設定されているにもかかわらず、2次判断で火災
と確定した時点で警報が発報するから、警報の発報まで
の時間が短縮されることになる。
【0023】ところで、2次判断に用いるルールとして
は、次のようなものを考えることができる。すなわち、
火災の場合には、燃焼が広がるにつれて出力レベルが徐
々に上昇を続けるから、火災感知器1の出力レベルの積
分値は時間の経過とともに大きくなる。一方、非火災の
場合には、火災感知器1の出力レベルの上昇が一過性で
あることが多いから、積分値は時間が経過してもあまり
大きくならない。このような知見に基づいて、火災感知
器1の出力レベルの積分値を用いて火災・非火災を判定
することができる。すなわち、ルールの形式としては、
次の4形式を考えることができる。
【0024】 火災感知器1の出力レベルが所定レベ
ル(たとえば、1%/m)を連続して越えている間の積
分値が蓄積時間内で所定値を越えていれば、火災であ
る。 蓄積時間の計時開始以後の積分値が所定値以上にな
れば、火災である。 火災感知器1の出力レベルが所定レベル(たとえ
ば、1%/m)を連続して越えている間の積分値が、蓄
積時間の計時開始から一定時間後に所定値以上になれ
ば、火災である。
【0025】 蓄積時間の計時開始以後の積分値が、
蓄積時間の計時開始から一定時間後に所定値以上になれ
ば、火災である。 ここに、火災感知器1の出力値は処理部11においてサ
ンプリングされているから、サンプリング値の総和とし
て積分値を求めることができる。一方、火災感知器1の
出力レベルは、火災の場合には増加傾向、非火災の場合
には減少傾向になる。そこで、処理部11において一定
時間間隔でサンプリングされた時系列的に隣接するサン
プリング値の差分値を用いて、増加・減少の傾向を判定
することに火災・非火災を判別することが可能である。
このような知見に基づくルールとしては、次の3形式を
考えることができる。
【0026】 蓄積時間の計時開始以後に差分値が正
になるサンプリング値の対の個数が所定個数以上になれ
ば、火災である。 蓄積時間の計時開始以後に差分値が正になったサン
プリング値の対の個数から、差分値が負になったサンプ
リング値の対の個数を引いた個数が所定個数以上になれ
ば、火災である。
【0027】 火災感知器1の出力レベルについて、
蓄積時間の計時開始以後に経過した時間の後半の平均値
から前半の平均値を引いた値(すなわち、蓄積時間の計
時開始からの経過時間をtとすれば、t/2〜tの平均
値から0〜t/2の平均値を減算した値)が所定値以上
であれば、火災である。 さらに、火災の場合には火災感知器1の出力レベルの短
時間内での変動幅が大きく、非火災の場合には出力レベ
ルの変動幅が小さいことを利用すれば、次のような形式
のルールを考えることもできる。
【0028】 蓄積時間の計時開始以後に、時系列的
に隣接するサンプリング値の差分値の絶対値の総和が所
定値以上になれば、火災である。 以上の〜のような形式のルールを単独ないし組み合
わせて用いることによって、火災・非火災を判別するこ
とができるのである。
【0029】
【発明の効果】本発明の構成によれば、火災感知器の出
力レベルが火災報レベルに達した時点で1次判断を行っ
て蓄積時間の長さを決定するとともに、火災感知器の出
力レベルの積分値や一定時間間隔でのサンプリング値の
差分に基づいて蓄積時間中に火災・非火災の判定を行
い、火災と判定すると蓄積時間の計時を強制的に終了さ
せて警報を発報させるので、まず、1次判断によって蓄
積時間を可変的に設定し、その後、蓄積時間の計時が開
始された後にも火災感知器の出力レベルの積分値に基づ
いて蓄積時間が可変的に設定されることになり、火災発
生と判断した際には、蓄積時間の短縮を図って遅滞なく
火災発生を報知することができるという効果を奏する。
また、蓄積時間中の判断によって火災発生と判断したと
きには蓄積時間を短縮するから、1次判断の際には蓄積
時間を長く設定しておくことができ、誤報時には蓄積時
間が長く設定されることになって誤報の発生を防止する
効果が高くなるという利点がある。
【0030】請求項1ないし請求項4の構成では、積分
時間中の火災・非火災の判定に積分値を用いるのであっ
て、非火災の場合には火災感知器の出力レベルの上昇は
一過性であって火災の場合に比較して積分値が大きくな
くことは少ないから、火災と非火災とを区別することが
できるという利点がある。請求項5ないし請求項8の構
成では、火災感知器の出力レベルのサンプリング値につ
いて時系列的に隣接するサンプリング値の差分値、所定
期間での平均値の差を用いるのであって、請求項5ない
し請求項7では、火災の場合には出力レベルが増加傾
向、非火災の場合には出力レベルが減少傾向であること
に基づいて、差分値により増加・減少の傾向を判別する
のである。また、請求項8の構成では、火災感知器の出
力レベルが、火災の場合には短時間で大きな幅で変動
し、非火災の場合には変動幅が小さいことに基づいて、
差分値の絶対値を用いて変動幅を判別するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すブロック回路図である。
【図2】実施例の動作説明図である。
【図3】実施例の動作説明図である。
【図4】実施例の動作説明図である。
【図5】実施例の動作説明図である。
【図6】実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 火災感知器 2 受信機 11 処理部 12 第1の確信度決定部 13 誤報頻度記憶部 14 危険度計算部 15 蓄積時間決定部 16 第2の確信度決定部 17 火災判断部 18 火災通報部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルが
    火災報レベルに達した時点で1次判断を行って蓄積時間
    の長さを決定する1次判断手段と、火災感知器の出力レ
    ベルが連続して所定レベル以上である状態の積分値が蓄
    積時間中に所定値を越えると蓄積時間の計時を強制的に
    終了させる2次判断手段とを具備することを特徴とする
    火災警報システム。
  2. 【請求項2】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルが
    火災報レベルに達した時点で1次判断を行って蓄積時間
    の長さを決定する1次判断手段と、蓄積時間の計時開始
    以後の火災感知器の出力レベルの積分値が所定値を越え
    ると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次判断手段
    とを具備することを特徴とする火災警報システム。
  3. 【請求項3】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルが
    火災報レベルに達した時点で1次判断を行って蓄積時間
    の長さを決定する1次判断手段と、火災感知器の出力レ
    ベルが連続して所定レベル以上である状態の積分値が、
    蓄積時間の計時開始から一定時間後に所定値を越えてい
    ると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次判断手段
    とを具備することを特徴とする火災警報システム。
  4. 【請求項4】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルが
    火災報レベルに達した時点で1次判断を行って蓄積時間
    の長さを決定する1次判断手段と、蓄積時間の計時開始
    以後の火災感知器の出力レベルの積分値が、蓄積時間の
    計時開始から一定時間後に所定値を越えていると蓄積時
    間の計時を強制的に終了させる2次判断手段とを具備す
    ることを特徴とする火災警報システム。
  5. 【請求項5】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルを
    一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段と、
    火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時点で
    1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判断手
    段と、蓄積時間中に時系列的に隣接するサンプリング値
    の差分値が正であるサンプリング値の対が所定個数以上
    になると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次判断
    手段とを具備することを特徴とする火災警報システム。
  6. 【請求項6】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルを
    一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段と、
    火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時点で
    1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判断手
    段と、蓄積時間中に時系列的に隣接するサンプリング値
    の差分値が正であるサンプリング値の対の個数から差分
    値が負であるサンプリング値の対の個数を減算した個数
    が所定個数以上になると蓄積時間の計時を強制的に終了
    させる2次判断手段とを具備することを特徴とする火災
    警報システム。
  7. 【請求項7】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルを
    一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段と、
    火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時点で
    1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判断手
    段と、蓄積時間の計時開始時点からの経過時間の前半と
    後半とのサンプリング値の平均値の差が所定値以上にな
    ると蓄積時間の計時を強制的に終了させる2次判断手段
    とを具備することを特徴とする火災警報システム。
  8. 【請求項8】 アナログ出力が得られる火災感知器の出
    力レベルが所定の火災報レベルに達すると、設定した蓄
    積時間の計時を開始し、蓄積時間が経過した後の火災感
    知器の出力レベルに基づいて警報発報の要否を判定する
    火災警報システムにおいて、火災感知器の出力レベルを
    一定時間間隔でサンプリングするサンプリング手段と、
    火災感知器の出力レベルが火災報レベルに達した時点で
    1次判断を行って蓄積時間の長さを決定する1次判断手
    段と、蓄積時間中に時系列的に隣接するサンプリング値
    の差分値の絶対値の総和が所定値以上になると蓄積時間
    の計時を強制的に終了させる2次判断手段とを具備する
    ことを特徴とする火災警報システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002324280A (ja) * 2001-04-24 2002-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 複合型火災感知器
JP2008077303A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Yazaki Corp 火災警報器
JP2009015709A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Yazaki Corp 火災・非火災判別装置および火災・非火災判別方法並びに火災警報器

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