JPH05297441A - フィルム一体型カメラ - Google Patents

フィルム一体型カメラ

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Publication number
JPH05297441A
JPH05297441A JP12124292A JP12124292A JPH05297441A JP H05297441 A JPH05297441 A JP H05297441A JP 12124292 A JP12124292 A JP 12124292A JP 12124292 A JP12124292 A JP 12124292A JP H05297441 A JPH05297441 A JP H05297441A
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JP
Japan
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release
shutter
film
winding
winding knob
Prior art date
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Pending
Application number
JP12124292A
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English (en)
Inventor
Takashi Shimose
隆士 下瀬
Yuichi Honda
裕一 本田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動巻上げが可能なフィルム一体型カメラを
提供する。 【構成】 このフィルム一体型カメラは、レリーズボタ
ン26のレリーズ作動でシャッタチャージを解除して露
光するシャッタ機構90と、写真フィルムFの巻上げを
行なう巻上げノブ51と、この巻上げノブ51による写
真フィルムFの巻上げでシャッタチャージするシャッタ
チャージ機構80と、レリーズボタン26が初期位置の
とき巻上げノブ51の回転を規制してシャッタチャージ
を保持し、レリーズボタン26がレリーズ位置のとき巻
上げノブ51の回転を許容してシャッタチャージを解除
してシャッタ機構90を作動させる規制機構と、巻上げ
ノブ51に係合して回転させる駆動ギヤ101と、この
駆動ギヤ101に動力源の動力を伝達する動力伝達機構
とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、撮影終了後にカメラ
ボディを分解して撮影済写真フィルムを取出すフィルム
一体型カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルム一体型カメラは、写真フィルム
が装填された状態で市販に供される簡易なカメラで、こ
のカメラは写真フィルムがカメラの組立工程で装填さ
れ、ユーザーの写真フィルムの装填や巻き戻し等の操作
が不要になり、ユーザーは直ちに撮影することができ
る。このようなフィルム一体型カメラでは、写真フィル
ムの露光を行なうシャッタに露光を行なう運動エネルギ
ーを与えるために、シャッタチャージ機構を備え、写真
フィルムの1コマ分の巻上げが完了しないと、レリーズ
ボタンが作動しないようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなフィルム一
体型カメラは、小型、軽量、しかも簡単な構造であるた
め安価であり、簡易なカメラとして急速に普及してい
る。こうしたフィルム一体型カメラの普及、拡大に伴な
い、近年高機能化というニーズが台頭し始めている。例
えば、フィルム一体型カメラのフィルム巻上げ機構は、
巻上げノブを手動で回転するようになっているが、近年
通常のコンパクトカメラでも写真フィルムの自動給送は
当りまえになっており、フィルム一体型カメラにおいて
も、自動巻上げの要望は強い。
【0004】また、フィルム一体型カメラには、セルフ
タイマやインターバルタイマ等の機能がなく、これが簡
易なカメラとして普及した一理由でもあるが、フィルム
一体型カメラは、小型、軽量、しかも簡単な構造で安価
であるため、例えばラジコン飛行機、グライダー、凧等
に載せて、建設現場等のインターバルタイマ撮影を行な
うことができれば、利用範囲は一層拡大する。さらに、
旅行等ではセルフタイマ撮影の必要性が高い。
【0005】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、請求項1記載及び請求項2記載の発明は、自動巻
上げが可能なフィルム一体型カメラを提供することを目
的としている。
【0006】また、請求項3記載及び請求項4記載の発
明は、インターバルタイマ撮影が可能なフィルム一体型
カメラを提供することを目的としている。
【0007】また、請求項5記載及び請求項6記載の発
明は、セルフタイマ撮影が可能なフィルム一体型カメラ
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明のフィルム一体型カメラは、レ
リーズボタンのレリーズ作動でシャッタチャージを解除
して露光するシャッタ機構と、写真フィルムの巻上げを
行なう巻上げノブと、この巻上げノブによる写真フィル
ムの巻上げでシャッタチャージするシャッタチャージ機
構と、前記レリーズボタンが初期位置のとき前記巻上げ
ノブの回転を規制してシャッタチャージを保持し、前記
レリーズボタンがレリーズ位置のとき前記巻上げノブの
回転を許容して前記シャッタチャージを解除して前記シ
ャッタ機構を作動させる規制機構と、前記巻上げノブに
係合して回転させる駆動ギヤと、この駆動ギヤに動力源
の動力を伝達する動力伝達機構とを有することを特徴と
している。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1記載の駆動ギヤと、動力伝達機構とを一体化して撮影
ユニットとし、この撮影ユニットはカメラボディに着脱
可能であり、この装着状態で前記巻上げノブに係合する
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、レリーズボ
タンのレリーズ作動でシャッタチャージを解除して露光
するシャッタ機構と、写真フィルムの巻上げを行なう巻
上げノブと、この巻上げノブによる写真フィルムの巻上
げでシャッタチャージするシャッタチャージ機構と、前
記レリーズボタンが初期位置のとき前記巻上げノブの回
転を規制してシャッタチャージを保持し、前記レリーズ
ボタンがレリーズ位置のとき前記巻上げノブの回転を許
容して前記シャッタチャージを解除して前記シャッタ機
構を作動させる規制機構と、前記レリーズボタンをレリ
ーズ位置に保持するレリーズ保持手段と、前記巻上げノ
ブに係合して回転させる駆動ギヤと、この駆動ギヤに動
力源の動力を伝達する動力伝達機構と、前記駆動ギヤを
回転させて所定時間間隔で連続撮影を行なう撮影手段と
を有することを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、前記請求項
3記載のレリーズ保持手段と、駆動ギヤと、動力伝達機
構と、撮影手段とを一体化して撮影ユニットとし、この
撮影ユニットはカメラボディに着脱可能であり、この装
着状態で前記レリーズ保持手段が前記レリーズボタンを
レリーズ位置に保持し、前記駆動ギヤが前記巻上げノブ
に係合することを特徴としている。
【0012】また、請求項5記載の発明は、レリーズボ
タンのレリーズ作動でシャッタチャージを解除して露光
するシャッタ機構と、写真フィルムの巻上げを行なう巻
上げノブと、この巻上げノブによる写真フィルムの巻上
げでシャッタチャージするシャッタチャージ機構と、前
記レリーズボタンが初期位置のとき前記巻上げノブの回
転を規制してシャッタチャージを保持し、前記レリーズ
ボタンがレリーズ位置のとき前記巻上げノブの回転を許
容して前記シャッタチャージを解除して前記シャッタ機
構を作動させる規制機構と、前記レリーズボタンをレリ
ーズ位置に保持するレリーズ保持手段と、前記巻上げノ
ブに係合して回転させる駆動ギヤと、この駆動ギヤに動
力源の動力を伝達する動力伝達機構と、前記駆動ギヤを
回転させて1コマ分の撮影を行ない前記巻上げノブの回
転を停止させる撮影手段とを有することを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項6記載の発明は、前記請求項
5記載のレリーズ保持手段と、駆動ギヤと、動力伝達機
構と、撮影手段とを一体化して撮影ユニットとし、この
撮影ユニットはカメラボディに着脱可能であり、この装
着状態で前記レリーズ保持手段が前記レリーズボタンを
レリーズ位置に保持し、前記駆動ギヤが前記巻上げノブ
に係合することを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、駆動ギヤが巻上げノ
ブと係合しており、この駆動ギヤの回転で、巻上げノブ
が回転して自動巻上げが行なわれる。
【0015】請求項2記載の発明では、撮影ユニットを
カメラボディに装着することで、駆動ギヤが巻上げノブ
と係合され、この駆動ギヤの回転で巻上げノブが回転し
て自動巻上げが行なわれる。
【0016】また、請求項3記載の発明では、駆動ギヤ
が巻上げノブと係合しており、この駆動ギヤの回転で、
巻上げノブが回転して自動巻上げが行なわれ、これと同
時にシャッタチャージが行なわれるが、レリーズボタン
がレリーズ位置にあるため、シャッタチャージを解除し
て撮影が行なわれる。再び、レリーズボタンがレリーズ
位置にあるたため、再度、駆動ギヤの回転で、巻上げノ
ブが回転して自動巻上げが行なわれてインターバルタイ
マ撮影が行なわれる。
【0017】請求項4記載の発明では、撮影ユニットを
カメラボディに装着することで、駆動ギヤが巻上げノブ
と係合され、この駆動ギヤの回転で巻上げノブが回転さ
れ、インターバルタイマ撮影が行なわれる。
【0018】また、請求項5記載の発明では、駆動ギヤ
が巻上げノブと係合しており、この駆動ギヤの回転で、
巻上げノブが回転して自動巻上げが行なわれ、これと同
時にシャッタチャージが行なわれるが、レリーズボタン
がレリーズ位置にあるため、シャッタチャージを解除し
て撮影が行なわれ、この1コマ分の撮影で巻上げノブの
回転が停止される。
【0019】また、請求項6記載の発明では、撮影ユニ
ットをカメラボディに装着することで、駆動ギヤが巻上
げノブと係合され、この駆動ギヤの回転で巻上げノブが
回転され、セルフタイマ撮影が行なわれる。
【0020】
【実施例】以下、この発明をフィルム一体型カメラに適
用した実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図
1はフィルム一体型カメラの正面図、図2はフィルム一
体型カメラの平面図、図3はフィルム一体型カメラの背
面図、図4は後カバーの正面図、図5は前カバーを取外
した状態の正面図、図6は前カバーを取外した状態の平
面図、図7は後カバーを取外した状態を示す正面図、図
8はフィルム一体型カメラの断面図、図9はフィルム一
体型カメラの主要部の分解斜視図である。
【0021】このフィルム一体型カメラは写真フィルム
が装填された状態で市販に供される簡易なカメラで、こ
のカメラは写真フィルムがカメラの組立工程で装填さ
れ、ユーザーの写真フィルムの装填や巻き戻し等の操作
が不要になり、ユーザーは直ちに撮影することができ
る。
【0022】カメラボディ200は本体10、前カバー
20及び後カバー30で構成され、これらはそれぞれ樹
脂により形成され、本体10に前カバー20及び後カバ
ー30が凹凸係合で一体に組付けられる。この本体10
には撮影レンズ40、フィルム巻上げ機構50、フィル
ムカウンタ60、レリーズ機構70、シャッタチャージ
機構80、シャッタ機構90等が備えられている。
【0023】さらに、本体10には画面枠11を挟ん
で、両側に未露光フィルム収納部12と露光フィルム収
納部13とが設けられている。未露光フィルム収納部1
2には巻取軸1が、露光フィルム収納部13にはパトロ
ーネ2が収納され、これにより写真フィルムFが装填さ
れるようになっている。未露光フィルム収納部12には
カメラ組立時に巻取軸1に写真フィルムが巻取られる。
【0024】前カバー20の前側には作業孔21及び撮
影レンズカバー部22が形成されている。前カバー20
の前側と上側の隅部には対物枠23が開口され、後カバ
ー30に設けた接眼枠31とによって簡易な直視式ファ
インダを構成する。また、前カバー20の前面と上面の
隅部にはフィルムカウンタ60と対向する部分に操作窓
24が形成され、カメラの組立時に操作窓24から手
で、フィルムカンタ60を回動して撮影開始の初期位置
を設定することができるようになっている。前カバー2
0の上側にはフィルムカウンタ60の表示窓25が形成
され、またレリーズボタン26が一体に形成されてい
る。
【0025】後カバー30の内側には、写真フィルムF
を本体10の画面枠11に対して平面性を保持する圧着
板32が一体に形成され、さらに未露光フィルム収納部
12と露光フィルム収納部13に対向する部分33,3
4は写真フィルムFの搬送をガイドするように壁を内側
に屈曲させて設けられている。
【0026】写真フィルムFはパトローネ2に収納され
ており、この両端部にはパーフォレーションPが形成さ
れている。写真フィルムFのカメラへの装填はカメラを
組立てるときに行なわれ、パトローネ2に収納された状
態で露光フィルム収納部13にセットし、写真フィルム
Fの先端部を引き出して未露光フィルム収納部12の巻
取軸1に係止し、後カバー30を本体10に係合し、光
密状態を保つようにする。この状態で、明室において、
巻取軸1を回転して写真フィルムFを巻取って、撮影可
能状態にセットするようになっている。
【0027】撮影レンズ40は支持体75に取付けら
れ、この支持体75は本体10の前面の凹部42に係合
して保持される。この撮影レンズ40の被写体側には前
カバー20に形成したレンズ窓43が位置しており、こ
のレンズ窓43の内壁には乱反射を防止する段部が形成
されている。撮影レンズ40は前カバー20を本体10
に取り付けることにより、レンズ受け41に固定され
る。
【0028】フィルム巻上げ機構50の巻上げノブ51
は同軸一体の取付筒部51a、巻上げ用フォーク51b
及び突起51cとを有している。巻上げノブ51の取付
筒部51aは、本体10の露光フィルム収納部13の上
壁に形成された支持筒部52に回動可能に保持され、こ
の巻上げノブ51の浮上りは突起51cを前カバー20
の内壁に当接することで防止され、円滑に回転できるよ
うになっている。巻上用フォーク51bは支持筒部52
から露光フィルム収納部13の内方へ突出しており、カ
メラの完成に先立って装填される写真フィルムFのパト
ローネ2の巻取軸部2aが係合される。
【0029】巻上げノブ51の一部は後カバー30に形
成された窓部35から後方へ突出しており、指先で容易
に回動できるようになっている。
【0030】後カバー30には、逆巻き防止ストッパ3
6が一体に形成されており、この逆巻き防止ストッパ3
6は後カバー30を本体及10び前カバー20に係合す
るときに、巻上げノブ51の指かけ部に設けた歯部に係
合するようになっている。前カバー20には逆巻き防止
ストッパ36の係合を解除するための窓部27が形成さ
れ、この窓部27から工具を挿入すると、逆巻き防止ス
トッパ36が押されて外側に屈曲されて、巻上げノブ5
1との係合が解除され、パトローネ2から写真フィルム
Fを引出して未撮影フィルム収納部12側へ巻取ること
が可能になる。
【0031】また、逆巻き防止ストッパ36は後カバー
30に一体に形成されており、部品点数が削減されると
共に、本体側に固定する手段を設けない構成により、後
カバー30を取付ける作業と同時に逆巻き防止ストッパ
36を巻上げノブ51に係止することができ、作業が極
めて簡単になる。
【0032】カメラの画面枠11の中央上部にはスプロ
ケット歯車54がレール面14に歯先が露出するように
設けられ、このスプロケット歯車54は写真フィルムF
のパーフォレーションPに係合され、写真フィルムFの
1コマの巻上げで回転する。後カバー30の圧着板32
にはスプロケット歯車54と対向する位置に凹部32a
が形成されており、この凹部32aがスプロケット歯車
54の逃げ部となって、写真フィルムFのパーフォレー
ションPに確実に係合するようになっている。
【0033】フィルムカウンタ60は、外周に歯部60
aを形成した円板部60b、取付軸60c及び突起部6
0dを有しており、取付軸60cを本体10に形成され
た支持軸15に挿着し、頭部60eを前カバー20の上
面に形成された孔部20aに支持された状態で、回動可
能に取付けられている。フィルムカウンタ60は規制部
材62によって回転し、規制部材62の軸部62aは本
体10に形成された支持筒部16に挿通し、この軸部6
2aをスプロケット歯車54の軸部54aに係合して、
一体に回転するようになっている。規制部材62に一体
に形成されたカウンタカム部62bはフィルムカウンタ
60の歯部60aに係合して、規制部材62の1回転で
1歯送るようになっており、これがフィルムカウンタ6
0を写真フィルムFの1コマの巻上げで所定角度回転さ
せるようになっている。
【0034】前カバー20の上面に形成された表示窓部
25には指針63が形成され、この表示窓部25からフ
ィルムカウンタ60の撮影枚数表示を確認することがで
きるようになっている。
【0035】フィルムカウンタ60の突起部60dは写
真フィルムFの撮影が終了すると、作動部材72のスト
ッパ部72fと当接してシャッタチャージ位置への復帰
を規制し、また作動部材72と巻上げノブ51との係合
を規制して、巻上げノブ51の回転を可能にして撮影終
了を知らせるようになっている。また、この状態では巻
上げノブ51の回転が可能で、しかも規制部材62と作
動部材72との係合が規制されているため、写真フィル
ムFの巻上げを行なうことができる。
【0036】レリーズ機構70及びシャッタチャージ機
構80は、レリーズボタン26、規制部材62、作動部
材72及びコイルスプリング73等から構成されてい
る。レリーズボタン26は前カバー20の上面部を切欠
いて一体に形成されており、レリーズボタン26の盛り
上がり部を押えると、屈曲して先端部26aが作動部材
72の頭部72bを押圧し軸方向へ移送させ、レリーズ
操作を行なうことができる。
【0037】作動部材72は、筒軸部72a、レリーズ
ボタン26の先端部26aに当接する頭部72bと、規
制部材62に当接するカム作動部72cと、シャッタ機
構90を作動させるシャッタ作動部72dと、巻上げノ
ブ51の下側面に形成された係止溝51dに係合するス
トッパ部72eと、フィルムカウンタ60の突起60d
と当接するストッパ部72fと、軸方向へ移動させ規制
部材62との係合を解除する解除操作部72g、さらに
コイルスプリング73の係止部72hとを有している。
また、規制部材62は、軸部62a、カウンタカム部6
2b、カム部62c及び切欠部62dとを有している。
【0038】作動部材72の筒軸部72aは本体10に
形成された支持軸部17に挿着され、回動可能でかつ軸
方向へ移動可能になっている。コイルスプリング73は
その一端部73aを作動部材72の係止部72hに係止
し、他端部73bを本体10の露光フィルム収納部13
の側壁に係止して設けられ、作動部材72を上方へ付勢
すると共に、作動部材72のカム作動部72cを規制部
材62のカム部62cに当接するように付勢している。
露光フィルム収納部13の上壁にはストッパ74が形成
され、作動部材72の回動範囲を規定している。
【0039】作動部材72のシャッタ作動部72dには
爪部72iが形成され、シャッタ作動部72dはリブ7
2jで補強されて容易に変形することがないようになっ
ている。作動部材72の爪部72iはリブ初期位置にお
いて、本体10に取付けられた支持体75の突出部75
aに固定された位置規制部材76に当接している。この
位置規制部材76は作動部材72の軸方向の移動を規制
して正負方向回動を許容するように構成し、シャッタ機
構90のセクター羽根91は作動部材72の正方向回動
で光路を開き、光路を閉じた状態で作動部材72の負方
向回動を許容するように移動可能になっている。
【0040】レリーズボタン26の先端部26aが、作
動部材72の頭部72bを押圧可能なシャッタチャージ
状態では、カム作動部72cを規制部材62の切欠部6
2dに係合し、ストッパ部72eは巻上げノブ51の係
止溝51dに係合し、シャッタ作動部72dの爪部72
iはシャッタ機構90を作動させない位置にある。
【0041】シャッタ機構90は、セクター羽根91は
本体10の前面部に形成された凹部42に配置され、支
持軸92に長孔91aを挿通して、支持軸92を支点と
して回動可能に支持されている。このセクター羽根91
は本体10の支持ピン93に係止されたバネ94で常に
光路を閉じるように付勢されている。この本体10には
他に2本の支持ピン93が準備されており、ロットによ
るバネ等の強さが異なることによって、セクター羽根9
1の付勢力のバラツキによるシャッター開放時間のバラ
ツキを調整するようになっている。
【0042】レリーズ操作が行なわれると前記したよう
に、作動部材72はシャッタ作動部72dの爪部72i
が矢印イの正方向へ移動し、セクター羽根91の爪部9
1bを移動するため、セクター羽根91が支持軸92を
支点として回転して光路が開かれる。また、写真フィル
ムFの巻上げが行なわれて、シャッタチャージが完了す
る時には、作動部材72のシャッタ作動部72dが矢印
ロの負方向へ移動し、セクター羽根91の爪部91aを
押すため、セクター羽根91は長孔91aによって光路
を閉じた状態で、爪部91aの移動を許容するように移
動する。
【0043】このように、作動部材72のシャッタ作動
部72dは、位置規制部材76で、作動部材72の軸方
向の移動を規制して正負方向回動が行なわれるため、シ
ャッタ機構90のセクター羽根91を常に一定の位置で
作動させるから、セクター羽根91の開度が常に一定と
なり、確実に光路を開くことができ、また露光時間にバ
ラツキがなくなる。また、セクター羽根91でストロボ
の接点95aが屈曲して接点95bに接続するようにな
っているが、この接点の作動を確実に行なうことができ
る。
【0044】図10乃至図13によりレリーズ作動及び
シャッタチャージ作動について説明する。
【0045】図10及び図12はレリーズボタン26、
作動部材72、規制部材62、その他の部材を本体10
に取り付けた状態で、撮影レンズ40側より見た図、第
23図及び第25図は撮影レンズ40側を図の下側とし
て、レリーズボタン26、作動部材72、規制部材6
2、その他の部材を上側より見た図である。
【0046】図10及び図11はレリーズボタン26が
作動可能なシャッタチャージ状態を示している。この状
態では、作動部材72のカム作動部72cは規制部材6
2の切欠部62dに係合し、また作動部材72のストッ
パ部72eは巻上げノブ51の係止溝51dに係合し
て、巻上げノブ51の回転が規制されている。
【0047】図12及び図13に2点鎖線で示したこの
シャッタチャージ状態で、レリーズボタン26を押圧し
操作すると、図12の実線に示すように、作動部材72
が下方へ移動する。このため、作動部材72のストッパ
部72eが巻上げノブ51の係止溝51dとの係合が解
除されると共に、作動部材72のカム作動部72cが切
欠62dから下方へ移動し外れる。また、作動部材72
のシャッタ作動部72dに形成した爪部72iが位置規
制部材76の先端部から下方へ外れる。
【0048】このため、図12及び図13の2点鎖線と
実線で示すように、作動部材72がコイルスプリング7
3で軸方向上側に付勢されながら、カム作動部72cが
規制部材62で、シャッタ作動部72の爪部72iが位
置規制部材76で軸方向の位置規制されて回動する。こ
の回動で作動部材72のストッパ部72eがストッパ部
74に当接し、作動部材72の正方向の回動が停止す
る。
【0049】このとき、作動部材72のシャッタ作動部
72dの爪部72iがシャッタ機構90のセクター羽根
91を作動させ、撮影が行なわれる。
【0050】ついで、巻上げノブ51で写真フィルムF
を1コマ巻上げると、規制部材62は図12及び図13
に示すように、スプロケット歯車54に連動して回転
し、規制部材62のカム部62cが作動部材72のカム
作動部72cに押され、コイルスプリング73に抗して
負方向へ回動する。このとき、シャッタ作動部72dの
爪部72iが位置規制部材76に軸方向の位置規制がさ
れた状態で負方向へ移動し、位置規制部材76の先端部
から外れる。
【0051】また、このとき、規制部材62の回転で、
その切欠部62dが作動部材72のカム作動部72cの
位置になると一致すると、コイルスプリング73の上方
への付勢力で、カム作動部72cが切欠部62dに係合
し、巻上げノブ51の回転が規制され、写真フィルムF
の巻上げの終了を知らせると共に、再びシャッタチャー
ジ状態になる。
【0052】このシャッタチャージ状態において、レリ
ーズボタン26を押して作動部材72をレリーズ位置に
しておくと、作動部材72のカム作動部72cが規制部
材62の切欠部62dに係合しないで、カム部62cの
下面に外れるため、巻上げ完了とともに、作動部材72
がコイルスプリング73で軸方向上側に付勢されなが
ら、カム作動部72cが規制部材62で、シャッタ作動
部72の爪部72iが位置規制部材76で軸方向の位置
規制されて回動し、この回動で作動部材72のストッパ
部72eがストッパ部74に当接し、作動部材72の正
方向の回動が停止する。このとき、作動部材72のシャ
ッタ作動部72dの爪部72iがシャッタ機構90のセ
クター羽根91を作動させ、撮影が行なわれる。
【0053】このように、レリーズボタン26が初期位
置のとき巻上げノブ51の回転を規制してシャッタチャ
ージを保持し、レリーズボタン26がレリーズ位置のと
き巻上げノブ51の回転を許容してシャッタチャージを
解除してシャッタ機構を作動させる規制機構を有してい
る。
【0054】このような構成を有するフィルム一体型カ
メラはコンパクトなものであり、フィルム一体型カメラ
においては当初から画面枠11の位置に写真フィルムF
の未露光部分がセットされているので、ユーザーは何等
事前の操作を要せず、直ちに撮影可能の状態を得ること
ができる。
【0055】そして、撮影可能の状態にあるフィルム一
体型カメラはレリーズボタン26を押すことによって作
動部材72がシャッタ機構90を作動して撮影がなさ
れ、巻上げノブ51を反時計方向に巻き上げることによ
り、写真フィルムFの一画面分の給送と、スプロケット
歯車54が回転してフィルムカウンタ60が回転すると
共に、作動部材72を初期位置へ復帰させ、シャッタチ
ャージ、フィルムカウンタの作動が行なわれ、次のコマ
について撮影可能の状態になるため、撮影者が写真フィ
ルムを巻上げを行なわないで撮影操作を行なうことが軽
減され便利になる。そして、レリーズボタン26は最終
撮影コマの回転位置で、写真フィルムFを巻上げても初
期位置へ復帰しなくなり、最終撮影コマ以降ではレリー
ズボタン26の操作が不能で撮影が行なわれなくなる。
【0056】以上はユーザーの行為であるが、これ以降
ユーザーもしくは処理業者が数回の撮しを続けると、写
真フィルムFは全てパトローネ2の巻取軸部2aに巻き
取られ取り出し可能になる。処理業者は明室において、
ドライバー等によりこじるようにして結合された後カバ
ー30を本体10との係合から外して容易に分離するこ
とが可能であって、露光フィルム収納部13から遮光状
態の写真フィルムFを取り出して処理することができ
る。
【0057】前記のように構成されたフィルム一体型カ
メラには、撮影ユニットが着脱可能になっており、図1
4は撮影ユニットを装着したフィルム一体型カメラの正
面図、図15は撮影ユニットを装着したフィルム一体型
カメラの要部の平面図、図16は撮影ユニットの電気回
路のブロック図である。
【0058】このフィルム一体型カメラのカメラボディ
200に着脱可能になっている撮影ユニット100に
は、カメラボディ200に装着された状態で、レリーズ
ボタン26の上方位置にはレリーズ付勢ボタン101が
設けられ、このレリーズ付勢ボタン101はスプリング
102で常に上方に付勢されている。レリーズ付勢ボタ
ン101の側部にロック爪103が形成されており、こ
のロック爪103が撮影ユニット100の溝部104に
位置しているときには、レリーズ付勢ボタン101はレ
リーズボタン26を押圧しない状態にある。レリーズ付
勢ボタン101を押動してレリーズボタン26を押し、
この状態でレリーズ付勢ボタン101を回動させてロッ
ク爪103が撮影ユニット100の溝部の位置から外れ
ると、ロック爪103で撮影ユニット100に係止さ
れ、レリーズボタン26はレリーズ位置に保持される。
【0059】この撮影ユニット100には、電池105
が縦方向に配置され、スイッチ106の操作で、電池1
05がモータ107に接続されて駆動し、このモータ1
07の動力は減速ギヤユニット108を介して駆動ギヤ
109に伝達される。この駆動ギヤ109は撮影ユニッ
ト100をカメラボディ200に装着することで、駆動
ギヤ109が巻上げノブ51に係合するようになってい
る。
【0060】撮影ユニット100の電気回路は図16の
ブロック図に示すように構成されており、モータ107
とスイッチ106との間には電圧変更回路110が接続
され、このボリューム111によってモータ107の駆
動電圧を変更可能になっている。スイッチ106のON
でモータ107が駆動され、このスイッチ106はセン
サ112によってOFFされるようになっている。この
センサ112の端子112aはカメラボディ200に装
着することによって、ストロボ駆動回路201の端子2
01aに接続され、ストロボ駆動回路201はセルフ撮
影モードの選択によってスイッチ202がONしてセン
サ112と接続される。
【0061】次に、この撮影ユニットを装着したフィル
ム一体型カメラの自動巻上げ作動を説明する。レリーズ
付勢ボタン101のロック爪103が撮影ユニット10
0の溝部104に位置しているときには、レリーズ付勢
ボタン101はレリーズボタン26を押圧しない状態に
あり、レリーズ付勢ボタン101を押動すると、レリー
ズボタン26が押されてレリーズ位置で、このレリーズ
作動でシャッタチャージが解除されて、シャッタ機構が
作動して撮影される。この状態では、レリーズ付勢ボタ
ン101はスプリング102で付勢されているから、初
期位置へ復帰し、これによりレリーズボタン26も初期
位置に復帰する。
【0062】この状態で、撮影ユニット100のスイッ
チ106がON状態にあると、モータ107が駆動して
減速ギヤユニット108を介して駆動ギヤ109に動力
が伝達され、この駆動ギヤ109の回転でフィルム一体
型カメラの巻上げノブ51が回転し、写真フィルムFを
巻上げる。この巻上げノブ51による写真フィルムFの
巻上げで、シャッタチャージ機構が作動してシャッタチ
ャージし、このときレリーズボタン26が初期位置にあ
るため、図10及び図11に示すように、作動部材72
のカム作動部72cが規制部材62の切欠部62dに係
合して巻上げノブ51の回転を規制してシャッタチャー
ジを保持する。
【0063】このように巻上げノブ51の回転が規制さ
れるため、モータ107に負荷がかかって電流量が増加
するが、この電流量の増加をセンサ112が検知してス
イッチ106をOFFにする。これにより、モータ10
7の回転が停止され、自動巻上げ終了する。再度、レリ
ーズ付勢ボタン101が押されると、前記の作動を繰返
す。
【0064】次に、この撮影ユニットを装着したフィル
ム一体型カメラのインターバルタイマ撮影の作動を説明
する。レリーズ付勢ボタン101を押しながら回転して
ロック爪103を撮影ユニット100の溝部104から
外し、撮影ユニット100に係止させると、レリーズ付
勢ボタン101がレリーズボタン26を押圧してレリー
ズ位置に保持する。
【0065】そして、インターバルタイマ撮影モードの
選択ではスイッチ202がOFFされ、センセ112は
ストロボ駆動回路201に接続されない。このため、セ
ンサ112には1枚撮影完了の情報が入力されない。こ
の状態で、撮影ユニット100のスイッチ106がON
状態であると、モータ107が駆動して、その動力が減
速ギヤユニット108を介して駆動ギヤ109に動力が
伝達され、この駆動ギヤ109の回転でフィルム一体型
カメラの巻上げノブ51が回転し、写真フィルムFを巻
上げる。
【0066】この巻上げノブ51による写真フィルムF
の巻上げで、シャッタチャージ機構が作動してシャッタ
チャージするが、このときレリーズボタン26がレリー
ズ位置にあるため、図12及び図13に示すように、作
動部材72のカム作動部72cが規制部材62の切欠部
62dに係合しないで、カム部62cの下面に外れるた
め、巻上げ完了とともに、作動部材72がコイルスプリ
ング73で軸方向上側に付勢されながら、カム作動部7
2cが規制部材62で、シャッタ作動部72の爪部72
iが位置規制部材76で軸方向の位置規制されて回動
し、この回動で作動部材72のストッパ部72eがスト
ッパ部74に当接し、作動部材72の正方向の回動が停
止する。このとき、作動部材72のシャッタ作動部72
dの爪部72iがシャッタ機構90のセクター羽根91
を作動させ、撮影が行なわれる。
【0067】このように、レリーズボタン26がレリー
ズ位置にあるときは、巻上げノブ51の回転が許容さ
れ、モータ107に負荷がかからないため、センサ11
2が作動しないでスイッチ106がON状態を維持し、
モータ107が引続き駆動して減速ギヤユニット100
を介して駆動ギヤ109に動力が伝達され、この駆動ギ
ヤ109の回転で巻上げノブ51が回転し、写真フィル
ムFを巻上げる。この巻上げノブ51による写真フィル
ムFの巻上げで、再びチャージ機構が作動してシャッタ
チャージするが、このとき前記したようにレリーズボタ
ン26がレリーズ位置にあるため、巻上げノブ51の回
転が許容され、これによりシャッタチャージが解除され
て、シャッタ機構が作動して撮影し、この撮影を所定時
間間隔で繰返す。このインターバルタイマ撮影では、ボ
リューム111でモータ107の回転数を調整すること
で、インターバルタイマ撮影の間隔を調整することがで
きる。
【0068】次に、この撮影ユニットを装着したフィル
ム一体型カメラのセルフタイマ撮影の作動を説明する。
インターバルタイマ撮影と同様に、レリーズ付勢ボタン
101がレリーズボタン26を押圧してレリーズ位置に
保持する。
【0069】そして、セルフタイマ撮影モードの選択で
スイッチ202がONされて、センサ112がストロボ
駆動回路201に接続されると、センサ112には1枚
撮影完了の情報が入力され、1枚撮影が完了すると、ス
イッチ106をOFFするようになる。この状態で、撮
影ユニット100のスイッチ106がON状態にする
と、モータ107が駆動し、その動力が減速ギヤユニッ
ト100を介して駆動ギヤ109に動力が伝達され、こ
の駆動ギヤ109の回転でフィルム一体型カメラの巻上
げノブ51が回転し、写真フィルムFを巻上げる。
【0070】この巻上げノブ51による写真フィルムF
の巻上げで、シャッタチャージ機構が作動してシャッタ
チャージするが、このときレリーズボタン26がレリー
ズ位置にあるため、前記したように巻上げノブ51の回
転が許容され、モータ107に負荷がかからないため、
センサ112が作動しないでスイッチ106がON状態
を維持する。このため、巻上げノブ51が引続き回転
し、これによりシャッタチャージが解除されて、シャッ
タ機構が作動して撮影する。
【0071】この撮影情報がストロボ駆動回路201か
らセンサ112に入力され、これでセンサ112が作動
してスイッチ106をOFFにするため、モータ107
の駆動が停止して駆動ギヤ109が作動しなくなり、セ
ルフタイマ撮影が終了する。図17及び図18は撮影ユ
ニットを装着したフィルム一体型カメラの他の実施例を
示すもので、図17は撮影ユニットを装着したフィルム
一体型カメラの正面図、図18は撮影ユニットを装着し
たフィルム一体型カメラの要部の平面図である。
【0072】この撮影ユニット100の駆動ギヤ109
にはゼンマイ120が設けられ、このゼンマイ120で
駆動ギヤ109が回転するようになっている。この駆動
ギヤ109には調速機構121が設けられ、この調速機
構121は駆動ギヤ109に増速ギヤ列122を接続
し、さらにウォームギヤ123を介して羽根車124が
接続されており、この羽根車124を高速回転で回転さ
せるようになっている。この羽根車124は空気抵抗に
より一定速度で回転するフライホィールの機能をしてお
り、それによって調速機構121を介して駆動ギヤ10
9の回転速度を制御し、ゼンマイ120が一気にエネル
ギーを放出することがないようにしている。羽根車12
4にはスイッチ125が係合され、このスイッチ125
で羽根車124の回転が規制されている。
【0073】次に、この撮影ユニットを装着したフィル
ム一体型カメラの自動巻上げ作動を説明する。前記した
ように、レリーズ付勢ボタン101のロック爪103が
撮影ユニット100の溝部104に位置しているときに
は、レリーズ付勢ボタン101はレリーズボタン26を
押圧しない状態にあり、レリーズ付勢ボタン101を押
動すると、レリーズボタン26が押され、このレリーズ
作動でシャッタチャージが解除されて、シャッタ機構が
作動して撮影される。
【0074】この状態では、レリーズ付勢ボタン101
はスプリング102で付勢されているから、初期位置へ
復帰し、これによりレリーズボタン26も初期位置に復
帰する。この状態で、撮影ユニット100のスイッチ1
25がON状態で羽根車124との係合が解除されてい
ると、ゼンマイ120によって駆動ギヤ109が回転
し、この駆動ギヤ109は調速機構121によって一定
速度で回転して、フィルム一体型カメラの巻上げノブ5
1が回転し、写真フィルムFを巻上げる。
【0075】この巻上げノブ51による写真フィルムF
の巻上げで、チャージ機構が作動してシャッタチャージ
し、このときレリーズボタン26が初期位置にあるた
め、巻上げノブ51の回転を規制しており、これでシャ
ッタチャージを保持する。このように巻上げノブ51の
回転が規制され、自動巻上げ終了し、再度レリーズ付勢
ボタン101が押されると、前記の撮影作動を繰返す。
【0076】次に、この撮影ユニットを装着したフィル
ム一体型カメラのインターバルタイマ撮影の作動を説明
する。レリーズ付勢ボタン101を押しながら回転して
ロック爪103を撮影ユニット100の溝部104から
外し、撮影ユニット100に係止させると、レリーズ付
勢ボタン101がレリーズボタン26を押圧してレリー
ズ位置に保持する。
【0077】そして、インターバルタイマ撮影モードの
選択で、スイッチ125がONすると、スイッチ125
は羽根車124との係合が解除されているため、ゼンマ
イ120によって駆動ギヤ109が回転し、この駆動ギ
ヤ109は調速機構121によって一定速度で回転し
て、フィルム一体型カメラの巻上げノブ51が回転し、
写真フィルムFを巻上げる。
【0078】この巻上げノブ51による写真フィルムF
の巻上げで、シャッタチャージ機構が作動してシャッタ
チャージするが、このときレリーズボタン26がレリー
ズ位置にあるため、巻上げノブ51の回転が許容され、
このため巻上げノブ51が引続き回転し、これによりシ
ャッタチャージが解除されて、シャッタ機構が作動して
撮影する。
【0079】この状態で、撮影ユニット100のスイッ
チ125がON状態にあるため、羽根車124の回転が
許容され、ゼンマイ120が引続き駆動ギヤ109を回
転させ、これでフィルム一体型カメラの巻上げノブ51
が回転し、写真フィルムFを巻上げる。この巻上げノブ
51による写真フィルムFの巻上げで、再びチャージ機
構が作動してシャッタチャージするが、このときレリー
ズボタン26がレリーズ位置にあるため、巻上げノブ5
1の回転が許容され、これによりシャッタチャージが解
除されて、シャッタ機構が作動して撮影し、この撮影を
所定時間間隔で繰返す。
【0080】次に、この撮影ユニットを装着したフィル
ム一体型カメラのセルフタイマ撮影の作動を説明する。
インターバルタイマ撮影と同様に、レリーズ付勢ボタン
101がレリーズボタン26を押圧してレリーズ位置に
保持する。
【0081】そして、セルフタイマ撮影モードの選択
で、スイッチ125がONされて、1枚撮影が完了する
と、スイッチ125をOFFするようになっている。従
って、スイッチ125をON状態にすると、羽根車12
4の回転規制が解除されて駆動ギヤ109が回転し、こ
の駆動ギヤ109の回転でフィルム一体型カメラの巻上
げノブ51が回転し、写真フィルムFを巻上げる。
【0082】この巻上げノブ51による写真フィルムF
の巻上げで、シャッタチャージ機構が作動してシャッタ
チャージするが、このときレリーズボタン26がレリー
ズ位置にあるため、巻上げノブ51の回転が許容され、
駆動ギヤ109の回転で巻上げノブ51が引続き回転
し、これによりシャッタチャージが解除されて、シャッ
タ機構が作動して撮影する。
【0083】この撮影情報で、スイッチ125がOFF
になるため、調速機構121を介して駆動ギヤ109が
作動しなくなり、セルフ撮影が終了する。
【0084】図19は撮影ユニットを装着したフィルム
一体型カメラのインターバルタイマ撮影の使用例を示し
ている。凧300によって、撮影ユニットを装着したフ
ィルム一体型カメラ301を空に持ち上げて、例えば、
工事現場、建設現場等のインターバルタイマ撮影を行な
う。この場合、撮影ユニットを装着したフィルム一体型
カメラ301は、小型、軽量であり、簡易なカメラの特
徴が非常に有利であり、良好な空撮を行なうことができ
る。
【0085】また、撮影ユニットを装着したフィルム一
体型カメラは、凧に限定されず、グライダー、自動車、
或いはスキー等に取付けて、撮影することができ、極め
て使用範囲が広い。
【0086】なお、前記各実施例では、撮影ユニット1
00がカメラボィ200に着脱可能になっているが、こ
の撮影ユニット100を一体にカメラボディ200に組
付けたものであってもよい。この場合に、自動巻上げの
駆動源としてストロボの電源を共用させてもよい。
【0087】
【発明の効果】前記のように、請求項1記載の発明は、
フィルム一体型カメラで駆動ギヤが巻上げノブと係合
し、駆動源で駆動ギヤが回転するようになっており、こ
の駆動ギヤを回転させることで、巻上げノブが回転して
自動巻上げを行なうことができる。
【0088】また、請求項2記載の発明は、撮影ユニッ
トをフィルム一体型カメラのカメラボディに装着するこ
とで、駆動ギヤが巻上げノブと係合され、この駆動ギヤ
の回転で巻上げノブが回転して自動巻上げを行なうこと
ができ、使用後撮影ユニットを取外すことで再使用する
ことができる。
【0089】また、請求項3記載の発明は、フィルム一
体型カメラで駆動ギヤが巻上げノブと係合し、駆動源で
駆動ギヤが回転するようになっており、この駆動ギヤの
回転で、巻上げノブが回転して自動巻上げが行なわれ、
これと同時にシャッタチャージが行なわれるが、レリー
ズボタンがレリーズ位置にあるため、シャッタチャージ
を解除して撮影が行なわれ、再びレリーズボタンがレリ
ーズ位置にあるたため、再度、駆動ギヤの回転で、巻上
げノブが回転して自動巻上げが行なわれてインターバル
タイマ撮影を行なうことができる。
【0090】請求項4記載の発明は、撮影ユニットをフ
ィルム一体型カメラのカメラボディに装着することで、
駆動ギヤが巻上げノブと係合され、この駆動ギヤの回転
で巻上げノブを回転してインターバル撮影を行なうこと
ができ、使用後撮影ユニットを取外すことで再使用する
ことができる。
【0091】また、請求項5記載の発明は、フィルム一
体型カメラで駆動ギヤが巻上げノブと係合し、駆動源で
駆動ギヤが回転するようになっており、この駆動ギヤの
回転で巻上げノブが回転して自動巻上げが行なわれ、こ
れと同時にシャッタチャージが行なわれるが、レリーズ
ボタンがレリーズ位置にあるため、シャッタチャージを
解除して撮影が行なわれ、この1コマ分の撮影で巻上げ
ノブの回転が停止されセルフタイマ撮影を行なうことが
できる。
【0092】また、請求項6記載の発明では、撮影ユニ
ットをフィルム一体型カメラのカメラボディに装着する
ことで、駆動ギヤが巻上げノブと係合され、この駆動ギ
ヤの回転で巻上げノブが回転してセルフ撮影を行なうこ
とができ、使用後撮影ユニットを取外すことで再使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム一体型カメラの正面図である。
【図2】フィルム一体型カメラの平面図である。
【図3】フィルム一体型カメラの背面図である。
【図4】後カバーの正面図である。
【図5】前カバーを取外した状態の正面図である。
【図6】前カバーを取外した状態の平面図である。
【図7】後カバーを取外した状態を示す正面図である。
【図8】フィルム一体型カメラの断面図である。
【図9】フィルム一体型カメラの主要部の分解斜視図で
ある。
【図10】レリーズ作動及びシャッタチャージ作動につ
いて説明する図である。
【図11】レリーズ作動及びシャッタチャージ作動につ
いて説明する図である。
【図12】レリーズ作動及びシャッタチャージ作動につ
いて説明する図である。
【図13】レリーズ作動及びシャッタチャージ作動につ
いて説明する図である。
【図14】撮影ユニットを装着したフィルム一体型カメ
ラの正面図である。
【図15】撮影ユニットを装着したフィルム一体型カメ
ラの要部の平面図である。
【図16】撮影ユニットの電気回路のブロック図であ
る。
【図17】撮影ユニットを装着したフィルム一体型カメ
ラの正面図である。
【図18】撮影ユニットを装着したフィルム一体型カメ
ラの要部の平面図である。
【図19】撮影ユニットを装着したフィルム一体型カメ
ラのインターバルタイマ撮影の使用例を示している。
【符号の説明】
10 本体、 20 前カバー 26 レリーズボタン 30 後カバー 50 フィルム巻上げ機構 54 スプロケット歯車 62 規制部材 70 レリーズ機構 76 位置規制部材 80 シャッタチャージ機構 90 シャッタ機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レリーズボタンのレリーズ作動でシャッ
    タチャージを解除して露光するシャッタ機構と、写真フ
    ィルムの巻上げを行なう巻上げノブと、この巻上げノブ
    による写真フィルムの巻上げでシャッタチャージするシ
    ャッタチャージ機構と、前記レリーズボタンが初期位置
    のとき前記巻上げノブの回転を規制してシャッタチャー
    ジを保持し、前記レリーズボタンがレリーズ位置のとき
    前記巻上げノブの回転を許容して前記シャッタチャージ
    を解除して前記シャッタ機構を作動させる規制機構と、
    前記巻上げノブに係合して回転させる駆動ギヤと、この
    駆動ギヤに動力源の動力を伝達する動力伝達機構とを有
    することを特徴とするフィルム一体型カメラ。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の駆動ギヤと、動力伝
    達機構とを一体化して撮影ユニットとし、この撮影ユニ
    ットはカメラボディに着脱可能であり、この装着状態で
    前記巻上げノブに係合することを特徴とする請求項1記
    載のフィルム一体型カメラ。
  3. 【請求項3】 レリーズボタンのレリーズ作動でシャッ
    タチャージを解除して露光するシャッタ機構と、写真フ
    ィルムの巻上げを行なう巻上げノブと、この巻上げノブ
    による写真フィルムの巻上げでシャッタチャージするシ
    ャッタチャージ機構と、前記レリーズボタンが初期位置
    のとき前記巻上げノブの回転を規制してシャッタチャー
    ジを保持し、前記レリーズボタンがレリーズ位置のとき
    前記巻上げノブの回転を許容して前記シャッタチャージ
    を解除して前記シャッタ機構を作動させる規制機構と、
    前記レリーズボタンをレリーズ位置に保持するレリーズ
    保持手段と、前記巻上げノブに係合して回転させる駆動
    ギヤと、この駆動ギヤに動力源の動力を伝達する動力伝
    達機構と、前記駆動ギヤを回転させて所定時間間隔で連
    続撮影を行なう撮影手段とを有することを特徴とするフ
    ィルム一体型カメラ。
  4. 【請求項4】 前記請求項3記載のレリーズ保持手段
    と、駆動ギヤと、動力伝達機構と、撮影手段とを一体化
    して撮影ユニットとし、この撮影ユニットはカメラボデ
    ィに着脱可能であり、この装着状態で前記レリーズ保持
    手段が前記レリーズボタンをレリーズ位置に保持し、前
    記駆動ギヤが前記巻上げノブに係合することを特徴とす
    る請求項3記載のフィルム一体型カメラ。
  5. 【請求項5】 レリーズボタンのレリーズ作動でシャッ
    タチャージを解除して露光するシャッタ機構と、写真フ
    ィルムの巻上げを行なう巻上げノブと、この巻上げノブ
    による写真フィルムの巻上げでシャッタチャージするシ
    ャッタチャージ機構と、前記レリーズボタンが初期位置
    のとき前記巻上げノブの回転を規制してシャッタチャー
    ジを保持し、前記レリーズボタンがレリーズ位置のとき
    前記巻上げノブの回転を許容して前記シャッタチャージ
    を解除して前記シャッタ機構を作動させる規制機構と、
    前記レリーズボタンをレリーズ位置に保持するレリーズ
    保持手段と、前記巻上げノブに係合して回転させる駆動
    ギヤと、この駆動ギヤに動力源の動力を伝達する動力伝
    達機構と、前記駆動ギヤを回転させて1コマ分の撮影を
    行ない前記巻上げノブの回転を停止させる撮影手段とを
    有することを特徴とするフィルム一体型カメラ。
  6. 【請求項6】 前記請求項5記載のレリーズ保持手段
    と、駆動ギヤと、動力伝達機構と、撮影手段とを一体化
    して撮影ユニットとし、この撮影ユニットはカメラボデ
    ィに着脱可能であり、この装着状態で前記レリーズ保持
    手段が前記レリーズボタンをレリーズ位置に保持し、前
    記駆動ギヤが前記巻上げノブに係合することを特徴とす
    る請求項5記載のフィルム一体型カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5625431A (en) * 1994-02-08 1997-04-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Automatic film winding device for a camera
WO2015045831A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 リコーイメージング株式会社 ロック機構付ダイヤル

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