JPH05297241A - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents

光ファイバカプラの製造方法

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JPH05297241A
JPH05297241A JP9937192A JP9937192A JPH05297241A JP H05297241 A JPH05297241 A JP H05297241A JP 9937192 A JP9937192 A JP 9937192A JP 9937192 A JP9937192 A JP 9937192A JP H05297241 A JPH05297241 A JP H05297241A
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optical
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Tsuneo Mori
常雄 森
Kazuo Kamiya
和雄 神屋
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光伝送損失のばらつきが小さくしかも光伝送
損失の少ない光ファイバカプラを歩留まりよく製造でき
る方法を提供する。 【構成】 光ファイバ束20を可動バーナー1の火炎で
部分的に加熱融着しながらその融着部を延伸し、光ファ
イバの光路を結合させる光ファイバカプラの製造方法に
おいて、融着部を加熱しながら延伸速度より速い移動速
度で光ファイバ束の延伸方向に可動バーナー1を往復移
動させる。可動バーナー1の往復移動速度は光ファイバ
束20の延伸速度の1.5〜30倍であるとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信システムやセンサシ
ステム等に利用される光ファイバカプラの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】光を分岐・結合あるいは分波・合波する
光ファイバカプラは伝送損失が小さく、光通信システム
を設置する上ではほとんど欠くことのできない光学部品
である。光ファイバカプラは、通常複数本の光ファイバ
の束を加熱融着し、その結合部分を延伸して作られる。
【0003】光ファイバカプラの製造に当たっては、伝
送損失のばらつきが小さく品質の信頼性が安定している
ことが要求される。伝送損失のばらつきの少ない光ファ
イバカプラを歩留まりよく製造するためには、光ファイ
バ束を融着するときにできる限り加熱むらが生じないよ
うにする必要がある。そのためには製造中に風を受けて
も、定常状態の火炎で光ファイバ束を所定時間安定的に
加熱できるようにしなければならない。特開平3−1386
09号公報には火炎を防風カバーで囲むことを内容とする
方法について開示がある。
【0004】火炎の揺れの原因は風だけではない。光フ
ァイバ束を延伸する動力源となる延伸モーターの機械的
振動がバーナーに直接伝わって火炎が揺れるということ
もある。そのため、特開平3−154009号公報では、光フ
ァイバカプラ製造器の延伸機構とバーナーの設置台とを
完全に分離し、延伸モーターの機械的振動がバーナーに
伝わらないようにする光ファイバカプラの製造機が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバカプラは通
常、光伝送損失が小さくなければならない。上記のよう
な方法ではいずれも光伝送損失を十分に小さくすること
はできない。光伝送損失を小さくするには、特開平3−
211507号公報に提案があるようにバーナーの火炎の位置
を光ファイバ束の延伸方向に絶えず動かし、融着部分を
長く形成するとよい。ところが、実際にバーナーを動か
すとそれに連れて火炎が揺れ、結果的に光ファイバカプ
ラの光伝送損失にばらつきが生じる。こうしたことか
ら、これまでは光伝送損失が小さくしかもばらつきの少
ない光ファイバカプラを歩留まりよく製造することは困
難であるという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するためな
されたもので、光伝送損失のばらつきが小さくしかも光
伝送損失の少ない光ファイバカプラを歩留まりよく製造
できる方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の光ファイバカプラ製造方法を、光
ファイバカプラ製造装置の外観図である図1に従って説
明する。
【0008】本発明は光ファイバ束20を可動バーナー
1の火炎で部分的に加熱融着しながらその融着部を延伸
し、光ファイバの光路を結合させる光ファイバカプラの
製造方法において、融着部を加熱しながら延伸速度より
速い移動速度で可動バーナー1を光ファイバ束20の延
伸方向に往復移動させる。
【0009】可動バーナー1の移動速度は光ファイバ束
20の延伸速度の1.5〜30倍、好ましくは10〜2
0倍であるとよい。
【0010】
【作用】光ファイバ束20の幅方向に揺動しようとする
可動バーナー1の火炎の動きは、可動バーナー1の比較
的速い移動によって可動バーナー1の移動方向の揺れに
十分吸収され、可動バーナー1の火炎は光ファイバ束2
0に沿ってその延伸方向に揺動し、融着部全体を平均的
に加熱する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の光ファイバカプラの製造方法を実施するための融
着装置の外観図である。この融着装置は、光ファイバ束
20を可動バーナー1で加熱し、第1延伸移動ステージ
2と第2延伸移動ステージ3とで延伸して光ファイバの
光路を結合させる装置である。
【0012】基台4には中央にステージ案内溝5が形成
され、上面の端部にステージモータ6が設置されてい
る。ステージ案内溝5にはステージ送りネジ棒7が回転
自在に配置されている。このステージ送りネジ棒7には
長さ方向中心を中央にして一方側に左ネジ、他方側に右
ネジが刻まれている。ステージ送りネジ棒7の回転中心
軸先端はステージモータ6に歯車で連動している。第
1、第2の延伸移動ステージ2、3は基台4上に設けら
れ、下面からはいずれも足部8が突き出て上記ステージ
案内溝5に嵌合している。この足部8にはメネジ孔が設
けられ、足部8によって第1の延伸移動ステージ2はス
テージ送りネジ棒7の左ネジに螺合し、第2の延伸移動
ステージ3は右ネジに螺合している。第1、第2の延伸
移動ステージ2、3の上端にはいずれも締め付け板9が
ネジ止めされている。
【0013】第1、第2の延伸移動ステージ2、3の間
には可動バーナー1を設置したバーナー設置盤9が設け
られている。そのバーナー設置盤9にはその上面に可逆
モータ10が設置され、バーナー案内溝11がステージ
案内溝5の直上に平行に施設されている。バーナー案内
溝11には図示外のバーナー送りネジ棒が回転自在に配
置され、そのバーナー送りネジ棒は可逆モータ10と歯
車を挟んで連動している。バーナー設置盤9の上面には
酸水素ガス炎を吐出する可動バーナー1が設けられてい
る。可動バーナー1は、メネジ孔を開口しているバーナ
ー足部12を有し、バーナー案内溝11にそのバーナー
足部12を嵌合するとともにメネジ孔によってバーナー
送りネジ棒と螺合している。
【0014】基台4近くには光ファイバにレーザ光を入
射するレーザ光源21と、光ファイバが射出する光の量
を測定する光量測定装置22を設けてある。
【0015】この融着装置を用い、次のようにして光フ
ァイバカプラを製造した。太さ125μm の光ファイバ
2本を束ね、2.5cm 離した第1、第2の延伸移動ス
テージ2、3の各締め付け板9で固定した。光ファイバ
束20の内の一の光ファイバの端部をレーザ光源21、
他の光ファイバの端部を光量測定装置22に結合し、融
着部分での光の目標分岐比を50%に設定した。可動バ
ーナー1を点火し、可逆モータ10を連続的交互に正反
回転させて可動バーナー1をバーナー案内溝11に沿っ
て往復走行させた。移動速度は2.5mm/sec とした。
【0016】レーザ光源21の光が他の光ファイバの端
部に現れる量を光量測定装置22で観測し、第1、第2
の延伸移動ステージ2、3の間で光ファイバ束20が部
分的に融着し始めた時点からステージモータ6を回転さ
せ、第1、第2の延伸移動ステージ2、3を互いが離れ
ていく方向に走行させて光ファイバ束20を延伸した。
延伸速度は0.17mm/sec とした。
【0017】光ファイバ束20と同様に2本1束で計2
0束の光ファイバ束を用意し、それぞれの光ファイバ束
について上記と同様の方法でひとつづつ、計20箇の光
ファイバカプラを製造した。光伝送損失の標準偏差を計
算した。標準偏差は0.07dBだった。
【0018】比較例1 実施例の光ファイバ束20と同様に2本1束で計20束
の光ファイバ束を用意した。可動バーナー1の走行速度
を光ファイバ束の延伸速度と同じ0.17mm/sec とし
た他は実施例1と同様の方法でひとつづつ、計20箇の
光ファイバカプラを製造した。光伝送損失の標準偏差を
求めたところ0.15dBだった。
【0019】比較例2 実施例の光ファイバ束20と同様に2本1束で計20束
の光ファイバ束を用意した。可動バーナー1の走行速度
を光ファイバ束の延伸速度より遅い0.10mm/sec と
した他は実施例1と同様の方法で、それぞれの光ファイ
バ束についてひとつづつ、計20箇の光ファイバカプラ
を製造した。光伝送損失の標準偏差を求めたところ0.
13dBだった。
【0020】可動バーナー1の可動速度を延伸速度より
速くすると、光伝送損失のばらつきが小さく、製造上の
歩留まりを向上させられることが分かった。
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の光
ファイバカプラの製造法によれば、火炎は光ファイバ束
に沿ってその延伸方向に揺動し、光伝送損失のばらつき
が小さくしかも光伝送損失の少ない光ファイバカプラを
歩留まりよく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバカプラの製造方法を実施す
るための融着装置の外観図である。
【符号の説明】
1は可動バーナー、2は第1延伸移動ステージ、3は第
2延伸移動ステージ、20は光ファイバ束である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ束を可動バーナーの火炎で部
    分的に加熱融着しながらその融着部を延伸し、光ファイ
    バの光路を結合させる光ファイバカプラの製造方法にお
    いて、融着部を加熱しながら延伸速度より速い移動速度
    で可動バーナーを光ファイバ束の延伸方向に往復移動さ
    せることを特徴とする光ファイバカプラの製造方法。
  2. 【請求項2】 可動バーナーの移動速度が光ファイバ束
    の延伸速度の1.5〜30倍である請求項1に記載の光
    ファイバカプラの製造方法。
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