JPH05296610A - 遠心分離形油分離器 - Google Patents

遠心分離形油分離器

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Publication number
JPH05296610A
JPH05296610A JP4092969A JP9296992A JPH05296610A JP H05296610 A JPH05296610 A JP H05296610A JP 4092969 A JP4092969 A JP 4092969A JP 9296992 A JP9296992 A JP 9296992A JP H05296610 A JPH05296610 A JP H05296610A
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JP
Japan
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oil
fluid
main body
valve body
container
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4092969A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryusuke Fujiyoshi
竜介 藤吉
Norio Ashida
紀雄 足田
Nobuhiro Nakamura
信弘 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP4092969A priority Critical patent/JPH05296610A/ja
Publication of JPH05296610A publication Critical patent/JPH05296610A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/02Centrifugal separation of gas, liquid or oil

Abstract

(57)【要約】 【目的】流入流体の変化によっても所定の油分離効率を
維持できるようにする。 【構成】流入管11の連通口13近傍に流速調整手段2
3を設ける。流速調整手段23は、本体容器1の中心側
Aにヒンジ部材27,27によって弁体25を支持す
る。弁体25にコイルばね31を接続し、本体容器側か
ら管内の流体の流れに向かって立ち上げ付勢する。これ
により、流速調整手段23を、流体の押圧力により弁体
25の開度を変化させて、連通口13を経て本体容器1
内へ流入する流体の流速を一体に維持するように構成す
る。流入流体の流量が減少すると弁体25が復元して流
速が一定に保持され、流量減少前と同じ油分離効率が維
持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心分離形油分離器に
係り、とくに変動する冷媒循環量や油流入量に対する油
分離効率の維持対策に関する。
【0002】
【従来の技術】油分離器は、各種装置に使用され、例え
ば、空気調和装置に使用される場合、圧縮機の吐出側の
高圧管に介設されて圧縮機に冷凍機油を戻し、圧縮機内
の潤滑油量の維持と、冷凍機油による凝縮器や蒸発器の
伝熱面の汚損防止とを図っている。
【0003】油分離器には遠心形、ガス衝突形等各種の
形式があるが、例えば、空気調和装置に使用される遠心
形の油分離器は、特公昭47−2949号公報に開示さ
れているように、逆円錐状の側壁の内面に吸入管が配設
されてその先端が開口し、容器内の上部に吐出管の内端
が開口しており、吸入管から容器内へ冷凍機油を含むガ
ス冷媒が接線方向に流入し、ガス冷媒が逆円錐状の側壁
の内面に沿って旋回することにより冷凍機油が遠心分離
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記遠
心分離形油分離器では、流体を吸入管より単に導入して
いるため、空気調和装置が低外気温における冷房運転時
等において、冷媒回路を循環する冷媒量が定常運転時よ
り減少した場合、容器内に流入する流入流体の流速が減
少する。このために、容器内の旋回流の流速が低下して
しまい、遠心力が減少して油分離効率が低下するという
問題があった。
【0005】また、空気調和装置の始動時等、まだ油分
離器の温度が低い時に、大量の冷凍機油が圧縮機から油
分離器に流入すると、低温の側壁に冷やされて流動しに
くくなり、側壁の内面に滞留する量が大きい。このた
め、高速で旋回するガス冷媒による再飛散が生じ易くな
り、始動時の油分離効率が定常運転時よりも小さくなる
という問題があった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、上記流入流体の変化によっても所定の油分離
効率を維持できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明が講じた手段は、流体の流入面
積を変化して、流入流体の流速を一定に保持する流速調
整手段を設け、本体内に流入する流体量が減少した場合
にも減少前の油分離効率を維持ものである。
【0008】具体的には、請求項1に係る発明が講じた
手段は、本体容器(1)の上部に、油と気体とからなる
流体を該本体容器(1)の接線方向に沿って該本体容器
(1)内に流入させる流入管(11)と、気体が流出す
る気体流出管(15)とが接続される一方、上記本体容
器(1)の下部に油が流出する油流出管(19)が接続
されて分離器本体(21)が形成され、上記流入管(1
1)から上記本体容器(1)内へ流入する流体を旋回流
にして気体と油とに遠心分離する油分離器を前提として
いる。
【0009】そして、上記分離器本体(21)に一端が
支持されて上記流入管(11)より本体容器(1)内に
流入する流体中に配置された弁体(25)を備え、該弁
体(25)が流体の押圧力により開度変化して上記本体
容器(1)への流入流体の流速を一定に保持する流速調
整手段(23)が設けられた構成としている。
【0010】さらに、請求項2に係る発明が講じた手段
は、流速調整手段の弁体がばね部材によって流体流入管
内に立ち上げ付勢されて、流体の押圧力によって回動可
能にされているものである。
【0011】具体的には、請求項2に係る発明が講じた
手段は、請求項1に係る発明について、該流速調整手段
(23)は、弁体(25)の一端が上記流入管(11)
に回動可能に支持される一方、該弁体(25)を本体容
器側から管内の流体の流れに向かって立ち上げ付勢し、
該弁体(25)が流体の押圧力により回動するようにば
ね部材(31)が上記弁体(25)に接続されてなる構
成としている。
【0012】一方、請求項3に係る発明が講じた手段
は、流速調整手段の弁体が板ばね部材により構成され
て、流体の押圧力よって変形可能にされているものであ
る。
【0013】具体的には、請求項3に係る発明が講じた
手段は、請求項1に係る発明について、流速調整手段
(23)は、弁体(25)が自己弾性によって流体の押
圧力で変形可能な板ばね部材によって構成されている。
【0014】また、請求項4に係る発明が講じた手段
は、流速調整手段の弁体が流入管の本体容器の中心側よ
り流入流体中へ突出するように設けることにより、本体
容器周辺側に片寄った流れを形成するものである。
【0015】具体的には、請求項4に係る発明が講じた
手段は、請求項1,2または3に係る発明について、流
速調整手段(23)は、弁体(25)が本体容器(1)
の中心側(A)より流入流体中に突出するように、分離
器本体(21)に設けられた構成としている。
【0016】さらに、請求項5に係る発明が講じた手段
は、所定の低温度で第2油流出口を開放して分離部ケー
シングの側壁より油を排除する油排出手段を設けるもの
である。
【0017】具体的には、請求項5に係る発明が講じた
手段は、外部ケーシング(51)内の下部に逆円錐状の
分離部ケーシング(55)が収納されて本体容器(1)
が形成され、該本体容器(1)の上部に、油と気体とか
らなる流体を該本体容器(1)の接線方向に沿って該本
体容器(1)内に流入させる流入管(11)と、気体が
流出する気体流出管(15)とが接続される一方、下部
に油が流出する油流出管(19)が接続され、上記流入
管(11)から上記本体容器(1)内へ流入する流体を
旋回流にして気体と油とに遠心分離する遠心分離形油分
離器を前提としている。
【0018】そして、上記分離部ケーシング(55)
は、下部に第1油流出口(57)が形成された構成とし
ている。
【0019】さらに、上記分離部ケーシング(55)の
側壁(59)に、第2油流出口(61),(61),…
が形成されると共に、所定の低温度で上記第2油流出口
(61),(61),…を開放し、該低温度より高い温
度で該第2油流出口(61),(61),…を閉鎖する
油排出手段(63),(63),…を備えた構成として
いる。
【0020】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
外部配管から流体が流入管(11)に流入すると、流速
調整手段(23)の弁体(25)が流体の押圧力によっ
て押し開かれて、流体が本体容器(1)内に流入する。
流入した流体は、本体容器(1)内を側壁に沿って回転
して旋回流を形成する。この旋回流の遠心力によって流
体は気体と油とに分離される。分離された気体は上昇し
て気体流出管(15)より、油は油流出管(19)より
それぞれ外部に流出する。流入管(11)を流通する流
体の流量が多い場合には、本体容器(1)内における遠
心分離に必要な流入流速が確保される。
【0021】ところが、流入流体の流量が減少すると、
管内の流速も低下する。その際、流速調整手段(23)
の弁体(25)に作用する流体の押圧力が減少するの
で、流入流体の流速が一定に保持され、減少前と同じ油
分離効率で遠心分離が行われる。
【0022】具体的に、請求項2に係る発明では、ばね
部材(31)により、弁体(25)は本体容器側から管
内の流体の流れに向かって立ち上げ付勢されて流体の押
圧力によって回動可能となっている。流体が多量に流入
管(11)を流通する場合には、流体が押圧力によって
ばね部材(31)の弾発力に抗して弁体(25)を押し
下げて本体容器(1)内に流入し、所定の油分離効率で
遠心分離が行われる。
【0023】一方、流入管(11)を流通する流体の流
量が減少すると、ばね部材(31)が流体の押圧力と釣
り合う位置まで復元するために、弁体(25)の開度が
減少して流速が増加して流入流体の流速は一定に保持さ
れ、流量減少前と同じ油分離効率に維持がされることに
なる。
【0024】また、請求項3に係る発明では、弁体(2
5)が板ばね部材によって構成されており、流入管(1
1)に流体が流入すると、流体は押圧力によって板ばね
部材からなる弁体(25)を変形して押し開き、本体容
器(1)内に流入する。
【0025】流入管(11)を流通する流体の流量が減
少すると、流体の押圧力が減少して弁体(25)は弾性
復元力によって押圧力に釣り合う形状にまで復元し、開
度が減少する。したがって、流入流体の流速は一定に保
持され、流量減少前と同じ油分離効率に維持されること
になる。
【0026】また、請求項4に係る発明では、弁体(2
5)は本体容器(1)の中心側(A)より流入流体中に
突出するように、分離器本体(21)に設けられてお
り、流入流体の流れは本体容器(1)の周辺側に形成さ
れる。このため、本体容器(1)の内面に沿った流入流
体の流れが形成され、旋回流の遠心力が増加することに
なる。
【0027】さらに、請求項5に係る発明では、本体容
器(1)の温度が低い時には、油排出手段(63),
(63),…は開作動して第2油流出口(61),(6
1),…を開放する。したがって、低温の本体容器
(1)内に大量の油が流入し、冷却されて流動しにくく
なっても、油は分離部ケーシング(55)の側壁(5
9)に滞留することなく流出する。一方、本体容器
(1)の温度が油排出手段(63)の閉作動温度にまで
達すると、油排出手段(63)が閉作動して側壁(5
9)の油は流下して、分離部ケーシング(55)の下部
の第1油流出口(57)より排出される。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、流速調整手段(23)により、流入流体の流速が
一定に保持されるので、流入管(11)への流体の流入
量が減少しても本体容器(1)内の旋回流の流速の低下
を防止することができ、油分離効率を一定に維持するこ
とができる。
【0029】また、請求項2に係る発明によれば、流速
調整手段(23)は弁体(25)とは別体のばね部材
(31)によって弁体(25)を流体の押圧力によって
開度可変に構成されているので、ばね部材(31)の選
択、またはばね力の調整によって、流量変化に対する高
い応答性を容易に得ることができる。
【0030】また、請求項3に係る発明によれば、板ば
ね部材によって弁体(25)を構成することにより、構
造を簡単にし、製造を容易にすることができる。
【0031】また、請求項4に係る発明によれば、弁体
(25)が流入管(11)の本体容器中心側(A)より
流入流体中へ突出するように連通口(13)近傍の分離
器本体(21)に設けられることにより、本体容器
(1)の内面に沿った流入流体の流れを形成して遠心力
を増加することができ、流入流体量が減少しても油分離
効率を一定に維持することができる。
【0032】また、請求項5に係る発明によれば、油排
出手段(63),(63),…により、低温の本体容器
(1)内に大量の油が流入し、冷却されて流動しにくく
なった場合にも、速やかに分離部ケーシング(55)の
側壁(59)より油を排除して再飛散を防止することが
でき、例えば、空気調和装置の始動時において油分離効
率を一定に維持することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜図3は、請求項1,2および4に係る発明の
第1実施例を示す。この実施例は、この発明の油分離器
を空気調和装置に使用する油分離器に適用した例であ
る。
【0034】図示しないが、空気調和装置は、圧縮機
と、凝縮器と、膨脹機構と、蒸発器と、四路切換弁とが
冷媒配管により冷媒の循環可能に接続され、四路切換弁
により、冷媒流れを冷却運転と暖房運転とに切換可能に
構成されている。
【0035】圧縮機の吐出側の高圧ラインには、圧縮機
から多量の冷凍機油がガス冷媒に随伴して流入するため
に、ガス冷媒と冷凍機油とよりなる流体が流通する。こ
の流体から冷凍機油を分離して圧縮機に戻すために、圧
縮機と凝縮器との間の高圧ラインには油分離器が介設さ
れている。
【0036】図1に示すように、油分離器は、遠心分離
形であって、本体容器(1)が天壁(3)と、直胴部
(5)と、円錐部(7)と、底壁(9)とより形成され
ている。直胴部(5)には、接線方向外方に向かって流
入管(11)が連接されており、この流入管(11)
は、一端が上流側の高圧ラインに接続される一方、他端
が本体容器(1)に連通する連通口(13)に形成され
ている。
【0037】天壁(3)の中央部には、気体流出管(1
5)が貫入し、この気体流出管(15)は、内端開口
(17)が本体容器(1)内の上部に配置されている一
方、他端が下流側の高圧ラインに接続されている。
【0038】底壁(9)には、圧縮機内に連通する油流
出管(19)が接続されている。
【0039】本体容器(1)は、流入管(11)から内
部に流入した流体が本体容器(1)の内面(20)に沿
って回転する旋回流に形成されて下降し、下降中に作用
する遠心力によってガス冷媒と冷凍機油とに遠心分離さ
れるように構成されている。
【0040】そして、上記、本体容器(1)と、流入管
(11)と、気体流出管(15)と、油流出管(19)
とにより、分離器本体(21)が構成されている。
【0041】さらに、図2および図3に示すように、本
発明の特徴として、流入管(11)の内部には、連通口
(13)近傍に流速調整手段(23)が設けられてい
る。流速調整手段(23)は、弁体(25)とコイルば
ね(31)とを備え、弁体(25)が流体の押圧力によ
り開度変化し、連通口(13)を経て本体容器(1)内
へ流入する流体の流速を一定に保持するように構成され
ている。弁体(25)は、上下2個のヒンジ部材(2
7),(27)によって流入管(11)の本体容器
(1)の中心側(A)の内面(29)に回動可能に支持
されている。この弁体(25)には本体容器側の板面に
ばね部材としてのコイルばね(31)が接続され、コイ
ルばね(31)の他端は本体容器(1)に接続され、弁
体(25)が本体容器側から管内の流体の流れに向かっ
て立ち上げ付勢されている。
【0042】弁体(25)は、図3に示すように、流入
管(11)との間に上下の隙間を形成する矩形の板状に
形成されており、上下の隙間では開度変化に関係なく常
に所定量の流体が流通するようになっている。弁体(2
5)は、流入管(11)の本体容器(1)の周辺側
(B)の内面(29)との間の開口が弁体(25)の回
動によって変化するように構成されている。また、弁体
(25)のヒンジ部材取付側(本体容器(1)の中心側
(A))の辺(41)は、円弧状に形成されている。
【0043】次に、上記遠心分離形油分離器の作動につ
いて説明する。ばね部材(31)により、弁体(25)
は本体容器側から管内の流体の流れに向かって立ち上げ
付勢されて流体の押圧力によって回動可能となってい
る。 冷媒配管から流体が流入管(11)に流入する
と、弁体(25)が流体の押圧力によって押し下られ
て、流体が本体容器(1)内に流入する。流入した流体
は、本体容器(1)内で内面(20)に沿って回転して
旋回流を形成し、旋回流の遠心力によってガス冷媒と冷
凍機油とに分離される。分離されたガス冷媒は上昇して
気体流出管(15)介して、冷凍機油は油流出管(1
9)介してそれぞれ外部に流出する。流入管(11)を
流通する流体の流量が多い場合には、本体容器(1)内
における遠心分離に必要な流入流速が確保される。
【0044】ところが、例えば、低外気温の冷房運転時
には冷媒回路の冷媒循環量が減少するために、流入管
(11)に流入する流体の流量が減少する。その際、流
入管(11)を流通する流体の流量が減少すると、コイ
ルばね(31)が流体の押圧力と釣り合う位置まで復元
するために、弁体(25)の開度が減少して通路面積が
減少し、流速が増加して流入流体の流速は一定に保持さ
れ、流量減少前と同じ油分離効率に維持されることにな
る。
【0045】また、弁体(25)は本体容器(1)の中
心側(A)より流入流体中に突出するように、連通口
(13)近傍の流入管(11)の本体容器(1)の中心
側(A)の内面(29)に設けられており、連通口(1
3)における開口領域は本体容器(1)の周辺側(B)
に形成される。このため、本体容器(1)の内面(2
0)に沿った流入流体の流れが形成され、旋回流の遠心
力が増加することになる。
【0046】以上のように、本実施例によれば、流速調
整手段(23)により、流入流体の流速が一定に保持さ
れるので、流入管(11)への流体の流入量が減少して
も本体容器(1)内の旋回流の流速の低下を防止するこ
とができ、所定の遠心力を保持させて油分離効率を一定
に維持することができる。
【0047】また、流速調整手段(23)は弁体(2
5)とは別体のばね部材によって弁体(25)を流体の
押圧力によって開度可変に構成されているので、ばね部
材の選択、またはばね力の調整によって、流量変化に対
する高い応答性を容易に得ることができる。
【0048】また、弁体(25)が連通口(13)近傍
の流入管(11)の本体容器(1)の中心側(A)の内
面(29)に固定され、流入管(11)の本体容器
(1)の中心側(A)より流入流体中に突出てしてお
り、本体容器(1)の内面(20)に沿った流入流体の
流れを形成して遠心力を増加することができ、冷媒循環
量が減少しても油分離効率を一定に維持することができ
る。
【0049】次に、図4および図5は前実施例の変形例
を示す。本変形例は、流入管(11)のヒンジ部材取付
部(43)を平坦面に形成するものである。これによ
り、全開時の弁体(25)とヒンジ部取付部(43)と
の間の隙間を減少させることができ、流量調整の精度を
向上することができる。また、弁体(25)のヒンジ部
材取付側の辺(41)は直線状に形成されている。
【0050】次に、図6および図7は請求項3に係る発
明の第2実施例を示す。本実施例は、前実施例の弁体
(25)とばね部材に代え、弁体(25)が板ばね部材
により構成されて、流体の押圧力よって変形可能にされ
ているものである。
【0051】流速調整手段(23)は、矩形状の弁体
(25)が本体容器(1)の中心側(A)より連通口
(13)中に突出し、弁体(25)の基端が連通口(1
3)近傍の本体容器(1)の内面(20)に固定されて
いる。弁体(25)は、自己弾性によって流体の押圧力
で変形可能な板ばね部材によって構成されている。
【0052】また、連通口(13)における流体の流通
可能な開口は本体容器(1)の周辺側(B)に形成され
ることになり、本体容器(1)の内面(20)に沿った
流入流体の流れが形成される。このため、旋回流の流速
が増加して、遠心力が増加する。したがって、弁体(2
5)が板ばね部材によって構成されており、流入管(1
1)に流体が流入すると、流体は押圧力によって板ばね
部材からなる弁体(25)を変形して押し開き、本体容
器(1)の周辺側に本体容器(1)の内面(20)に沿
った流入流体の流れを形成する。
【0053】流入管(11)を流通する流体の流量が減
少すると、流体の押圧力が減少して弁体(25)は自己
の弾性復元力によって押圧力に釣り合う形状にまで復元
し、開度が減少する。したがって、流入流体の流速は一
定に保持され、流量減少前と同じ油分離効率に維持され
ることになる。
【0054】本実施例によれば、板ばね部材によって弁
体(25)を構成することにより、構造を簡単にし、製
造を容易にすることができ、細い流入管(11)を備え
た小型の油分離器にも流速調整手段(23)を設けるこ
とができる。
【0055】次に、図8〜図11は請求項5に係る発明
の第3実施例を示す。本実施例の遠心分離形油分離器
は、側壁に滞留しようとする冷凍機油を排除するもので
ある。
【0056】具体的には、図8および図9に示すよう
に、外部ケーシング(51)が、天壁(3)と、円筒の
側部(53)と、底壁(9)とからなり、該側部(5
3)内の下部に逆円錐状の分離部ケーシング(55)が
収納されて、本体容器(1)が形成されている。本体容
器(1)には、外部ケーシング(51)の上部に接線方
向に延出する流入管(11)が連接され、内部の中央に
気体流出管(15)の内端開口(17)が配設され、底
壁(9)に油流出管(19)が接続されて、分離器本体
(21)が形成されている。
【0057】そして、上記天壁(3)と、側部(53)
と、分離部ケーシング(55)とにより囲まれた空間
が、流入管(11)より流入した流体を側部(53)の
内面と分離部ケーシング(55)の内面とに沿って流れ
る旋回流にしてガス冷媒と冷凍機油とに遠心分離する分
離部(C)に構成されている。
【0058】分離部ケーシング(55)は、上縁が外部
ケーシング(51)の側部(53)の内面に接合される
一方、下端に外部ケーシング(51)内に開口する第1
油流出口(57)が形成され、側壁(59)に複数の第
2油流出口(61),(61),…が形成されている。
第1油流出口(57)と第2油流出口(61),(6
1),…とにより、分離部(C)で遠心分離された冷凍
機油は、外部ケーシング(51)と分離部ケーシング
(55)との間の空間に流入する。そして、該空間は、
冷凍機油を一時貯溜する油貯溜部(D)に構成されてい
る。
【0059】分離部ケーシング(55)の側壁(59)
には、各第2油流出口(61),(61),…を開閉す
る油排出手段(63),(63),…が配設されてい
る。油排出手段(63),(63),…は、図10およ
び図11に示すように、バイメタルからなる弁体(6
5)が第2油流出口(61),(61),…を塞ぐよう
に側壁(59)外面にスポット溶接されている。
【0060】弁体(65)は、上端が側壁(59)の外
面に支持され、所定の低温度で外方へ向かって湾曲して
第2油流出口(61),(61),…を開放し、該低温
度より高い温度で元の形状に戻って第2油流出口(6
1),(61),…を閉鎖するように構成されている。
具体的には、弁体(65)は、50℃〜70℃、望まし
くは50℃〜60℃で閉作動するように構成されてい
る。
【0061】上記油排出手段(63),(63),…の
作動について説明すると、冷房運転モードにおいては、
始動時の本体容器(1)の温度は、外気と同じ35℃程
度であり、35℃程度の低温では冷凍機油は粘度が高
く、圧縮機から分離部(C)に流入した冷凍機油は分離
部ケーシング(55)の側壁(59)に滞留しようとす
る。
【0062】一方、油排出手段(63),(63),…
の弁体(65)は35℃程度では開作動し、第2油流出
口(61),(61),…を開放している。側壁(5
9)の内面を流れる冷凍機油の一部は第2油流出口(6
1),(61),…より油貯溜部(D)に流入する。し
たがって、低温時に大量に冷凍機油が分離部(C)内に
流入すると、冷凍機油は分離部ケーシング(55)の側
壁(59)に滞留することなく流出する。また、残りの
冷凍機油は分離部ケーシング(55)の下端まで流下し
て、第1油流出口(57)より油貯溜部(D)に流下す
る。油貯溜部(D)の冷凍機油は、油流出管(19)を
介して圧縮機に戻される。
【0063】始動後、圧縮機からの高温ガス冷媒によっ
て油分離器が暖められ、弁体(65)が閉作動温度にま
で達すると閉作動し、第2油流出口(61),(6
1),…が塞がれて側壁(59)に沿って円滑な旋回流
が形成されるようになる。そして、旋回流に遠心分離さ
れた冷凍機油は側壁(59)を下端まで流下して、第1
油流出口(57)より油貯溜部(D)に流下する。
【0064】なお、弁体(65)の開作動時には旋回流
の流れが悪くなって油分離効率が低下するように考えら
れるが、大量に冷凍機油を含む流体が流入する場合、例
えば、ガス冷媒から分離した冷凍機油の流れが分離部
(C)に流入する場合には、第2油流出口(61),
(61),…を開放して積極的に冷凍機油を油貯溜部
(D)に逃がす方がむしろ分離部(C)における再飛散
を防止することができ、油分離効率の低下が防止され
る。
【0065】以上により、本実施例によれば、油排出手
段(63),(63),…により、低温の分離部(C)
に大量の冷凍機油が流入し、冷却されて流動しにくくな
った場合にも、速やかに側壁(59)より冷凍機油を排
除して再飛散を防止することができ、始動時においても
定常運転時と同じ油分離効率を維持することができる。
【0066】なお、本実施例の遠心分離形油分離器は、
空気調和装置以外に使用してもよい。
【0067】また、上記第3実施例の油排出手段(6
3),(63),…は、弁体(65)を形状記憶合金に
より構成してもよい。また、油排出手段(63),(6
3),…の弁体(65)は、下端が側壁(59)の外面
の支持されるように構成してもよく、また、側壁(5
9)の内面に支持されて内方側へ向かって湾曲するよう
に構成してもよい。
【0068】また、分離部ケーシング(55)に形成さ
れる第2油流出口(61)は、1個でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の遠心分離形油分離器の斜視図であ
る。
【図2】第1実施例の遠心分離形油分離器の横断面図で
ある。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】第1実施例の変形例の図2相当図である。
【図5】図4のY−Y線断面図である。
【図6】第2実施例の遠心分離形油分離器の横断面図で
ある。
【図7】第2実施例の遠心分離形油分離器の縦断面図で
ある。
【図8】第3実施例の弁体の開作動時における、遠心分
離形油分離器の一部破断斜視図である。
【図9】第3実施例の弁体の閉作動時における、遠心分
離形油分離器の一部破断斜視図である。
【図10】第3実施例の弁体の開作動状態を示す、要部
拡大断面図である。
【図11】第3実施例の弁体の閉作動状態を示す、要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 本体容器 11 流入管 15 気体流出管 19 油流出管 21 分離器本体 23 流速調整手段 25 弁体 31 コイルばね(ばね部材) 49 側壁 55 分離部ケーシング 57 第1油流出口 59 分離部ケーシングの側壁 61 第2油流出口 63 油排出手段 A 本体容器の中心側

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体容器(1)の上部に、油と気体とか
    らなる流体を該本体容器(1)の接線方向に沿って該本
    体容器(1)内に流入させる流入管(11)と、気体が
    流出する気体流出管(15)とが接続される一方、上記
    本体容器(1)の下部に油が流出する油流出管(19)
    が接続されて分離器本体(21)が形成され、 上記流入管(11)から上記本体容器(1)内へ流入す
    る流体を旋回流にして気体と油とに遠心分離する遠心分
    離形油分離器において、 上記分離器本体(21)に一端が支持されて上記流入管
    (11)より本体容器(1)内に流入する流体中に配置
    された弁体(25)を備え、該弁体(25)が流体の押
    圧力により開度変化して上記本体容器(1)への流入流
    体の流速を一定に保持する流速調整手段(23)が設ら
    れていることを特徴とする遠心分離形油分離器。
  2. 【請求項2】 該流速調整手段(23)は、弁体(2
    5)の一端が上記流入管(11)に回動可能に支持され
    る一方、該弁体(25)を本体容器側から管内の流体の
    流れに向かって立ち上げ付勢し、該弁体(25)が流体
    の押圧力により回動するようにばね部材(31)が上記
    弁体(25)に接続されてなることを特徴とする請求項
    1記載の遠心分離形油分離器。
  3. 【請求項3】 流速調整手段(23)は、弁体(25)
    が自己弾性によって流体の押圧力で変形可能な板ばね部
    材によって構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の遠心分離形油分離器。
  4. 【請求項4】 流速調整手段(23)は、弁体(25)
    が本体容器(1)の中心側(A)より流入流体中に突出
    するように、分離器本体(21)に設けられていること
    を特徴とする請求項1,2または3記載の遠心分離形油
    分離器。
  5. 【請求項5】 外部ケーシング(51)内の下部に逆円
    錐状の分離部ケーシング(55)が収納されて本体容器
    (1)が形成され、 該本体容器(1)の上部に、油と気体とからなる流体を
    該本体容器(1)の接線方向に沿って該本体容器(1)
    内に流入させる流入管(11)と、気体が流出する気体
    流出管(15)とが接続される一方、下部に油が流出す
    る油流出管(19)が接続され、 上記流入管(11)から上記本体容器(1)内へ流入す
    る流体を旋回流にして気体と油とに遠心分離する遠心分
    離形油分離器において、 上記分離部ケーシング(55)は、 下部に第1油流出口(57)が形成され、 側壁(59)に、第2油流出口(61),(61),…
    が形成されると共に、所定の低温度で上記第2油流出口
    (61),(61),…を開放し、該低温度より高い温
    度で該第2油流出口(61),(61),…を閉鎖する
    油排出手段(63),(63),…を備えていることを
    特徴とする遠心分離形油分離器。
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