JPH05296175A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
- Publication number
- JPH05296175A JPH05296175A JP4099196A JP9919692A JPH05296175A JP H05296175 A JPH05296175 A JP H05296175A JP 4099196 A JP4099196 A JP 4099196A JP 9919692 A JP9919692 A JP 9919692A JP H05296175 A JPH05296175 A JP H05296175A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- discharge
- balance weight
- rotor
- closed container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、圧縮機の油吐出量を低く抑え、冷
凍サイクルの効率を低下させることもなく、また、圧縮
機の潤滑不足により圧縮機の信頼性が損なわれるという
問題の発生を無くすことを可能にするものである。 【構成】 上部軸受け9に固着された吐出マフラー10
の吐出部11を電動機要素の回転子6の下部エンドリン
グ7にカシメ固定されたバランスウェイト8の内側にな
るように突出させ、前記吐出部11を前記バランスウェ
イト8の下端面から上端面の間に設ける。
凍サイクルの効率を低下させることもなく、また、圧縮
機の潤滑不足により圧縮機の信頼性が損なわれるという
問題の発生を無くすことを可能にするものである。 【構成】 上部軸受け9に固着された吐出マフラー10
の吐出部11を電動機要素の回転子6の下部エンドリン
グ7にカシメ固定されたバランスウェイト8の内側にな
るように突出させ、前記吐出部11を前記バランスウェ
イト8の下端面から上端面の間に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和装置等に使用さ
れる密閉型圧縮機に関するものである。
れる密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍サイクル中に冷凍機油が混
入すると、熱交換器の熱抵抗が増え、配管の圧力損失が
増大し、冷凍サイクルの効率を低下させることが知られ
ている。また、冷凍機油の吐出量が増加すると、圧縮機
は潤滑不足となり、圧縮機の信頼性が損なわれるという
問題がある。このため、空気調和装置等に使用される密
閉型圧縮機では、様々な油分離手段が設けられている。
入すると、熱交換器の熱抵抗が増え、配管の圧力損失が
増大し、冷凍サイクルの効率を低下させることが知られ
ている。また、冷凍機油の吐出量が増加すると、圧縮機
は潤滑不足となり、圧縮機の信頼性が損なわれるという
問題がある。このため、空気調和装置等に使用される密
閉型圧縮機では、様々な油分離手段が設けられている。
【0003】以下図面を参照しながら、密閉型圧縮機の
一例(特開昭62−147082号公報)について説明
する。
一例(特開昭62−147082号公報)について説明
する。
【0004】図3に示すように、圧縮機要素3で圧縮さ
れ、密閉容器1内に吐出されたガスは、固定子5の外周
に設けた前記密閉容器1との隙間13及び前記固定子5
と回転子6との間に形成されたエアギャップ12を通っ
て前記密閉容器1内の上部空間に導かれる。前記回転子
6の上部には薄い鉄板等で作った油分離板14が上部エ
ンドリング15等を利用してカシメ固定されている。ま
た、吐出管16の入口開口端17に、前記油分離板14
に平行に、かつ、中央部に穴を有する平行板18を固着
させる。前記平行板18の中央穴部19は、前記吐出管
16の入口開口端17に固着されている。そして、上部
空間に導かれたガスは油分離板14と平行板18の間を
通り、吐出管16より吐出されるが、圧縮機運転中は前
記回転子6とともに前記油分離板14も回転するので、
前記吐出管16の入口開口端17に流入する際、前記油
分離板14に油成分は付着し、遠心力によって、半径方
向へ吹き飛ばされるが、ガス成分は、前記吐出管16の
入口開口端17に流入する。
れ、密閉容器1内に吐出されたガスは、固定子5の外周
に設けた前記密閉容器1との隙間13及び前記固定子5
と回転子6との間に形成されたエアギャップ12を通っ
て前記密閉容器1内の上部空間に導かれる。前記回転子
6の上部には薄い鉄板等で作った油分離板14が上部エ
ンドリング15等を利用してカシメ固定されている。ま
た、吐出管16の入口開口端17に、前記油分離板14
に平行に、かつ、中央部に穴を有する平行板18を固着
させる。前記平行板18の中央穴部19は、前記吐出管
16の入口開口端17に固着されている。そして、上部
空間に導かれたガスは油分離板14と平行板18の間を
通り、吐出管16より吐出されるが、圧縮機運転中は前
記回転子6とともに前記油分離板14も回転するので、
前記吐出管16の入口開口端17に流入する際、前記油
分離板14に油成分は付着し、遠心力によって、半径方
向へ吹き飛ばされるが、ガス成分は、前記吐出管16の
入口開口端17に流入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
技術では、密閉容器内の底部に貯溜された冷凍機油が圧
縮機運転中に発泡し、圧縮機要素から吐出されるガスに
ミスト状に溶け込み、密閉容器内上部に導かれ、その油
成分を吐出管入口開口端付近で分離させるよう構成して
いるため、冷凍サイクルの循環量が増加した場合では、
油分離板の回転の遠心力よりも吐出ガスの流速の力の方
が強く、十分な油分離作用が期待できない。
技術では、密閉容器内の底部に貯溜された冷凍機油が圧
縮機運転中に発泡し、圧縮機要素から吐出されるガスに
ミスト状に溶け込み、密閉容器内上部に導かれ、その油
成分を吐出管入口開口端付近で分離させるよう構成して
いるため、冷凍サイクルの循環量が増加した場合では、
油分離板の回転の遠心力よりも吐出ガスの流速の力の方
が強く、十分な油分離作用が期待できない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の密閉型圧縮機は、上部軸受けに固着された吐
出マフラーの吐出部を電動機要素の回転子の下部エンド
リングにカシメ固定されたバランスウェイトの内側にな
るように突出させ、前記吐出部を前記バランスウェイト
の下端面から上端面の間に設けて成るものである。
に本発明の密閉型圧縮機は、上部軸受けに固着された吐
出マフラーの吐出部を電動機要素の回転子の下部エンド
リングにカシメ固定されたバランスウェイトの内側にな
るように突出させ、前記吐出部を前記バランスウェイト
の下端面から上端面の間に設けて成るものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した構成によって、密閉容器内の
底部に貯溜された冷凍機油が圧縮機運転中に発泡した場
合、発泡した冷凍機油は回転子の下部エンドリングにカ
シメ固定されたバランスウェイトに付着し、遠心力によ
り飛散させられる。圧縮機要素より吐出されるガスは、
反バランスウェイト側より発泡する冷凍機油の混入無し
に固定子と回転子との間に形成されたエアギャップを通
って密閉容器内の上部空間に導かれるため、冷凍サイク
ルの循環量が増加しても十分な油分離作用がある。
底部に貯溜された冷凍機油が圧縮機運転中に発泡した場
合、発泡した冷凍機油は回転子の下部エンドリングにカ
シメ固定されたバランスウェイトに付着し、遠心力によ
り飛散させられる。圧縮機要素より吐出されるガスは、
反バランスウェイト側より発泡する冷凍機油の混入無し
に固定子と回転子との間に形成されたエアギャップを通
って密閉容器内の上部空間に導かれるため、冷凍サイク
ルの循環量が増加しても十分な油分離作用がある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の密閉型圧縮機につ
いて、図面を参照しながら説明する。
いて、図面を参照しながら説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例による密閉型圧縮
機の縦断面図である。密閉容器1内の上部に電動機要素
2と、下部に前記電動機要素2により駆動される圧縮機
要素3を収納する。前記圧縮機要素3は気液分離器4よ
り吸入された冷媒ガスを高温高圧にし、密閉容器1内に
排出するものである。電動機要素2は固定子5と回転子
6とから成り、回転子6の下部エンドリング7にはバラ
ンスウェイト8がカシメ固定されている。
機の縦断面図である。密閉容器1内の上部に電動機要素
2と、下部に前記電動機要素2により駆動される圧縮機
要素3を収納する。前記圧縮機要素3は気液分離器4よ
り吸入された冷媒ガスを高温高圧にし、密閉容器1内に
排出するものである。電動機要素2は固定子5と回転子
6とから成り、回転子6の下部エンドリング7にはバラ
ンスウェイト8がカシメ固定されている。
【0010】この前記圧縮機要素3の上部軸受け9に当
該圧縮機要素3により吐出されたガスを受ける吐出マフ
ラー10を設け、前記吐出マフラー10の吐出部11
を、前記上部軸受け9のボス部と前記バランスウェイト
8との隙間に位置するようリング状に突出させ、前記吐
出部11の上端開口部を前記バランスウェイト8の下端
面から上端面の間に位置するよう設ける。
該圧縮機要素3により吐出されたガスを受ける吐出マフ
ラー10を設け、前記吐出マフラー10の吐出部11
を、前記上部軸受け9のボス部と前記バランスウェイト
8との隙間に位置するようリング状に突出させ、前記吐
出部11の上端開口部を前記バランスウェイト8の下端
面から上端面の間に位置するよう設ける。
【0011】図2において、上記構成の作用について説
明する。前記圧縮機要素3により圧縮されたガスは、前
記吐出マフラー10の吐出部11を通り前記密閉容器1
内に吐出されるが、当該吐出部11の上端開口部が前記
バランスウェイト8の下端面より上方に位置するため、
吐出ガスは反バランスウェイト側より前記固定子5と回
転子6とのエアギャップ12を通って前記密閉容器1の
上部空間に溜る。このため、前記密閉容器1内の底部に
貯溜された冷凍機油が圧縮機運転中に発泡した場合で
も、その発泡のレベルより高い位置を吐出ガスが流れる
ため、ミスト状になった油の溶け込みの少ないガスを前
記密閉容器1内の上部空間に導くことができる。
明する。前記圧縮機要素3により圧縮されたガスは、前
記吐出マフラー10の吐出部11を通り前記密閉容器1
内に吐出されるが、当該吐出部11の上端開口部が前記
バランスウェイト8の下端面より上方に位置するため、
吐出ガスは反バランスウェイト側より前記固定子5と回
転子6とのエアギャップ12を通って前記密閉容器1の
上部空間に溜る。このため、前記密閉容器1内の底部に
貯溜された冷凍機油が圧縮機運転中に発泡した場合で
も、その発泡のレベルより高い位置を吐出ガスが流れる
ため、ミスト状になった油の溶け込みの少ないガスを前
記密閉容器1内の上部空間に導くことができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明は、圧縮機要素の上
部軸受けに吐出マフラーを固着した密閉型圧縮機におい
て、前記吐出マフラーの吐出部を電動機要素の回転子の
下部エンドリングにカシメ固定されたバランスウェイト
の内側に位置するように突出させ、前記吐出部を前記バ
ランスウェイトの下端面から上端面の間に設けたもので
あり、このため、圧縮機の油吐出量を低く抑えることが
でき、冷凍サイクルの効率を低下させることもなく、ま
た、圧縮機の潤滑不足により圧縮機の信頼性が損なわれ
るという問題の発生を無くすことができるなどの効果も
有する。
部軸受けに吐出マフラーを固着した密閉型圧縮機におい
て、前記吐出マフラーの吐出部を電動機要素の回転子の
下部エンドリングにカシメ固定されたバランスウェイト
の内側に位置するように突出させ、前記吐出部を前記バ
ランスウェイトの下端面から上端面の間に設けたもので
あり、このため、圧縮機の油吐出量を低く抑えることが
でき、冷凍サイクルの効率を低下させることもなく、ま
た、圧縮機の潤滑不足により圧縮機の信頼性が損なわれ
るという問題の発生を無くすことができるなどの効果も
有する。
【図1】本発明の一実施例におけるロータリ圧縮機の縦
断面図
断面図
【図2】本発明の一実施例の要部の縦断面図
【図3】従来のロータリ圧縮機の縦断面図
1 密閉容器 5 固定子 6 回転子 7 下部エンドリング 8 バランスウェイト 9 上部軸受け 10 吐出マフラー 12 エアギャップ
Claims (1)
- 【請求項1】密閉容器内の上部に電動機要素を収納し、
下部に前記電動機要素により駆動される圧縮機要素を収
納し、前記密閉容器内の底部に冷凍機油を貯溜し、前記
圧縮機要素の上部軸受に吐出マフラーを固着し、前記吐
出マフラーの吐出部を、前記電動機要素の回転子の下部
エンドリングにカシメ固定されたバランスウェイトの内
側に位置するように突出させ、前記吐出部を、前記バラ
ンスウェイトの下端面から上端面の間に設けたことを特
徴とする密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099196A JPH05296175A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099196A JPH05296175A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296175A true JPH05296175A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14240900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4099196A Pending JPH05296175A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05296175A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101437985B1 (ko) * | 2008-03-10 | 2014-09-05 | 엘지전자 주식회사 | 밀폐형 압축기의 유토출 방지 장치 |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP4099196A patent/JPH05296175A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101437985B1 (ko) * | 2008-03-10 | 2014-09-05 | 엘지전자 주식회사 | 밀폐형 압축기의 유토출 방지 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040810 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041214 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |