JPH052960A

JPH052960A - 磁気式スイツチ

Info

Publication number: JPH052960A
Application number: JP15278091A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Yamawaki; 佳之山脇; Yoshitaka Kodera; 義隆小寺
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1991-06-25
Filing date: 1991-06-25
Publication date: 1993-01-08

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単に動作できないようにして、安全性を高
める。【構成】本体１側には錠として磁石７，８とリードス
イッチ９を設ける。ドア２側にはキーとして、２つの磁
石１０，１１を設け、磁石１０は磁石７と異極となるよ
うに、磁石１１は磁石８とは同極となるように夫々配置
する。ドア２側の磁石１０のみでもリードスイッチ９の
部分に磁束が流れる。しかし、磁石８の磁束が磁石７，
１０の磁束を打ち消すことで、リードスイッチ９は動作
しない。そこで、ドア２側に磁石１１を設け、磁石１１
にて磁石８の磁束を打ち消し、リードスイッチ９の部分
は大きな磁束密度となり動作する。従って、リードスイ
ッチ９の動作感度を鈍くしておくことで、１個の磁石だ
けでは難しくなり、必ず、ドア２に取り付けた２個の磁
石のみで、リードスイッチ９を動作させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、設備用、一般用にドア
に用いるインターロック用の磁気式スイッチに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来例を示し、部屋等の本体１側
にマイクロスイッチ、リミットスイッチ等のスイッチ３
が取り付けてある。ドア２を閉めることによりスイッチ
３のアクチュエータ３ａが駆動されて、スイッチ３がオ
ンする。図６は他の従来例を示し、本体１側に磁気セン
サー４が取り付けてあり、ドア２側には磁石５を取着し
てある。ドア２を閉めることにより、磁石５の磁束にて
磁気センサー４がオンして、信号を出力する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる従来例において
は、作業者が簡単にスイッチ３や磁気センサー４を動作
することができ、ドア２が開いているにも関わらずドア
２が閉じていると感知し、ドア２の中の機械や装置によ
り作業者が怪我をしたり、最悪の場合には命にかかわる
こともあり、大変危険であるという問題があった。

【０００４】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、簡単に動作できないようにして、安全性を高め
ることを目的とした磁気式スイッチを提供するものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、リードスイッ
チをオンさせないように磁気的バランスをとった状態で
複数の磁石を錠側に配設し、キーを錠に差し込んだ時に
錠側の磁石の磁気的バランスを崩してリードスイッチを
オンさせるように複数の磁石をキー側に配設したもので
ある。

【０００６】

【作用】而して、キーを錠に差し込まない状態では、錠
側の複数の磁石は磁気的バランスをとってリードスイッ
チはオンせず、キーを錠に差し込んだ状態において、キ
ー側の複数の磁石により錠側の磁石の磁気的バランスを
崩して、リードスイッチに流れる磁束を大きくしてリー
ドスイッチをオンさせるようにし、必ず、複数の磁石を
装着したキーを錠に差し込まなければリードスイッチを
動作させることができないようにして、安全性を高めて
いる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本発明は、単に磁石を近接させてスイッチを動作
させるものではなく、磁気回路を構成し、その磁気回路
を流れる磁束を制御することにより、スイッチを動作さ
せるものである。まず、図２により原理を説明する。図
２（ａ）に示すように、磁石７，８は同じ特性を持った
ものであり、磁極を同じ方向にして、一方、例えばＳ極
間にリードスイッチ９を配設する。この場合、両磁石
７，８間において磁気的なバランスがとれており、リー
ドスイッチ９には磁石７，８による磁束は流れず、リー
ドスイッチ９は動作しない。

【０００８】しかし、図２（ｂ）に示すように、他の磁
石１０がくれば磁気的バランスがくずれて、リードスイ
ッチ９に磁束が作用して動作する。図１は具体実施例を
示し、図２の場合と同じ原理で動作するものである。本
体１側には錠として磁石７，８とリードスイッチ９が設
けてあり、磁石７の先端側をＳ極とし、磁石８の先端側
をＮ極として配置している。ドア２側にはキーとして、
２つの磁石１０，１１を設け、磁石１０は磁石７と異極
となるように、磁石１１は磁石８とは同極となるように
夫々配置している。

【０００９】ここで、図１の場合は、ドア２側の磁石が
磁石１０のみでもリードスイッチ９の部分に磁束が流れ
る。しかし、磁石８の磁束が磁石７，１０の磁束を打ち
消すように流れているために、リードスイッチ９の部分
の磁束密度は大きくない。そのため、磁石１０のみでは
リードスイッチ９は動作しない。そこで、ドア２側に磁
石１１を設け、ドア２を閉めた場合には、磁石１１にて
磁石８の磁束を打ち消し、リードスイッチ９の部分は大
きな磁束密度となり、リードスイッチ９は動作する。よ
って、リードスイッチ９の動作感度を鈍くしておくこと
で、１個の磁石だけでは難しくなり、必ず、ドア２に取
り付けた２個の磁石のみで、リードスイッチ９を動作さ
せることができるものである。

【００１０】（実施例２）図３は実施例２を示し、本体
１側に多数の磁石１２を配設し、ドア２側には差し込ん
だ時に対応する形で同じ数の磁石１３を配設している。
本体１側の磁石１２は磁極を交互にして配設し、ドア２
側の磁石１３は磁極を同じ向きにして配設している。

【００１１】ここで、本体１側の磁石１２はＮ極とＳ極
とを交互にしているが、Ｎ極とＳ極との向きを半分ずつ
になるようにしてもよい。また、ドア２側の磁石１３
は、本体１側の磁石１２の内側がＮ極の場合には、磁束
の流れを促進するように、そして、内側がＳ極の磁石１
２には磁束を打ち消すように磁石１３を配列している。
従って、キーを差し込む前は磁気的バランスがとれてい
てリードスイッチ９は動作しないが、キーを差し込む
と、磁気的バランスが崩れてリードスイッチ９部分に磁
束が流れて、リードスイッチ９は動作する。この時、リ
ードスイッチ９の動作感度を鈍くしておくことで、リー
ドスイッチ９の動作する磁束がある一定以上にならない
と動作しないため、１個の磁石や、鉄片では動作せず、
安全性が高くなるものである。

【００１２】（実施例３）図４に実施例３を示す。図３
に示す構成を２組用いたものであり、２つのリードスイ
ッチ９の出力を回路部１４のアンド回路にてアンドをと
り、その出力を回路部１４のスイッチ回路から出力する
ようにしている。従って、先の実施例より、更に安全性
が高くなるものである。

【００１３】尚、磁石のピッチを変えたり、複数のリー
ドスイッチを用い、論理回路を組み合わせて、その値に
よりリードスイッチを動作させることで、ますます、そ
のキーでしかリードスイッチを動作させることができ
ず、より安全性が高まるものである。

【００１４】

【発明の効果】本発明は上述のように、リードスイッチ
をオンさせないように磁気的バランスをとった状態で複
数の磁石を錠側に配設し、キーを錠に差し込んだ時に錠
側の磁石の磁気的バランスを崩してリードスイッチをオ
ンさせるように複数の磁石をキー側に配設したものであ
るから、キーを錠に差し込まない状態では、錠側の複数
の磁石は磁気的バランスをとってリードスイッチはオン
せず、キーを錠に差し込んだ状態において、キー側の複
数の磁石により錠側の磁石の磁気的バランスを崩して、
リードスイッチに流れる磁束を大きくしてリードスイッ
チをオンさせるようにし、必ず、複数の磁石を装着した
キーを錠に差し込まなければリードスイッチを動作させ
ることができないようにして、簡単に動作できないよう
にして安全性を高めることができる効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成図である。

【図２】本発明の原理を示す図である。

【図３】実施例２の構成図である。

【図４】実施例３の構成図である。

【図５】従来例の構成図である。

【図６】他の従来例の構成図である。

【符号の説明】

１本体２ドア７磁石８磁石９リードスイッチ１０磁石１１磁石

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】錠側のリードスイッチにキー側の磁石を
近接させてオン信号を出力する磁気式スイッチにおい
て、リードスイッチをオンさせないように磁気的バラン
スをとった状態で複数の磁石を錠側に配設し、キーを錠
に差し込んだ時に錠側の磁石の磁気的バランスを崩して
リードスイッチをオンさせるように複数の磁石をキー側
に配設したことを特徴とする磁気式スイッチ。