JPH05295771A - 水栓装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は引き出し、挿入可能な蛇腹管を有す
る水栓装置において、本体を固定するキャビネット内へ
の水の侵入を防止することを目的とするものである。 【構成】 水栓本体１は内部が中空になっておりスパウ
ト部６の先端の吐水口保持部７の開口から水栓本体１の
下端部開口４にかけて蛇腹管２を挿通してある。蛇腹管
２の上端は吐水口３、下端は送水管５と接続してある。
水栓本体１の内壁のスパウト部６の付け根付近に蛇腹管
２と接する様にマウンド状の水取り部１１を設け、その
下方に排水口８を設ける。水栓本体１はキャビネット９
に固定してある。 【効果】 水栓本体内壁に水切り部を設け、蛇腹管と摺
接する様にしてあるので、濡れた蛇腹管を水栓本体内に
収納する際、蛇腹管の表面の水滴が自重と表面張力によ
り蛇腹管表面から水切り部に移動した後、水栓本体の内
壁を伝って落下し排水口より排水される。よって水滴が
蛇腹管を伝ってそのままキャビネット内に侵入すること
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、流し台や洗面台に取り
付けられる水栓装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の水栓装置は、図４に示す
ように、内部を中空にした水栓本体１に屈曲可能な蛇腹
管２を挿通し、蛇腹管２の上端に吐水口３を設け他端を
水栓本体１の下端部開口４より下側で送水管５と接続す
る。水栓本体１上部の枝状のスパウト部６の先端に、蛇
腹管２を挿通し吐水口３を水栓本体１に保持する吐水口
保持部７と、水栓本体１の下方部に水栓本体１内に侵入
した水を排水する排水口８を設けてなりキャビネット９
の天板１０に固定して使用する構成のものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では蛇腹管２は吐水口保持部７の内面にのみ常時摺接す
る構成であるので蛇腹管２を水栓本体１より引き出して
濡らし、水が付着したまま水栓本体１に挿入した場合、
吐水口保持部７で切れなかった水が蛇腹管２の挿入とと
もに蛇腹管２の表面を伝って下端部開口４からキャビネ
ット９内に侵入するという課題があった。

【０００４】本発明はこのような課題を解決するもの
で、キャビネット９内への水の侵入を防止することを目
的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の水栓装置は水栓
本体と、水栓本体内を挿通自在とし上端に吐水口を設
け、他端を送水管と接続して前記水栓本体外方に引き出
し自在とした蛇腹管を備え、前記水栓本体内の内壁に前
記蛇腹管と摺接する水切り部と、前記水切り部と対向す
る水栓本体内壁部分に蛇腹管を水切り部へ押圧して蛇腹
管を水切り部に摺接する蛇腹管押さえ部を設けてなるも
のである。

【０００６】

【作用】水栓本体内壁に水切り部を設け、蛇腹管と摺接
する様にしてあるので、濡れた蛇腹管を水栓本体内に収
納する際、蛇腹管の表面の水滴が自重と表面張力により
蛇腹管表面から水切り部に移動した後、水栓本体の内壁
を伝って落下し排水口より排水される。よって水滴が蛇
腹管を伝ってそのままキャビネット内に侵入することを
防止できる。また水栓本体内壁の水切り部に対向する部
分に蛇腹管押さえ部を設けているので、蛇腹管を水切り
部へ常に摺接するガイドとなり、確実に水の侵入を防止
することができるものである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図１を参
照しながら説明する。

【０００８】図において、キャビネット９の天板１０に
水栓本体１を取り付けナット１５で固定してある。水栓
本体１は内部が中空になっておりスパウト部６の先端の
吐水口保持部７の開口から水栓本体１の下端部開口４に
かけてステンレススパイラルで構成された蛇腹管２を挿
通してある。蛇腹管２の上端は吐水口３、下端は送水管
５と接続してある。給水管１３は水道管と接続し、レバ
−１４の操作により水の吐止水を行なうことができ、送
水管５と蛇腹管２と吐水口３を通って吐水される。吐水
口保持部７は蛇腹管２を水栓本体１に挿入した際に吐水
口３を水栓本体１に固定するもので、開口部は水の侵入
を抑えるために蛇腹管２とのすきまを小さくしてある。
水栓本体１の内壁のスパウト部６の付け根付近に蛇腹管
２と接する様にマウンド状の水切り部１１を設け、その
下方に排水口８を設ける。

【０００９】上記構成において、水栓本体１の内壁のス
パウト部６の付け根付近に水切り部１１を設け、蛇腹管
２と摺接する様にしてあるので、濡れた蛇腹管２を水栓
本体１内に収納する際、蛇腹管２の表面の水滴が自重と
表面張力により水切り部１１に移動し水栓本体１の内壁
を伝って落下し排水口８より排水される。よって水滴が
蛇腹管２を伝ってそのままキャビネット９内に侵入する
ことを防止できる。

【００１０】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図２は他の実施例を示しており、この実施例では、
水栓本体１のスパウト部６の内壁の水切り部１１と対向
する部分に蛇腹管押さえ部１２を設けてある。この構成
において、蛇腹管押さえ部１２により蛇腹管２の動きが
規制され水切り部１１に蛇腹管２が常に摺接し、確実に
蛇腹管２の水切りを行なうことができる。すなわち蛇腹
管２が水栓本体１内のスパウト部６の付け根付近で屈曲
して挿通してあるので蛇腹管２を水栓本体１内に勢いよ
く挿入した場合など蛇腹管の屈曲の半径が大きくなり蛇
腹管２が水切り部１１から離れることがあるがこの構成
によれば蛇腹管押さえ部１２により常に蛇腹管２が水切
り部１１に摺接し確実に水切りを行なえる。従ってキャ
ビネット９内への水の侵入を確実に防止するという効果
を奏するものである。

【００１１】なお、上記実施例では、水切り部１１を水
栓本体１を構成する材料により内壁と一体にして設けた
が、これに限定されるものでなく、別の部材を取り付け
て水切り部１１、蛇腹管押さえ部１２を構成してもよ
く、また図３に示すように、水切り部１１を別部品とし
摺接部分をブラシ状に水栓本体１内壁に取り付けたとし
ても本発明の効果を達成するものである。

【００１２】

【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明によれば、水栓本体内壁に水切り部を設け、
蛇腹管と摺接する様にしてあるので、濡れた蛇腹管を水
栓本体内に収納する際、蛇腹管の表面の水滴が自重と表
面張力により蛇腹管表面から水切り部に移動した後、水
栓本体の内壁を伝って落下して排水口より排水される。
よって水滴が蛇腹管を伝ってそのままキャビネット内に
侵入することを防止できる。また水栓本体内壁の水切り
部に対向する部分に蛇腹管押さえ部を設けることによ
り、蛇腹管を水切り部へ常に摺接するガイドとなり、確
実に水の侵入を防止することができるという効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す水栓装置の側面断面図

【図２】本発明の一実施例を示す水栓装置の側面断面図

【図３】本発明の一実施例を示す水栓装置の側面断面図

【図４】従来例を示す側面断面図

【符号の説明】

１ 水栓本体 ２ 蛇腹管 ３ 吐水口 ５ 送水管 １１ 水切り部 １２ 蛇腹管押さえ部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水栓本体と、水栓本体内を挿通自在として
   上端に吐水口を設け、他端を送水管と接続して前記水栓
   本体外方に引き出し自在とした蛇腹管を備え、前記水栓
   本体内の内壁に前記蛇腹管と摺接する水切り部を設けて
   なる水栓装置。
2. 【請求項２】水切り部と対向する水栓本体内壁部分に、
   蛇腹管を水切り部へ押圧して蛇腹管を水切り部に摺接す
   る蛇腹管押さえ部を設けてなる請求項１記載の水栓装
   置。