JPH05295447A - 方向性電磁鋼板の短時間仕上焼鈍法 - Google Patents

方向性電磁鋼板の短時間仕上焼鈍法

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JPH05295447A
JPH05295447A JP4104985A JP10498592A JPH05295447A JP H05295447 A JPH05295447 A JP H05295447A JP 4104985 A JP4104985 A JP 4104985A JP 10498592 A JP10498592 A JP 10498592A JP H05295447 A JPH05295447 A JP H05295447A
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finish annealing
time
annealing
steel sheet
iron loss
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JP4104985A
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Hiroaki Masui
浩昭 増井
Yasunari Yoshitomi
康成 吉冨
Katsuro Kuroki
克郎 黒木
Osamu Tanaka
収 田中
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 方向性電磁鋼板の仕上焼鈍法において、成分
と純化必要時間との関係を理論と実験から導き出し、磁
気特性と仕上焼鈍時間の短縮を兼ねた最適の方法を見つ
けた。 【構成】 Si:1〜7%を含み、C,N,O,Sb,
Nb,V,Se,B,W,Cu,Mo,Cr,Coから
なるA群の元素を1種以上を合計0.001〜0.80
%含む珪素鋼板の製造において二次再結晶および不純物
純化を目的とする仕上焼鈍の仕上焼鈍後の板厚中心部の
A群の化学成分濃度が仕上焼鈍前のそれの3%以下とな
る1000℃以上の仕上焼鈍(純化)時間がSの2倍以
下、Alの3倍以下となることを特徴とし、さらに上記
の制約の中でMn,Ni,Sn,P,Zr,Ca,Mg
からなる元素の1種以上を合計1%以下含むことを特徴
とする仕上焼鈍後の磁束密度がB8 が1.80T(Tesl
a)以上、鉄損がW17/50 で1.5Watt/kg以下の方向性
電磁鋼板の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面被膜および磁気特
性に優れた方向性珪素鋼板の短時間仕上焼鈍法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】Siを1〜7%含有する方向性珪素鋼板
は優れた磁気特性を有し、変圧器の磁芯材料として使用
される。このような方向性珪素鋼板は、絶縁性に富むと
ともに鋼板表面に張力を生起せしめて鉄損特性を良好な
らしめる(鉄損値を低下させる)密着性の良好な一次被
膜を有するものであることが重要である。また一次被膜
の形成を意図的におさえたグラスの少ないか無い珪素鋼
板(以下、グラスレス鋼板と呼ぶ)においては、後工程
で塗布する絶縁コーティングに大きな張力を持たせた製
品が有効である。
【0003】一次被膜を有する場合は最終板厚とされた
珪素鋼ストリップに脱炭を伴う一次再結晶焼鈍を施した
後、マグネシア(MgO)のスラリーを焼鈍分離材とし
て塗布、乾燥し、巻き取って、ストリップコイルとし、
次いで仕上焼鈍工程において焼成し、この過程で鋼板中
のSiと焼鈍分離材とが反応して、フォルステライト
(Mg2 SiO4 )と呼ばれるセラミックス質の絶縁被
膜を形成せしめる方法が採られてきた。一方、グラスレ
ス鋼板においては一次被膜はなくても張力を有する絶縁
コーティングを塗布することで鉄損の低減ははかれる。
【0004】さて、かかる方向性電磁鋼板を製造するに
あたっての最大の問題点の一つとして仕上焼鈍時に内在
する不純物成分元素の除去、いわゆる純化の問題があ
る。仕上焼鈍で二次再結晶を完了させてもこれら不要と
なった成分元素を十分純化しないと残存する不純物によ
り鉄損が悪くなり、珪素鋼板としての製品価値を著しく
減ずることになり、さりとてあまりに長い時間や高い温
度をかければ、製造コストは著しく大きくなり、工業生
産の意味がなくなる、と言う矛盾をもっている。このバ
ランスが極めて難しく、長い間方向性珪素鋼板製造の最
大課題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的に最
適な仕上焼鈍の純化の方法を完成したもので、特性的に
も、コスト的にも著しく技術的飛躍を成し遂げたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは下記の通りである。Si:1〜7%で、Alあるい
はSのいずれか1種類または両方を0.01%以上を含
み、C,N,O,Sb,Nb,V,Se,B,W,C
u,Mo,Cr,CoからなるA群の元素の1種類以上
を合計0.001〜0.80%含む珪素鋼板の製造にお
いて、二次再結晶および不純物純化を目的とする仕上焼
鈍の仕上焼鈍後の板厚中心部のA群の元素の濃度および
SかAlのいずれか一方または両方の元素の濃度を仕上
焼鈍前のそれの3%以下とし、さらに1000℃以上の
仕上焼鈍の時間を板厚中心部のSが仕上焼鈍前の濃度の
3%となる時間の2倍以下あるいは板厚中心部のAlが
仕上焼鈍前の濃度の3%となる時間の3倍以下のいずれ
かとすることを特徴とし、仕上焼鈍後の磁束密度B8
1.80Tesla 以上、鉄損がW17/50 で1.5Watt/kg
以下とすることを特徴とする方向性電磁鋼板の短時間仕
上焼鈍方法。本発明はさらにMn,Ni,Sn,P,Z
r,Ca,MgからなるB群の元素の1種類以上を合計
1%以下含むことができる。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。方向性珪
素鋼板の二次再結晶にとって最も大切な成分元素はAl
とSである。これは通称インヒビター(Inhibit
or)と称して磁束密度や鉄損等の磁気特性に好ましい
特定の方位である{110}〈001〉(Goss)方
位粒を優先的に成長させるのに重要な役割を担ってい
る。Alは通常AlN,Sは通常MnSとして仕上焼鈍
前あるいは仕上焼鈍中に鋼中に析出し、Goss方位以
外の磁気特性に好ましくない方位の粒の成長を妨げる役
割を持つ。
【0008】しかしながら鋼中にはこれらの成分元素以
外にもC,N,O,Sb,Nb,V,Se,B,W,C
u,Mo,Cr,Co等の成分元素を含むことも多く、
あるものは磁気特性安定のために積極的に添加し、ま
た、あるものは冷延性向上や溶鋼安定製造のために不可
避的に含有するものである。これらの元素はいずれの場
合にもAl,Sと同様、仕上焼鈍後は鋼内部から除去さ
れることが磁気特性、とりわけ鉄損特性上から好まし
い。もちろん工業生産コストを無視すれば仕上焼鈍の時
間を長くし、または温度を高くすれば良くなることは自
明の理であるが、まったく採算が合わない。
【0009】本発明はこれらの成分元素か純化消失する
拡散過程を理論と実験から追求し、仕上焼鈍中の消失量
がAlとSの拡散とある相関関係を有することを見いだ
したものである。つまり、二次再結晶に不可欠なAlお
よびSの純化消失との関係で磁気特性および経済性をと
もに満たす最適な純化時間が律せられることが判った。
ある成分元素の仕上焼鈍時の拡散は下記式で表わせ
る。
【0010】
【数1】
【0011】ここで、C3 :外界成分濃度(重量%)、
0 :仕上焼鈍前の板厚内位置(x/l)での板の成分
濃度(重量%)、C:仕上焼鈍時間t(秒)における板
厚内位置(x/l)での板の成分濃度、l:板厚(全
厚)、x:板厚内の位置(板表面からの距離)、D:各
温度における成分元素の拡散係数(cm2 /sec)、n:整
数。
【0012】この図式表現は図1に示される。ここで、
StageIII は板厚中心での成分元素の濃度が0.0
3、つまり仕上焼鈍前のそれの3%になった状態を示し
ている。たとえばC,N,O,S,Al,Sn,Tiの
各仕上焼鈍温度でのStageIII の純化程度までの到
達時間は図2に示される。これによればAl,Sの純化
時間と他元素の純化時間との比が示される。
【0013】本発明で重要な知見はこの3%になるとき
の純化時間が、Sのそれの3倍以下あるいはAlのそれ
の2倍以下のいずれかとなるような成分元素が適当量存
在するときに、始めて珪素鋼板の各元素の純化が磁気特
性の向上に十分な純化状態になったことを見いだした点
である。かつこれらの成分元素は方向性電磁鋼板の磁気
特性および製造上の利点向上に不可欠な元素であり、そ
れらの1種類でも含まれれば、必ず本発明に従って、磁
気特性の向上をもたらす点である。
【0014】一方、この法則に従わない成分元素はSi
を除いては極力含有されないことが磁気特性の向上から
好ましいことは言うまでもない。さらにSi以外でこの
法則に従わない他の成分元素も、そのあるものは絶対量
で仕上焼鈍後にその1種以上の合計が1%以下であれ
ば、磁束密度B8 が1.80T以上で本発明の本質であ
る磁気特性の向上と純化時間との工業的最適範囲に依然
入っており、本発明に属する。
【0015】この元素はMn,Ni,Sn,P,Zr,
Ca,Mg等である。これらの元素は電気抵抗を高め鉄
損を低減させる効果もある。尚La,Y等のように、磁
気特性上有害で、かつ仕上焼鈍中に純化されない元素
を、1種類以上含んで、磁気特性が悪い(B8 <1.8
0TまたはW17/50 >1.5Watt/kg)ものは、本発明
に含まれない。ここで、純化時間の定義を述べると、仕
上焼鈍の最高温度での正味保定時間が厳密には好ましい
が、工業的にコントロールすることが難しいので、拡散
が工業的に活発におこる1000℃以上での合計在炉時
間と本発明では定義するものとする。
【0016】さて、なぜ板厚中心部の成分元素濃度が3
%になったときに純化が工業的に完了したと判断するか
という点について述べる。純化と言う意味では皆無(0
%)が好ましいが、前述のようにこれでは無限の純化時
間を要し、工業生産が成り立たない。一方、仮に10%
も板厚中心に残っていればその不純物元素により、鉄損
の劣化が見られることは容易に類推される。そこで発明
者は実際に実験を行った。
【0017】図3はTi量の異なる珪素鋼板(3.0%
Si)のC,N,O,Ti,MoおよびS,Alの板厚
中心の仕上焼鈍後の濃度を、仕上焼鈍前の濃度で割った
値を百分率(%)で表し、それと鉄損の関係を取ったも
のである。図3の横軸は1000℃以上の仕上焼鈍時間
を示す。表1は各仕上焼鈍時間における成分(焼鈍前に
対する%)を示す。
【0018】
【表1】
【0019】これをみると、明らかにTiの少ない鋼
(Ti:0.001%)が鉄損が大幅に低減(つまり、
向上)していることがわかる。Tiは純化されにくい元
素であり、板厚中心濃度が3%以下になる焼鈍時間がS
のそれの2倍以下もAlのそれの3倍以下も満たしてい
ない。しかも、後述のMn等のようにそれ自体電気抵抗
を高める元素でもない。なお、要求される鉄損レベルで
成分の必要純化濃度は異なることは言うまでもない。
【0020】本発明では目標の鉄損W17/50 を1.50
Watt/kg以下としている。ところで大事な点はこの例で
はMo量であり、Moは仕上焼鈍時間が増えて板厚中心
の濃度は減るが、それが3%以下となると著しく鉄損が
低減している。しかもMoの板厚中心濃度が3%以下と
なる焼鈍時間がSの2倍以下、Alの3倍以下となって
いる点である。
【0021】次に、図4はNi,Mn,Snの異なる鋼
(3%Si鋼)の方向性電磁鋼板の板厚中心の仕上焼鈍
前後の濃度の下がり具合と鉄損との関係を示したもので
ある。ここで言えることは、これらの元素はそもそも鋼
の電気抵抗を高め鉄損を向上させるため、その1種類以
上の合計が1%以下であれば鉄損は低減するが、1%を
超えると磁束密度B8 が劣化し、結果的に鉄損の劣化を
もたらす。ちなみに図4の20時間でのB8 を図中に示
して有る。表2は各仕上焼鈍時間における成分(焼鈍前
に対する%)を示す。
【0022】
【表2】
【0023】以上を総合すると、本発明の仕上焼鈍後に
板厚中心の濃度が仕上焼鈍前のそれの3%になる時間
が、Sのそれの2倍あるいはAlのそれの3倍よりも低
い元素(C,N,O,Sb,Nb,V,Se,B,W,
Cu,Mo,Cr,Co)では十分鉄損が低く、あるい
はMn,Ni,Sn,P,Zr,Ca,Mgのように自
ら電気抵抗を高め、鉄損を向上させる元素はその1種類
以上の合計が1%以下ならば効果が認められる、と言う
ことである。
【0024】前者のC等のA群の元素は二次再結晶を安
定化し、B8 を高めるため最低0.001%は必要であ
る。一方、0.80%超では純化時間が長くなり経済的
でない。
【0025】一方、後者のMn等の元素は自ら電気抵抗
を高める元素で合計が最高1%までは本発明の本質を変
えることがないが、これを超えればB8 が低くなって、
これによる鉄損の劣化が著しい。なお、Sは最低0.0
1%あればMnSをつくりインヒビターとして二次再結
晶の形成に有効である。ただし、Alをインヒビターと
して強力に使用する場合は必ずしも0.01%は無くて
も良い。
【0026】Alは本発明に重要であり、最大0.10
%であれば適切なサイズのAlNを形成し、同じくイン
ヒビターとして二次再結晶の安定成長に必須である。
0.01%未満であればこのインヒビター作用が弱い。
Siは珪素鋼板として当然含まれるが、1%未満では方
向性電磁鋼板としての磁気特性を満たさず、一方、7%
超では二次再結晶を十分起こさない。
【0027】なお、本発明の鉄損はW17/50 (1.7T
の磁束密度で毎秒50サイクルの交番磁界を与えたとき
の鉄損:Watt/kg)が1.5以下でないと、トランスの
鉄損を著しく劣化させ、工業的に意義を有しない。ま
た、磁束密度B8 (800A/mの磁界での磁束密度:
Tesla)が1.80Tesla (以下略してT)以上でない
と、鉄損そのものが劣化が大きいのと、とりわけ磁区制
御後の鉄損の向上代が小さい。
【0028】なお、ここで方向性電磁鋼板の製造法につ
いて簡単に付記するとともに、本発明の適用範囲につい
て述べる。鋼を転炉あるいは電気炉で溶製し、必要に応
じて精錬工程を加えて成分調整を行って得られる溶鋼を
連続鋳造して直接的にスラブとするか、または溶鋼を鋳
型に注入して鋼塊とし、これを均熱後、分塊圧延してス
ラブとする。スラブの厚さは、30〜400mmである。
スラブ厚さが30mmに満たないと、生産性が極めて低く
なる。一方、400mmを超えると、中心偏析によって、
Al2 3 の分布が異常となる。
【0029】また、双ベルト法、双ドラム法といった薄
帯鋳造プロセスによってスラブ或いはストリップを得る
工程を採るときは、50mm以下の厚さとしなければなら
ない。50mmを超えると、鋳片の冷却速度が低くなり、
粗大粒が生成して好ましくない。
【0030】こうして得られたスラブ或いは鋳造薄帯
を、ガス燃焼炎によって、あるいは電気エネルギーによ
って1000〜1400℃の温度域に加熱し、熱間圧延
して厚さ10mm以下の熱延板(ホットストリップ)とす
る。スラブ或いは鋳造薄帯の加熱温度の下限を1000
℃としたのは1000℃がAlN溶解の下限であるから
である。加熱温度が1400℃を超えると、材料の肌あ
れが著しくなるのみならず、材質が劣化する。
【0031】熱延板の厚さを10mmを超える厚さにする
と、インヒビターとして機能する微細析出物を生成せし
めるのに必要な冷却速度を得ることができない。また、
たとえば双ドラム法といった薄帯鋳造プロセスによって
直接的に熱延板相当のストリップを得るプロセスを採る
ときは、鋳造薄帯の厚さは10mm以下とするのがよい。
【0032】こうして得られた熱延板あるいは鋳造薄帯
を800〜1250℃の温度域で焼鈍し、製品の磁気特
性の向上を図るプロセスを採ることが好ましい。焼鈍温
度が800℃に満たないとAlNが再溶解しない。一
方、焼鈍温度が1250℃を超えるとAlNが粗大析出
し、インヒビターとして機能しなくなる。
【0033】次いで材料を酸洗し、冷間圧延する。冷間
圧延は70〜95%の圧下率の適用下になされる。圧下
率が70%に満たないと脱炭を兼ねる一次再結晶焼鈍に
おいて、{111}〈112〉方位粒が少なく、仕上焼
鈍工程においてGoss方位粒の生成を促進することが
できない。一方、圧下率が95%を超えると仕上焼鈍工
程において首振りGoss粒と呼ばれるGoss方位粒
が、板面内で回転した磁気特性に好ましくない粒を生ず
る。これは1回の冷間圧延工程によって材料を最終板厚
とする場合であるが、中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延工
程によって材料を最終板厚とする場合には、1回目の冷
間圧延工程では10〜80%の圧下率を適用し、中間焼
鈍後の2回目の冷間圧延工程では50〜95%の圧下率
を適用する。
【0034】1回目の冷間圧延工程における圧下率を1
0%未満にすると再結晶しない。一回目の冷間圧延工程
における圧下率が80%を超えるか、2回目の冷間圧延
工程における圧下率が95%を超えると、仕上焼鈍工程
における二次再結晶に適性なGoss方位粒を生成させ
ることができない。また、2回目の冷間圧延工程におけ
る圧下率が50%に満たないと脱炭を兼ねる一次再結晶
焼鈍において、{111}〈112〉方位粒を多くして
仕上焼鈍工程においてGoss方位粒の生成を促進する
ことができない。
【0035】また、冷間圧延におけるパス間で材料を1
00〜400℃の温度域に保持し製品の磁気特性を向上
せしめる、それ自体公知のパス間エイジングを織り込む
ことは勿論できる。その際、保持温度が100℃に満た
ないと、パス間エイジングの効果をもたらさない。ま
た、400℃を超えると、冷間圧延による転位が回復し
てしまう。
【0036】冷間圧延によって最終板厚とされた材料
は、次いで、脱炭を兼ねる一次再結晶焼鈍を施される。
なお、鋼の溶製時にCを低くしておけばその分の脱炭時
間の短縮がはかれるが、冷間圧延時にある程度の量がな
いと磁気特性が安定しにくい。この脱炭を兼ねる一次再
結晶焼鈍において焼鈍雰囲気の露点を適性に設定するこ
とによって、仕上焼鈍工程において一次被膜を形成させ
るに必要な酸化層を確保できる。
【0037】脱炭を兼ねる一次再結晶焼鈍は700〜9
50℃の温度域で材料に施すのが好ましい。700℃未
満では一次再結晶しない。一方、950℃を超えると粗
大粒が発生する。また、インヒビターとして機能するA
lNを形成せしめるべく、脱炭を兼ねる一次再結晶焼鈍
後から仕上焼鈍工程における二次再結晶工程における二
次再結晶開始までのいずれかの段階で、鋼板に、たとえ
ばアンモニアガスを含む雰囲気中、600〜950℃の
温度域で窒化処理を施すことによってNを添加するプロ
セスを採ることもできる。
【0038】窒化処理温度が600℃未満では鋼板の窒
化が十分ではなく、950℃を超えると粗大粒が発生す
る。脱炭を兼ねる一次再結晶焼鈍後、材料(ストリッ
プ)にMgOを主成分とする焼鈍分離材をスラリー状に
塗布する。その際、後の仕上焼鈍工程においてMgOパ
ウダーの溶融を容易にし、フォルステナイト生成反応を
促進する目的でTiO2 ,Sb2 (SO4 2 ,Na2
4 7 等の添加はもちろん本発明の目的を損なわな
い。
【0039】さらにMgOに特殊な塩化物、硫化物を添
加したり、あるいはMgOの代わりにAl2 3 等の焼
鈍分離材を使うことによって、仕上焼鈍後のフォルステ
ライト等のグラス状の一次被膜を薄くするか取り去って
しまう、いわゆるグラスレス鋼板をつくることも本発明
の目的を損なうものではない。この場合により最終的に
張力の大きい絶縁性の被膜コーティングを塗布すること
が好ましい。
【0040】さて、MgOパウダー塗布後、仕上焼鈍を
施し、二次再結晶とその後の不純物成分元素の純化を行
う。仕上焼鈍の600℃から上の温度域の昇温速度は毎
時1〜50℃が好ましい。毎時50℃は二次再結晶を安
定させるための上限である。毎時1℃は工業的に可能な
下限である。前述のように本発明では1000℃以上の
温度域での累積焼鈍時間を成分元素別に制限した通りで
ある。なお、仕上焼鈍の最高温度は通常1150℃〜1
250℃の間にあることが多い。
【0041】仕上焼鈍後は、有機質あるいは無機質の二
次被膜を形成せしめ、絶縁特性や磁気特性を向上せしめ
るようにすることが一般的である。さらに、たとえば、
鋼板表面にレーザー・ビームを照射して、あるいは機械
的加工や他の化学的、エネルギー照射的方法によって磁
区を細分化し、さらに鉄損特性を向上せしめるようにし
てもよい。
【0042】
【実施例】
実施例1 表3に示す化学成分を有する鋼を、150kg真空溶解で
溶製した。これを鋳造し、1350℃で加熱、熱間圧延
し、厚さ2.2mmの熱延板とした。熱延板の何枚かには
1120℃×30秒間の焼鈍を施した。熱延板焼鈍した
材料および熱間圧延ままの材料を酸洗し、ついで90%
の圧下率を適用して冷間圧延し、0.22mmの最終板厚
とした。なお、一部は2回の冷延を途中焼鈍を入れた。
この冷間圧延過程でそのあるものは、材料を250℃の
温度に保持するパス間エイジングを施した。
【0043】しかる後、材料を油洗し、N2 :25%+
2 :75%、露点:60℃の雰囲気下に830℃×1
20秒間の脱炭を兼ねる一次再結晶焼鈍を施した後、M
gO+TiO2 (5%)の焼鈍分離材を塗布した。つい
で、二次再結晶と純化を目的とする仕上焼鈍工程におい
て、600℃以上の昇温速度を平均15℃/Hrで最高到
達温度まで昇熱した。1000℃以上の累積仕上焼鈍時
間は表4に示した。
【0044】焼鈍後の材料を水洗した後、燐酸系の絶縁
被膜(二次被膜)を塗布し、焼き付け処理した。得られ
た珪素鋼板に、N2 :90%+H2 :10%のドライ雰
囲気中、850℃×4時間の歪取り焼鈍を施した後、磁
気測定を行った。その結果を表4に示す。なお、仕上焼
鈍前後の板厚中心部の各成分濃度を測定し、仕上焼鈍後
のそれを仕上焼鈍前のそれで割った比(百分率表示)も
示してある。本発明によりなるものは磁気特性が良好で
ある。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】実施例2 表5の成分の鋼を転炉出鋼し、連続鋳造でスラブとした
後、1150℃で加熱、熱延した。一部1120℃×3
0秒で焼鈍を施した。これらの材料を88%で冷間圧延
し、0.14〜0.50mmに冷間圧延した。また一部は
250℃のパス間エイジングを途中施している。これを
脱炭を兼ねた一次再結晶焼鈍を行ったがその最終工程で
アンモニアによる窒化処理を施した。これ以降の工程は
実施例1と同じである。
【0049】この製品の磁気測定結果および仕上焼鈍前
後の板厚中心部の各成分濃度を表6に示す。なお、ここ
でB−3−1,B−3−2については焼鈍分離材に特殊
添加物を入れて、グラスレス鋼板としてある。本発明よ
りなるものは磁気特性が良好である。
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】実施例3 表7の化学成分の鋼を実施例1と同じ方法で0.23mm
の製品を製造する際、仕上焼鈍時間を変えて板厚中心部
の成分濃度の仕上焼鈍後の濃度を仕上焼鈍前のそれで割
った比(百分率表示)が3%になる1000℃以上の累
積焼鈍時間および磁気特性を測定した。この結果を表8
に示す。本発明よりなるものは磁気特性が良好である。
【0054】
【表9】
【0055】
【表10】
【0056】
【表11】
【0057】
【発明の効果】本発明により、鋼中成分の純化と、磁気
特性を両立させた経済的な仕上焼鈍サイクルが設定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は仕上焼鈍時間と、板厚方向の
濃度分布(計算値)の図表である。
【図2】各温度における図1のStage IIIに到るま
での時間の図表である。
【図3】Ti濃度の異る鋼の純化時間と鉄損の関係の図
表である。
【図4】Ni,Mn,Snの異る鋼の純化時間と鉄損の
関係の図表である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【数1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】この元素はMn,Ni,Sn,P,Zr,
Ca,Mg等である。これらの元素は電気抵抗を高め鉄
損を低減させる効果もある。これらの元素は仕上焼鈍後
も鋼中に残存し、電気抵抗を高め、ひいては製品の鉄損
低減に著しく効果があることになる。尚La,Y等のよ
うに、磁気特性上有害で、かつ仕上焼鈍中に純化されな
い元素を、1種類以上含んで、磁気特性が悪い(B8
1.80TまたはW17 /50 >1.5Watt/kg)ものは、
本発明に含まれない。ここで、純化時間の定義を述べる
と、仕上焼鈍の最高温度での正味保定時間が厳密には好
ましいが、工業的にコントロールすることが難しいの
で、拡散が工業的に活発におこる1000℃以上での合
計在炉時間と本発明では定義するものとする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、図4はNi,Mn,Snの異なる鋼
(3%Si鋼)の方向性電磁鋼板の板厚中心の仕上焼鈍
前後の濃度の下がり具合と鉄損との関係を示したもので
ある。ここで言えることは、これらの元素はそもそも鋼
の電気抵抗を高め鉄損を向上させるため、その1種類以
上の合計が1%以下であれば鉄損は低減するが、1%を
超えると磁束密度B8 が劣化し、結果的に鉄損の劣化を
もたらす。ちなみに図4の20時間でのB8 を図中に示
して有る。表2は各仕上焼鈍時間における成分(焼鈍前
に対する%)を示す。Ni,Mn,SnのB群の元素は
各仕上焼鈍時間において鋼中での残存率が高く、これに
より製品の電気抵抗を高め、鉄損低減に有効であること
がわかる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】焼鈍後の材料を水洗した後、燐酸系の絶縁
被膜(二次被膜)を塗布し、焼き付け処理した。得られ
た珪素鋼板に、N2 :90%+H2 :10%のドライ雰
囲気中、850℃×4時間の歪取り焼鈍を施した後、磁
気測定を行った。その結果を表4に示す。なお、仕上焼
鈍前後の板厚中心部の各成分濃度を測定し、仕上焼鈍後
のそれを仕上焼鈍前のそれで割った比(百分率表示)も
示してある。本発明によりなるものは磁気特性が良好で
ある。また、Mn,P,NiのB群の元素は各仕上焼鈍
後の鋼中での残存率が高く、これにより製品の電気抵抗
を高め、鉄損低減に寄与していることがわかる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【表3】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【表5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】この製品の磁気測定結果および仕上焼鈍前
後の板厚中心部の各成分濃度を表6に示す。なお、ここ
でB−3−1,B−3−2については焼鈍分離材に特殊
添加物を入れて、グラスレス鋼板としてある。本発明よ
りなるものは磁気特性が良好である。また、Mn,P,
SnのB群の元素は各仕上焼鈍後の鋼中での残存率が高
く、これにより製品の電気抵抗を高め、鉄損低減に有効
であることがわかる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【表6】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】
【表8】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】実施例3 表7の化学成分の鋼を実施例1と同じ方法で0.23mm
の製品を製造する際、仕上焼鈍時間を変えて板厚中心部
の成分濃度の仕上焼鈍後の濃度を仕上焼鈍前のそれで割
った比(百分率表示)が3%になる1000℃以上の累
積焼鈍時間および磁気特性を測定した。この結果を表8
に示す。本発明よりなるものは磁気特性が良好である。
なお、ここでもB群の元素のZrが純化されにくいこと
が示されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【表10】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【表11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 収 北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製 鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:1〜7%で、AlあるいはSのい
    ずれか1種類または両方を0.01%以上を含み、C,
    N,O,Sb,Nb,V,Se,B,W,Cu,Mo,
    Cr,CoからなるA群の元素の1種類以上を合計0.
    001〜0.80%含む珪素鋼板の仕上焼鈍法におい
    て、二次再結晶および不純物純化を目的とする仕上焼鈍
    後の板厚中心部のA群の元素の濃度およびSかAlのい
    ずれか一方または両方の元素の濃度を仕上焼鈍前のそれ
    の3%以下とし、さらに1000℃以上の仕上焼鈍の時
    間を板厚中心部のSが仕上焼鈍前の濃度の3%となる時
    間の2倍以下あるいは板厚中心部のAlが仕上焼鈍前の
    濃度の3%となる時間の3倍以下のいずれかとし、更に
    仕上焼鈍後の磁束密度B8 を1.80Tesla 以上、鉄損
    がW17/50 で1.5Watt/kg以下とすることを特徴とす
    る方向性電磁鋼板の短時間仕上焼鈍方法。
  2. 【請求項2】 Mn,Ni,Sn,P,Zr,Ca,M
    gからなるB群の元素の1種類以上を合計1%以下含む
    ことを特徴とする請求項1記載の方向性電磁鋼板の短時
    間仕上焼鈍方法。
JP4104985A 1992-04-23 1992-04-23 方向性電磁鋼板の短時間仕上焼鈍法 Withdrawn JPH05295447A (ja)

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