JPH05295389A - 食器洗い乾燥機用洗剤組成物 - Google Patents

食器洗い乾燥機用洗剤組成物

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JPH05295389A JP12684292A JP12684292A JPH05295389A JP H05295389 A JPH05295389 A JP H05295389A JP 12684292 A JP12684292 A JP 12684292A JP 12684292 A JP12684292 A JP 12684292A JP H05295389 A JPH05295389 A JP H05295389A
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    • C11D3/3761—(Co)polymerised carboxylic acids, -anhydrides, -esters in solid and liquid compositions in solid compositions

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (ａ)アルコールエトキシレート等のノニオン
界面活性剤１〜１０重量％、(ｂ)炭酸ナトリウム５〜４
０重量％、(ｃ)アクリル酸・マレイン酸共重合体または
そのアルカリ金属塩および(ｄ)低分子キレート剤を含
み、(ｃ)＋(ｄ)＝５〜４０重量％、(ｃ)／(ｄ)＝０．０
１〜０．５の範囲にある、食器洗い乾燥機用洗剤組成
物。 【効果】 高硬度水を用いた場合にも優れた洗浄力と仕
上がり感が得られ、また、大気中に解放状態で保存した
場合でも固化せず極めて安定性が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、保存安定性が良好で、
洗浄性能に優れた粉末食器洗い乾燥機用洗剤組成物に関
する。
【０００２】
【従来の技術】食器洗い乾燥機用の洗剤組成物として
は、低泡性界面活性剤とアルカリ剤とを含むのが知られ
ており、例えば特公昭５９−１５３６０号公報には、低
泡性界面活性剤としてポリエーテルポリオールを配合し
た洗浄剤が開示されているが、油汚れに対する洗浄効果
が劣る。高洗浄力を有する洗剤組成物としては、低級ア
ルコールのアルコキシエーテル等を利用したものが報告
されているが（特開昭５８−１４７５００号公報）、低
泡性が不十分で、すすぎ時に泡が残るという問題があっ
た。
【０００３】また、トリグリセライド等の油汚れ除去に
対して効果があるアルカリ剤は、洗浄水中のカルシウム
イオンと反応して炭酸カルシウム等の不溶物を生じ、こ
れが食器に付着してざらつき、仕上り感が著しく低下し
てしまう。
【０００４】さらに、低泡性のノニオン界面活性剤とア
ルカリ剤とを配合して粉末状洗剤とすると、洗剤自体が
吸湿しやすくなるため、大気中で放置することにより固
化するという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高硬度水中
であっても優れた洗浄力、仕上り感を示し、しかも大気
中に開放状態で保存しても固化せず、保存安定性に優れ
た食器洗い乾燥機用洗剤組成物を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の食器洗い乾燥機
用洗剤組成物は、以下の（ａ）〜（ｄ）成分を、（ｃ）
＋（ｄ）＝５〜４０重量％、かつ重量比で（ｃ）／
（ｄ）＝０．０１〜０．５の範囲で含有することを特徴
とする。
【０００７】（ａ） 低泡性ノニオン界面活性剤：１〜
１０重量％。 （ｂ） 炭酸ナトリウム：５〜４０重量％。 （ｃ） アクリル酸・マレイン酸共重合体またはそのア
ルカリ金属塩。 （ｄ） 低分子キレート剤。
【０００８】
【発明の実施態様】本発明の（ａ）成分である低泡性ノ
ニオン界面活性剤は、従来公知の中から適当に選ぶこと
ができるが、低泡性である必要がある。このような低泡
性ノニオン界面活性剤の代表的な具体例を、以下に挙げ
る。
【０００９】（イ） 下記化１で表わされるアルコール
のエチレンオキシド（ＥＯ）とプロピレンオキシド（Ｐ
Ｏ）付加体。
【００１０】
【化１】 （式中、Ｒ1およびＲ2はＣ1〜Ｃ11のアルキル基または
アルケニル基を示し、かつ、Ｒ1＋Ｒ2の合計炭素数が７
〜１９である。また、ｍは５〜１５の正数であり、ｎは
３〜１５の正数であり、かつ、ｍ／ｎの比は３／１〜１
／２の範囲である。エチレンオキシドとプロピレンオキ
シドの付加順序、付加形式は特に問わず、ランダム付加
でも、ブロック付加でもよい。）
【００１１】（ロ） 分子量が約１，０００〜約１０，
０００のポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンと
のブロック重合体。
【００１２】（ハ） 分子量が約１，０００〜約１０，
０００のポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンと
のブロック重合体の、末端の水素基をメチル基あるいは
エチル基でキャッピングしたもの。
【００１３】（ニ） 分子量が約１，０００〜約１０，
０００のエチレンジアミンのポリオキシエチレンとポリ
オキシプロピレン付加体。
【００１４】（ａ）成分の低泡性ノニオン界面活性剤
は、本発明の洗剤組成物中に１〜１０重量％、好ましく
２〜６重量％配合される。この配合量が１重量％よりも
少ないと、十分な洗浄性能は発揮することができなくな
る。また、１０重量％を超えると、組成物全体が湿り気
を帯びてしまい、外観が悪くなり、さらに泡高も高くな
り不都合である。
【００１５】本発明の（ｂ）成分である炭酸ナトリウム
は、洗剤組成物中に５〜４０重量％、好ましくは７〜１
５重量％配合される。この配合量が５重量％よりも少な
いと、アルカリ分の不足が生じて十分な洗浄性能を発揮
することができなくなる。一方、４０重量％を超える
と、洗浄液のｐＨが高くなり過ぎてしまい、食器や洗浄
槽の腐食に対し余り好ましくない。また、炭酸ナトリウ
ム以外のアルカリ剤を本発明の洗剤組成物中に併用する
こともできる。この場合、吸湿しにくい結晶性層状ケイ
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が好ましく、メタ
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム等は吸湿しやすい
ので好ましくない。
【００１６】さらに本発明では、（ｃ）および（ｄ）成
分として、アクリル酸・マレイン酸共重合体またはその
アルカリ金属塩と低分子キレート剤とが配合される。
【００１７】（ｃ）アクリル酸・マレイン酸共重合体ま
たはその塩としては、以下の化２で表わされるものが好
ましい。また、その重量平均分子量は３，０００〜１０
０，０００が好適である。
【００１８】
【化２】 （Ｍ1，Ｍ2，Ｍ3：ＮａまたはＨ ｍ／ｎ（モル比）：５／９５〜５０／５０、特に好まし
くは１０／９０〜４０／６０）
【００１９】（ｄ）成分の低分子量キレート剤として
は、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ク
エン酸塩、コハク酸塩、トリポリ燐酸塩等が挙げられ
る。ここで塩としては、ナトリウム塩等のアルカリ金属
塩が代表的である。
【００２０】上記の（ｃ）および（ｄ）成分を、合計量
が（ｃ）＋（ｄ）＝５〜４０重量％、好ましくは１０〜
３０重量％となるように、かつ、配合比率が重量比で
（ｃ）／（ｄ）＝０．０１〜０．５、好ましくは０．０
３〜０．３の範囲となるように併用することにより、炭
酸ナトリウムと洗浄液中のカルシウムイオンとの反応に
よって水不溶性の炭酸カルシウムが析出して仕上り感を
悪化させることを防止し、しかも、優れた洗浄効果と保
存による固結防止効果が得られる。
【００２１】本発明の食器洗い乾燥機用洗剤は、上記
（ａ）〜（ｄ）成分を必須成分とするものであるが、こ
の種の洗剤組成物に慣用されている種々の補助成分を添
加することもできる。このような補助成分としては、漂
白剤として次亜塩素酸塩、過炭酸塩、過ほう酸塩など、
酵素としてリパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミ
ラーゼなど、香料および色素、さらに流動性向上剤とし
てシリカ、ケイ酸カルシウム、酸化チタンなどを添加す
ることができる。
【００２２】
【発明の効果】本発明の洗剤組成物は、高硬度水を用い
た場合にも優れた洗浄力と仕上がり感が得られ、また、
大気中に解放状態で保存した場合でも固化せず極めて安
定性が良好なものであり、粉末状の食器洗い機用洗剤と
して最適である。
【００２３】
【実施例】以下の実施例においては、次の方法で性能を
評価した。 （１） 洗浄力および仕上がり感試験 汚垢として、サラダ油／牛脂／ラード／バター（４／３
／２／２）５ｇを均等につけた皿２枚と、汚垢のついて
いない皿２枚を用意する。
【００２４】ナショナル製食器洗い乾燥機ＮＰ７２０を
用い、１０°ＤＨの硬水を用いた洗剤濃度０．２重量％
の洗浄水により、上記４枚の皿を標準コースで洗浄す
る。
【００２５】洗浄終了後、皿４枚を取り出し、汚垢をつ
けた皿２枚について、汚れが完全に落ちている状態を５
とし、全く落ちていない状態を１とする５段階評価法で
目視判定を行ない、その平均点を洗浄力とする。
【００２６】一方、汚垢の付いていない皿２枚につい
て、ざらつきが無いを５とし、非常にざらつきがあるを
１とする５段階評価法で官能試験を行ない、その平均点
を仕上がり感とする。
【００２７】（２） 固化性試験 洗剤組成物を開放状態のピラード容器に入れ、これを２
５℃、６５％ＲＨの恒温恒湿室に１ケ月保存した後、１
６メッシュの篩上にあけ、篩の上に残った“だま量”を
測定し、以下の数１により固化率を求めた。
【００２８】
【数１】
【００２９】シリカに低泡性ノニオン界面活性剤を含浸
させたのち、炭酸ナトリウム、アクリル酸・マレイン酸
共重合体塩、低分子キレート剤、酵素等の他の成分と粉
体混合し、後記表１から３に示した組成の粉末状洗剤組
成物を製造し、その性能を評価した。
【００３０】ここで、各表中の略号の内容は以下の通り
である。 ノニオンＡ：前記化１で、Ｒ1＋Ｒ2の炭素数＝１２〜１
４，ｍ＝９，ｎ＝１０ ノニオンＢ：化３で示されるテトロニック１５０１（Ｂ
ＡＳＦ社製）、疎水基（ポリプロピレングリコール）分
子量＝６５０１〜７０００、総分子中のエチレンオキシ
ド％＝１０
【００３１】
【化３】
【００３２】ＡＡ・ＭＡ−Ｎａ塩：前記化２でｍ／ｎ
＝１０／９０， 重量平均分子量＝７０，０００ ＡＡ・ＭＡ−Ｎａ塩：前記化２でｍ／ｎ＝１０／９
０， 重量平均分子量＝４，０００ ＡＡ−Ｎａ塩：ポリアクリル酸のＮａ塩、重量平均分子
量＝７０，０００
【００３３】ＥＤＴＡ−４Ｎａ：エチレンジアミン四酢
酸４ナトリウム 層状ケイ酸Ｎａ：結晶性層状ケイ酸ナトリウム（ヘキス
ト社製） アルミン酸−Ｎａ：アルミン酸ナトリウム（住友化学社
製） 酵素：プロテアーゼ（サビナーゼ６．０Ｔ、ノボ社製） アミラーゼ（ターマミル６０Ｔ、ノボ社製） リパーゼ（リポラーゼ１００Ｔ、ノボ社製）
【００３４】
【表１】 実 施 例 １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ 10 組成(wt％)： (a) ノニオンA 5 5 5 5 5 5 5 − − 5 (a) ノニオンB − − − − − − − 4 6 − (b) 炭酸-Na 10 10 10 10 10 6 16 10 10 10 (b′)メタケイ酸-Na − − − − − − − − − − (b′)層状ケイ酸-Na − 2 2 2 3 − 2 2 2 2 (b′)炭酸水素-Na − 8 8 8 12 14 22 8 8 8 (c) AA・MA-Na 2 2 2 2 3 2 2 2 2 1 (c) AA・MA-Na − − − − − − − − − − (c′)AA-Na − − − − − − − − − − (d) クエン酸-Na 15 15 7.5 − 20 15 15 15 − 15 (d) EDTA-4Na − − 7.5 15 10 − − − 15 − アルミン酸-Na 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 酵素 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 シリカ 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 硫酸-Na バ ラ ン ス 配合比： (c)＋(d)[wt％] 17 17 17 17 17 17 17 17 17 16 (c)／(d)[wt比] 0.13 0.13 0.13 0.13 0.1 0.13 0.13 0.13 0.13 0.07 性能： 洗浄力(点) 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 仕上がリ感(点) 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 固化率(％) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
【００３５】
【表２】
【００３６】
【表３】 比 較 例 １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ 組成(wt％)： (a) ノニオンA 5 5 0.9 20 5 5 5 5 5 (a) ノニオンB − − − − − − − − − (b) 炭酸-Na 10 10 5 10 4 50 10 5 10 (b′)メタケイ酸-Na − − 5 − − − − 5 − (b′)層状ケイ酸-Na 2 − 2 2 − − 5 5 − (b′)炭酸水素-Na 8 − 8 8 8 − − − − (c) AA・MA-Na − − 2 2 2 2 − 0.1 − (c) AA・MA-Na − − − − − − − − 2 (c′)AA-Na 2 − − − − − − − − (d) クエン酸-Na 15 15 15 15 15 15 15 15 − (d) EDTA-4Na − − − − − − − − − アルミン酸-Na 1 1 1 1 1 1 1 1 1 酵素 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 シリカ 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 硫酸-Na バ ラ ン ス 配合比： (c)＋(d)[wt％] 15 15 17 17 17 17 15 15.1 2 (c)／(d)[wt比] 0 0 0.13 0.13 0.13 0.13 0 0.007 − 性能： 洗浄力(点) 5 3 2 * 4 3 5 5 3 仕上がリ感(点) 4 2 5 * 5 2 3 3 2 固化率(％) 90 0 60 0 90 0 0 60 0 *) 泡が立ちすぎて評価不能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１１Ｄ 3:10 3:33 3:20） (72)発明者 西田 誠男 東京都墨田区本所１丁目３番７号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】（ａ） 低泡性ノニオン界面活性剤：１〜
    １０重量％、 （ｂ） 炭酸ナトリウム：５〜４０重量％、 （ｃ） アクリル酸・マレイン酸共重合体またはそのア
    ルカリ金属塩、 （ｄ） 低分子キレート剤 を、（ｃ）＋（ｄ）＝５〜４０重量％、かつ重量比で
    （ｃ）／（ｄ）＝０．０１〜０．５の範囲で含有するこ
    とを特徴とする食器洗い乾燥機用洗剤組成物。
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JP2012516373A (ja) * 2009-01-30 2012-07-19 イーコラブ インコーポレイティド アルミニウムヒドロキシカルボキシレートビルダーの開発
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