JPH05295049A - ヒートシール可能なプラスチックフィルム、プラスチック複合材料並びに蓋を備えた容器 - Google Patents

ヒートシール可能なプラスチックフィルム、プラスチック複合材料並びに蓋を備えた容器

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JPH05295049A
JPH05295049A JP4340177A JP34017792A JPH05295049A JP H05295049 A JPH05295049 A JP H05295049A JP 4340177 A JP4340177 A JP 4340177A JP 34017792 A JP34017792 A JP 34017792A JP H05295049 A JPH05295049 A JP H05295049A
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heat
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copolymer
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Werner Siol
ジオール ヴェルナー
Ulrich Terbrack
テルブラック ウルリッヒ
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Roehm GmbH Darmstadt
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再利用可能で付加的な表面処理なしにポリス
チロールを基礎とするプラスチック容器を密閉するのに
適するヒートシール可能なフィルム材料。 【構成】 プラスチックフィルムKFは、a)5000
0より大きい分子量Mwおよび10℃未満のガラス転移
温度Tgを有する共有結合している高分子量のまたは架
橋した重合体P、b)α)式I: 【化1】 β)式II: 【化2】 で示される少なくとも1つの単量体80〜20重量%か
らなり、20℃を上廻るガラス転移温度を有するポリス
チロールに付着した共重合体CPから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、例えばポリスチ
ロールからなるプラスチック容器の密閉に適する400
μmまでの厚さの範囲で少なくとも二相構造を有するヒ
ートシール可能なプラスチックフィルムに関する。この
プラスチックフィルムは、殊に、例えばヨーグルト容器
のように食料品の保存のための容器のシールに適してい
る。
【0002】
【従来の技術】今日では、多くのプラスチック製品が、
木材または無機工作材料、例えば金属、ガラス、セラミ
ックからなるタンクおよび容器の代りをしている。タン
クもしくは容器が食料品の摂取もしくは保存のために使
用される場合には、全ての場合に要求が特に高い。脱
水、凍結または滅菌によってであれ、食料品保存の重要
な視点は、微生物の生長を完全に阻止することである。
このことから、容器を密閉しようとする必然性が何度も
生じている。その上更に、プラスチック容器の場合に
は、機械的安定性、含水量の制御並びに大気および光の
作用が顧慮されなければならない。(Ullmann’
s Encyclopedia of Industr
ial Chemistry 第25版、第A11巻、
第523〜560頁;第583〜618頁、VCH 1
988年を参照のこと;この中で、現行の規格が扱われ
ている。)プラスチックタンクの密閉のために、食品工
業で、殊に乳製品、例えばヨーグルト容器の場合、更に
シール塗料で被覆加工されたアルミニウムの蓋が使用さ
れている。
【0003】多くの場合、この種のアルミニウムの蓋
は、3層の積層物であり、その外側層は、しばしば(二
軸配向された)ポリエチレンテレフタレート(O−PE
T)、二軸配向されたポリプロピレン(OPP)または
ポリアミド(O−PA)からなるかまたはセルロースか
らなる。これとは異なり、ヒートシール可能な内側層
は、通常、ポリエチレン、エチレン共重合体またはポリ
プロピレンからなる(米国特許第4753708号明細
書;G.Stehle、Neue Verpackun
g 9/91、第94〜101頁)。例えば、食料品の
包装のためのアルミニウムの使用とは異なるが、しか
し、より一層経済的および環境的理由、殊にアルミニウ
ムの製造の際の高いエネルギー消費が議論されている。
従ってまた、アルミニウムの代りにシール可能な塗料を
施されているプラスチックフィルムが使用される。この
場合、シール塗料は、使用されたプラスチックに適合さ
れている。良好な機械的強度および良好な遮断性の性質
を有するシール可能なフィルムの相対的に安価な材料と
しては、硬化PVCが極めて重要な役割を果たし、この
場合、シール塗料層として、通常、付着安定性および融
点は添加剤によって好ましく変性することができるよう
なアクリル樹脂が使用される。
【0004】ポリ塩化ビニル(PVC)の使用は、ある
程度の懸念が予想される(Ullmann’s Enc
yclopedia、第593頁、上記の引用例を参照
のこと)。従って、使い捨て包装用のPVCを、別の熱
可塑性材料によって代替する傾向が支配的である。
【0005】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3531
036号明細書には、耐衝撃性ポリスチロールからのシ
ール可能な層、ブロック共重合体および滑剤からなる同
時押出しによって製造可能なプラスチックフィルムが記
載されている。
【0006】しかしもっともなことに、欧州特許出願公
開第0406681号明細書の記載では、アルミ箔の代
りにヒートシール可能なプラスチックフィルムの使用の
際の問題が指摘されている。限定的にではあるが、一般
には、本質的に狭い後加工の範囲が認識されている。主
として、支障のない生成物およびシールされた包装の申
し分のない使用を保証するためにほとんど一定に維持さ
れなければならないような10〜20℃の極めて狭い後
加工の範囲が生じる。容器を同時に充填するためにた数
の孔を有する充填装置の場合には、前記の前提条件では
必ずしも満足されるものではない。
【0007】欧州特許出願公開第0406681号明細
書は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3531036
号明細書に記載の同時押出し法により製造可能なポリス
チロール等を基礎とするフィルムを、後加工の幅および
後加工の安全性を拡大するような程度に改善することを
課題にしていた。更に、申し分のない生成物は、多数の
充填孔を有する充填装置上でも安全にされなければなら
なかった。実際には、このことは、プラスチックフィル
ムの品質に関する相応する要求に伴って、より高いシー
ル温度を使用する方向へ向かっている。
【0008】欧州特許出願公開第0406681号明細
書の記載によれば、ヒートシール可能な耐衝撃性ポリス
チロールからの層A 1〜50%まで、支持層B 95
%までおよび高融点のプラスチック層C 1〜99%か
らなり、この場合、Aおよび場合によってはBおよびC
の厚さまたは重量の総和はそれぞれ100である2つの
層AおよびCおよび場合によっては1つの層B並びに場
合によっては、それぞれ層A、場合によってはBおよび
Cのそれぞれ2つの接着のための接着剤Dのそれぞれの
1つの層からの同時押出し法によるかまたはラミネータ
ーによって得られたシール可能なプラスチックフィルム
によって、前記の要求は満たされる。
【0009】ポリスチロールが、包装材料として、製造
費用および変形条件(110〜160℃)から有利に評
価されているけれども、ガスおよび蒸気の相対的に高い
透過性は問題を生じうる。実際に、耐衝撃性ポリスチロ
ールを基礎とするシールフィルムの層構造によって、シ
ールの裏打ちへの付着から生じた困難に対処することが
できるが、しかし、これは、製造の際に増大した費用お
よび場合によっては廃棄物の処理問題を代償にするもの
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、依然としてヒ
ートシール可能なフィルム材料についての需要がある。
殊に、このフィルムはできるだけ均質な層中で、付加的
な表面処理なしに、ポリスチロールを基礎とする容器を
密閉するのに適するものでなければならない。就中しか
し、フィルム材料は、環境に適していなければならず、
即ち、多数の層から構成される場合でも、フィルム材料
が再利用可能でなければならない。
【0011】
【課題を解決するための手段】ところで、本発明による
ヒートシール可能なプラスチックフィルムKFが、別の
重合体種に属するとはいえ、機械的安定性、化学的挙
動、遮断挙動、熱挙動、後加工(Ullmann’s
Encyclopedia 第A11巻、上記の引用例
を参照のこと)および再利用可能性の点で、工業技術の
要件を極めて広範に満足していることが見出された。
【0012】従って、本発明は、プラスチック容器、殊
にポリスチロールからなるプラスチック容器の密閉に適
する400μmまでの厚さの範囲で少なくとも二層構造
を有するヒートシール可能なプラスチックフィルムKF
に関し、この場合、プラスチックフィルムKFは、 a)50000より大きい、有利に100000より大
きい分子量Mwおよび10℃未満のガラス転移温度Tg
を有し、ひいては少なくとも2重量%が、好ましくは共
有結合している高分子量のまたは架橋した重合体P、 b)α)式I:
【0013】
【化5】
【0014】〔式中、R1は、メチル基またはエチル基
(好ましくはメチル基)を表す〕で示される少なくとも
1つの単量体20〜80重量%、 β)式II:
【0015】
【化6】
【0016】〔式中、R2は、炭素原子4〜18個、好
ましくは4から12個を有するアルキル基を表すかまた
は炭素原子4から12個を有するシクロペンチルまたは
シクロヘキシルとは異なるシクロアルキル基を表す〕で
示される少なくとも1つの単量体80〜20重量%、 γ)通常、シクロヘキシル(メト)アクリレートではな
い単量体IおよびIIと共重合可能な前記のものとは異
なる単量体0〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量
%からなり、20℃を上廻るガラス転移温度を有するポ
リスチロールに付着した共重合体CPから構成されてい
る。
【0017】自体公知のエラストマーは、重合体Pの記
載された定義に属する(Roempp Chemie
Lexikon、第9版、第2巻、第1105〜110
7頁、Georg−Thieme−Verlagを参照
のこと)。
【0018】好ましくは、重合体Pは、ポリオレフィ
ン、ポリジエン、ポリアクリレート、エチル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルエステル、ポリシロキサンから
なる群から選択されている(米国特許第4906699
号明細書;UllmannsEnzyklopaedi
e der Techn.Chemie、第4版、第1
3巻、595〜635頁、Verlag Chemie
1977年を参照のこと)。
【0019】重合体が架橋重合で取得されるようなヒー
トシール可能なプラスチックフィルムKFの実施態様
は、特に重要である。殊に、心−殻重合体の形の態様が
記載され、この場合、重合体Pは、心材料に顧慮されて
いる。
【0020】重合体 P 高分子量のまたは架橋した重合体Pは、定義によれば、
50000より大きい、有利に100000より大きい
分子量Mw、殊に、200000より大きく、架橋しな
い限り、約5000000の範囲の分子量Mwおよび0
℃未満のガラス転移温度Tgを有する。必要に応じて、
分子量の測定は、ゲル透過クロマトグラフィー処理によ
って行われる。(H.F.Mark他、Encyclo
pedia of Polymer Science
& Engineering 第2版、第10巻、第1
〜19頁、J.Wiley 1987年;Ullman
ns Encyclopadie der Tech
n.Chemie、第4版、第15巻、第207〜20
9頁、Verlag Chemie 1978年を参照
のこと)。該重合体のガラス転移温度の値もしくは測定
は、PolymerHandbook、J.Brand
rup、E.H.Immergut編、第3版、第VI
巻、第209頁、John Wiley 1989年も
しくはH.F.Mark他、Encyclopedia
of Polymer Science & Eng
ineering 第2版、第7巻、第531〜543
頁、J.Wiley 1989年から確認することがで
きる。
【0021】定義によれば、ガラス転移温度Tg<1
0、好ましくは<0、殊に<−10を有する重合体Pが
重要であり、これには、通常“エラストマー”もしくは
“ゴム”の名称でまとめられている重合体が属してい
る。場合によっては、この重合体は、架橋されている。
好ましくは、重合体Pは、ポリオレフィン、ポリジエ
ン、ポリアクリレート、エチレン酢酸ビニル共重合体、
ポリシロキサンからなる群から選択されている。
【0022】ポリオレフィンは、好ましくは、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレンの単独重合体もしくは共
重合体である(Ullmann’s Encyclop
aedie der Tech.Chemie、第4
版、第19巻、第167〜226頁、Verlag C
hemie 1980年を参照のこと)。一般に、ポリ
オレフィンの分子量Mwは、50000〜100000
0の範囲内である(ゲル透過クロマトグラフィーによる
測定)。
【0023】ポリジエンは、殊に当該の公知のゴム型、
例えばポリブタジエン、ポリ−2−クロルブタジエン、
ポリイソプレンである(Ullmann、第4版、第1
3巻、第595〜635頁、上記の引用例を参照のこ
と)。分子量は、通常、50000〜1000000の
範囲内である。エチレン−酢酸ビニル共重合体は、その
組成に関連して、一定の範囲で変動できる。通常、酢酸
ビニルの割合は、40〜75%、好ましくは40〜50
%である。一般に、分子量は、100000〜4000
00の範囲内である。該エチレン−酢酸ビニル共重合体
の製造は、有利に、溶液重合によって、200〜400
バールのエチレン圧を用いて、殊に溶剤としての第三ブ
タノール中で行われる。通常、このゴム型の前記分子量
の記載は、b)によるグラフトの際に(従って、グラフ
ト前に)用いられるような重合体の分子量に対するもの
である。しかしながら、有利な実施態様の場合には、前
記エラストマーは、グラフト後にb)を用いて架橋され
る。この場合、エラストマーが粒子の形で存在し、この
場合、前記ゴム粒子が一般に0.05〜10μmの範囲
であるのが有利であり、殊に粒子は、0.2〜5μmの
範囲であるのが有利である。硬化相の包接部を有するよ
うなゴム粒子は、特に有利である(Ullmann、第
13巻、第623頁、上記の引用例を参照のこと)。
【0024】更に、重合体Pとしては、エチレン−プロ
ピレン−ジエン重合体(EPDM、Ullmann、第
13巻、第619〜621頁、上記の引用例を参照のこ
と;Kirk−Othmer、Encyclopedi
a of Industrial Chemistry
第3版、第8巻、第492〜500頁、第7巻、第6
87、693頁、J.Wiley;製造については、
S.Cesca J.Polym.Sci.Macro
mol、Rev.第10巻、第1頁(1975年)を参
照のこと)が特に重要である。この場合、ジエン成分と
しては、殊に、ジシクロペンタジエン、エチリデンノル
ボルンおよびトランス−ヘキサジエン−1,4が推奨さ
れる。
【0025】(大規模工業的に得られた)EPDM重合
体の分子量Mwは、一般に、200000〜50000
0の範囲内である。動的凍結温度は、−45℃〜−30
℃(配列型)で記載される。45〜60重量%のエチレ
ン含量の場合には、三元共重合体は、完全に非晶質であ
る。70〜80%のエチレンの割合を有する生成物の場
合には、平均5〜10個連なるエチレン単位を有する部
分結晶性エチレン配列(=いわゆる配列型)が顧慮され
ている。EPDM重合体とともに、EPTM重合体(エ
チレン−プロピレン−トリエン)を使用してもよい。更
に、重合体Pとしては、ポリシロキサン(MQ、MP
Q、MPVQ、ISO 1629、第1版、1976年
による)が記載される。常法では、常用のシリコンゴム
は、特殊な置換基によって変性されたポリジメチルシロ
キサン鎖を有する(Ullmann、第13巻、第62
8〜663頁、上記の引用例を参照のこと)。
【0026】室温で架橋する型は、末端に官能基を有
し、104〜105の分子量を有するポリシロキサンであ
る。多くの場合ポリジメチルシロキサン(MQ)を基礎
とする熱加硫する型は、迅速に分解するジアリールペル
オキシドを用いて、高めた温度、例えば150℃で架橋
できる。成分B)の場合に、それぞれ自体公知の、殊に
市販の重合体Pを使用できることが、就中、本発明によ
るプラスチック材料KMの利点とみなされる。本発明に
より使用すべきポリアクリレートは、殊に、モノマー成
分が、<10℃、好ましくは<−10℃、特に有利に−
30℃の生じた単独重合体もしくは共重合体のガラス転
移温度Tgを保証するようなポリアクリレートであるこ
とが判明した。単独重合体もしくは混合重合体のガラス
転移温度は公知であるか、もしくは、公知方法で、予め
定めることができる(R.Vieweg、F.Esse
r Kunststoff−Handbuch 第IX
巻、第333〜339頁、Carl Hanser V
erlag 1975年;J.Brandrup、E.
H.Immergut、Polymer Handbo
ok、III−144〜III−148、John W
iley 1975年、Kirk−Othmer、En
cyclopedia of Chemical Te
chnology 第3版、第1巻、第388頁 J.
Wiley 1978年を参照のこと)。好ましくは、
このポリアクリレートは、水性乳濁液中で、部分的には
また懸濁液中での重合によって製造される。特に重合体
Pとしてのポリアクリレートの場合には、懸濁重合によ
ってプラスチックフィルムKFのための重合材料を製造
することは、有利である(H.Rauch−Punti
gam、Th.Voelker、Acryl−und
Methacrylverbindungen 第21
7〜230頁、上記の引用例を参照のこと)。それとい
うのも、こうして、定義された粒子構造を有するプラス
チック材料は、特に簡単に得ることができるからであ
る。従って、内部に架橋したポリアクリレートPからな
るゴムを有する重合体CPからなる外被を有するラテッ
クス粒子を構成するのは殊に有利である。この場合、少
なくとも3段階の構成を有するラテックス粒子、即ち、
ポリアクリレートP中に、更に硬化した重合体心を有す
る粒子が特に有利である。要するに、この(沈着した硬
化心を有する)ポリアクリレート粒子Pは、0.1〜3
μm(有利に0.2〜1)μmの直径を有しているはず
である。原理的には、この種のラテックス粒子の構成お
よび重合体付着助剤の単離は、ドイツ連邦共和国特許明
細書第P3300256号明細書もしくは米国特許第4
513118号明細書および同第4997883号明細
書に記載されている。
【0027】好ましくは、乳化重合の場合に、中性もし
くは弱酸性のpH領域で作業し、この場合、乳化剤とし
ての長鎖状のアルキルスルフェートもしくはアルキルス
ルホネートの使用が有利である。
【0028】開始剤としては、好ましくは、当該の公知
のアゾ化合物および有機または無機の過酸化物、例えば
硫酸カリウムあるいはまた酸化還元系、例えばペルスル
フェート/ビスルファイトが使用される。一般に、開始
剤の含量は、単量体に対して0.001〜1重量%の範
囲内である。懸濁重合の目的のためには、主として、非
イオン性の水溶性分散安定剤並びに開始剤として、単量
体中に溶解している有機過酸化物もしくはアゾ化合物が
使用される。(H.Rauch−Puntigam、T
h.Voelker、Acryl−und Metha
crylverbindungen、Springer
−Verlag、Heidelberg、1967年を
参照のこと)。通常、前記アクリレートエラストマー
は、更に架橋する単量体(例えば、アリルメタクリレー
ト)を0.1〜5重量%の含量で含有している。
【0029】心−殻重合体は、上記の2工程の乳化重合
法により、心材料としてのポリアクリレート以外に、例
えば(架橋した)ポリブタジエンまたは(架橋した)ポ
リビニルエステルを用いて取得できる。“硬化した”心
を有する上記の3段階の構成は、PMMAまたはポリス
チロールから始まる乳化重合を用いても実施することが
でき、この場合、中間帯域は、好ましくは、ポリアクリ
レート(架橋した)、ポリビニルエステル(架橋し
た)、ポリブタジエンのようなエラストマーから構成さ
れ、殻は重合体材料CPから構成されている。
【0030】共重合体 CP 共重合体CPでの単量体α)、β)およびγ)の含量
は、それぞれ補い合って100重量%になる。定義によ
れば、R2は、炭素原子少なくとも4〜12個までを有
する場合によっては分枝鎖状、好ましくはしかし、線状
(非分枝鎖状)のアルキル基を表す。その上更に、基R
2のC数が増大するにつれて、共重合体CPでの単量体
(II)の相対含量は減少することになる、即ち、前記
単量体の相対含量は、基R2中のC原子の数と反比例す
ることになるという規則を守ることは、有用である。定
量的には、共重合体CPでの式IIの単量体の含量につ
いての規則は、次のようにまとめることができる(ドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第3730025号明細書も
見よ):
【0031】
【数1】
【0032】殊に、20〜80重量%が式IIの単量体
から構成されているCPが記載され、この場合、R
2は、線状アルキル基、例えばn−ブチル基n−ヘキシ
ル基、n−デシル基並びに牛脂アルコールのアルキル基
を表し、その上、R2は、n−ペンチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基、エチルヘキシル基、n−ドデシ
ル基、n−ヘキサデシル基、ステアリル基を表すような
ものが記載される。同様に、R2は、定義により排除さ
れたC5〜C6シクロアルキル基を除いて、置換または非
置換のシクロアルキル基を表してもよい。
【0033】本発明により良好に使用可能な共重合体C
Pは、例えばMMA50重量%/ブチルメタクリレート
50重量%の組成を有することができる。同様に例え
ば、メチルメタクリレート70重量%およびn−デシル
メタクリレート30重量%からなる共重合体は、使用可
能である。この観察によれば、R1およびR2の間で、C
原子≧2個、好ましくは、C原子≧3個の相違があるこ
とを示唆しているように思われる。
【0034】単量体IおよびIIの共重合は、前記のよ
うに実施することができる。
【0035】低いガラス転移温度を有する重合体Pが、
ブロック共重合体の形ではないが、共重合体CPと結合
している場合には、例えば3−ブロック共重合体CP−
P−CPの形では、通常、共重合体CP100%は、重
合体Pと共有結合していない。一般に、重合体Pと共有
結合している共重合体CPの重量の割合は、(それぞ
れ、共重合体CPに対して)少なくとも2重量%、有利
に少なくとも5重量%および極めて有利に少なくとも1
0重量%である。重合体CPと重合体Pとの少なくとも
部分的な結合は、CP中の重合体Pの良好な分布にとっ
て重要であり、就中、しかし、この良好な結合によっ
て、全ての系の必要とされた靱性が達成される。
【0036】一般に、重合体Pに結合していない共重合
体CPの分子量は、制限されている。従って、共重合体
CPの分子量は、全ての場合に、2000〜50000
0(Mw)の範囲内になり、有利に5000〜2000
00ダルトン、特に有利に10000〜200000ダ
ルトンの範囲内になる。
【0037】全ての系の後加工可能性、靱性、シール可
能性、熱変形可能性および団塊化安定性は、次のパラメ
ータによってほとんど任意に調節できる: − PとCPとの重量比(通常、プラスチックフィルム
は、P5〜95重量%、有利に10〜90重量%、極め
て特に有利に20〜60重量%およびCP95〜5重量
%、有利に90〜10重量%、極めて特に有利に80〜
40重量%を有する) − PとCPとの結合 − 通常架橋した重合体Pの粒度 − 共重合体CPの分子量 − 共重合体CPのガラス転移温度 従って、特に容易に流れる材料は、重合調整剤としての
メルカプタン0.1〜2重量%を有する共重合体CPの
分子量の規則によって達成することができる。
【0038】この種の調節された材料は、極めて容易に
流れるばかりでなく、相対的に低い温度(150〜20
0℃)でも相応する下地(通常、耐衝撃性のポリスチロ
ール)の上にシールできる。
【0039】CP−Pグラフト重合体を製造する特に有
利な方法は、(上記のように)多工程の乳化重合であ
り、この場合、第1段階で硬化した心、例えば架橋した
PMMAまたはポリスチロールを重合し、第2段階でブ
タジエンまたはアクリル酸エステルを、例えばブチルア
クリレートを架橋剤としてかまたは架橋剤を添加しなが
ら重合し、引続き、重合体CPからなる外殻、この場
合、記載したように、重合体CPの一部は重合体P上に
グラフトし、重合体CPの一部がメルカプタン、例えば
ドデシルメルカプタン0.1〜2重量%の添加によって
分子量中で制限されている。通常、この種の乳化重合体
の粒子は、40〜1000nmの直径を有し、3段階の
系の場合には、本明細書で記載したように、粒度(直
径)は、通常200〜1000nmの範囲内である。
【0040】ヒートシール可能なプラスチックフィルム
KF 本発明によるヒートシール可能なプラスチックフィルム
KFは、自体公知の方法で、例えば重合体材料の押出し
(H.F.Mark他、Encyclopedia o
f Polymer Science & Techn
ology 第2版、第11巻、第269〜271頁、
J.Wiley、1988年;同書、第4巻、第816
頁;Ullmann’s Encyclopedia
of Industrial Chemistry、第
A11巻、第85〜111頁、VCH、1988年、
F.Hensen他、Handbuch der Ku
nststoff Extrusionstechni
k、第II巻、Extrusionsanlagen、
C.Hanser Verlag、1986年)によっ
て製造できる。
【0041】フィルム厚は、定義によれば400μmま
での範囲、好ましくは60〜300μmの範囲、特に有
利に80〜250μmの範囲内である。
【0042】本発明により得られたプラスチックフィル
ムKFは、冒頭に記載された課題の範囲内で、良好に使
用可能である。該プラスチックフィルムは、殊に、ある
程度まで問題なくシールでき(G.Stehle、Ne
ue Verpackung、上記の引用例を参照のこ
と)、この場合、後加工の範囲および後加工の安全性
は、際立たせるべきである。フィルムKFが深絞り可能
であり、打ち抜き可能でありかつ印刷可能であること
は、強調すべきである。該フィルムは、更にO2、CO2
等のような気体に対して少ない透過性によって卓越して
いる。該フィルムは、プラスチックの着色の常法によ
り、良好に着色可能である(Becker−Brau
n、Kunststoff−Handbuch、第1
巻、第539〜540頁、Hanser、1990
年)。
【0043】このフィルムKFは、該フィルムが再利用
可能である場合には、現代の環境的要求に十分である。
【0044】前記課題の範囲内では、プラスチックフィ
ルムKFは、プラスチック容器、特に、ポリスチロール
および靱性に変性したスチロールからなるもののシール
のために特に有利に使用される。本発明によるプラスチ
ックフィルムKFから製造されたシールされたプラスチ
ック容器の蓋は、機械的および化学的安定性、熱的挙動
および後加工可能性についての冒頭に記載された要求
に、卓越した程度で相応する。単層の材料からのみ構成
されるのだけれども、例えばポリスチロールおよび変性
されたポリスチロール上での付着は、重要な支障なしに
シールの裏打ちへの付着によって傑出している。例え
ば、本発明によるフィルムKFと、ポリスチロールから
全部または部分的に構成されている容器、例えばヨーグ
ルト容器との間の結合が、記載される。更に、プラスチ
ックフィルムKF自体と同一組成を有する容器との結合
も、問題なく得ることができる。
【0045】全く特に、容器および皿のシールには、少
なくとも二層構造を有する(図1を参照のこと)本発明
によるプラスチックフィルムKFが適している。図1中
で、符号Tは、靱性で相対的に流れ難い材料P−CPか
らなる支持材料からなる層を表し、符号Sは、極めて容
易に流れる材料P−CPもしくは共重合体CPだけから
なるシール層を表す。層Tは、一般に50〜398μ
m、殊に60〜250μmの厚さを有し、シール層Sの
厚さは、即ち2〜60μm、殊に5〜30μmである。
【0046】この種の複合フィルムは、例えばCPの強
力に調節された分子量またはごく僅かなP含量を有する
極めて容易に流れる調節物P−CPの同時押出しによっ
て、より多くの分子量およびPのより多くの含量を有す
る支持材料P−CP上で製造可能である。
【0047】同様に、シール層Sは、塗装によって支持
材料Tの上に塗布することができる。いずれにしても、
フィルムKFのこの二層構造は、シール条件(例えば、
シール塗料の温度または圧力)が広い範囲で変動するこ
とができ、熱いシールの裏打ちへのフィルムの焼き付き
の懸念がないような利点を提供する。
【0048】また、この二層のフィルムは、打刻屑また
はフィルムの残りが、全体として、新たな支持フィルム
Tの製造のために使用することができるような程度に調
節することができ、この場合、専ら、新鮮な材料は、シ
ール層Sのために使用されなければならないが、それと
いうのも、TとSとは、任意に混合可能だからである。
【0049】
【作用】本発明によるプラスチックフィルムKF(もし
くは前記フィルムを基礎とする成形材料)は、就中、ポ
リスチロール容器の閉鎖の例に示されることになるよう
な次の利点を提供する: − このフィルムは、ポリスチロール上に直接シール可
能である。
【0050】− このフィルムは、ヒートシールに使用
された常用の装置上でシールすることができる(例え
ば、シール圧<2バール、必要時間:0.1〜2秒、シ
ール温度約180〜220℃)。
【0051】− このフィルムは、熱いシールヘッドに
付着を全く示さない。このことは、就中、ポリスチロー
ル上でのフィルムの極めて良好な付着に基づいている。
これは、殊に二層のプラスチックフィルムKFの場合に
生じている。
【0052】− このフィルムは、良好に打ち抜き可能
である。
【0053】− 打ち抜きの際に生じる屑は、新しいフ
ィルムに加工することができる。
【0054】− このフィルムは、印刷可能である。
【0055】− このフィルムは、極めて靱性に調節す
ることができ、その結果、この包装は、抵抗力があり、
良好に打ち抜き可能である。
【0056】− このフィルムは、使用条件に応じて、
(充填物質をよく確認するために)透明であるかあるい
はまた光を透過しない状態で使用することができる。光
の遮断は、例えば脂肪含有の生成物の場合に意味があ
る。
【0057】− 前記性質においてポリメタクリレート
と理解すべきフィルムの良好な遮断作用(ポリメタクリ
レートは、ポリスチロールと比較して、酸素およびCO
2について約100倍の少ない透過係数を示す)は、一
方でフィルム厚をより少なくでき、他方で包装された物
質のより良好な保護を実現する。
【0058】− 蓋フィルムのポリメタクリレートおよ
び容器のポリスチロールは、完全に相容性であり、その
結果、容器および蓋を一緒に再利用できる。このこと
は、単層並びに多層プラスチックフィルムKFにも当て
はまる。
【0059】
【実施例】(次の実施例中のすべての%の記載は重量%
に関するものである) 例 1 a)分散液の製造 心50%および殻50%を有する2段階の乳化重合体。
【0060】心 50%: 重合体Pの組成:ブチルア
クリレート98%、アリルメルカプタン1%、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート1%、 殻 50%: 共重合体CPの組成:ブチルメタクリレ
ート50%、メチルメタクリレート50%、メルカプタ
ン1%で殻の第2の半分を調節した。
【0061】実施 ガラス反応器中で、保護ガスとしてのアルゴン雰囲気下
に、テトラデカンスルホン酸−ナトリウム塩4gおよび
Fe(II)SO40.2mgを、水580g中に溶解
し、55℃に加熱する。次に、ブチルアクリレート19
6gと、アリルメタクリレート2gとトリメチロールプ
ロパントリアクリレート2gとからなる混合物を添加し
かつ乳化させる。引続き、(それぞれ、水10g中の)
アンモニウムペルオクソジスルフェート0.4gとNa
2250.1gとを添加することによって重合を開始
させる。内部温度が、約83℃に達した場合に、30分
間で、メチルメタクリレート50gとブチルメタクリレ
ート50gとからなる混合物を滴加する。引続き、再度
30分間で、メチルメタクリレート50gと、ブチルメ
タクリレート50gと2−エチルヘキシルチオグリコレ
ート1gとからなる混合物を滴加する。更にもう1時
間、80℃で撹拌し、その後で冷却する。
【0062】微粒状の重合体分散液、固体含量:40
%、粒径約130nmを得る。
【0063】b)フィルムの製造 80℃での分散液の乾燥、また、凍結凝固によって得ら
れた固体の圧縮もしくは固体の押出し 1a。
【0064】c)ポリスチロール容器のシーリング 透明で二相状の、圧縮によって得られた0.1mmの厚
さの(bの記載による)ポリメタクリレートフィルムか
ら、フィルムの蓋を打ち抜きする。このフィルムの蓋
を、ヒートシール圧縮機中で予め装入されたポリスチロ
ール容器上にシールする。
【0065】温度: 185℃ 圧力: 0.8バール 時間: 0.6秒 透明で良好に付着したポリメタクリレートの蓋を備えた
良好に密閉されたポリスチロール容器を生じる。
【0066】d)再利用 フィルム材料(蓋)および耐衝撃性ポリスチロール(容
器)を、計量型混練機(Haake Rheodriv
e 5000)中で一緒に混練する。良好に流れる均質
な溶融液を生じ、該溶融液から新たな容器を射出可能で
ある。
【0067】例 2 二層構造を有するヒートシール可能なプラスチックフィ
ルム KF 支持層 T:三相乳化重合体(2a) 心 20重量%: MMA99.5%およびアリルメタ
クリレート0.5%からなる 第1の外殻 40重量%: ブチルアクリレート99%
およびアリルメタクリレート1%からなる 第2の外殻 40重量%: ブチルメタクリレート50
%およびMMA50%殻なる。第2の外殻の最後の75
%を、ドデシルメルカプタン(第2の外殻の単量体に対
して)0.5%で調節する。
【0068】粒径:446nm この分散液から、固体を凍結凝固によって得る。凍結凝
固の際に生じた粉末は、良好に押出しするかもしくは圧
縮して靱性のフィルムにすることができる。同様に、有
機溶剤中に“溶解して”有機分散液にすることができ、
引続き、薄いフィルムに注型しかつ乾燥することができ
る。
【0069】凍結凝固によって得られた粉末(2a)
は、10重量%を、トルオール中に溶解して有機分散液
にする。この10%の溶液を、乾燥してフィルムにし、
これを引続き、180℃で100μmの厚さの靱性のフ
ィルムに圧縮する(=支持層T)。
【0070】同様に、例1(1a)に記載の凍結凝固によ
って得られた二相重合体を、トルオール中に入れ、乾燥
させて20μmの厚さのフィルムにする(シール層
S)。
【0071】ヒートシール可能な二層プラスチックフィ
ルムKFの製造のために、支持層Tおよびシール層S
を、120℃で10分間圧縮した。透明で靱性のヒート
シール可能なプラスチックフィルム(KF2)が得られ
る。
【0072】こうして得られた二層プラスチックフィル
ムを、ポリスチロールのためのシール層を用いて、次に
記載された条件下で、耐衝撃性ポリスチロール上にシー
ルする。
【0073】温度: 200℃ 圧力: 2.5バール 時間: 2.0秒 高い強度の極めて良好に付着するポリスチロール/プラ
スチックフィルムKF複合体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒートシール可能な二層プラスチ
ックフィルムKFを示す略図。
【符号の説明】
T 耐衝撃性支持層、 S 易流動性シール層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 400μmまでの厚さの範囲で少なくと
    も二相構造を有するプラスチック容器の密閉に適するヒ
    ートシール可能なプラスチックフィルムにおいて、プラ
    スチックフィルムKFが、 a)50000より大きい分子量Mwおよび10℃未満
    のガラス転移温度Tgを有し、ひいては少なくとも2重
    量%が共有結合している高分子量のまたは架橋した重合
    体P、 b)α)式I: 【化1】 〔式中、R1は、メチル基またはエチル基を表す〕で示
    される少なくとも1つの単量体20〜80重量%、 β)式II: 【化2】 〔式中、R2は、炭素原子4〜18個を有するかまたは
    シクロペンチルまたはシクロヘキシルとは異なるシクロ
    アルキル基を有するアルキル基を表す〕で示される少な
    くとも1つの単量体80〜20重量%、 γ)成分α)、β)およびγ)がそれぞれ補い合って1
    00重量%になる規模で、シクロヘキシルメタクリレー
    トを製出せず、単量体IおよびIIと共重合可能な前記
    のものとは異なる単量体0〜10重量%からなり、20
    ℃を上廻るガラス転移温度を有するポリスチロールに付
    着した共重合体CPから構成されていることを特徴とす
    る、ヒートシール可能なプラスチックフィルム。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムが、少なくとも2
    工程の乳化重合によって製造され、場合によっては架橋
    したポリブタジエン、ポリアクリレートまたはポリビニ
    ルエステルからの心を有し、共重合体CPからの殻を有
    する心殻乳化重合体から構成されている、請求項1に記
    載のヒートシール可能なプラスチックフィルムKF。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルムが、少なくとも3
    工程の乳化重合によって製造され、 1)Tg>30℃を有するポリビニル重合体からなる一
    般に架橋した内心、 2)Tg<−10℃を有する基ポリブタジエン、ポリビ
    ニルエステル、ポリアクリレートからなる通常架橋した
    ビニル重合体からなる第1の殻、 3)共重合体CPからなる外殻 を有する少なくとも3工程の乳化重合体から構成されて
    いる、請求項1に記載のヒートシール可能なプラスチッ
    クフィルムKF。
  4. 【請求項4】 外殻の共重合体CPの少なくとも20重
    量%が、重合体Pには結合していない2000〜200
    000ダルトンの範囲の分子量を有する共重合体CPか
    らなる、請求項2または3に記載のヒートシール可能な
    プラスチックKF。
  5. 【請求項5】 400μmまでの厚さの範囲で少なくと
    も二相構造を有するプラスチック容器の密閉に適するヒ
    ートシール可能なプラスチックフィルムにおいて、プラ
    スチックフィルムKFが少なくとも2つの互いに付着し
    た層からなり、この場合、50〜398μmの厚さの1
    つの層Tは、 a′)50000より大きい分子量Mwおよび10℃未
    満のガラス転移温度Tgを有し、ひいては少なくとも2
    重量%が共有結合している高分子量のまたは架橋した重
    合体P、 b′)α)式I: 【化3】 〔式中、R1は、メチル基またはエチル基を表す〕で示
    される少なくとも1つの単量体20〜80重量%、 β)式II: 【化4】 〔式中、R2は、炭素原子4〜18個を有するかまたは
    シクロペンチルまたはシクロヘキシルとは異なるシクロ
    アルキル基を有するアルキル基を表す〕で示される少な
    くとも1つの単量体80〜20重量%、 γ)シクロヘキシルメタクリレートを製出せず、単量体
    IおよびIIと共重合可能な前記のものとは異なる単量
    体0〜10重量%からなり、20℃を上廻るガラス転移
    温度を有するポリスチロールに付着した共重合体CPか
    ら構成され、第1の層Tから付着した2〜6μmの厚さ
    の第2の層Sは、易流動性物質P−CP少なくとも10
    重量%から構成されていることを特徴とする、ヒートシ
    ール可能なプラスチックフィルム。
  6. 【請求項6】 層T付着した第2の層Sが、共重合体C
    Pだけからなる、請求項5に記載の少なくとも二層のヒ
    ートシール可能なプラスチックフィルム。
  7. 【請求項7】 プラスチック複合材料において、請求項
    1から6までのいずれか1項に記載のヒートシール可能
    なプラスチックKFからなることを特徴とする、プラス
    チック複合材料。
  8. 【請求項8】 請求項1から6までのいずれか1項に記
    載のヒートシール可能なプラスチックフィルムおよびプ
    ラスチックフィルムと化学的に区別可能なもう1つのプ
    ラスチックからなる、プラスチック複合材料。
  9. 【請求項9】 請求項1から6までのいずれか1項に記
    載のヒートシール可能なプラスチックフィルムKFと、
    (耐衝撃性)ポリスチロールからなるフィルムとからな
    る、プラスチック複合材料。
  10. 【請求項10】 蓋を備えた容器において、請求項1か
    ら6までのいずれか1項に記載のプラスチックフィルム
    KFと、(耐衝撃性)ポリスチロールからなる皿または
    ビーカーからなることを特徴とする、蓋を備えた容器。
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