JPH0529490Y2 - - Google Patents
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- JPH0529490Y2 JPH0529490Y2 JP1986114203U JP11420386U JPH0529490Y2 JP H0529490 Y2 JPH0529490 Y2 JP H0529490Y2 JP 1986114203 U JP1986114203 U JP 1986114203U JP 11420386 U JP11420386 U JP 11420386U JP H0529490 Y2 JPH0529490 Y2 JP H0529490Y2
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- roll
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
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Description
産業上の利用分野
この考案は複写機やプリンタ等の電子写真プロ
セスを用いる複写装置に用いられる定着器の離型
剤供給装置に関する。 従来の技術 従来電子写真法を利用した複写機等には、用紙
上に転写されたトナー像を用紙へ定着する定着器
が設けられており、定着器には加熱定着法や、圧
力定着法、溶剤定着法を採用したものが公知であ
る。 これら定着法のうち溶剤を用いた溶剤定着法
は、溶剤蒸気が飛散して臭気の原因となつたり、
環境を損なうなどの不具合があり、また圧力定着
法は、他の定着法に比べて定着性が悪く、かつ圧
力感応性トナーが高価であるなどの欠点があり、
一般に余り使用されていない。 一方加熱定着法は、熱により用紙上のトナーを
溶融させて用紙に定着する方法で、比較的簡単な
装置で実施できることから、現在もつとも多く採
用されている。 この加熱定着法を利用した定着装置は第4図に
示すように熱源bを内装した金属コアaの外周面
に、耐熱弾性体cを設けた加熱ロールdと、金属
コアeの外周面に耐熱弾性体fを設けた加圧ロー
ルgを有していて、加圧ロールgにより定着すべ
き用紙hを加熱ロールdに圧接させて、加熱ロー
ルdの熱で用紙h上のトナーrを溶融させること
により、用紙hへトナーrを定着させる構成とな
つており、定着時トナーrが加熱ロールdへ付着
するのを防止するため加熱ロールdの表面には、
オイルパンjに収容されたオイルなどの離型剤が
ウイツクiを介して塗布されている。 なおlは上記オイルパンjへ離型剤を供給する
タンク、kは加熱ロールdへ塗布された離型剤が
一定となるよう掻き取る制御ブレードを示す。 しかし上記のような離型剤の塗布装置は、ウイ
ツクiやオソルパンj、オイルタンクl及び制御
ブレードkなど部品点数が多いため、これを設置
する定着装置が複雑かつ大型化して、高価となる
不具合があつた。 また複写機等を移動する際、離型剤がこぼれた
りすると、この離型剤が定着装置を通過する用紙
に付着して、用紙を汚損する不具合があると共
に、離型剤の塗布量が不足すると加熱ロールdの
表面が摩耗するため、定期的にウイツクiなどを
清掃して、常に一定の量の離型剤が塗布されるよ
うにする必要があるため、保守点検に手間がかか
る不具合があつた。 上記不具合を改善するため、最近では第5図に
示すように内部に離型剤pを収容した供給ロール
gを用いて加圧ロールgへ離型剤pを供給するよ
うにしたものが提案されている。 上記離型剤供給装置は、多数の小孔を有する円
筒体nの周囲にシリコーンスポンジ等の多孔質弾
性体oを設けて、円筒体n内に収容した離型剤p
を、多孔質弾性体oを介して加圧ロールgへ塗布
するようにしたもので、構成部材が少ないため、
定着装置が大型かつ複雑になる虞れがないと共
に、離型剤がこぼれることもないので、離型剤に
より用紙を汚損するなどの不具合も発生しない利
点がある。 考案が解決しようとする問題点 しかし上記のような離型剤供給装置では、多孔
質弾性体oにより一定量の離型剤pを加圧ロール
gへ供給する必要があるから、弾性体oの厚さを
2mm以上、好ましくは3mm以上で、かつ一定以下
の気孔率を有する材料を使用しなければならず、
しかも離型剤pを加熱ロールd側へ塗布する場合
は、さらに耐熱性にも優れた材料でなければなら
ず、使用できる材料に多くの制限がある。 例えば耐熱性に優れた材料には、シリコーンゴ
ムやフツ素系の発泡体などがあるが、これらは何
れも他の発泡体に比べて独立気泡の割合が高く、
その気孔率が高いため、これを使用した場合、離
型剤の供給量を制御する機能が得られない。 一方上記離型剤の供給装置では、加圧ロールg
側へ離型剤を供給するため、加熱ロールdへはこ
の加圧ロールgを介して離型剤が供給される。こ
のため、離型剤の供給は加熱ロールdが加圧ロー
ルgへ接触している間にのみ行なわれ、離型剤の
大部分は定着の際加熱ロールdと加圧ロールgの
間を通過する用紙の表面へ吸着されてしまうた
め、加熱ロールdへの供給が不十分となる不具合
もある。 一方加熱ロールへ離型剤を塗布するのと、塗布
量を制御するのを別の手段で行うようにしたもの
も提案されている。 例えば第6図に示す離型剤の供給装置は、加熱
ロールdへ塗布ロールsにより離型剤を塗布する
と共に、塗布ロールsへはこれと周接して回転す
る供給ロールtより離型剤の供給を受けるように
なつている。 供給ロールtはオイルタンクu内に設れられた
離型剤含浸体vと接していて、この離型剤含浸体
vにより離型剤が周面に塗布されると共に、供給
ロールtには制御ブレードxが接していて、離型
剤の塗布量が制御されるようになつている。また
上記供給ロールtは制御ブレードxと接するため
耐摩耗性が要求され、従来では金属ロールの表面
にクロームメツキなどを施したものが使用されて
いる。 このため、加熱ロールdにオフセツトされたト
ナーが塗布ロールsを経て供給ロールtへと付着
し、このオフセツトトナーが離型剤含浸体vへ堆
積するため、長期間使用していると離型剤の供給
量が不安定となり、オフセツト防止効果が低減す
るため、離型剤含浸体vなどをしばしば清掃しな
ければならず、保守に手数がかかるなどの不具合
があつた。 この考案は上記不具合を改善する目的でなされ
たものである。 問題点を解決するための手段及び作用 この考案は上記目的を達成するために、加熱ロ
ール及び加圧ロールよりなる定着装置の上記加熱
ロールに、供給ロール及び塗布ロールを介して離
型剤を供給するようにした定着器の離型剤を供給
装置において、上記供給ロールの表面を、上記塗
布ロールの表面より離型性の高い耐熱弾性層で形
成すると共に、上記供給ロールの近傍に、供給ロ
ールと接触しながら表面に離型剤を塗布する離型
剤塗布手段と、表面に塗布された離型剤を一定量
に規制するブレードを設けたもので、塗布ロール
より供給ロールの方が離型性が高いため、塗布ロ
ールより供給ロール側へトナーが転移することが
ないと共に、加熱ロールへ均一に離型剤が供給で
きるため、加熱ロールへのトナーオフセツトが確
実に防止できるようになる。 実施例 この考案を第2図に示す電子写真複写機に実施
した例について図面を参照して詳述する。 第2図に示されるように、複写機において、感
光体ドラム5の周囲には、それぞれ所定の配列状
態に応じて、帯電コロトロン14、露光ランプ
3、光集束光学系4、現像装置6、転写コロトロ
ン9、剥離コロトロン12、除電器13およびク
リーニング装置11が設けられている。 また、用紙搬送系として、用紙を収容する給紙
カセツト7、該給紙カセツト7から用紙8を給紙
するための給紙ローラ、および感光体ドラム5に
形成されるトナー画像にタイミングを合せて、用
紙8を画像転写部分に向けて送り出すためのタイ
ミングローラとを設けている。 さらに、トナー画像が転写された用紙に対する
定着の作用を行わせるために、定着装置10を画
像転写部分に続いて設け、その定着装置10の後
に、排出トレイを設けている。 上記したようにして構成された複写機におい
て、感光体ドラム5は矢印A方向に回転され、画
像情報が照射される前に、その表面に帯電コロト
ン14により一様に帯電が行われる。そして、原
稿台1の上の原稿の画像を露光ランプ3により照
射し、その画像の反射光を光集束光学系4を介し
て、感光体ドラム5の表面に照射し、それによつ
て静電潜像を形成する。その後、現像装置6から
トナーを供給し、その静電潜像をトナー画像とし
て可視像化する。 可視像化されたトナー画像は、その画像にタイ
ミングを合せて送り込まれる用紙8に対して、転
写コロトロン9により転写が行われ、剥離コロト
ロン12によつて電荷が除去されることによつて
感光体ドラム5の表面から剥離され、定着装置1
0に向けて搬送される。 定着が終了するとコピーとして完成され、排出
トレイに排出される。 また、画像の転写された後で、感光体ドラム5
の表面に残つたトナーに対して、除電器13によ
り残留電荷の除去が行なわれ、その後でクリーニ
ング装置11の回転ブラシ等により清掃されて、
次のコピーサイクルに向けて供されるようになつ
ている。 そしてこの考案の離型剤塗布装置は、上記定着
装置10に設けられており、次のように構成され
ている。 定着装置10は第1図に示すように、熱源1
5,16を内装した加熱ロール17及び加圧ロー
ル18を有しており、これらロール17,18の
表面は、例えばシリコーンゴムやフツ素ゴムなど
よりなる耐熱弾性体層19,20により被覆され
ている。 そしてトナー像21の転写された用紙22は、
トナー像21を加熱ロール17側へ向けて加熱ロ
ール17と加圧ロール18の間を通過する際、加
熱ロール17及び加圧ロール18の熱によりトナ
ー像が溶融されて用紙22に定着されると共に、
このとき溶融したトナー像21が加熱ロール17
側へオフセツトされるのを防止するため、加熱ロ
ール17の表面に離型剤塗布ロール23により離
型剤が塗布されるようになつている。 上記塗布ロール23は金属コア23aの表面に
耐熱弾性体層23bを設けた構造で、供給ロール
24と接しながら、加熱ロール17及び塗布ロー
ル23と反対の方向へ回転されるようになつてい
る。 また供給ロール24は離型剤を収容したオイル
パン25の上方に位置していて、オイルパン25
内に設けられたフエルトなどの離型剤含浸体26
と接触されており、回転に伴いオイルパン25内
の離型剤がこの含浸体26を介して供給ロール2
4の表面に塗布されると共に、塗布された離型剤
は塗布量が一定となるようにブレード27により
一部がかき落されるようになつている。 上記構成された離型剤の供給装置は、加熱ロー
ル17と接する塗布ロール23を介して供給ロー
ル24へ伝熱されるため、供給ロール24の表面
温度は約150℃にも達する。 また塗布量を制御するブレード27とも強く接
しているため、供給ロール24表面は高い耐熱性
とともに耐摩耗性も要求される。 そこでこの考案では、一実施例として供給ロー
ルの金属コア表面を第3図に示すようにパーフル
オロアルコキシ(PFA樹脂)よりなる熱収縮チ
ユーブ(表面張力18dyn/cm2)で被覆して、高離
型性の耐熱弾性体層24bを50〜500μmの厚さで
形成した。また上記供給ロール24の離型性能
は、供給ロール24と接して回転される塗布ロー
ル23の耐熱弾性体層23bの離型性能より高く
する必要があることから、塗布ロール23の耐熱
弾性体層23bには、PFAより表面張力が大き
いシリコーンゴム(表面張力22dyn/cm2)を用い
た。そして上記構成の離型剤供給装置を第2図に
示す複写機の定着装置に設けて10万枚の複写を行
つたところ、供給ロール24に高離型性の耐熱弾
性体層24bを設けなかつた場合に比べて、離型
剤含浸体26がオフセツトトナーにより汚損され
ることが著じるしく少なくなつた。 また用紙22上の離型剤塗布ムラもほとんど発
生せず、安定して離型剤が供給されていることが
確認できた。 なお下表は供給ロール24、塗布ロール23及
び加熱ロール17の表面張力の組合せを示したも
のである。
セスを用いる複写装置に用いられる定着器の離型
剤供給装置に関する。 従来の技術 従来電子写真法を利用した複写機等には、用紙
上に転写されたトナー像を用紙へ定着する定着器
が設けられており、定着器には加熱定着法や、圧
力定着法、溶剤定着法を採用したものが公知であ
る。 これら定着法のうち溶剤を用いた溶剤定着法
は、溶剤蒸気が飛散して臭気の原因となつたり、
環境を損なうなどの不具合があり、また圧力定着
法は、他の定着法に比べて定着性が悪く、かつ圧
力感応性トナーが高価であるなどの欠点があり、
一般に余り使用されていない。 一方加熱定着法は、熱により用紙上のトナーを
溶融させて用紙に定着する方法で、比較的簡単な
装置で実施できることから、現在もつとも多く採
用されている。 この加熱定着法を利用した定着装置は第4図に
示すように熱源bを内装した金属コアaの外周面
に、耐熱弾性体cを設けた加熱ロールdと、金属
コアeの外周面に耐熱弾性体fを設けた加圧ロー
ルgを有していて、加圧ロールgにより定着すべ
き用紙hを加熱ロールdに圧接させて、加熱ロー
ルdの熱で用紙h上のトナーrを溶融させること
により、用紙hへトナーrを定着させる構成とな
つており、定着時トナーrが加熱ロールdへ付着
するのを防止するため加熱ロールdの表面には、
オイルパンjに収容されたオイルなどの離型剤が
ウイツクiを介して塗布されている。 なおlは上記オイルパンjへ離型剤を供給する
タンク、kは加熱ロールdへ塗布された離型剤が
一定となるよう掻き取る制御ブレードを示す。 しかし上記のような離型剤の塗布装置は、ウイ
ツクiやオソルパンj、オイルタンクl及び制御
ブレードkなど部品点数が多いため、これを設置
する定着装置が複雑かつ大型化して、高価となる
不具合があつた。 また複写機等を移動する際、離型剤がこぼれた
りすると、この離型剤が定着装置を通過する用紙
に付着して、用紙を汚損する不具合があると共
に、離型剤の塗布量が不足すると加熱ロールdの
表面が摩耗するため、定期的にウイツクiなどを
清掃して、常に一定の量の離型剤が塗布されるよ
うにする必要があるため、保守点検に手間がかか
る不具合があつた。 上記不具合を改善するため、最近では第5図に
示すように内部に離型剤pを収容した供給ロール
gを用いて加圧ロールgへ離型剤pを供給するよ
うにしたものが提案されている。 上記離型剤供給装置は、多数の小孔を有する円
筒体nの周囲にシリコーンスポンジ等の多孔質弾
性体oを設けて、円筒体n内に収容した離型剤p
を、多孔質弾性体oを介して加圧ロールgへ塗布
するようにしたもので、構成部材が少ないため、
定着装置が大型かつ複雑になる虞れがないと共
に、離型剤がこぼれることもないので、離型剤に
より用紙を汚損するなどの不具合も発生しない利
点がある。 考案が解決しようとする問題点 しかし上記のような離型剤供給装置では、多孔
質弾性体oにより一定量の離型剤pを加圧ロール
gへ供給する必要があるから、弾性体oの厚さを
2mm以上、好ましくは3mm以上で、かつ一定以下
の気孔率を有する材料を使用しなければならず、
しかも離型剤pを加熱ロールd側へ塗布する場合
は、さらに耐熱性にも優れた材料でなければなら
ず、使用できる材料に多くの制限がある。 例えば耐熱性に優れた材料には、シリコーンゴ
ムやフツ素系の発泡体などがあるが、これらは何
れも他の発泡体に比べて独立気泡の割合が高く、
その気孔率が高いため、これを使用した場合、離
型剤の供給量を制御する機能が得られない。 一方上記離型剤の供給装置では、加圧ロールg
側へ離型剤を供給するため、加熱ロールdへはこ
の加圧ロールgを介して離型剤が供給される。こ
のため、離型剤の供給は加熱ロールdが加圧ロー
ルgへ接触している間にのみ行なわれ、離型剤の
大部分は定着の際加熱ロールdと加圧ロールgの
間を通過する用紙の表面へ吸着されてしまうた
め、加熱ロールdへの供給が不十分となる不具合
もある。 一方加熱ロールへ離型剤を塗布するのと、塗布
量を制御するのを別の手段で行うようにしたもの
も提案されている。 例えば第6図に示す離型剤の供給装置は、加熱
ロールdへ塗布ロールsにより離型剤を塗布する
と共に、塗布ロールsへはこれと周接して回転す
る供給ロールtより離型剤の供給を受けるように
なつている。 供給ロールtはオイルタンクu内に設れられた
離型剤含浸体vと接していて、この離型剤含浸体
vにより離型剤が周面に塗布されると共に、供給
ロールtには制御ブレードxが接していて、離型
剤の塗布量が制御されるようになつている。また
上記供給ロールtは制御ブレードxと接するため
耐摩耗性が要求され、従来では金属ロールの表面
にクロームメツキなどを施したものが使用されて
いる。 このため、加熱ロールdにオフセツトされたト
ナーが塗布ロールsを経て供給ロールtへと付着
し、このオフセツトトナーが離型剤含浸体vへ堆
積するため、長期間使用していると離型剤の供給
量が不安定となり、オフセツト防止効果が低減す
るため、離型剤含浸体vなどをしばしば清掃しな
ければならず、保守に手数がかかるなどの不具合
があつた。 この考案は上記不具合を改善する目的でなされ
たものである。 問題点を解決するための手段及び作用 この考案は上記目的を達成するために、加熱ロ
ール及び加圧ロールよりなる定着装置の上記加熱
ロールに、供給ロール及び塗布ロールを介して離
型剤を供給するようにした定着器の離型剤を供給
装置において、上記供給ロールの表面を、上記塗
布ロールの表面より離型性の高い耐熱弾性層で形
成すると共に、上記供給ロールの近傍に、供給ロ
ールと接触しながら表面に離型剤を塗布する離型
剤塗布手段と、表面に塗布された離型剤を一定量
に規制するブレードを設けたもので、塗布ロール
より供給ロールの方が離型性が高いため、塗布ロ
ールより供給ロール側へトナーが転移することが
ないと共に、加熱ロールへ均一に離型剤が供給で
きるため、加熱ロールへのトナーオフセツトが確
実に防止できるようになる。 実施例 この考案を第2図に示す電子写真複写機に実施
した例について図面を参照して詳述する。 第2図に示されるように、複写機において、感
光体ドラム5の周囲には、それぞれ所定の配列状
態に応じて、帯電コロトロン14、露光ランプ
3、光集束光学系4、現像装置6、転写コロトロ
ン9、剥離コロトロン12、除電器13およびク
リーニング装置11が設けられている。 また、用紙搬送系として、用紙を収容する給紙
カセツト7、該給紙カセツト7から用紙8を給紙
するための給紙ローラ、および感光体ドラム5に
形成されるトナー画像にタイミングを合せて、用
紙8を画像転写部分に向けて送り出すためのタイ
ミングローラとを設けている。 さらに、トナー画像が転写された用紙に対する
定着の作用を行わせるために、定着装置10を画
像転写部分に続いて設け、その定着装置10の後
に、排出トレイを設けている。 上記したようにして構成された複写機におい
て、感光体ドラム5は矢印A方向に回転され、画
像情報が照射される前に、その表面に帯電コロト
ン14により一様に帯電が行われる。そして、原
稿台1の上の原稿の画像を露光ランプ3により照
射し、その画像の反射光を光集束光学系4を介し
て、感光体ドラム5の表面に照射し、それによつ
て静電潜像を形成する。その後、現像装置6から
トナーを供給し、その静電潜像をトナー画像とし
て可視像化する。 可視像化されたトナー画像は、その画像にタイ
ミングを合せて送り込まれる用紙8に対して、転
写コロトロン9により転写が行われ、剥離コロト
ロン12によつて電荷が除去されることによつて
感光体ドラム5の表面から剥離され、定着装置1
0に向けて搬送される。 定着が終了するとコピーとして完成され、排出
トレイに排出される。 また、画像の転写された後で、感光体ドラム5
の表面に残つたトナーに対して、除電器13によ
り残留電荷の除去が行なわれ、その後でクリーニ
ング装置11の回転ブラシ等により清掃されて、
次のコピーサイクルに向けて供されるようになつ
ている。 そしてこの考案の離型剤塗布装置は、上記定着
装置10に設けられており、次のように構成され
ている。 定着装置10は第1図に示すように、熱源1
5,16を内装した加熱ロール17及び加圧ロー
ル18を有しており、これらロール17,18の
表面は、例えばシリコーンゴムやフツ素ゴムなど
よりなる耐熱弾性体層19,20により被覆され
ている。 そしてトナー像21の転写された用紙22は、
トナー像21を加熱ロール17側へ向けて加熱ロ
ール17と加圧ロール18の間を通過する際、加
熱ロール17及び加圧ロール18の熱によりトナ
ー像が溶融されて用紙22に定着されると共に、
このとき溶融したトナー像21が加熱ロール17
側へオフセツトされるのを防止するため、加熱ロ
ール17の表面に離型剤塗布ロール23により離
型剤が塗布されるようになつている。 上記塗布ロール23は金属コア23aの表面に
耐熱弾性体層23bを設けた構造で、供給ロール
24と接しながら、加熱ロール17及び塗布ロー
ル23と反対の方向へ回転されるようになつてい
る。 また供給ロール24は離型剤を収容したオイル
パン25の上方に位置していて、オイルパン25
内に設けられたフエルトなどの離型剤含浸体26
と接触されており、回転に伴いオイルパン25内
の離型剤がこの含浸体26を介して供給ロール2
4の表面に塗布されると共に、塗布された離型剤
は塗布量が一定となるようにブレード27により
一部がかき落されるようになつている。 上記構成された離型剤の供給装置は、加熱ロー
ル17と接する塗布ロール23を介して供給ロー
ル24へ伝熱されるため、供給ロール24の表面
温度は約150℃にも達する。 また塗布量を制御するブレード27とも強く接
しているため、供給ロール24表面は高い耐熱性
とともに耐摩耗性も要求される。 そこでこの考案では、一実施例として供給ロー
ルの金属コア表面を第3図に示すようにパーフル
オロアルコキシ(PFA樹脂)よりなる熱収縮チ
ユーブ(表面張力18dyn/cm2)で被覆して、高離
型性の耐熱弾性体層24bを50〜500μmの厚さで
形成した。また上記供給ロール24の離型性能
は、供給ロール24と接して回転される塗布ロー
ル23の耐熱弾性体層23bの離型性能より高く
する必要があることから、塗布ロール23の耐熱
弾性体層23bには、PFAより表面張力が大き
いシリコーンゴム(表面張力22dyn/cm2)を用い
た。そして上記構成の離型剤供給装置を第2図に
示す複写機の定着装置に設けて10万枚の複写を行
つたところ、供給ロール24に高離型性の耐熱弾
性体層24bを設けなかつた場合に比べて、離型
剤含浸体26がオフセツトトナーにより汚損され
ることが著じるしく少なくなつた。 また用紙22上の離型剤塗布ムラもほとんど発
生せず、安定して離型剤が供給されていることが
確認できた。 なお下表は供給ロール24、塗布ロール23及
び加熱ロール17の表面張力の組合せを示したも
のである。
【表】
上記表から明らかなように供給ロールの表面張
力は18〜20dyn/cm2、塗布ロールはこれよりやや
大きい20〜24dyn/cm2の各範囲で適当な値で選択
できる。そして加熱ロールは18dyn/cm2〜
24dyn/cm2の範囲が選択されたとき好ましい結果
が得られ、供給ロール24へのオフセツトがきわ
めて少ないと共に、用紙22の離型剤の塗布ムラ
もほとんど発生しない結果が得られた。 考案の効果 この考案は以上詳述したように、加熱ロールへ
離型剤を塗布する塗布ロールへ離型剤を供給する
供給ロールの表面に、塗布ロールより離型性の高
い高離型性耐熱弾性体層を設けたことから、加熱
ロールにオフセツトされたトナーが塗布ロールよ
り供給ロールへ順次転移されて、トナーが供給ロ
ールとブレードの間に入り込むことがない、 これによつて複写された用紙上に、離型剤が筋
となつて現れるなどの不具合を解消することがで
きると共に、供給ロールに転移したトナーによつ
て塗布手段が汚損されることもない。 また離型剤塗布手段により供給ロールの表面に
塗布された離型剤は、ブレードにより一定量に規
制された後塗布ロールを経て加熱ロールへ塗布さ
れるため、加熱ロールへ常に均一な量の離型剤へ
供給することができる。 これによつて加熱ロールへのトナーオフセツト
を確実に防止することできると共に、加熱ロール
の表面で離型剤の塗布ムラが発生することがない
ため、離型剤によつて用紙が汚損されるなどの不
具合も解消することができる。
力は18〜20dyn/cm2、塗布ロールはこれよりやや
大きい20〜24dyn/cm2の各範囲で適当な値で選択
できる。そして加熱ロールは18dyn/cm2〜
24dyn/cm2の範囲が選択されたとき好ましい結果
が得られ、供給ロール24へのオフセツトがきわ
めて少ないと共に、用紙22の離型剤の塗布ムラ
もほとんど発生しない結果が得られた。 考案の効果 この考案は以上詳述したように、加熱ロールへ
離型剤を塗布する塗布ロールへ離型剤を供給する
供給ロールの表面に、塗布ロールより離型性の高
い高離型性耐熱弾性体層を設けたことから、加熱
ロールにオフセツトされたトナーが塗布ロールよ
り供給ロールへ順次転移されて、トナーが供給ロ
ールとブレードの間に入り込むことがない、 これによつて複写された用紙上に、離型剤が筋
となつて現れるなどの不具合を解消することがで
きると共に、供給ロールに転移したトナーによつ
て塗布手段が汚損されることもない。 また離型剤塗布手段により供給ロールの表面に
塗布された離型剤は、ブレードにより一定量に規
制された後塗布ロールを経て加熱ロールへ塗布さ
れるため、加熱ロールへ常に均一な量の離型剤へ
供給することができる。 これによつて加熱ロールへのトナーオフセツト
を確実に防止することできると共に、加熱ロール
の表面で離型剤の塗布ムラが発生することがない
ため、離型剤によつて用紙が汚損されるなどの不
具合も解消することができる。
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図は離
型剤供給装置の断面図、第2図は電子複写機の構
成図、第3図は供給ロールの断面図、第4図ない
し第6図は従来の説明図である。 10は定着装置、17は加熱ロール、18は加
圧ロール、23は塗布ロール、24は供給ロー
ル、24bは耐熱弾性体層。
型剤供給装置の断面図、第2図は電子複写機の構
成図、第3図は供給ロールの断面図、第4図ない
し第6図は従来の説明図である。 10は定着装置、17は加熱ロール、18は加
圧ロール、23は塗布ロール、24は供給ロー
ル、24bは耐熱弾性体層。
Claims (1)
- 加熱ロール17及び加圧ロール18よりなる定
着装置10の上記加熱ロール17に、供給ロール
24及び塗布ロール23を介して離型剤を供給す
るようにした定着器の離型剤を供給装置におい
て、上記供給ロール24の表面を、上記塗布ロー
ル23の表面より離型性の高い耐熱弾性層24b
で形成すると共に、上記供給ロール24の近傍
に、供給ロール24と接触しながら表面に離型剤
を塗布する離型剤塗布手段と、表面に塗布された
離型剤を一定量に規制するブレード27を設けて
なる定着器の離型剤供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986114203U JPH0529490Y2 (ja) | 1986-07-25 | 1986-07-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986114203U JPH0529490Y2 (ja) | 1986-07-25 | 1986-07-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6320174U JPS6320174U (ja) | 1988-02-09 |
JPH0529490Y2 true JPH0529490Y2 (ja) | 1993-07-28 |
Family
ID=30996723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986114203U Expired - Lifetime JPH0529490Y2 (ja) | 1986-07-25 | 1986-07-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529490Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5938775A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-03-02 | ゼロツクス・コ−ポレ−シヨン | ロ−ル定着装置 |
JPS6161564B2 (ja) * | 1979-11-02 | 1986-12-26 | Mitsubishi Electric Corp |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6012131Y2 (ja) * | 1980-04-30 | 1985-04-19 | 株式会社リコー | 加熱ロ−ラ−定着装置 |
JPH0310525Y2 (ja) * | 1984-09-27 | 1991-03-15 |
-
1986
- 1986-07-25 JP JP1986114203U patent/JPH0529490Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6161564B2 (ja) * | 1979-11-02 | 1986-12-26 | Mitsubishi Electric Corp | |
JPS5938775A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-03-02 | ゼロツクス・コ−ポレ−シヨン | ロ−ル定着装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6320174U (ja) | 1988-02-09 |
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