JPH05294772A - コーヒー粕の肥料化方法 - Google Patents

コーヒー粕の肥料化方法

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JPH05294772A
JPH05294772A JP9295792A JP9295792A JPH05294772A JP H05294772 A JPH05294772 A JP H05294772A JP 9295792 A JP9295792 A JP 9295792A JP 9295792 A JP9295792 A JP 9295792A JP H05294772 A JPH05294772 A JP H05294772A
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JP
Japan
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fermentation
coffee residue
ammonium sulfate
added
coffee grounds
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Pending
Application number
JP9295792A
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English (en)
Inventor
Makoto Kitano
誠 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH05294772A publication Critical patent/JPH05294772A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コーヒー粕の好気性醗酵を促進し、生育障害
のないコーヒー粕肥料を短期間で製造する技術を確立す
る。 【構成】 生のコーヒー粕に植種したコーヒー粕肥料を
加え好気性醗酵させるコーヒー粕の肥料化方法におい
て、材料中のC/Nが5〜20になるように硫酸アンモ
ニウムを添加する。これによって、添加された硫酸アン
モニウムが原料中で急速に生物分解反応を起こし、醗酵
過程で生成された生育障害の原因となる有機酸が速やか
に分解され、好気性醗酵が促進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーヒー粕を好気性醗
酵し、肥料化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】わが国におけるコーヒー粕の排出量は年
間約11万トンに達し、主に廃棄処分されているが、こ
のコーヒー粕は、粗蛋白質(13〜17%),粗脂肪
(16〜17%)及び可溶性無窒素物(52〜54%)
等を含んだ貴重な有機質資材であり、これを積極的に有
効活用し、農業用肥料として利用する試みがなされてい
る。
【0003】ところが、生のコーヒー粕における炭素と
窒素の含有重量比率(以下C/N)は30程度と高く、
このため直接土壌に施用した場合には、土壌中の微生物
が急激に増殖し、窒素の急激な有機化によって無機態窒
素が減少し、植物は無機態窒素しか吸収できないため、
肥料として使用することはできない。
【0004】このため、従来、生のコーヒー粕を野積堆
積法により堆肥化する方法や、また、近畿大学環境科学
研究所研究報告第18号の「コーヒー粕の肥料化による
研究」(133〜149頁)に報告されたように、堆肥
化の前処理として、鶏糞,もみがら,米ぬかを混合して
C/Nを10〜20に低下させた後、これに生物化学的
処理を加え腐植質系土壌改良資材とする方法が開発され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
野積堆積法によると、コーヒー粕中の植害成分、例えば
有機酸が充分に消失せず生育障害を起こすため、肥料と
しての利用は困難であり、さらに、後者の方法による
と、特に発芽直後における生育障害の問題があり、ま
た、醗酵中に生じる有機酸の分解に時間を要し、好気性
醗酵させて肥料化するまでに90日の長期間を要すると
いう問題がある。
【0006】本発明が解決すべき課題は、コーヒー粕の
好気性醗酵を促進し、生育障害のないコーヒー粕肥料を
短期間で製造する技術を確立することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、生のコーヒー
粕を好気性醗酵させるコーヒー粕の肥料化方法におい
て、原料である生のコーヒー粕中のC/Nが5〜20に
なるように硫酸アンモニウムを添加することによって、
上記課題を解決したものである。
【0008】この製造は、少量の場合には野積方式で、
また、工業的に生産する場合には、醗酵層,通気装置,
切返し装置等を備えた醗酵装置を用いることができる。
【0009】ここで添加する硫酸アンモニウムは次の分
子式で表される。
【0010】(NH4 2 SO4 この硫酸アンモニウムは醗酵過程で微生物に利用され、
増殖の際の蛋白質等の窒素源として用いられるが、硫酸
分は利用されずそのまま残留する。したがって、硫酸ア
ンモニウムの微生物分解(醗酵)過程においては、硫酸
分だけが遊離しpHは次第に低下し、酸性化する。醗酵
過程で酸性化すると中温性(30〜40℃)の糸状菌が
増加し、コーヒー粕中の有機酸の生物分解が行われる。
このため、従来の鶏糞や米ぬかとは違い、低有機酸のコ
ーヒー粕が製造できる。
【0011】ここで、C/Nが5未満の場合には窒素が
過剰となり、硫酸アンモニウムの生物分解の結果発生す
るNH3 で植物の生育が阻害される。また、硫酸アンモ
ニウムの添加量が少なくC/Nが20を超えると、コー
ヒー粕中の有機酸(主としてノルマルプロピオン酸)の
分解に長期を要することとなる。すなわち、硫酸アンモ
ニウムを分解する生物分解過程で基質として利用して発
生する中温性の糸状菌の作用で消失する有機酸が充分に
消失せず、C/Nが20を超えると従来法の鶏糞を用い
た場合と略同じ処理期間を必要とする。
【0012】硫酸アンモニウムは醗酵過程で添加しても
よく、特に添加時期は限定されていないが、早く有機酸
を分解する観点からは、醗酵前に添加混合するのが望ま
しい。
【0013】また、好気性醗酵の温度としては特に限定
されないが、50〜70℃とすれば比較的効率的に醗酵
が行われる。
【0014】通気量は分解量が多く、しかも分解速度が
大きい(すなわち、醗酵日数が短い)量とするのが最も
望ましく、通気量が少ないと発生熱量に対して持去り熱
量が少なくなるため高温が長時間持続し、また、供給す
る酸素量も少ないため分解量も少なくなる。一方、通気
量が多すぎると発生熱量に対して持去り熱量が多く、好
気性菌の活性が低くなり、通気量が少ない場合と同様に
分解量も少なくなる。このため通常は200〜250リ
ットル/ton・min程度が適当である。
【0015】また、好気性醗酵を促進させるために、堆
積物中の空気の分散しにくい部分を表面に出し、空気の
分散性を良くするため、ある時間醗酵を継続し分解効率
が低下した時点で適宜切返しを行うのが良い。内部の空
気の分散性向上を目的とするには、4日以内に切返しを
行えば分解効率を落とすことなく醗酵を進行させること
ができる。
【0016】
【作用】本発明においては、コーヒー粕に添加された硫
酸アンモニウムが醗酵過程で中温性糸状菌によって利用
され、これによって、醗酵過程で生成され生育障害の原
因となる有機酸が速やかに生物分解され、植害成分であ
る有機酸が肥料から除去される。
【0017】
【実施例】実施例として、コーヒー粕(含水率60%)
486kgにC/N調整剤として硫酸アンモニウム(肥
料用)を6.5kg添加して、C/Nが10(実施例
1)のものを調製した。これにこの方法の製品であるコ
ーヒー粕堆肥(有機酸も除去され、かつ醗酵微生物を豊
富に含んだもの)を85kg加え5時間加熱・換気し、
醗酵立上げを行った。この混合物を土間上に堆積し、か
つ4日毎に切返しを行って好気性醗酵処理を行った。
【0018】また、比較例として、上記と同量のコーヒ
ー粕に鶏糞を40kg添加してC/Nを10とし、同条
件で好気性醗酵処理を行った。
【0019】図1は、上記実施例及び比較例の醗酵日数
と、醗酵によって生じる原料中の有機酸濃度の関係を示
す図、図2は、前記実施例で調整したC/Nが10であ
る各醗酵日数毎の肥料を褐色森林土壌に1ポット(65
0ミリリットル)当たり窒素として200mg相当使用
し、コマツナを生育した際の14日経過後の収穫量を示
す図である。
【0020】図1で明らかなように、実施例品では、肥
料化の目安となる有機酸濃度が殆ど消失するのが10日
間で達成され、比較例の90日間よりも短期間で達成さ
れた。この状態で、実施例品は堆積物の表面から50〜
100cmの深さまで糸状菌層が見られ、また、コーヒ
ー粕はかなり軟らかく、指で揉むと容易に崩れた。ま
た、図2に示すように、本実施例品では醗酵日数が少な
いものでも、高い収穫量を確保することができたのに対
し、比較例では特に醗酵日数が30〜40日前後のもの
において、図1に示したように、好気性醗酵の際原料中
に生じる生育に有害な有機酸濃度が分解されずに高濃度
となり、全く収穫できないか又は大幅な収穫量の低下が
見られた。
【0021】図3はコーヒー粕の量を一定とし、硫酸ア
ンモニウムの添加量によってC/Nを変化させた場合の
醗酵日数40日後のコーヒー粕肥料を用いたコマツナの
収穫量を示すもので、C/Nが5未満の場合には窒素過
多によるNH3 の発生によりコマツナの生育が極端に低
く、また、20を超える場合には醗酵未完によるコーヒ
ー粕中の有機酸によりコマツナの生育が極端に低い。
【0022】また、醗酵中の臭いは、硫酸アンモニウム
を添加したものでは殆ど無臭であったのに対し、比較例
の鶏糞を使用したものでは糞臭が感じられた。
【0023】
【発明の効果】本発明によって、以下の効果を奏するこ
とができる。
【0024】(1)C/N調整剤として生物分解反応の
早い硫酸アンモニウムを所定量添加することにより、コ
ーヒー粕の醗酵過程で発生し生育に有害な有機酸が速や
かに分解され、短期間で生育障害のない肥料の製造が可
能となる。
【0025】(2)従来法においてC/N調整剤として
使用される鶏糞に比べ、衛生的で取扱いが容易となり、
また、同じC/Nとするのに要する量が約1/5程度で
済む。
【0026】(3)製造過程での糞臭の発生が殆どな
い。
【0027】(4)硫酸アンモニウム自体肥料として用
いられているため、コーヒー粕肥料の中に存在しても無
害であり、差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 醗酵日数と原料中の有機酸濃度の関係を示す
図である。
【図2】 醗酵日数毎の肥料によるコマツナの収穫量を
示す図である。
【図3】 C/Nとコマツナの収穫量の関係を示す図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーヒー粕を好気性醗酵させて肥料化す
    るコーヒー粕の肥料化方法において、原料中の炭素と窒
    素の含有重量比率が5〜20となるように硫酸アンモニ
    ウムを添加することを特徴とするコーヒー粕の肥料化方
    法。
JP9295792A 1992-04-13 1992-04-13 コーヒー粕の肥料化方法 Pending JPH05294772A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5216364A (en) * 1975-07-18 1977-02-07 Tadao Tatsumi Process for producing caffee cake fertilizer
JPS59121180A (ja) * 1982-12-27 1984-07-13 三菱重工業株式会社 堆肥化方法
JPH02289481A (ja) * 1988-09-02 1990-11-29 Hitoyoshi Nama Concrete Kk 杉・桧樹皮等の爆砕処理方法及び処理物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02289481A (ja) * 1988-09-02 1990-11-29 Hitoyoshi Nama Concrete Kk 杉・桧樹皮等の爆砕処理方法及び処理物

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