JPH05294720A - 耐熱性透光性白色磁器 - Google Patents

耐熱性透光性白色磁器

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JPH05294720A
JPH05294720A JP3084395A JP8439591A JPH05294720A JP H05294720 A JPH05294720 A JP H05294720A JP 3084395 A JP3084395 A JP 3084395A JP 8439591 A JP8439591 A JP 8439591A JP H05294720 A JPH05294720 A JP H05294720A
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JP
Japan
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weight
porcelain
petalite
glaze
heat resistant
Prior art date
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Pending
Application number
JP3084395A
Other languages
English (en)
Inventor
Keijiro Shigeru
啓二郎 茂
Yoshifumi Kubota
久保田喜文
Nobuyuki Kumakura
信幸 熊倉
Yoshiyuki Omori
良幸 大森
Kozo Mizutani
孝三 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱衝撃に対して強く、白色度、透光度、審美
性に優れ、最適焼成温度の範囲が広く、焼成が容易な磁
器を提供する。 【構成】 ペタライト20〜95重量%、りん酸カルシ
ウム5〜80重量%、その他の無機質、鉱物0〜75重
量%からなる粉状混合物の成形体の乾燥体、素焼体また
は焼結体にペタライト20〜90重量%、ほう酸塩0〜
10重量%、マグネシウム塩またはカルシウム塩2〜3
0重量%、けい酸塩2〜50重量%、その他の無機質鉱
物0〜50重量%からなる釉を施し、1000〜130
0℃で焼成してなる磁器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業用あるいは民生用
として耐熱衝撃性が要求される部材に有用な磁器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より食器等に用いられる磁器は審美
性の観点から白く、かつ、透光性の大きいものが賞用さ
れてきた。しかしながら、今日の白く透光性の大きい磁
器は熱衝撃に弱いという欠点を有している。すなわち、
これらの磁器は急熱急冷に弱く、冷凍状態からの急加熱
または室温からの急加熱、または急冷を必要とする使用
法には適さなかった。
【0003】一方、上記のような問題点のない磁器、す
なわち熱衝撃に強い磁器としてコーディエライト系磁器
あるいはリチア系磁器が知られている。しかしながら、
これらのコーディエライト系あるいはリチア系磁器は白
色度および透光度に乏しく、審美性に優れたものではな
かった。さらには、これらの磁器は焼成時の最適温度の
巾が狭く、工業的な生産に際し厳しい温度管理が要求さ
れている。また、これらの磁器は熱膨張係数が小さく、
光沢のある釉を施すことが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に鑑
みてなされたもので、本発明の目的は、熱衝撃に対して
強く、しかも白色度、透光度とも大きく光沢のある釉が
施され、審美性に優れており、さらには焼成時の最適温
度の巾が広いため工業的生産も容易であるという特性を
もつ磁器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ペタライ
ト20〜95重量%、りん酸カルシウム5〜80重量
%、その他の無機質鉱物0〜75重量%からなる混合物
粉体を成形し、さらに、この成形体を乾燥、素焼あるい
は焼結して、まず磁器の素地部分を形成し、次にこの素
地にペタライト20〜95重量%、ほう酸塩0〜10重
量%、マグネシウム塩もしくはカルシウム塩2〜30重
量%、けい酸塩2〜50重量%、その他の無機質鉱物0
〜50重量%からなる釉を施し、これを1000〜13
00℃で焼成して得られる白色磁器によって達成され
る。
【0006】本発明の白色磁器の素地部分の原料はペタ
ライト20〜95重量%、りん酸カルシウム5〜80重
量%、その他の無機質鉱物0〜75重量%からなる。ペ
タライト(LiAlSi4 10)は素地の熱膨張率を小
さくする作用があり、これによって磁器は熱衝撃に対し
て強くなる。また、りん酸カルシウムは磁器に白さと透
光性を与えるほか、焼成時における最適焼成温度の巾を
広くする作用がある。この作用は本発明にとって重要で
あり、工業的生産が容易になる。りん酸カルシウム第一
りん酸カルシウム、第二りん酸カルシウム、第三りん酸
カルシウム、骨灰およびアパタイトが挙げられるが、こ
れらのうち第三りん酸カルシウムおよびアパタイトが好
適である。これは成形性が良好なためである。
【0007】これら以外の無機質鉱物は副成分的なもの
であり、必ずしも必要ではない。しかしながら、これら
の添加により成形性、あるいは強度等を改善することが
可能である。これらの目的には、例えば粘土鉱物あるい
はアルミナ等が好適であるが、これらに限定されない。
【0008】次に、磁器素地形成用原料の成形を行う。
成形方法は通常の磁器の成形方法の採用が可能である。
すなわち、鋳込成形、プレス成形、ろくろ成形等が採ら
れる。ただし、素地原料の可塑性を利用する成形法を採
る場合において、素地原料に粘土鉱物が配合されていな
い場合には、有機物バインダーを利用すると成形が容易
になる。
【0009】成形体は、次に乾燥、素焼あるいは焼結を
行う。これは成形体に施釉を行うために所要な強度を与
えるためである。これらの処理は常用される条件下に行
うことができる。
【0010】釉はペタライト20〜95重量%、ほう酸
塩0〜10重量%、マグネシウム塩もしくはカルシウム
塩2〜30重量%、けい酸塩2〜50重量%、その他の
無機質鉱物0〜50重量%からなる。ペタライトは釉の
熱膨張係数を小さくして熱衝撃に対して強くする作用を
する。ほう酸塩は釉が素地よりも低い温度で溶化するた
めに添加される。ほう酸塩としてはほう酸リチウムある
いはほう酸ナトリウムが好適であるが、これらに限定さ
れない。マグネシウム塩もしくはカルシウム塩は釉を溶
化しやすくする他、釉を結晶化させ熱衝撃に対して強く
する作用をする。マグネシウム塩もしくはカルシウム塩
としては炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化マ
グネシウムおよび水酸化カルシウムが好ましいがこれら
に限定されない。けい酸塩は他の成分とともに釉中に溶
化し、マグネシウムあるいはカルシウムなどとともに結
晶化し、釉を熱衝撃に対して強くする作用を奏する。け
い酸塩としてはけい酸あるいは長石が好適であるが、こ
れらに限定されない。
【0011】上記以外の無機質鉱物は釉の副成分的に添
加されるもので必ずしも必要なものではない。しかしな
がら、これらの無機質鉱物によって釉の熱膨張率、耐水
性等を変化させることが可能である。例えば、チタン酸
塩やフッ化物は釉の熱膨張率を小さくし、アルミナは耐
水性を向上させる。
【0012】施釉方法としては従来の磁器に常用される
施釉法を採ることができ、どぶづけ法、流しがけ法、ス
プレー法などのいずれでもよい。上記のようにして得ら
れた成形体に釉がけを行ったものを1000〜1300
℃で焼成すると、熱衝撃に強く、白色度が高くしかも透
光性を有した本発明の磁器が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例について具体的に説明
する。
【0014】実施例1 ボールミルによって調整したペタライト70重量%と第
3りん酸カルシウム30重量%との混合物粉体に水を加
えてスラリーとし、このスラリーをせっこう型に流しこ
んで鋳込み成形をし、得られた成形体を1200℃で焼
成した。次に、ペタライト80重量%、ほう酸リチウム
8重量%、炭酸マグネシウム10重量%、長石2重量%
からなる釉を、上記の焼結体に塗布し、再度1150℃
で焼成し、磁器を得た。この磁器の耐熱温度は800
℃、透光度は20%、白色度は90%、吸水率は0%で
あった。各特性の測定は、窯業工学ハンドブックP11
17〜1119記載の方法に依った。
【0015】実施例2 ボールミルによって調整したペタライト50重量%、第
3りん酸カルシウム20重量%、アルミナ20重量%、
カオリン10重量%からなる粉体をプレス成形し、成形
体を800℃で素焼した。次に、この素焼体にペタライ
ト60重量%、ほう酸ナトリウム5重量%、炭酸カルシ
ウム5重量%、アルミナ8重量%、けい酸22重量%か
らなる釉をどぶづけし、1250℃で焼成し、磁器を得
た。この磁器の耐熱温度は400℃、透光度は10%、
白色度は80%、吸水率は0%であった。
【0016】
【発明の効果】特定組成の原料から得られる磁器素地に
特定組成の釉を施して得られる本発明の磁器は、耐熱性
および耐熱衝撃性に優れ、白色度、透光度がともに大き
く、光沢を有し審美性に優れている。また、焼成時の最
適温度の巾が広いため工業的生産も容易である。本発明
の磁器は食卓品その他の民生品および耐熱性を要する工
業部品等に広く使用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペタライト20〜95重量%、りん酸カ
    ルシウム5〜80重量%、その他の無機質鉱物0〜75
    重量%からなる混合物粉体を成形し、さらに、この成形
    体の乾燥体、素焼体または焼結体の表面にペタライト2
    0〜95重量%、ほう酸塩0〜10重量%、マグネシウ
    ム塩もしくはカルシウム塩2〜30重量%、けい酸塩2
    〜50重量%、その他の無機質鉱物0〜50重量%から
    なる釉を施し、これを1000〜1300℃にて焼成し
    て得られる耐熱性白色磁器。
JP3084395A 1991-03-26 1991-03-26 耐熱性透光性白色磁器 Pending JPH05294720A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030042647A (ko) * 2001-11-23 2003-06-02 주식회사 바실 내열도기제품 제조방법과 그로부터 얻어진내열도기제품구조
KR100937353B1 (ko) * 2008-04-10 2010-01-20 이승주 산화분위기에서 소성가능한 탄소체 조성물 및 그 소성방법
KR101041528B1 (ko) * 2008-12-26 2011-06-17 재단법인 포항산업과학연구원 코크오븐 탄화실 내화물 표면 코팅제
JP2014084252A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Yoshihisa Okuda 陶磁器の製造方法及びこの製造方法により製造した透光性手洗い器
CN107032772A (zh) * 2017-04-05 2017-08-11 佛山欧神诺陶瓷股份有限公司 一种透光陶瓷砖及其制备方法
CN113979783A (zh) * 2021-12-30 2022-01-28 广东简一(集团)陶瓷有限公司 一种仿玉石大理石瓷砖及其制备方法

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