JPH05294285A - 船舶推進機用操舵装置 - Google Patents
船舶推進機用操舵装置Info
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- JPH05294285A JPH05294285A JP4129391A JP12939192A JPH05294285A JP H05294285 A JPH05294285 A JP H05294285A JP 4129391 A JP4129391 A JP 4129391A JP 12939192 A JP12939192 A JP 12939192A JP H05294285 A JPH05294285 A JP H05294285A
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- steering
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- outer tube
- guide
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H20/00—Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
- B63H20/08—Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
- B63H20/12—Means enabling steering
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H25/00—Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
- B63H25/02—Initiating means for steering, for slowing down, otherwise than by use of propulsive elements, or for dynamic anchoring
- B63H2025/028—Initiating means for steering, for slowing down, otherwise than by use of propulsive elements, or for dynamic anchoring using remote control means, e.g. wireless control; Equipment or accessories therefor
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Actuator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 船舶推進機用操舵装置において、アウタチュ
ーブ端部のケーブル軸方向に沿う変位を正確に拾い、流
体圧切換装置の作動性を向上すること。 【構成】 変位伝達部材４５が伝える操舵ケーブル１３
の変位に連動して流体圧切換装置４１を切換える船舶推
進機用操舵装置１０において、変位伝達部材４５そのも
のを、アウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸方向に沿
う変位方向にてガイドするガイド部を設けてなるもので
ある。
ーブ端部のケーブル軸方向に沿う変位を正確に拾い、流
体圧切換装置の作動性を向上すること。 【構成】 変位伝達部材４５が伝える操舵ケーブル１３
の変位に連動して流体圧切換装置４１を切換える船舶推
進機用操舵装置１０において、変位伝達部材４５そのも
のを、アウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸方向に沿
う変位方向にてガイドするガイド部を設けてなるもので
ある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、船外機等の船舶推進機
用操舵装置に関する。
用操舵装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、特開平2-286494号公報に記載の如
くの船舶推進機用操舵装置がある。この従来技術は、船
体に固定される取付ブラケットに回動可能に支持される
転舵軸に推進ユニットを固定し、船体内に操舵ハンドル
を設け、操舵ハンドルに連結された操舵ケーブルのイン
ナーケーブル端部を操舵アームに連結するとともに、船
体或いは取付ブラケットに対し操舵方向には不動に操舵
シリンダを取付け、ピストンロッドを上記操舵アームに
連結し、操舵ケーブルのアウタチューブ端部に連結され
て該アウタチューブ端部の変位を伝達する変位伝達部材
を備え、この変位伝達部材が伝達する操舵ケーブルの変
位をトルクセンサにて検出し、このトルクセンサの出力
に連動して駆動される流体圧切換装置を有している。そ
して、この流体圧切換装置は、操舵ケーブルの変位に連
動して、操舵シリンダのピストンロッドを該操舵ケーブ
ルの操作方向に移動せしめるように該操舵シリンダへの
流体圧供給状態を切換えるものとしている。
くの船舶推進機用操舵装置がある。この従来技術は、船
体に固定される取付ブラケットに回動可能に支持される
転舵軸に推進ユニットを固定し、船体内に操舵ハンドル
を設け、操舵ハンドルに連結された操舵ケーブルのイン
ナーケーブル端部を操舵アームに連結するとともに、船
体或いは取付ブラケットに対し操舵方向には不動に操舵
シリンダを取付け、ピストンロッドを上記操舵アームに
連結し、操舵ケーブルのアウタチューブ端部に連結され
て該アウタチューブ端部の変位を伝達する変位伝達部材
を備え、この変位伝達部材が伝達する操舵ケーブルの変
位をトルクセンサにて検出し、このトルクセンサの出力
に連動して駆動される流体圧切換装置を有している。そ
して、この流体圧切換装置は、操舵ケーブルの変位に連
動して、操舵シリンダのピストンロッドを該操舵ケーブ
ルの操作方向に移動せしめるように該操舵シリンダへの
流体圧供給状態を切換えるものとしている。
【０００３】即ち、上述の従来技術では、操舵シリンダ
により操舵力をアシストするに際し、その操舵方向の検
知を、操舵時におけるアウタチューブ端部の反動変位を
拾うことによってなすものである。
により操舵力をアシストするに際し、その操舵方向の検
知を、操舵時におけるアウタチューブ端部の反動変位を
拾うことによってなすものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、前記変位伝達部材が、一端をアウタチューブ端部
に連結され、他端をトルクセンサに連結されるものの、
その中間部を何ら支持されていない。このため、変位伝
達部材は、アウタチューブ端部のケーブル軸方向に沿う
変位のみでなく、該アウタチューブ端部の振れ、曲げ過
重等の外乱をもトルクセンサ側に伝達してしまう。この
ため、トルクセンサによるアウタチューブ端部の検出精
度を悪化し、流体圧切換装置の作動精度を損なう。ま
た、変位伝達部材等に無理な力が加わり、損傷等の強度
上の問題も生ずる。
では、前記変位伝達部材が、一端をアウタチューブ端部
に連結され、他端をトルクセンサに連結されるものの、
その中間部を何ら支持されていない。このため、変位伝
達部材は、アウタチューブ端部のケーブル軸方向に沿う
変位のみでなく、該アウタチューブ端部の振れ、曲げ過
重等の外乱をもトルクセンサ側に伝達してしまう。この
ため、トルクセンサによるアウタチューブ端部の検出精
度を悪化し、流体圧切換装置の作動精度を損なう。ま
た、変位伝達部材等に無理な力が加わり、損傷等の強度
上の問題も生ずる。
【０００５】本発明は、船舶推進機用操舵装置におい
て、アウタチューブ端部のケーブル軸方向に沿う変位を
正確に拾い、流体圧切換装置の作動性を向上することを
目的とする。
て、アウタチューブ端部のケーブル軸方向に沿う変位を
正確に拾い、流体圧切換装置の作動性を向上することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、船体に固定さ
れる取付ブラケットに回動可能に支持される転舵軸に推
進ユニットを固定し、船体内に操舵ハンドルを設け、操
舵ハンドルに連結された操舵ケーブルのインナーケーブ
ル端部を操舵アームに連結するとともに、船体或いは取
付ブラケットに対し操舵方向には不動に操舵シリンダを
取付け、ピストンロッドを上記操舵アームに連結し、操
舵ケーブルのアウタチューブ端部に連結されて該アウタ
チューブ端部の変位を伝達する変位伝達部材を備え、変
位伝達部材が伝達する操舵ケーブルの変位に連動して駆
動され、上記操舵シリンダのピストンロッドを該操舵ケ
ーブルの操作方向に移動せしめるように該操舵シリンダ
への流体圧供給状態を切換える流体圧切換装置を備えて
構成される船舶推進機用操舵装置において、前記変位伝
達部材そのものを、アウタチューブ端部のケーブル軸方
向に沿う変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能に
ガイドするガイド部を設けてなるようにしたものであ
る。
れる取付ブラケットに回動可能に支持される転舵軸に推
進ユニットを固定し、船体内に操舵ハンドルを設け、操
舵ハンドルに連結された操舵ケーブルのインナーケーブ
ル端部を操舵アームに連結するとともに、船体或いは取
付ブラケットに対し操舵方向には不動に操舵シリンダを
取付け、ピストンロッドを上記操舵アームに連結し、操
舵ケーブルのアウタチューブ端部に連結されて該アウタ
チューブ端部の変位を伝達する変位伝達部材を備え、変
位伝達部材が伝達する操舵ケーブルの変位に連動して駆
動され、上記操舵シリンダのピストンロッドを該操舵ケ
ーブルの操作方向に移動せしめるように該操舵シリンダ
への流体圧供給状態を切換える流体圧切換装置を備えて
構成される船舶推進機用操舵装置において、前記変位伝
達部材そのものを、アウタチューブ端部のケーブル軸方
向に沿う変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能に
ガイドするガイド部を設けてなるようにしたものであ
る。
【０００７】
【作用】変位伝達部材は、ガイド部にガイドされること
により、アウタチューブ端部のケーブル軸方向に沿う変
位方向に平行な方向にのみ移動規制される。これによ
り、変位伝達部材は、アウタチューブ端部の振れ、曲げ
荷重等の外乱を拾うことなく、アウタチューブ端部のケ
ーブル軸方向に沿う変位を正確に拾う。従って、流体圧
切換装置を正確に駆動せしめ、操舵シリンダを操舵ケー
ブルの変位に応じて正確に作動させることができる。ま
た、変位伝達部材等に無理な力を加えることがなく、損
傷等の強度上の問題を生ずることがない。
により、アウタチューブ端部のケーブル軸方向に沿う変
位方向に平行な方向にのみ移動規制される。これによ
り、変位伝達部材は、アウタチューブ端部の振れ、曲げ
荷重等の外乱を拾うことなく、アウタチューブ端部のケ
ーブル軸方向に沿う変位を正確に拾う。従って、流体圧
切換装置を正確に駆動せしめ、操舵シリンダを操舵ケー
ブルの変位に応じて正確に作動させることができる。ま
た、変位伝達部材等に無理な力を加えることがなく、損
傷等の強度上の問題を生ずることがない。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の第１実施例が適用された操舵
装置を示す要部断面図、図２は図１の側面図、図３は図
１のIII −III 線に沿う断面図、図４は図１のIV−IV線
に沿う断面図、図５は操舵装置の全体構成を示す模式
図、図６は本発明の第２実施例を示す要部断面図、図７
は本発明の第３実施例を示す要部断面図である。
装置を示す要部断面図、図２は図１の側面図、図３は図
１のIII −III 線に沿う断面図、図４は図１のIV−IV線
に沿う断面図、図５は操舵装置の全体構成を示す模式
図、図６は本発明の第２実施例を示す要部断面図、図７
は本発明の第３実施例を示す要部断面図である。
【０００９】（第１実施例）（図１〜図５参照） 操舵装置１０は、船外機１１の推進ユニット１２を操舵
ケーブル１３により操舵可能とする。
ケーブル１３により操舵可能とする。
【００１０】ここで、推進ユニット１１は、船体に固定
されるクランプブラケット１５にチルト軸１６を介して
スイベルブラケット１７を揺動可能に支持し、スイベル
ブラケット１７に回動可能に支持される転舵軸１８に推
進ユニット１２を固定している。
されるクランプブラケット１５にチルト軸１６を介して
スイベルブラケット１７を揺動可能に支持し、スイベル
ブラケット１７に回動可能に支持される転舵軸１８に推
進ユニット１２を固定している。
【００１１】然るに、スイベルブラケット１７の前面に
は、ケーブルガイド１０１と操舵シリンダ１０２とを一
体に成形した組立体１００が取付けられている。組立体
１００は、チルト軸１６と別体とされ、該チルト軸１６
の側傍に、該チルト軸１６に対し平行配置される状態で
スイベルブラケット１７に取付けられている。このと
き、組立体１００にはボルト１０３により取付板１０４
が固定され、取付板１０４がボルト１０５によりスイベ
ルブラケット１７に固定されるようになっている。
は、ケーブルガイド１０１と操舵シリンダ１０２とを一
体に成形した組立体１００が取付けられている。組立体
１００は、チルト軸１６と別体とされ、該チルト軸１６
の側傍に、該チルト軸１６に対し平行配置される状態で
スイベルブラケット１７に取付けられている。このと
き、組立体１００にはボルト１０３により取付板１０４
が固定され、取付板１０４がボルト１０５によりスイベ
ルブラケット１７に固定されるようになっている。
【００１２】尚、ケーブルガイド１０１の内面ガイド部
１０１Ａには、後述する変位伝達部材４５のガイドパイ
プ部４５Ａがスライド自在に嵌入されている。
１０１Ａには、後述する変位伝達部材４５のガイドパイ
プ部４５Ａがスライド自在に嵌入されている。
【００１３】そして、操舵装置１０は、船体内の操縦席
に、操舵ハンドル１９を設け、操舵ハンドル１９のピニ
オン２０にラックバー２１にて連結された操舵ケーブル
１３のインナケーブル１３Ａの他端ロッドエンド２２を
上述のケーブルガイド１０１に嵌入されている変位伝達
部材４５のガイドパイプ部４５Ａ内面によって案内し、
該ロッドエンド２２の端部をリンク２３を介して操舵ア
ーム２４にヒンジ２４Ａにより連結している。操舵アー
ム２４は転舵軸１８と一体である。
に、操舵ハンドル１９を設け、操舵ハンドル１９のピニ
オン２０にラックバー２１にて連結された操舵ケーブル
１３のインナケーブル１３Ａの他端ロッドエンド２２を
上述のケーブルガイド１０１に嵌入されている変位伝達
部材４５のガイドパイプ部４５Ａ内面によって案内し、
該ロッドエンド２２の端部をリンク２３を介して操舵ア
ーム２４にヒンジ２４Ａにより連結している。操舵アー
ム２４は転舵軸１８と一体である。
【００１４】尚、操舵ケーブル１３はアウタチューブ１
３Ｂ内にインナケーブル１３Ａを挿通しており、アウタ
チューブ１３Ｂの一端部はラックバー２１のガイドハウ
ジング２１Ａに固定され、アウタチューブ１３Ｂの他端
部は後に詳述する油圧切換装置４１のスプール４４に変
位伝達部材４５を介して連結されている。
３Ｂ内にインナケーブル１３Ａを挿通しており、アウタ
チューブ１３Ｂの一端部はラックバー２１のガイドハウ
ジング２１Ａに固定され、アウタチューブ１３Ｂの他端
部は後に詳述する油圧切換装置４１のスプール４４に変
位伝達部材４５を介して連結されている。
【００１５】また、操舵装置１０は、上述の操舵シリン
ダ１０２のピストン２７に連結されているピストンロッ
ド２８の端部を、後に詳述する如くの構造により、前記
ロッドエンド２２の端部と共に前記リンク２３を介して
前記操舵アーム２４に連結している。
ダ１０２のピストン２７に連結されているピストンロッ
ド２８の端部を、後に詳述する如くの構造により、前記
ロッドエンド２２の端部と共に前記リンク２３を介して
前記操舵アーム２４に連結している。
【００１６】操舵シリンダ１０２は上記ピストン２７の
ための左右室３０Ａ、３０Ｂを有しており、ピストンロ
ッド２８が突出する側の端部にはキャップ３１が螺着さ
れている。キャップ３１の内径部にはシールリング３２
Ａが装着され、その外径部にはシールリング３２Ｂが装
着されている。
ための左右室３０Ａ、３０Ｂを有しており、ピストンロ
ッド２８が突出する側の端部にはキャップ３１が螺着さ
れている。キャップ３１の内径部にはシールリング３２
Ａが装着され、その外径部にはシールリング３２Ｂが装
着されている。
【００１７】ケーブルガイド１０１は操舵シリンダ１０
２と平行をなすように設定されており、前述の如く、イ
ンナーケーブル１３Ａのロッドエンド２２が摺接する変
位伝達部材４５のガイドパイプ部４５Ａが嵌入されてい
る。そして、変位伝達部材４５のガイドパイプ部４５Ａ
において、ロッドエンド２２が突出する側の端部にはキ
ャップ３４が封着されている。キャップ３４の内径部に
はシールリング３５が装着されている。尚、変位伝達部
材４５のガイドパイプ部４５Ａにおいて、ケーブルガイ
１０１との両端嵌入部には、シール部材４５Ｂ、４５Ｃ
が封着されている。
２と平行をなすように設定されており、前述の如く、イ
ンナーケーブル１３Ａのロッドエンド２２が摺接する変
位伝達部材４５のガイドパイプ部４５Ａが嵌入されてい
る。そして、変位伝達部材４５のガイドパイプ部４５Ａ
において、ロッドエンド２２が突出する側の端部にはキ
ャップ３４が封着されている。キャップ３４の内径部に
はシールリング３５が装着されている。尚、変位伝達部
材４５のガイドパイプ部４５Ａにおいて、ケーブルガイ
１０１との両端嵌入部には、シール部材４５Ｂ、４５Ｃ
が封着されている。
【００１８】操舵シリンダ１０２から突出するピストン
ロッド２８の端部には接続ブロック３６が螺着され、こ
の接続ブロック３６には、変位伝達部材４５のガイドパ
イプ部４５Ａから突出するインナーケーブル１３Ａのロ
ッドエンド２２がボルト３７により連結されている。そ
して、接続ブロック３６にはヒンジ２４Ｂにより前述の
リンク２３が連結される。これにより、インナーケーブ
ル１３Ａのロッドエンド２２の端部と、操舵シリンダ１
０２のピストンロッド２８の端部とが共にリンク２３を
介して操舵アーム２４に連結されることになる。
ロッド２８の端部には接続ブロック３６が螺着され、こ
の接続ブロック３６には、変位伝達部材４５のガイドパ
イプ部４５Ａから突出するインナーケーブル１３Ａのロ
ッドエンド２２がボルト３７により連結されている。そ
して、接続ブロック３６にはヒンジ２４Ｂにより前述の
リンク２３が連結される。これにより、インナーケーブ
ル１３Ａのロッドエンド２２の端部と、操舵シリンダ１
０２のピストンロッド２８の端部とが共にリンク２３を
介して操舵アーム２４に連結されることになる。
【００１９】更に、操舵装置１０は、不図示のポンプユ
ニットからオイルクーラ、オイルフィルタを介して圧送
される油を操舵シリンダ１０２の左右室３０Ａ、３０Ｂ
に導き、操舵ハンドル１９に加える操舵力をアシストす
るための油圧切換装置４１を備えている。
ニットからオイルクーラ、オイルフィルタを介して圧送
される油を操舵シリンダ１０２の左右室３０Ａ、３０Ｂ
に導き、操舵ハンドル１９に加える操舵力をアシストす
るための油圧切換装置４１を備えている。
【００２０】油圧切換装置４１は、操舵シリンダ１０２
のピストンロッド２８が突出しない側の端部において、
ボルト４２によって操舵シリンダ１０２に固定されるス
プールハウジング４３と、ハウジング４３内に収容され
るスプール４４とを有して構成されている。そして、ス
プールハウジング４３から突出しているスプール４４の
端部には変位伝達部材４５の一端部が固定されている。
変位伝達部材４５の他端ガイドパイプ部４５Ａの基部は
操舵ケーブル１３のインナケーブル１３Ａ回りを包囲す
る環状部４５Ｄとされ、この環状部４５Ｄの一端部に接
続されている筒状ねじ部４５Ｅには、アウタチューブ１
３Ｂの他端部に係着されているねじキャップ４６が螺着
されている。
のピストンロッド２８が突出しない側の端部において、
ボルト４２によって操舵シリンダ１０２に固定されるス
プールハウジング４３と、ハウジング４３内に収容され
るスプール４４とを有して構成されている。そして、ス
プールハウジング４３から突出しているスプール４４の
端部には変位伝達部材４５の一端部が固定されている。
変位伝達部材４５の他端ガイドパイプ部４５Ａの基部は
操舵ケーブル１３のインナケーブル１３Ａ回りを包囲す
る環状部４５Ｄとされ、この環状部４５Ｄの一端部に接
続されている筒状ねじ部４５Ｅには、アウタチューブ１
３Ｂの他端部に係着されているねじキャップ４６が螺着
されている。
【００２１】即ち、油圧切換装置４１は、操舵ハンドル
１９による操舵ケーブル１３の操作時に、変位伝達部材
４５が伝達するアウタチューブ１３Ｂ端部の反動変位を
スプール４４に伝えられ、操舵シリンダ１０２のピスト
ンロッド２８を操舵ケーブル１３の操舵方向に移動せし
めるように該操舵シリンダ１０２への油圧供給状態を切
換える。
１９による操舵ケーブル１３の操作時に、変位伝達部材
４５が伝達するアウタチューブ１３Ｂ端部の反動変位を
スプール４４に伝えられ、操舵シリンダ１０２のピスト
ンロッド２８を操舵ケーブル１３の操舵方向に移動せし
めるように該操舵シリンダ１０２への油圧供給状態を切
換える。
【００２２】このとき、変位伝達部材４５は、そのガイ
ドパイプ部４５Ａを前述の如く、ケーブルガイド１０１
の内面ガイド部１０１Ａにスライド自在に嵌入され、結
果としてアウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸方向に
沿う反動変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能に
ガイドされる。
ドパイプ部４５Ａを前述の如く、ケーブルガイド１０１
の内面ガイド部１０１Ａにスライド自在に嵌入され、結
果としてアウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸方向に
沿う反動変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能に
ガイドされる。
【００２３】また、この実施例において、ケーブルガイ
ド１０１と操舵シリンダ１０２の組立体１００は、図
３、図４に示す如くの取付状態下で、ケーブルガイド１
０１、操舵シリンダ１０２の両中心軸を含む水平面に対
し、上下対称形状である。従って、組立体１００は、取
付板１０４に固定するためのボルト１０３の取付ボスと
して、上記水平面に対して上下対称をなす２つのボス１
０６Ａ、１０６Ｂを有しており（図４参照）、スイベル
ブラケット１７に対する組立体１００の取付姿勢を容易
に上下反転可能としている。組立体１００の取付姿勢を
上述の如くに上下反転する場合には、操舵ケーブル１３
の取回し位置を、図５の右舷側から容易に左舷側に変更
できる。
ド１０１と操舵シリンダ１０２の組立体１００は、図
３、図４に示す如くの取付状態下で、ケーブルガイド１
０１、操舵シリンダ１０２の両中心軸を含む水平面に対
し、上下対称形状である。従って、組立体１００は、取
付板１０４に固定するためのボルト１０３の取付ボスと
して、上記水平面に対して上下対称をなす２つのボス１
０６Ａ、１０６Ｂを有しており（図４参照）、スイベル
ブラケット１７に対する組立体１００の取付姿勢を容易
に上下反転可能としている。組立体１００の取付姿勢を
上述の如くに上下反転する場合には、操舵ケーブル１３
の取回し位置を、図５の右舷側から容易に左舷側に変更
できる。
【００２４】次に、上記操舵装置１０の作動について説
明する。 (1) 中立モード 操舵ハンドル１９が中立位置にあるとき、スプール４４
が中立位置に設定され、油圧切換装置４１は操舵シリン
ダ１０２の両室３０Ａ、３０Ｂの圧力をバランスさせ
る。このため、ピストン２７、ピストンロッド２８の移
動はなく、操舵アーム２４に操舵アシスト力の付与はな
い。
明する。 (1) 中立モード 操舵ハンドル１９が中立位置にあるとき、スプール４４
が中立位置に設定され、油圧切換装置４１は操舵シリン
ダ１０２の両室３０Ａ、３０Ｂの圧力をバランスさせ
る。このため、ピストン２７、ピストンロッド２８の移
動はなく、操舵アーム２４に操舵アシスト力の付与はな
い。
【００２５】(2) 操舵ハンドル１９が左操舵せしめられ
ると、操舵ケーブル１３のインナケーブル１３Ａとロッ
ドエンド２２が図中左方向に移動せしめられる。このと
き、ロッドエンド２２、及びインナケーブル１３Ａには
推進ユニット１２側に作用する操舵抵抗力が作用し、該
ロッドエンド２２を右方向へ戻そうとする。然るに、操
舵ケーブル１３の配索状態は図５の如くの曲げ部を有し
ており、中間部は屈曲自在となっている。このため、操
舵ケーブル１３のアウタチューブ１３Ｂは、上記ロッド
エンド２２、及びインナケーブル１３Ａの右方向への移
動力を受けて、当該右方向へ反動変位せしめられる。こ
こで、アウタチューブ１３Ｂの端部は変位伝達部材４５
を介してスプール４４と一体であり、結果として、スプ
ール４４は上記インナケーブル１３Ａの右方向への移動
とともに右方向へ移動することとなる。これにより、油
圧切換装置４１はポンプユニットからの高圧油を操舵シ
リンダ２６の右室３０Ｂに流入し、ピストン２７、ピス
トンロッド２８をインナケーブル１３Ａの操作方向と同
一の左方向へ移動し、操舵アーム２４に左操舵の操舵ア
シスト力を付与する。
ると、操舵ケーブル１３のインナケーブル１３Ａとロッ
ドエンド２２が図中左方向に移動せしめられる。このと
き、ロッドエンド２２、及びインナケーブル１３Ａには
推進ユニット１２側に作用する操舵抵抗力が作用し、該
ロッドエンド２２を右方向へ戻そうとする。然るに、操
舵ケーブル１３の配索状態は図５の如くの曲げ部を有し
ており、中間部は屈曲自在となっている。このため、操
舵ケーブル１３のアウタチューブ１３Ｂは、上記ロッド
エンド２２、及びインナケーブル１３Ａの右方向への移
動力を受けて、当該右方向へ反動変位せしめられる。こ
こで、アウタチューブ１３Ｂの端部は変位伝達部材４５
を介してスプール４４と一体であり、結果として、スプ
ール４４は上記インナケーブル１３Ａの右方向への移動
とともに右方向へ移動することとなる。これにより、油
圧切換装置４１はポンプユニットからの高圧油を操舵シ
リンダ２６の右室３０Ｂに流入し、ピストン２７、ピス
トンロッド２８をインナケーブル１３Ａの操作方向と同
一の左方向へ移動し、操舵アーム２４に左操舵の操舵ア
シスト力を付与する。
【００２６】(3) 右転舵モード 上記(2) の左転舵モードと逆方向の作動となる。
【００２７】次に、本実施例の作用について説明する。
変位伝達部材４５は、そのガイドパイプ部４５Ａをケー
ブルガイド１０１の内面ガイド部１０１Ａにガイドされ
ることにより、アウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸
方向に沿う変位方向に平行な方向にのみ移動規制され
る。これにより、変位伝達部材４５は、アウタチューブ
１３Ｂ端部の振れ、曲げ荷重等の外乱を拾うことなく、
アウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸方向に沿う変位
を正確に拾い、この変位をスプール４４に伝える。従っ
て、油圧切換装置４１を正確に駆動せしめ、操舵シリン
ダ１０２を操舵ケーブル１３の変位に応じて正確に作動
させることができる。また、変位伝達部材４５、スプー
ル４４に無理な力を加えることがなく、損傷等の強度上
の問題を生ずることがない。
変位伝達部材４５は、そのガイドパイプ部４５Ａをケー
ブルガイド１０１の内面ガイド部１０１Ａにガイドされ
ることにより、アウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸
方向に沿う変位方向に平行な方向にのみ移動規制され
る。これにより、変位伝達部材４５は、アウタチューブ
１３Ｂ端部の振れ、曲げ荷重等の外乱を拾うことなく、
アウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸方向に沿う変位
を正確に拾い、この変位をスプール４４に伝える。従っ
て、油圧切換装置４１を正確に駆動せしめ、操舵シリン
ダ１０２を操舵ケーブル１３の変位に応じて正確に作動
させることができる。また、変位伝達部材４５、スプー
ル４４に無理な力を加えることがなく、損傷等の強度上
の問題を生ずることがない。
【００２８】また、本実施例においては、変位伝達部材
４５のガイドパイプ部４５Ａの一端部をキャップ３４に
よって封止し、他端部をキャップ４６によって封止して
いる。従って、ガイドパイプ部４５Ａへの海水、異物浸
入を防止し、ガイドパイプ部４５Ａ内面の腐食やガイド
パイプ部４５Ａ内におけるロッドエンド２２の固着を生
ずることがない。
４５のガイドパイプ部４５Ａの一端部をキャップ３４に
よって封止し、他端部をキャップ４６によって封止して
いる。従って、ガイドパイプ部４５Ａへの海水、異物浸
入を防止し、ガイドパイプ部４５Ａ内面の腐食やガイド
パイプ部４５Ａ内におけるロッドエンド２２の固着を生
ずることがない。
【００２９】（第２実施例）（図６参照） 第２実施例が第１実施例と異なる点は、変位伝達部材４
５のアウタチューブ１３Ｂ端部との連結部と、スプール
４４との連結部の中間部をガイドバー部２０１とし、こ
のガイドバー部２０１を組立体１００に設けたガイド孔
２０２にて貫通ガイドせしめたものである。ガイド孔２
０２は、ケーブルガイド１０１のガイド面３３に平行配
置されている。これにより、変位伝達部材４５は、ガイ
ドバー部２０１をガイド孔２０２により摺接ガイドさ
れ、結果としてアウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸
方向に沿う変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能
にガイドされる。尚、インナーケーブル１３Ａのロッド
エンド２２はケーブルガイド１０１のガイド面３３によ
り摺接ガイドされる。また、変位伝達部材４５の環状部
４５Ｄの他端部と、これに相対するケーブルガイド１０
１の端部とは、インナーケーブル１３Ａの挿通路回りを
囲むベローズシール４７の両端部がバンド締結される。
５のアウタチューブ１３Ｂ端部との連結部と、スプール
４４との連結部の中間部をガイドバー部２０１とし、こ
のガイドバー部２０１を組立体１００に設けたガイド孔
２０２にて貫通ガイドせしめたものである。ガイド孔２
０２は、ケーブルガイド１０１のガイド面３３に平行配
置されている。これにより、変位伝達部材４５は、ガイ
ドバー部２０１をガイド孔２０２により摺接ガイドさ
れ、結果としてアウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸
方向に沿う変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能
にガイドされる。尚、インナーケーブル１３Ａのロッド
エンド２２はケーブルガイド１０１のガイド面３３によ
り摺接ガイドされる。また、変位伝達部材４５の環状部
４５Ｄの他端部と、これに相対するケーブルガイド１０
１の端部とは、インナーケーブル１３Ａの挿通路回りを
囲むベローズシール４７の両端部がバンド締結される。
【００３０】（第３実施例）（図７参照） 第３実施例が第２実施例と異なる点は、変位伝達部材４
５のアウタチューブ１３Ｂ端部との連結部と、スプール
４４との連結部の中間部にガイドバー部３０１を突設
し、このガイドバー部３０１を組立体１００に設けたガ
イド孔３０２に挿入ガイドしたものである。ガイド孔３
０２は、ケーブルガイド１０１のガイド面３３に平行配
置されている。これにより、変位伝達部材４５は、ガイ
ドバー部３０１をガイド孔３０２により摺接ガイドさ
れ、結果としてアウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸
方向に沿う変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能
にガイドされる。
５のアウタチューブ１３Ｂ端部との連結部と、スプール
４４との連結部の中間部にガイドバー部３０１を突設
し、このガイドバー部３０１を組立体１００に設けたガ
イド孔３０２に挿入ガイドしたものである。ガイド孔３
０２は、ケーブルガイド１０１のガイド面３３に平行配
置されている。これにより、変位伝達部材４５は、ガイ
ドバー部３０１をガイド孔３０２により摺接ガイドさ
れ、結果としてアウタチューブ１３Ｂ端部のケーブル軸
方向に沿う変位方向に平行な移動ライン上にて移動可能
にガイドされる。
【００３１】尚、本発明の実施において、変位伝達部材
の出力をセンサにより検出し、このセンサの検出結果に
基づいて流体圧切換装置を作動させるものとしても良
い。
の出力をセンサにより検出し、このセンサの検出結果に
基づいて流体圧切換装置を作動させるものとしても良
い。
【００３２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、船舶推進
機用操舵装置において、アウタチューブ端部のケーブル
軸方向に沿う変位を正確に拾い、流体圧切換装置の作動
性を向上することができる。
機用操舵装置において、アウタチューブ端部のケーブル
軸方向に沿う変位を正確に拾い、流体圧切換装置の作動
性を向上することができる。
【図１】図１は本発明の第１実施例が適用された操舵装
置を示す要部断面図である。
置を示す要部断面図である。
【図２】図２は図１の側面図である。
【図３】図３は図１のIII −III 線に沿う断面図であ
る。
る。
【図４】図４は図１のIV−IV線に沿う断面図である。
【図５】図５は操舵装置の全体構成を示す模式図であ
る。
る。
【図６】図６は本発明の第２実施例を示す要部断面図で
ある。
ある。
【図７】図７は本発明の第３実施例を示す要部断面図で
ある。
ある。
１０ 操舵装置 １１ 船外機 １２ 推進ユニット １３ 操舵ケーブル １５ クランプブラケット １６ チルト軸 １７ スイベルブラケット １８ 転舵軸 １９ 操舵ハンドル ２４ 操舵アーム ２８ ピストンロッド ４１ 油圧切換装置 ４５ 変位伝達部材 １００ 組立体 １０１ ケーブルガイド １０１Ａ 内面ガイド部 １０２ 操舵シリンダ
Claims (1)
- 【請求項１】 船体に固定される取付ブラケットに回動
可能に支持される転舵軸に推進ユニットを固定し、船体
内に操舵ハンドルを設け、操舵ハンドルに連結された操
舵ケーブルのインナーケーブル端部を操舵アームに連結
するとともに、船体或いは取付ブラケットに対し操舵方
向には不動に操舵シリンダを取付け、ピストンロッドを
上記操舵アームに連結し、操舵ケーブルのアウタチュー
ブ端部に連結されて該アウタチューブ端部の変位を伝達
する変位伝達部材を備え、変位伝達部材が伝達する操舵
ケーブルの変位に連動して駆動され、上記操舵シリンダ
のピストンロッドを該操舵ケーブルの操作方向に移動せ
しめるように該操舵シリンダへの流体圧供給状態を切換
える流体圧切換装置を備えて構成される船舶推進機用操
舵装置において、前記変位伝達部材そのものを、アウタ
チューブ端部のケーブル軸方向に沿う変位方向に平行な
移動ライン上にて移動可能にガイドするガイド部を設け
てなることを特徴とする船舶推進機用操舵装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4129391A JPH05294285A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 船舶推進機用操舵装置 |
| US08/042,123 US5328394A (en) | 1992-04-23 | 1993-04-02 | Steering system for marine propulsion unit |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4129391A JPH05294285A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 船舶推進機用操舵装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05294285A true JPH05294285A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=15008422
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4129391A Withdrawn JPH05294285A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 船舶推進機用操舵装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5328394A (ja) |
| JP (1) | JPH05294285A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5601463A (en) * | 1995-06-26 | 1997-02-11 | Kobelt; Jacob | Fluid actuated cylinder with outboard motor mounting |
| US5658177A (en) * | 1995-09-01 | 1997-08-19 | Imo Industries, Inc. | Mounting arrangement for engine steering cylinder |
| US6283806B1 (en) | 2000-05-22 | 2001-09-04 | Brunswick Corporation | Locking mechanism for an outboard motor |
| JP2003285797A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-07 | Soqi Inc | 船用パワーステアリングの駆動方法及び装置 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4419084A (en) * | 1979-12-26 | 1983-12-06 | Outboard Marine Corporation | Power assisted steering for marine propulsion device |
| US4568292A (en) * | 1983-12-05 | 1986-02-04 | Outboard Marine Corporation | Hydraulic assistance device for use in a steering system |
| US4744777A (en) * | 1987-03-23 | 1988-05-17 | Outboard Marine Corporation | Power steering system for marine propulsion device |
| JP2795675B2 (ja) * | 1989-04-28 | 1998-09-10 | スズキ株式会社 | 船外機のパワーステアリング装置 |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP4129391A patent/JPH05294285A/ja not_active Withdrawn
-
1993
- 1993-04-02 US US08/042,123 patent/US5328394A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5328394A (en) | 1994-07-12 |
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| JPH06107286A (ja) | 船舶推進機用操舵装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |