JPH0529416Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0529416Y2 JPH0529416Y2 JP1986152506U JP15250686U JPH0529416Y2 JP H0529416 Y2 JPH0529416 Y2 JP H0529416Y2 JP 1986152506 U JP1986152506 U JP 1986152506U JP 15250686 U JP15250686 U JP 15250686U JP H0529416 Y2 JPH0529416 Y2 JP H0529416Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- cylinder head
- head gasket
- metal substrate
- bead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は金属製シリンダヘツドガスケツトに係
り、特に内燃機関用金属製積層タイプのシリンダ
ヘツドガスケツトに関するものである。
り、特に内燃機関用金属製積層タイプのシリンダ
ヘツドガスケツトに関するものである。
自動車用エンジン等に使用する金属製シリンダ
ヘツドガスケツトは例えば第３図に示すように、
ヘツドガスケツト１にヘツドボルト孔２、水孔
３、ボア孔４、油孔５、外周ビード６、ボアビー
ド７等が設けられている。
ヘツドガスケツトは例えば第３図に示すように、
ヘツドガスケツト１にヘツドボルト孔２、水孔
３、ボア孔４、油孔５、外周ビード６、ボアビー
ド７等が設けられている。
このようなガスケツトとしては基板（芯板）の
両面に上記ビードを設けた２枚副板（シール板）
から構成された３枚積層タイプが知られている。
この３枚積層タイプのガスケツトにはビードのヘ
タリ防止や、シリンダヘツドとシリンダブロツク
の変形により生ずるボア部の隙間を埋め運転中の
隙間変位をおさえる等の目的のため、第４図に示
すように芯板１０表面の片側面である上側面ある
いは下側面のシール板１１ａ，１１ｂのボア近傍
にメツキ１２等の被覆を施したり、第５図に示す
ように芯板１０の片側面にメツキ１２等を施した
ものがある。
両面に上記ビードを設けた２枚副板（シール板）
から構成された３枚積層タイプが知られている。
この３枚積層タイプのガスケツトにはビードのヘ
タリ防止や、シリンダヘツドとシリンダブロツク
の変形により生ずるボア部の隙間を埋め運転中の
隙間変位をおさえる等の目的のため、第４図に示
すように芯板１０表面の片側面である上側面ある
いは下側面のシール板１１ａ，１１ｂのボア近傍
にメツキ１２等の被覆を施したり、第５図に示す
ように芯板１０の片側面にメツキ１２等を施した
ものがある。
上記３枚積層タイプの金属製シリンダヘツドガ
スケツトにおいては上下２枚のビード付きシール
板１１ａ，１１ｂとしては耐蝕性の強いステンレ
ス板が用いられ、一方中央の芯板１０としては、
コスト低減のために鉄板が用いられることが多
い。エンジンのシリンダヘツドガスケツトの場合
には、燃焼ガスや冷却水、潤滑油をシールする
が、このシール部分においては、芯板はこれらの
流体が接する。長期間使用していると、これら流
体中に含まれる腐蝕性成分のために、芯板のシー
ル部付近が腐蝕される可能性がある。つまり、こ
れらシール部分は、ヘツドやブロツクの変形及び
シール部自身の腐蝕のために面圧が低下する等の
問題があつた。
スケツトにおいては上下２枚のビード付きシール
板１１ａ，１１ｂとしては耐蝕性の強いステンレ
ス板が用いられ、一方中央の芯板１０としては、
コスト低減のために鉄板が用いられることが多
い。エンジンのシリンダヘツドガスケツトの場合
には、燃焼ガスや冷却水、潤滑油をシールする
が、このシール部分においては、芯板はこれらの
流体が接する。長期間使用していると、これら流
体中に含まれる腐蝕性成分のために、芯板のシー
ル部付近が腐蝕される可能性がある。つまり、こ
れらシール部分は、ヘツドやブロツクの変形及び
シール部自身の腐蝕のために面圧が低下する等の
問題があつた。
上記問題点は本考案によれば基板の両面に該基
板より耐蝕性が高くシール部にビードを有するス
テンレス製シール板を配設した積層タイプの金属
製シリンダヘツドガスケツトにおいて、シール板
のビードが金属基板に接する位置よりも金属基板
端面側で金属基板の両面に耐蝕性のあるメツキが
施されていることを特徴とする金属製シリンダヘ
ツドガスケツトにより解決される。
板より耐蝕性が高くシール部にビードを有するス
テンレス製シール板を配設した積層タイプの金属
製シリンダヘツドガスケツトにおいて、シール板
のビードが金属基板に接する位置よりも金属基板
端面側で金属基板の両面に耐蝕性のあるメツキが
施されていることを特徴とする金属製シリンダヘ
ツドガスケツトにより解決される。
すなわち本考案によれば、シール板のシール部
近傍の両面に耐蝕性のあるメツキ処理がなされて
いるので基板耐蝕性の向上はもちろん、変形歪も
シール板両面でほゞ均等とすることができる。
近傍の両面に耐蝕性のあるメツキ処理がなされて
いるので基板耐蝕性の向上はもちろん、変形歪も
シール板両面でほゞ均等とすることができる。
本考案において、特に、ボア孔等の孔部周囲
（シール部）付近のみにメツキを施すことにより
その部分においてだけシール板の厚さが増大し、
その分、面圧が高くなり、その部分の基板の変形
量を抑えることができる。
（シール部）付近のみにメツキを施すことにより
その部分においてだけシール板の厚さが増大し、
その分、面圧が高くなり、その部分の基板の変形
量を抑えることができる。
本考案では基板（芯材）が鉄板であることがコ
スト低減上好ましく、またメツキはクロムメツ
キ、亜鉛メツキ、アルミニウムメツキ等が耐蝕性
のあるメツキとして用いられる。
スト低減上好ましく、またメツキはクロムメツ
キ、亜鉛メツキ、アルミニウムメツキ等が耐蝕性
のあるメツキとして用いられる。
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第１図及び第２図は本考案の実施例を説明する
ための第３図のAA断面図である。ただし外部ビ
ード側は省略されている。
ための第３図のAA断面図である。ただし外部ビ
ード側は省略されている。
第１図に示すようにこのガスケツト１はステン
レス製上側シール板１１ａ、下側シール板１１ｂ
及び芯板１０からなつている。上下シール板１１
ａ，１１ｂには波形のビード７ａ，７ｂが設けら
れている。芯板１０のボア孔４に面する芯板端面
付近（ビード７が芯板に接する位置よりも端面側
で端面および端面近傍の芯板両面部分）には耐蝕
性のあるクロムメツキ１２が施されている。この
ガスケツト１が使用される時はシリンダヘツドと
シリンダブロツク（共に図示せず）との間に挿入
し、ヘツドボルト（図示せず）により締付ける。
締め付けによつて、シール板のビード７が圧縮さ
れ変形して、シール板１１ｂのビードメツキ１２
に接している状態に加えて、シール板１１ａのビ
ードもメツキ１２に接することになる。
レス製上側シール板１１ａ、下側シール板１１ｂ
及び芯板１０からなつている。上下シール板１１
ａ，１１ｂには波形のビード７ａ，７ｂが設けら
れている。芯板１０のボア孔４に面する芯板端面
付近（ビード７が芯板に接する位置よりも端面側
で端面および端面近傍の芯板両面部分）には耐蝕
性のあるクロムメツキ１２が施されている。この
ガスケツト１が使用される時はシリンダヘツドと
シリンダブロツク（共に図示せず）との間に挿入
し、ヘツドボルト（図示せず）により締付ける。
締め付けによつて、シール板のビード７が圧縮さ
れ変形して、シール板１１ｂのビードメツキ１２
に接している状態に加えて、シール板１１ａのビ
ードもメツキ１２に接することになる。
第１図においてはボア孔４付近のシール部につ
いて示したが、水孔３や油孔５付近の場合につい
ても同様にメツキを施し必要があれば場所により
メツキ厚さを変えてもよい。
いて示したが、水孔３や油孔５付近の場合につい
ても同様にメツキを施し必要があれば場所により
メツキ厚さを変えてもよい。
また第２図のようにビード７ａ，７ｂが対向す
る様にレイアウトしても良い。
る様にレイアウトしても良い。
以上説明したように本考案によれば芯板の耐蝕
性が向上するために、ヘツドガスケツトとしての
寿命も向上する。またシール部の芯板は、メツキ
のために、わずかではあるが板厚が厚くなる。こ
の板厚増加のためにシール部の面圧が上昇する効
果が生じシール機能が増大する。面圧の上昇の程
度は施したメツキの厚さにより異なるので、必要
とする面圧がメツキ厚さの制御により設定可能と
なる。
性が向上するために、ヘツドガスケツトとしての
寿命も向上する。またシール部の芯板は、メツキ
のために、わずかではあるが板厚が厚くなる。こ
の板厚増加のためにシール部の面圧が上昇する効
果が生じシール機能が増大する。面圧の上昇の程
度は施したメツキの厚さにより異なるので、必要
とする面圧がメツキ厚さの制御により設定可能と
なる。
以上のように本考案は、メタルのヘツドガスケ
ツトシール性がビードの形成のみでは不充分な場
合に極めて有効な手法であり、また芯板のシール
部近傍の腐蝕も同時に防止することができる、従
来にない機能を持つたヘツドガスケツトを提供す
ることが可能となる。
ツトシール性がビードの形成のみでは不充分な場
合に極めて有効な手法であり、また芯板のシール
部近傍の腐蝕も同時に防止することができる、従
来にない機能を持つたヘツドガスケツトを提供す
ることが可能となる。
また、従来は、メツキが板の片側のみに施こさ
れていたため、メツキされていない側のビードは
変形（生じる応力）が大きくなり、クラツクが生
じていたが、本案では、中板の両側にメツキを施
こすため上下両ビードの変形がおさえられクラツ
ク防止に対し有効である。
れていたため、メツキされていない側のビードは
変形（生じる応力）が大きくなり、クラツクが生
じていたが、本案では、中板の両側にメツキを施
こすため上下両ビードの変形がおさえられクラツ
ク防止に対し有効である。
第１図及び第２図は本考案の実施例を説明する
ための第３図のAA断面図であり、第３図は金属
製シリンダヘツドガスケツトの平面図であり、第
４図及び第５図は従来のガスケツトを説明するた
めの第３図のAA断面図である。 １……ヘツドガスケツト、２……ヘツドボルト
孔、３……水孔、４……ボア孔、５……油孔、６
……外周ビード、７……ボアビード、１０……芯
板、１１……シール板、１２……メツキ。
ための第３図のAA断面図であり、第３図は金属
製シリンダヘツドガスケツトの平面図であり、第
４図及び第５図は従来のガスケツトを説明するた
めの第３図のAA断面図である。 １……ヘツドガスケツト、２……ヘツドボルト
孔、３……水孔、４……ボア孔、５……油孔、６
……外周ビード、７……ボアビード、１０……芯
板、１１……シール板、１２……メツキ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 １ 金属基板の両面に、該金属基板より耐食性が
高くかつシール部にビードを有するステンレス
製シール板を配設した積層タイプの金属製シリ
ンダヘツドガスケツトにおいて、 前記シール板のビードが前記金属基板に接す
る位置よりも金属基板端面側で該金属基板の両
面に耐食性のあるメツキが施されていることを
特徴とする金属製シリンダヘツドガスケツト。 ２ 前記金属基板が鉄板である実用新案登録請求
の範囲第１項記載の金属製シリンダヘツドガス
ケツト。 ３ 前記メツキがクロムメツキ、亜鉛メツキ及び
アルミニウムメツキである実用新案登録請求の
範囲第１項記載の金属製シリンダヘツドガスケ
ツト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986152506U JPH0529416Y2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986152506U JPH0529416Y2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6359262U JPS6359262U (ja) | 1988-04-20 |
| JPH0529416Y2 true JPH0529416Y2 (ja) | 1993-07-28 |
Family
ID=31070545
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986152506U Expired - Lifetime JPH0529416Y2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0529416Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2696423B2 (ja) * | 1990-08-07 | 1998-01-14 | 株式会社ケットアンドケット | 金属ガスケット |
| JP4631128B2 (ja) * | 2000-04-17 | 2011-02-16 | 大豊工業株式会社 | シリンダヘッドガスケット |
| KR100975364B1 (ko) * | 2008-03-05 | 2010-08-12 | 동아공업 주식회사 | 절곡단이 형성된 가스켓 |
| KR20160053951A (ko) * | 2013-09-10 | 2016-05-13 | 페더럴-모걸 코오포레이숀 | 코팅이 없는 실린더 헤드 개스켓 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5879052U (ja) * | 1981-11-24 | 1983-05-28 | 株式会社丸三パツキング製作所 | 内燃機関のシリンダヘッド用メタルガスケット |
-
1986
- 1986-10-06 JP JP1986152506U patent/JPH0529416Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6359262U (ja) | 1988-04-20 |
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