JPH05294086A - 印刷版用アルミニウム板の表面処理方法 - Google Patents
印刷版用アルミニウム板の表面処理方法Info
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Abstract
いて、表面処理液の使用量を軽減し、それに伴う廃液処
理設備及びアルミニウムイオン除去処理費用を軽減し、
表面処理条件の安定化と共に表面処理コスト低減に貢献
する。 【構成】 表面処理工程に循環使用する酸性処理液の一
部からイオン交換膜を用いた電気透析槽により酸性表面
処理液を回収し、回収した液を循環使用する処理液と混
合し処理液中のアルミニウムイオン濃度を所定の濃度に
保つ表面処理方法にあって、該回収液を表面処理工程の
通電量に比例した流量表面処理槽に補給する。または該
回収液を一定流量表面処理液槽に補給する。あるいは電
気透析槽の通電量を該表面処理工程の通電量に比例した
通電量にする。
Description
板の表面処理方法に関する、特に電解処理液中のアルミ
イオン濃度を一定に保つための方法であり、電気化学的
粗面化工程処理液、陽極酸化皮膜工程処理液、又は電気
化学的エッチング工程処理液にも利用できる。
には多様な処理液が用いられている。例えば電気化学的
に粗面化する工程では硝酸、並びに塩酸が一般的に用い
られており、また、陽極酸化工程では硫酸などが用いら
れている。一方、平版印刷版用支持体としては、アルミ
ニウムまたはアルミニウム合金が用いられており、上述
の処理液の中のアルミニウムイオン濃度によって、大き
く処理後の表面形状などが異なるので、アルミニウムイ
オン濃度を一定に保つことは重要なことである。
場合、硝酸濃度としては、5g/リットル〜30g/リ
ットルが適当であるが、アルミニウムイオン濃度も5g
/リットル〜15g/リットル付近で、最も均一に砂目
立てがし易い。また、硫酸で陽極酸化を行う場合も、硫
酸濃度としては100〜300g/リットルが適当であ
るが、アルミニウムイオン濃度が15g/リットルを越
えると、均一にアルミニウム表面に皮膜が出来なくな
る。
は、系内の処理液を系外に排出してアルミニウムイオン
濃度を一定に保つか、特開昭57−192300号公報
のようにイオン交換樹脂を用いてアルミニウムイオンを
イオン交換樹脂に吸着させ、アルミニウムイオン濃度を
一定に保つ方法あるいは、本発明者らが既に提案してい
る特願平2−247319号明細書、特開平1−200
992号公報のように表面処理液からイオン交換膜によ
りアルミニウムイオンを分離し、酸性表面処理液を回収
し、回収した液を循環使用する処理液と混合し処理液中
のアルミニウムイオン濃度を所定の濃度に保つ表面処理
方法がある。
理液を、アルミニウムイオンを系外で調節する方法は、
アルミニウムイオンと共に処理液を排出しなければなら
ず、処理液の使用量が非常に大きくなるという問題点が
あり、廃液処理の負荷も大であった。また、イオン交換
樹脂でアルミニウムイオンを吸着してアルミニウムイオ
ンを系外に排出する方法は、アルミニウムイオンの除去
率が低く、また、除去率が低い為に多量の樹脂が必要で
あり、しかも、3ケ月に1回程度交換しなくてはなら
ず、ランニングコストが非常に大きくなるという問題点
があった。
イオンを系外に分離排出することによりアルミニウムイ
オン濃度を一定に保つ表面処理においては、回収液の回
収流量が変動し回収流量が増大したときには該回収液を
全量表面処理槽に供給すると液制御が不可能になるとい
う問題点があった。
処理液の使用量を軽減し、それに伴う廃液処理設備及び
アルミニウムイオン除去処理費用を軽減し、表面処理の
安定化と共に表面処理コスト低減に貢献する印刷版用ア
ルミニウム板の表面処理方法を提供することにある。
上記課題の解決の為鋭意研究努力した結果、以下の発明
を生み出すことが出来た。すなわち、アルミニウム板の
表面処理工程に循環使用する酸性処理液の一部からイオ
ン交換膜を用いた電気透析槽によりアルミニウムイオン
を系外に分離して酸性表面処理液を回収し、回収した液
を循環使用する処理液と混合し処理液中のアルミニウム
イオン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法にあって、
該回収液を表面処理工程の通電量に比例した流量表面処
理槽に補給する。または該回収液を一定流量表面処理液
槽に補給する。あるいは電気透析槽の通電量を該表面処
理工程の通電量に比例した通電量にする。以上のような
方法により、より望ましいアルミニウム板の表面処理方
法となった。
交換樹脂より作られているが選択的に特定のイオンを透
過させる性質のある膜で、イオン交換樹脂が吸着交換に
より行われるのと本質的に異なり、イオン交換樹脂と異
なって再生を必要としないという特徴がある。本発明に
おいて処理液中のアルミイオンを系外に分離するという
ことは、処理工程に用いた処理液を処理工程とは無関係
の場所で系外に分離するということである。
明は本実施態様のみに限られるものではない。図1は、
本発明による印刷版用アルミニウム支持体の表面処理工
程の概略側面図である。
に支えられて、電極22と給電ロール20および表面処
理用電源21によりアルミニウム表面に電気化学的に表
面処理が行われる。表面処理液は処理液循環ポンプ17
によってウエブ18と電極22との間に満たされ、処理
に使用されたこの処理液は処理液循環タンク16に戻
る。電気化学的表面処理では処理液中に溶解したアルミ
ニウムイオンは、そのままにしておくと処理液中に蓄積
されて行くので、処理液の一部を処理液排出ポンプ15
によって系外の原液循環タンク5に排出される。アルミ
ニウムイオンを含んだ表面処理液は電気透析槽1に投入
され、アルミニウムイオンと酸とに分離される。酸性表
面処理液はアルミニウムイオン濃度がほとんど0の状態
となり回収液供給ライン12を通り表面処理工程へ戻さ
れる。
1実施例を以下に述べる。図1に示した表面処理工程の
処理槽19内で表面処理電源21から電極22および給
電ロール20を介して、単位時間あたり一定の電気量を
アルミニウムウエブ18に流すことによりアルミニウム
ウエブ18表面に電気化学的表面処理を実施する。その
時に、1)回収液と新薬液との総流量が表面処理用電源
21からの通電量に比例するように回収液供給ライン1
2と薬品供給ライン14から回収液と新薬液とを処理液
循環タンク16に供給する。(実施例1の方式)この時
酸濃度制御のため必要に応じて井水を水供給ライン13
から供給する。これに対し従来の処理方式では2)処理
槽19内のアルミニウムイオン濃度を計測し、その濃度
がある値まで上昇した時、回収液と新薬液とを投入して
いた。
の処理液のアルミニウムイオン濃度の変化を求め、図2
に示した。 表面処理条件: アルミニウム板巾 :1000mm 処理スピード :60m/min 処理液 :硝酸 10g/リットル アルミニウムイオン5g/リットル 以上のように回収液を表面処理電気量に比例して投入す
ることにより、従来のような薬品投入と同時タイミング
で回収液を投入するよりも処理液中のアルミニウムイオ
ン濃度の上昇率が小さくなり、より正確に濃度が制御で
きるようになった。
面処理方法の1実施例を以下に述べる。図1に示した表
面処理工程の電気透析槽1で回収された回収液を回収液
供給量制御弁4により処理液循環タンク16に一定流量
投入する。(実施例2の方式)この時新薬品は従来方式
におけると同様にアルミニウムイオン濃度がある値まで
上昇した時に投入する。実施例1におけると同様、従来
方式による処理も同時に行った。
の処理液のアルミニウムイオン濃度の変化を求め、図3
に示した。 表面処理条件: アルミニウム板巾 :1000mm 処理スピード :60m/min 処理液 :硝酸 10g/リットル アルミニウムイオン5g/リットル また酸濃度制御のため必要に応じて水供給ライン13か
ら井水を投入する。以上のように回収液を一定量投入す
ることにより処理液中のアルミニウムイオン濃度の上昇
率が小さくなり、アルミニウムイオン濃度の制御幅が小
さくできるようになり、より正確に濃度制御ができるよ
うになった。
面処理方法の1実施例を以下に述べる。図1に示した電
気透析槽1の通電量を該表面処理工程の通電量に比例し
た通電量にする方法で、表面処理を実施した。上記は、
電気透析槽1の電気透析槽電流計3で示される電流値を
表面処理用電源21での電流に比例させることにより電
気透析槽1の通電量を該表面処理工程用電源の通電量に
比例させるということである。この方式により電気透析
の待ち時間が少なくなり、より効率的な電気透析の運転
が可能になった。
理液の濃度制御がより正確にできるようになり、薬品の
無駄も少なくなり、また電気透析の運転も効率的にでき
るようになった。
図。
ルミニウムイオン濃度の変化を示すグラフ。
ルミニウムイオン濃度の変化を示すグラフ。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルミニウム板の表面処理に循環使用す
る酸性処理液の一部からイオン交換膜を用いた電気透析
槽によりアルミニウムイオンを系外に分離して酸性表面
処理液を回収し、回収した液を循環使用する処理液と混
合し処理液中のアルミニウムイオン濃度を所定の濃度に
保つ表面処理方法にあって、該回収液と新薬液との総流
量を表面処理工程の通電量に比例した流量とし、表面処
理槽に補給することを特徴とする印刷版用アルミニウム
板の表面処理方法。 - 【請求項2】 アルミニウム板の表面処理に循環使用す
る酸性処理液の一部からイオン交換膜を用いた電気透析
槽によりアルミニウムイオンを系外に分離して酸性表面
処理液を回収し、回収した液を循環使用する処理液と混
合し処理液中のアルミニウムイオン濃度を所定の濃度に
保つ表面処理方法にあって、該回収液を表面処理工程の
通電量とは関係なく表面処理槽に一定流量補給すること
を特徴とする印刷版用アルミニウム板の表面処理方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の印刷版用アルミニウム
支持体の表面処理方法にあって、電気透析の通電量を該
表面処理工程の通電量に比例した通電量にすることを特
徴とする印刷版用アルミニウム板の表面処理方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の印刷版用アルミニウム
支持体の表面処理方法にあって、さらに表面処理槽のア
ルミニウム濃度を計測し、ある濃度幅に入るように回収
液、新薬液を投入することを特徴とする印刷版用アルミ
ニウム板の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125411A JP3066675B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 印刷版用アルミニウム板の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125411A JP3066675B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 印刷版用アルミニウム板の表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05294086A true JPH05294086A (ja) | 1993-11-09 |
JP3066675B2 JP3066675B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=14909446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4125411A Expired - Fee Related JP3066675B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 印刷版用アルミニウム板の表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3066675B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013237894A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Ebara Corp | めっき装置及びめっき液管理方法 |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP4125411A patent/JP3066675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3066675B2 (ja) | 2000-07-17 |
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