JPH05293562A - 工作機械の工具交換装置 - Google Patents

工作機械の工具交換装置

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JPH05293562A
JPH05293562A JP12951392A JP12951392A JPH05293562A JP H05293562 A JPH05293562 A JP H05293562A JP 12951392 A JP12951392 A JP 12951392A JP 12951392 A JP12951392 A JP 12951392A JP H05293562 A JPH05293562 A JP H05293562A
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tool
tools
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guide rails
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JP12951392A
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Kiyokazu Suzuki
清和 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具3,4を多数備える工作機械1に対し
て、これら工具3,4の取り付け及び取り外しが自動的
に行える工具交換装置10を開発し、提供する。 【構成】 工具4を水平に滑らせることができるレール
19を備えた工具受台15と、工具4の外面に形成され
た凹部4cに係合して、上記レール19の上方をこれと
平行に水平動する工具移載具38と、これら工具受台1
5及び工具移載具38の上下位置関係を固定させたま
ま、両者を前後・左右・上下に移動自在に保持する昇降
枠32とを有したものであり、この昇降枠32の作動に
より、工具受台15を、工作機械1の工具交換位置へ対
向配置させたり、或いは工具4のストック場などに対し
て所定配置に位置付けたりするようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械に対して設
けられる工具交換装置に関する。
【0002】
【従来技術の背景】ボルト,ナット,ピンその他の比較
的小物を冷間鍛造によって製造する工作機械などにあっ
ては、線素材を切断してから最終的な製品形状に成形さ
せるまでに、3段〜6段又はそれ以上のプレス段階を行
うようになっている。そのため、1台の工作機械が備え
る工具としては、プレス段階数に相応した数の倍(ダイ
とパンチとに別れるため)のものが必要となり、製造し
ようとする製品ロットの変更時などには工具の交換が大
変な作業となっていた。
【0003】
【発明の目的】この発明は、工作機械に対する複数の工
具の交換が自動的に行える、新規な工具交換装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【前記目的を達成するための手段】この発明は前記目的
を達成するために以下の如き手段を採用した。即ち、工
作機械の上方部と工具載置ステーションの上方部との間
を上方軌道に沿って走行自在となされた走行枠と、この
走行枠に吊られて昇降自在となされた昇降枠と、一対で
一組である、少なくとも2組の工具用摺動案内レールを
有し、これら工具用摺動案内レール上に工具の収納空間
を介して前記昇降枠に吊り下げ保持され又は解放される
工具受台と、前記昇降枠の下面に、工具受台の各組の工
具用摺動案内レールに沿って水平動自在に設けられた工
具移載具とを有しているものである。
【0005】
【発明の作用】この発明は以下の如き作用をなすもので
ある。上方軌道に沿った走行枠の走行と、この走行枠に
対する昇降枠の昇降動との所定の組み合わせ動作によ
り、空状態の工具受台が工作機械に対して所定配置に位
置付けられると、昇降枠下面の工具移載具が工作機械側
から工具受台上へ向けて水平動することにより、工作機
械側に保持された状態の工具を、工具用摺動案内レール
上を滑らせながら工具受台上の収納空間へと引き込むよ
うになっている。一方、工具載置ステーション側から、
工具を供給された実状態の工具受台が上記と同様に工作
機械に対して所定配置に位置付けられると、工具移載具
が上記とは逆向きに水平動することにより、工具受台上
の工具を、工具用摺動案内レール上を滑らせながら工作
機械側へと押し出すようになる。
【0006】
【実施例】以下にこの発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。なお、この明細書において、前とは図1下
側を、後とは同図上側を言い、左とは図1左側を、右と
は同図右側を言う。予め、工作機械について概説してお
くと、図1の如く、工作機械1の上面には開口した部分
があって、この内部に、プレス空間2を介して前後に対
向する4組計8個の工具3,4が配置されている。この
うち前方側の工具3がダイであり、後方側の工具4がパ
ンチである。従って、工作機械1の後部側から供給され
る線素材5が、このプレス空間2を左から右へ移動する
間に、順次製品形状へと仕上げられ、機械右側面部か
ら、製品は製品コンベヤ6へ、廃棄屑は廃棄コンベヤ7
へとそれぞれ送り出されて行く。
【0007】このような工作機械1に対して、この発明
の工具交換装置10は、プレス空間2の上方部を含んだ
位置でその全体を左右方向へ跨がるように設置される。
図2の如く、この工具交換装置10は、プレス空間2の
上方部と、工作機械1の左側方部に配置されるようにな
った工具載置ステーション8の上方部との間に架設され
た上方軌道11に沿って走行自在となされた走行枠12
と、この走行枠12から吊られて、プレス空間2又は工
具載置ステーション8に対応する位置で昇降自在となさ
れた昇降枠32とを有しており、更に、この昇降枠32
に対して吊り下げ保持又は解放が可能となされた工具受
台15と、昇降枠32の下面から工具受台15の上方へ
向けて設けられた工具移載具38とを有している。
【0008】まず、工具受台15について説明する。図
3の如く、この工具受台15は、左右方向に長い前後一
対のレール保持板16及び17と、これらをその左右端
部で相互接続して、全体を工作機械1のプレス空間2
(図1参照)内に丁度嵌まり込む枠組み形状とする側板
18,18(図3中の工具3,4は、工作機械1に保持
された位置付け状態を示したものである)と、レール保
持板16,17の前後間で、工具3や4の中心軸Pに平
行する如く掛け渡された複数本の丸棒材のうち、左右に
隣接するもの一対で一組となる、計4組の工具用摺動案
内レール19とを有している。図示した工具受台15
は、工具4の引き込み又は押し出しに適した方向付けと
されたものを示してあり、工具4へ向くレール保持板1
7には、図4の如く工具4の下部段付部4bを通り抜け
させるための切欠21が形成され、反対側のレール保持
板16には、図5の如く工具4の先端部4aとの当接を
逃げるための切欠20が形成されている。なお、図3の
如く、各組の工具用摺動案内レール19の両側には、互
いに左右の相寄り方向へばね付勢された係止爪22,2
2が配置されており、これら係止爪22,22により、
工具4の外周面に形成された周面凹部4cを引っ掛け
て、工具用摺動案内レール19からの滑り落ちを防止す
るようにしてある。また、各組の工具用摺動案内レール
19の底部にはストップピン23(図4及び図12参
照)が設けられており、工具4の底部に形成された溝4
dに嵌まり込んで、その行き止まり部に当接し、工具4
が工具用摺動案内レール19上へ引き込まれ過ぎるのを
防止するようになっている。
【0009】ところで、上記工具受台15は、その枠四
隅の近傍から立設した吊持板24を備えており(図3〜
図6参照)、これらの吊持板24には、その上端寄りを
前後に貫通する吊持孔25が形成されている。これら吊
持孔25は、工具受台15が、後述する昇降枠32(図
2参照)に吊り下げ保持される場合の引っ掛けの対象と
される部分である。また、左右の側板18,18におい
て、一方のレール保持板17に近接した隅部には、図4
及び図6の如く、ボルト受具28から下方へ向けて突出
するアジャストボルト29が設けられている。更に、こ
れとは他方側のレール保持板16には、その左右両端部
にピン嵌合具27が設けられている。このピン嵌合具2
7は、図5及び図6の如く、下向きに開口する半円状の
段付き凹部26を有している。これらアジャストボルト
29やピン嵌合具27は、いずれも、この工具受台15
が工作機械1のプレス空間2(図1参照)内へ降ろされ
た場合に、各組の工具用摺動案内レール19と各工具3
又は4との相対的位置付けを所定に適合させるためのも
のであって、図6の如く、工作機械1側においては、ア
ジャストボルト29と当接するストッパー台56や、ピ
ン嵌合具27の段付き凹部26に嵌まる段付きピン57
が設けられている。なお、同図中において、ストッパー
台56や段付きピン57が、それぞれ前後両位置で対を
成す如く設けられているのは、工具受台15が工具4の
みならず、工具3の引き込み又は押し出しに適した方向
付けとされた場合(図3の図示状態とは前後逆向きとな
る)にも対応させるためである。但し、工具受台15
は、工具用摺動案内レール19のレール間隔をはじめ、
ストップピン23や係止爪22などの位置付けが、工具
3用のものと工具4用のものとで異ならせてあるような
場合があり、この場合には、それぞれの工具受台15に
つき、レール保持板16と17との前後関係は逆となる
が、アジャストボルト29やピン嵌合具27の前後位置
関係は同じとなるようにしておくことで、工作機械1側
のストッパー台56や段付きピン57を各1個づつとす
ることが可能である。
【0010】次に、昇降枠32について説明する。図2
の如く、この昇降枠32は、その左右両側部から工具受
台15へ向けて、下向きに突出する前後一対の吊持脚3
3を有している。これら吊持脚33には、図7の如く、
シリンダロッド34aを前後方向へ進退させるようにし
た流体圧シリンダ34が設けられている。この流体圧シ
リンダ34のロッド端には、先端部に環状溝36が形成
された係合ロッド35が接続されており、この係合ロッ
ド35が、その進出時において工具受台15の吊持板2
4に貫通形成された吊持孔25(図3〜5参照)内へ嵌
まるようになっている。なお、工具受台15の吊持孔2
5には、吊持板24の頂上部からねじ込まれた係合ボル
ト30の先端部が、この孔内面へ突き出すようになされ
ており、昇降枠32の上昇(工具受台15の吊り上げ)
に伴い、この係合ボルト30のボルト先端部に係合ロッ
ド35の環状溝36が係合して、係合ロッド35による
吊持安定性及び抜け止め作用が得られるようになってい
る。昇降枠32の吊持脚33と工具受台15の吊持板2
4とが上記の如く接続されることで、工具受台15の、
前記工具用摺動案内レール19の上部には、工具3や工
具4に対する収納空間が形成されるようになる(図2参
照)。
【0011】このような昇降枠32を走行枠12(図2
参照)から昇降させるための構造としては、従来公知の
各種のものが採用可能であるが、本実施例では、特に下
降位置での位置決め精度を高く保持させる必要があるこ
とから、次の如き構造のものとした。すなわち、下端部
に昇降枠32を保持して上下に長く枠組みされたスライ
ド枠50と、図8の如く、上端部を走行枠12に固定さ
せ、上記のスライド枠50を上下に長いレール52に沿
って上下動自在に保持した昇降案内基枠51と、この昇
降案内基枠51の上端部又は走行枠12上に設置された
回転駆動部53(図2参照)と、この回転駆動部53か
ら下向きに接続されて、上記スライド枠50が備えるナ
ット部材54にネジ嵌めされたボールネジ55とを有し
たものである。
【0012】次に、上記昇降枠32の下面に設けられた
工具移載具38について説明する。図9の如く、この工
具移載具38は、ロッドレスシリンダ39の摺動ヘッド
40に取り付けられることにより、昇降枠32の下面域
を水平動自在となされたものであって、図10の如く、
下向きに開口する切欠の内縁部に、工具4の両側面や上
面に形成された周面凹部4cや、工具3の同様な周面凹
部3c(図3及び図9参照)と、それぞれ係合する係合
縁38aを備えた板体である。図9の如く、本実施例に
おいては、工具4に専用される工具移載具38と、工具
3に専用される工具移載具38とにつき、それら2個が
前後に所定間隔をおいて並べられたものとすると共に、
図10の如く、両工具移載具38の左右両側を側板4
1,41で連結させて、全体的に箱状を呈するように組
み立てるようにしてある。従って、ロッドレスシリンダ
39の後端寄り所定部分に摺動ヘッド40が位置付けら
れた状態(図9に実線で描いた位置)で昇降枠32が下
降するとき、後部側の工具移載具38が工具4の各周面
凹部4cに嵌まり、ロッドレスシリンダ39の前端寄り
所定部分に摺動ヘッド40が位置付けられた状態(図9
に二点鎖線で描いた位置)で昇降枠32が下降すると
き、前部側の工具移載具38が工具3の各周面凹部3c
に嵌まるようになっている。なお、ロッドレスシリンダ
39は、摺動ヘッド40の摺動軸線が工具受台15の工
具用摺動案内レール19と平行するように設けられてお
り、工具移載具38,38の各水平動は工具用摺動案内
レール19と平行するように行われるものである。
【0013】この発明の工具交換装置10は、工具検出
装置42及び油垂れ回収機構45をも具備する構成とし
て、更にその利便性を図るようにしてある。このうち工
具検出装置42は、昇降枠32における下面の前後両側
寄り部分に設けられており、工具4や3が、それらの末
端部(工作機械1に対して押し込まれる先方側)にマン
ドレルやアーバなどの心棒部材9を備えるものである場
合において、工作機械1側から工具受台15上へ引き込
まれた振動等で、この心棒部材9が工具4や3から外れ
掛けているようなことがあると、その後の昇降枠32な
どの作動に悪影響がでるため、これを未然に防止しよう
とするものである。従って、工具受台15の工具用摺動
案内レール19上へ工具4(又は3)を引き込んだ場合
に、この工具4(又は3)の末端部へ向けて接触子43
を進退自在に設けた構成としてある。図11の如く、本
実施例に示した工具検出装置42では、接触子43を揺
動自在なレバー状のものとし、昇降枠32の前後両側部
から吊り下げるように取り付けたシリンダ44により、
それぞれ接触子43を下向きに揺動させることができる
ように接続した。勿論、昇降枠32における前部側の接
触子43が工具3に専用されるものであり、後部側の接
触子43が工具4に専用されるものである。この接触子
43が必要角度だけ揺動しなかったり、揺動後に当初の
所定位置まで戻ってこなかったりした場合には、工具4
(又は3)の末端部から心棒部材9が外れ掛けている
か、或いは工具4(又は3)自体が工具摺動案内レール
19上に所定通り引き込まれていないか、のいずれかで
あるから、工具交換装置10としての以後の動作を停止
させたうえで、適宜の報知手段を作動させるようになっ
ている。
【0014】一方、上記油垂れ回収機構45は、工具受
台15における工具用摺動案内レール19の下部に設け
られたものであって、工作機械1側から工具受台15上
へ引き込まれた工具4や3が、それらの末端部から潤滑
油などの油を滴下することで、プレス空間2内や、工具
4や3の搬出経路上を汚すのを未然に防止しようとする
ものである。図12の如く、この油垂れ回収機構45の
構成は、先端部46aを工具4や3への当接部とし、首
部に揺動支点46bを有する揺動リンク46と、この揺
動リンク46の揺動端部46cに揺動自在に接続された
油受け皿47とを有している。この油受け皿47は、そ
の底面部を、工具受台15のレール保持板17に開口形
成された皿受け口14(図4参照)の開口縁部に載せる
ようにして保持されている。従って、工具用摺動案内レ
ール19上を、工作機械1側から工具4(又は工具3)
が引き込まれつつあるとき、その先進側の底部寄り端部
に対して上記揺動リンク46の先端部46aが当接して
押し倒され、その揺動を受けて油受け皿47が、工具4
(又は工具3)における末端部の真下位置へ向けて、そ
の摺動方向と逆向きに突出するようになっている。な
お、揺動リンク46の先端部46aは、図3の如く二股
状に形成されており、最も押し倒された状態で工具用摺
動案内レール19の底部に設けられたストップピン23
と当接して、それ以上の惰性揺動が防止されるようにな
っている(図12参照)。また、揺動リンク46は、揺
動支点46bよりも揺動端部46c寄り部分と、工具受
台15のレール保持板16との間にばね48が掛け渡さ
れており、工具4(又は工具3)が工作機械1などへ向
けて押し出された場合には、油受け皿47が自動的に工
具受台15内へ収納されるようになっている。
【0015】本実施例では、図1に示した如く、走行枠
12が工作機械1に対する左右方向のみならず、左右動
枠13上に設けられた2本のレール31,31に沿って
その前後方向にも走行自在となったものとしてある。こ
れは、工具載置ステーション8として前後方向へ向けて
複数組(図面では2組)の工具3,4を積載することの
できるような、比較的重い搬送台車58(図2参照)を
採用し、しかもこの搬送台車58を必要に応じて連結で
きる構造(図面では2台)としてあるためである。すな
わち、走行枠12がプレス空間2から工具4を取り出し
てこれを一旦、一方の搬送台車58上における一方位置
に積載させた後、続いて工具3を取り出してこれを同じ
搬送台車58上の別の位置に積載させる場合や、又はこ
れとは略逆の動作となる工具4(又は3)の取り付けを
行う場合にあって、走行枠12が左右走行するたびに、
搬送台車58を少しだけ走行させるようにすることより
も、走行枠12側で、若干の前後移動を伴わせるように
した方が、走行枠12の重量が軽い分、制御及び位置決
めも容易に行えることとなるためである。なお、搬送台
車58は、工作機械1の左側部に平行するように敷かれ
た2本のレール59,59に沿って、工具4,3のスト
ック場や、フォークリフトへの工具受渡し場所などの工
具移載ステーション(いずれも図示略)へ向けて走行で
きるものとしてある。
【0016】
【実施例の作用】次に実施例装置の作用を説明する。工
作機械1から工具4を取り出す場合について説明する。
図1及び図2を参照して明らかな如く、工具載置ステー
ション8としての搬送台車58上には、工具4(又は
3)を収納した実状態の工具受台15や、又は空状態の
工具受台15(図示略)が積載されている。そこでま
ず、走行枠12による前後・左右への走行と、昇降枠3
2の上昇・下降とを所定に組み合わせて、空状態の工具
受台15の真上直近となる位置へ昇降枠32を位置付け
させる。そして、図7の如く、昇降枠32の吊持脚33
に設けられた流体圧シリンダ34を作動させて、その下
方部に工具受台15を吊り下げ保持する。そしてまた、
昇降枠32の上昇と、走行枠12による前後・左右への
走行と、昇降枠32の下降とを所定に組み合わせて、こ
の工具受台15を、図6及び図9の如く工作機械1のプ
レス空間2内で所定配置に位置付ける。なお、プレス空
間2内へ昇降枠32(工具受台15)を下降させる時点
では、工具移載具38を、引き込み対象とする側の工具
に応じた所定配置(いま、工具4を対象にしているか
ら、ロッドレスシリンダ39の後端寄り所定部分に摺動
ヘッド40を位置付けた状態)に位置付けておく必要が
ある。このようにしておくことで、昇降枠32(工具受
台15)の下降と同時に、工具移載具38の係合縁38
a(図10参照)が、工作機械1に保持された工具4の
周面凹部4aに係合するようになるので、この工具移載
具38を、工作機械1側から工具受台15側へと水平動
させる。従って工具4は、工具用摺動案内レール19上
を滑りながら、工具受台15上の収納空間へと引き込ま
れるようになる。またこれと同時に、図12の如く、油
垂れ回収機構45の揺動リンク46が揺動されることと
なるので、工具4の末端部へ向けて油受け皿47が突出
し、工具4から滴下しようとする潤滑油などが回収され
る。次に、工具検出装置42の接触子43(図11参
照)を作動させて、工具4の引き込み状態に異常が発生
していないことを確認してから、昇降枠32を工具受台
15ごと上昇させ、再び走行枠12による前後・左右へ
の走行と、昇降枠32の下降とを所定に組み合わせた動
作を行わせて、元の、工具載置ステーション8上へと帰
着させ、そして昇降枠32から工具受台15を解放す
る。工具3を取り出す場合は、工具受台15をはじめと
するその他の前後関係が上記と逆となるだけで、動作自
体は基本的に同じである。
【0017】一方、工作機械1に対して工具4(又は
3)を取り付ける場合では、工具載置ステーション8上
に準備される工具受台15が実状態のものである点、工
作機械1のプレス空間2内へ工具受台15を位置付けた
後、この工具移載具38を工具受台15側から工作機械
1側へ向けて水平動させる点、工具4(又は3)が工具
用摺動案内レール19上を押し出し摺動されることで、
油垂れ回収機構45の揺動リンク46が復帰揺動して油
受け皿47が工具受台15内へ収納される点、及び工具
検出装置42を作動させない点が異なるものであるが、
その他の細部については、上記の動作と略同じである。
但し、当初、工具載置ステーション8上の実状態の工具
受台15を昇降枠32で吊り下げ保持する場合には、こ
の昇降枠32を工具受台15上へ下降させる時点におい
て、工具移載具38を、工具受台15上の工具4の周面
凹部4c(又は工具3の周面凹部3c)に対応するよう
に位置付けておき、工具受台15の吊り下げ状態におい
て工具移載具38と工具4(又は3)とが既に係合され
ているようにしておく必要がある。
【0018】
【発明の効果】この発明は、前記した如き構成によって
以下の如き効果を奏するものである。複数の工具を備え
る工作機械に対して、その工具の交換が極めて簡単に行
えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る工具交換装置が工作機械に対し
て配置された状況を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図2のB−B線拡大矢視図である。
【図4】図3のC−C線拡大矢視図である。
【図5】図3のD−D線拡大矢視図である。
【図6】図3のE−E線拡大矢視図である。
【図7】図2のF−F線拡大矢視による一部破砕図であ
る。
【図8】図2のG−G線拡大矢視図である。
【図9】図2のH−H線拡大断面図である。
【図10】図9のI−I線拡大断面図である。
【図11】図9のJ−J線拡大矢視図である。
【図12】図3のK−K線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 工作機械 3 工具(ダイ) 4 工具(パンチ) 8 工具載置ステーション 10 工具交換装置 11 上方軌道 12 走行枠 15 工具受台 19 工具用摺動案内レール 32 昇降枠 38 工具移載具 42 工具検出装置 43 接触子 45 油垂れ回収機構 46 揺動リンク 47 油受け皿

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の上方部と工具載置ステーショ
    ンの上方部との間を上方軌道に沿って走行自在となされ
    た走行枠と、この走行枠に吊られて昇降自在となされた
    昇降枠と、一対で一組である、少なくとも2組の工具用
    摺動案内レールを有し、これら工具用摺動案内レール上
    に工具の収納空間を介して前記昇降枠に吊り下げ保持さ
    れ又は解放される工具受台と、前記昇降枠の下面に、工
    具受台の各組の工具用摺動案内レールに沿って水平動自
    在に設けられた工具移載具とを有している工作機械の工
    具交換装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降枠又は工具受台には、各組の工
    具用摺動案内レール上へ引き込まれた工具の末端部へ向
    けて進退自在な接触子が設けられており、これら接触子
    の作動状況から、各工具の収納状態における正常・異常
    を判断する、工具検出装置が設けられている請求項1記
    載の工作機械の工具交換装置。
  3. 【請求項3】 前記工具受台の各組の工具用摺動案内レ
    ール下部には、工作機械側から工具用摺動案内レール上
    を引き込まれつつある工具と当接して揺動自在となされ
    た揺動リンクと、この揺動リンクに接続されて工具の摺
    動方向とは逆向きに突出し、工具末端部の真下へ位置付
    けられる油受け皿とを有した、油垂れ回収機構が設けら
    れている請求項1記載の工作機械の工具交換装置。
JP12951392A 1992-04-21 1992-04-21 工作機械の工具交換装置 Pending JPH05293562A (ja)

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