JPH0529355U - 植物成育用装置 - Google Patents

植物成育用装置

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JPH0529355U
JPH0529355U JP2117191U JP2117191U JPH0529355U JP H0529355 U JPH0529355 U JP H0529355U JP 2117191 U JP2117191 U JP 2117191U JP 2117191 U JP2117191 U JP 2117191U JP H0529355 U JPH0529355 U JP H0529355U
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JP
Japan
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saucer
flower pot
water
flowerpot
bottom plate
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Pending
Application number
JP2117191U
Other languages
English (en)
Inventor
房子 杉村
Original Assignee
房子 杉村
杉村 敬
吉野 純夫
斎藤 圭次郎
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Publication date
Application filed by 房子 杉村, 杉村 敬, 吉野 純夫, 斎藤 圭次郎 filed Critical 房子 杉村
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】根腐れの防止、水の補給の簡素化、及び節水を
可能とした、特に業務用として最適な植物成育用装置を
提供することを目的とする。 【構成】植物成育用装置10は植木鉢12及び植木鉢用
の受皿14からなる。植木鉢の底板18には底部開孔2
6が形成され、植木鉢の周壁16には底板18から約1
/4の高さ位置に一列等間隔の複数の側部開孔28が形
成される。本装置10は、植物生育時に、植木鉢の側部
開孔28形成位置よりも低い位置まで受皿14に貯水さ
れた状態で使用される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は植物成育用装置に関し、より具体的には、根腐れの防止、水の補給の 簡素化、及び節水を可能とした植物成育用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の極一般的な植木鉢は、底板に開孔が形成され、同鉢に植え込んだ植物に 毎日水を補給してやるタイプのものである。しかしこの構造の植木鉢では、植物 によっては(例えばセントポーリア、シクラメン等)、根腐れを生じるという問 題があった。
【0003】 上記問題を解決する為、実開平1−172349、実開平1−140241等 に開示されるように、植木鉢の周壁に複数の開孔を形成する技術が提案されてい る。実開平1−172349においては、周壁に多数の小孔が形成された植木鉢 が開示される。また実開平1−140241においては、周壁の3つの高さ位置 に複数の小孔が等間隔で形成された植木鉢が開示される。これら公報に開示の技 術は、通気性を向上させ、これによって根腐れを防止しようとするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記公報に開示される植木鉢では、水の補給は上記従来の極一般的な植木鉢と 同様、毎日行うことを基本としたものであり、従って植物の世話には手間が掛か る。また内部の土が乾燥しやすい構造であることもあり、無駄となる水の量もか なりなものとなる。これらの欠点は、特に当該植木鉢を業務用として使用する場 合に大きな問題となる。
【0005】 本考案はかかる従来技術の問題点に基づいてなされたものであり、根腐れの防 止、水の補給の簡素化、及び節水を可能とした、特に業務用として最適な植物成 育用装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案植物成育用装置にあっては、植木鉢及び上記植木鉢 用の受皿を具備する。そして、上記植木鉢の底板が底部開孔を有することと、上 記植木鉢の周壁が底板から1/3乃至1/5の概ね同じ高さ位置のみで周囲方向 に形成された複数の側部開孔を有することと、上記受皿が、上記植木鉢を内部に 載置した状態において、少なくとも上記植木鉢の側部開孔形成位置よりも僅かに 低い位置まで貯水可能となるように形成されることと、上記受皿は植物成育時に 常時貯水した状態で使用されることと、を特徴とする。
【0007】 望ましい態様において、上記受皿が、植木鉢を内部に載置した状態において、 上記受皿の上縁部が上記植木鉢の側部開孔形成位置よりも僅かに上に位置するよ うに形成される。 また別の態様において、複数の植木鉢に対して1つの受皿が使用される。
【0008】
【作用】
上記の構成の本考案植物成育用装置は、植物成育時に、受皿に貯水されて使用 され、度々植木鉢に水をかけて水を補給するような必要はない。 植木鉢内部の土は、側部開孔形成位置を境にその上方の含水率が急激に低下し 、従って植物の根腐れが生じなくなる。 1つの受皿内に多数の植木鉢が配置されるタイプは業務用として最適となる。
【0009】
【実施例】
図1は本考案に係る植物成育用装置の一実施例を示す概略斜視図である。本植 物成育用装置10は一般園芸用のタイプで、1つの植木鉢12と植木鉢用の受皿 14とからなる。
【0010】 図2図示の如く植木鉢12の周壁16の最下部には、90°間隔で4箇所に通 水用の溝22が形成される。この溝22を介して植木鉢12の底板18の下の空 間24が外部(受皿14上の周囲空間)と連通する。図3図示の如く、底板18 には多数の小さな底部開孔26が穿設される。
【0011】 周壁16には円周方向に等間隔に1列に並ぶ12個の側部開孔28が穿設され る。側部開孔28は、本実施例において底板18から約1/4の高さに形成され る。しかし、本考案の所期の目的を達成する上では、側部開孔28は、底板18 から1/3乃至1/5の範囲の高さに位置すればよい。
【0012】 受皿14は、植木鉢12を内部に載置した状態において、受皿14の上縁部3 2が植木鉢12の側部開孔28形成位置よりも僅かに上に位置するように形成さ れる。これによって、側部開孔28が目立たなくなり、外観的に好ましくなる。 しかし、本考案の所期の目的を達成する上では、受皿14は、少なくとも植木鉢 12の側部開孔28形成位置よりも僅かに低い位置まで貯水可能となるように形 成されていればよい。
【0013】 本植物成育用装置10は、植物成育時に、先ず、植木鉢12の側部開孔28形 成位置よりも僅かに低い位置に水面34が来るように受皿14に貯水されて使用 される。受皿14への水の補給は、受皿14内の水の水面が植木鉢12の底板1 8よりも下に来た時点で行えばよい。植物に対する給水は、植木鉢12の底部開 孔26から、植木鉢12内に収納された土の毛細管現象を利用して行われる。従 って、度々植木鉢に水をかけて水を補給するような必要はない。
【0014】 植木鉢12内部の土は、側部開孔28形成位置を境にその含水率が大きく変化 し、これより下では含水率が高く、他方これより上では含水率が低い。植物の根 は、先端部が側部開孔28形成位置よりも下まで延びるが、中間部においては周 りの土が乾燥している為、根腐れが生じなくなる。
【0015】 図4は本考案に係る植物成育用装置の植木鉢の変更例における、側部開孔形成 位置の断端面図である。同図に示す如く、植木鉢の周壁42を断面花びら状の凹 凸型とし、凸部の各頂部に側部開孔44を形成すると、側部開孔44形成位置を 境とした含水率の変化が大きくなることが判明した。
【0016】 図5は業務用に最適な本考案に係る植物成育用装置の実施例を示す概略部分斜 視図である。この実施例にあっては、1つの受皿54に対して複数の植木鉢52 が配置される。
【0017】 各植木鉢52は図1乃至図3図示の植木鉢12と同一の構造を有する。即ち、 図5中細部は省略されているが、各植木鉢52は植木鉢12と同じ通水用の溝2 2、底部開孔26及び側部開孔28を有する。
【0018】 植物成育時、受皿54には植木鉢52の側部開孔28形成位置よりも僅かに低 い位置に水面が来るように貯水される。この水面の高さ制御は、レベルセンサ及 びこれと連動する自動給水装置(図示せず)を利用して行われる。従って、水の 補給に手間が必要がなく且つ水の無駄を排除することができる。 [実験例] 従来の植木鉢サンプルA乃至Cと、図1図示の本考案に係る装置サンプルDと を使用し、種々な性能の比較試験を行った。 サンプルAは従来の極一般的な植木鉢で、底板のみに開孔が形成され、周壁に は開孔が形成されないタイプである。 サンプルBは実開平1−172349に開示の、周壁に多数の小孔が形成され たタイプの植木鉢である。 サンプルCは実開平1−140241に開示の、周壁の3つの高さ位置に複数 の小孔が等間隔で形成されたタイプの植木鉢である。 表1に性能比較試験の結果を示す。同表中、各性能の評価は良いほうから順に 「◎」、「〇」、「△」、「×」の4段階で示される。
【0019】 同表に示されるように、本考案の植物成育用装置のサンプルは、全ての点にお いて従来の植木鉢のサンプルと同等或いはそれ以上の性能を有することが判明し た。
【表1】
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば下記のような効果が得られる。 先ず、図1図示の一般園芸用のタイプにあっては次の通りである。 1)水やりが簡単になり、長期不在(例えば旅行)でも心配ない。 2)節水ができる。 3)根腐れが防止できる。 4)受皿を使用する為、取扱いが容易で且つ周囲を汚し難い。 5)受皿により植木鉢の側部開孔が隠れる為、美観を損なわない。 図5図示の業務用のタイプにあっては次の通りである。 1)自動給水機構と組合わせることにより、水の補給に手間が掛からず、且 つ確実に管理することが可能となる。 2)大量の水の無駄を排除することができる。 3)根腐れが防止できる。 4)ひな段方式で植物の生産ができる為、スペースに対する生産効率が大幅 に向上する。 5)製品の質の均一化が期待できる。 6)生産コストが大幅にダウンする。 7)植物の成育が早まる為、栽培期間が短縮可能となる。 8)従来の植木鉢に比べて本考案植物成育用装置は設備コストのアップとな らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る植物成育用装置の一実施例を示す
概略斜視図。
【図2】図1図示装置の側面図。
【図3】図1図示植木鉢の底面図。
【図4】本考案に係る植物成育用装置の植木鉢の変更例
における、側部開孔形成位置の断端面図。
【図5】本考案に係る植物成育用装置の他の実施例を示
す概略部分斜視図。
【符号の説明】
12、52…植木鉢、14、54…受皿、16…周壁、
18…底板、26…底部開孔、28…側部開孔。
フロントページの続き (72)考案者 杉村 房子 栃木県小山市駅南町2丁目15−3

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植木鉢及び上記植木鉢用の受皿を具備す
    る植物成育用装置であって、上記植木鉢の底板が底部開
    孔を有することと、上記植木鉢の周壁が底板から1/3
    乃至1/5の概ね同じ高さ位置のみで周囲方向に形成さ
    れた複数の側部開孔を有することと、上記受皿が、上記
    植木鉢を内部に載置した状態において、少なくとも上記
    植木鉢の側部開孔形成位置よりも僅かに低い位置まで貯
    水可能となるように形成されることと、上記受皿は植物
    成育時に常時貯水した状態で使用されることと、を特徴
    とする植物成育用装置。
  2. 【請求項2】 上記受皿が、植木鉢を内部に載置した状
    態において、上記受皿の上縁部が上記植木鉢の側部開孔
    形成位置よりも僅かに上に位置するように形成される請
    求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 複数の植木鉢に対して1つの受皿が使用
    される請求項1記載の装置。
JP2117191U 1991-01-14 1991-01-14 植物成育用装置 Pending JPH0529355U (ja)

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JP2117191U JPH0529355U (ja) 1991-01-14 1991-01-14 植物成育用装置

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JPH0529355U true JPH0529355U (ja) 1993-04-20

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JP2117191U Pending JPH0529355U (ja) 1991-01-14 1991-01-14 植物成育用装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998047347A1 (fr) * 1997-04-22 1998-10-29 Sun Create Co., Ltd. Dispositif automatique d'alimentation en eau et bac a eau pour recipient de culture, elements pour le bac a eau, et recipient de culture comportant ledit bac

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998047347A1 (fr) * 1997-04-22 1998-10-29 Sun Create Co., Ltd. Dispositif automatique d'alimentation en eau et bac a eau pour recipient de culture, elements pour le bac a eau, et recipient de culture comportant ledit bac

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