JPH05293463A - 廃水の油分離方法及び油分離装置 - Google Patents

廃水の油分離方法及び油分離装置

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JPH05293463A
JPH05293463A JP13020892A JP13020892A JPH05293463A JP H05293463 A JPH05293463 A JP H05293463A JP 13020892 A JP13020892 A JP 13020892A JP 13020892 A JP13020892 A JP 13020892A JP H05293463 A JPH05293463 A JP H05293463A
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JP
Japan
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oil
waste water
oil absorbing
absorbing
absorbed
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Application number
JP13020892A
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English (en)
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Shiro Togashi
史郎 冨▲樫▼
Shoji Kouchi
昭治 古内
Takehide Hayashi
武秀 林
Yoshiyuki Onda
義幸 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Kayaba KK
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Kayaba KK
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Publication date
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は廃水中の油分を除去する油分離方法
及び油分離装置に関し、その目的は簡単な構造でランニ
ングコストの低い装置によって油分を高割合で効率的に
除去できる油分離方法及び油分離装置を提供することに
ある。 【構成】 本発明方法は吸油性樹脂Pを充填した吸油シ
ート1と廃水を相対的移動させつつ接触させ、油分を吸
油性樹脂に吸収させる方法であり、また本発明装置は流
動する廃水中に吸油シート1を浸漬してなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業廃水や生活廃水等に
含まれる油分を分離する方法及び装置に関し、詳細には
廃水中の油分を効率的に分離除去して河川,海,池等の
汚染を防止することのできる油分離方法及び油分離装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械加工工場やガソリンスタンド等から
は鉱物系の油が廃水中に混ざって排出されたり、或は住
宅、食品加工工場や飲食店等からは動植物系の油を含ん
だ廃水が排出される。
【0003】これらの油を含んだ廃水をそのまま河川や
海へ放流してしまうと、生態系へ悪影響を与えたり、自
然景観を汚染する。そのため廃水中の油分を除去する方
法として浮上分離法、沈澱分離法、生物処理法、吸着法
等が利用されている。しかしながらこれらの処理法にお
いては処理できる油の種類が限定されたり、処理時間が
長くて処理効率が低かったり、或は油除去性能が低くて
除去効果が期待できないといった問題があった。従って
水質基準として定められているpH、BOD、COD、
N−Hx等を満たすのが困難であったり、或は未処理の
油を含んだまま放流されて油汚染等を招くことになって
いた。また上記各処理法に使用される設備は大がかりで
高価であったり、ランニングコストが高くつくという不
具合もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、廃水中の油分を高い割合で効率的に除去でき、しか
も装置の構造が簡単でランニングコストも低い油分離法
及び油分離装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明方法は、吸油性樹脂を充填した吸油シートと廃水を
相対的に移動させつつ接触させ、廃水中の油分を該吸油
性樹脂に吸収させることを要旨とするものであり、また
本発明装置は廃水を流動させる処理槽中に、吸油性樹脂
を充填した吸油シートを浸漬してなることを要旨とする
ものである。
【0006】
【作用】本発明方法においては、吸油性樹脂を充填した
吸油シートと廃水を相対的に移動させることにより、該
吸油シートに廃水が連続的に次から次へと接触すること
とし、廃水中の油分が効率的に上記吸油性樹脂に吸収さ
れる様にする。上記吸油シートは袋状の透油性シート内
に吸油性樹脂が充填されたものを用いることが好まし
く、透油性シートは特に制限を受けるものではなく、不
織布や多孔性フィルム等が使用され、好ましくは疎水性
の多孔質シート(例えばポリプロピレン不織布や多孔質
ポリプロピレンフィルム等)を用いることが推奨され、
これにより水が同時に吸収されるのを防止する。
【0007】一方上記吸油性樹脂は特に限定されるもの
ではないが、代表例としては、溶解度パラメータ(SP
値)が9以下で分子中に1個の重合性不飽和基を有する
単量体を主成分とし、これに多官能単量体を共重合させ
て得られる架橋重合体が挙げられる。なお上記単量体と
しては、少なくとも1個の炭素数3〜30の脂肪族炭化水
素基を有するアルキル(メタ)アクリレート、アルキル
アリール(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アク
リルアミド、アルキルアリール(メタ)アクリルアミ
ド、アルキルスチレンおよびα−オレフィン等を用い、
上記多官能単量体としては、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレ
ート、多価アルコール(例えばグリセリン、トリメチロ
ールプロパンあるいはテトラメチロールメタン等)のア
ルキレンオキシド付加物と(メタ)アクリル酸とのエス
テル化によって得られる多官能(メタ)アクリレートや
ジビニルベンゼンなどをあげることができ、これらの単
量体を1種または2種以上用いることができる。なお上
記単量体中に50重量%以下の割合で溶解度パラメーター
(SP値)が9を越える単量体が含有されてもよい。こ
のような単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸、
アクリロニトリル、無水マレイン酸、フマル酸、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレートなどをあげることができ
る。さらに吸油性樹脂にはパルプ、綿、各種繊維や多孔
質石灰、多孔質シリカ、多孔質パーライト、発泡ポリウ
レタンフォームを混合して使用するものであっても良
い。
【0008】これらの吸油性樹脂を用いることにより、
脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系、石油系、ハロゲ
ン化炭化水素系、アルコール系、エーテル系、エステル
系、ケトン系、油脂系、長鎖脂肪酸系、長鎖アミン系、
香料等の油類を水と分離して吸収できる。例えば図7は
吸油性樹脂が飽和膨潤するまでの時間と温度の関係を示
すグラフであり、植物油(ダイズ油)及び脂肪族炭化水
素系油(デカン)のいずれをも吸着できることが分か
る。
【0009】また本発明装置においては、廃水中に吸油
性シートを浸漬し、廃水との接触面積を大きくとって流
動する廃水に接触できることとし、廃水中の油分を吸油
性樹脂に効率的に吸着する。なお好ましくは吸油シート
はジグザグ状に屈曲させておき、廃水流が該屈曲部分に
当たって攪拌され、吸油シート表面部に層流が形成され
るのを防止し、油分が確実に接触して吸着される様にし
ておく。
【0010】
【実施例】図1は本発明装置の実施例を示す側断面説明
図である。処理槽4の側部には廃水供給管5が設けら
れ、該供給管5の対向側には廃水排出管6が配設され
る。さらに該処理槽4内には上端が水面WLより上には
突出しない第1仕切板8、8と、上部が水面WLより突
出し且つ下端が処理槽底面より離れた位置にくる第2仕
切板7a、7a、7bが配設される。また上記第1仕切
板8と第2仕切板7aとの間には、多段に積重ねられた
吸油ユニット3、3…が夫々設けられる。
【0011】該吸油ユニット3は図3(側断面説明図)
の例に示す様に、複数の吸油シート支持体2が並設され
る。該支持体2は吸油ユニット3の上下に固定された取
付部材31、31に着脱自在に支持される。図4は上記吸油
シート支持体2の一例を示す一部破断説明図であり、ジ
グザグ状に形成された支持板22の一部に幅方向に長孔2
4、24…を設けると共に、その上下端部に取付桿21を固
設する。そして上記長孔24、24…に吸油シート1を挿通
し、前記支持板22に沿う様に該吸油シート1を取付け/
取外し自在に添設する。なお吸油シート1の端部13は前
記取付桿21に巻付けてクリップ等によって固定するか、
或は吸油シート1の端部13を袋状に形成し、該袋に取付
桿21を挿通する様に構成しても良い。
【0012】図5は吸油シート1の実施例を示す説明図
であり、ポリプロピレン製不織布等によって形成された
透油性シート14を袋状にして、その周縁12bを接着して
密閉し、その内部に吸油性樹脂Pを充填しておく。なお
図例においては吸油性樹脂Pの充填片寄り防止や取扱を
容易にする目的で、接着線12aによって複数の室に分画
すると共に、端部13を袋状に形成した例を示している
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】上記の様に構成された油分離装置を使用し
て廃水を処理する方法は次の通りである。すなわち図1
に示す様に廃水供給管5より廃水を処理槽4内へ導入す
ると、廃水は矢印に示す様に上下ジグザグ状に流れ、吸
油ユニット3内を下から上へ通過していく。このとき吸
油ユニット3内においては、図3に示す様に廃水は矢印
に示す様にジグザグ状の吸油支持体2、2の間を、乱流
を形成して攪拌されながら上方へ進行し、図6に示す如
く前記支持体2に取付けられた吸油シート1に次々接触
して廃水中の油分Aを透油性シートを通して吸油性樹脂
Pに吸収させる。
【0014】この様に吸油ユニット3、3、…を通過す
ることによって廃水中の油分は除去され、最終的に第2
仕切板7bの下端を通過したものが廃水排出管6より排
出される。
【0015】本発明分離装置は上記実施例に限定される
ものではなく、例えば図2に示す様に吸油ユニット3へ
は矢印に示す様に上から下へ廃水を流す様に構成された
ものでも良く、また廃水を上下方向へ流す構造ではなく
左右水平方向へ流す構造のもので、その廃水流れの上下
又は左右に吸油シートが配置されるもの等であっても良
い。また吸油シート1は図5に示す例の他、一つの室で
構成される袋体のものや任意の形に接着線12aを形状し
たものであっても構わず、前記吸油シート支持体2は網
状、多孔状の板材を用いるもの、或はパイプ材や棒材を
使って枠体のみによって形成されたもの等でも良く、そ
の形状は図例に示すジグザグ状だけでなく、平板状、く
字形、S形等に吸油シートを保持するものであっても良
い。一方本発明方法においては処理槽中に滞留させた廃
水内を、吸油シートが移動して該吸油シート内の吸油性
樹脂に油分を吸収させる方法であっても良い。
【0016】(実験例1)図5に示す吸油シート(株式
会社日本触媒製,商品名オレオソーブパック、寸法450c
m ×300cm 、吸油性樹脂の充填量160g)を用い、これを
図3に示す吸油ユニット3内に5列ジグザグ状に並べて
取付け、該吸油ユニットを上下3段、左右に5列並設
し、図1に示す処理槽を形成した。そして水質が表1に
示される廃水を毎分140 リットルの割合で供給管より供
給した。このとき排出管6から排出される廃水の水質は
表2に示す通りとなり、吸油シートの吸収が飽和になる
までには150 時間がかかった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】以上の結果から明らかな様に廃水中の油分
は高い割合で分離除去されることが分かった。従ってこ
の処理と併用して生物処理法や沈殿分離法等を行なえば
効果的に廃水処理できる様になる。以上のことから本発
明は、食肉加工工場、乳製品工場、水産食品加工工場、
屠畜場、食堂、給食センタ、化学品製造工場、石油製品
加工工場等の油分を含む廃水から油分を除去するのに適
している。
【0020】
【発明の効果】本発明により、廃水中の油分を高い割合
で効率的に分離して吸収除去できる様になり、環境汚染
を防止できる様になった。また本発明装置は簡単な構造
であるので設備費は低く、またランニングコストは安く
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施例を示す側断面説明図であ
る。
【図2】本発明装置の他の実施例を示す側断面説明図で
ある。
【図3】図1に示される吸油ユニットを示す側断面説明
図である。
【図4】図3に示される吸油シート支持体の一部を示す
説明図である。
【図5】図4に示される吸油シートの一例を示す説明図
である。
【図6】本発明による油分分離の例を示す説明図であ
る。
【図7】吸油性樹脂の吸油性能例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 吸油シート 2 吸油シート支持体 3 吸油ユニット 4 処理槽 7a,7b 第2仕切板 8 第1仕切板 P 吸油性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 義幸 東京都豊島区池袋2丁目61−11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃水中の油分を分離して吸収する油分離
    方法において、吸油性樹脂を充填した吸油シートと廃水
    を相対的に移動させつつ接触させ、該廃水中の油分を該
    吸油性樹脂に吸収させることを特徴とする廃水の油分離
    方法。
  2. 【請求項2】 廃水を流動させる処理槽中に、吸油性樹
    脂を充填した吸油シートを浸漬してなることを特徴とす
    る廃水の油分離装置。
JP13020892A 1992-04-22 1992-04-22 廃水の油分離方法及び油分離装置 Pending JPH05293463A (ja)

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JP13020892A JPH05293463A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 廃水の油分離方法及び油分離装置

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JP13020892A JPH05293463A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 廃水の油分離方法及び油分離装置

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JPH05293463A true JPH05293463A (ja) 1993-11-09

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ID=15028680

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JP (1) JPH05293463A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2741283A1 (fr) * 1995-11-22 1997-05-23 Rivard Ets Procede de lavage de sediments renfermant des composes organiques notamment des hydrocarbures ainsi que dispositif adapte a la mise en oeuvre de ce procede
KR100412036B1 (en) * 2003-04-04 2003-12-18 Kwang Yong Kim Oil-water separation tank

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2741283A1 (fr) * 1995-11-22 1997-05-23 Rivard Ets Procede de lavage de sediments renfermant des composes organiques notamment des hydrocarbures ainsi que dispositif adapte a la mise en oeuvre de ce procede
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20010703