JP2831498B2 - 上向流スラッジブランケット式の排水処理装置 - Google Patents

上向流スラッジブランケット式の排水処理装置

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機性排水の処理装置に
関し、特に嫌気性微生物を利用して排水中の有機物を分
解処理する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来か
ら、有機物を含む排水いわゆる有機性排水を対象とし
て、この排水に含まれる有機物を分解処理する方法が提
案されており、このような処理法の一つとしては例えば
嫌気性微生物を充填した処理槽に排水(未処理水)を通
して、生物学的に排水中の有機物を分解する方式の嫌気
性微生物による処理法が知られている。
【0003】この嫌気性微生物による処理法に関して
は、近年、処理槽に上向流で排水(未処理水)を流すこ
とでグラニュールと呼ばれる嫌気性微生物の凝集物(ペ
レット)を形成させると共に該グラニュールを流動(浮
遊)させる上向流式スラッジブランケット法(UASB
法:嫌気性スラッジブランケット法と呼ばれることもあ
る)のものが提案されている。
【0004】ところで、従来から提案されあるいは実際
の処理システム(方法,装置)に適用されている上記の
方法,装置等を検討すると、現在までのこれらの処理シ
ステム(方法,装置)には、未だ改善すべき種々の問題
があると認められた。
【0005】このような課題を箇条書き的に以下に挙げ
る。
【0006】(1)UASB法では、処理槽に流入させ
る排水量に負荷変動がある場合、上向流速を適切にコン
トロールしないと、発生ガスと共に浮上する汚泥(ペレ
ット)が処理水側に流出する虞れがある。
【0007】(2)UASB法では未処理水の水質によ
って形成される汚泥の密度が異なっているため、この点
からも上記流速の適切な制御が重要となる。
【0008】(3)一過式に処理される方式であるの
で、汚泥の流動化状態が適切にされないと、未処理水と
汚泥の接触効率が悪くなり処理効率が悪化する。
【0009】(4)従来のUASB法の装置では、気・
固・液の分離機構が、例えば第6図(イ),(ロ)中の
符号30,31で示すように、比較的複雑な構造になる
のに、気・固・液の分離効率が必ずしも満足できず、上
記した(1)〜(3)のような問題があると、固体成分
の流出の防止ができないという難点がある。
【0010】以上のような問題により微小な汚泥が槽外
に流出することがあると、比較的成長の遅いグラニュー
ルの適当量を槽内に維持することが難しい。
【0011】そこでこのような不具合を避けるために、
固体から気泡を分離する目的で、最近では浮上性濾材を
使用した濾層を設けて、気体と固体の分離を確実に行な
うという装置の提案もされている。このための機構は例
えば第6図(ハ),(ニ)に示され、浮上性の濾材32
を上下一対のスクリーン33,34の間に充填した形式
のものが例示される。しかしこのような構成によると、
浮上性濾材の径よりもスクリーンの目開きを小さくする
ことが必要になるため、スクリーンの閉塞という新たな
問題を惹起する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は以上のよう
な種々の問題を一挙に解決することができる新規な構成
を開発するために鋭意検討を重ね、従来は全く考えられ
ていなかった新たな観点から本発明を提案するものであ
る。
【0013】すなわち、従来の上向流スラッジブランケ
ット式の処理装置における気・固・液分離のための機構
は、第6図(イ),(ロ)で示されるように、水中の気
・固成分を含む上向流を、斜壁35や、偏流ブロック3
6で偏流させて、気・固成分をできるだけ含まないよう
にした水を処理水として取り出すことを基本としてい
る。また第6図(ハ),(ニ)の浮上性濾材を用いる形
式の提案も、この偏流によって気・固成分を出来るだけ
含まなくした水から、更にこの中に含まれる固体成分を
より確実に下流に流出させないようにすることを目的と
している。
【0014】しかしながら、このような形式の気・固・
液の分離機構では、構成が複雑な割には気・固・液の分
離には限界があるだけでなく、閉塞防止を実現しつつ負
荷変動等に伴うSSの流出防止を同時に達成することが
きわめて困難である。
【0015】そこで本発明者は、従来の気・固・液分離
機構とは全く構成が異なるものとして、液体に対する透
過性(濾過性)と気体に対する透過性の性質に大差のあ
るスクリーンを用いることで、従来にない新規かつ優れ
た効果を発揮することができる気・固・液分離機構を備
えた上向流式の生物学的排水処理装置を提供できること
を見出し、かかる知見に基づいて本発明をなすに至った
のである。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】上記した目的を
実現するために、本発明者は上記特許請求の範囲の各請
求項に記載した発明を完成した。
【0017】すなわち本発明の上向流スラッジブランケ
ット式の排水処理装置は、上記した気液分離手段が、多
数の長繊維を厚み方向にも重複する状態で並列に引揃え
て構成したスクリーンを、上記処理槽内の水面の一部を
水面下から水面上に渡って囲むように張設することで形
成し、処理水取り出し手段を、このスクリーンで囲まれ
た水域に設けたことを特徴とする。
【0018】処理槽中のグラニュール汚泥層は、上向流
によって流動化され、スラッジブランケット層を形成す
る。
【0019】上記のスクリーンは、水に濡れることによ
って水中と気体中での性質に大差を示し水中では水に含
まれる固体の通過は阻止するが気体中では気体の透過を
許すという作用だけを満足する上からは網状のネットで
もよいとも考えられるが、実際にはこのようなネットは
適当でなく、上記のように多数の長繊維を厚み方向にも
重複する状態で横方向に多数並列に引揃えた構造のもの
が必要である。その理由は、ネット状のスクリーンは濾
過手段として有効であるものの、本発明で用いる多数の
長繊維を厚み方向にも重複する状態で横方向に多数並列
に引揃えたスクリーンと比べて短時間のうちに目詰まり
を生じ、またその目詰まりを除去する洗浄が気体のバブ
リング程度では容易に行なえない欠点があるためであ
る。
【0020】本発明で用いる多数の長繊維を厚み方向に
も重複する状態で横方向に多数並列に引揃えたスクリー
ンは、その長繊維の材質を特に限定されるものではな
く、天然繊維、アクリル繊維,ポリプロピレン繊維など
の合成繊維等種々のものを用いることができるが、薬品
による繊維の回生処理等を考慮すればアクリル繊維,ポ
リプロピレン繊維などの耐酸性,耐薬品性に優れた繊維
を用いることが好ましい。長繊維は、例えば太さ10〜
100μm程度の単繊維を引き揃えて長繊維の束とし
て、水中での固体成分の通過を阻止できる程度に例えば
槽の水平断面当たり1〜10kg−dry/m2 となる
ように集合させて、0.3〜0.5mm程度ないし望ま
しくはそれより小さなグラニュールの通過を阻止できる
ようにしたものが好ましい。
【0021】上記スクリーンの張設の態様は、平断面矩
形状の処理槽の対向する一対の壁面の間に一つのU字形
乃至V字形をなすか、あるいはU字形乃至V字形が複数
回連続するように張設したものを代表的な構成として例
示できる。
【0022】処理水の取り出し手段は特に限定されず、
例えばトラフを用いた溢流形式のもの等従来既知のもの
を用いることができる。
【0023】上記装置には、スクリーンを洗浄するため
の手段を設けることがよい。本発明の装置では、相互に
束縛されていない長繊維の集合としてスクリーンが構成
されているため、気泡のバブリングによって隣接繊維が
ランダムに動くことができ、これによってこの繊維束に
捕捉されていた固体成分が容易に除去される。したがっ
てこのバブリング程度で、スクリーンの効果的な洗浄が
可能となる。このような洗浄用ガスのバブリングには、
この処理槽で発生したガス(メタンガス)を循環して用
いることが好ましい。
【0024】本発明の装置は、従来と同様に、例えば後
段に好気性微生物処理装置、沈澱装置等を設けた設備の
一部として利用される。
【0025】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて更に詳細に説明
する。 実施例1 第1図に於いて、1は処理槽であり、水平断面が矩形状
をなした縦長の密閉容器からなり、その槽下部にはグラ
ニュール汚泥層2が充填されている。3はこの処理槽1
の下部に接続された原水(有機性排水)供給管である。
【0026】この処理槽1の上部には気液分離機構が設
けられていて、本例におけるこの気液分離機構は、処理
槽1の対向する一対の側壁の間に、V字形をなすように
長繊維束を引き揃えたスクリーン4を張設することで形
成されていて、このV字形の両側上端部は水面上に位置
し、中央の下端部は水面下に位置されている。そしてこ
のスクリーン4は、水中に於いてはこの水に含まれる固
体成分(SS成分等)の通過を阻止する程度の密度(1
〜10kg−dry/m2)で長繊維束が引き揃えられ
ている。なお水面上に於いてはガスはこのスクリーンを
自由に通過することができる。
【0027】5は、上記スクリーン4の中央部分の水域
でスクリーンの上側に位置する水面に設けられた処理水
の抜き出し用トラフであり、気体と共に浮上した固体は
上記スクリーン4で濾過されてこれらの成分が実質的に
含まれていない清澄な水が処理水として抜き出されるよ
うになっている。
【0028】6は処理槽の上部に接続されたメタンガス
抜き出し用のガス抜出し管であり、脱硫装置7を介して
ガスホルダー8のガス溜り9に接続されている。
【0029】10はスクリーン4の下端部近傍の未濾過
水側に配置されたガス吹出し管であり、上記ガスホルダ
ー8のガス溜り9のガスが洗浄ブロアー11によって送
られて、スクリーン洗浄のために吹き出すようになって
いる。洗浄は図示しない制御装置により適宜の間隔で行
なわれる。
【0030】以上のような構成の嫌気性微生物による排
水処理装置によれば、処理槽の下部から供給された原水
が所定の流速で槽内を上向することでグラニュール汚泥
層2を流動化させてスラッジブランケット層を形成さ
せ、嫌気性微生物との接触により有機物の分解を効率よ
く行なう。そしてこのスラッジブランケット層を通過し
た水は更に上向し、気泡と共に上昇した多くの汚泥ペレ
ットは途中で沈降するように上記汚泥層の流動化のため
の上向流の流速は設定されるが、水中に含まれる気泡、
及び多少残っている気泡を伴った固体成分はスクリーン
4の位置に至る。そして固体成分はこのスクリーン4を
透過することができないので、スクリーンの膜面に沿っ
て図示槽1の両側水域に上昇する。他方水はスクリーン
4を通ることができるので図示槽1の中央部分の水域に
も上昇する。
【0031】そして水面に至った水中の気泡は水から抜
け、水面上に於いてはスクリーン4を自由に通過するこ
とができるので、槽の上部全体に一つのメタンガス溜り
12を作り、ガス抜出し管6から、ガスホルダー8に送
られる。
【0032】一方、スクリーン4上側の濾過水側の水面
に設けられたトラフ5から、固体成分が濾過された処理
水が処理槽1の外に抜き出され、清澄度の高い処理水を
得ることができる。
【0033】実施例2 第2図に示される本例は、規模の大きな処理槽101に
おいて、上記長繊維束よりなるスクリーン104を、槽
の一対の側壁の間にV字形を複数回繰り返すように張設
させたことを特徴とし、その他は上記実施例と同様の構
成をなしている。従って共通の構成部分には実施例1の
符号に100を加えて示し、詳細な説明は省略する。本
例における処理槽101も、その槽上部に形成されるメ
タンガス溜り112は、ガスがスクリーン104を自由
に通過できるので実質的に一つである。本例に於いて
も、実施例1と同様に優れた固体成分の濾過作用を得る
ことができ、処理水質の清澄度が高い処理水が得られる
という効果がある。
【0034】実施例3 第3図,第4図は本発明の他の実施例として、長繊維か
らなるスクリーン204をU字形に張設した装置の構成
を示している。本例におけるスクリーン204は、両端
が槽上部の対向壁面の上端部に夫々設けた一対のサンド
イッチ板220,221によりボルト222で締付け固
定され、中間部が槽内に垂下されて、押え枠223によ
り略U字形となるようにされている。本例によれば、水
面下のスクリーンの張設長が長くなるのでV字形に張設
する場合に比べて濾過面積が大となり、有利である。
【0035】試験例1 第1図に示した装置を用い、食品工場における排水(平
均CODCr濃度が約2000mg/l)を処理するに際
しpHを7付近に調整したものを原水として、以下の条
件で嫌気性微生物処理を行ない、流出SSの経日変化を
測定した。
【0036】なお装置は、1m×1m×4m(H)の処
理槽に、43μmのアクリル繊維を一束(10万本/
束)のものを2mに広げて一枚にしこれを8枚重ねてス
クリーン(単位体積当たりの繊維充填密度2.8kg−
dry/m2 )を張設した。
【0037】またスクリーンの下側に沿って水平に2本
延設したガス吹出し管は、330mm間隔で下向きに直
径4mmの穴をあけ、V字形のスクリーンの片側づつ洗
浄できるようにした。そしてダイヤフラム式の洗浄ポン
プ(空気量85リットル/min)2台で、週2回片側
5分づつ洗浄を行なった(洗浄ガスL.V.=10m/
h)。
【0038】CODCr負荷を10kg−CODCr/m3
/dとした場合の試験結果を第5図のグラフに示した
(グラフ中の+点で示す)。
【0039】また比較のために、気液分離機構を第6図
の(イ)に変更した以外は同様にして試験を行ない、流
出SSの経日変化を測定した。
【0040】試験結果を第5図のグラフに示した(グラ
フ中の□点で示す)。
【0041】この結果から、負荷10kg−CODCr
3/dにおけるCODCr除去率は、75%以上であ
り、しかも第5図から明らかであるように本発明装置に
よる場合には処理槽から抜き出した処理水中のSSは、
従来装置に比べて低くなることが認められた。したがっ
て、SS流出量を従来装置と同等程度まで許容するもの
とした場合には、グラニュール汚泥層の流動化のための
上向流の流速を相対的に高く設定できることを意味し、
流動化による微生物と有機物の接触効率の向上、ひいて
は処理効率の向上に効果がある。
【0042】
【発明の効果】本発明の装置によれば、スクリーンが水
面下に没している部分では水中のSS成分や浮遊汚泥及
び気泡状のメタンガスはこのスクリーンを透過すること
ができずに、斜めに張設されたスクリーンに沿って水面
まで浮き上がり、他方、水はこのスクリーンに阻止され
ることなく上向するので、水面下から水面上に渡って張
設されているこのスクリーンの両側で処理水の状態に大
差を生ずる。すなわち、スクリーンが水面下に位置して
いる水域の水には気・固成分が殆ど含まれず、他方スク
リーンが水面上に位置している水域の水には気・固成分
が含まれることになるので、前者の水域からSS成分の
極めて少ない処理水を取り出すことができ、またメタン
ガスは水面上ではスクリーンの通過を阻止されないので
処理槽の上部を一つのガス溜りとしてここから抜き出す
ことができる。したがって、水面下と水面上ではその性
質に大差のあるスクリーンを用いるという極めて簡単な
装置構成で、第6図(イ)〜(ニ)に示したような従来
の複雑な機構で不十分ながら行なわれていた気・固・液
の分離に比べて、極めて効率よくかつ確実な気・固・液
分離を行なうことができるという優れた効果がある。
【0043】また本発明の装置は、処理槽の上部に、長
繊維を引き揃えた繊維束を密に並列させるという極めて
簡単な構成で足り、しかもメタンガスを抜き出すために
は処理槽上部の気相部分にガス抜き管を接続するだけで
よいため付随的にも特別な構成が必要なく、装置の設置
費用も安価でかつ洗浄による更新や交換も容易であると
いう優れた効果を有する。
【0044】また本発明の装置は、気液分離機構での固
体成分の濾過作用が優れているため、濾過側に固体成分
が含まれることが少なくなり、したがってグラニュール
汚泥層の流動化のための流速の制御可能範囲が拡大し、
微生物と有機物の接触効率の向上、ひいては処理効率の
向上が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の実施例1の装置の構成概要
一例を示した図。
【図2】第2図は、本発明の実施例2の装置の構成概要
例を示した図。
【図3】第3図は、本発明の実施例3のスクリーン張設
部の斜視図。
【図4】第4図は、同実施例3の側面概要図である。
【図5】第1図の本発明装置と、第6図(イ)に示した
従来の装置の流出SSの経日変化の状態を示した図。
【図6】第6図(イ)〜(ニ)は、従来の装置の気・固
・液分離機構を説明するための図。
【符号の説明】
1・・・処理槽、2・・・グラニュール汚泥層、3・・
・原水供給管、4・・・スクリーン、5・・・処理水抜
き出し用トラフ、6・・・ガス抜出し管、12・・・メ
タンガス溜り。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−176391(JP,A) 特開 平2−203993(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 3/28 C02F 3/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嫌気性微生物のグラニュール汚泥層が充
    填されている処理槽と、この処理槽のグラニュール汚泥
    層下側から未処理排水を供給する排水供給手段と、処理
    槽の上部に設けられて、グラニュール汚泥層を上向して
    通った水に含まれる気体を水から分離するための気液分
    離手段と、該気液分離された水を処理槽から取り出す処
    理水取り出し手段とを備えた上向流スラッジブランケッ
    ト式の排水処理装置において、 上記の気液分離手段は、多数の長繊維を厚み方向にも重
    複する状態で並列に引揃えて構成したスクリーンを、上
    記処理槽内の水面の一部を水面下から水面上に渡って囲
    むように張設することで形成され、上記処理水取り出し
    手段は、このスクリーンで囲まれた水域に設けられてい
    ることを特徴とする上向流スラッジブランケット式の排
    水処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、スクリーンは、処理
    槽の対向する一対の壁面の間にU字形乃至V字形に張設
    されるか、あるいはU字形乃至V字形が複数回連続する
    ように張設されることを特徴とする上向流スラッジブラ
    ンケット式の排水処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、水面下に位置
    するスクリーンの下側近傍に、このスクリーンを洗浄す
    るためのガスをバブリングする洗浄用ガス吹き出し管を
    設けたことを特徴とする上向流スラッジブランケット式
    の排水処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、洗浄用ガスがこの排
    水処理装置から発生するメタンガスを循環したガスであ
    ることを特徴とする上向流スラッジブランケット式の排
    水処理装置。
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