JP3377894B2 - 水処理方法および装置 - Google Patents

水処理方法および装置

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JP3377894B2 JP27821395A JP27821395A JP3377894B2 JP 3377894 B2 JP3377894 B2 JP 3377894B2 JP 27821395 A JP27821395 A JP 27821395A JP 27821395 A JP27821395 A JP 27821395A JP 3377894 B2 JP3377894 B2 JP 3377894B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水などの排水を
生物学的に処理する水処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水などの排水を生物学的に処理する方
法として、特開平5−96292号に示されたようなも
のがあり、図2に示したような反応/生物濾過装置が用
いられている。
【0003】反応/生物濾過装置41は、下から上に向
かって、スラッジ濃縮用空間42と、酸素含有ガスの注
入装置43,43’と、水よりも密度の小さい粒子を濾
過材とするベッド44と、天井シーリングの役目をする
多孔板45と、処理水・洗浄水の貯蔵室46とを有して
いる。47は処理水を排出する管路、48は被処理液を
酸素含有ガス注入装置43の下側へ供給する管路であ
り、49は排水のためのバルブである。ここでは、2つ
の装置41,41が並べて配置されている。
【0004】処理を行う際には、装置41の内部に、管
路48より被処理水を上向きに導入するとともに、注入
装置43’より酸素含有ガスを供給して、被処理水と酸
素含有ガスをベッド44の濾過材の間を通過させ、濾過
材に担持された微生物により被処理水を生物学的に処理
するとともに濾過材により濾過を行っている。そして、
ベッド44を通過した処理水を多孔板45により濾過材
から分離して貯蔵室46に導いた後、貯蔵室46内の処
理水50を管路47より排出し、必要に応じて処理水5
0の一部を循環ポンプなどにより装置41の底部に再循
環するようにしている。
【0005】そして、処理を行う間に、ベッド44内に
懸濁物質が蓄積したり微生物が増殖して圧損が大きくな
ったときに、バルブ49を開放して排水を行うことによ
り貯蔵室46内の処理水50をベッド44に向けて下降
させるか、あるいは注入装置43よりベッド44に酸素
含有ガスを供給することによって、ベッド44を膨張さ
せ、濾過材を洗浄している。そして、これにより生じた
スラッジをスラッジ濃縮用空間42に回収して、装置4
1の外部へ排出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の方法
は、単一の装置内で生物学的処理(注入装置43’を使
用したときには硝化脱窒)と濾過とを行えるとともに、
濾過材の洗浄を容易に行えるという利点を有しているも
のの、被処理水と酸素含有ガスとが上向きに並流で流れ
るので、処理水中に微細な濁質が混入して、濁りとなる
ことがある。
【0007】本発明は上記問題を解決するもので、単一
の処理装置により効率的に硝化脱窒などの生物学的処理
を行ない、清澄な処理水が得られるようにすることを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の水処理方法は、処理槽の内部に下降
流路を隔てて第1処理領域と第2処理領域とを設け、第
1処理領域と第2処理領域にそれぞれ、粒径2〜6m
m、嵩密度35〜65kg/m 3 の粒子状の濾材を多孔
性シーリング板の下方に保持してなる第1濾過層と第2
濾過層を設け、第1濾過層と第2濾過層をそれぞれ適当
横断面積および適当高さにして水処理装置を構成し、こ
の水処理装置の第1処理領域に被処理水を上向きに導入
して、第1濾過層を通水速度20〜100m 3 /m 2
日の上向流として通過させつつ酸素含有ガスを供給し
て、第1濾過層に担持された微生物により生物学的に処
理し、この生物処理水を、前記下降流路に上部より流入
させて流路内を下降させた後、前記酸素含有ガスにより
生起される第1処理領域内の水位上昇を利用して、下降
流路の下部より第2処理領域に上向きに送り込み、第2
濾過層を通水速度300〜1000m 3 /m 2 ・日の
向流として通過させて濾過するものである。
【0009】また請求項2記載の水処理装置は、処理槽
の内部に、越流堰をなす第1仕切壁と下部に開口を形成
した第2仕切壁とを立設して、第1仕切壁と3方の槽壁
とで囲まれる領域を第1処理領域とし、第2仕切壁と3
方の槽壁とで囲まれる領域を第2処理領域とするととも
に、第1仕切壁と第2仕切壁との間を下降流路とし、第
1処理領域に、下部に位置して被処理水を上向きに供給
する被処理水供給手段と、水より密度の小さい粒子状の
濾材に微生物を担持してなる第1濾過層と、この第1濾
過層の上方に位置して、第1濾過層をその下方に保持す
るとともに、第1濾過層を上向流として通過した生物処
理水をその上方へ流出させる多孔性第1シーリング板
と、第1シーリング板を通過した生物処理水を貯留する
第1集水部と、少なくとも第1濾過層の中層部に配置さ
れて酸素含有気体を供給する給気装置とを設け、第2処
理領域に、水より密度の小さい粒子状の濾材からなる第
2濾過層と、この第2濾過層の上方に位置して、第2濾
過層をその下方に保持するとともに、第1処理領域より
第1仕切壁の上部と第2仕切壁の下部開口とを通って上
向きに送り込まれて、第2濾過層を上向流として通過し
た処理水をその上方へ流出させる多孔性第2シーリング
板と、第2シーリング板を通過した処理水を貯留する第
2集水部と、第2集水部の上端に位置して第2集水部内
の処理水を排出する処理水排出手段とを設け、第1処理
領域と第2処理領域の下部にそれぞれ第1排水管と第2
排水管を設け、この第1排水管と第2排水管とを連絡す
る連絡弁を設けて、第1排水管と第2排水管から同時に
排水することにより、第1集水部内の生物処理水と第2
集水部内の処理水を下降させ、この下向流により第1濾
過層と第2濾過層を同時に洗浄するように構成したもの
である。
【0010】請求項3記載の水処理装置は、第2仕切壁
の上部に開閉可能な連絡ゲートを設けて、この連絡ゲー
トを開放することにより、第1集水部内の水位と第2集
水部内の水位を等水位となした状態で、第1濾過層と第
2濾過層とに下向流を供給するように構成したものであ
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】上記した請求項1記載の水処理方法によれ
ば、単一の水処理装置において、被処理水の生物処理と
濾過とを行って、清澄な処理水を得ることができる。
た、第1濾過層および第2濾過層に粒径2〜6mm、嵩
密度35〜65kg/m 3 の粒子状の濾材を保持し、第
1濾過層を通水速度20〜100m 3 /m 2 ・日の上向
流で通過させ、第2濾過層を通水速度300〜1000
3 /m 2 ・日の上向流で通過させることにより、第1
濾過層が被処理水中のSS成分や生物処理によって発生
した汚泥により閉塞し、第2濾過層が第1濾過層におい
て処理された生物処理水中に含まれる濁質成分により閉
塞する際に、その閉塞頻度が同程度となるので、第1濾
過層と第2濾過層を一緒に洗浄すればよく、装置の維持
管理が容易である。請求項2記載の水処理装置によれ
ば、第1処理領域の下部において被処理水供給手段によ
り被処理水を上向きに供給すると、被処理水は第1濾過
層を上向流として通過し、その間に、給気装置により酸
素含有気体を供給されつつ濾材に担持された微生物によ
り生物処理され、第1シーリング板の上方へ流出して第
1集水部の内部に貯留される。貯留された生物処理水
は、供給される酸素含有気体のガスホールドアップによ
り生じる第1処理領域内の水位上昇によって、第1仕切
壁の上方と下降流路と第2仕切壁の下部開口とを通って
第2処理領域に上向きに送り込まれ、第2濾過層を上向
流として通過する間に濾材により濾過され、第2シーリ
ング板の上方へ流出して第2集水部の内部に貯留され
る。第2集水部内の処理水は、上端に設けられた処理水
排出手段により装置外部へ排出される。このように、第
1濾過層と第2濾過層が一体にはたらくので、装置の維
持管理が容易である。また、第1排水管と第2排水管か
ら同時に排水することで、第1濾過層と第2濾過層とに
下向流が供給され、両濾過層が同時に洗浄されるので、
維持管理が容易である。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】請求項記載の水処理装置によれば、第1
集水部と第2集水部の内部の水位が等しくなった状態で
下向流が供給されるので、第1濾過層と第2濾過層の閉
塞が同程度であれば両濾過層の洗浄は同時に終了する。
よって、装置の維持管理が容易である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態の水
処理装置の全体構成を示した縦断面図であり、処理槽1
の内部に、越流堰をなす第1仕切壁2と下部に開口3a
を形成した第2仕切壁3とを立設して、第1仕切壁2と
3方の槽壁とで囲まれる領域を第1処理領域4とし、第
2仕切壁3と3方の槽壁とで囲まれる領域を第2処理領
域5とするとともに、第1仕切壁2と第2仕切壁3との
間を下降流路6としている。処理槽1に隣接して、原水
槽7を設けている。
【0021】第1処理領域4には、給水または排水を行
う給排水管8が底部に設けられ、給排水管8の上方に水
より密度の小さい粒子状の濾材に微生物を担持してなる
第1濾過層9が設けられ、第1濾過層9の上方に多孔性
第1シーリング板10が設けられており、第1シーリン
グ板10により、第1濾過層9をその下方に保持すると
ともに、第1濾過層9を通過した生物処理水をその上方
へ流出させるようになっている。第1シーリング板10
の上方域は第1集水部11となっており、第1シーリン
グ板10を通過した生物処理水12が貯留される。給排
水管8と第1濾過層9との間および第1濾過層9の中層
部に、空気などの酸素含有気体を供給する給気管13,
14が設けられている。15は第1集水部11の内部か
ら原水槽7の上方へ導かれた循環管であり、循環ポンプ
16の駆動により第1集水部11内の生物処理水12の
一部が循環管15を通じて原水槽7に循環される。
【0022】第2処理領域5には、水より密度の小さい
粒子状の濾材からなる第2濾過層17が設けられ、第2
濾過層17の上方に多孔性第2シーリング板18が設け
られており、第2シーリング板18により、第2濾過層
17をその下方に保持するとともに、第1処理領域4よ
り下降流路6と開口3aを通じて上向きに送り込まれ、
第2濾過層17を上向流として通過した処理水をその上
方へ流出させるようになっている。第2シーリング板1
8の上方域は第2集水部19となっており、第2シーリ
ング板18を通過した処理水20が貯留される。第2集
水部19の上部には、第2集水部19内の処理水20を
オーバーフローさせる処理水排出口21が開口してい
る。22は底部に設けられた排水管であり、23は排水
管22と第2濾過層17との間に設けられた給気管であ
る。給気管23は、第1処理領域4内の給気管13に直
列に設けられている。
【0023】原水槽7は、処理槽1の第1集水部11,
第2集水部19とほぼ同じ高さ位置にほぼ同じ深さを有
して形成されており、上方に原水供給管24が開口し、
原水槽7の下方は制御空間25および排水空間26とさ
れている。
【0024】制御空間25には、原水槽7内の上部から
槽底部を貫通して下方に導かれた被処理水供給管27
と、原水槽7の上方から槽底部を貫通して下方に導かれ
た空気供給管28とが上下にわたって配置されており、
被処理水供給管27に給排水管8,排水管29が接続
し、空気供給管28に給気管13,14が接続してい
る。被処理水供給管27は被処理水供給弁30を介装
し、排水管29は排水弁31を介装している。32,3
3は給気弁である。
【0025】第1処理領域4内の給排水管8と第2処理
領域5内の排水管22との間には連絡弁34が設けられ
ている。第2仕切壁3の上部には開閉可能な連絡ゲート
35が設けられており、この連絡ゲート35を開放する
ことにより、第1集水部11内の水位と第2集水部19
内の水位を等水位となすことができる。
【0026】上記した構成の水処理装置において硝化脱
窒を行うときの作用を説明する。原水槽7の内部に、原
水供給管24を通じて原水を供給するとともに、循環ポ
ンプ16の駆動により循環管15を通じて第1集水部内
の生物処理水12を原水槽7に循環し、原水槽7内の被
処理水36を被処理水供給管27,給排水管8を通じて
処理槽1の底部に供給する。また、空気供給管28より
給気管14を通じて第1濾過層9の中層部に空気を供給
する。
【0027】これにより、被処理水36は、第1処理領
域4内を上向きに流動して第1濾過層9を上向流として
適当速度で通過し、第1濾過層9を構成する濾材に担持
された微生物により生物処理されつつ濾材により濾過さ
れ、第1シーリング板10の孔を通過して第1集水部1
1に生物処理水12として流入する。このとき、第1濾
過層9の給気管14より上方は好気状態、給気管14よ
り下方は嫌気状態となっているので、被処理水36は、
第1処理領域4内で順次嫌気処理および好気処理され、
その後、原水槽7を介して再び第1処理領域4に供給さ
れて嫌気処理および好気処理されることになり、この間
に効果的に硝化脱窒される。
【0028】第1集水部11内に流入した生物処理水1
2は第1仕切壁2の上部より下降流路6に越流し、下降
流路6内を下降した後に、第2仕切壁3の下部の開口3
aより第2処理領域5内に流入するが、第1処理領域4
内(すなわち第1集水部11内)の水位は給気管14よ
り供給される空気の作用によって第2処理領域5内(す
なわち第2集水部19内)の水位より高水位となってい
るので、生物処理水12は開口3aより上向きに送り込
まれる。
【0029】この生物処理水12は第2処理領域5内を
上向きに流動して第2濾過層を上向流として適当速度で
通過し、第2濾過層を構成する濾材により濾過されて、
第2シーリング板18の孔を通過して第2集水部19に
処理水20として流入し、第2集水部19内の処理水2
0は処理水排出口21を通じて装置の外部へ流出する。
【0030】上記した水処理装置の各濾過層における濾
過抵抗が増大したときの洗浄方法を説明する。循環ポン
プ16を停止し,被処理水供給弁30,給気弁32,3
3を閉じて、生物処理水12の循環、被処理水36の供
給、空気の供給を停止するとともに、第2仕切壁3の連
絡ゲート35を開放して第1集水部11と第2集水部1
9とを連通させ、内部の水位を等水位とする。
【0031】次いで、連絡弁34と排水弁31を開放し
て給排水管8と排水管22から同時に排水し、第1集水
部11内の生物処理水12と第2集水部19内の処理水
20をそれぞれ第1濾過層9と第2濾過層17に向けて
下降させ、この下向流により両濾過層9,17を同時に
洗浄する。このとき、給気弁33を開いて第1濾過層9
と第2濾過層17に空気を送り、各濾過層9,17の空
気洗浄を同時に行うと、洗浄効果が高くなる。
【0032】以下、具体例を示す。装置は、第1濾過層
9を濾過面積2m2 として、粒径約3mm、密度0.0
45のポリスチレン製濾材を高さ3m充填し、その下部
から1.2mのところに給気管14を設け、第2濾過層
17を濾過面積0.1m2 として、粒径約1.5mm、
密度0.045のポリスチレン製濾材を高さ0.7m充
填したものを用いた。
【0033】被処理水36は、都市下水を沈澱処理した
上澄液であり、その水質は下記の表1に示した通りであ
った。被処理水供給管27より被処理水36を供給し
て、第1濾過層9に60m3 /m2 ・日、第2濾過層1
7に600m3 /m2 ・日を通水するとともに、循環ポ
ンプ16により、第1濾過層9を通過した生物処理水1
2を120m3 /日、原水槽7に循環した。
【0034】得られた処理水20の水質は下記の表2に
示した通りであった。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】 上記の各表からわかるように、第1濾過層9と第2濾過
層17をユニット化した本発明の装置により、BOD,
T−N,SSを良好に処理して、清澄な処理水を得るこ
とができた。
【0037】また、第1濾過層9と第2濾過層17にお
ける濾過抵抗による圧力損失を各々の上流側との水頭差
により計測したところ、平均として第1濾過層9では3
50mm/日、第2濾過層17では250mm/日の圧
力上昇が示された。このような濾過層9,17の閉塞に
伴う圧力上昇は、第1濾過層9と第2濾過層17を上述
のようにして同時に一日一回洗浄することで解消するこ
とができ、繰返し良好な運転を行うことができた。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の水処理方法によ
れば、単一の水処理装置で被処理水の生物処理と生物処
理水の濾過とを行なって、濁質の混入のない清澄な処理
水を得ることができる。
【0039】また、本発明の水処理装置によれば、第1
処理領域の第1濾過層において酸素含有気体を供給しつ
つ被処理水を生物処理し、この生物処理水を、酸素含有
気体の供給によって生じる第1処理領域内の水位上昇を
利用して第2処理領域に上向きに送り込んで第2濾過層
において濾過することができ、第1濾過層と第2濾過層
を一体のものとして扱えるので、装置の運転および維持
管理も容易である。
【0040】生物処理水を循環返送する循環手段を設け
たことにより、被処理水の生物処理が繰り返し行われる
ようになり、高い生物処理効果が得られる。第1濾過層
と第2濾過層をともに適当な粒径と嵩密度を有した粒子
状の濾材によって構成したことにより、生物処理および
濾過を好適に行えるとともに、装置の運転および維持管
理が容易になる。
【0041】第1濾過層と第2濾過層をそれぞれ適当横
断面積および適当高さに構成して、第1濾過層と第2濾
過層でそれぞれ適当な通水速度を実現できるようにした
ことにより、第1濾過層と第2濾過層の閉塞頻度を同程
度として、両濾過層を一緒に洗浄することができ、装置
の維持管理が容易になる。
【0042】第1処理領域と第2処理領域の下部にそれ
ぞれ第1排水管と第2排水管を設けて、両排水管から同
時に排水することにより第1濾過層と第2濾過層に下向
流を供給して両濾過層を同時に洗浄できるようにしたの
で、装置の維持管理が極めて容易である。
【0043】連絡ゲートを設けて、第1処理領域と第2
処理領域の内部の水位を等しくしたうえで、第1濾過層
と第2濾過層に同時に下向流を供給できるようにしたの
で、第1濾過層と第2濾過層の閉塞頻度が同程度であれ
ば同時に洗浄が終了することになり、装置の維持管理が
さらに容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の水処理装置の全体構成を示
した縦断面図である。
【図2】従来の水処理装置の全体構成を示した縦断面図
である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 第1仕切壁 3 第2仕切壁 3a 開口 4 第1処理領域 5 第2処理領域 6 下降流路 8 給排水管 9 第1濾過層 10 第1シーリング板 11 第1集水部 12 生物処理水 14 給気管 15 循環管 16 循環ポンプ 17 第2濾過層 18 第2シーリング板 19 第2集水部 20 処理水 21 処理水排出口 22 排水管 34 連絡弁 35 連絡ゲート 36 被処理水

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽の内部に下降流路を隔てて第1処
    理領域と第2処理領域とを設け、第1処理領域と第2処
    理領域にそれぞれ、粒径2〜6mm、嵩密度35〜65
    kg/m 3 の粒子状の濾材を多孔性シーリング板の下方
    に保持してなる第1濾過層と第2濾過層を設け、第1濾
    過層と第2濾過層をそれぞれ適当横断面積および適当高
    さにして水処理装置を構成し、 この水処理装置の第1処理領域に被処理水を上向きに導
    入して、第1濾過層を通水速度20〜100m 3 /m 2
    ・日の上向流として通過させつつ酸素含有ガスを供給し
    て、第1濾過層に担持された微生物により生物学的に処
    理し、この生物処理水を、前記下降流路に上部より流入
    させて流路内を下降させた後、前記酸素含有ガスにより
    生起される第1処理領域内の水位上昇を利用して、下降
    流路の下部より第2処理領域に上向きに送り込み、第2
    濾過層を通水速度300〜1000m 3 /m 2 ・日の
    向流として通過させて濾過することを特徴とする水処理
    方法。
  2. 【請求項2】 処理槽の内部に、越流堰をなす第1仕切
    壁と下部に開口を形成した第2仕切壁とを立設して、第
    1仕切壁と3方の槽壁とで囲まれる領域を第1処理領域
    とし、第2仕切壁と3方の槽壁とで囲まれる領域を第2
    処理領域とするとともに、第1仕切壁と第2仕切壁との
    間を下降流路とし、第1処理領域に、下部に位置して被
    処理水を上向きに供給する被処理水供給手段と、水より
    密度の小さい粒子状の濾材に微生物を担持してなる第1
    濾過層と、この第1濾過層の上方に位置して、第1濾過
    層をその下方に保持するとともに、第1濾過層を上向流
    として通過した生物処理水をその上方へ流出させる多孔
    性第1シーリング板と、第1シーリング板を通過した生
    物処理水を貯留する第1集水部と、少なくとも第1濾過
    層の中層部に配置されて酸素含有気体を供給する給気装
    置とを設け、第2処理領域に、水より密度の小さい粒子
    状の濾材からなる第2濾過層と、この第2濾過層の上方
    に位置して、第2濾過層をその下方に保持するととも
    に、第1処理領域より第1仕切壁の上部と第2仕切壁の
    下部開口とを通って上向きに送り込まれて、第2濾過層
    を上向流として通過した処理水をその上方へ流出させる
    多孔性第2シーリング板と、第2シーリング板を通過し
    た処理水を貯留する第2集水部と、第2集水部の上端に
    位置して第2集水部内の処理水を排出する処理水排出手
    段とを設け、第1処理領域と第2処理領域の下部にそれ
    ぞれ第1排水管と第2排水管を設け、この第1排水管と
    第2排水管とを連絡する連絡弁を設けて、第1排水管と
    第2排水管から同時に排水することにより、第1集水部
    内の生物処理水と第2集水部内の処理水を下降させ、こ
    の下向流により第1濾過層と第2濾過層を同時に洗浄す
    るように構成したことを特徴とする水処理装置。
  3. 【請求項3】 第2仕切壁の上部に開閉可能な連絡ゲー
    トを設けて、この連絡ゲートを開放することにより、第
    1集水部内の水位と第2集水部内の水位を等水位となし
    た状態で、第1濾過層と第2濾過層とに下向流を供給す
    るように構成したことを特徴とする請求項2記載の水処
    理装置。
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