JPH0529222A - 熱伝達方法および処理方法 - Google Patents

熱伝達方法および処理方法

Info

Publication number
JPH0529222A
JPH0529222A JP3192192A JP19219291A JPH0529222A JP H0529222 A JPH0529222 A JP H0529222A JP 3192192 A JP3192192 A JP 3192192A JP 19219291 A JP19219291 A JP 19219291A JP H0529222 A JPH0529222 A JP H0529222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
gap
pressure
heat transfer
semiconductor wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3192192A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Arai
泉 新井
Yoshifumi Tawara
好文 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP3192192A priority Critical patent/JPH0529222A/ja
Publication of JPH0529222A publication Critical patent/JPH0529222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理物と載置台との間に伝熱媒体となる気
体を導入し、温度設定された被処理物の処理を行う際
に、気体導入当初の圧力異常を防止し、被処理物の均一
な処理を可能にする。 【構成】 載置台2とこの載置台2上に保持された被処
理物6との間隙に、伝熱媒体として気体を導入し、この
導入気体を介して被処理物6の温度調節を行いつつ、被
処理物6に対して減圧下で所定の処理を施す方法であ
る。伝熱媒体としての気体を導入する際、被処理物6と
載置台2との間隙内を一旦減圧状態とした後、この間隙
内に少量の気体を予備導入し、この気体の予備導入工程
に続いて、上記間隙内が所定の圧力に到達するまで気体
を導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱伝達方法および処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置の製造工程において
は、例えばエッチング装置、アッシング装置、イオン注
入装置、スパッタ装置等の減圧下で半導体ウエハの処理
を行う各種処理装置が使用されている。これら各装置に
おいては、通常、対向配置された一対の電極(上部電極
および下部電極)のうち、載置台としても機能する下部
電極上に被処理物である半導体ウエハを配置し、真空中
や減圧雰囲気下にて電極間に直流電力やRF電力を印加
することによって電極間にプラズマを発生させ、プラズ
マを利用して所望の処理が施される。
【0003】上述したようなプラズマを利用した各種処
理装置では、処理工程中に半導体ウエハの温度が上昇す
ることにより、素子要素が溶融したり、物理的特性が変
化する等して、処理の均一性が低下することを防止する
ため、載置台側に冷却ジャケットを設けて、半導体ウエ
ハを冷却しながら処理を行っている。
【0004】ところで、一般に載置台と半導体ウエハの
裏面間には、ウエハ裏面の粗さにより微小な空間が存在
し、減圧雰囲気下での処理においては上記空間内も減圧
状態とされる。このため、上述したような間接的な冷却
方法を採用した場合には、上記減圧された空間の存在に
よって熱伝達が著しく低下し、有効に半導体ウエハを冷
却することができないという問題がある。
【0005】そこで、半導体ウエハの周縁部をクランプ
することによって、載置台と半導体ウエハ間に気密な空
間を形成し、この空間内に伝熱媒体として気体を導入す
ることにより、冷却効率の低下を防止することが提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の処理装置においては、載置台と半導体ウ
エハ間の空間に伝熱媒体としての気体を導入する際、そ
の導入量を流量調節のみによって制御していたため、上
記気体の導入当初の圧力が設定圧以上になりやすいとい
う難点があった。このように、気体の導入当初の圧力が
上昇すると、半導体ウエハのクランプ状態にずれが生
じ、ウエハの変形や傷が発生したり、気密状態が壊れて
しまう等の問題を招いてしまう。
【0007】また、半導体ウエハの変形は、ウエハの中
央部と周縁部とで電極からの距離に差を生じさせること
となり、半導体ウエハの温度分布が不均一になりやすい
という問題も招いてしまう。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題に対
処するためになされたもので、ベース部材と被熱伝達体
との間に伝熱媒体となる気体を導入し、この気体を介し
て温度調節を行う際に、気体導入当初の圧力異常を防止
することを可能にした熱伝達方法を提供することを目的
としており、また本発明の他の目的は、被処理物と載置
台との間に伝熱媒体となる気体を導入し、温度設定され
た被処理物の処理を行う際に、気体導入当初の圧力異常
を防止し、被処理物の均一な処理を可能にした処理方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の熱伝
達方法は、ベース部材上に被熱伝達体を配置する工程
と、前記被熱伝達体とベース部材との間の間隙を排気す
る工程と、前記間隙に伝熱媒体として少量の気体を予備
導入する工程と、前記間隙内の気体の圧力を制御しつ
つ、その圧力が所定の値に達するまで、該間隙内に前記
気体を導入する工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0010】また、本発明の処理方法は、載置台上に保
持された被処理物と該載置台との間隙に、伝熱媒体とし
て気体を導入し、この導入気体を介して前記被処理物の
温度調節を行いつつ、該被処理物に対して減圧下で所定
の処理を施す方法において、前記間隙内を一旦減圧状態
とし、この間隙内に少量の前記気体を予備導入する工程
と、この気体の予備導入工程に続いて、前記間隙内が所
定の圧力に到達するまで前記気体を導入する工程とを有
することを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の熱伝達方法および処理方法において
は、ベース部材と被熱伝達体との間の間隙内に、あるい
は被処理物と載置台との間の間隙内に、これらの間の伝
熱媒体となる気体を導入する際に、まず気体の予備導入
工程として、減圧状態とされた間隙内に気体を供給して
いるため、気体の導入当初の間隙内の異常な圧力上昇を
防止することができる。これによって、本発明の処理方
法にあっては、被処理物の保持状態異常等を防止するこ
とができ、均一な処理を行うことが可能となると共に、
被処理物の変形や傷の発生等を防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の処理方法を適用した一実施例
のプラズマエッチング装置について、図面を参照して説
明する。
【0013】図1に示すように、真空容器1例えば金属
容器内には、下部電極を兼ねる例えばアルマイト被膜を
有するアルミニウム等からなる載置台2と、上部電極3
とが対向して配置されている。また、真空容器1には、
この真空容器1内を所定の真空状態例えば数mTorr 〜数
10Torrまで排気することが可能な排気系4が接続されて
いる。
【0014】上記載置台2の上面には、絶縁性を有する
弾性フィルム5例えば厚さ25μm のカプトンフィルム
(ポリイミド系樹脂フィルム、商品名)が接触剤例えば
アクリル系接着剤(層厚:10μm 〜15μm )により貼り
付けられている。この弾性フィルム5は、半導体ウエハ
6と下部電極を兼ねる載置台2との間のインピーダンス
を一定とするために設けられている。すなわち、半導体
ウエハ6と載置台2との間のインピーダンスは、両者の
間の間隔に依存するため、不均一となるが、両者の間に
絶縁性の高い弾性フィルム5を介在させることにより、
両者の間のインピーダンスは両者の面間の間隔よりも弾
性フィルム5により支配されるため、一定となるのであ
る。
【0015】この弾性フィルム5上に被処理物例えば半
導体ウエハ6が載置される。そして、載置台2の外周側
には、例えばエアシリンダ等の駆動機構7によって昇降
可能とされたクランプリング8が配置されており、この
クランプリング8によって半導体ウエハ6を弾性フィル
ム5に押圧することにより、半導体ウエハ6は所定のク
ランプ荷重で載置台2に保持される。
【0016】また、載置台2の上面は、半導体ウエハ6
の裏面との密着性をよくするため、半導体ウエハ6の周
縁にクランプリング8で加えたクランプ荷重が、半導体
ウエハ6の周辺部での固定による等分布荷重として加わ
ったと仮定した時の半導体ウエハ6の変形曲面とほぼ同
一の曲面で凸状に形成されている。
【0017】上記載置台2は、半導体ウエハ6を冷却可
能に保持するものであり、載置台2内部には冷却ジャケ
ット9が内蔵されている。冷却ジャケット9には、冷却
媒体の導入管10と排出管11とが接続されており、冷
却ジャケット9内部に冷却媒体例えば冷却水を導入管1
0および排出管11を介して循環させることによって、
半導体ウエハ6の冷却が行われる。
【0018】ここで、載置台2の上面に配置された弾性
フィルム5と半導体ウエハ6との間には、微視的に見る
とウエハ裏面の表面粗さにより微小な空間が必然的に形
成される。そして、上記微小空間内に載置台2と半導体
ウエハ6との間の伝熱媒体となる気体を導入するための
ガス導入管12が、載置台2の中央部を貫通して設けら
れている。このガス導入管12は、真空容器1外に配置
された圧力調整機構13を介してガス供給源14に接続
されている。
【0019】上記圧力調整機構13内の主配管15に
は、ガス供給源14側に、導入ガスの流量を調整する流
量調節器16が介挿されており、さらに主開閉弁17お
よび圧力ゲージ18を介して載置台2側のガス導入管1
2に接続されている。また、上記主配管15の主開閉弁
17と圧力ゲージ18間には、副配管19が接続されて
おり、この副配管19は副開閉弁20および圧力調整弁
21を介して真空ポンプ22に接続されている。上記圧
力調整弁21は、圧力ゲージ18によって計測された弾
性フィルム5と半導体ウエハ6間の微小空間内の圧力に
応じて、予め記憶された制御プログラムにより自動的に
コンピュータ制御がコントローラ23によって制御さ
れ、また主開閉弁17と副開閉弁20とが連動するよう
に構成されている。
【0020】上記伝熱媒体用ガスとしては、通常、例え
ば窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス等が用いら
れるが、半導体ウエハの処理に用いられる反応ガス等を
用いることも可能であり、特にガスの種類に限定される
ものではない。
【0021】また、前述した上部電極3は、真空空間に
よる断熱を防止するために容器状に構成されており、ま
た反応ガス供給管24が接続されている。上部電極3の
下部電極との対向面、すなわち下部表面には図示しない
微細な小孔が設けられており、この微細な小孔から処理
ガス、例えばアルゴンガス等が真空容器1内に流出可能
とされている。
【0022】そして、上部電極3に接続された図示しな
い高周波電源例えば380kH,13.56MHz等の高周波によっ
て、上部電極3と下部電極である載置台2との間にプラ
ズマが生成されるよう構成されている。なお、この実施
例における載置台2は、電気的に接地されている。載置
台2を電気的に接地することなく電圧を印加してもよ
い。例えば上下電極2、3間に位相の異なる電力を印加
してもよい。
【0023】次に、上記構成のエッチング装置における
エッチング処理工程を図2を参照して説明する。
【0024】すなわち、まず真空容器1内を所定の真空
状態まで排気した後(図2-100)、載置台2上に半導体
ウエハ6を配置し、クランプリング8により所定のクラ
ンプ荷重で半導体ウエハ6を押圧保持する(図2-11
0)。
【0025】次に、載置台2上に配置された弾性フィル
ム5と半導体ウエハ6間の微小空間内に、ガス導入管1
2から伝熱媒体となる気体を導入する。この伝熱媒体用
ガスの導入は、以下の手順に従って行われる。
【0026】まず、伝熱媒体用ガスの予備導入工程(図
2-120)を行う。なお、ガスの導入に先立って、ガス供
給源14から例えば0.7kg/cm2 〜1.0kg/cm2 程度の圧力
で供給される伝熱媒体用ガスを、流量調節器16によっ
て所定流量例えば 0〜20SCCM程度に調整する。
【0027】すなわち、まず主開閉弁17を閉状態と
し、副開閉弁20および圧力調整弁21を開状態として
真空ポンプ22を作動させ、上記微小空間内を減圧状態
とする(図2-121)。次に、上記排気を継続した状態
で、主開閉弁17を開状態とすることにより、主配管1
5を介してガス導入管12から徐々に上記微小空間内
に、伝熱媒体用ガスを導入する(図2-122)。このガス
の予備導入にあたっては、上記微小空間内に徐々に伝熱
媒体用ガスが供給されるように、排気量を調整する。次
に、上記微小空間内の圧力がある程度まで上昇したとこ
ろで、伝熱媒体用ガスの導入工程(図2-130)を行う。
【0028】すなわち、副開閉弁20および圧力調整弁
21を閉状態とし、所定流量に調整された伝熱媒体用ガ
スを、ガス導入管12から微小空間内に導入する(図2
-131)。また、このガス導入工程に移行した時点で、圧
力調整弁21の動作を圧力ゲージ18による制御に切り
替える。つまり、圧力ゲージ18によって計測している
微小空間内の圧力が所定圧まで到達すると、圧力調整弁
21が開状態とされ、伝熱媒体用ガスを所定の流量で圧
力調整機構13側に供給しつづけた状態で、微小空間内
の圧力が所定圧に維持される。
【0029】次に、上記ガス導入工程によって微小空間
内の圧力が所定圧に到達したところで、上部電極3に所
定のRF電力を印加することによって、上部電極3と下
部電極を兼ねる載置台2と間にプラズマを生成し、所定
のエッチング処理を行う(図2-140)。このエッチング
処理工程中において、半導体ウエハ6は形成されたプラ
ズマに晒されたり、エッチングされることによって温度
が上昇するが、微小空間内に導入された伝熱媒体用ガス
を介して、半導体ウエハ6と載置台2との間で熱の伝達
が行われ、冷却ジャケット9内に循環された冷却水によ
って載置台2が冷却され、この載置台2によってウエハ
6が所定の温度内に維持される。
【0030】また、半導体ウエハ6の周縁部は、クラン
プリング8により弾性フィルム5を介して載置台2に押
し付けられているため、伝熱媒体用ガスは上記微小空間
内に封入された状態となるが、処理の進行等に伴って伝
熱媒体用ガスが漏れ、設定圧以下となると、圧力調整弁
21が閉状態となって、伝熱媒体用ガスが設定圧まで供
給される。このようにして、上記微小空間内の圧力はた
えず所定の圧力、例えば 0.5Torr〜20Torrの範囲から選
択された圧力に維持される。
【0031】ここで、上記微小空間内に導入する気体の
圧力は、半導体ウエハ6と載置台2上面との距離が、半
導体ウエハ6全面においてほぼ均等となるように設定す
る。これは、熱伝達量がその距離によって決定されるた
めである。つまり、伝熱媒体用ガスの導入圧をあまり大
きく設定すると、ガス導入管12が配置された半導体ウ
エハ6中央部付近の距離のみが大きくなり、半導体ウエ
ハ6の温度分布の均一性が低下するためである。具体的
な設定圧としては、熱伝導率が飽和する導入ガス圧以下
の値、例えば20Torr程度で飽和する場合10Torr程度の値
とすることが好ましい。この場合、好ましい距離の値は
20μm 〜 200μm である。
【0032】このように、上記実施例のエッチング処理
工程においては、載置台2上に配置された弾性フィルム
5と半導体ウエハ6間の微小空間内に伝熱媒体用ガスを
導入する際に、ガスの予備導入工程として、減圧された
空間内に伝熱媒体用ガスを予備供給することにより、微
小空間内へのガスの急激な突入、すなわち突入ガスの発
生を防止している。そして、上記ガスの予備導入工程が
終了した後に、設定圧まで伝熱媒体用ガスを導入してい
るため、上記微小空間内の急激な圧力上昇を防止し、徐
々に圧力上昇させながら設定圧まで伝熱媒体用ガスを導
入することが可能となる。
【0033】その結果、突入ガスによる半導体ウエハ6
のクランプ状態のずれ等を防止することができ、ウエハ
の変形や傷の発生等を招くことがなくなる。また、半導
体ウエハ6の処理時のクランプ状態の安定性が高まるた
め、半導体ウエハ6の温度分布の均一性の向上を図るこ
とが可能となる。
【0034】そして、載置台2と半導体ウエハ6間の微
小空間内への伝熱媒体用ガスの導入量を圧力によって制
御していると共に、その圧力を一定に維持しているた
め、載置台2と半導体ウエハ6間の熱伝達状態を処理工
程中、良好にかつ一定に保つことができる。これによっ
て、半導体ウエハ6の冷却を効率よく、かつ安定に行う
ことが可能となり、安定した処理すなわちエッチング処
理を効率よく行うことが可能となる。
【0035】次に、他の実施例について説明する。図3
はローダ・アンローダ部を具備するプラズマエッチング
−アッシング装置を示す斜視図、図4は図3に示すプラ
ズマエッチング−アッシング装置の構成を示す図であ
る。
【0036】図3および図4に示すプラズマエッチング
−アッシング装置は、半導体ウエハを収納する収納部3
2と、この収納部32から半導体ウエハを搬入出するた
めの搬送部33と、この搬送部33からの半導体ウエハ
を位置合せするアライメント部34と、このアライメン
ト部34で位置合わせされた半導体ウエハをエッチング
/アッシングする処理部35と、これら各部の動作設定
およびモニタを行う操作部36とから構成されている。
なお、収納部32と搬送部33とアライメント部34と
により、ローダ・アンローダ部を構成している。
【0037】まず、ローダ・アンローダ部について説明
すると、収納部32には、図4に示すように、半導体ウ
エハ31を厚さ方向に所定の間隔に複数枚、例えば25枚
収納可能なウエハカセット37と、このウエハカセット
37が載置されるカセット載置台38が配置されてい
る。カセット載置台38は、図示しない昇降機構により
上下動可能とされている。なお、昇降機構は、防塵対策
のためにカセット載置台38よりも常に下方に位置する
のが望ましい。
【0038】搬送部33には、収納部32、アライメン
ト部34および処理部35の相互間で半導体ウエハの搬
送を行う多関節ロボット39が設けられている。この多
関節ロボット39は、図示しないウエハ保持機構例えば
真空吸着機構を備えたアーム40を具備しており、この
アーム40は半導体ウエハへの重金属汚染を防止するた
めの材料、例えばセラミックや石英ガラスにより形成さ
れている。多関節ロボット39は 1点を中心に回転自在
であり、また水平一軸方向に移動可能である。アライメ
ント部34には、バキュームチャック41が設けられて
いる。このバキュームチャック41は、円盤状チャック
と円環状チャックとから構成されており、かつウエハ外
周端部を検出するセンサー例えば透過センサーを有して
いる。処理部35には、その中で半導体ウエハがエッチ
ング処理される第1の処理室42と、この第1の処理室
42に半導体ウエハを搬送するための導入側ロードロッ
ク室43および中間ロードロック室44と、この中間ロ
ードロック室44に接続された第2の処理室45とが配
置されている。第2の処理室45は、第1の処理室42
で処理された半導体ウエハに対し、さらに等方性エッチ
ングおよびレジストのアッシング等の処理を行うもので
ある。
【0039】導入側ロードロック室43のアライメント
部34の側の側面には、半導体ウエハの搬入のための入
口を開閉する開閉機構46aが設けられ、第1の処理室
42の側の側面には、同様に半導体ウエハの搬入のため
の入口を開閉する開閉機構46bが設けられている。導
入側ロードロック室43には、アライメント部34から
第1の処理室42への半導体ウエハの受け渡しを行うハ
ンドリングアーム47aが設けられている。
【0040】また、中間ロードロック室44の第1の処
理室42の側の側面には、半導体ウエハ搬出のための出
口を開閉する開閉機構48aが設けられ、第2の処理室
45の側の側面には、同様に半導体ウエハの搬出のため
の出口を開閉する開閉機構48bが設けられている。そ
して、中間ロードロック室44には、第1の処理室42
から第2の処理室45への半導体ウエハの受け渡しを行
うハンドリングアーム47bが設けられている。各ロー
ドロック室43、44には、図示しない真空排気機構例
えばロータリーポンプが接続され、さらに不活性ガス例
えば窒素ガスを導入可能な図示しないパージ機構が設け
られている。
【0041】第1の処理室42は、例えばアルミニウム
により構成され、その表面はアルマイト加工されてお
り、かつ円筒状に形成されている。なお、第1の処理室
42の内部機構およびガス導入機構は、図1に示すエッ
チング装置と同様の構成を有している。
【0042】第2の処理室45は、図5に示すように構
成されている。すなわち、円筒状の処理容器60の上部
には、一対の平行平板型電極68a、68bが相互に対
向配置され、このうち電極68aは、整合回路を介して
例えば13.56MHzで発振する高周波電源69に接続されて
いる。他方の電極68bは接地されている。
【0043】処理容器60の内部には、例えば真空チャ
ック等により半導体ウエハを吸着保持する載置台63が
配置されている。載置台63は、温度制御装置64によ
り制御されるヒータ65と、冷却装置66により制御さ
れる冷却水循環配管67を内蔵している。また、載置台
63は昇降機構73により上下動可能とされている。処
理容器60の上端には、ガス流量調整器71を介して処
理ガス供給源72が接続されている。また、処理容器6
0の下部には、載置台63の中央部から周辺へガスが流
れるように、排気孔(図示せず)が設けられており、こ
れに排気装置61が接続されている。さらに、処理容器
60の下部には、パージガス供給源(図示せず)が接続
されている。
【0044】以上のように構成された各機構の動作およ
び半導体ウエハの処理状態を監視するために、操作部3
6が設けられている。この操作部36は、マイクロコン
トローラからなる図示しない制御部、メモリー部および
入出力部から構成され、そのソフトウエアは、例えばC
言語によりプログラムされている。
【0045】なお、上記実施例においては、本発明の処
理方法をエッチング処理工程に適用した例について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ばプラズマCVD工程、イオン注入工程、スパッタ工程
等の減圧下で処理を行う各種半導体の製造工程に対して
有効であり、上記エッチング処理工程と同様な効果を得
ることができる。また、被処理体は半導体に限らず、ア
モルファスSiへの液晶素子駆動回路であるTFT回路の
形成に用いてもよい。
【0046】さらに、上記実施例においては、被処理物
を均一に冷却する例について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、熱制御であればよく、すな
わち被処理物を均一に加熱する場合にも適用可能であ
る。例えば、図6に示すように、処理により発生する反
応生成物が容器内表面に付着するのを防止するため、通
常、ヒータ81により容器内壁を加熱しているが、その
際、露出する電極82a、82bにも反応生成物が付着
するのを防止するため、容器内壁を介して電極82a、
82bを加熱している。このとき、加熱を効率よく行う
ため、容器内壁と電極82a、82bとの間にガス導入
管83を通してガスを導入することができる。この場合
の電極の加熱を均一に行い、かつ電極のずれや破損を防
止するため、本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
処理物と載置台との間に伝熱媒体となる気体を導入して
処理を施す際に、気体導入当初の圧力異常を防止するこ
とができ、これによって被処理物に対して均一な状態で
処理を施すことが可能となる。よって、処理品質の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法を適用したエッチング装置の
一構成例を示す図である。
【図2】図1に示すエッチング装置を用いたエッチング
処理工程を示す図である。
【図3】本発明の処理方法を適用した他の実施例のロー
ダ・アンローダ部を具備するプラズマエッチング−アッ
シング装置を示す斜視図である。
【図4】図3に示すプラズマエッチング−アッシング装
置の構成を示す図である。
【図5】図3に示すプラズマエッチング−アッシング装
置における処理室の構成を示す図である。
【図6】内壁が加熱される真空容器を有する装置を示す
図である。
【符号の説明】
1……真空容器 2……載置台 3……上部電極 5……弾性フィルム 6……半導体ウエハ 8……クランプリング 9……冷却ジャケット 12……ガス導入管 13……圧力調整機構 14……ガス供給源 15……主配管 16……流量調節器 18……圧力ゲージ 19……副配管 21……圧力調整弁 22……真空ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材上に被熱伝達体を配置する工
    程と、前記被熱伝達体とベース部材との間の間隙を排気
    する工程と、前記間隙に伝熱媒体として少量の気体を予
    備導入する工程と、前記間隙内の気体の圧力を制御しつ
    つ、その圧力が所定の値に達するまで、該間隙内に前記
    気体を導入する工程とを具備することを特徴とする熱伝
    達方法。
  2. 【請求項2】 載置台上に保持された被処理物と該載置
    台との間隙に、伝熱媒体として気体を導入し、この導入
    気体を介して前記被処理物の温度調節を行いつつ、該被
    処理物に対して減圧下で所定の処理を施す方法におい
    て、 前記間隙内を一旦減圧状態とし、この間隙内に少量の前
    記気体を予備導入する工程と、この気体の予備導入工程
    に続いて、前記間隙内が所定の圧力に到達するまで前記
    気体を導入する工程とを有することを特徴とする処理方
    法。
  3. 【請求項3】 載置台上に保持された被処理物と該載置
    台との間隙に、伝熱媒体として気体を導入し、この導入
    気体を介して前記被処理物の温度調節を行いつつ、該被
    処理物に対して減圧下で所定の処理を施す方法におい
    て、 前記間隙内を一旦減圧状態とし、この間隙内からの排気
    を継続しつつ該間隙内に少量の前記気体を予備導入する
    工程と、前記間隙からの排気量を制御することにより、
    この間隙内の気体の圧力を制御しつつ、その圧力が所定
    の値に達するまで、該間隙内に前記気体を導入する工程
    とを有することを特徴とする処理方法。
JP3192192A 1990-07-31 1991-07-31 熱伝達方法および処理方法 Pending JPH0529222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3192192A JPH0529222A (ja) 1990-07-31 1991-07-31 熱伝達方法および処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20315590 1990-07-31
JP2-203155 1990-07-31
JP3192192A JPH0529222A (ja) 1990-07-31 1991-07-31 熱伝達方法および処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0529222A true JPH0529222A (ja) 1993-02-05

Family

ID=26507166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3192192A Pending JPH0529222A (ja) 1990-07-31 1991-07-31 熱伝達方法および処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0529222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5804089A (en) * 1994-10-31 1998-09-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma processing apparatus and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5804089A (en) * 1994-10-31 1998-09-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma processing apparatus and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0167473B1 (ko) 처리방법 및 장치
US5766498A (en) Anisotropic etching method and apparatus
JP3208044B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JPH0249424A (ja) エッチング方法
JPH11307513A (ja) 絶縁体基板対応プラズマ処理装置
JP3852980B2 (ja) 薄膜作成方法及びスパッタリング装置
KR0157990B1 (ko) 처리 장치
JP2869384B2 (ja) プラズマ処理方法
JPH07147311A (ja) 搬送アーム
JP3880896B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP3193815B2 (ja) プラズマ処理装置およびその制御方法
JPH07331445A (ja) 処理装置及び該処理装置に用いられるカバー体の洗浄方法
JP4064557B2 (ja) 真空処理装置の基板取り外し制御方法
JPH0529222A (ja) 熱伝達方法および処理方法
JPH07102372A (ja) 被処理物の真空処理方法及び装置
JPH01227438A (ja) 半導体基板用載置台
JP2607381B2 (ja) エッチング装置
JPH01283391A (ja) エッチング装置
JPH0461325A (ja) 処理装置
JP3050710B2 (ja) サセプタ温度制御方法
JP2673538B2 (ja) エッチング装置及びエッチング方法
JPH01189124A (ja) エッチング装置
JP2673526B2 (ja) エッチング装置
JPH01279784A (ja) エッチング装置
JP2594448B2 (ja) 被処理体のエッチング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990928