JPH05291855A - 無線通信装置の可変利得制御回路 - Google Patents

無線通信装置の可変利得制御回路

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JPH05291855A
JPH05291855A JP9425992A JP9425992A JPH05291855A JP H05291855 A JPH05291855 A JP H05291855A JP 9425992 A JP9425992 A JP 9425992A JP 9425992 A JP9425992 A JP 9425992A JP H05291855 A JPH05291855 A JP H05291855A
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JP
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electric field
field strength
intermediate frequency
received
signal
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JP9425992A
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English (en)
Inventor
Masayuki Enoki
昌行 榎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線通話チャネル切替え直後における受信信
号の振幅変化を低減して、受信バーストの先頭に位置す
る情報を正確に再生できるようにし、これにより同期外
れを起こさずに常に安定な受信動作を可能とする。 【構成】 受信中間周波信号の振幅レベルを平滑回路が
不要なRSSI31により受信電界強度として検出し、
かつこの受信電界強度の検出値と基準値との誤差の算出
をディジタル演算回路33によりディジタル演算処理に
より行なって、この演算結果のアナログ値を利得制御信
号として中間周波増幅器20に負帰還供給するように構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯・自動車無線電話
システムやコードレス電話装置などの移動無線通信シス
テムで使用される無線通信装置に係わり、特にディジタ
ル変調方式を採用した無線通信装置に設けられる可変利
得制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動無線通信システムの一つとし
て、秘話性に優れかつ無線周波数の有効利用が可能なデ
ィジタル変調方式を採用したシステムが提唱されてい
る。この種のシステムで使用される無線通信装置では、
ディジタル変調方式が一般に位相と振幅に情報をのせて
伝送する方式であるため、受信回路系で受信信号が飽和
すると正確な復調を行なえなくなってしまう。このた
め、一般にこの種の無線通信装置では、受信回路系の中
間周波段に可変利得制御回路(AGC回路)を設けて受
信信号の飽和を防止している。
【0003】図3は従来のAGC回路の構成の一例を示
すものである。同図において、可変利得形の中間周波増
幅器1で増幅されたのち中間周波フィルタ2を通過した
受信中間周波信号は、図示しないディジタル復調器に入
力されるとともに、検波器3に入力されてここで振幅レ
ベルが検出される。そして、この振幅レベルの検出値
は、低域通過フィルタ4で平滑されたのち誤差増幅器5
に入力され、この誤差増幅器5において基準電圧発生回
路6から発生された基準電圧との差電圧が検出される。
そして、この差電圧が利得制御信号として上記中間周波
増幅器1の利得制御端子に負帰還供給され、これにより
中間周波増幅器1の利得が可変される。しかして、中間
周波増幅器1の利得は上記差電圧を零にする方向に可変
制御され、これにより受信中間周波信号の振幅レベルは
常に上記基準電圧に対応する値となるように制御され
る。
【0004】ところで、携帯・自動車無線電話システム
には、無線通信中にその無線通話チャネルの品質が劣化
した場合に、品質が良好な空きの無線通話チャネルを探
して、使用中の無線通話チャネルをこの空きの無線通話
チャネルに切替える機能が備えられている。この機能は
一般にハンドオフ機能と呼ばれる。移動局が基地局との
間で送受信する信号のフレーム構成は、例えば図4に示
すごとく受信スロットRと、アイドルスロットIと、送
信スロットTと、スタンダードオフセットSとを時分割
多重したものとなっている。この様なシステムにおいて
ハンドオフを行なう場合、移動局の無線通信装置は自装
置が受信動作を行なっていない期間、つまりアイドルス
ロットI、送信スロットTおよびスタンダードオフセッ
トSの期間に、基地局から指示された空きの無線通話チ
ャネルの受信電界強度を測定する。そして、この測定結
果を基地局に通知し、これに対し基地局からハンドオフ
命令が到来すると、その時点で使用中の無線通話チャネ
ルを上記新たな無線通話チャネルに切替えて、以後この
無線通話チャネルにより無線通話を継続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先に述べた従
来のAGC回路において上記ハンドオフを行なうと、次
のような不具合を生じていた。すなわち、空きの無線通
話チャネルの受信電界強度を測定する場合、移動局の無
線通信装置は受信スロットR期間からアイドルスロット
I期間に移った時点で、受信用周波数シンセサイザによ
り受信チャネルを通話に使用中の無線通話チャネルから
受信電界強度を測定しようとする空きの無線通話チャネ
ルにに切替え、これにより以後アイドルスロットI、送
信スロットTおよびスタンダードオフセットSの期間に
上記空きの無線通話チャネルの受信電界強度を測定す
る。また、スタンダードオフセットS期間から受信スロ
ットR期間に移った時点で、上記受信チャネルを上記空
きの無線通話チャネルから通話に使用中の無線通話チャ
ネルに復帰させ、これにより無線通話信号の受信を行な
っている。このため、受信回路系の中間周波段では、上
記無線通話チャネルが、通信に使用中の無線通話チャネ
ルから空きの無線通話チャネルに、また空きの無線通話
チャネルから通話に使用中の無線通話チャネルにそれぞ
れ切替わるごとに、その受信電界強度に応じて受信中間
周波信号の振幅レベルがステップ的に変化する。
【0006】したがって、従来のAGC回路では、低域
通過フィルタ4の時定数の影響により、上記無線通話チ
ャネルの切替え時点で例えば図4に示すごとく受信中間
周波信号の振幅レベルが過渡的に変化し、この結果受信
バーストの先頭部分に挿入されているフレーム同期パタ
ーンやビット同期パターンが正しく再生できなくなっ
て、同期外れが起きることがあった。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、無線通話チャネル切替え
直後における受信信号の振幅変化を低減して、受信バー
ストの先頭に位置する情報を正確に再生できるように
し、これにより同期外れを起こさずに常に安定な受信動
作を行ない得る無線通信装置の可変利得制御回路を提供
することにある。
【0008】また本発明の他の目的は、受信電界強度の
非常に大きい信号が受信されても受信電界強度検出手段
が飽和しないようにし、これにより常に安定な可変利得
制御を行ない得る無線通信装置の可変利得制御回路を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、受信電界強度検出手段により、受信中間周
波信号のレベルから受信波の電界強度に対応する情報を
検出して、この検出情報をディジタル値に変換し、この
検出情報のディジタル値を記憶手段に予め記憶されてい
る基準値と比較してその差を算出する。そして、この算
出された差情報をアナログ値に変換して利得制御信号を
発生し、この利得制御信号を中間周波段に介挿してある
レベル可変手段に負帰還供給してその利得を可変制御す
るように構成したものである。
【0010】また、上記他の目的を達成するために本発
明は、受信電界強度検出手段に飽和防止手段を設け、こ
の飽和防止手段により、受信電界強度検出手段本体によ
り得られた電界強度の検出情報を基に、高周波段に介挿
した高周波レベル可変手段の利得を可変制御して受信高
周波信号の振幅レベルを抑圧するようにしたことも特徴
とする。
【0011】
【作用】この結果本発明によれば、受信中間周波信号の
振幅レベルが平滑回路の不要な受信電界強度検出手段に
より検出され、かつこの受信電界強度検出手段により検
出された情報と基準値との誤差がディジタル演算により
算出されて、この算出結果のアナログ値に従ってレベル
可変手段の利得が制御されるので、AGC回路に含まれ
る時定数は極めて小さな値となる。このため、無線通信
中に他の無線通信チャネルの受信電界強度を測定するた
めに無線通信チャネルの切替えを行なっても、切替え直
後における受信信号の振幅変化は小さくかつ短時間に抑
えられる。したがって、受信バーストの先頭に位置する
情報は正確に再生できるようになり、これにより同期外
れを起こさずに常に安定な受信動作が可能になる。
【0012】また本発明によれば、受信電界強度検出手
段の飽和を防止するための手段が設けられたことによ
り、受信電界強度の非常に大きい信号が受信されても受
信電界強度検出手段が飽和しないようにすることがで
き、この結果受信電界強度検出手段では常に正確な受信
電界強度の検出結果が得られるようになり、これにより
常に安定な可変利得制御が可能となる。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明する。図
1は本発明の一実施例に係わる可変利得制御回路を備え
た無線通信装置の受信系の構成を示す回路ブロック図で
ある。
【0014】同図において、基地局から送信された無線
信号は、アンテナ11で受信されたのちアンテナ共用器
(DUP)12を介して高周波増幅器13に入力され、
この高周波増幅器13で高周波増幅される。そして、こ
の受信高周波信号は先ず第1のミキサ14に入力され、
ここで受信周波数シンセサイザ(PLLOSC)15か
ら発生された第1受信局部発振信号とミキシングされて
第1受信中間周波信号に周波数変換される。なお、上記
受信周波数シンセサイザ15から発生される受信局部発
振信号の周波数は、使用中の無線通話チャネルに応じて
制御回路40により指示設定される。上記第1受信中間
周波信号は、第1中間周波フィルタ15を通過したのち
第2のミキサ17に入力され、ここで固定発振器(OS
C)18から発生された第2受信局部発振信号とミキシ
ングされて第2受信中間周波信号に周波数変換される。
そして、この第2受信中間周波信号は、第2中間周波フ
ィルタ19を通過したのち、可変利得形の中間周波増幅
器(IFAMP)20に入力され、ここで増幅されたの
ち第3中間周波フィルタ21を介してディジタル復調器
22に入力される。ディジタル復調器22では、上記入
力された中間周波信号が例えば直交復調および遅延検波
方式により復調され、これによりベースバンドの通話信
号が再生される。そして、このベースバンド通話信号は
復号されたのち低周波増幅器(AFAMP)23に入力
され、ここで増幅されたのち受話器としてのスピーカ2
4から拡声出力される。
【0015】ところで、本実施例の可変利得制御(AG
C)回路は次のように構成される。すなわち、上記第2
中間周波フィルタ19から出力された第2受信中間周波
信号は、受信電界強度検出回路(RSSI;Received S
ignal Strength Indicator)31に入力される。このR
SSI31では、上記第2受信中間周波信号の振幅値を
基に、使用中の無線通話チャネルにおける受信電界強度
が検出される。そして、このRSSI31により得られ
た受信電界強度の検出値は、アナログ/ディジタル(A
/D)変換器32でディジタル値に変換されたのちディ
ジタル演算回路23に入力される。また本実施例のAG
C回路は、受信電界強度の基準値が予め記憶されたRO
M34を有しており、このROM34に記憶された基準
値は制御回路40の指示に従って読み出されて上記ディ
ジタル演算回路33に入力される。ディジタル演算回路
33は、例えばゲートアレイ回路またはDSP(Digita
lSignal Processor)により構成され、上記受信電界強
度の検出値と上記基準値との誤差を算出する。この誤差
の算出値は、ディジタル/アナログ(D/A)変換器3
5でアナログ値に変換されたのち、直流増幅器36で所
定の利得分だけ増幅されて利得制御信号となり、中間周
波増幅器20の利得制御端子に供給される。中間周波増
幅器20は、利得が上記利得制御信号に応じて可変設定
され、この利得に応じて第2中間周波信号を増幅して出
力する。
【0016】また、本実施例のAGC回路には、RSS
I31の飽和を防止するための回路が設けられている。
すなわち、受信高周波増幅器13と第1のミキサ14と
の間には可変減衰器39が介挿されている。また、RS
SI31により得られた受信電界強度の検出信号は電圧
比較回路37に入力される。この電圧比較回路37で
は、上記受信電界強度の検出信号と基準電源38により
発生された基準電圧との差電圧が検出され、この差電圧
が上記可変減衰器39の制御端子に負帰還供給される。
可変減衰器39は、減衰量が上記差電圧に応じて可変設
定され、この減衰量に従って受信高周波信号の振幅レベ
ルを減衰して出力する。
【0017】次に、以上のように構成されたAGC回路
の動作を説明する。任意の無線通話チャネルを使用して
無線通話を行なっている状態において、移動局の無線通
信装置は、受信スロットRの期間に基地局から上記無線
通話チャネルを介して到来する無線信号の受信を行な
い、また送信スロットTの期間に上記無線通話チャネル
による基地局への送信を行なう。なお、上記無線通話チ
ャネルの受信のために、受信用周波数シンセサイザ15
には制御回路40から上記無線通話チャネルに対応する
受信局部発振周波数が指定される。また、上記無線通話
チャネルへの送信期間には、送信用周波数シンセサイザ
に対し制御回路40から上記無線通話チャネルに対応す
る送信局部発振周波数が指定される。
【0018】上記受信スロットRの期間において、RS
SI31では第2受信中間周波信号の振幅レベルを基に
受信中の無線通話チャネルの受信電界強度が検出され、
この検出値はA/D変換器32でディジタル値に変換さ
れてディジタル演算回路33に入力される。そうすると
ディジタル演算回路33では、この入力された受信電界
強度検出値のディジタル値と、ROM34に予め記憶さ
れている基準値との誤差を求めるための演算が行なわれ
る。そして、このディジタル演算回路33により誤差が
算出されると、この誤差はD/A変換器35でアナログ
信号に変換されたのち直流増幅器36で増幅され、これ
により利得制御信号となって中間周波増幅器20に負帰
還供給される。このため、中間周波増幅器20の利得は
可変制御され、これにより第2受信中間周波信号の振幅
レベルは上記基準値に対応する値において一定となるよ
うに制御される。
【0019】さて、この受信動作中に、基地局からハン
ドオフのために任意の空き無線通話チャネルの受信電界
強度の測定要求が到来したとする。そうすると、移動局
の無線通信装置では、受信スロットR期間からアイドル
スロットI期間に移行した時点で、制御回路40から受
信用周波数シンセサイザ15に対し上記空きの無線通話
チャネルの受信指示が発せられる。このため、受信周波
数シンセサイザ15の局部発振周波数は上記空きの無線
通話チャネルに対応する周波数に切換わり、これにより
以後受信系では上記アイドルスロットI、送信スロット
TおよびスタンダードオフセットSの期間において連続
して上記空き無線通話チャネルの受信電界強度の測定が
行なわれる。
【0020】また、上記スタンダードオフセットS期間
から受信スロットR期間に移行すると、その時点で制御
回路40からは受信用周波数シンセサイザ15に対し通
話に使用中の無線通話チャネルの受信指示が発せられ
る。このため、受信周波数シンセサイザ15の局部発振
周波数は上記使用中の無線通話チャネルに対応する周波
数に復帰し、これにより受信系では受信スロットRの期
間において上記無線通話チャネルにより基地局から送ら
れる無線信号の受信が行なわれる。
【0021】以後、移動局の無線通信装置では、上記空
きの無線通話チャネルについての受信電界強度の測定が
終了するまで、複数のフレームにわたって上記受信動作
が繰り返される。なお、上記複数のフレームで各々得ら
れた受信電界強度の測定値は制御回路40で平均化さ
れ、これにより得られた平均値が測定結果として基地局
に通知される。
【0022】ところで、使用中の無線通話チャネルの受
信電界強度と、受信電界強度の測定対象である空きの無
線通話チャネルの受信電界強度とが大きく異なっている
と、使用中の無線通話チャネルから空きの無線通話チャ
ネルに、また空きの無線通話チャネルから使用中の無線
通話チャネルにそれぞれ切り替えた時に、AGC回路が
持つ時定数の影響により受信中間周波信号の振幅レベル
が大きな過渡変化を起こす心配がある。しかし、本実施
例のAGC回路では、上記したように受信中間周波信号
の振幅レベルが平滑回路が不要なRSSI31により受
信電界強度として検出される。また、この受信電界強度
の検出値と基準値との誤差の算出が、ディジタル演算回
路33によりディジタル演算処理により行なわれ、その
演算結果のアナログ値が利得制御信号として中間周波増
幅器20に供給される。すなわち、本実施例のAGC回
路では、時定数のほとんどない状態でAGC動作を行な
うことができる。
【0023】したがって、たとえ切り替え前の無線通話
チャネルの受信電界強度と、切り替え後の無線通話チャ
ネルの受信電界強度とが大きく異なっていたとしても、
無線通話チャネルの切り替え直後に図4に示すごとく受
信中間周波信号の振幅レベルが大きな過渡変化を起こす
ことはなく、図2に示すごとく受信中間周波信号の振幅
レベルは常に基準値に対応したレベルに保たれ、これに
より極めて安定なチャネル切り替えが可能となる。
【0024】なお、AGC回路には時定数がほとんど含
まれないとは言っても、依然としてRSSI31の検出
時間やディジタル演算に要する時間があるため、無線通
話チャネルが切り替えられてからAGC回路がこれに応
答するまでには多少の時間がかかる。この応答遅れによ
り、無線通話チャネルの切り替え時において、受信中間
周波信号の振幅レベルは例えば図2に示すごとく極短時
間だけステップ的に大きく変化する。しかし、一般に各
スロット間にはガードタイムが設けられているため、上
記のような短時間のステップ変化はこのガードタイムに
より十分吸収される。したがって、受信バーストの先頭
に配置されているフレーム同期パターンやビット同期パ
ターンは常に正確に検出され、この結果同期外れの発生
は確実に防止される。
【0025】さらに、本実施例のAGC回路にはRSS
I31の飽和防止回路が備えられている。すなわち、い
ま仮に受信電界強度の測定対象である空きの無線通話チ
ャネルの受信電界強度が非常に大きかったとする。そう
すると、RSSI31による検出値は飽和レベルとなっ
て検出動作が実質的に不可能になり、これによりAGC
動作は正確に行なわれなくなる。しかるに、上記RSS
I31の検出値が飽和すると、電圧比較回路37からこ
の検出値を基準電圧値に近付けるための利得制御信号が
出力され、この利得制御信号に応じて高周波可変減衰器
39の減衰量が増加する。このため、受信高周波信号の
振幅レベルは低減され、この結果RSSI31の飽和状
態は解消されて以後正確な受信電界強度の検出動作が、
延いては正確なAGC動作が可能となる。
【0026】このように本実施例であれば、受信中間周
波信号の振幅レベルを平滑回路が不要なRSSI31に
より受信電界強度として検出し、かつこの受信電界強度
の検出値と基準値との誤差の算出をディジタル演算回路
33によりディジタル演算処理により行なって、この演
算結果のアナログ値を利得制御信号として中間周波増幅
器20に負帰還供給するように構成したことによって、
AGCループの時定数を極めて小さくすることができ、
これにより例えば空き無線通話チャネルの受信電界強度
を測定するために無線通話チャネルの切り替えを行なっ
ても、切り替え後の無線通話チャネルの受信中間周波信
号レベルを大きな過渡変化を起こすことなく、基準値に
応じたレベルに安定に保つことができる。したがって、
受信バーストの先頭位置に挿入されている同期パターン
を常に正確に検出することが可能となり、これにより同
期外れを生じずに常に安定な受信動作を行なうことがで
きる。
【0027】また本実施例であれば、RSSI31の飽
和を防止するための回路を設けているので、受信電界強
度が非常に大きい無線通話チャネルを受信した場合で
も、RSSI31の飽和を防止することができ、これに
よりAGC動作を常に安定に行なうことができる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では受信電界強度の検
出値と基準値との誤差の算出をディジタル演算回路33
により行なったが、マイクロコンピュータからなる制御
回路40において算出するようにしてもよい。また、前
記実施例では中間周波増幅器20を可変利得増幅器によ
り構成し、この中間周波増幅器20の利得を制御するよ
うにしたが、中間周波増幅器とは別にAGC専用の可変
利得増幅器や可変減衰器を設けてもよい。さらに、前記
実施例ではRSSI31の飽和防止回路に可変減衰器3
9を設けたが、その代わりに可変利得増幅器を設けても
よく、また高周波増幅器13を可変利得増幅器により構
成してこの高周波増幅器の利得を制御するようにしても
よい。
【0029】また、通話に使用中の無線通話チャネルを
受信している時のRSSI31の検出値、またはディジ
タル演算回路33による誤差の算出値を、空の無線通話
チャネルの受信電界強度測定期間中に制御回路内のメモ
リなどに一時記憶しておき、上記通話に使用中の無線通
話チャネルの受信動作に戻った直後の期間には、上記メ
モリに記憶しておいた受信電界強度の検出値または誤差
の算出値を読出して、この値を基にAGC制御を行なう
ように構成してもよい。この様にすると、RSSI31
の検出時間やディジタル演算に要する時間によるAGC
回路の応答遅延を補償することができ、これによりさら
に安定性の高いAGC動作を行なうことができる。その
他、無線通信装置の回路構成や、適用する無線通信装置
の種類等についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、受信電界
強度検出手段により、受信中間周波信号のレベルから受
信波の電界強度に対応する情報を検出して、この検出情
報をディジタル値に変換し、この検出情報のディジタル
値を記憶手段に予め記憶されている基準値と比較してそ
の差を算出する。そして、この算出された差情報をアナ
ログ値に変換して利得制御信号を発生し、この利得制御
信号を中間周波段に介挿してあるレベル可変手段に負帰
還供給してその利得を可変制御するように構成したもの
である。
【0031】したがって本発明によれば、無線通話チャ
ネル切替え直後における受信信号の振幅変化を低減し
て、受信バーストの先頭に位置する情報を正確に再生で
きるようになり、これにより同期外れを起こさずに常に
安定な受信動作を行ない得る無線通信装置の可変利得制
御回路を提供することができる。
【0032】また本発明によれば、受信電界強度検出手
段に飽和防止手段を設け、この飽和防止手段により、受
信電界強度検出手段本体により得られた電界強度の検出
情報を基に、高周波段に介挿した高周波レベル可変手段
の利得を可変制御して受信高周波信号の振幅レベルを抑
圧するようにしたことによって、受信電界強度の非常に
大きい信号が受信されても受信電界強度検出手段が飽和
しないようにすることができ、これにより常に安定な可
変利得制御を行ない得る無線通信装置の可変利得制御回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における可変利得制御回路を
備えた無線通信装置の受信回路系の構成を示す回路ブロ
ック図。
【図2】図1に示した可変利得制御回路の動作説明に使
用する信号波形図。
【図3】従来の可変利得制御回路の構成の一例を示す回
路ブロック図。
【図4】図3に示した可変利得制御回路の動作説明に使
用する信号波形図。
【符号の説明】
11…アンテナ 12…アンテナ
共用器 13…高周波増幅器 14…第1のミ
キサ 15…受信用周波数シンセサイザ 16…第1中間
周波フィルタ 17…第2のミキサ 18…固定局部
発振器 19…第2中間周波フィルタ 20…中間周波
増幅器 21…中間周波フィルタ 22…ディジタ
ル復調器 23…低周波増幅器 24…スピーカ 31…受信電界強度検出回路(RSSI) 32…A/D変換器 33…ディジタ
ル演算回路 34…ROM 35…D/A変
換器 36…直流増幅器 37…電圧比較
回路 38…基準電源 39…可変減衰
器 40…制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信中間周波段に介挿され、受信中間周
    波信号のレベルを可変して出力するための可変利得形の
    レベル可変手段と、 前記受信中間周波信号のレベルから受信波の電界強度に
    対応する情報を得るための受信電界強度検出手段と、 この受信電界強度検出手段により得られた検出情報をデ
    ィジタル値に変換するための信号変換手段と、 受信電界強度の基準値が予め記憶された記憶手段と、 前記信号変換手段により得られた検出情報のディジタル
    値を前記記憶手段に記憶されている基準値と比較してそ
    の差を算出するための演算手段と、 この演算手段により算出された差情報をアナログ値に変
    換して利得制御信号を発生し、この利得制御信号を前記
    レベル可変手段に負帰還供給してその利得を可変制御す
    るための利得制御信号発生手段とを具備したことを特徴
    とする無線通信装置の可変利得制御回路。
  2. 【請求項2】 受信電界強度検出手段は、受信回路系の
    高周波段に介挿された高周波レベル可変手段と、受信中
    間周波信号のレベルから受信波の電界強度に対応する情
    報を得る受信電界強度検出手段本体と、この受信電界強
    度検出手段本体により得られた電界強度の検出情報を基
    に前記高周波レベル可変手段の利得を可変制御して受信
    高周波信号の振幅レベルを抑圧するための飽和防止手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の無線通信
    装置の可変利得制御回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6097932A (en) * 1996-12-18 2000-08-01 Nec Corporation Radio selective calling receiver having multiarea function and a reception restoring method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6097932A (en) * 1996-12-18 2000-08-01 Nec Corporation Radio selective calling receiver having multiarea function and a reception restoring method

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