JPH05291125A - 電子線描画装置 - Google Patents

電子線描画装置

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JPH05291125A
JPH05291125A JP4119712A JP11971292A JPH05291125A JP H05291125 A JPH05291125 A JP H05291125A JP 4119712 A JP4119712 A JP 4119712A JP 11971292 A JP11971292 A JP 11971292A JP H05291125 A JPH05291125 A JP H05291125A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンシルマスク上にパターンを形成し易く
すると共に、入射する電子線に起因するステンシルマス
クの発熱の悪影響を少なくする。 【構成】 縮小転写用のパターン及び可変成形用の開口
パターンが形成されたステンシルマスク9を透過した電
子線をターゲット15上に導くことにより、一括縮小転
写による描画と可変成形ビームによる描画とを切り換え
て描画する電子線描画装置において、ステンシルマスク
9のパターン領域の厚さを電子線を遮蔽する領域の最小
線幅よりも薄くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体メモリ素
子等のように所定のパターンの繰り返し部を多く含む微
細パターンを高速に描画する電子線描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体メモリ素子等の微細パター
ンを高速に描画するために電子線描画装置が使用されて
いる。半導体メモリ素子のように特定のメモリセルを繰
り返すことにより大部分が構成されるパターンの場合に
は、ステンシルマスク(電子線透過マスク)にその繰り
返しの基本となるパターンの拡大パターンを形成してお
き、感光基板に所定間隔でそのパターンを縮小転写して
いくことにより、全体の回路パターンを高速に高いスル
ープットで描画することができる。
【0003】また、そのステンシルマスクの多くのパタ
ーンの中には可変成形用の開口パターンが設けられてお
り、この開口パターンと例えば上段のアパーチャ板の開
口パターンとを組み合わせることにより断面形状が可変
の電子ビーム(可変成形ビーム)を発生できるようにな
っている。可変成形ビームを用いることにより、例えば
ステンシルマスク中のパターンとして用意されていない
パターンを分解して比較的高速に描画することができ
る。そして、従来の電子線描画装置では、ステンシルマ
スクとしては厚さ20μm程度のシリコン(Si)単結
晶をエッチング加工して形成されたマスクが使用され、
ステンシルマスクのパターンからターゲット上の縮小像
への縮小率は1/25〜1/100程度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子線描画装置
においては、縮小率が1/25であるとして、ターゲッ
ト上に最小線幅0.2μmのパターンを描画するものと
すると、ステンシルマスク上でのパターンの最小幅は5
μmとなる。この場合、ステンシルマスク上のパターン
の平面図及び断面図をそれぞれ図5(a)及び(b)で
表すと、ステンシルマスク上のスリット状の開口部31
の幅V1及び開口パターン間の電子線の遮蔽部32の幅
V2の最小値が5μmとなる。一方、ステンシルマスク
の厚さSは20μmであるため、ステンシルマスクの厚
さSとステンシルマスク上の開口部31及び遮蔽部32
の最小幅との比であるアスペクト比は4:1(比の値で
4)となる。
【0005】しかしながら、このような高いアスペクト
比では開口部31を形成するための加工が困難であり、
特に開口部31のコーナー部の曲率半径Rが大きくなる
傾向がある。これにより図5(c)に示すように、ター
ゲット上に形成された縮小像のつなぎ部33に「くび
れ」が生じる不都合があった。また、電子線の遮蔽部3
2の幅V2の最小値がステンシルマスクの厚さSより小
さいために、入射する電子線により加熱された遮蔽部3
2は厚さ方向に撓まずに、図5(a)の矢印34で示す
ようにパターン面に沿って撓む傾向がある。この撓み量
はターゲット上では例えば1/25に縮小されるとは言
え、描画されるパターンの誤差の一因となる虞がある。
【0006】また、例えば50kV程度で加速された電
子線を使用する場合、厚さ20μm程度のシリコン単結
晶では、後方散乱する電子線以外は全てステンシルマス
ク内でエネルギーを失うために、ステンシルマスクでの
発熱が大きくなる。従って、発熱を許容値以下に抑える
ためには、ステンシルマスクの広い面積にパターンを形
成することができず、転写するパターンの種類を増加で
きない不都合がある。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、ステンシルマス
ク上にパターンを形成し易いと共に、入射する電子線に
起因するステンシルマスクの発熱の悪影響が少ない電子
線描画装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の電子
線描画装置は、例えば図1及び図4に示す如く、縮小転
写用のパターン及び可変成形用の開口パターンが形成さ
れた電子線透過マスク(9)を透過した電子線をターゲ
ット(15)上に導くことにより、一括縮小転写による
描画と可変成形ビームによる描画とを切り換えて描画す
る電子線描画装置において、その電子線透過マスク
(9)のパターン領域(9b)の厚さdを電子線を遮蔽
する領域(23)の最小幅W4よりも薄くしたものであ
る。
【0009】また、本発明による第2の電子線描画装置
は、例えば図1及び図4に示す如く、縮小転写用のパタ
ーン及び可変成形用の開口パターンが形成された電子線
透過マスク(9)を透過した電子線をターゲット(1
5)上に導くことにより、一括縮小転写による描画と可
変成形ビームによる描画とを切り換えて描画する電子線
描画装置において、その電子線透過マスク(9)のパタ
ーン領域(9b)の厚さdを電子線の平均自由行程の1
0倍より厚く、且つ通過中に電子線がエネルギーをほと
んど失ってしまう長さ(電子のレンジ)の2分の1より
薄くしたものである。
【0010】
【作用】斯かる本発明の第1の電子線描画装置によれ
ば、電子線を遮蔽する領域(23)の最小線幅W4より
も電子線透過マスク(9)の厚さdの方が薄いので、電
子線透過マスク(9)は厚さ方向に曲がり易い。従っ
て、その領域(23)が電子線により加熱されて電子線
透過マスク(9)の温度が上昇しても、その電子線を遮
蔽する領域(23)は厚さ方向に反ることになり、パタ
ーン領域(9b)に平行な方向への撓みはほとんど生じ
ない。従って、電子線による加熱がターゲット(15)
上に描画されるパターン誤差の要因にならない。
【0011】また、一般に電子線透過マスク(9)の電
子線を遮蔽する領域(23)の最小幅W4と電子線をそ
のまま透過させる開口部(22)の最小幅W3とは同程
度であり、開口部(22)の最小幅W3に対してその周
辺の電子線透過マスク(9)の厚さdは小さい。従っ
て、開口部(22)を容易に高精度に加工することがで
き、特にコーナー部の曲率半径を0に近付けることがで
き、縮小像のつなぎ部(例えば図5(c)のつなぎ部3
3)にできる「くびれ」を小さくすることができる。
【0012】また第2の電子線描画装置によれば、電子
線透過マスク(9)のパターン領域(9b)の厚さdが
入射する電子線の平均自由行程の10倍程度より大き
い。従って、入射する電子線は少なくとも1回以上は電
子線透過マスク(9)を構成する原子と衝突し、電子線
透過マスク(9)に入射した軌道から外れた方向に射出
される。また、そのパターン領域(9b)の厚さdは、
電子のレンジの1/2より薄いので、電子線は極くわず
かのエネルギーを失ったのみで電子線透過マスク(9)
を通過する。従って、電子線透過マスク(9)の電子線
による加熱量が少なく、電子線透過マスク(9)の温度
上昇も少ない。
【0013】なお、本発明によれば、電子線透過マスク
(9)の本来電子線を遮蔽するべき領域(23)を電子
線が透過し易くなる。しかしながら、その領域(23)
を透過した電子線は入射方向と異なる方向に射出されタ
ーゲット(15)には達しない傾向があるのでほとんど
問題はない。更に、例えばその電子線透過マスク(9)
の下方に異なる方向に射出された電子線を遮蔽する制限
開口板を設けることにより、より完全にそのように異な
る方向に射出された電子線の影響を除くことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による電子線描画装置の一実施
例につき図1〜図4を参照して説明する。図1は本例の
電子線描画装置の構成を示し、この図1において、1は
加速電圧が約50kVの電子銃である。この電子銃1か
ら順にブランキング用の偏向器2、コンデンサーレンズ
3、第1成形アパーチャ板4、第1成形レンズ5、電磁
方式の偏向器6及び第2成形アパーチャ板7を配置す
る。その下に、第2成形レンズ8、静電方式の偏向器1
0及びステンシルマスク9を配置する。第2成形レンズ
8により第2成形アパーチャ板7の開口パターンの電子
線による像をステンシルマスク9上に結像する。即ち、
第2成形アパーチャ板7の配置面とステンシルマスク9
の配置面とは共役である。上述の第1成形アパーチャ板
4の光軸AXを含む中央部には正方形の1個の開口パタ
ーンを形成する。
【0015】このステンシルマスク9の下側に順に、縮
小レンズ11、副偏向器12、主偏向器13、対物レン
ズ14及びターゲット15を配置する。縮小レンズ11
及び対物レンズ14による縮小率は約1/25である。
また、主偏向器13は電子線をターゲット15上の2m
m角の領域内の任意の位置に位置決めし、副偏向器12
は更に電子線を80μm角の領域内の任意の位置に位置
決めする。また、本実施例では、縮小レンズ11の近傍
にコンデンサーレンズ3、第1成形レンズ5及び第2成
形レンズ8により電子銃1の電子線源の像であるクロス
オーバ16を形成し、このクロスオーバ16が形成され
る位置に制限開口板17を配置する。
【0016】クロスオーバの直径は例えば20μm〜4
0μmであり、制限開口板17の光軸AXを中心とする
領域にはクロスオーバの直径の3倍程度の開口を形成す
る。また、電子線による加熱に耐えるようにするため、
制限開口板17はタンタル、モリブデン、銅等の高融点
金属あるいは高熱伝導率金属より形成する。また、第1
成形アパーチャ板4及び第2成形アパーチャ板7をシリ
コン単結晶より形成する場合には、そのパターン領域の
厚さは約20μmにする。これは第1成形アパーチャ板
4及び第2成形アパーチャ板7の電子線を遮蔽する領域
は、電子線を全く透過させないことを意味する。
【0017】図2は第2成形アパーチャ板7のパターン
を示し、この図2に示すように、第2成形アパーチャ板
7のパターン領域を例えば5行×5列の正方形の小領域
に分割する。そして、光軸AX上の1個の小領域を除く
24個の小領域にはそれぞれ比較的大きな正方形の開口
パターン18−1,18−2〜18−24を形成する。
また、第2成形アパーチャ板7の光軸AX上の小領域に
は可変成形ビーム用の正方形の開口パターン19を形成
する。
【0018】図3はステンシルマスク9のパターンを示
し、この図3に示すように、ステンシルマスク9のパタ
ーン領域も例えば5行×5列の小領域に分割する。これ
らステンシルマスク9上の25個の小領域にはそれぞれ
図2の第2成形アパーチャ板7の25個の小領域を通過
した電子線が1対1で結像される。そして、図3のステ
ンシルマスク9において、光軸AX上の1個の小領域を
除く24個の小領域にはそれぞれメモリセル等の繰り返
しの基本となるパターンの拡大パターン20−1,20
−2〜20−24を形成する。これら拡大パターン20
−1〜20−24の幅W1は約125μm、拡大パター
ン間の間隔W2は約62.5μmである。また、その光
軸AX上の1個の小領域には、1個の可変成形ビーム用
の正方形の開口パターン21を形成する。
【0019】また、図4は図3のステンシルマスク9の
AA線に沿う断面を厚さ方向に対して約10倍に拡大し
て示す断面図である。また、図4には図3の拡大パター
ン20−11〜20−14及び開口パターン21の断面
図が示されている。本例のステンシルマスク9はシリコ
ン単結晶より形成され、この図4において、ステンシル
マスク9のパターン領域の周辺の領域9a及び拡大パタ
ーン(開口パターン21を含む)間の領域9cの厚さT
は20μmであり、拡大パターン又は開口パターン21
が形成された各小領域9bの厚さdは約5μmである。
このように厚さ20μmのステンシルマスク9の各小領
域を厚さ約5μmにまで削るためには、例えば水酸化カ
リウム(KOH)による異方性エッチングが使用でき
る。この異方性エッチングを使用した場合には、側面部
24が表面に平行な面となす角度θは約54°になる。
【0020】なお、パターン領域9bの厚さdは、ステ
ンシルマスク9の材質における電子の平均自由行程の1
0倍程度以上で且つ電子が通過中にほぼ全てのエネルギ
ーを失ってしまう長さ(電子のレンジ)の1/2程度以
下であることが望ましい。加速電圧が50kVの電子線
の場合には、シリコン単結晶中の平均自由行程は約0.
05μm、電子線のレンジは約16μmである。従っ
て、ステンシルマスク9をシリコン単結晶より形成して
加速電圧が50kVの電子線を使用する場合には、その
パターン領域9bにおける厚さdの望ましい範囲はほぼ
次のようになる。
【数1】0.5μm≦d≦8μm
【0021】上述の厚さdの5μmはその(数1)の範
囲に含まれている。このようにパターン領域9bの厚さ
dは平均自由行程の10倍以上であるため、ステンシル
マスク9の非開口部に入射する電子線は少なくとも1回
以上は構成原子と衝突し、入射した軌道から外れた方向
に射出される。従って、ほとんどターゲット15上の結
像には関与しない。また、そのパターン領域9bの厚さ
dは、電子のレンジの1/2より薄いので、電子線は極
くわずかのエネルギーを失ったのみでステンシルマスク
9を通過する。従って、ステンシルマスク9の電子線に
よる加熱量が少なく、ステンシルマスク9の温度上昇が
少ないので、形成するパターンの種類を多くすることが
できる。
【0022】また、ステンシルマスク9の周辺の領域9
a及び拡大パターン間の領域9cの厚さTは20μmで
あるため、ステンシルマスク9を安定に支持することが
できる。なお、ステンシルマスク9の材質によってはこ
れらの領域9a及び9cの厚さTをも小領域9bの厚さ
dと同程度に薄くしてもよい。
【0023】また、図3の拡大パターン20−12にお
いて、電子線を遮蔽するべき領域で最も線幅の狭いもの
をパターン23、電子線を透過する開口部で最も幅の狭
いものをパターン22とすると、図4において、パター
ン22の幅W3及びパターン23の幅W4はそれぞれ5
μmをやや超える程度に設定する。即ち、本実施例の最
も幅の狭いパターン22のアスペクト比(厚さ:幅)の
値は1(=5/5)に達しない程度であり、従来例に対
してアスペクト比は1/4以下程度になっている。アス
ペクト比が小さくなったことにより、開口部のパターン
22の加工が容易になり、コーナー部の曲率半径をほぼ
0に近付けることができる。これにより縮小像のつなぎ
部の「くびれ」を解消することができる。また、そのよ
うに電子線を遮蔽するべき領域のパターン23の幅W4
に比べてステンシルマスク9の厚さdが薄い場合には、
ステンシルマスク9が加熱されてもパターン23が厚さ
方向に反り易くなり、ターゲット15上での縮小像の歪
が少なくなる。
【0024】次に、図1の装置の基本的な動作につき説
明するに、電子銃1から放出された電子線はコンデンサ
ーレンズ3により適度に集束されて第1成形アパーチャ
板4の中央部の開口パターンを一様に照射する。その第
1成形アパーチャ板4の開口パターンの電子線による像
が第1成形レンズ5により第2成形アパーチャ板7上に
結像される。偏向器6の偏向作用により、第1成形アパ
ーチャ板4の開口パターンの像は第2成形アパーチャ板
7の25個の小領域の内の任意の1つの小領域の上に結
像される。そして、偏向器10が動作していない状態で
は、第2成形アパーチャ板7の1つの小領域の開口パタ
ーンの像が第2成形レンズ8によりステンシルマスク9
の対応する1つの小領域の上に結像される。一方、偏向
器10を動作させるとその偏向作用により、第2成形ア
パーチャ板7の1つの小領域の開口パターンの像は対応
するステンシルマスク9の1つの小領域上で光軸AXに
垂直な方向に所定量だけ偏向させることができる。
【0025】ステンシルマスク9のその1つの小領域の
開口パターンを通過した電子線は、縮小レンズ11及び
対物レンズ14によりターゲット15上に集束され、そ
の第2成形アパーチャ板7の選択された1つの小領域の
開口パターンの像とステンシルマスク9の対応する1つ
の小領域の開口パターンとが重なって得られるパターン
がターゲット15上に約1/25の縮小率で縮小されて
転写される。また、副偏向器12及び主偏向器13によ
りターゲット15上での縮小像の位置決めが行われる。
この場合、第2成形アパーチャ板7で正方形の開口パタ
ーン19が選択されると、その開口パターン19を通過
した電子線は、ステンシルマスク9側では開口パターン
21上に照射される。そこで、偏向器10により電子線
を光軸AXに垂直な方向に偏向させることにより、ター
ゲット15上に大きさが可変の矩形のパターンを描画す
ることができる。
【0026】一方、第2成形アパーチャ板7側で開口パ
ターン18−1〜18−24の何れかを選択すると、こ
の選択された開口パターンを通過した電子線はステンシ
ルマスク9側ではそれに対応してそれぞれ拡大パターン
20−1〜20−24を通過して、ターゲット15上の
所定の位置に選択された拡大パターンが縮小して転写さ
れる。この場合、本実施例ではステンシルマスク9の各
小領域9bの厚さが薄いので、それら小領域を透過した
電子線が縮小レンズ11に入射し易い。これは軌道がず
れているのでほとんど結像には関与しないが、本実施例
では制限開口板17によりほぼ完全にそのような電子線
を除くようにしている。
【0027】なお、図1の例では第2アパーチャ板7の
各小領域とステンシルマスク9の各小領域とは1対1で
対応しているが、必ずしも1対1で対応させる必要はな
い。また、第1成形アパーチャ板4及び第2成形アパー
チャ板7の何れか又は両方を省略する構成も可能であ
る。このように、本発明は上述実施例に限定されず本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0028】
【発明の効果】本発明の第1の電子線描画装置によれ
ば、電子線透過マスクのパターン領域の厚さが電子線を
遮蔽する領域の最小線幅よりも薄いので、電子線透過マ
スク上にパターンを形成し易い。また、入射する電子線
によりステンシルマスクが加熱されても、電子線を遮蔽
する領域は厚さ方向に反り易いので、発熱の悪影響が少
ない利点がある。
【0029】また、第2の電子線描画装置によれば、電
子線透過マスクのパターン領域の厚さが所定値より薄い
のでパターンの加工が容易であると共に、入射した電子
線はほとんど電子線透過マスクを透過するので電子線透
過マスクの発熱自体を防止することができる。更に、そ
のパターン領域は電子の平均自由行程の10倍程度以上
であるため、入射時の軌道からそれてほとんど結像には
関与しない利点がある。また、より大きい電流密度の電
子線を使用できるようになり、スループットを更に高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子線描画装置の一実施例の縦断
面に沿う端面図である。
【図2】図1の第2成形アパーチャ板7のパターンを示
す平面図である。
【図3】図1のステンシルマスク9のパターンを示す平
面図である。
【図4】図3のAA線に沿う厚さ方向に拡大した断面図
である。
【図5】(a)は従来のステンシルマスクのパターンの
一例を示す平面図、(b)は図5(a)のBB線に沿う
平面図、(c)は縮小像のつなぎ部の一例を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 電子銃 3 コンデンサーレンズ 4 第1成形アパーチャ板 5 第1成形レンズ 6 偏向器 7 第2成形アパーチャ板 8 第2成形レンズ 9 ステンシルマスク 10 偏向器 11 縮小レンズ 12 副偏向器 13 主偏向器 14 対物レンズ 15 ターゲット 17 制限開口板 18−1〜18−24 正方形の開口パターン 20−1〜20−24 拡大パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮小転写用のパターン及び可変成形用の
    開口パターンが形成された電子線透過マスクを透過した
    電子線をターゲット上に導くことにより、一括縮小転写
    による描画と可変成形ビームによる描画とを切り換えて
    描画する電子線描画装置において、 前記電子線透過マスクのパターン領域の厚さを電子線を
    遮蔽する領域の最小線幅よりも薄くした事を特徴とする
    電子線描画装置。
  2. 【請求項2】 縮小転写用のパターン及び可変成形用の
    開口パターンが形成された電子線透過マスクを透過した
    電子線をターゲット上に導くことにより、縮小転写によ
    る描画と可変成形ビームによる描画とを切り換えて描画
    する電子線描画装置において、 前記電子線透過マスクのパターン領域の厚さを電子線の
    平均自由行程の10倍より厚く、且つ通過中に電子線が
    エネルギーをほとんど失ってしまう長さの2分の1より
    薄くした事を特徴とする電子線描画装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5847813A (en) * 1996-08-07 1998-12-08 Nikon Corporation Mask holder for microlithography exposure
JP2006222378A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Pentax Corp ステンシルマスク及びその製造方法
JP2007048804A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Nuflare Technology Inc 荷電ビーム描画装置及び荷電ビームの成形方法

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