JPH0529099U

JPH0529099U - 中鉢・水落とし器・水抜きパイプ・水受け器付き壺

Info

Publication number: JPH0529099U
Application number: JP9858591U
Authority: JP
Inventors: 美千代尾崎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-09-21
Filing date: 1991-09-21
Publication date: 1993-04-16

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案壺は室内に置いて、水を注ぐことに
より、中鉢に溜めおいた水に雫を落下させて、反響する
水の音を、聞かせるものである。さらに、考案壺は鑑賞
用としての美的効果も高く、室内装飾品としても使用さ
れる。【構成】壺（１）の底に穴をあけ、片側キャップ付き
パイプを差し込み水抜きパイプ（２）を設ける。壺
（１）の中に中鉢（３）を入れ、壺（１）と中鉢（３）
の隙間に石と割瓦を詰める。中鉢（３）の上部に水落と
し器（４）を置き、壺（１）の下部に水受け器（５）を
設置する。以上の構成よりなる、中鉢・水落とし器・水
抜きパイプ・水受け器付き壺。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自然な反響の水の音を室内で聞くことができまた、鑑賞用としての室内装飾品として使用する、中鉢・水落とし器・水抜きパイプ・水受け器付き壺に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、造園技法により、庭園内にカメを埋めこみ、落ちてきた水の音を響かせる、水琴窟があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは、次のような欠点があった。（イ）きわめて大掛かりな作業を必要とし、設置に長い日数を必要とした。（ロ）使用するには広い庭を必要とし、人や時間に制限が多く、実用性に乏しかった。本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

壺（１）の底に穴をあけ、片側キャップ付きパイプを差し込んで水抜きパイプ（２）を設ける。壺（１）の中に中鉢（３）を入れさらに、壺（１）と中鉢（３）の隙間に石と割瓦を詰める。中鉢（３）の上部に水落とし器（４）を置き、壺（１）の下部に水受け器（５）を設置する。本考案は、以上の構成よりなる、中鉢・水落とし器・水抜きパイプ・水受け器付き壺。

【０００５】

【作用】

考案の壺を室内に置き、中鉢（３）底部内に突き出している水抜きパイプ（２）の高さまで水（６）を注ぎ入れる。さらに、水落とし器（４）に水（６）を適量注ぐ。水落とし器（４）にたまった水は、水落とし器（４）の底部のきわめて小さな穴から雫となって、一滴づつ、間隔をおいて中鉢（３）内の水に落下そして、鉢内で反響する音が、外に聞こえる。必要に応じ、考案の壺は鑑賞用、室内装飾品として使用する。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。（イ）壺（１）の底部に小さな穴をあけ片側キャップ付きパイプを差し込んで水抜きパイプ（２）を設ける。（ロ）壺（１）の中に、口のあいた底のない釣鐘型の、壺（１）よりは低い中鉢（３）を入れ、壺（１）と中鉢（３）の間にできた隙間に大、中、小の石と割瓦を詰める。（ハ）中鉢（３）の上部に、一定の間隔で水の雫が落ちるよう、底中央外側に小さな突起部をもうけそこに、針程度の穴をつくった水落とし器（４）を置く。（ニ）壺（１）の下部に、水抜きパイプ（２）より出てくる余分の水を溜めておく水受け器（５）を設置する。本案は、以上のような構造であるから、これを使用するときは、室内の身近に置き、水（６）を先に中鉢（３）に注ぎ入れ、中鉢（３）内に突き出ている水抜きパイプ（２）の高さまで水を溜めておく。尚、パイプのキャップは考案壺の移動をしたい時、中の水が壺底から外に漏れてこないようにするためのものであるから、水を注ぐときははずしておく。そして、水（６）をさらに、水落とし器（４）に注ぐ。この時の水（６）の量は水落とし器（４）内、半分程度である。水受け器（５）に溜まる余分の水は、そのまま水受け器（５）を取り出し適宜、処理する。また、考案壺は壺（１）を美的効果の高い仕上げにしてあるため、水の音をたてて聞くという使用をしない場合、室内の装飾品として使用する。

【０００７】

【考案の効果】

この考案による効果は、室内でいつでも、手軽に、自然な反響による水の音を聞くことができ、精神の安定、やすらぎを得るものである。また、考案壺の仕上がりの美的効果が高いため、鑑賞用として室内の装飾品にも適している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の縦断面図

【図２】本考案の見取図

【符号の説明】

１壺２水抜きパイプ３中鉢４水落とし器５水受け器６水７石、割瓦

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】壺（１）の底に水抜きパイプ（２）を設
け、壺（１）の中に中鉢（３）を入れ、壺（１）と中鉢
（３）の隙間に石と割瓦を詰め、中鉢（３）の上部に水
落とし器（４）を置き、壺（１）の下部に水受け器
（５）を設置した中鉢・水落とし器・水抜きパイプ・水
受け器付き壺。