JPH05290992A - 回転陽極型x線管装置 - Google Patents

回転陽極型x線管装置

Info

Publication number
JPH05290992A
JPH05290992A JP11427292A JP11427292A JPH05290992A JP H05290992 A JPH05290992 A JP H05290992A JP 11427292 A JP11427292 A JP 11427292A JP 11427292 A JP11427292 A JP 11427292A JP H05290992 A JPH05290992 A JP H05290992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
anode
fixed
holding member
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11427292A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Ono
勝弘 小野
Hideo Abu
秀郎 阿武
Hiroyuki Sugiura
弘行 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11427292A priority Critical patent/JPH05290992A/ja
Publication of JPH05290992A publication Critical patent/JPH05290992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 液体金属潤滑剤使用の動圧すべり軸受を有す
るX線管固定構造体の固有振動周波数を、陽極構体の最
高回転数よりも高めて振動や騒音を抑制する。 【構成】 X線管収容容器11の内部に固定した回転陽極
型X線管12が、陽極ターゲット17が固定された回転体16
と、一端側が真空容器52の一部に気密接合された固定体
33と、すべり軸受37〜40と、このすべり軸受のらせん溝
及び軸受間隙に充填された液体金属潤滑剤とを備え、陽
極固定部固定体の中心軸に沿って管外に延長された端部
に管球取付用のねじ穴48を有し、この固定体延長端部の
外周にねじ穴の先端面よりも軸方向に沿って外方に突出
する径大な固定端面51を有する陽極支持円筒26が気密接
合されてなり、X線管保持部材23にX線管の陽極支持円
筒26の径大な固定端面51が突き当てられ且つX線管保持
部材及び管球取付用ねじ穴に固定用ねじ27が通されて締
付け固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転陽極型X線管装
置に係わり、とくにX線管を収容容器に固定する構造の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】回転陽極型X線管は、周知のように、絶
縁油あるいは絶縁ガスが充填されたX線管収容容器の内
部に固定されて使用される。X線管は、軸受部を有する
回転体および固定体で円盤状の陽極ターゲットを支え、
真空容器外に配置したステータの電磁コイルを付勢し高
速回転させながら、陰極から放出した電子ビームを陽極
ターゲットに当ててX線を放射する。軸受部は、ボール
ベアリングのようなころがり軸受や、軸受面にらせん溝
を形成するとともにガリウム(Ga)、又はガリウム−
インジウム−錫(Ga−In−Sn)合金のような動作
中に液状となる金属潤滑剤を用いた動圧式すべり軸受で
構成される。後者のすべり軸受を用いた例は、たとえば
特公昭60-21463号、特開昭60-97536号、特開昭 60-1175
31号、特開昭 62-287555号、あるいは特開平3-182037号
等の各公報に開示されている。
【0003】回転陽極型X線管を収容容器の内部に保持
する構造としては、X線管の真空容器の2ケ所をそれぞ
れ支持枠によって収容容器に固定する構造が知られてい
る。また、X線管の管外に延長された陽極固定部にねじ
穴を形成しておき、収容容器の内壁に固定されたX線管
保持部材と陽極固定部のねじ穴とをねじによって締付け
固定する構造も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記各公報
に開示されている回転陽極型X線管は、液体金属潤滑剤
を使用した動圧すべり軸受であるため、軸受自体による
振動や騒音がほとんど生じないという特長がある。しか
し、X線管外に延長した比較的細い陽極固定部をそのま
まX線管保持部材にねじ止めした構造では、X線管の固
定構造体の固有振動周波数が比較的低く、陽極構体の最
高回転数に到達する途中で共振が起こり、それによる振
動や騒音が無視できないものとなる。それは、液体金属
潤滑剤使用の動圧すべり軸受を有するX線管の特長が活
かされないことになる。
【0005】この発明は、以上のような不都合を解消
し、液体金属潤滑剤使用の動圧すべり軸受を有するX線
管の固定構造体の固有振動周波数を高めて、振動や騒音
を抑制することができる回転陽極型X線管装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、X線管収容
容器の内部に固定した回転陽極型X線管が、陽極ターゲ
ットが固定された回転体と、この回転体を回転可能に保
持するとともに一端側が真空容器の一部に気密接合され
た固定体と、回転体および固定体の近接部に設けられた
らせん溝を有するすべり軸受と、このすべり軸受のらせ
ん溝及び軸受間隙に充填された液体金属潤滑剤とを備
え、陽極固定部が固定体の中心軸に沿って管外に延長さ
れた端部に管球取付用のねじ穴を有し、この固定体延長
端部の外周にねじ穴の先端面よりも軸方向に沿って外方
に突出する径大な固定端面を有する陽極支持円筒が気密
接合されてなり、X線管保持部材にX線管の陽極支持円
筒の径大な固定端面が突き当てられ且つX線管保持部材
及び管球取付用ねじ穴に固定用ねじが通されて締付け固
定されてなる回転陽極型X線管装置である。
【0007】
【作用】この発明によれば、比較的直径の大きい部分で
X線管の陽極固定部を収容容器内の保持部材に固定で
き、固定構造物の固有振動周波数を陽極構体の最高回転
数よりも高めることができ、したがって十分な剛性を得
るとともに振動や騒音を低く抑えることができる。
【0008】
【実施例】以下その実施例を図面を参照して説明する。
なお同一部分は同一符号であらわす。図1はその全体構
造図を示している。X線管収容容器11の内部に、回転陽
極型X線管12が固定され、さらに絶縁油13が充填されて
いる。X線管収容容器11は、一部にX線放射窓14、及び
高電圧ケーブルを接続するためのブッシング15を備えて
いる。X線管12は、回転体16の先端部に陽極ターゲット
17が固定され、それに対向して陰極構体18が設けられて
いる。回転体16の管外外周には、絶縁筒19及びステータ
20が同軸的に嵌合されている。ステータ20の鉄芯部21
は、3本のアーム22によって収容容器11に機械的に保持
固定されている。またこれらアーム22及び鉄芯部21に
は、絶縁体からなるX線管保持部材23の一端部が固定さ
れている。X線管保持部材23の他端のリング状部24に
は、円板状の座金25が一部表面を露出して埋込まれてい
る。そして、この座金25にX線管の陽極支持円筒26が突
き当てられ、ねじ27によって締付け固定されている。X
線管の陰極構体18の方は、ガラス製真空容器の外周がゴ
ムリング28を介して支持枠29によって収容容器11の内壁
に保持されている。
【0009】次に、X線管の構造を図2乃至図4を参照
して説明する。重金属からなる円盤状陽極ターゲット17
は、有底円筒状の回転体16の一端に突設された回転軸31
に固定ねじ32により一体的に固定されている。有底円筒
状回転体16の内側には、円柱状の固定体33が回転体開口
部16a 側から挿入されて密に嵌合されている。固定体33
の図示下端部すなわち回転体開口部16a の近傍には、外
径が縮小された固定体径小部34が形成されている。そし
て回転体開口部16a には、固定体径小部34を近接して包
囲し、実質的に閉塞するリング状の開口部閉塞体35が複
数個のねじ36により固定されている。円筒状回転体16と
固定体33との嵌合部分には、前述の各公報に示されるよ
うな動圧式のラジアルすべり軸受部37,38 、及びスラス
トすべり軸受部39,40 が設けられている。そのため、固
定体側のすべり軸受面となる固定体外周壁には、前述の
各公報に記載されているようなヘリンボンパターンの2
組のらせん溝41,42 が形成されている。また、固定体33
の先端面33a には、図3に示すように、サークル状のヘ
リンボンパターンからなるらせん溝43が形成されてい
る。なお、固定体33の中心部には、軸方向に潤滑剤収容
室44が穿設されている。さらに、開口部閉塞体35の上面
には、図4に示すように、サークル状のヘリンボンパタ
ーンからなるらせん溝45が形成されている。これらと対
面する回転体の内周面及び底面、固定体の他方の段部面
は、単なる平滑な面でもよく、あるいは必要に応じてら
せん溝を形成したものでもよい。これら回転体及び固定
体の両軸受面は、およそ20μmの軸受間隙をもって対
面するようになっている。これら軸受間隙、らせん溝及
び潤滑剤収容室内には、少なくとも動作中は液状となる
液体金属潤滑剤(図示せず)が充填される。
【0010】さらに、回転体の開口部から管軸に沿って
図示下方に延長された固定体径小部34には、凸部が設け
られるとともに、凹部のあるコバール(商品名)のよう
な固定体の熱膨張率と同等又はそれに近い熱膨張率を有
する鉄合金製の陽極支持柱46が、これら凹凸が密に嵌合
されるとともにこの凹凸嵌合部47がろう接されて一体化
されている。この陽極支持柱46は、固定体延長端部を構
成している。この陽極支持柱46の端部の中心には、規格
化された管球取付用ねじ穴48が穿設されている。また、
この陽極支持柱46の外周には、鉄合金製の径大な陽極支
持円筒26が密に嵌合され、外端面の溶接部50で気密接合
されている。この陽極支持円筒26の外方固定端面51は、
陽極支持柱46の外径寸法よりも大きい内径寸法を有し、
しかもねじ穴48の先端48a 、及び溶接部50よりも軸方向
の外方まで延長されている。この陽極支持円筒26の外方
固定端の一部には、絶縁油の流通を可能にする複数個の
スリット39が形成されている。また、陽極支持円筒26の
内方の外周部は、封着金属リング52,53 を介してガラス
製真空容器52に気密接合されている。こうして、陽極固
定部54が構成されている。なお、この陽極支持円筒26の
外周部には、潤滑剤の飛散を防止するためのリング状カ
バー55が固着されている。
【0011】このX線管の陽極固定部54と、X線管保持
部材23との固定構造は、図5に示すように、座金25の中
心透孔にねじ27を挿入し、このねじをさらに陽極支持柱
46のねじ穴48にねじ込み、締付ける。それによって、座
金25の内面に、径大な陽極支持円筒26の外方固定端面51
が突き当たり、さらに中心軸部分でねじ穴48を引っ張る
形で強固に締結される。なお、溶接部50は、他の部材に
接することなく、径大な陽極支持円筒26の内側空間に位
置しており、機械的に保護されている。X線管装置の動
作中、この空間には、図2に示した複数個のスリット39
を通して絶縁油が循環され、放熱される。
【0012】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
X線管保持部材に径大な陽極支持円筒を突き当てて固定
してあるため、径大で広い面積で保持され、X線管固定
固定構造物の剛性を高めることができるとてともに、固
有振動周波数を高めることができる。したがって共振が
ほとんど起こらず、振動や騒音を低く抑えることができ
る。こうして、信頼性の高い回転陽極型X線管装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】この発明のX線管の要部を示す拡大縦断面図で
ある。
【図3】図2のものの一部を示す上面図である。
【図4】図2のものの一部を示す上面図である。
【図5】図1の要部を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…X線管収容容器、 12…X線管、 16…回転体、 17…陽極ターゲット、 26…陽極支持円筒、 54…陽極固定部、 23…X線管保持部材、 33…固定体、 37,38,39,40 …すべり軸受、 48…管球取付用ねじ穴、 51…固定端面、 27…固定用ねじ、 52…真空容器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に絶縁媒質が充填されたX線管収容
    容器と、この収容容器の内部に配置された回転陽極型X
    線管と、一端部が前記収容容器の一部に固定され他端部
    が前記回転陽極型X線管の陽極固定部に固定されたX線
    管保持部材とを具備する回転陽極型X線管装置におい
    て、 上記回転陽極型X線管は、陽極ターゲットが固定された
    回転体と、この回転体を回転可能に保持するとともに一
    端側が真空容器の一部に気密接合された固定体と、前記
    回転体および固定体の近接部に設けられたらせん溝を有
    するすべり軸受と、このすべり軸受のらせん溝及び軸受
    間隙に充填された液体金属潤滑剤とを備え、前記陽極固
    定部が、前記固定体の中心軸に沿って管外に延長された
    端部に管球取付用のねじ穴を有し、この固定体延長端部
    の外周に、前記ねじ穴の先端面よりも軸方向に沿って外
    方に突出する径大な固定端面を有する陽極支持円筒が気
    密接合されてなり、 上記X線管保持部材に上記X線管の陽極支持円筒の径大
    な固定端面が突き当てられ且つ前記X線管保持部材及び
    上記管球取付用ねじ穴に固定用ねじが通されて締付け固
    定されてなることを特徴とする回転陽極型X線管装置。
JP11427292A 1992-04-08 1992-04-08 回転陽極型x線管装置 Pending JPH05290992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11427292A JPH05290992A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 回転陽極型x線管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11427292A JPH05290992A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 回転陽極型x線管装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05290992A true JPH05290992A (ja) 1993-11-05

Family

ID=14633668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11427292A Pending JPH05290992A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 回転陽極型x線管装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05290992A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4712727B2 (ja) X線管及びx線源
EP0479198B1 (en) Rotary anode type X-ray tube
JPH0513030A (ja) 回転陽極型x線管
CA2087877C (en) Method of manufacturing a rotating anode x-ray tube
US5195119A (en) Rotary-anode type x-ray tube
US5995584A (en) X-ray tube having high-speed bearings
JP2966279B2 (ja) 回転陽極型x線管の製造方法
JPH0341937B2 (ja)
US5588035A (en) X-ray tube noise and vibration reduction
JP2001216928A (ja) X線管
US6570962B1 (en) X-ray tube envelope with integral corona shield
JPH05290992A (ja) 回転陽極型x線管装置
US5303280A (en) Large diameter anode X-ray tube with reinforced support
US4545064A (en) X-ray tube rotor mounting
JP2001236908A (ja) 回転陽極型x線管及びそれを内蔵したx線管装置
JP4098380B2 (ja) 回転陽極型x線管装置
JPH04149940A (ja) 回転陽極型x線管
JP2005228696A (ja) 固定陽極x線管
JP4155120B2 (ja) X線管およびx線管装置
WO2023228430A1 (ja) 回転陽極型x線管
JP3004512B2 (ja) 動圧軸受装置
JPH0622106B2 (ja) 回転陽極x線管
JP2001332203A (ja) 回転陽極型x線管装置
JP2000340148A (ja) X線管装置
JPH04144046A (ja) 回転陽極型x線管