JPH05290872A - 電解液流通型電池の運転方法 - Google Patents
電解液流通型電池の運転方法Info
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Abstract
放電電力量を向上させる電解液流通型電池の運転方法を
提供する。 【構成】 電池反応セルへ電解液を送液循環させて、充
放電を行なう電解液流通型電池の運転方法において、充
放電に際し、充電操作を完了させるまでに充電電力を変
化させる工程、および、放電操作を完了させるまでに放
電電力を変化させる工程の少なくともいずれかの工程を
行なう。
Description
る電解液流通型電池の運転方法に関し、特に電力貯蔵用
システム全体の充電電力量または放電電力量を向上させ
る運転方法に関する。
て、種々の新型電池が開発されている。このような新型
電池として、たとえば、レドックスフロー型電池や、亜
鉛・臭素電池等の電解液流通型電池は特に注目されてい
る。
ックスフロー型電池を例にとり、以下に説明する。
例を概略的に示す構成図である。図1を参照して、この
レドックスフロー型電池1は、電池反応セル2、正極液
タンク3、および、負極液タンク4とを備える。電池反
応セル2内は、たとえば、イオン交換膜等からなる隔膜
5により仕切られており、一方側が正極セル2a、他方
側が負極セル2bを構成している。正極セル2a内に
は、正極6が収容されており、負極セル2b内には、負
極7が収容されている。
液を正極液タンク3から正極セル2aに供給する正極液
供給用管路8と、正極液を正極セル2aから正極液タン
ク3に回収する正極液回収用管路9とにより連結されて
いる。また、正極液供給用管路8には、送液循環手段と
してポンプ10が設けられており、正極セル2aと正極
液タンク3との間において、正極液が送液循環できるよ
うになっている。
は、負極液を負極液タンク4から負極セル2bに供給す
る負極液供給用管路11と、負極液を負極セル2bから
負極液タンク4に回収する負極液回収用管路12とによ
り連結されている。また、負極液供給用管路11には、
送液循環手段としてポンプ13が設けられており、負極
セル2bと負極タンク4との間において、負極液が送液
循環できるようになっている。
電解液が蓄えられており、また、負極液タンク4内に
は、反応液として負極電解液が蓄えられている。
のような原子価の変化するイオンの水溶液が用いられ、
また、負極電解液としては、たとえば、クロムイオンの
ような原子価の変化するイオンの水溶液が用いられる。
正極活物質Fe3+/Fe2+を含む塩酸水溶液を用い、負
極電解液として、負極活物質Cr2+/Cr3+を含む塩酸
水溶液を用いることができる。
ー型電池1を用いて、充電時においては、負極液タンク
4に蓄えられたCr3+イオンを含む塩酸水溶液がポンプ
13により、負極セル2bに送られ、負極7において電
子を受取り、Cr2+イオンに還元され、負極液タンク4
に回収される。他方、正極液タンク3に蓄えられたFe
2+イオンを含む塩酸水溶液がポンプ10により、正極セ
ル2aに送られ、正極6において、外部回路に電子を放
出して、Fe3+に酸化され、正極液タンク3に回収され
る。
に蓄えられたCr2+イオンを含む塩酸水溶液がポンプ1
3により、負極セル2bに送られ、負極7において外部
回路に電子を放出して、Cr3+イオンに酸化され、負極
液タンク4に回収される。
イオンを含む塩酸水溶液は、ポンプ10により正極セル
2aに送られ、正極6において外部回路から電子を受取
り、Fe2+イオンに還元され、正極液タンク3に回収さ
れる。
ては、正極6および負極7における充放電反応は、下記
の式のようになる。
解液流通型電池の運転方法としては、従来は、充電時に
おいて、正極液および負極液の送液量を一定にし、ま
た、一定の充電電力で充電するという方法が行なわれて
いる。
および負極液の送液量を一定にし、また、一定の放電電
力で放電するという方法が行なわれている。
て、電解液流通型電池の充電を続けていくと、充電深度
が高まるにつれて、充電が困難になるという問題があっ
た。
従来の運転方法に従って、充電を続けていくと、充電末
期において、端子電圧が急激に上昇し、塩酸水溶液等の
電気分解が始まるおそれがあった。このような塩酸水溶
液等の電気分解が始まると充電効率が低下する。このた
め、従来の運転方法では、充電効率等を考慮して、予め
充電終了電圧を定め(このような「充電終了電圧」を、
この明細書では、「定格充電終了電圧」という)、定格
充電終了電圧に達した時点で、充電操作を完了してい
た。
時において、正極液および負極液の活物質の利用率が十
分とは言えなかった。
通型電池の放電を続けていくと、放電操作が進行するに
つれて、放電が困難になるという問題があった。
従来の運転方法に従って放電を続けていくと、放電末期
において、レドックスフロー型電池自体の内部抵抗が増
加し、放電効率が低下する。
用システムの放電効率等を考慮して、予め放電終了電圧
を定め(このような「放電終了電圧」を、この明細書で
は、「定格放電終了電圧」という)、定格放電終了電圧
に達した時点で放電操作を完了していた。
時において、正極液および負極液の活物質の利用率が十
分とは言えなかった。
法では、電解液流通型電池の電解液中の活物質の有効利
用範囲が制限され、電解液のエネルギ密度を十分に高め
ることができないという問題があった。
決するために創案されたものであって、電力貯蔵用シス
テム全体の充電電力量または放電電力量を向上すること
ができる電解液流通型電池の運転方法を提供することを
目的とする。
ドックスフロー型電池等の電解液流通型電池について研
究を続けてきた。その結果、レドックスフロー型電池等
の電解液流通型電池において、充放電の際に、入出力電
力を変化させることが、鉛蓄電池等のほかの二次電池に
比べ、著しく充電電力量または放電電力量に大きな影響
を与えることを見出し、この発明を完成させるに至っ
た。
池の運転方法は、電池反応セルへ電解液を送液循環させ
て、充放電を行なう電解液流通型電池の運転方法であっ
て、充放電に際し、充電操作を完了させるまでに充電電
力を変化させる工程、および、放電操作を完了させるま
でに放電電力を変化させる工程の少なくともいずれかの
工程を行なうことを特徴とする。
法は、種々の電解液流通型電池に用いることができる。
そのような電解液流通型電池としては、たとえば、レド
ックスフロー型電池、亜鉛・臭素電池、または、亜鉛・
塩素電池等がある。
化させる工程は、充電状態に応じて連続的に充電電力を
変化させてもよく、また、一定の電力で一定時間充電
し、また、別の一定の電力で一定時間さらに充電する
等、断続的に充電電力を変化させてもよい。しかしなが
ら、電力貯蔵用システム全体としての充電効率等を考慮
した場合は、定格充電終了電圧に到達するまでは、一定
の電力で充電し、定格充電終了電圧に到達したときに、
充電電力を適宜小さくして充電を継続するのが好まし
い。その後、再び、定格充電終了電圧に到達したとき
に、充電操作を完了する。このような充電操作は、1回
の操作であっても、また、複数回繰り返して行なっても
よい。
圧に到達するまでは、一定の送液量で充電操作を行なっ
ても、また、ポンプの動力等を変え電解液の送液量を変
化させて充電操作を行なってもよい。電解液の送液量を
変化させる場合は、充電深度が高まるにつれて、送液量
を増加するのが好ましい。
電電力を変化させる工程は、たとえば、電流密度(mA
/cm2 )により、管理することができる。
では、電解液流通型電池の定格電流密度(mA/c
m2 )で充電し、定格充電終了電圧に到達したときに、
当該定格電流密度(mA/cm2 )より小さい電流密度
(mA/cm2 )で充電を継続すればよい。このような
定格電流密度(mA/cm2 )より小さい電流密度(m
A/cm2 )は、充電反応の変換率が著しく低下しない
程度であれば、任意の電流密度(mA/cm2 )とすれ
ばよく、特に限定されることはない。たとえば、そのよ
うな電流密度(mA/cm2 )として、定格電流密度
(mA/cm2 )の50%程度としてもよい。その後、
再び、定格充電終了電圧に到達するまで、このような定
格電流密度(mA/cm2 )より小さい電流密度(mA
/cm2 )で充電を行なう。
は、充電電圧によりモニタする。また、放電操作を完了
させるまでに放電電力を変化させる工程は、放電状態に
応じて連続的に放電電力を変化させてもよく、また、一
定の電力で一定時間放電し、また、別の一定の電力で一
定時間放電する等断続的に放電電力を変化させてもよ
い。しかしながら、電力貯蔵用システム全体としての放
電効率等を考慮した場合は、定格放電終了電圧に到達す
るまでは、一定の電力で放電し、定格放電終了電圧に到
達したときに、放電電力を適宜小さくして放電を継続す
るのが好ましい。その後、再び、定格放電終了電圧に到
達したときに、放電操作を完了する。このような放電操
作は、1回の操作であっても、また、複数回繰り返して
行なってもよい。
圧に到達するまでは、一定の送液量で放電操作を行なっ
ても、また、ポンプの動力等を変え電解液の送液量を変
化させて放電操作を行なってもよい。電解液の送液量を
変化させる場合は、充電深度が低下するにつれて、送液
量を増加するのが好ましい。
電電力を変化させる工程は、たとえば、電流密度(mA
/cm2 )により管理することができる。
では、電解液流通型電池の定格電流密度(mA/c
m2 )で放電し、定格放電終了電圧に到達したときに、
当該定格電流密度(mA/cm2 )より小さい電流密度
(mA/cm2 )で放電を継続すればよい。このような
定格電流密度(mA/cm2 )より小さい電流密度(m
A/cm2 )は、放電反応の変換率が著しく低下しない
程度であれば、任意の電流密度(mA/cm2 )とすれ
ばよく、特に限定されることはない。たとえば、そのよ
うな電流密度として、定格電流密度(mA/cm2 )の
50%程度としてもよい。その後、再び、定格放電終了
電圧に到達するまで、このような定格電流密度(mA/
cm2 )より小さい電流密度(mA/cm2 )で放電を
行なう。
は、放電電圧によりモニタする。また、定格電流密度
(mA/cm2 )より小さい電流密度(mA/cm2 )
に調整するには、種々の方法を用いることができる。た
とえば、通常の方法に従って、変電設備、インバータ等
を用いて、調整すればよい。また、ほかにも、たとえ
ば、電池反応セルの電極部に複数のタップを設けること
等により、直流入出力電圧を変えることによって、電流
密度(mA/cm2 )の調整を行なってもよい。
は、充放電に際し、充電操作を完了させるまでに充電電
力を変化させる工程と、放電操作を完了させるまでに放
電電力を変化させる工程のいずれかの工程のみを行なっ
てもよいし、また、これらの工程の両方を行なってもよ
い。
度、電解液の送液量、電流密度等により決定される。
3+/Fe2+を含む塩酸水溶液を用い、負極液として負極
活物質Cr2+/Cr3+を含む塩酸水溶液を用いたレドッ
クスフロー型電池の場合、定格電流密度(mA/c
m2 )で充電操作を行なうと、充電操作が進行するにつ
れ、充電時の活物質である酸化還元ペアのFe3+/Fe
2+とCr2+/Cr3+のうち、Fe3+イオン濃度と、Cr
2+イオン濃度とが高くなり、逆に、Fe2+イオン濃度と
Cr3+イオン濃度とが低くなる。
関与する活物質の量が減少する。このように充電に関与
する活物質が減少すると、一定電力で充電した場合は、
たとえば、正極内を通過する間において、Fe2+が完全
にFe3+に酸化され、また、負極内を通過する間におい
て、Cr3+が完全にCr2+に還元された状態となる。
イオンのみが存在し、負極の近傍においてCr2+イオン
のみが存在する状態になると、負極に外部から供給され
る余分な電子は、塩酸水溶液の電気分解を始める。
の電気分解反応が生じるため、電池反応セルの端子電圧
が上昇する。このような状態になると、充電効率が低下
する。したがって、従来は、このような状態になる前
に、電解液流通型電池の定格充電終了電圧を定めてき
た。
圧に到達した場合であっても、たとえば、レドックスフ
ロー型電池の場合、正極液タンク内等におけるような正
極から離れた位置の正極液中には、未充電の活物質であ
る、たとえば、Fe2+イオンが多分に残存している。同
様に、負極液タンク等におけるような負極から離れた位
置の負極液中には、未充電の活物質である、たとえば、
Cr3+イオンが多分に残存している。
ば、レドックスフロー型電池の場合、正極の近傍におけ
る正極液中のFe2+イオン濃度と正極液タンク内等にお
けるような正極から離れた位置の正極液中のFe2+イオ
ン濃度との間において、Fe2+イオン濃度の濃度差が生
じている。同様に、負極の近傍における負極液中のCr
3+イオン濃度と負極液タンク内等におけるように負極か
ら離れた位置の負極液中のCr3+イオン濃度との間にお
いて、Cr3+イオン濃度の濃度差が生じている。したが
って、定格充電終了電圧に到達した場合、その後におい
ても一定電力で充電を続けるには、正極の近傍で酸化さ
れるFe2+イオンの消失量以上のFe2+イオンをポンプ
等により正極へ送液すればよい。同様に、負極の近傍で
還元されるCr3+イオンの消失量以上のCr3+イオンを
ポンプ等による負極へ送液すればよい。しかしながら、
電解液の送液量を増加させれば、ポンプ等に消費する動
力が増加することとなるため、電力貯蔵システム全体と
してのエネルギ効率は改善されない。
後において、電解液の送液量を一定とした場合であって
も、正極の近傍で酸化されるFe2+イオンの消失量に見
合う電力にすれば、塩酸水溶液の電気分解反応が生じる
のを抑制しつつ、引続き、正極の近傍において、Fe2+
イオンがFe3+イオンに酸化される充電反応が進行す
る。同様に、負極の近傍で還元されるCr3+イオンの消
失量に見合う電力にすれば、塩酸水溶液の電気分解反応
が生じるのを抑制しつつ、引続き負極の近傍において、
Cr3+イオンがCr2+イオンに還元される充電反応が進
行する。
格充電終了電圧に到達するまで電解液流通型電池の充電
が可能となる。
に、充電電力を変化させる工程は、1回でもよいし、2
回以上繰り返してもよい。
達した場合、再度、充電電力を小さくすると、さらに次
の定格充電終了電圧に到達するまでの間、電解液流通型
電池の充電が可能となる。
の補助動力を大きくすることなく、充電電力量を増加さ
せることができる。
る活物質の量が減少する。このように放電に関与する活
物質が減少すると、一定電力で放電した場合は、たとえ
ば、正極内に通過する間においてFe3+が完全にFe2+
に還元され、また、負極内を通過する間において、Cr
2+が完全にCr3+に酸化された状態となる。
不足し、負極の近傍において、Cr 2+が不足した状態に
なると、電池の内部抵抗が増大する。
て利用できる電圧、すなわち、電池反応セルの端子電圧
Uは、起電力をE、内部抵抗をRiとすれば、式1で表
わされる。
Pは式2で表わされる。
は、エネルギ利用率向上のため、電池内部抵抗を低減す
る技術が重大な課題とされ、電解液の送液量を変化させ
る等により、電池の内部抵抗を低減する試みがなされて
いる。
内部で失われるエネルギの損失は、電流Iを小さくする
ことによって低減できる。そして、電流Iを小さくし
て、電池反応セルからさらに電力を取出すことができ
る。
は、電解液の送液量を増加させなくても、放電時の放電
電力を小さくすることにより、放電時の活物質の利用率
を向上させることができる。したがって、この発明に従
えば、ポンプ等の補助動力を大きくすることくなく、放
電電力量を増加させることができる。
を用い、この発明に従う運転方法を実施した。
レドックスフロー型電池システムの一具体例を概略的に
示す構成図である。
電池システム14は、電池セルスタック部15と正極液
タンク16と負極液タンク17とから構成されている。
(図示せず)を直列に15セル接続し1ブロックとし、
このブロックをさらに直列に4ブロック接続して構成さ
れている。
により仕切られており、一方側が正極セル、他方側が負
極セルを構成している。
応セルの正極セルの各々と正極液タンク16とは、正極
液供給用管路18と正極液回収用管路19とにより連結
されており、正極液が送液循環できるようになってい
る。
の送液循環手段としてポンプ20が設けられている。
電池反応セルの負極セルの各々と負極液タンク17と
は、負極液供給用管路21と負極液回収用管路22とに
より連結されており、負極液が送液循環できるようにな
っている。
の送液循環手段としてポンプ23が設けられている。
ク17には、それぞれ、正極液および負極液のイオン濃
度をモニタする測定部24および25とが設けられてお
り、電解液のイオン濃度を分析することにより、充電深
度の測定ができるようになっている。
を3NHClに溶解させた塩酸水溶液が用いられてお
り、負極液としては、CrCl3 1モルを3NHClに
溶解させた塩酸水溶液が用いられている。
しては、カーボン材料とグラファイト板とを組合わせた
ものが用いられている。
において、正極液の送液量は6liter(リットル)
/minであり、また、負極液の送液量は、6lite
r(リットル)/minである。
ム14の電池セルスタック部15の定格セルスタック出
力は、1KWに規定されている。
ム14の定格充電終了電圧は、電池反応セルの単セル当
り1.2Vと規定されており、また、定格放電終了電圧
は、電池反応セルの単セル当り0.8Vと規定されてい
る。
ム14を用い、ポンプ20により正極液を6liter
(リットル)/minで送液循環し、また、ポンプ23
により、負極液を6liter(リットル)/minで
送液循環した。
格充電終了電圧に到達するまで、定電流充電を行なっ
た。
を20mA/cm2 にし、さらに充電を行なったが、こ
の操作により充電が再度可能となった。
定格充電終了電圧に到達するまで定電流充電を行なっ
た。また、このような充電操作を完了するまでの電池の
端子電圧−時間の推移を図3の実線Aに示す。
格放電終了電圧に到達するまで定電流放電を行なった。
を20mA/cm2 にし、さらに放電を試みたが、この
操作により放電が再度可能となった。電流密度を20m
A/cm2 にて、再度、定格放電終了電圧に到達するま
で定電流放電を行なった。また、このような放電操作を
完了するまでの電池の端子電圧−時間の推移を図3の実
線Bに示す。
ロー型電池システム14を用い、電流密度40mA/c
m2 にて、定格充電終了電圧に到達するまで、定電流充
電を行ない、充電操作を完了した。
の電池の端子電圧−時間の推移を図4の実線Cに示す。
格放電終了電圧に到達するまで、定電流放電を行ない、
放電操作を完了した。
の電池の端子電圧−時間の推移を図4の実線Dに示す。
この発明に従えば、従来の運転方法に比べ、充電電力量
を3%程度向上させることができる。図3と図4とを参
照して、この発明に従えば、充電時においてΔT=T2
−T1分だけ多くの電力を充電することができる。
この発明に従えば、従来の運転方法に比べ放電電力量を
3%程度向上させることができる。図3と図4とを参照
して、この発明に従えば、放電時においてΔT=(T4
−T2)−(T5−T1)分だけ多くの電力を放電するこ
とができる。
型電池システム14の有効利用電力量(W・h)は、実
線A、B、C、Dの積分値にそれぞれ電流値を乗じた量
として表わされている。
スフロー型電池およびレドックスフロー型電池システム
について説明したが、この発明は、これらに限定されも
のではなく、ほかの亜鉛・臭素等の電解液流通型電池に
も用いることができる。
明に従えば、充電末期における充電をより容易に行なう
ことができる。
る放電をより容易に行なうことができる。
池の定格充電電力量以上の充電が可能となる。
池の定格放電電力量以上の放電が可能となる。
動力を増加させることなく、充電電力量または放電電力
量を向上させることができる。
用システム全体の充電電力量または放電電力量を向上さ
せることができる。
解液流通型電池では、正極活物質、負極活物質は、分離
してタンクに貯蔵されるため、この発明に従って、定格
充電電力量以上の電力を充電した場合においても、鉛蓄
電池のようなほかの二次電池に見られるような休止中や
電極部での混合などによる自己放電が生じない。
単位体積当りのエネルギ密度を高くすることができるの
で、電力貯蔵用システムの一定敷地内により多くの電力
を貯蔵することができる。
型電池のような電解液流通型電池において、定格放電電
力量以上の電力を放電しても、電解液のイオン組成比が
変化するだけで、電析を伴わないため、このような放電
操作を完了した後、次に充電操作に切換えた場合におい
て、充電操作が困難になるという問題がない。
転方法に比べ、貯蔵された電力量をより有効に利用する
ことができる。
力貯蔵用システムの運転を行なっている場合において、
非常時等、予備的または緊急的により多くの電力量を必
要とする際において、この発明に従う運転方法を用いる
ことにより、より多くの電力量の充放電が可能となる。
システムとしての余裕度、信頼度が著しく向上する。
示す構成図である。
概略的に示す構成図である。
時間の推移を示す図である。
示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 電池反応セルへ電解液を送液循環させ
て、充放電を行なう電解液流通型電池の運転方法であっ
て、 前記充放電に際し、充電操作を完了させるまでに充電電
力を変化させる工程、および、放電操作を完了させるま
でに放電電力を変化させる工程の少なくともいずれかの
工程を行なうことを特徴とする、電解液流通型電池の運
転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09549392A JP3396892B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 電解液流通型電池の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09549392A JP3396892B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 電解液流通型電池の運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05290872A true JPH05290872A (ja) | 1993-11-05 |
JP3396892B2 JP3396892B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=14139129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09549392A Expired - Fee Related JP3396892B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 電解液流通型電池の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3396892B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011158614A1 (ja) * | 2010-06-18 | 2011-12-22 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 燃料電池装置及びこれを備えた燃料電池システム |
JP2013026142A (ja) * | 2011-07-25 | 2013-02-04 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 電気的充電と酸化剤による化学的酸化の双方により再生可能なリチウムセミレドックスフロー電池。 |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP09549392A patent/JP3396892B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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WO2011158614A1 (ja) * | 2010-06-18 | 2011-12-22 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 燃料電池装置及びこれを備えた燃料電池システム |
JP2013026142A (ja) * | 2011-07-25 | 2013-02-04 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 電気的充電と酸化剤による化学的酸化の双方により再生可能なリチウムセミレドックスフロー電池。 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3396892B2 (ja) | 2003-04-14 |
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