JP2809936B2 - 電力貯蔵用電池装置 - Google Patents
電力貯蔵用電池装置Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、レドック
スフロー型電池のような電解液流通型電池等の電力貯蔵
用電池からなる電解液流通型電池バンクを複数個用いた
電力貯蔵用電池装置の改良に関する。
スフロー型電池のような電解液流通型電池等の電力貯蔵
用電池からなる電解液流通型電池バンクを複数個用いた
電力貯蔵用電池装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】夜間に電力を貯蔵し、昼間の電力需要の
ピーク時にこれを放出するという、いわゆる、ロードレ
ベリングを目的とする種々の電力貯蔵法が提案されてい
る。
ピーク時にこれを放出するという、いわゆる、ロードレ
ベリングを目的とする種々の電力貯蔵法が提案されてい
る。
【0003】たとえば、そのようなものとして、揚水発
電が既に実施されている。
電が既に実施されている。
【0004】しかしながら、揚水発電には、設備が消費
地から遠く隔たったところに設置されており、送変電装
置を伴ったり、また、環境面における立地条件等の制約
がある。それゆえに、揚水発電に代わる電力貯蔵用電池
として、種々の新型電池が開発されている。
地から遠く隔たったところに設置されており、送変電装
置を伴ったり、また、環境面における立地条件等の制約
がある。それゆえに、揚水発電に代わる電力貯蔵用電池
として、種々の新型電池が開発されている。
【0005】このような新型電池としては、たとえば、
レドックスフロー型電池や、亜鉛臭素電池等の電解液流
通型電池が特に注目されている。
レドックスフロー型電池や、亜鉛臭素電池等の電解液流
通型電池が特に注目されている。
【0006】図3は、レドックスフロー型電池の一具体
例を概略的に示す構成図である。
例を概略的に示す構成図である。
【0007】図3を参照して、このレドックスフロー型
電池300は、電池反応セル310、正極液タンク32
0、および、負極液タンク330を含む。電池反応セル
310内は、たとえば、イオン交換膜等からなる隔膜3
40により仕切られており、一方側が正極セル321、
他方側が負極セル331を構成する。
電池300は、電池反応セル310、正極液タンク32
0、および、負極液タンク330を含む。電池反応セル
310内は、たとえば、イオン交換膜等からなる隔膜3
40により仕切られており、一方側が正極セル321、
他方側が負極セル331を構成する。
【0008】正極セル321内には、正極322が収容
されており、負極セル331内には、負極332が収容
される。
されており、負極セル331内には、負極332が収容
される。
【0009】正極セル321と正極液タンク320と
は、正極液を正極液タンク320から正極セル321に
供給する正極液供給用管路323と、正極液を正極セル
321から正極液タンク320に回収する正極液回収用
管路324により連結される。
は、正極液を正極液タンク320から正極セル321に
供給する正極液供給用管路323と、正極液を正極セル
321から正極液タンク320に回収する正極液回収用
管路324により連結される。
【0010】また、正極液供給用管路323には、正極
液流通循環手段として、ポンプ325が設けられてお
り、正極セル321と正極液タンクとの間において、正
極液を流通循環することができる。
液流通循環手段として、ポンプ325が設けられてお
り、正極セル321と正極液タンクとの間において、正
極液を流通循環することができる。
【0011】他方、負極セル331と負極液タンク33
0とは、負極液を負極液タンク330から負極セルに供
給する負極液供給用管路333と、負極液を負極セル3
31から負極液タンク330に回収する負極液回収用管
路334により連結される。
0とは、負極液を負極液タンク330から負極セルに供
給する負極液供給用管路333と、負極液を負極セル3
31から負極液タンク330に回収する負極液回収用管
路334により連結される。
【0012】また、負極液供給用管路333には、負極
液流通循環手段として、ポンプ335が設けられてお
り、負極セル331と負極液タンク330との間におい
て、負極液を流通循環することができる。
液流通循環手段として、ポンプ335が設けられてお
り、負極セル331と負極液タンク330との間におい
て、負極液を流通循環することができる。
【0013】正極液タンク320内には、反応液とし
て、正極電解液が蓄えられており、また、負極液タンク
330内には、反応液として、負極電解液が蓄えられ
る。
て、正極電解液が蓄えられており、また、負極液タンク
330内には、反応液として、負極電解液が蓄えられ
る。
【0014】正極電解液としては、たとえば、鉄イオン
のような原子価の変化するイオンの水溶液が用いられ、
また、負極電解液としては、たとえば、クロムイオンの
ような原子価の変化するイオンの水溶液が用いられる。
のような原子価の変化するイオンの水溶液が用いられ、
また、負極電解液としては、たとえば、クロムイオンの
ような原子価の変化するイオンの水溶液が用いられる。
【0015】たとえば、そのような正極電解液として、
正極活物質Fe3+/Fe2+を含む塩酸水溶液を用い、負
極電解液として、負極活物質Cr2+/Cr3+を含む塩酸
水溶液を用いることができる。
正極活物質Fe3+/Fe2+を含む塩酸水溶液を用い、負
極電解液として、負極活物質Cr2+/Cr3+を含む塩酸
水溶液を用いることができる。
【0016】このような電解液を用いたレドックスフロ
ー型電池300を用いて、充電時においては、負極液タ
ンク330に蓄えられたCr3+イオンを含む塩酸水溶液
がポンプ335により、負極セル331に送られ、負極
332において、外部回路から電子を受取り、Cr2+イ
オンに還元され、負極液タンク330に回収される。
ー型電池300を用いて、充電時においては、負極液タ
ンク330に蓄えられたCr3+イオンを含む塩酸水溶液
がポンプ335により、負極セル331に送られ、負極
332において、外部回路から電子を受取り、Cr2+イ
オンに還元され、負極液タンク330に回収される。
【0017】他方、正極液タンク320に蓄えられたF
e2+イオンを含む塩酸水溶液は、ポンプ325により、
正極セル321に送られ、正極322において、外部回
路に電子を放出して、Fe3+イオンに還元され、正極液
タンク320に回収される。
e2+イオンを含む塩酸水溶液は、ポンプ325により、
正極セル321に送られ、正極322において、外部回
路に電子を放出して、Fe3+イオンに還元され、正極液
タンク320に回収される。
【0018】また、放電時においては、負極液タンク3
30に蓄えられたCr2+イオンを含む塩酸水溶液がポン
プ335により、負極セル331に送られ、負極332
において、外部回路に電子を放出して、Cr3+イオンに
酸化され、負極液タンク330に回収される。
30に蓄えられたCr2+イオンを含む塩酸水溶液がポン
プ335により、負極セル331に送られ、負極332
において、外部回路に電子を放出して、Cr3+イオンに
酸化され、負極液タンク330に回収される。
【0019】他方、正極液タンク320に蓄えられたF
e3+イオンを含む塩酸水溶液は、ポンプ325により、
正極セル321に送られ、正極332において、外部回
路から電子を受取り、Fe2+イオンに還元され、正極液
タンク320に回収される。
e3+イオンを含む塩酸水溶液は、ポンプ325により、
正極セル321に送られ、正極332において、外部回
路から電子を受取り、Fe2+イオンに還元され、正極液
タンク320に回収される。
【0020】このような、レドックスフロー型電池30
0においては、正極322および負極332における充
放電反応は、下記の化学式により示される。
0においては、正極322および負極332における充
放電反応は、下記の化学式により示される。
【0021】
【化1】
【0022】上述の充放電反応により、約1Vの起電力
が得られる。
が得られる。
【0023】このようなレドックスフロー型電池を用い
て、電力貯蔵用電池装置とする場合は、電池反応セルを
多数積層した流通型電解セルを使用して、実用的な電圧
を得る必要がある。
て、電力貯蔵用電池装置とする場合は、電池反応セルを
多数積層した流通型電解セルを使用して、実用的な電圧
を得る必要がある。
【0024】図4は、そのような電池反応セルが多数積
層された流通型電解セルの一具体例を示す分解斜視図で
ある。
層された流通型電解セルの一具体例を示す分解斜視図で
ある。
【0025】図4を参照して、この流通型電解セル20
は、電池反応セル21が順次積層されて構成される。
は、電池反応セル21が順次積層されて構成される。
【0026】この電池反応セル21は、隔膜22により
仕切られており、一方側が正極セル21a、他方側が負
極セル21bを構成する。正極セル21a内には、正極
23が設けられており、負極セル21b内には、負極セ
ル24が設けられる。
仕切られており、一方側が正極セル21a、他方側が負
極セル21bを構成する。正極セル21a内には、正極
23が設けられており、負極セル21b内には、負極セ
ル24が設けられる。
【0027】そして、この電池反応セル21は、双極板
25と双極板26により仕切られる。
25と双極板26により仕切られる。
【0028】図5は、このような電池反応セルが多数積
層された流通型電解セルを用いた電力貯蔵用電池装置の
電解液流通型電池バンクの一具体例を概略的に示す構成
図である。
層された流通型電解セルを用いた電力貯蔵用電池装置の
電解液流通型電池バンクの一具体例を概略的に示す構成
図である。
【0029】図5を参照して、この電解液流通型電バン
ク400は、図4に示したレドックスフロー型電池30
0と、電池反応セル310が積層型流通型電解セル41
0に変わっている以外は、基本的には、同様の構成であ
る。
ク400は、図4に示したレドックスフロー型電池30
0と、電池反応セル310が積層型流通型電解セル41
0に変わっている以外は、基本的には、同様の構成であ
る。
【0030】すなわち、この電解液流通型電池バンク4
00において、図4に示すレドックスフロー型電池30
0の電池反応セル310が、電池反応セルが多数積層さ
れた流通型電解セル410に、正極液タンク320が正
極液タンク420に、負極液タンク330が負極液タン
ク430に、正極液供給用管路323が正極液供給用管
路423に、正極液回収用管路324が正極液回収用管
路424に、負極液供給用管路333が負極液供給用管
路433に、負極液回収用管路334が負極液回収用管
路434に、ポンプ325がポンプ425に、そして、
ポンプ335がポンプ435にそれぞれ対応する。
00において、図4に示すレドックスフロー型電池30
0の電池反応セル310が、電池反応セルが多数積層さ
れた流通型電解セル410に、正極液タンク320が正
極液タンク420に、負極液タンク330が負極液タン
ク430に、正極液供給用管路323が正極液供給用管
路423に、正極液回収用管路324が正極液回収用管
路424に、負極液供給用管路333が負極液供給用管
路433に、負極液回収用管路334が負極液回収用管
路434に、ポンプ325がポンプ425に、そして、
ポンプ335がポンプ435にそれぞれ対応する。
【0031】ところで、従来、レドックスフロー型電池
を用いた電力貯蔵用電池装置としては、実用的な電圧を
得るためには、上記したような電解液流通型電池バンク
400を1個用い、それをスケールアップするより、上
記した電解液流通型電池バンクを複数個有する電力貯蔵
用電池装置の方が好ましいとされている。
を用いた電力貯蔵用電池装置としては、実用的な電圧を
得るためには、上記したような電解液流通型電池バンク
400を1個用い、それをスケールアップするより、上
記した電解液流通型電池バンクを複数個有する電力貯蔵
用電池装置の方が好ましいとされている。
【0032】すなわち、電解液流通型電池バンクの1個
を用いてスケールアップして実用化を図った場合、たと
えば、流通型電解セルに故障が生じると、電力貯蔵用電
池装置全体の運転を停止する必要が生じたり、また、流
通型電解セルは、多数の電池反応セルが共通の電解液に
より連結されているため、配管を通じて流通型電解セル
に漏れ電流を生じるため、流通型電解セルを構成する電
池反応セルを多数積層して用いると、電力貯蔵用電池装
置全体としての充放電効率が低下したりするからであ
る。
を用いてスケールアップして実用化を図った場合、たと
えば、流通型電解セルに故障が生じると、電力貯蔵用電
池装置全体の運転を停止する必要が生じたり、また、流
通型電解セルは、多数の電池反応セルが共通の電解液に
より連結されているため、配管を通じて流通型電解セル
に漏れ電流を生じるため、流通型電解セルを構成する電
池反応セルを多数積層して用いると、電力貯蔵用電池装
置全体としての充放電効率が低下したりするからであ
る。
【0033】図6は、このような複数個の電解液流通型
電池バンクを用いた従来の電力貯蔵用電池装置の一具体
例を概略的に示す構成図である。
電池バンクを用いた従来の電力貯蔵用電池装置の一具体
例を概略的に示す構成図である。
【0034】図6を参照して、この電力貯蔵用電池装置
500は、電解液流通型電池バンク600と、電解液流
通型電池バンク700とから構成される。
500は、電解液流通型電池バンク600と、電解液流
通型電池バンク700とから構成される。
【0035】電解液流通型電池バンク600と、電解液
流通型転置バンク700は、同一定格の電解液流通型電
池バンクであり、各々、上述した電解液流通型電池バン
ク400と同様の構成である。
流通型転置バンク700は、同一定格の電解液流通型電
池バンクであり、各々、上述した電解液流通型電池バン
ク400と同様の構成である。
【0036】すなわち、電解液流通型電池バンク600
は、流通型電解セル610、正極液タンク620、およ
び、負極液タンク630を備える。
は、流通型電解セル610、正極液タンク620、およ
び、負極液タンク630を備える。
【0037】流通型電解セル610を構成する多数積層
された電池反応セルの正極セルの各々と、正極液タンク
620とは、正極液供給用管路623と、正極液回収用
管路624により連結される。
された電池反応セルの正極セルの各々と、正極液タンク
620とは、正極液供給用管路623と、正極液回収用
管路624により連結される。
【0038】また、正極液供給用管路623には、正極
液流通循環手段として、ポンプ625が設けられてお
り、流通型電解セル610を構成する電池反応セルの正
極セルの各々と、正極液タンク620との間において、
正極液を流通循環することができる。
液流通循環手段として、ポンプ625が設けられてお
り、流通型電解セル610を構成する電池反応セルの正
極セルの各々と、正極液タンク620との間において、
正極液を流通循環することができる。
【0039】他方、流通型電解セル610を構成する多
数積層された電池反応セルの負極セルの各々と、電極液
タンク630とは、負極液供給用管路633と、負極液
回収用管路634により連結される。
数積層された電池反応セルの負極セルの各々と、電極液
タンク630とは、負極液供給用管路633と、負極液
回収用管路634により連結される。
【0040】また、負極液供給用管路633には、負極
液流通循環手段として、ポンプ635が設けられてお
り、流通型電解セル610を構成する電池反応セルの負
極セルの各々と、負極液タンク630との間において、
負極液を流通循環することができる。
液流通循環手段として、ポンプ635が設けられてお
り、流通型電解セル610を構成する電池反応セルの負
極セルの各々と、負極液タンク630との間において、
負極液を流通循環することができる。
【0041】また、電解液流通型電池バンク700は、
電解液流通型電池バンク600と同様の構成である。
電解液流通型電池バンク600と同様の構成である。
【0042】すなわち、電解液流通型電池バンク700
において、電解液流通型電池バンク600の流通型電解
セル610が流通型電解セル710に、正極液タンク6
20が正極液タンク720に、負極液タンク630が負
極液730に、正極液供給用管路623が正極液供給用
管路723に、正極液回収用管路624が正極液回収用
管路724に、負極液供給用管路633が負極液供給用
管路733に、負極液回収用管路634が負極液回収用
管路734に、ポンプ625がポンプ725に、ポンプ
635がポンプ735に各々対応する。
において、電解液流通型電池バンク600の流通型電解
セル610が流通型電解セル710に、正極液タンク6
20が正極液タンク720に、負極液タンク630が負
極液730に、正極液供給用管路623が正極液供給用
管路723に、正極液回収用管路624が正極液回収用
管路724に、負極液供給用管路633が負極液供給用
管路733に、負極液回収用管路634が負極液回収用
管路734に、ポンプ625がポンプ725に、ポンプ
635がポンプ735に各々対応する。
【0043】このような、従来の電解液流通型電池装置
500においては、電解液流通型電池バンク600と電
解液流通型電池バンク700とが、充放電操作の際に、
互いに独立した構成として用いられており、電気的に直
列、または、並列に接続されて使用される。
500においては、電解液流通型電池バンク600と電
解液流通型電池バンク700とが、充放電操作の際に、
互いに独立した構成として用いられており、電気的に直
列、または、並列に接続されて使用される。
【0044】しかしながら、従来の複数個の電解液流通
型電池バンクを独立した構成として用い、電気的に直
列、または、並列に接続した電力貯蔵用電池装置には、
通常の運転方法に従って充放電操作を繰り返し行なうに
つれて、電力貯蔵用電池装置全体としての充放電容量が
次第に低下するという問題があった。
型電池バンクを独立した構成として用い、電気的に直
列、または、並列に接続した電力貯蔵用電池装置には、
通常の運転方法に従って充放電操作を繰り返し行なうに
つれて、電力貯蔵用電池装置全体としての充放電容量が
次第に低下するという問題があった。
【0045】すなわち、同一の条件で、各々の電解液流
通型電池バンクの充放電操作を行なっても、各々の電解
液流通型電池バンクごとに充電深度のばらつきが生じて
くる。
通型電池バンクの充放電操作を行なっても、各々の電解
液流通型電池バンクごとに充電深度のばらつきが生じて
くる。
【0046】このような、各々の電解液流通型電池バン
クごとの充電深度のばらつきが生じる原因としては、以
下のような理由が考えられる。
クごとの充電深度のばらつきが生じる原因としては、以
下のような理由が考えられる。
【0047】まず、第1には、同一規格の電解液流通型
電池バンクであっても、実際には、充放電効率等の性能
が異なっているからである。
電池バンクであっても、実際には、充放電効率等の性能
が異なっているからである。
【0048】また、第2には、そのような同一規格の電
解液流通型電池バンクであっても、流通型電解セルへの
正極液または負極液の流量が異なれば、充放電効率が変
化する等、その用い方によっても充放電効率等が変化す
るからである。
解液流通型電池バンクであっても、流通型電解セルへの
正極液または負極液の流量が異なれば、充放電効率が変
化する等、その用い方によっても充放電効率等が変化す
るからである。
【0049】そして、第3には、たとえば電解液流通型
電池バンクとして、レドックスフロー型電池を用いてい
る場合には、充電末期に負極において水素ガスが発生
し、負極液の濃度が変化したり、また、そのような負極
液としてクロムイオンを含む水溶液等が用いられている
場合は、Cr2+イオンが比較的不安定なため、空気中の
酸素によりCr3+イオンに変化したりして、負極液の組
成が変化したり等するからである。
電池バンクとして、レドックスフロー型電池を用いてい
る場合には、充電末期に負極において水素ガスが発生
し、負極液の濃度が変化したり、また、そのような負極
液としてクロムイオンを含む水溶液等が用いられている
場合は、Cr2+イオンが比較的不安定なため、空気中の
酸素によりCr3+イオンに変化したりして、負極液の組
成が変化したり等するからである。
【0050】従来の電力貯蔵用電池装置では、各々の電
解液流通型電池バンクが独立した構成として用いられて
いるため、このような正極液や負極液の濃度、組成等の
変化は、各々の電解液流通型電池バンクごとに別個独立
した形で進行する。
解液流通型電池バンクが独立した構成として用いられて
いるため、このような正極液や負極液の濃度、組成等の
変化は、各々の電解液流通型電池バンクごとに別個独立
した形で進行する。
【0051】そして、従来の電力貯蔵用電池装置では、
電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通型電
池バンク間の正極液の濃度、組成等を互いに均一にする
手段や、負極液の濃度、組成等を互いに均一にする手段
が何ら設けられていなかったため、通常の運転方法に従
って、充放電操作を繰返すにつれ、各々の電解液流通型
電池バンクごとの充放電効率や、充電深度の差異が次第
に大きくなっていく。
電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通型電
池バンク間の正極液の濃度、組成等を互いに均一にする
手段や、負極液の濃度、組成等を互いに均一にする手段
が何ら設けられていなかったため、通常の運転方法に従
って、充放電操作を繰返すにつれ、各々の電解液流通型
電池バンクごとの充放電効率や、充電深度の差異が次第
に大きくなっていく。
【0052】このように充放電効率や、充電深度の異な
る複数個の電解液流通型電池バンクを電気的に直列、ま
たは並列に接続し、同一条件で充電すると、まず、充電
効率の高い、または、充電深度の高い電解液流通型電池
バンクが充電終了電圧に到達する。
る複数個の電解液流通型電池バンクを電気的に直列、ま
たは並列に接続し、同一条件で充電すると、まず、充電
効率の高い、または、充電深度の高い電解液流通型電池
バンクが充電終了電圧に到達する。
【0053】一方、充電効率の低い、または、充電深度
の低い電解液流通型電池バンクでは、このような状態に
おいても、十分な充電深度が得られていない。充電効率
の低い、または、充電深度の低い電解液流通型電池バン
クに、さらに充電操作を継続すると、既に十分な充電深
度を有する電解液流通型電池バンクにおいては、水等の
電気分解反応が生じ、電力貯蔵用電池装置の充電効率が
著しく低下する。
の低い電解液流通型電池バンクでは、このような状態に
おいても、十分な充電深度が得られていない。充電効率
の低い、または、充電深度の低い電解液流通型電池バン
クに、さらに充電操作を継続すると、既に十分な充電深
度を有する電解液流通型電池バンクにおいては、水等の
電気分解反応が生じ、電力貯蔵用電池装置の充電効率が
著しく低下する。
【0054】したがって、従来の電力貯蔵用電池装置に
あっては、各々の電解液流通型電池バンクの充電深度を
十分に高くすることなく充電操作を終了させる必要があ
った。
あっては、各々の電解液流通型電池バンクの充電深度を
十分に高くすることなく充電操作を終了させる必要があ
った。
【0055】そして、このような各々の電解液流通型電
池バンク間の充放電効率や、充電深度の差異は、上記し
たとおり、充放電操作を繰り返すにつれて次第に大きく
なるため、電力貯蔵用電池装置全体の充放電容量は、充
放電操作を繰り返すにつれ低下する。
池バンク間の充放電効率や、充電深度の差異は、上記し
たとおり、充放電操作を繰り返すにつれて次第に大きく
なるため、電力貯蔵用電池装置全体の充放電容量は、充
放電操作を繰り返すにつれ低下する。
【0056】一方、充電深度や放電効率の異なる複数個
の電解液流通型電池バンクを電気的に直列、または、並
列に接続して放電操作を行なうと、各々の電解液流通型
電池バンクを流れる電流にアンバランスを生じる等の電
気的アンバランスや、内部抵抗の増加に伴い、外部へ効
率よく取出せる電力が減少する。
の電解液流通型電池バンクを電気的に直列、または、並
列に接続して放電操作を行なうと、各々の電解液流通型
電池バンクを流れる電流にアンバランスを生じる等の電
気的アンバランスや、内部抵抗の増加に伴い、外部へ効
率よく取出せる電力が減少する。
【0057】そして、充電時における各々の電解液流通
型電池バンクの充電容量は、上記したとおり、充放電操
作を繰返すにつれ低下し、また、放電効率や充電深度の
差異は、充放電操作を繰り返すにつれ大きくなるため、
電力貯蔵用電池装置全体の放電容量は、充放電操作を繰
り返すにつれ低下する。
型電池バンクの充電容量は、上記したとおり、充放電操
作を繰返すにつれ低下し、また、放電効率や充電深度の
差異は、充放電操作を繰り返すにつれ大きくなるため、
電力貯蔵用電池装置全体の放電容量は、充放電操作を繰
り返すにつれ低下する。
【0058】以上説明したとおり、従来の複数個の電解
液流通型電池バンクを独立した構成として用い、電気的
に直列、または、並列に接続した電力貯蔵用電池装置に
は、通常の運転方法に従って、充放電操作を繰り返して
行なうにつれて、電力貯蔵用電池装置全体としての充放
電容量が次第に低下するという問題があった。
液流通型電池バンクを独立した構成として用い、電気的
に直列、または、並列に接続した電力貯蔵用電池装置に
は、通常の運転方法に従って、充放電操作を繰り返して
行なうにつれて、電力貯蔵用電池装置全体としての充放
電容量が次第に低下するという問題があった。
【0059】一方、本発明者らは、実開昭60−177
464号公報(実願昭59−065095号)におい
て、電力貯蔵型電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの各々の流通型電解セルを構成する多数積
層された電池反応セルの各々の正極セルを複数個の電解
液流通型電池バンクのすべての正極液タンクに配管を介
して連結し、かつ、各々の流通型電解セルを構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルを、当該複
数個の電解液流通型電池バンクのすべての負極液タンク
に配管を介して連結してなる電力貯蔵用電池装置を開示
している。
464号公報(実願昭59−065095号)におい
て、電力貯蔵型電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの各々の流通型電解セルを構成する多数積
層された電池反応セルの各々の正極セルを複数個の電解
液流通型電池バンクのすべての正極液タンクに配管を介
して連結し、かつ、各々の流通型電解セルを構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルを、当該複
数個の電解液流通型電池バンクのすべての負極液タンク
に配管を介して連結してなる電力貯蔵用電池装置を開示
している。
【0060】図7は、実開昭60−177464号公報
に記載される電力貯蔵用電池装置の一具体例を概略的に
示す構成図である。
に記載される電力貯蔵用電池装置の一具体例を概略的に
示す構成図である。
【0061】なお、図7では、説明を簡単にするため、
正極液供給用管路と正極液回収用管路、および、負極液
供給用管路と負極液外周用管路をそれぞれ、1本の接続
ラインとして記載する。
正極液供給用管路と正極液回収用管路、および、負極液
供給用管路と負極液外周用管路をそれぞれ、1本の接続
ラインとして記載する。
【0062】すなわち、図7に示した接続ラインは、説
明を容易にするため、単に略図化されているだけで、1
本の接続ラインに対し、実際には、正極液供給用管路と
正極液回収用管路の2本の配管系または、負極液供給用
管路と負極液回収用管路の2本の配管系が存在し、それ
ぞれの正極液供給用管路には、正極液を流通循環させる
手段としてポンプ(図示せず)が、また、各々の負極液
供給用管路には、負極液を流通循環させる手段としてポ
ンプ(図示せず)が設けられている。
明を容易にするため、単に略図化されているだけで、1
本の接続ラインに対し、実際には、正極液供給用管路と
正極液回収用管路の2本の配管系または、負極液供給用
管路と負極液回収用管路の2本の配管系が存在し、それ
ぞれの正極液供給用管路には、正極液を流通循環させる
手段としてポンプ(図示せず)が、また、各々の負極液
供給用管路には、負極液を流通循環させる手段としてポ
ンプ(図示せず)が設けられている。
【0063】図7を参照して、この電力貯蔵用電池装置
800は、電解液流通型電池バンク900と、電解液流
通型電池バンク1000とから構成されている。
800は、電解液流通型電池バンク900と、電解液流
通型電池バンク1000とから構成されている。
【0064】電解液流通型電池バンク900は、流通型
電解セル910、正極液タンク920、および、負極液
タンク930を備える。また、流通型電解セル910を
構成する多数積層された電池反応セルの各々の正極セル
と正極液タンク920との間には、正極液を流通させる
配管系921が設けられており、流通型電解セル910
と正極液タンク920との間で正極液を流通循環するこ
とができる。また、流通型電解セル910を構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルと負極液タ
ンク930との間には、負極液を流通させる配管系93
1が設けられており、流通型電解セル910と負極液タ
ンク930との間で負極液を流通循環することができ
る。
電解セル910、正極液タンク920、および、負極液
タンク930を備える。また、流通型電解セル910を
構成する多数積層された電池反応セルの各々の正極セル
と正極液タンク920との間には、正極液を流通させる
配管系921が設けられており、流通型電解セル910
と正極液タンク920との間で正極液を流通循環するこ
とができる。また、流通型電解セル910を構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルと負極液タ
ンク930との間には、負極液を流通させる配管系93
1が設けられており、流通型電解セル910と負極液タ
ンク930との間で負極液を流通循環することができ
る。
【0065】また、電解液流通型電池バンク1000
は、電解液流通型電池バンク900と同様の構成であ
る。
は、電解液流通型電池バンク900と同様の構成であ
る。
【0066】すなわち、電解液流通型電池バンク100
0において、電解液流通型電池バンク900の流通型電
解セル910が流通型電解セル1010に、正極液タン
ク920が正極液タンク1020に、負極液タンク93
0が負極液タンク1030に、正極液を流通させる配管
系921が正極液を流通させる配管系1021に、負極
液を流通させる配管系931が負極液を流通させる配管
系1031に各々対応する。
0において、電解液流通型電池バンク900の流通型電
解セル910が流通型電解セル1010に、正極液タン
ク920が正極液タンク1020に、負極液タンク93
0が負極液タンク1030に、正極液を流通させる配管
系921が正極液を流通させる配管系1021に、負極
液を流通させる配管系931が負極液を流通させる配管
系1031に各々対応する。
【0067】この電力貯蔵用電池装置800は、さら
に、以下の配管系を備える。
に、以下の配管系を備える。
【0068】すなわち、この電力貯蔵用電池装置800
には、流通型電解セル1010と正極液タンク920と
の間で正極液を流通させる配管系941が設けられてお
り、流通型電解セル1010を構成する多数積層された
電池反応セルの各々の正極セルと正極液タンク920と
の間で正極液を流通循環することができる。
には、流通型電解セル1010と正極液タンク920と
の間で正極液を流通させる配管系941が設けられてお
り、流通型電解セル1010を構成する多数積層された
電池反応セルの各々の正極セルと正極液タンク920と
の間で正極液を流通循環することができる。
【0069】また、流通型電界セル1010と負極液タ
ンク930との間で負極液を流通させる配管系951が
設けられており、流通型電解セル1010を構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルと負極液タ
ンク930との間で負極液を流通循環することができ
る。
ンク930との間で負極液を流通させる配管系951が
設けられており、流通型電解セル1010を構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルと負極液タ
ンク930との間で負極液を流通循環することができ
る。
【0070】また、この電力貯蔵用電池装置800に
は、流通型電解セル910と正極液タンク1020との
間で正極液を流通させる配管系1041が設けられてお
り、流通型電界セル910を構成する多数積層された電
池反応セルの各々の正極セルと正極液タンク1020と
の間で正極液を流通循環することができる。
は、流通型電解セル910と正極液タンク1020との
間で正極液を流通させる配管系1041が設けられてお
り、流通型電界セル910を構成する多数積層された電
池反応セルの各々の正極セルと正極液タンク1020と
の間で正極液を流通循環することができる。
【0071】また、流通型電解セル910と負極液タン
ク1030との間で負極液を流通させる配管系1051
が設けられており、流通型電解セル910を構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルと負極液タ
ンク1030との間で負極液を流通循環することができ
る。
ク1030との間で負極液を流通させる配管系1051
が設けられており、流通型電解セル910を構成する多
数積層された電池反応セルの各々の負極セルと負極液タ
ンク1030との間で負極液を流通循環することができ
る。
【0072】この電力貯蔵用電池装置800は、以上の
ように構成されているので、電解液流通型電池バンク9
00の正極液と、電解液流通型電池バンク1000の正
極液とが、流通型電解セル910の正極セル内と、流通
型電界セル1010の正極セル内において互いに混合さ
れる。
ように構成されているので、電解液流通型電池バンク9
00の正極液と、電解液流通型電池バンク1000の正
極液とが、流通型電解セル910の正極セル内と、流通
型電界セル1010の正極セル内において互いに混合さ
れる。
【0073】また、同様に、電解液流通型電池バンク9
00の負極液と、電解液流通型電池バンク1000の負
極液とが、流通型電解セル910の負極セル内と、流通
型電解セル1010の負極セル内において互いに混合さ
れる。
00の負極液と、電解液流通型電池バンク1000の負
極液とが、流通型電解セル910の負極セル内と、流通
型電解セル1010の負極セル内において互いに混合さ
れる。
【0074】しかしながら、実開昭60−177464
号公報に従う電力貯蔵用電池装置では、電力貯蔵用電池
装置を構成する複数個の電解液流通型電池バンクの各々
の流通型電解セルを構成する多数積層された電池反応セ
ルの各々の正極セルを、当該複数個の電解液流通型電池
バンクのすべての正極液タンクに配管を介して連結し、
かつ、各々の流通型電解セルを構成する多数積層された
電池反応セルの各々の電解セルを、当該複数個の電解液
流通型電池バンクのすべての負極液タンクに配管を介し
て連結する必要があり、理論上、数1に示される配管数
が必要であり、配管数が多く、そのために、取付けに手
間がかかる。
号公報に従う電力貯蔵用電池装置では、電力貯蔵用電池
装置を構成する複数個の電解液流通型電池バンクの各々
の流通型電解セルを構成する多数積層された電池反応セ
ルの各々の正極セルを、当該複数個の電解液流通型電池
バンクのすべての正極液タンクに配管を介して連結し、
かつ、各々の流通型電解セルを構成する多数積層された
電池反応セルの各々の電解セルを、当該複数個の電解液
流通型電池バンクのすべての負極液タンクに配管を介し
て連結する必要があり、理論上、数1に示される配管数
が必要であり、配管数が多く、そのために、取付けに手
間がかかる。
【0075】
【数1】 理論上の配管数=2×2×n2 (式中、nは電解液流通型電池バンクの数であり、n≧
2である。)
2である。)
【0076】また、実開昭60−177464号公報に
従う電力貯蔵用電池装置では、複数個の電解液流通型電
池バンクの正極液の混合を流通型電解セルを構成する多
数積層された電池反応セルの各々の正極セル内で構成と
している結果、正極液の流量を決定する際に、電解液流
通型電池バンクの充放電効率との兼合いで調整する必要
があり、そのような調整には手間がかかる。
従う電力貯蔵用電池装置では、複数個の電解液流通型電
池バンクの正極液の混合を流通型電解セルを構成する多
数積層された電池反応セルの各々の正極セル内で構成と
している結果、正極液の流量を決定する際に、電解液流
通型電池バンクの充放電効率との兼合いで調整する必要
があり、そのような調整には手間がかかる。
【0077】同様に、複数個の電解液流通型電池バンク
の負極液の混合を流通型電解セルを構成する多数積層さ
れた電池反応セルの各々の負極セル内で行なう構成とし
ている結果、負極液の流量を決定する際に、電解液流通
型電池バンクの充放電効率との兼合いで調整する必要が
あり、そのような調整には手間がかかる。
の負極液の混合を流通型電解セルを構成する多数積層さ
れた電池反応セルの各々の負極セル内で行なう構成とし
ている結果、負極液の流量を決定する際に、電解液流通
型電池バンクの充放電効率との兼合いで調整する必要が
あり、そのような調整には手間がかかる。
【0078】また、流通型電解セルを構成する多数積層
された電池反応セルの各々の正極セルの容積や、各々の
負極セルの容積は、正極液タンクの容積や、負極液タン
クの容積に比べて著しく小さく、その結果、実開昭60
−177464号公報に従う電力貯蔵用電池装置におけ
る、複数個の電解液流通型電池バンクの正極液を互いに
流通循環し、正極液の濃度、組成等の均一化をしたり、
複数個の電解液流通型電池バンクの負極液を互いに流通
循環し、負極液の濃度、組成等の均一化をするという目
的に対しては、なお、かつ、十分に有効とは言えない。
された電池反応セルの各々の正極セルの容積や、各々の
負極セルの容積は、正極液タンクの容積や、負極液タン
クの容積に比べて著しく小さく、その結果、実開昭60
−177464号公報に従う電力貯蔵用電池装置におけ
る、複数個の電解液流通型電池バンクの正極液を互いに
流通循環し、正極液の濃度、組成等の均一化をしたり、
複数個の電解液流通型電池バンクの負極液を互いに流通
循環し、負極液の濃度、組成等の均一化をするという目
的に対しては、なお、かつ、十分に有効とは言えない。
【0079】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
問題を解決するためになれさたものであって、より簡便
に、かつ、より有効に電力貯蔵用電池装置を構成する複
数個の電解液流通型電池バンクの各々の正極液の濃度、
組成等を互いに均一化し、かつ、複数個の電解液流通型
電池バンクの各々の負極液の濃度、組成等を互いに均一
化し、電力貯蔵用電池装置を通常の運転方法に従って充
放電操作を繰り返しても、電力貯蔵用電池装置全体とし
ての充放電容量が低下することのない電力貯蔵用電池装
置を提供することを目的とする。
問題を解決するためになれさたものであって、より簡便
に、かつ、より有効に電力貯蔵用電池装置を構成する複
数個の電解液流通型電池バンクの各々の正極液の濃度、
組成等を互いに均一化し、かつ、複数個の電解液流通型
電池バンクの各々の負極液の濃度、組成等を互いに均一
化し、電力貯蔵用電池装置を通常の運転方法に従って充
放電操作を繰り返しても、電力貯蔵用電池装置全体とし
ての充放電容量が低下することのない電力貯蔵用電池装
置を提供することを目的とする。
【0080】
【課題を解決するための手段】この発明に従う電力貯蔵
用電池装置は、隔膜により仕切られ、一方側を正極セ
ル、他方側を負極セルとする流通型電解セルと、正極セ
ルに配管を介して正極液を流通循環するための正極液タ
ンクと、負極セルに配管を介して負極液を流通循環する
ための負極液タンクとを備える電解液流通型電池バンク
を複数個備える電力貯蔵用電池装置であって、電解液流
通型電池バンクの正極液タンク同士が互いに正極液を流
通循環させる手段と、電解液流通型電池バンクの負極液
タンク同士が互いに負極液を流通循環させる手段とを備
えることを特徴とする。
用電池装置は、隔膜により仕切られ、一方側を正極セ
ル、他方側を負極セルとする流通型電解セルと、正極セ
ルに配管を介して正極液を流通循環するための正極液タ
ンクと、負極セルに配管を介して負極液を流通循環する
ための負極液タンクとを備える電解液流通型電池バンク
を複数個備える電力貯蔵用電池装置であって、電解液流
通型電池バンクの正極液タンク同士が互いに正極液を流
通循環させる手段と、電解液流通型電池バンクの負極液
タンク同士が互いに負極液を流通循環させる手段とを備
えることを特徴とする。
【0081】
【作用】この発明に従う電解液流通型電池装置では、電
解液流通型電池装置を構成する各々の電解液流通型電池
バンクの正極液タンク同士が互いに正極液を流通循環さ
せる手段と、電解液流通型電池バンクの負極液タンク同
士が互いに負極液を流通循環させる手段とを備える結
果、各々の電解液流通型電池バンクの正極液タンク内の
正極液を互いに流通循環することができ、また、各々の
電解液流通型電池バンクの負極液タンク内の負極液を互
いに流通循環することができる。
解液流通型電池装置を構成する各々の電解液流通型電池
バンクの正極液タンク同士が互いに正極液を流通循環さ
せる手段と、電解液流通型電池バンクの負極液タンク同
士が互いに負極液を流通循環させる手段とを備える結
果、各々の電解液流通型電池バンクの正極液タンク内の
正極液を互いに流通循環することができ、また、各々の
電解液流通型電池バンクの負極液タンク内の負極液を互
いに流通循環することができる。
【0082】この発明に従う電解液流通型電池装置で
は、上述したとおり、各々の電解液流通型電池バンクの
正極液が互いに流通循環される結果、各々の電解液流通
型電池バンクの正極液の濃度、組成を均一にすることが
できる。
は、上述したとおり、各々の電解液流通型電池バンクの
正極液が互いに流通循環される結果、各々の電解液流通
型電池バンクの正極液の濃度、組成を均一にすることが
できる。
【0083】また、各々の電解液流通型電池バンクの負
極液が互いに流通循環される結果、各々の電解液流通型
電池バンクの負極液の濃度、組成を均一にすることがで
きる。
極液が互いに流通循環される結果、各々の電解液流通型
電池バンクの負極液の濃度、組成を均一にすることがで
きる。
【0084】したがって、この発明に従う電力貯蔵用電
池装置では、通常の運転方法に従って、充放電操作を繰
り返しても、各々の電解液流通型電池バンクの正極液の
濃度、組成、および、負極液の濃度、組成が均一に保た
れる結果、各々の電解液流通型電池バンクの正極液、負
極液の充電深度のばらつきを生じない。
池装置では、通常の運転方法に従って、充放電操作を繰
り返しても、各々の電解液流通型電池バンクの正極液の
濃度、組成、および、負極液の濃度、組成が均一に保た
れる結果、各々の電解液流通型電池バンクの正極液、負
極液の充電深度のばらつきを生じない。
【0085】すなわち、この発明に従う電力貯蔵用電池
装置では、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解液
流通型電池バンクの正極液、または負極液の充電深度の
ばらつきによる電力貯蔵用電池装置全体としての充放電
容量の低下を有効に防ぐことができる。
装置では、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解液
流通型電池バンクの正極液、または負極液の充電深度の
ばらつきによる電力貯蔵用電池装置全体としての充放電
容量の低下を有効に防ぐことができる。
【0086】また、この発明に従う電力貯蔵用電池装置
は、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解液流通型
電池バンクの充電効率が異なっている場合でも、各々の
電解液流通型電池バンクの正極液は、電解液流通型電池
バンクの正極液タンク同士が互いに正極液を流通循環さ
せる手段を備えており、正極液の濃度、組成を均一に保
つことができる。また、同様に、各々の電解液流通型電
池バンクの負極液は、電解液流通型電池バンクの負極液
タンク同士が互いに負極液を流通させる手段を備えてお
り、負極液の濃度、組成を均一に保つことができる。
は、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解液流通型
電池バンクの充電効率が異なっている場合でも、各々の
電解液流通型電池バンクの正極液は、電解液流通型電池
バンクの正極液タンク同士が互いに正極液を流通循環さ
せる手段を備えており、正極液の濃度、組成を均一に保
つことができる。また、同様に、各々の電解液流通型電
池バンクの負極液は、電解液流通型電池バンクの負極液
タンク同士が互いに負極液を流通させる手段を備えてお
り、負極液の濃度、組成を均一に保つことができる。
【0087】したがって、この発明に従う電力貯蔵用電
池装置では、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解
液流通型電池バンクの充放電効率が異なっている場合に
おいても、各々の電解液流通型電池バンクの各々の正極
液、または、各々の負極液の濃度、組成が互いに均一に
保たれるため、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電
解液流通型電池バンクの充放電効率のばらつきによる電
力貯蔵用電池装置全体としての充放電容量の低下を有効
に防ぐことができる。
池装置では、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解
液流通型電池バンクの充放電効率が異なっている場合に
おいても、各々の電解液流通型電池バンクの各々の正極
液、または、各々の負極液の濃度、組成が互いに均一に
保たれるため、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電
解液流通型電池バンクの充放電効率のばらつきによる電
力貯蔵用電池装置全体としての充放電容量の低下を有効
に防ぐことができる。
【0088】
【実施例】図1は、この出願に係る発明の一具体例とし
ての電力貯蔵用電池装置を概略的に示す構成図である。
ての電力貯蔵用電池装置を概略的に示す構成図である。
【0089】図1を参照して、この電力貯蔵用電池装置
1は、電解液流通型電池バンク100と電解液流通型電
池バンク200を含む。
1は、電解液流通型電池バンク100と電解液流通型電
池バンク200を含む。
【0090】電解液流通型電池バンク100と、電解液
流通型電池バンク200は、同一規格とされており、充
放電操作の際には、電気的に直列に接続されて使用され
る。
流通型電池バンク200は、同一規格とされており、充
放電操作の際には、電気的に直列に接続されて使用され
る。
【0091】電解液流通型電池バンク100は、流通型
電解セル110、正極液タンク120、および、負極液
タンク130を備える。
電解セル110、正極液タンク120、および、負極液
タンク130を備える。
【0092】流通型電解セル110は、電池反応セルを
多数積層して構成される。また、各々の電池反応セル
は、陽イオン交換膜により仕切られており、一方側が正
極セル、他方側が負極セルを構成する。
多数積層して構成される。また、各々の電池反応セル
は、陽イオン交換膜により仕切られており、一方側が正
極セル、他方側が負極セルを構成する。
【0093】流通型電解セル110と、正極液タンク1
20とは、正極液タンク120から流通型電解セル11
0を構成する多数積層された電池反応セルの各々の正極
セルに正極液を供給する正極液供給用管路121と、正
極液を流通型電解セル110を構成する多数積層された
電池反応セルの正極セルから正極液タンク120に回収
する正極液回収用管路122により連結される。
20とは、正極液タンク120から流通型電解セル11
0を構成する多数積層された電池反応セルの各々の正極
セルに正極液を供給する正極液供給用管路121と、正
極液を流通型電解セル110を構成する多数積層された
電池反応セルの正極セルから正極液タンク120に回収
する正極液回収用管路122により連結される。
【0094】そして、正極液供給用管路121には、正
極液の流通循環手段として、ポンプ123が設けられて
おり、流通型電解セル110を構成する多数積層された
電池反応セルの各々の正極セルと正極液タンク120と
の間において正極液を流通循環することができる。
極液の流通循環手段として、ポンプ123が設けられて
おり、流通型電解セル110を構成する多数積層された
電池反応セルの各々の正極セルと正極液タンク120と
の間において正極液を流通循環することができる。
【0095】他方、流通型電解セル110と、負極液タ
ンク130とは、負極液タンク130から流通型電解セ
ル110を構成する多数積層された電池反応セルの各々
の負極セルに負極液を供給する負極液供給用管路131
と、負極液を流通型電解セル110を構成する多数積層
された電池反応セルの各々の負極セルから負極液タンク
130に回収する負極液回収用管路132より連結され
る。
ンク130とは、負極液タンク130から流通型電解セ
ル110を構成する多数積層された電池反応セルの各々
の負極セルに負極液を供給する負極液供給用管路131
と、負極液を流通型電解セル110を構成する多数積層
された電池反応セルの各々の負極セルから負極液タンク
130に回収する負極液回収用管路132より連結され
る。
【0096】そして、負極液供給用管路131には、負
極液の流通循環手段としてポンプ133が設けられてお
り、流通型電解セル110を構成する多数積層された電
池反応セルの各々の負極セルと負極液タンク130との
間において、負極液を流通循環することができる。
極液の流通循環手段としてポンプ133が設けられてお
り、流通型電解セル110を構成する多数積層された電
池反応セルの各々の負極セルと負極液タンク130との
間において、負極液を流通循環することができる。
【0097】また、電解液流通型電池バンク200は、
電解液流通型電池バンク100と同様の構成となってい
る。
電解液流通型電池バンク100と同様の構成となってい
る。
【0098】すなわち、電解液流通型電池バンク200
において、電解液流通型電池バンク100の流通型電解
セル110が流通型電解セル210に、正極液タンク1
20が正極液タンク220に、負極液タンク130が負
極液タンク230に、正極液供給用管路121が正極液
供給用管路221に、正極液回収用管路122が正極液
回収用管路222に、負極液供給用管路131が負極液
供給用管路231に、電解液回収用管路132が負極液
回収用管路232に、ポンプ123ががポンプ223
に、ポンプ133がポンプ233に各々対応する。
において、電解液流通型電池バンク100の流通型電解
セル110が流通型電解セル210に、正極液タンク1
20が正極液タンク220に、負極液タンク130が負
極液タンク230に、正極液供給用管路121が正極液
供給用管路221に、正極液回収用管路122が正極液
回収用管路222に、負極液供給用管路131が負極液
供給用管路231に、電解液回収用管路132が負極液
回収用管路232に、ポンプ123ががポンプ223
に、ポンプ133がポンプ233に各々対応する。
【0099】電力貯蔵用電池装置1が、図7、図8に示
す従来例と異なる点は、正極液タンク120と正極液タ
ンク220との間に正極液を流通循環させる手段とし
て、正極液タンク用供給用管路2と、正極液タンク用回
収用管路3とが配管されており、かつ、負極液タンク1
30と負極液タンク230との間に負極液を流通循環さ
せる手段として、負極液タンク用供給用管路4と負極液
タンク用回収用管路5とが配管されている点である。
す従来例と異なる点は、正極液タンク120と正極液タ
ンク220との間に正極液を流通循環させる手段とし
て、正極液タンク用供給用管路2と、正極液タンク用回
収用管路3とが配管されており、かつ、負極液タンク1
30と負極液タンク230との間に負極液を流通循環さ
せる手段として、負極液タンク用供給用管路4と負極液
タンク用回収用管路5とが配管されている点である。
【0100】そして、正極液タンク用供給用管路2に
は、正極液タンク120と正極液タンク220との間で
正極液を流通循環させる手段として、ポンプ6が設けら
れており、また、負極液タンク用供給用管路4には、負
極液タンク130と負極液タンク230との間で負極液
を流通循環させる手段としてポンプ7が設けられる。
は、正極液タンク120と正極液タンク220との間で
正極液を流通循環させる手段として、ポンプ6が設けら
れており、また、負極液タンク用供給用管路4には、負
極液タンク130と負極液タンク230との間で負極液
を流通循環させる手段としてポンプ7が設けられる。
【0101】この電力貯蔵用電池装置1の電解液流通型
電池バンク100と電解液流通型電池バンク200は、
ともに、Fe3+/Fe2+−Cr2+/Cr3+系のレドック
スフロー型電池であり、充電終了電圧は、電池反応セル
単位当り1.2Vに定格され、放電終了電圧は、電池反
応セル単位当り0.8Vに定格される。
電池バンク100と電解液流通型電池バンク200は、
ともに、Fe3+/Fe2+−Cr2+/Cr3+系のレドック
スフロー型電池であり、充電終了電圧は、電池反応セル
単位当り1.2Vに定格され、放電終了電圧は、電池反
応セル単位当り0.8Vに定格される。
【0102】この電力貯蔵用電池装置1を用いて、通常
の運転方法に従って、流通型電解セル110と、流通型
電解セル210に対し、正極液を各々300リットル
(liter )/minの割合で流通循環し、また、負極液
を各々300リットル(liter)/minの割合で流通
循環し、充放電電流密度40mA/cm2 で定格充電終
了電圧の1.2Vまで充電し、定格放電終了電圧の0.
8Vまで放電するという充放電操作を1サイクルとし
て、充放電操作を繰り返した。
の運転方法に従って、流通型電解セル110と、流通型
電解セル210に対し、正極液を各々300リットル
(liter )/minの割合で流通循環し、また、負極液
を各々300リットル(liter)/minの割合で流通
循環し、充放電電流密度40mA/cm2 で定格充電終
了電圧の1.2Vまで充電し、定格放電終了電圧の0.
8Vまで放電するという充放電操作を1サイクルとし
て、充放電操作を繰り返した。
【0103】実施例1 上述した充放電操作を繰り返す際に、正極液タンク12
0と正極液タンク220との間で正極液を常時、30リ
ットル(liter )/minの割合で流通循環し、また、
負極液タンク130と負極液タンク230との間で負極
液を常時30リットル(liter )/minの割合で流通
循環し、電力貯蔵用電池装置1の充放電容量の推移を測
定した。
0と正極液タンク220との間で正極液を常時、30リ
ットル(liter )/minの割合で流通循環し、また、
負極液タンク130と負極液タンク230との間で負極
液を常時30リットル(liter )/minの割合で流通
循環し、電力貯蔵用電池装置1の充放電容量の推移を測
定した。
【0104】実施例2 上述した充放電操作を繰り返す際に、正極液タンク12
0と正極液タンク220内の各々の正極液の濃度、組成
を常時モニタし、また、負極液タンク130と負極液タ
ンク230内の各々の負極液の濃度、組成を常時モニタ
し、各々の正極液の濃度組成が互いに異なってきたと
き、または、各々の負極液の濃度組成が互いに異なって
きたときに、間欠的に正極液タンク120と正極液タン
ク220との間で正極液を流通循環し、かつ、間欠的に
負極液タンク130と負極液タンク230との間で負極
液を流通循環し、電力貯蔵用電池装置1の充放電容量の
推移を測定した。
0と正極液タンク220内の各々の正極液の濃度、組成
を常時モニタし、また、負極液タンク130と負極液タ
ンク230内の各々の負極液の濃度、組成を常時モニタ
し、各々の正極液の濃度組成が互いに異なってきたと
き、または、各々の負極液の濃度組成が互いに異なって
きたときに、間欠的に正極液タンク120と正極液タン
ク220との間で正極液を流通循環し、かつ、間欠的に
負極液タンク130と負極液タンク230との間で負極
液を流通循環し、電力貯蔵用電池装置1の充放電容量の
推移を測定した。
【0105】比較例 上記した充放電操作を繰り返す際に、正極液タンク12
0と正極液タンク220との間の正極液の流通循環を一
切行なわず、かつ、負極液タンク130と負極液タンク
230との間の正極液の流通循環を一切行なうことな
く、電力貯蔵用電池装置1の充放電容量の推移を測定し
た。
0と正極液タンク220との間の正極液の流通循環を一
切行なわず、かつ、負極液タンク130と負極液タンク
230との間の正極液の流通循環を一切行なうことな
く、電力貯蔵用電池装置1の充放電容量の推移を測定し
た。
【0106】なお、比較例は、従来の複数個の電解液流
通型電池バンクを独立した構成として用いている電力貯
蔵用電池装置に相当する。
通型電池バンクを独立した構成として用いている電力貯
蔵用電池装置に相当する。
【0107】実施例1、および、実施例2では、充放電
操作を繰り返しても電力貯蔵用電池装置1全体の充放電
容量は低下しなかった。これに対し、比較例は、充放電
操作を繰り返すに従って、電力貯蔵用電池装置1全体の
充放電容量が次第に低下した。
操作を繰り返しても電力貯蔵用電池装置1全体の充放電
容量は低下しなかった。これに対し、比較例は、充放電
操作を繰り返すに従って、電力貯蔵用電池装置1全体の
充放電容量が次第に低下した。
【0108】実施例3 図2は、この出願に係る発明の一具体例としての電力貯
蔵用電池装置を概略的に示す構成図である。
蔵用電池装置を概略的に示す構成図である。
【0109】図2を参照して、この電力貯蔵用電池装置
8は、以下の点を除いて、図1に示す実施例1の電力貯
蔵用電池装置1と同様であり、相当する部分には同一の
参照番号を付し、その説明を省略する。
8は、以下の点を除いて、図1に示す実施例1の電力貯
蔵用電池装置1と同様であり、相当する部分には同一の
参照番号を付し、その説明を省略する。
【0110】図2に示す、電力貯蔵用電池装置8が、図
1に示す電力貯蔵用電池装置1と異なる点は、正極液供
給用管路121、正極液供給用管路221、正極液回収
用管路122、正極液回収用管路222、負極液供給用
管路131、負極液供給用管路231、負極液回収用管
路132、負極液回収用管路232の各々にバルブ9、
10、11、12、13、14、15、16が設けられ
ており、バルブ操作により、電解液の流通停止再開がで
きるようになっている点である。この電力貯蔵用電池装
置8は、上記のように構成されているため、流通型電解
セル110にたとえば事故が発生し、この流通型電解セ
ル110の使用が不可能となっても、バルブ9、11、
13、15を閉じることにより、流通型電解セル110
への正極液、負極液の流通循環を停止する一方、ポンプ
6とポンプ7を作動させることにより、運転可能な流通
型電解セル210に、故障した電解液流通型電池バンク
100の正極液、負極液を利用することができる。
1に示す電力貯蔵用電池装置1と異なる点は、正極液供
給用管路121、正極液供給用管路221、正極液回収
用管路122、正極液回収用管路222、負極液供給用
管路131、負極液供給用管路231、負極液回収用管
路132、負極液回収用管路232の各々にバルブ9、
10、11、12、13、14、15、16が設けられ
ており、バルブ操作により、電解液の流通停止再開がで
きるようになっている点である。この電力貯蔵用電池装
置8は、上記のように構成されているため、流通型電解
セル110にたとえば事故が発生し、この流通型電解セ
ル110の使用が不可能となっても、バルブ9、11、
13、15を閉じることにより、流通型電解セル110
への正極液、負極液の流通循環を停止する一方、ポンプ
6とポンプ7を作動させることにより、運転可能な流通
型電解セル210に、故障した電解液流通型電池バンク
100の正極液、負極液を利用することができる。
【0111】すなわち、実施例3では、通常状態におい
ては、通常の運転方法に従って、充放電操作を繰り返し
ても、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解液流通
型電池バンクの正極液の濃度、組成を互いに均一とし、
かつ、負極液の濃度、組成についても互いに均一とする
ことができる結果、各々の電解液流通型電池バンクの充
電深度のばらつきによる電力貯蔵用電池装置全体の充放
電容量の低下を生じることを有効に防止できるのみなら
ず、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの1台が故障した場合においても、当該故
障した電解液流通型電池バンクの正極液、負極液を他の
電解液流通型電池バンクで有効に利用することができる
結果、電力貯蔵用電池装置全体を効率よく運転すること
ができ、安定した電力供給を行ない得る。
ては、通常の運転方法に従って、充放電操作を繰り返し
ても、電力貯蔵用電池装置を構成する各々の電解液流通
型電池バンクの正極液の濃度、組成を互いに均一とし、
かつ、負極液の濃度、組成についても互いに均一とする
ことができる結果、各々の電解液流通型電池バンクの充
電深度のばらつきによる電力貯蔵用電池装置全体の充放
電容量の低下を生じることを有効に防止できるのみなら
ず、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの1台が故障した場合においても、当該故
障した電解液流通型電池バンクの正極液、負極液を他の
電解液流通型電池バンクで有効に利用することができる
結果、電力貯蔵用電池装置全体を効率よく運転すること
ができ、安定した電力供給を行ない得る。
【0112】なお、上述した実施例において、この発明
に従う電力貯蔵用電池装置として、電解液流通型電池バ
ンクが2個の電力貯蔵用電池装置を示しているが、これ
らは、単に説明するためにのみ用いたものであり、この
発明を電解液流通型電池バンクを2個有する電力貯蔵用
電池装置に限定するものでない。
に従う電力貯蔵用電池装置として、電解液流通型電池バ
ンクが2個の電力貯蔵用電池装置を示しているが、これ
らは、単に説明するためにのみ用いたものであり、この
発明を電解液流通型電池バンクを2個有する電力貯蔵用
電池装置に限定するものでない。
【0113】電解液流通型電池バンクが2個以上、複数
個設けられた電力貯蔵用電池装置もこの発明の構成に従
う限りこの発明に含まれる。
個設けられた電力貯蔵用電池装置もこの発明の構成に従
う限りこの発明に含まれる。
【0114】また、上述した実施例において、この発明
に従う電力貯蔵用電池装置を構成する電解液流通型電池
バンクとして、レドックスフロー型電池を用いて説明し
たが、この発明に従う電力貯蔵用電池装置を構成する複
数個の電解液流通型電池バンクは、レドックスフロー型
電池に限定されるものではなく、ほかの、たとえば、亜
鉛臭素電池等を用いることができる。
に従う電力貯蔵用電池装置を構成する電解液流通型電池
バンクとして、レドックスフロー型電池を用いて説明し
たが、この発明に従う電力貯蔵用電池装置を構成する複
数個の電解液流通型電池バンクは、レドックスフロー型
電池に限定されるものではなく、ほかの、たとえば、亜
鉛臭素電池等を用いることができる。
【0115】また、この発明に従う電力貯蔵用電池装置
において、正極液タンクの各々を連結するための必要な
配管数と負極液タンクの各々を連結するために必要な理
論上の配管数の総計は、数2に示される。
において、正極液タンクの各々を連結するための必要な
配管数と負極液タンクの各々を連結するために必要な理
論上の配管数の総計は、数2に示される。
【0116】
【数2】 理論上の配管数=2×2(n−1)! (式中、nは電解液流通型電池バンクの数であり、n≧
2である。)
2である。)
【0117】数2より明らかなように、この発明に従う
電力貯蔵用電池装置に必要な理論上の配管数は、実開昭
60−177464号公報に従う電力貯蔵用電池装置に
比べ、配管数を理論上、Δ=2×2×{n2 −(n−
1)!}数だけ減らすことができる。
電力貯蔵用電池装置に必要な理論上の配管数は、実開昭
60−177464号公報に従う電力貯蔵用電池装置に
比べ、配管数を理論上、Δ=2×2×{n2 −(n−
1)!}数だけ減らすことができる。
【0118】また、配管の取付作業も、構造の複雑な流
通型電解セルに対してではなく、構造の簡単な正極液タ
ンクや負極液タンクに対して行なえばよいので、そのよ
うな取付作業に要する手間、労力を著しく軽減すること
ができる。
通型電解セルに対してではなく、構造の簡単な正極液タ
ンクや負極液タンクに対して行なえばよいので、そのよ
うな取付作業に要する手間、労力を著しく軽減すること
ができる。
【0119】また、この発明に従う電力貯蔵用電池装置
では、複数個の電解液流通型電池バンクの正極液タンク
同士を連結する配管や、負極液タンク同士を連結する配
管を、正極液タンクと流通型電解セルとの間に設けられ
る配管や、負極液タンクと流通型電解セルとの間に設け
られる配管と別個独立して設けている。
では、複数個の電解液流通型電池バンクの正極液タンク
同士を連結する配管や、負極液タンク同士を連結する配
管を、正極液タンクと流通型電解セルとの間に設けられ
る配管や、負極液タンクと流通型電解セルとの間に設け
られる配管と別個独立して設けている。
【0120】したがって、正極液タンク同士で正極液を
互いに流通循環させる際の流量、および、負極液タンク
同士負極液を互いに流通循環させる際の流量を決定する
に際し、各々の電解液流通型電池バンクの充放電効率を
考慮する必要がない。
互いに流通循環させる際の流量、および、負極液タンク
同士負極液を互いに流通循環させる際の流量を決定する
に際し、各々の電解液流通型電池バンクの充放電効率を
考慮する必要がない。
【0121】また、この発明に従う電力貯蔵用電池装置
では、電力貯蔵用電池装置を構成する正極液タンク同士
に正極液を流通循環させる手段と、負極液タンク同士に
互いに負極液を流通循環させる手段を取付ければよいの
で、任意形状、大きさの正極液タンクや、負極液タンク
に対しても適用できるという利点がある。
では、電力貯蔵用電池装置を構成する正極液タンク同士
に正極液を流通循環させる手段と、負極液タンク同士に
互いに負極液を流通循環させる手段を取付ければよいの
で、任意形状、大きさの正極液タンクや、負極液タンク
に対しても適用できるという利点がある。
【0122】なお、上記した理論上の配管数は、あくま
でも説明のために用いたものであり、この発明に従う電
力貯蔵用電池装置に必要とされる配管数を、理論上の配
管数に限定するものでないことを付記しておく。すなわ
ち、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクのすべての正極液タンクを互いに正極液送
液用管路と正極液回収用管路で連結し、かつ、すべての
負極液タンクを互いに負極液送液用管路と負極液回収用
管路により連結した電力貯蔵用電池装置以外の、たとえ
ば、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの正極液タンクを互いに連鎖状に正極液送
液用管路と正極液回収用管路で連結し、かつ、負極液タ
ンクを互いに連鎖状に負極液送液用管路と負極液回収用
管路で連結した電力貯蔵用電池装置や、また、たとえ
ば、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの正極液タンクを互い連結する正極液送液
用管路および正極液回収用管路の少なくとも一方が2以
上設けられている電力貯蔵用電池装置や、負極液タンク
を互いに連結する負極液送液用管路および負極液回収用
管路の少なくとも一方が2以上設けられている電力貯蔵
用電池装置等もこの発明に含まれる。
でも説明のために用いたものであり、この発明に従う電
力貯蔵用電池装置に必要とされる配管数を、理論上の配
管数に限定するものでないことを付記しておく。すなわ
ち、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクのすべての正極液タンクを互いに正極液送
液用管路と正極液回収用管路で連結し、かつ、すべての
負極液タンクを互いに負極液送液用管路と負極液回収用
管路により連結した電力貯蔵用電池装置以外の、たとえ
ば、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの正極液タンクを互いに連鎖状に正極液送
液用管路と正極液回収用管路で連結し、かつ、負極液タ
ンクを互いに連鎖状に負極液送液用管路と負極液回収用
管路で連結した電力貯蔵用電池装置や、また、たとえ
ば、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通
型電池バンクの正極液タンクを互い連結する正極液送液
用管路および正極液回収用管路の少なくとも一方が2以
上設けられている電力貯蔵用電池装置や、負極液タンク
を互いに連結する負極液送液用管路および負極液回収用
管路の少なくとも一方が2以上設けられている電力貯蔵
用電池装置等もこの発明に含まれる。
【0123】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、この発
明に従う電力貯蔵用電池装置は、電力貯蔵用電池装置を
構成する複数個の電解液流通型電池バンクの正極液タン
ク同士が互いに正極液を流通循環させる手段と、負極液
タンク同士が互いに負極液を流通循環させる手段を備え
ている結果、より簡便に、かつ、より有効に、電力貯蔵
用電池装置を構成する複数個の電解液流通型電池バンク
の各々の正極液の濃度、組成等を均一化し、かつ、電力
貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通型電池バ
ンクの各々の負極液の濃度、組成を均一化することがで
きる。
明に従う電力貯蔵用電池装置は、電力貯蔵用電池装置を
構成する複数個の電解液流通型電池バンクの正極液タン
ク同士が互いに正極液を流通循環させる手段と、負極液
タンク同士が互いに負極液を流通循環させる手段を備え
ている結果、より簡便に、かつ、より有効に、電力貯蔵
用電池装置を構成する複数個の電解液流通型電池バンク
の各々の正極液の濃度、組成等を均一化し、かつ、電力
貯蔵用電池装置を構成する複数個の電解液流通型電池バ
ンクの各々の負極液の濃度、組成を均一化することがで
きる。
【0124】このように、この発明に従う電力貯蔵用電
池装置では、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電
解液流通型電池バンクの互いの正極液の濃度、組成等が
均一化され、また同様に互いの負極液の濃度、組成等が
均一化される結果、各々の電解液流通型電池バンクの正
極液の充電深度のばらつきが互いに是正され、各々の電
解液流通型電池バンクの負極液充電深度のばらつきが互
いに是正される。したがって、この発明に従う電力貯蔵
用電池装置は、通常の運転方法に従って、充放電操作を
繰り返しても、各々の電解液流通型電池バンクの充電深
度のばらつきが生じない結果、電力貯蔵用電池装置全体
の充放電容量の低下を有効に防ぐことができる。
池装置では、電力貯蔵用電池装置を構成する複数個の電
解液流通型電池バンクの互いの正極液の濃度、組成等が
均一化され、また同様に互いの負極液の濃度、組成等が
均一化される結果、各々の電解液流通型電池バンクの正
極液の充電深度のばらつきが互いに是正され、各々の電
解液流通型電池バンクの負極液充電深度のばらつきが互
いに是正される。したがって、この発明に従う電力貯蔵
用電池装置は、通常の運転方法に従って、充放電操作を
繰り返しても、各々の電解液流通型電池バンクの充電深
度のばらつきが生じない結果、電力貯蔵用電池装置全体
の充放電容量の低下を有効に防ぐことができる。
【図1】この発明に従う電力貯蔵用電池装置の一具体例
を概略的に示す構成図である。
を概略的に示す構成図である。
【図2】この発明に従う電力貯蔵用電池装置の一具体例
を概略的に示す構成図である。
を概略的に示す構成図である。
【図3】レドックスフロー型電池の一具体例を概略的に
示す構成図である。
示す構成図である。
【図4】流通型電解セルの一具体例を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図5】従来の電力貯蔵用電池装置の電解液流通型電池
バンクの一具体例を概略的に示す構成図である。
バンクの一具体例を概略的に示す構成図である。
【図6】従来の電力貯蔵用電池装置の一具体例を概略的
に示す構成図である。
に示す構成図である。
【図7】実開昭60−177464号公報に記載される
電力貯蔵用電池装置の一具体例を概略的に示す構成図で
ある。
電力貯蔵用電池装置の一具体例を概略的に示す構成図で
ある。
1、8、500、800 電力貯蔵用電池装置 2 正極液タンク用供給用管路 3 正極液タンク用回収用管路 4 負極液タンク用供給用管路 5 負極液タンク用回収用管路 6、7、123、133、223、233、325、3
35、425、435、625、635、725、73
5 ポンプ 9、10、11、12、13、14、15、16 バル
ブ 20、110、210、410、610、710、91
0、1010 流通型電解セル 21、310 電池反応セル 21a,321 正極セル 21b、331 負極セル 23、322 正極 24、332 負極 25、26 双極板 100、200、400、600、700、900、1
000 電解液流通型電池バンク 120、220、320、420、620、720、9
20、1020 正極液タンク 130、230、330、430、630、730、9
30、1030 負極液タンク 121、221、323、423、623、723 正
極液供給用管路 122、222、324、424、624、724 正
極液回収用管路 131、231、333、433、633、733 負
極液供給用管路 132、232、334、434、634、734 負
極液回収用管路 300 レドックスフロー型電池 22、340 隔膜 921、931、1021、1031、941、95
1、1041、1051配管系
35、425、435、625、635、725、73
5 ポンプ 9、10、11、12、13、14、15、16 バル
ブ 20、110、210、410、610、710、91
0、1010 流通型電解セル 21、310 電池反応セル 21a,321 正極セル 21b、331 負極セル 23、322 正極 24、332 負極 25、26 双極板 100、200、400、600、700、900、1
000 電解液流通型電池バンク 120、220、320、420、620、720、9
20、1020 正極液タンク 130、230、330、430、630、730、9
30、1030 負極液タンク 121、221、323、423、623、723 正
極液供給用管路 122、222、324、424、624、724 正
極液回収用管路 131、231、333、433、633、733 負
極液供給用管路 132、232、334、434、634、734 負
極液回収用管路 300 レドックスフロー型電池 22、340 隔膜 921、931、1021、1031、941、95
1、1041、1051配管系
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−74345(JP,A) 特開 平2−114454(JP,A) 実開 昭60−177464(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 8/00 - 8/24
Claims (1)
- 【請求項1】 隔膜により仕切られ、一方側を正極セ
ル、他方側を負極セルとする流通型電解セルと、 前記正極セルに配管を介して正極液を流通循環するため
の正極液タンクと、 前記負極セルに配管を介して負極液を流通循環するため
の負極液タンクとを備える電解液流通型電池バンクを複
数個備える電力貯蔵用電池装置であって、 前記電解液流通型電池バンクの正極液タンク同士が互い
に正極液を流通循環させる手段と、 前記電解液流通型電池バンクの負極液タンク同士が互い
に負極液を流通循環させる手段とを備えることを特徴と
する、電力貯蔵用電池装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4164607A JP2809936B2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 電力貯蔵用電池装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4164607A JP2809936B2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 電力貯蔵用電池装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065300A JPH065300A (ja) | 1994-01-14 |
JP2809936B2 true JP2809936B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=15796403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4164607A Expired - Fee Related JP2809936B2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | 電力貯蔵用電池装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2809936B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3507818B2 (ja) * | 2001-09-07 | 2004-03-15 | 住友電気工業株式会社 | レドックスフロー電池の運転方法 |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP4164607A patent/JP2809936B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH065300A (ja) | 1994-01-14 |
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