JPH05290004A - 分散処理制御装置 - Google Patents

分散処理制御装置

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JPH05290004A
JPH05290004A JP4094181A JP9418192A JPH05290004A JP H05290004 A JPH05290004 A JP H05290004A JP 4094181 A JP4094181 A JP 4094181A JP 9418192 A JP9418192 A JP 9418192A JP H05290004 A JPH05290004 A JP H05290004A
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辰彦 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散処理システムのシステム資源を有効利用
し、サービス所要時間を短くすること。 【構成】 処理要求装置14、16とサービス提供装置
18、20、22との相互の距離を格納する距離テーブ
ル管理装置42と、処理要求を1または複数のサービス
提供装置18、20、22に分割するための規則を格納
する分割テーブル管理装置40とを備え、処理要求が発
生すると、その処理要求の内容(印字枚数)に応じてサ
ービス提供装置までの最大距離を得、その距離内にある
サービス提供装置にこの処理要求を分割して送信し処理
させる。分割の際には、データ伝送テーブル管理装置4
4を用いて、データ伝送にかかる時間まで考慮してもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばプリンタなど
の複数台のサービス提供装置と、印字要求などを発生す
る複数台の処理要求装置とが、通信ネットワークなどを
介して互いに接続された分散処理システムにおける、分
散処理制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ネットワークケーブルなどに
複数台のサービス提供装置と、これらサービス提供装置
に対してサービス要求を発生する複数のシステムが接続
された、分散処理制御システムが存在する。以下、本明
における分散処理システムの例としては、サービス提供
装置としてプリンタを、処理要求装置として、印字要求
を発生するプリンタ制御システムを含むものについて説
明する。この場合、各サービス提供装置において行なわ
れる処理は複数枚の印字処理に相当する。よく知られて
いるように、1台のプリンタで印字処理を行なう場合、
処理に要する時間は印字量にほぼ比例する。また、印字
処理は通常ページ単位に分割することが可能である。
【0003】図25は、複数のプリンタおよび複数のプ
リンタ制御システムが接続された分散処理システムの概
略図である。図25を参照して、このシステムは、ネッ
トワークケーブル10に接続された第1のプリンタ18
と、第2のプリンタ20と、第3のプリンタ22と、各
プリンタに対して出力コマンドを発生し、プリンタ印字
を制御するための第1のプリンタ制御システム(以下
「PCS」と呼ぶ)14と、第2のPCS16とを含
む。
【0004】PCS14、16はそれぞれ、文書編集シ
ステムなどに相当する。この場合、ユーザが文書の印字
を行なおうとする場合には、PCS14、16のいずれ
かを介してプリンタ18、20、22のいずれかに対し
て出力コマンドを与えて印字が行なわれる。
【0005】このような分散処理制御システムにおい
て、プリンタ18、20、22を用いる印字処理を制御
するための方法として以下の2つの方法がある。
【0006】(1) 第1の方法 図26は、第1の方法に従うプリンタを制御するための
フローチャートである。図26を参照して、PCS14
または16から印字要求が発生した場合、まずステップ
S401〜S403で、各プリンタ18、20、22が
使用中であるかどうかを判定する。プリンタ18、2
0、22のいずれかが空き状態であれば、そのプリンタ
を使用することとし、そのプリンタをこれから使用する
ということを他のPCSに示すために、以下のような処
理を行なう。
【0007】たとえばステップ401の処理により、第
1のプリンタ18が空き状態であると判定されたものと
する。この場合制御はステップS410に進み、第1の
プリンタ18を使用状態とし、続いてステップS411
で、第1のプリンタ18を用いて、印字要求が発生した
枚数だけ印字を行なう。そしてステップS412におい
て再び第1のプリンタ18を空き状態に戻してこの印字
要求に対する処理は終了する。
【0008】ステップS402によって第2のプリンタ
20が空き状態であると判定された場合にも、ステップ
S407〜S409の処理により、第2のプリンタに対
して同様の処理が行なわれる。ステップS403で第3
のプリンタ22が空き状態であると判定された場合に
も、ステップS404〜S406によって同様の処理が
行なわれる。
【0009】ステップS401〜S403のいずれでも
プリンタが空き状態ではないと判定された場合には、再
び制御はステップS401に戻り、以下ステップS40
1〜S403の処理が繰り返し行なわれることにより、
第1のプリンタ18、第2のプリンタ20、第3のプリ
ンタ22のいずれかが空き状態となるまで待ち合せする
処理が行なわれる。
【0010】ステップS401〜S403における判断
の順序は任意であるが、一般的には、印字コマンドを発
生したPCSから距離が近いものから順に検索するとい
うように、印字要求のあったユーザにとって便利なプリ
ンタの方が先に利用されるようにすることが一般的であ
る。各PCSについて、この検索順序を予め登録・記憶
するようなシステム構成とし、場所の移動などによって
検索順序を再登録することもできる。
【0011】(2) 第2の方法 第2の方法として、PCSから印字コマンドを発生する
ときに、予めどのプリンタに出力するかを指定する方法
がある。この方法を説明したものが図27に示すフロー
チャートである。
【0012】図27を参照して、まずステップS501
により、指定したプリンタが現在使用中であるかどうか
が判断される。使用中であれば処理は再びステップS5
01に戻ってこの判断を繰り返し行なう。そして、指定
されたプリンタが空き状態となって初めて処理はステッ
プS502に進む。
【0013】ステップS502では、指定されたプリン
タをこれから使用するということを他のプリンタ制御シ
ステムに対して明示するために、指定したプリンタを使
用状態とする。
【0014】続いてステップS503で、指定されたプ
リンタによって、必要なだけの印字を行なう。さらにス
テップS504で、印字終了後、すべての指定されたプ
リンタを空き状態に戻し、他のシステムによってこのプ
リンタを使用可能とする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
方法によれば次のような問題点がある。
【0016】第1の方法では、順に空きプリンタを探
し、空きプリンタが発見され次第そのプリンタを用いて
印刷が行なわれる。そのために、プリンタ制御システム
とプリンタとが遠い距離に存在していた場合でも、その
プリンタが空き状態であればそのプリンタを用いて印刷
が行なわれてしまう。ユーザはそのプリンタにまで印刷
結果を取りに行く必要が生ずる。そのために、近くのプ
リンタの使用状態が解除されるのを待ってそのプリンタ
を使用して印刷を行なった場合よりも、印刷結果を得る
ことがかえって遅くなるという結果の発生する場合があ
り得る。
【0017】この点、第2の方法に従えば、印刷するプ
リンタをユーザが指定することができる。そのために、
ユーザにとって最も便利なプリンタを利用することが可
能である。しかし、指定されたプリンタが使用状態であ
ることが長く続けば、そのプリンタを出力先として指定
したプリンタ制御システムでは印字を実行することはで
きず、指定されたプリンタが空き状態になるまで印刷を
まったく得られないという事態が発生する。
【0018】また、上述の2つの方法のいずれにおいて
も、1つの印字要求に対する処理を1つのプリンタを用
いて行なうことになる。そのために、複数台のプリンタ
がシステムに接続されている場合、他のプリンタが空き
状態であるにもかかわらず1台のプリンタで印刷を行な
わざるを得ず、これら複数台のプリンタを有効に利用し
てより早期に印刷結果を得ることを可能とすることが望
まれる。
【0019】それゆえに請求項1〜請求項10に記載の
発明の目的は、複数台のサービス提供手段が接続された
分散処理システムにおいて、これらサービス提供手段を
有効に活用し、かつそれによって処理結果を早期に得る
ことができるような分散処理システムの制御を行なうこ
とができる分散処理制御装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の分散処
理制御装置は、通信手段と、通信手段に接続され、同種
の所定の処理を行なうための複数のサービス提供手段
と、通信手段に接続され、各々各サービス提供装置に対
するサービス提供要求を相互に独立に発生する複数の処
理要求手段とを含む分散処理システムにおいて、処理要
求手段からのサービス提供要求を、複数台のサービス提
供手段に振分けるための分散処理制御装置である。各サ
ービス提供装置による所定の処理の実行の所要時間は、
与えられるサービス提供要求によって変化する。また所
定の処理は、分割して実行することが可能である。請求
項1に記載の分散処理制御装置は、予め各処理要求手段
と各サービス提供手段との間の距離を記憶するための距
離記憶手段と、通信手段に接続され、処理要求手段のい
ずれかにおいて、サービス提供要求が発生したことを検
知するための要求発生検知手段と、通信手段に接続さ
れ、要求発生検知手段の検知したサービス提供要求の内
容と、距離記憶手段の記憶内容とに基づき、サービス提
供要求を所定の条件に従って分割し、1以上のサービス
提供手段に通信手段を介して振分けるための振分け手段
とを含む。
【0021】請求項2に記載の分散処理制御装置は、請
求項1に記載の装置であってさらに、操作者が距離記憶
手段の記憶内容を更新することを許容するための、手操
作可能な距離記憶更新手段を含む。
【0022】請求項3に記載の分散処理制御装置は、複
数個の分割記憶を格納する分割テーブルを記憶するため
の分割テーブル記憶手段を含む。各分割規則は、サービ
ス提供要求を分割するために予め定められた条件と、条
件を満足するサービス提供要求を、距離記憶手段の記憶
に依存して分割する方法とを含む。請求項3に記載の分
散処理制御装置の振分け手段はさらに、要求発生検知手
段により発生が検知されたサービス提供要求が満足する
分割規則を、分割テーブルから検索して取出すための分
割テーブル検索手段と、分割テーブル検索手段によって
検索された分割規則と距離記憶手段の記憶内容とに従っ
て、要求発生検知手段により発生が検知されたサービス
提供要求を分割し、1以上のサービス提供手段に通信手
段を介して転送するための分割・転送手段を含む。
【0023】請求項4に記載の分散処理制御装置は、請
求項3に記載の装置であって、振分け手段はさらに、所
定の変更条件の発生を検知して、分割テーブル記憶手段
に記憶されている分割テーブルの内容を変更するための
分割テーブル変更手段を含む。
【0024】請求項5に記載の分散処理制御装置は、請
求項4に記載の装置であって、その分割テーブル変更手
段は、分割テーブルの変更要求を発生させるための、手
操作可能な分割テーブル変更要求発生手段と、分割テー
ブルの変更要求に応答し、操作者の入力によって分割テ
ーブルの内容を変更することを許容するための手操作可
能な入力手段とを含む。
【0025】請求項6に記載の分散処理制御装置は、請
求項4に記載の装置であって、その分割テーブル変更手
段は、各サービス提供手段のサービス提供状況を監視す
るためのサービス提供状況監視手段と、サービス提供状
況監視手段の監視結果に応答して、所定の分割テーブル
変更規則に従って分割テーブルの内容を自動的に変更す
るための分割テーブル自動変更手段とを含む。
【0026】請求項7に記載の分散処理制御装置は、請
求項3に記載の装置であって、その分割テーブルは、所
定の操作者のグループごとに予め準備された、複数個の
操作者グループ別分割テーブルを含む。またその振分け
手段はさらに、要求発生検知手段により発生が検知され
たサービス提供要求を発した操作者が属するグループを
判別するための操作者グループ判別手段を含む。そして
その分割テーブル検索手段は、要求発生検知手段により
発生が検知されたサービス提供要求が満足する分割規則
を、操作者グループ判別手段の判別結果に従って選択し
た操作者グループ別分割テーブルから検索して取出すた
めの操作者グループ別分割テーブル検索手段を含む。
【0027】請求項8に記載の動作処理制御装置は、請
求項1に記載の装置であってさらに、各サービス提供手
段との間の、通信手段を介して行なわれるデータ転送の
基準所要時間を記憶するためのデータ転送所要時間記憶
手段を含む。またその振分け手段は、要求発生検知手段
の検知したサービス提供要求の内容と、距離記憶手段の
記憶内容と、データ転送所要時間記憶手段の記憶内容と
に基づき、サービス提供要求を所定の条件に従って分割
し、1以上のサービス提供手段に振分けるための手段を
含む。
【0028】請求項9に記載の分散処理制御装置は、請
求項1に記載の装置であって、さらに、各要求発生手段
から、振分け手段によって選択された各サービス提供手
段を巡回するための巡回順序を決定するための巡回順序
決定手段と、各サービス提供手段間を移動するのに必要
とされる移動所要時間を予め記憶するための移動時間記
憶手段と、巡回順序決定手段により決定された巡回順序
と、各サービス提供手段を移動するための移動所要時間
とに基づき、決定された巡回順序中、先行して操作者が
巡回するサービス提供手段の処理の実行に要する所要時
間が、後続して操作者が巡回するサービス提供手段の処
理の実行に要する所要時間よりも短くなるように、振分
け手段による処理の振分け結果を修正するための修正手
段とを含む。
【0029】請求項10に記載の分散処理制御装置は、
請求項9に記載の装置であって、その修正手段は、操作
者が巡回順序に従って各サービス提供手段を巡回すると
予想される時刻に、各サービス提供手段による処理の実
行が終了するように振分け手段による処理の振分け結果
を修正するための手段を含む。
【0030】
【作用】請求項1に記載の分散処理制御装置によれば、
処理要求手段のいずれかでサービス提供要求が発生する
と、これが要求発生検知手段によって検知され、そのサ
ービス提供要求の内容と、予め距離記憶手段により記憶
されていた、サービス提供要求を発生した処理要求手段
と各サービス提供手段との間の距離とに基づき、サービ
ス提供要求が所定の条件に従って分割され、1以上のサ
ービス提供手段に振分けられる。サービス提供手段は、
要求の発生した処理要求手段からの距離に基づいて選択
されるために、操作者が処理結果を最終的に得るまでの
時間を短くすることができる。また、サービス提供要求
が1以上のサービス提供手段に振分けられて処理される
ために、サービス提供手段の利用効率が向上するととも
に、処理の所要時間も短縮できる。
【0031】請求項2の記載の分散処理制御装置におい
ては、距離記憶手段の記憶内容が、距離記憶更新手段に
よって手操作により更新できる。そのために、処理要求
手段やサービス提供手段の配置に変更があった場合で
も、請求項1に記載の分散処理制御装置と同様の作用を
得ることが可能となる。
【0032】請求項3に記載の分散処理制御装置によれ
ば、請求項1に記載の分散処理制御装置において、サー
ビス提供要求は、そのサービス提供要求が満足する分割
規則に従って分割され、1以上のサービス提供手段に転
送される。サービス提供要求がいずれの分割規則の条件
を満足するかを知ることにより、サービス提供手段の利
用効率を向上させ、かつ処理が早く終了するようにサー
ビス提供要求を分割・転送することができる。
【0033】請求項4に記載の分散処理制御装置によれ
ば、請求項3に記載の装置の分割テーブルの内容を変更
することができる。そのため、利用環境の変化や、利用
経過によって得られたデータに従って分割規則を最適に
変更することが可能となり、サービス提供手段の利用効
率を向上させ、処理に要する時間をより短縮させること
ができる。
【0034】請求項5に記載の分散処理制御装置によれ
ば、分割テーブルは、操作者が分割テーブルの変更要求
を発生させることにより、入力手段を用いて変更させる
ことができる。
【0035】請求項6に記載の分散処理制御装置では、
請求項4に記載の装置において、サービス提供手段のサ
ービス提供状況が監視され、その監視結果に基づき、分
割テーブルの内容が所定の変更規則にしたがって自動的
に変更される。そのために、サービス提供状況に基づい
てサービス提供手段の利用効率をより向上させるよう
に、かつ処理時間をより短縮させるようにサービス提供
要求の分割を行なうことができる。
【0036】請求項7に記載の分散処理制御装置によれ
ば、請求項3に記載の装置において、分割テーブルは操
作者グループごとに予め準備される。そして、操作者グ
ループごとに、その発生したサービス提供要求が別々の
規則に従って分割・転送されるために、各ユーザグルー
プごとに、処理結果を最小時間で得るようにサービス提
供要求を分割することができる。
【0037】請求項8に記載の分散処理制御装置によれ
ば、請求項1に記載の装置において、サービス提供要求
をサービス提供手段に振分ける際に、処理要求手段と各
サービス提供手段との間の距離のみでなく、処理要求手
段と各サービス提供手段との間のデータ転送に必要な時
間に従って分割することができる。データ転送時間を考
慮しない場合と比べてサービス提供手段の利用効率をよ
り向上させるとともに、処理結果をより早く手に入れる
ことができるように、サービス提供要求を分割し振分け
ることが可能となる。
【0038】請求項9に記載の分散処理制御装置は、請
求項1に記載の装置において、サービス提供要求を発生
した要求発生手段から、振分け手段によって選択された
各サービス提供手段を巡回するための巡回順序に従い、
その間の移動所要時間に応じて、より遅く巡回されるサ
ービス提供手段が、より早く巡回されるサービス提供手
段よりも遅くまで稼動するようにサービス提供要求の振
分けを行なうことができる。分散処理された結果を得る
ための操作者の移動中の時間も、従来よりもより効率よ
く利用できるようになる。
【0039】請求項10に記載の分散処理制御装置で
は、請求項9に記載の装置において、操作者が各サービ
ス提供手段を巡回すると予想される時刻に各サービス提
供手段による処理の実行が終了するように、サービス提
供要求の各サービス提供手段への振分けが行なわれる。
操作者が、分散処理された結果を得るために各サービス
提供手段を巡回・移動する間の時間をすべて無駄なく行
なうことができるために、サービス提供手段の利用効率
が向上するとともに、最も短い時間で処理結果を得るこ
とが可能となる。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明の分散処理制御装置の一実施例のプ
リンタ監視システムを含む分散処理システムのブロック
構成図である。図1を参照して、このシステムは、ネッ
トワークケーブル10と、ネットワークケーブル10に
接続された第1のプリンタ制御システム14と、第2の
プリンタ制御システム16と、第1のプリンタ18と、
第2のプリンタ20と、第3のプリンタ22と、本発明
の一実施例のプリンタ監視システム12とを含む。プリ
ンタ制御システム14、16およびプリンタ18、2
0、22は、いずれも図25に示される従来のものと同
様である。なお、プリンタ制御システムを以下PCSと
呼ぶこととする。
【0041】図2を参照して、本発明の一実施例のプリ
ンタ監視システム12は、ネットワークケーブル10に
接続された共通バス24と、共通バス24に接続された
第1のPCS動作制御装置26と、第2のPCS動作制
御装置28と、第1のプリンタ動作制御装置30と、第
2のプリンタ動作制御動作32と、第3のプリンタ動作
制御装置34と、これら装置36〜34の間の接続状態
を制御するための接続制御装置36と、PCS動作制御
装置26、28から発生する印字要求を、プリンタ動作
制御装置30、32、34のうち1以上の装置に分割し
て振分けるための印字内容分割装置38と、印字要求を
発生したPCS装置名と、その印字枚数とに基づき、そ
のPCSからどの範囲の距離内にあるプリンタを使用す
るかを定めるために、各PCSごとに、その印字枚数と
使用されるプリンタまでの最大距離との関係をテーブル
形式で管理するための分割テーブル管理装置40と、印
字要求を発生したPCS名と、印字枚数に応じたプリン
タまでの最大距離に従って、利用すべきプリンタを特定
するために、これらの情報をテーブル形式で格納するた
めの距離テーブル管理装置42と、使用されるプリンタ
と、プリンタ監視システム12からそれら使用されるプ
リンタまでの基準伝送時間をテーブル形式で管理するた
めのデータ伝送テーブル管理装置44とを含む。
【0042】図3を参照して、接続制御装置36は、第
1のPCS14(図1参照)と第2のPCS16(図1
参照)とから同時に印字要求が発生した際に、どちらの
印字要求を採用するかを決定するための調停装置48
と、調停装置48の決定に従って、第1のPCS動作制
御装置26と第2のPCS動作制御装置28の出力する
印字情報のいずれかを選択して、印字内容分割装置38
に与えるための印字情報切換回路46と、印字内容分割
装置38から与えられる分割内容100に従って動作す
る分割内容保持装置50と、分割内容保持装置50から
与えられるバッファ制御信号100に従い、PCS動作
制御装置26、28がそれぞれ出力する印字データ8
4、92のいずれかを、分割内容100に従ってプリン
タ動作制御装置30、32、34のうちの1以上の装置
に切換えて送信するための印字データ切換回路52とを
含む。
【0043】図4を参照して、印字情報切換回路46
は、印字内容分割装置38から与えられる分割内容98
aを、それぞれPCS動作制御装置26、28へ分割内
容82a、90aとして与えるためのバッファBF1
R,BF2Rと、それぞれPCS動作制御装置26、2
8から与えられる印字枚数情報82b、90aを印字内
容分割装置38へ印字枚数情報98bとして与えるため
のバッファBF1T、BF2Tとを含む。バッファBF
1R、BF1Tはともに、調停装置48から与えられる
制御信号ON1に従って動作する。バッファBF2R、
BF2Tはそれぞれ、調停装置48から与えられる制御
信号ON2に従って動作する。制御信号ON1、ON2
は、後述するように互いに相補的に変化する。
【0044】図5を参照して、分割内容保持装置50か
ら印字データ切換回路52に与えられるバッファ制御信
号102は、制御信号ON11、ON12、ON13、
ON21、ON22、ON23を含む。
【0045】印字データ切換回路52は、それぞれ第1
のPCS動作制御装置26から印字データ84を受ける
ためのバッファBF11、BF12、BF13と、それ
ぞれ第2のPCS動作制御装置28からの印字データ9
2を受取るためのバッファBF21、BF22、BF2
3とを含む。バッファBF11とバッファBF21の出
力とは接続され、プリンタ動作制御装置30に接続され
ている。バッファBF12とバッファBF22との出力
はともに接続されてプリンタ動作制御装置32に接続さ
れている。バッファBF13と、バッファBF23の出
力とはともに接続され、プリンタ動作制御装置34に接
続されている。
【0046】バッファBF11、BF12、BF13、
BF21、BF22、BF23はそれぞれ、分割内容保
持装置50から与えられる制御信号ON11、ON1
2、ON13、ON21、ON22、ON23によって
制御されて動作する。制御信号ON11とON21、O
N12とON22、ON13とON23とは、それぞれ
互いに相補的に変化する。
【0047】図6を参照して、印字内容分割装置38
は、接続制御装置36と分割テーブル管理装置40と距
離テーブル管理装置42とデータ伝送テーブル管理装置
44とに接続された分割内容計算装置54を含む。接続
制御装置36から出力されるPCS名96はそのまま距
離テーブル管理装置42に入力されている。また、分割
テーブル管理装置40から出力される距離情報は、その
まま距離テーブル管理装置42に与えられている。接続
制御装置36から与えられる印字枚数情報98は、分割
テーブル管理装置40および分割内容計算装置54の双
方に与えられている。距離テーブル管理装置42から出
力される選択されたプリンタ名に関する情報は、データ
伝送テーブル管理装置44と分割内容計算装置54との
双方に与えられている。データ伝送テーブル管理装置4
4から与えられるデータ伝送時間は、分割内容計算装置
54に与えられている。分割内容計算装置54が計算し
た分割内容100は、接続制御装置36に与えられてい
る。
【0048】図7を参照して、分割テーブル管理装置4
0は、各PCSと各プリンタとの間の距離を、テーブル
形式で、かつ各ユーザごとに別のテーブルとして記憶し
ている分割テーブル64と、印字内容分割装置38およ
び分割テーブル64に接続され、印字内容分割装置38
から印字枚数とユーザ名とを受取り、分割テーブル64
を検索して、印字要求を発生したPCSからどれだけの
距離内にあるプリンタを使用するかを定め、その距離を
印字内容分割装置38に与えるための規則読込制御装置
70と、分割テーブル64の内容をシステム管理者など
が書換える際に使用するための登録装置66と、登録装
置66から与えられるユーザ情報、印字枚数情報、制御
方法情報などに従い、分割テーブル64の内容を書換え
るための規則書込要求認識装置68とを含む。
【0049】分割テーブル64に格納されている分割の
ための規則は、表1に示されているような形式である。
【0050】
【表1】
【0051】表1を参照して、分割テーブルの規則は、
印字枚数と、ユーザ名とによって、使用すべきプリンタ
の最大距離を与えるようになっている。このとき、距離
とともに、使用すべきプリンタ台数の上限値も決定し、
規則読込制御装置70を介して印字内容分割装置38に
与える。
【0052】図7において、分割テーブル64は各ユー
ザごとに別々に登録されているものとした。しかし、本
発明はこれには限定されず、ユーザに対する区別を行な
わなくても構わない。この場合、登録装置66を用いて
分割テーブル64を書換える際には、特定のユーザを指
定して書換える必要はない。また印字内容分割装置38
から規則読込制御装置70に対し、ユーザ名を与える必
要もない。ただし、登録装置66を用いて分割テーブル
64の内容を書換える際には、分割テーブルを書換える
権限を有することを示すために、システム管理者に与え
られたパスワード等を入力させることが望ましい。
【0053】図8を参照して、距離テーブル管理装置4
2は、各PCSとプリンタとの間の距離を、表形式で対
応付けて格納している距離テーブル58と、印字内容分
割装置38からPCS名と分割テーブルを参照して得ら
れた最大距離とを受け、距離テーブル58を参照して、
その距離内に存在するプリンタ名を出力するためのデー
タ読込制御装置56と、距離テーブル58の内容を書換
える際に、操作者が利用するための登録装置60と、登
録装置60から入力される情報に従って距離テーブル5
8を書換えるための書込要求認識装置62とを含む。
【0054】距離テーブル58の格納内容は、たとえば
表2に示されるようになっている。
【0055】
【表2】
【0056】表2は、第1および第2のPCSと、第
1、第2、および第3のプリンタとの間の距離が、所定
の距離を基準として表現した相対値で表わしたテーブル
形式となっている。表2を参照して、第2のPCSと第
1のプリンタとの間の距離は3単位、第2のPCSと第
1のプリンタとの間の距離は5単位、第1のPCSと第
2のプリンタとの間の距離は10単位などであることが
示されている。たとえば第1のPCSと第2のプリンタ
との間の距離は10単位であり、第2のPCSと第2の
プリンタとの間の距離が5単位であるために、前者が後
者の2倍の距離であることがわかる。
【0057】登録装置60を用いて、距離テーブル58
の内容を書換えることが可能である。この場合登録装置
60を操作する操作者が、距離テーブル58の格納内容
を変更する権限を有するもの、たとえばシステム管理者
であることを示すために、登録装置60から書込要求認
識装置62に対しては、システム管理者であることを示
すユーザ情報が与えられ、チェックされる。操作者は、
登録装置60を用いて、変更すべきプリンタ名とPCS
との組合せおよびその間の距離を入力する。書込要求認
識装置62は、入力された情報に基づき、距離テーブル
68に格納されている該当するプリンタおよびPCSの
間の距離を、入力された距離で書換える。この書換え
は、書込要求認識装置62から与えられるライト信号に
従って行なわれる。
【0058】このように登録装置60を用いて距離テー
ブル58の内容を書換えることにより、たとえば表2に
示されている距離テーブルの内容を、表3に示されるよ
うな距離テーブルに書換えることができる。
【0059】
【表3】
【0060】表3と表2とを比較すれば、第2のプリン
タと、第1および第2のPCSとの間の距離が、それぞ
れ10,5から5,20に変更されていることがわか
る。これは、プリンタ2の設定位置が変更され、それに
伴って第2のプリンタと第1のPCS、第2のPCSと
の間の距離がともに以前とは変わってしまったような場
合、その状態に距離テーブル58の内容を合わせるため
の処理である。これ以外にも、新たなプリンタが追加さ
れたり、あるいは新たなプリンタ制御システムがネット
ワークに追加された場合にも、距離テーブル58の内容
を変更する必要がある。
【0061】距離テーブル58からのデータ読出は次の
ようにして行なわれる。印字内容分割装置38は、分割
テーブル管理装置40から読出された最大距離と、印字
要求を発生したPCS名とを印字内容分割装置38から
与えられ、距離テーブル58の、該当するPCS名と各
プリンタとの間の距離を調べる。そして、最大距離より
も小さなプリンタが発見されると、そのたびにそのプリ
ンタ名を印字内容分割装置38に対して与える。なおこ
のときのデータ読出は、データ読込制御装置56から距
離テーブル58に対して与えられるリード信号に従って
行なわれる。
【0062】データ伝送テーブル管理装置44の構成
も、分割テーブル管理装置40および距離テーブル管理
装置42の構成と同様である。ただこの場合、データ伝
送テーブル管理装置44が印字内容分割装置38から得
る情報は、プリンタ名であり、データ伝送テーブル管理
装置44から印字内容分割装置38に対して与えられる
情報は、印字要求を発生したPCSと、各プリンタとの
間でのデータ転送時間に必要な時間を示す情報である。
そのために、データ伝送テーブル管理装置44によって
管理されるデータ伝送テーブルは、表4に示されるよう
な形式からなっている。
【0063】
【表4】
【0064】表4を参照して、第1のPCSと第1、第
2および第3のプリンタとの間で所定量のデータ伝送を
行なうのに必要な時間はそれぞれ10単位、20単位、
10単位である。この表4においても、データ伝送時間
は相対量で表わせばよいために、実際のデータ伝送時間
ではなく、所定のデータ伝送時間を1単位として相対量
で表現している。同様に第2のPCSと第1、第2およ
び第3のプリンタとの間のデータ伝送時間はそれぞれ1
0単位、100単位、20単位である。
【0065】図9を参照して第1のPCS動作制御装置
26について説明する。第2のPCS動作制御装置28
についても同様であるため、ここではその詳細について
は省略する。図9を参照して、第1のPCS動作制御装
置26は、タイミング信号生成回路72と、デコーダ回
路74と、送信データ作成回路76とを含む。タイミン
グ信号生成回路72には、図示されないクロック信号発
生回路から基本クロック信号が与えられる。タイミング
信号生成回路72は、2つのタイミング信号tm1、t
m2を発生し、それぞれ送信データ作成回路76および
デコーダ回路74に与えるように接続されている。デコ
ーダ回路74は、共通バス24と接続されており、共通
バス24を介して第1のPCS14から与えられる情報
をデコードし、接続制御装置36に対して、印字要求信
号80と、印字データ84と、印字枚数情報82bと、
ページ終了信号82dとを与える。デコーダ回路74
は、印字要求信号80を、送信データ作成回路76にも
与える。
【0066】送信データ作成回路76は、共通バス24
に接続されている。そして、接続制御装置36から与え
られる分割内容82aとウエイト信号82cとを、共通
バス24を介して第1のPCS14に対して与える。
【0067】図10を参照して以下、第1のプリンタ動
作制御装置30について説明する。なお、第2のプリン
タ動作制御装置32と第3のプリンタ動作制御装置34
についても第1のプリンタ動作制御装置30と同様であ
る。したがってここではそれらについての詳しい説明は
繰り返さない。
【0068】図10を参照して、プリンタ動作制御装置
30は、タイミング信号生成回路78と、共通バス24
に接続された2つのバッファBF3、BF4とを含む。
タイミング信号生成回路78には、図示されないクロッ
ク信号発生回路から基本クロック信号が与えられてい
る。タイミング信号生成回路78は、この基本クロック
信号に基づき、タイミング信号tm3とtm4とをそれ
ぞれバッファBF3とBF4とに与える。バッファBF
3の入力は接続制御装置36の出力に接続されている。
バッファBF3の出力は共通バス24に接続されてい
る。バッファBF4の入力は共通バス24に接続されて
いる。またバッファBF4の出力は接続制御装置36の
入力に接続されている。共通バス24から与えられる第
1のプリンタ18の状態信号は、バッファBF4を介し
て接続制御装置36に状態信号104として与えられ
る。接続制御装置36から出力される印字データ106
は、バッファBF3、共通バス24を介して、第1のプ
リンタ18に与えられる。
【0069】以下、図1〜図13を参照して、本発明の
第1の実施例のプリンタ監視システム12の動作を説明
する。以下の説明では、分割テーブル管理装置40によ
って管理されている分割テーブルと、距離テーブル管理
装置42によって管理されている距離テーブルと、デー
タ伝送テーブル管理装置44によって管理されているデ
ータ伝送テーブルには、いずれも所定の内容が予め格納
されているものとする。
【0070】通常、第1のプリンタ18、第2のプリン
タ20、第3のプリンタ22から、状態信号が、それぞ
れプリンタ動作制御装置30、32、34を介して接続
制御装置36に与えられている。また、第1のPCS2
4、第2のPCS16において印字要求が発生すると、
その情報はネットワークケーブル10、共通バス24、
PCS動作制御装置26、28を介して接続制御装置3
6に与えられる。
【0071】今、第1のPCS14から印字要求が発生
したものとする。この印字要求はPCS動作制御装置2
6を介して、接続制御装置36に与えられる。
【0072】図3を参照して、PCS動作制御装置26
から与えられた印字要求80は調停装置48に入力され
る。調停装置48は、PCS動作制御装置28からの印
字要求88がない場合には、PCS動作制御装置26か
らの印字要求80に応答して、印字情報切換回路46を
後述のように制御する。仮にPCS動作制御装置28か
らの印字要求88が同時に調停装置48に対して入力さ
れている場合には、調停装置48は何らかの方法により
この競合を調停し、印字要求80、88のいずれか1つ
を有効として印字情報切換回路46の動作を制御するこ
とになる。
【0073】印字要求80が入力された場合、印字情報
切換回路46に与えられるバッファ制御信号ON1、O
N2は次のようになる。図4を参照して、バッファ制御
信号ON1は活性化状態に、バッファ制御信号ON2は
非活性化状態ににそれぞれ変化する。これにより、PC
S動作制御装置26と接続されているバッファBF1
R、BF1Tが接続状態に、PCS動作制御装置28に
接続されているBF2R、BF2Tが切断状態となる。
【0074】図4を参照して、PCS動作制御装置26
から印字情報切換回路46へは、第1のPCS14で発
生した印字要求の印字枚数情報82bが与えられる。こ
の印字枚数情報82bは、バッファBF1Tを経由して
印字枚数情報98bとして印字内容分割装置38に与え
られる。
【0075】図8を参照して、印字枚数情報98bは、
分割内容計算装置54と分割テーブル管理装置40とに
与えられる。
【0076】図7を参照して、印字内容分割装置38か
ら与えられる印字枚数情報98bとユーザ名とに従い、
規則読込制御装置70が分割テーブル64の、該当する
ユーザの、入力された印字枚数に該当する箇所を参照す
る。その結果、表1に示されるテーブルに従い、プリン
タの最大距離と、もしあれば使用プリンタ台数の最大値
とが取出される。このとき、ルールに従い、該当するプ
リンタがない場合の対応方法に関する情報も取出されて
印字内容分割装置38に与えられる。
【0077】図6を参照して、分割テーブル管理装置4
0から与えられた距離情報は、印字内容分割装置38か
ら距離テーブル管理装置42にそのまま与えられる。ま
た、接続制御装置36から印字内容分割装置38に与え
られたPCS名情報96も、距離テーブル管理装置42
にそのまま与えられる。
【0078】図8を参照して、距離テーブル管理装置4
2のデータ読出制御装置56は、与えられるPCS名と
最大距離とをキーとして距離テーブル58をアクセスす
る。そして、表2に示されるようなテーブルにより、入
力されるPCSに対する各プリンタの距離を調べ、入力
された最大距離よりも小さな距離にあるプリンタのプリ
ンタ名をすべて印字内容分割装置38に与える。
【0079】再び図6を参照して、このプリンタ名はデ
ータ伝送テーブル管理装置44および分割内容計算装置
54に与えられる。データ伝送テーブル管理装置44
は、距離テーブル管理装置42の動作と同様に、与えら
れるPCS名とプリンタ名とから、そのPCSと各プリ
ンタとの間のデータ伝送の基準所要時間を分割内容計算
装置54に与える。
【0080】分割内容計算装置54は、接続制御装置3
6から与えられる各プリンタの稼動状況と、分割テーブ
ル管理装置40から与えられる分割規則に関する情報
と、距離テーブル管理装置42から与えられるプリンタ
名と、データ伝送テーブル管理装置44から与えられ
る、各プリンタに対するデータ伝送の所要時間とから、
使用すべきプリンタ間で印字すべき枚数を分割する。こ
の場合、使用すべき各プリンタにつき、そのプリンタへ
のデータ伝送時間と、各プリンタが受持つべき分割枚数
の積とが、互いに等しくなるように分割する。このよう
に分割された分割内容に従って、1または複数個プリン
タを動作させれば、複数台のプリンタを並列的に動作さ
せて1つの印字作業を行なわせることができるために、
常に1台のプリンタのみを1つの印字処理に用いる場合
と比べて、印字処理の結果を早く得ることが可能にな
る。また、遊休プリンタが存在する場合には、そのプリ
ンタを用いて複数台で並列処理が行なえるために、プリ
ンタなどシステム資源の使用効率をより高めることも可
能となる。
【0081】しかし、本実施例のプリンタ監視システム
は、システム資源をより高い効率で使用し、それによっ
てより早く処理結果を得るために、さらに次のような工
夫を行なっている。
【0082】図11を参照して、第1のPCS14で印
字要求を発生させたユーザが処理結果を得る場合を考え
る。この場合、第1のプリンタ18と第2のプリンタ2
0とが印字に使用されるものとする。また、このPCS
14には、印字内容分割装置38によって得られた分割
についての内容が表示されるものとする。これにより、
ユーザは第1のプリンタ18と第2のプリンタ20とを
この順で巡回して印字結果を集める。
【0083】この場合、仮に第1のプリンタ18と第2
のプリンタ20とが同時に印字動作を終了するものとす
る。ユーザが第1のプリンタ18での印字結果を得るた
めには、第1のプリンタでの印字動作が完了しなければ
ならない。その場合同時に第2のプリンタ20の印字動
作も終了する。すると、第1のプリンタ18で印字結果
を得たユーザが第2のプリンタ20に移動する間、第2
のプリンタ20は少なくともこのユーザのためには動作
していないことになる。したがって、このユーザが第1
のプリンタ18から第2のプリンタ20に移動するだけ
の時間だけ、第2のプリンタ20が有効利用されていな
いことになる。
【0084】これを解決するために、本実施例のプリン
タ監視システムは次のような制御を行なう。ユーザが第
1のプリンタ18での印字結果を得た後に、第2のプリ
ンタ20に移動する間も、第2のプリンタ20をこのユ
ーザのために印字動作させる。そのためには、第1のプ
リンタ18によって印字させる量よりも、第2のプリン
タ20によって印字される量を多くさせればよい。これ
により、第1のプリンタ18での印字動作が終了し、ユ
ーザこの印字結果を得た後に、第2のプリンタ20に向
けて移動している間も第2のプリンタ20が稼動するこ
とになり、システムの資源を有効に活用することができ
る。また、ユーザが第1のプリンタ18の印字結果を得
るまでの時間は、このような変更を行なわない場合と比
べて短くなる。そして、全体としてユーザが第2のプリ
ンタ20の印字結果を得るまでの時間も、このような修
正を行なわない場合と比べて短くなる。
【0085】上述のような効果を得るためには、ユーザ
が第1のプリンタ18に移動するまでの間は第1のプリ
ンタ18と第2のプリンタ20はともに稼動し、第1の
プリンタ18の動作が終了し、ユーザが第2のプリンタ
20に移動するまでの間の少なくとも所定時間、第2の
プリンタ20を動作させればよい。しかし、システムを
最も高い効率で使用しようと思えば、次のようにするこ
とが考えられる。すなわち、ユーザがPCS14から第
1のプリンタ18に達するまでは第1のプリンタ18お
よび第2のプリンタ20はともに印字動作を行なう。そ
して、ユーザが第1のプリンタ18に到達すると同時に
第1のプリンタ18の印字動作を終了させる。その後ユ
ーザが第1のプリンタ18から第2のプリンタ20に向
けて移動している間は第2のプリンタ20のみを印字動
作させ、ユーザが第2のプリンタ20に到達すると同時
に第2のプリンタ20による印字動作を終了するように
する。
【0086】このようにするためには、ユーザがPCS
14から第1のプリンタ18に移動するのにかかる時間
と、第1のプリンタ18から第2のプリンタ20に向け
て移動するのに要する時間と、各プリンタで印字できる
印字速度とを考慮して、一旦第1のプリンタ18と第2
のプリンタ20とに前述のようにして振分けられた印刷
枚数を修正すればよい。このようにすることにより、こ
のような修正を行なわない場合と比べてシステムをより
有効に利用できるとともに、印字結果を最も短い時間で
得ることが可能となる。
【0087】再び図3を参照して、分割内容保持装置5
0は、印字内容分割装置38から得られた分割内容10
0と、印字要求を発生したPCS名を表わす情報とを保
持する。そして分割内容保持装置50は、印字要求を発
したPCSと、分割印字のために選択されたプリンタと
を、それぞれ対応するPCS動作制御装置とプリンタ動
作制御装置とを接続させることにより相互に接続する。
そして、分割内容保持装置50は、印字データ切換回路
52内の各バッファを後述するように制御して切換え、
PCS動作制御装置から送られてくる印字データ84ま
たは92を、各プリンタ動作制御装置に振分ける。
【0088】図12は、第1のPCS14からのn頁の
印字動作と、第2のPCS16からのn頁の印字動作と
を、それぞれ第1および第2のプリンタ18、20、お
よび第3のプリンタ22を利用して印字するときの、バ
ッファ制御信号ON11、ON12、ON23の状態を
示すタイミングチャートである。なお、他のバッファ制
御信号ON13、ON21、ON22は非活性化状態で
ある。また、第1のPCS14からのn頁のデータの印
刷のうち第1頁〜第n/2頁目については第1のプリン
タ18で、n/2+1頁〜n頁の印刷は第2のプリンタ
20を用いてそれぞれ行なうように分割されたものとす
る。
【0089】図5および図12を参照して、時刻t0で
第1のPCS14からの印字動作が開始される。時刻t
0〜t1では制御信号ON11がハイレベル、制御信号
ON12がローレベルとなる。その結果、図5に示され
るバッファBF11は接続状態、バッファBF12は切
断状態となり、第1のPCSからの印字データ84は、
バッファBF11を介して第1のプリンタ動作制御装置
30に送られることになる。また、時刻t1〜t2の間
は逆に、バッファ前記信号ON11はローレベル、ON
12はハイレベルとなる。その結果図5に示されるバッ
ファBF11は切断状態、バッファBF12が接続状態
となり、印字データ84は第2のプリンタ動作制御装置
32に送信されることになる。またこのとき、第1のP
CS14からは、時刻t0〜t1の間は第1頁目の印字
データが、時刻t1〜2の間はn/2+1頁目の印字デ
ータがそれぞれ送られてくるものとする。このようにバ
ッファ制御信号ON11、ON12を相補的に変化さ
せ、PCSからの印字データを交互に送ることにより、
第1のPCS14からのn頁の印字データを、第1のプ
リンタ18、および第2のプリンタ20のそれぞれにn
/2頁ずつ振分けて印刷させることができる。
【0090】また、第2のPCS16からのm頁の印刷
は、時刻taから開始され、時刻tbで終了する。の間
バッファ制御信号ON23がハイレベルとなり、その前
後ではローレベルとなる。その結果、図5を参照して、
バッファBF23が接続状態となり、第2のPCS動作
制御装置28から送られてくる印字データ92は、バッ
ファBF23を介して第2のプリンタ34に印字データ
110として送信されることになる。
【0091】なお、PCS14、16、プリンタ18、
20、22およびプリンタ監視システム12はいずれも
ネットワークケーブル10を利用して通信を行なう。そ
のため、通信ネットワーク10は、図13に示されるよ
うに基本クロックの1サイクルごとに第1のPCS、第
2のPCS、第1のプリンタ、第2のプリンタ、第3の
プリンタの順でプリンタ監視システム12との通信を行
なうように利用される。そしてこの5サイクルの動作を
受信動作で1回、送信動作で1回行なって1つのサイク
ルを完成するように制御は時分割的に行なわれている。
【0092】図9を参照して、PCS動作制御装置26
は以下のように動作する。タイミング信号生成回路72
は、入力される基本クロック信号に基づき、このPCS
動作制御装置26が管理しているPCS14へのデータ
送信可能時間、およびデータ受信可能時間をそれぞれ示
すタイミング信号tm1、tm2を生成し、それぞれ送
信データ作成回路76およびデコーダ回路74に与え
る。
【0093】デコーダ回路74は、タイミング信号tm
2が活性化状態となったとき、管理しているPCSから
のデータを共通バス24から受信する。デコーダ回路7
4は、対応するPCSから送られてきたデータが印字要
求、ページ終了信号、印字枚数、印字データのいずれを
表わしているかを認識し、認識結果に従って印字要求信
号80、ページ終了信号82d、印字枚数信号82b、
印字データ84のいずれかを接続制御装置36に与え
る。
【0094】送信データ作成回路76は、タイミング信
号tm1が活性化状態となったときに、管理しているP
CSにデータを送ってよいと判断し、接続制御装置36
から与えられてくる分割内容82aまたはウエイト信号
82cを共通バス24を通じて対応するPCSに送信す
る。分割内容82aが送られるのは、印字要求が発生し
た直後、接続制御装置36で分割作業が行なわれたとき
に発生するのみで、その他はウエイト信号のみがPCS
に送られる。
【0095】図10を参照して、プリンタ動作制御装置
30は以下のように動作する。タイミング信号生成回路
78は、与えられる基本クロック信号に基づき、このプ
リンタ動作制御装置30が管理しているプリンタ(第1
のプリンタ18)に動作可能な時間かどうかを示すタイ
ミング信号を生成する。このタイミング信号は、データ
送信時間を示すタイミング信号tm3と、プリンタから
のデータ受信時間を示すタイミング信号tm4を含む。
【0096】タイミング信号tm3が活性化状態のと
き、バッファBF3は接続状態となり、接続制御装置3
0からの印字データ106が共通バス24に与えられ
る。タイミング信号tm4が活性化状態のときは、バッ
ファBF4が接続状態となり、共通バス24を介して対
応するプリンタから送られてくる状態信号104が接続
制御装置36に与えられる。
【0097】図14を参照して、本発明に係る分散処理
制御装置の一例であるプリンタ監視システム12の動作
は、以下の手順に従う。まずステップS101で、全プ
リンタにつき、使用中でないものを検索する処理が行な
われる。
【0098】続いてステップS102で、使用中でない
プリンタ、すなわち遊休プリンタがあるか否かについて
の判断が行なわれる。遊休プリンタが存在しない場合に
は処理は再びステップS101に戻り、いずれかのプリ
ンタが遊休状態となるまで待ち合せが行なわれる。
【0099】遊休プリンタが存在している場合処理はス
テップS103に進む。ステップS103では、前述し
たように印字枚数(およびユーザ名)をキーにして、分
割テーブルを検索し、印字要求を発生したPCSから
の、利用すべきプリンタまでの最大距離を取出す処理が
行なわれる。続いてステップS104では、ステップS
103で取出された距離内の適合遊休プリンタを見つけ
る処理が行なわれる。ステップS103で取出された最
大距離内の適合プリンタが存在しない場合には、たとえ
ば表1に示されたように最も近い適合遊休プリンタを採
用する処理などもここで行なわれる。
【0100】ステップS105では、ステップS104
の処理の結果、使用可能なプリンタがあったかどうかに
ついての判断が行なわれる。なかった場合には処理は再
びステップS101に戻る。あった場合には処理はステ
ップS106に進み、これらのプリンタの使用状態を
「使用中」と変更する処理が行なわれる。
【0101】続いてステップS107で、使用すべきプ
リンタのそれぞれにつき、データ転送時間を検索する処
理が行なわれる。
【0102】ステップS108で、データ伝送時間とユ
ーザが印字結果を集めるときの各プリンタの巡回順序と
に従い、分割印字枚数を決定する処理が行なわれる。こ
の処理は具体的には、前述のようにデータ伝送時間と印
字すべき受持枚数との積が等しくなるような形で計算し
た後、巡回順序に従って先に巡回する方のプリンタには
より少ない枚数を、後に巡回する方のプリンタにはより
多くの枚数を割当てるように、かつそれらのプリンタに
おける印字動作の終了が、そのプリンタにユーザが到着
すると予想される時刻に終了するように行なわれる。
【0103】続いてステップS109では、ステップS
108の処理によって決定された分割枚数を各プリンタ
に対して伝送し、印字させる処理が行なわれる。
【0104】ステップS109の処理がすべてのプリン
タに対して終了した後、プリンタの使用状態を「空き状
態」と直す処理が行なわれ、この印字要求に対する処理
が終了する。
【0105】以下、実際にプリンタ出力が行なわれると
きの分割の様子を、具体例を挙げて説明する。
【0106】(1) 第1のPCSから8枚の印字要求
が発生した場合、以下のような分割が行なわれる。この
PCS1の操作者はユーザ1であるものとする。表1か
ら、印字枚数が10枚未満であるために、最も近いプリ
ンタですべての枚数を印刷するという判断が行なわれ
る。したがって表2を参照して、第1のPCS14に最
も近いプリンタは第1のプリンタ18であるために、こ
の第1のプリンタ18を用いて8頁すべての印刷が行な
われる。仮に第1のプリンタ18が使用可能でない場合
には第2のプリンタが、第2のプリンタも使用可能でな
い場合には第3のプリンタが使用されることになる。
【0107】(2) 第1のPCS14から20枚の印
字要求が発生した場合には、以下のような印刷が行なわ
れる。表1を参照して、この場合には距離が5以下のプ
リンタで、印字すべき枚数を分割することになる。この
場合分割すべき最大のプリンタ台数は3台という制限が
ある。表2を参照して、第1のPCS1からの距離が5
以下のプリンタとしては、第1のプリンタ18が存在す
るだけである。結局この場合にも、第1のプリンタを使
用して20枚の印刷が行なわれることになる。もし仮に
距離テーブルが表3のような形に変更されていたとすれ
ば、第1のPCSからの距離が5以下のプリンタは第1
のプリンタ18と第2のプリンタ20の2つとなる。し
たがって、基本的にはこの2つのプリンタを用いて20
枚の印字が分割されて行なわれる。なお、この分割内容
は、表4に示されるデータ伝送時間を考慮して、印刷す
べき枚数とデータ伝送時間の積とが等しくなるように、
かつ表5に示されるようにプリンタ1からプリンタ2ま
で移動する時間が10単位時間必要であることを考慮し
て修正される。
【0108】(3) 第1のPCS14で50枚の印字
要求が発生した場合を考える。この場合、表1を参照し
て、距離が10以下のプリンタでこの印字要求を分割す
ることになる。このとき、第1のプリンタ18と第2の
プリンタ20とが距離10以下のプリンタとして該当す
る。したがって基本的にこの第1のプリンタ18と第2
のプリンタ20とでそれぞれ25枚ずつのプリントを行
なう。実際には、この分割はさらに、前述のように表4
に示されるデータ伝送時間を加味して再計算された上で
表5に示されるユーザの移動時間を考慮して修正され
る。
【0109】以下、第1のプリンタ18が使用状態であ
り、第2のプリンタ20と第3のプリンタ22のみが空
き状態である場合を考える。このときには、分割すると
すれば第2および第3のプリンタ20、22のみが利用
される。
【0110】(1) 第1のPCS14から8枚の印字
要求が発生した場合、基本的には最も近いプリンタです
べて印字することになる。したがって表2に示されるよ
うに、第2のプリンタを用いて印字することになる。仮
に表1のユーザ1に対する制御方法において、印字枚数
が10枚未満のときに、最も近いプリンタですべての枚
数を印刷するという方法に加えて「距離が5以下のプリ
ンタのみを使用する」という条件が加わっている場合に
は、上述のように第2のプリンタ20を用いての印字は
行われず、第1のプリンタ18が空き状態となるまで待
った上、第1のプリンタ18を使用して印字することに
なる。第1のPCS14からの20枚の印字要求があっ
た場合も同様である。
【0111】(2) 第1のPCS14から50枚の印
字要求が発生した場合を考える。この場合表1から、距
離が10以下のプリンタで印字すべき枚数を分割するこ
とになる。しかしこの場合、第1のプリンタ18が空き
状態でないために、第2のプリンタ20のみを利用し、
第2のプリンタ20で50枚すべての印字を行なうこと
になる。
【0112】(3) 第1のPCS14で100枚の印
字要求が発生した場合を考える。この場合表1から、距
離が20以下のプリンタを選択し、印字すべき枚数を分
割することになる。前述のように第1のプリンタ18が
空き状態ではないため、表2から、第2のプリンタ20
と第3のプリンタ22とが利用すべきプリンタとして選
択される。そして基本的にはこの2つのプリンタ20、
22に対し、表4に示されるデータ伝送時間20、10
と各プリンタに割当てられる印刷枚数との積が等しくな
るように各プリンタの印刷枚数が割当てられる。そして
さらに、表5に示されるようプリンタ2からプリンタ3
への移動時間「20」に対応する時間分だけ、プリンタ
2への割当て分を減らし、その分プリンタ3への割当て
分を増やすような分割が行なわれる。
【0113】以下、データ伝送時間を考慮した印字枚数
の分割について説明する。ここでは、たとえば第1のP
CS14から、60枚の印字要求が発生した場合を考え
る。分割テーブルとして表1に示されるものが、距離テ
ーブルとしては表2に示されるものが、データ伝送テー
ブルとしては表4に示されるものが予め設定されている
ものとする。
【0114】表1から、この場合距離が10以下のプリ
ンタで、この印字要求の枚数を分割することになる。こ
の要件に該当するプリンタを表2から調べると、第1の
プリンタ18と第2のプリンタ20であることがわか
る。
【0115】次に、この第1のプリンタ18および第2
のプリンタ20への割当枚数は次のようにして決定され
る。表4を参照して、第1のPCS14と、第1のプリ
ンタ18および第2のプリンタ20との間のデータ伝送
時間はそれぞれ、10単位時間と20単位時間とであ
る。すなわち、第1のプリンタ18までのデータ伝送時
間に比べ、第2のプリンタ20までのデータ伝送には2
倍かかるということがわかる。基本的に、各プリンタで
の印刷終了時刻が等しくなるようにするために、第1の
プリンタ18に割当てる印字枚数は、第2のプリンタ2
0に割当てる印字枚数に比べて2倍割当てることとす
る。すなわち、各プリンタでのデータ伝送に要する時間
と、各プリンタで印刷する印刷枚数との積が互いに等し
くなるように各プリンタの印刷枚数を決定する。これに
より、各プリンタでの割当分の印字処理が終了する時刻
をほぼ同一とすることが可能となる。そのために、印字
を要求したユーザにとってより短い時間で印字結果を得
ることが可能となる。
【0116】ここで注意すべきことは、上述のようにし
て割当てた上、さらにユーザが第1のプリンタから第2
のプリンタに移動する時間を考慮して印刷枚数を修正す
れば、この移動時間の間も印刷をすることができるため
に、全体としてはより早く印字結果を得ることができる
ということである。その詳細については、後述する。
【0117】上述の例では、第1のプリンタには基本的
には40枚の印字を割当て、第2のプリンタ20には、
20枚の印字を割当てることになる。
【0118】なお、上述の例においては、処理結果はユ
ーザがプリンタ制御システムから各プリンタの設置場所
まで取りに行くものと仮定したが、処理結果が各プリン
タからプリンタ制御システムに返されるものとすれば、
往復のデータ伝送時間を考慮することにより同様の制御
をすることができる。この場合には、ユーザが各プリン
タを巡回して印字結果を得るときの時間を考慮する必要
はない。
【0119】以下、複数のプリンタを利用して1つの印
字要求を分割して処理する場合において、ユーザが各プ
リンタを巡回して印字結果を集める場合を説明する。こ
のとき、既に図11を参照して説明したように、たとえ
ば2つのプリンタ18、20によって分割印字を行なう
場合には、プリンタ18とプリンタ20との印字動作が
同時に終了する場合よりも、第2のプリンタ20の印字
動作の方が、第1のプリンタ18から第2のプリンタ2
0までの移動時間だけ遅く終了する方が、ユーザにとっ
ては印字結果をより早く得ることが可能となる。このた
め、印字枚数を分割するときには、第2のプリンタ20
が、第1のプリンタ18から第2のプリンタ20まで移
動する時間(図11参照)だけ長く動作するように、
印字枚数をそれぞれのプリンタに割当てる必要がある。
この割当は、前述したように各PCSと各プリンタとの
間の移動時間を表わす情報と、装置間のデータ伝送時間
を表わす情報と、ユーザがプリンタを巡回する順番とを
考慮して行なわれる。
【0120】今、第1、第2および第3のプリンタ1
8、20、22の間の移動距離が、表5に示されるよう
な形で与えられるものとする。
【0121】
【表5】
【0122】表5を参照して、第1のプリンタ18から
第2のプリンタ20、第3のプリンタ22までの移動時
間はそれぞれ10単位時間、20単位時間、第2のプリ
ンタ20から第1のプリンタ18と第3のプリンタ22
への移動時間はともに10単位時間である。第3のプリ
ンタ22から第1のプリンタ18、第2のプリンタ20
への移動時間はそれぞれ20単位時間、10単位時間で
ある。表5において、同一のプリンタ間の移動所要時間
は0となっている。
【0123】具体例を上げて上述の分割方法を説明す
る。分割テーブルの内容としては表1に示されるもの
が、距離テーブルの内容としては表2に示されるもの
が、データ伝送テーブルの内容としては表4に示されて
いるものが予め設定されているものとし、各プリンタ間
の移動時間テーブルは表5に示されるものであるとす
る。また、表4と表5とに示されている単位時間の間で
は、以下の関係が成立しているものとする。
【0124】移動時間10単位=20単位の伝送時間が
かかる装置間で10枚の印字を行なう時間 すべてのプリンタは空き状態である。印字要求を発生し
たユーザは第1のプリンタ、第2のプリンタ、第3のプ
リンタの順で印字結果を取りに行くように指示される。
印字要求は第1のPCS14で発生したものとする。
【0125】以上のような条件で、70枚の印字を行な
う場合を考える。まず、表1を参照して、印字枚数が7
0枚であることから、距離が10以下のプリンタで、印
字内容を分割することになる。表2から、この条件に該
当するプリンタは第1のプリンタ18および第2のプリ
ンタ20である。表4から、第1のPCSから第1のプ
リンタ18および第2のプリンタ20へのデータ伝送時
間は、単位時間でそれぞれ10、20であることがわか
る。また表5から、第1のプリンタ18から第2のプリ
ンタ20までの移動所要時間は10単位時間であること
がわかる。このような条件から、第1のプリンタ18、
第2のプリンタ20に分割すべき枚数が次のように計算
される。
【0126】第1のプリンタ18から第2のプリンタ2
0まで移動する時間は表5より10単位時間である。式
(1)から、この間に第2のプリンタ20で印字可能な
枚数は10枚であることがわかる。したがって、70枚
のうちから移動時間中に印刷されるこの10枚を取除い
た残りの60枚につき、第1のプリンタ18と第2のプ
リンタ20とで同時に印字が完了するように分割した上
で、第2のプリンタ20に対し移動時間中の10枚を割
当てれば、最も短い時間で印字結果を得ることが可能と
なる。
【0127】表4から、第1のプリンタ18には、第2
のプリンタ20に割当てる枚数の倍の枚数を割当てれば
よいことがわかる。これから、第1のプリンタ18に割
当てられる印字枚数が60×2/(1+2)=40枚と
なる。したがって、第2のプリンタ20に割当てられる
枚数は、結局もともとの70枚からこの40枚を引いた
残りであって、30枚となる。
【0128】このように割当てを行なうと、印字要求発
生後第1のプリンタ18が40枚の印字を終了した時点
で、第2のプリンタ20は20枚の印字を終了する。そ
してユーザが第1のプリンタ18から第2のプリンタ2
0へと移動する間に(図11参照)、第2のプリンタ2
0によって残りの10枚の印字が行なわれる。したがっ
て、第1のプリンタ18で40枚、第2のプリンタ20
で20+10=30枚の印字が行なわれ、合計で70枚
の印字結果を最短時間で得ることが可能となる。
【0129】この実施例では、処理結果をプリンタまで
取りに行くことを仮定した。しかし、処理結果が各プリ
ンタからPCSに送り返されるような場合には、送り返
される処理結果の順番を考慮すれば、同様の処理を行な
うことが可能である。
【0130】図15は、プリンタ制御システム(PC
S)の動作を示すフローチャートである。まずステップ
S201で、印字要求の発生により、印字要求および印
字枚数が、ネットワークケーブル10を介してプリンタ
監視システム12に与えられる。
【0131】続いてステップS202では、プリンタ監
視システム12から、分割内容の返送が行なわれたかど
うかの判断が行なわれる。返送が行なわれて初めて制御
はステップS203に進む。
【0132】ステップS203では、返送されてきた分
割内容を、表示装置に表示する処理が行なわれる。この
表示により、ユーザは、この印字要求に対する処理がど
のプリンタを使用して出力されるか、またどのプリンタ
にどのように分割して出力され、どのような順序で印刷
結果を集めるために各プリンタを巡回すればいいかを知
ることができる。ステップS203の後処理はステップ
S204に進む。
【0133】ステップS204では、1頁分の印字デー
タをメモリに展開する処理が行なわれ、続くステップS
205で、展開されたデータをネットワークケーブル1
0を通じてプリンタ監視システム10に出力する処理が
行なわれる。そしてステップS206では、出力終了後
1頁分の出力信号を出力する処理が行なわれる。
【0134】ステップS207では、必要な印字枚数分
の出力処理が終了したかどうかについての判断が行なわ
れる。終了していればこの印字要求についての処理は終
了し、未だ終了していなければ処理は再びステップS2
04に戻り、ステップS204〜ステップS207の処
理を繰り返し行なう。
【0135】以下、本発明の分散処理制御装置の第2の
実施例に係るプリンタ監視システムについて説明する。
実施例についての説明の前に、このシステムがどのよう
なことを目的としているかについて簡単に説明する。
【0136】第1の実施例において説明したような分散
処理システムおいて、プリンタ使用頻度が非常に高いと
きを考える。このような場合、印字処理を何台かのプリ
ンタを用いて分割して行なうと、他の印字要求が直ちに
は受付けられなくなり、待ち状態が発生する可能性が高
くなる。PCSで行なわれる業務としては、応答性が要
求されるものもあるために、このような待ち状態の発生
が高い確率となることは好ましくない。この第2の実施
例の分散処理制御装置は、そのような問題に対処するた
めに、印字要求に対する最大待ち時間を少なくすること
を可能とするためのものである。
【0137】この第2の実施例の分散処理制御装置は、
上述の問題を解決するために、分割する際の、使用され
るプリンタの台数について、各プリンタの稼動状況を監
視し、その監視結果に応じて、印刷を分割する際の分割
可能なプリンタの台数の上限を動的に変更する。
【0138】図16を参照して、時刻t1で第1のPC
Sからの印字要求が発生し、第1、第2、第3の3つの
プリンタで分割印字が開始された場合を考える。この第
1のPCSが要求した印字が終了するのは、時刻t2で
あるものとする。各プリンタでの印字枚数の分割を全く
同一にすることは多くの場合できないために、図16に
示されるように、第1のプリンタが終了してすべての印
字処理が終了するより前に、第2のプリンタおよび第3
のプリンタに割当てられた印字処理を先に終了すること
があり得る。ところがこの場合、第1のプリンタでの印
字処理が終了するまでは第2、第3のプリンタは開放さ
れないために、結局すべてのプリンタが開放されるの
は、最も遅い第1のプリンタの印字処理が終了したと
き、すなわち時刻t2となる。
【0139】ここで、図16の丸印で示されるように、
第2のPCSにおいて、時刻t1〜t2の間で印字要求
が発生したものとする。この時刻ではすべてのプリンタ
が第1のPCSによって使用されているために、印字要
求の待ち状態が発生する。結果として、この第2のPC
Sの印字要求は、すべてのプリンタの印字処理が終了し
た時刻、すなわち時刻t2までまたされる。この場合、
第2、第3のプリンタについては、第1のPCSからの
印字要求に従って割当てられた印字枚数を処理した後、
第2のPCSからの印字要求を処理するまでの間、割当
てられる印字処理がなく、この間遊休状態となってしま
う。このような遊休状態が発生すれば、システム資源の
有効な利用を図ることができない。
【0140】これに対したとえば、図17に示されるよ
うに、第3のプリンタの印字処理が終了した時点で第2
のPCSの印字要求を直ちに処理させるようにすれば、
第3のプリンタの遊休時間はなくなるものの、第2のP
CSからの印字要求が第3のプリンタのみによって処理
されるために、最終的に印字が終了するのが時刻t4
と、図16に示される例の場合のように、第2のPCS
からの印字要求を3つのプリンタで分割して印字する場
合と比べ、最終的に得られる時刻がはるかに遅くなって
しまうということも考えられる。
【0141】プリンタの使用頻度が高い場合には、上述
のような図16、図17を参照して示されたような問題
が発生する可能性がある。以下で説明する第2の実施例
の動作処理制御装置は、上述のような問題点を解消し
て、分散処理をより効率よく行なうことを可能にするも
のである。
【0142】この第2の実施例の分散処理制御装置は、
簡単に言えば、プリンタの使用頻度が高い場合、プリン
タの使用頻度に応じて印字処理を分割するプリンタの台
数を制限する。そして、できるだけ印字要求に対する対
応を即時に行なうことができるプリンタを確保するよう
にすることで、待ち状態の発生を抑え、同時にシステム
資源の有効利用を図っている。そのために、この第2の
実施例のプリンタ監視システムでは、各プリンタの使用
状況を監視して、監視結果に応じて分割テーブルの内容
を自動的に変換することが必要となる。
【0143】図18を参照して、本発明に係る分散処理
制御装置の第2の実施例であるプリンタ監視システム1
16が、図2に示されるプリンタ監視システム12と異
なるのは、データ伝送テーブル管理装置44を含まず、
かつ、印字内容分割装置38、分割テーブル管理装置4
0に代えて、上述したような機能を実現するための印字
内容分活装置120と、分割テーブル管理装置122と
を含むことである。図18に示されるように、印字内容
分割装置120から分割テーブル管理装置122に対し
ては、プリンタの使用状況(空き状態)を示す信号が与
えられる。分割テーブル管理装置122は、この待ち状
態信号を監視することにより、必要であれば分割テーブ
ルの内容を自動的に変更する。
【0144】図18において、図2に示される装置の各
部品と同一の部品には同一の参照符号および名称が与え
られている。それらの機能も同一である。したがって、
ここではそれらについての詳しい説明は繰り返さない。
【0145】図19を参照して、印字内容分割装置12
0は、接続制御装置36から与えられる印字枚数情報
と、処理テーブル管理装置42から与えられるプリンタ
名とに基づいて、分割内容を計算するための分割内容計
算装置126を含む。接続制御装置36から印字内容分
割装置120に与えられる印字枚数情報98は、分割テ
ーブル管理装置122と分割内容計算装置126に与え
られる。接続制御装置36からの、各プリンタの待ち状
態信号は、分割テーブル管理装置122に与えられる。
【0146】分割テーブル管理装置122は、接続制御
装置36から与えられる印字枚数情報98に応答し、分
割テーブルを参照して、印字要求を発したPCSから、
利用可能なプリンタの最大距離を取出して距離テーブル
管理装置42に与える。分割テーブル管理装置122は
また、接続制御装置36から印字内容分割装置120を
経由して与えられる待ち状態信号によって各プリンタの
動作状況を監視することにより、分割テーブルの内容を
適宜書換える。
【0147】距離テーブル管理装置42には、接続制御
装置36からPCS名が、分割テーブル管理装置122
から、このPCSから使用可能なプリンタの最大距離が
与えられる。距離テーブル管理装置42は、これら情報
に従って、PCSからの距離が与えられた距離よりも小
さなプリンタ名を検索し、分割内容計算装置126に与
える。分割内容計算装置126は、接続制御装置36か
らの印字枚数情報と、距離テーブル管理装置42から与
えられるプリンタ名とに基づいて印字内容をどのように
分割すればよいかを計算して接続制御装置36に与え
る。
【0148】図20を参照して、分割テーブル管理装置
122は、分割テーブル128と、システム使用状況開
始装置130と、規則書込要求制御装置132と、規則
読込制御装置134とを含む。
【0149】分割テーブル128には、前述した表1の
ような分割テーブルが予め格納されている。システム使
用状況監視装置130には、印字内容分割装置120か
ら、各プリンタの待ち状態信号が与えられる。システム
使用状況監視装置130は、この待ち状態信号に基づい
て、分割テーブル128に格納されている各規則の印字
内容(枚数)についてどのように変更すべきかを示す印
字枚数情報と、どのような距離にあるプリンタを用いて
印字内容を分割するかを表わす条件である制御情報をど
のように変更するかを示す制御方法情報とを生成し、規
則書込要求制御装置132に与える。規則書込要求制御
装置132は、システム使用状況監視装置130から与
えられる情報を分割テーブル128に書込む。この書込
は、システム使用状況監視装置130から規則書込要求
が発生したことを検知したときに、ライト信号を分割テ
ーブル128に与えることにより行なわれる。
【0150】ところで、分割テーブル128の内容の読
出は次のようにして行なわれる。印字内容分割装置12
0は、印字すべき枚数を示す情報を規則読込制御装置1
34に与える。規則読込制御装置134は、この情報を
分割テーブル128に与え、同時にリード信号を与え
る。分割テーブル128からは、このリード信号および
印字枚数情報に応答し、該当する制御方法情報が読出さ
れ、規則読込制御装置134からは、このルールに従っ
て定められた距離情報(印字要求を発したPCSから、
利用すべきプリンタまでの最大距離)が印字内容分割装
置120に与えられる。
【0151】図21を参照して、システム使用状況監視
装置130は、基本クロックを発生するためのクロック
発生回路138と、印刷要求を発したPCSがプリンタ
が空き状態でないために待たされている状態であること
を示す待ち状態信号とを受取り、クロック発生回路13
8から与えられる基本クロックに応答してカウントする
ための待ち時間カウント装置136と、待ち時間発生回
路138の出力する基本クロック信号を反転するための
インバータ144と、インバータ144の出力する反転
クロック信号を分周して、分周クロック信号を出力する
ための分周クロック146と、分周クロック信号に応答
して、待ち時間カウント装置136の出力する待ち時間
の加算値を保持してカウント数として出力するためのフ
リップフロップ140と、フリップフロップ140の出
力するカウント数を、印字枚数情報、制御方法情報に変
換して出力するためのカウンタ値/制御情報変換装置1
42とを含む。
【0152】待ち時間カウント装置136は、待ち状態
信号が入力端子に、基本クロックがクロック端子に、分
周クロックがリセット端子にそれぞれ与えられる加算回
路148を含む。
【0153】待ち状態信号が“1”である場合、加算回
路148は基本クロックのタイミングでサンプリングし
て加算する。この加算値はフリップフロップ140に与
えられ、フリップフロップ140は分周クロックに応答
してこの加算値を保持し、カウント数としてカウンタ値
/制御情報変換装置142に与える。このカウント数に
基づき、カウンタ値/制御情報変換装置142が、次の
表6に示されるような変換規則に基づき、制御情報に変
換して印字枚数情報と制御方法情報とを出力する。
【0154】
【表6】
【0155】タイマ146は、基本クロックを分周する
ことにより、所定のサイクルを1サイクルとして加算回
路148をリセットする。また、このタイマ146の出
力する分周クロックによってフリップフロップ140に
入力される加算回路148のリセット前の加算値を保持
する。
【0156】図22は、システム使用状況監視装置13
0の動作を示すタイミングチャートである。図22を参
照して、まず、時刻t0にタイマ146が出力する分周
クロックがハイレベルに立上がる。これに応答して、加
算回路148がリセットされ、フリップフロップ140
はこのときの加算回路148の加算値を保持し、カウン
ト数として出力する。
【0157】待ち状態信号が図22(c)にしめされる
ように時刻t1〜t2の間でローレベルからハイレベル
に、時刻t3〜t4の間でハイレベルからローレベル
に、時刻t5〜t6の間でローレベルからハイレベルに
それぞれ変化したものとする。すなわち、今問題となっ
ているPCSは当初待ち状態ではないが、途中で一旦待
ち状態となり、再び待ち状態が解除された後、さらにも
う一度待ち状態となっているものとする。
【0158】図21に示されるように加算回路148
は、入力される待ち状態信号が、基本クロック信号の立
上がりタイミングでハイレベルのときに、計算値を1イ
ンクリメントする。したがって、図22(a)に示され
るように、時刻t0〜t2では加算値は0である。時刻
t2、t3でそれぞれ加算値は1ずつインクリメントさ
れる。そして、時刻t6でも1インクリメントされた
後、時刻t7で分周クロックにより加算値がリセットさ
れる。またこのときのカウンタ値が以後フリップフロッ
プ140に保持されてカウンタ数として出力される。
【0159】したがって、加算値は時刻t2で1、時刻
t3〜t6で2、時刻t6〜t7では3、時刻t7では
リセットされて0となる。図22に示される例の場合に
は時刻t8では待ち状態信号が再びハイレベルとなって
いるために、時刻t8で加算値がまた1インクリメント
されている。
【0160】なお、図22に示される例では、基本クロ
ック信号は1/6の分周比で分周され、分周クロックと
なっている。
【0161】前述のように、カウンタ値/制御情報変換
装置142は、フリップフロップ140の出力するカウ
ンタ数に応答して、前述の表6に示される書換規則に基
づいて分割テーブルの内容を書換える。
【0162】表6に示される書換規則は、カウンタ値が
0である場合には、分割テーブルの内容を初期状態(表
1の内容)に戻すことを示す。
【0163】カウンタ値が1のときは、表1に示される
分割テーブルの内容において、すべての印字枚数の場合
につき、分割プリンタ台数を初期状態の20%引きとす
ることを表わしている。つまり、使用されるプリンタ台
数が、初期状態のときの4/5の台数となる。
【0164】たとえば、初期状態が表1に示される分割
テーブルであるものとする。 (1) 印字枚数が10枚未満のときには、最も近いプ
リンタですべての枚数が印字される。
【0165】(2) 印字枚数が10枚ないし29枚の
ときには、使用プリンタ数の最大値を3×4/5=2.
5台とする。小数点以下を切捨てることとし、この結果
最大プリンタ台数は2台となる。
【0166】(3) 印字枚数が30枚〜99枚のとき
には、使用プリンタ台数の最大値は5×4/5=4台と
なる。
【0167】(4) 印字枚数が100枚〜499枚の
ときには、使用プリンタ台数の最大値は10×4/5=
8台となる。
【0168】(5) 印字枚数が500枚〜1999枚
のときには、使用プリンタ台数の最大を20×4/5=
16台とする。
【0169】(6) 印字枚数が2000万以上のとき
には、使用プリンタ台数の最大は30×4/5=24台
となる。
【0170】上述の変更例の場合には、分割するプリン
タ台数の最大数のみが変更され、距離情報は変更されて
いない。しかし、本発明はこのような変更のみに限定さ
れるわけではなく、距離情報についても変更することが
可能である。
【0171】同様に、表6に示されるように、カウント
数が2のときには、分割プリンタ台数は初期状態から4
0%引きの値に、カウント数が3のときには分割プリン
タ台数が初期状態から60%引きの値に、カウント数が
4以上のときには分割プリンタ台数は初期状態から80
%引きとなるように分割テーブルが書換えられる。
【0172】このようにすることにより、次のような効
果が生ずる。プリンタの使用頻度が高い場合、PCSが
印字要求を発しても、使用できるプリンタがないために
待ち状態となることが多くなる。この場合には待ち状態
のカウンタ数が多くなる。待ち状態が多くなれば、1つ
の印字要求を処理する際に分割して使用するプリンタの
台数の最大値は小さくなる。この小さくなる度合は、待
ち状態となる頻度が多くなればなるほど大きくなる。こ
のようにすることにより、待ち状態の発生が多くなる
と、分割使用されるプリンタ台数か減り、その分使用可
能となるプリンタの台数が増加する。待ち状態となった
PCSでは、この空き状態となったプリンタを使用して
印字処理を行なえばよい。これにより、待ち状態となっ
てその結果を得るまでに長い時間がかかる印字要求が発
生するおそれは少なくなる。
【0173】たとえば図23を参照して、第1のPCS
が時刻t1で印字要求を発生した場合、テーブル書換え
を行なわない場合には、前述のように3つのプリンタの
すべてがこの印字要求を処理するために使用されてい
た。しかし、本発明に係るプリンタ監視システムのよう
に分割テーブルを書換えれば、第1のPCSからの印字
要求は、第1および第2のプリンタによってで示され
るように分割して印字される。このとき第3のプリンタ
は空き状態となっている。したがって第2のPCSで時
刻t5で印字要求が発生した場合には、第3のプリンタ
で直ちにこの印字を開始することができる。その結果、
仮に第2のPCSからの印字要求を処理するために、図
23においてで示される時間がかかったとしても、時
刻t7には、第2のPCSからの印字要求を処理し終る
ことができる。これを図16、図17に示されるような
制御の方法と比較すれば、プリンタの有効利用をより図
ることができ、しかも印字処理の終了の時間がより早く
なるという効果が生ずることが明らかである。また、プ
リンタの使用頻度が低い場合には自動的に分割テーブル
が初期状態に書換えられることとなり、第1のPCSか
らの印字要求は、図16に示されるものと同様に3つの
プリンタによって処理されることになる。この場合に
は、第2のPCSからの印字要求が発生して待ち状態と
なる確率は低く、システム資源の有効な利用を図ること
ができ、しかも第1のPCSの印字要求は早期に処理す
ることができる。
【0174】図24は、カウンタ値/制御情報変換装置
142(図21参照)の動作を説明するためのフローチ
ャートである。図24を参照して、まずステップS30
1において、表6に示されるような変換規則表を参照す
ることにより、入力されているカウンタ値に対する変更
情報を読出す処理が行なわれる。
【0175】続いてステップS302で、ステップ30
1で得られた変更情報に基づき、分割テーブルの印字枚
数情報と、制御方法情報とをどのように変更するかを定
め、これらの情報を規則書込要求制御装置132に対し
て行なう。この場合、分割テーブルに含まれている分割
のための規則のすべての印字枚数についての項目につ
き、このような書換を行なう。
【0176】図24に示されるような処理をカウンタ値
/制御情報変換装置142で行なうことにより、図20
に示されるような分割テーブル128の内容を、印字要
求の発生状況に応じ、かつ待ち状態の発生に応じて、シ
ステムの資源を最大限有効に利用し、しかも印字結果を
最短時間で得るように変更することができる。
【0177】
【発明の効果】以上ように請求項1に記載の分散処理制
御装置によれば、処理要求手段のサービス提供要求が発
生すると、その処理要求手段から所定の距離内にあるサ
ービス提供手段が、距離記憶手段を参照することによっ
て抽出され、サービス提供要求がこれらのサービス提供
装置に振分けられる。そのために、このような距離を考
慮せずにサービス提供要求をサービス提供装置に与えた
場合と比較して、サービス提供結果を得るためにこれら
サービス提供手段を巡回するために必要となる時間が減
少する。またサービス提供要求が所定の条件に従って分
割されて各サービス提供要求装置で実行されるために、
1つのサービス提供手段のみを用いて処理した場合と比
較して処理時間が短くて済む。
【0178】その結果、分散処理システムのシステム資
源をより有効に活用できるとともに、サービス提供結果
をより短い時間で得ることができる分散処理制御装置を
提供することができる。
【0179】請求項2に記載の分散処理制御装置におい
ては、距離記憶手段の記憶内容を更新することができ
る。そのために、分散処理システム内のサービス提供手
段や処理要求手段の配置に変更があっても、システム資
源の有効利用と、最短の時間でサービス結果を得ること
が可能となる。
【0180】請求項3に記載の分散処理制御装置では、
分割テーブル記憶手段に記憶された分割規則に基づき、
サービス提供要求が所定の条件を満足した場合に、距離
記憶手段の記憶に依存して、このサービス提供要求が分
割され、サービス提供手段に伝送される。したがって、
サービス提供要求がどのような条件を満足するかに従っ
て、分割方法を変えることにより、システム資源を有効
に利用でき、しかも処理結果を最短時間で得ることがで
きる。
【0181】請求項4に記載の分散処理制御装置ではさ
らに、分割テーブルに記憶されている分割規則の内容を
変更することができる。したがって、分散処理システム
の構成に変化が生じても、システム資源を有効に利用す
ることと、サービスを最短時間で提供することとが可能
となる。
【0182】請求項5に記載の分散処理制御装置では、
分割テーブルの内容は、操作者の手入力によって変更で
きる。したがって、システム管理者などによる、システ
ム資源の有効利用とサービスの早期提供のためのシステ
ム変更を行なうことができる。
【0183】請求項6に記載の分散処理制御装置では、
請求項4に記載の分散処理制御装置において、処理要求
手段に対するサービスの提供状況に基づき、分割テーブ
ル変更規則が自動的に変更される。そのために、サービ
スの提供状況に応じ、システム資源を有効に利用すると
ともに、サービスの提供も迅速に行なうことができるよ
うに、分散処理制御装置の動作を適応化させることがで
きる。
【0184】請求項7に記載の分散処理制御装置におい
ては、サービス提供要求を発した操作者がいずれのグル
ープに属するかに従い、処理要求の分割方法を異ならせ
ることができる。したがって、グループごとに、最適と
思われる処理要求の分割を行なえ、各操作者グループご
とに、それぞれ所望の処理分割を行なうようにすること
ができる。
【0185】請求項8に記載の分散処理制御装置では、
サービス提供手段に対するサービス提供の分割・振分け
において、各サービス提供手段に対するデータ転送の所
要時間まで考慮して分割・振分けが行なわれる。データ
転送の所要時間を考慮しない場合と比べ、システム資源
をより有効に活用でき、サービス提供に要する時間も短
縮化される。
【0186】請求項9に記載の分散処理制御装置では、
各サービス提供手段に対する処理要求の分割・振分けに
おいて、操作者がサービス提供結果を得るために、各サ
ービス提供手段間を移動するのに必要とされる所要時間
まで考慮して、分割・伝送が行なわれる。操作者が巡回
中にも、利用可能な資源を有効に利用してサービス提供
を行なうことができるために、システム資源をより有効
に利用することができるとともに、処理時間も短縮化で
きる。
【0187】請求項10に記載の分散処理制御装置で
は、各サービス提供要求の分割は、操作者が各サービス
提供手段を巡回するときに、各サービス提供手段におけ
る処理がちょうど終了するように選ばれる。そのため
に、システム資源の有効利用を最大限に行なえるととも
に、処理時間も最小とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプリンタ監視システム
を含む計算処理システムのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例のプリンタ監視システム
のブロック図である。
【図3】接続制御装置のブロック図である。
【図4】印字情報切換回路のブロック図である。
【図5】印字データ切換回路のブロック図である。
【図6】印字内容分割装置のブロック図である。
【図7】分割テーブル管理装置のブロック図である。
【図8】距離テーブル管理装置のブロック図である。
【図9】プリンタ制御システム動作制御装置のブロック
図である。
【図10】プリンタ動作制御装置のブロック図である。
【図11】操作者の移動経路を示す模式図である。
【図12】印字データ切換回路の動作を示すタイミング
チャートである。
【図13】ネットワークケーブルの時分割利用の状況を
示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の第1の実施例のプリンタ監視システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図15】プリンタ制御システムの動作を示すフローチ
ャートである。
【図16】印字内容を分割する際の分散処理システムの
動作を示すタイミングチャートである。
【図17】 印字内容を分割する際の、分散処理システ
ムの動作を示すタイミングチャートである。
【図18】本発明の第2の実施例に係るプリンタ監視シ
ステムのブロック図である。
【図19】印字内容分割装置のブロック図である。
【図20】分割テーブル管理装置のブロック図である。
【図21】システム使用状況監視装置のブロック図であ
る。
【図22】システム使用状況監視装置の動作を示すため
のタイミングチャートである。
【図23】本発明の第2の実施例に係る分散処理システ
ムの動作を示すためのタイミングチャートである。
【図24】カウンタ値/制御情報変換装置の動作を示す
フローチャートである。
【図25】従来の分散処理システムのブロック図であ
る。
【図26】従来の分散処理システムにおける、印字処理
を示すフローチャートである。
【図27】従来の分散処理システムにおける、印字制御
の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ネットワークケーブル 12 プリンタ監視システム 14、16 プリンタ制御システム 18、20、22 プリンタ 26、28 PCS動作制御装置 30、32、34 プリンタ動作制御装置 36 接続制御装置 38 印字内容分割装置 40 分割テーブル管理装置 42 距離テーブル管理装置 44 データ伝送テーブル管理装置 116 プリンタ監視システム 120 印字内容分割装置 122 分割テーブル管理装置 124 距離テーブル管理装置 130 システム使用状況監視装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信手段と、前記通信手段に接続され、
    同種の所定の処理を行なうための複数のサービス提供手
    段と、前記通信手段に接続され、各々各前記サービス提
    供手段に対するサービス提供要求を相互に独立に発生さ
    せるための複数の処理要求手段とを含む分散処理システ
    ムにおいて、前記処理要求手段からのサービス提供要求
    を、前記複数台のサービス提供手段に振分けるための分
    散処理制御装置であって、 各前記サービス提供手段による前記所定の処理の実行の
    所要時間は、与えられるサービス提供要求によって変化
    し、かつ前記所定の処理は分割して実行することが可能
    であり、 前記分散処理制御装置は、 予め各前記処理要求手段と、各前記サービス提供手段と
    の間の距離を記憶するための距離記憶手段と、 前記通信手段に接続され、前記処理要求手段のいずれか
    において、サービス提供要求が発生したことを検知する
    ための要求発生検知手段と、 前記通信手段に接続され、前記要求発生検知手段の検知
    したサービス提供要求の内容と、前記距離記憶手段の記
    憶内容とに基づき、前記サービス提供要求を所定の条件
    に従って分割し、1以上の前記サービス提供手段に前記
    通信手段を介して振分けるための振分け手段とを含む、
    分散処理制御装置。
  2. 【請求項2】 さらに、操作者が前記距離記憶手段の記
    憶内容を更新することを許容するための手操作可能な距
    離記憶更新手段を含む、請求項1に記載の分散処理制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記振分け手段は、 複数個の分割規則を格納する分割テーブルを記憶するた
    めの分割テーブル記憶手段を含み、 各前記分割規則は、サービス提供要求を分割するために
    予め定められた条件と、前記条件を満足するサービス提
    供要求を、前記距離記憶手段の記憶に依存して分割する
    方法とを含み、 前記振分け手段はさらに、 前記要求発生検知手段より発生が検知されたサービス提
    供要求が満足する分割規則を、前記分割テーブルから検
    索して取出すための分割テーブル検索手段と、 前記分割テーブル検索手段によって検索された分割規則
    と前記距離記憶手段の記憶内容とに従って、前記要求発
    生検知手段により発生が検知されたサービス提供要求を
    分割し、1以上の前記サービス提供手段に前記通信手段
    を介して転送するための分割・転送手段を含む、請求項
    1に記載の分散処理制御装置。
  4. 【請求項4】 前記振分け手段はさらに、所定の変更条
    件の発生を検知して、前記分割テーブル記憶手段に記憶
    されている前記分割テーブルの内容を変更するための分
    割テーブル変更手段を含む、請求項3に記載の分散処理
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記分割テーブル変更手段は、 前記分割テーブルの変更要求を発生させるための、手操
    作可能な分割テーブル変更要求発生手段と、 前記分割テーブルの変更要求に応答し、操作者の入力に
    よって前記分割テーブルの内容を変更することを許容す
    るための手操作可能な入力手段とを含む、請求項4に記
    載の分散処理制御装置。
  6. 【請求項6】 前記分割テーブル変更手段は、 各前記サービス提供手段によるサービス提供状況を監視
    するためのサービス提供状況監視手段と、 前記サービス提供状況監視手段の監視結果に応答して、
    所定の分割テーブル変更規則に従って前記分割テーブル
    の内容を自動的に変更するための分割テーブル自動変更
    手段とを含む、請求項4に記載の分散処理制御装置。
  7. 【請求項7】 前記分割テーブルは、所定の操作者のグ
    ループごとに予め準備された、複数個の操作者グループ
    別分割テーブルを含み、 前記振分け手段はさらに、前記要求発生検知手段により
    発生が検知されたサービス提供要求を発した操作者が属
    するグループを判別するための操作者グループ判別手段
    を含み、 前記分割テーブル検索手段は、前記要求発生検知手段よ
    り発生が検知されたサービス提供要求が満足する分割規
    則を、前記操作者グループ判別手段の判別結果に従って
    選択した前記操作者グループ別分割テーブルから検索し
    て取出すための、操作者グループ別分割テーブル検索手
    段を含む、請求項3に記載の分散処理制御装置。
  8. 【請求項8】 さらに、各前記サービス提供手段と各前
    記処理要求手段との間の、前記通信手段を介して行なわ
    れるデータ転送の基準所要時間を記憶するためのデータ
    転送所要時間記憶手段を含み、 前記振分け手段は、前記要求発生検知手段の検知したサ
    ービス提供要求の内容と、前記距離記憶手段の記憶内容
    と、前記データ転送所要時間記憶手段の記憶内容とに基
    づき、前記サービス提供要求を所定の条件に従って分割
    し、1以上の前記サービス提供手段に振分けるための手
    段を含む、請求項1に記載の分散処理制御装置。
  9. 【請求項9】 各前記要求発生手段から、前記振分け手
    段によって選択された各前記サービス提供手段を巡回す
    るための巡回順序を決定するための巡回順序決定手段
    と、 各前記サービス提供手段間を移動するのに必要とされる
    移動所要時間を予め記憶するための移動時間記憶手段
    と、 前記巡回順序決定手段により決定された巡回順序と、各
    前記サービス提供手段を移動するための移動所要時間と
    に基づき、前記決定された巡回順序中、先行して操作者
    が巡回するサービス提供手段の処理の実行に要する所要
    時間が、後続して操作者が巡回するサービス提供手段の
    処理の実行に要する所要時間よりも短くなるように、前
    記振分け手段による処理の振分け結果を修正するための
    修正手段とをさらに含む、請求項1に記載の分散処理制
    御装置。
  10. 【請求項10】 前記修正手段は、操作者が前記巡回順
    序に従って各前記サービス提供手段を巡回すると予想さ
    れる時刻に、各前記サービス提供手段による処理の実行
    が終了するように、前記振分け手段による処理の振分け
    結果を修正するための手段を含む、請求項9に記載の分
    散処理制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11119945A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Ricoh Co Ltd ジョブ管理方式
JP2013235446A (ja) * 2012-05-09 2013-11-21 Konica Minolta Inc 印刷ジョブ分割装置および分散印刷システム

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