JPH11120149A - 分散型データ処理システム - Google Patents

分散型データ処理システム

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JPH11120149A
JPH11120149A JP9283246A JP28324697A JPH11120149A JP H11120149 A JPH11120149 A JP H11120149A JP 9283246 A JP9283246 A JP 9283246A JP 28324697 A JP28324697 A JP 28324697A JP H11120149 A JPH11120149 A JP H11120149A
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JP
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data
data conversion
processing
conversion
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JP9283246A
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English (en)
Inventor
Satoru Yokota
悟 横田
Yoshiharu Matsubara
義治 松原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上のデータ処理装置の処理負
荷、処理能力等を考慮し、処理装置に対する最適な処理
配分を実行し、効率化を図った分散型データ処理システ
ムを提供する。 【解決手段】 データ処理を実行するネットワーク上の
データ処理装置の処理可能プログラム情報、受付可能ジ
ョブを登録したデータ処理登録表をデータ配分を行うサ
ーバが記憶保持し、これらの情報に基づいてクライアン
ト装置からの処理を割り当てるように構成した。さら
に、データ処理を実行している装置からの処理状況通知
をサーバが受領し、通知情報に基づいてデータ処理の割
り当て先を決定する。また、すでに割り当て済みのデー
タ処理についても割り当て先変更を可能とし、処理時間
の短縮が可能な処理装置を選択してデータ処理を実行す
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分散型データ処理シ
ステムに係り、ネットワーク上に接続された複数のデー
タ処理装置を効率的に運用し、システム全体として、デ
ータ処理を迅速に実行する装置に関する。特にデータ変
換処理を実行するための複数の装置が接続されたネット
ワークシステムにおいて、それぞれの処理装置の変換可
能ジョブおよび処理状況に基づいて各ジョブの割り当て
先を決定し、データ変換処理を実行させることによりデ
ータ処理の効率化を図った分散型データ処理システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のネットワーク型のデータ処理装置
は、各種のデータ処理要求を行うクライアント装置、ク
ライアント装置からの処理要求を受領し、データ処理を
実行する複数のデータ処理装置、さらに、クライアント
装置からの処理要求を統括管理する制御装置等がネット
ワークに接続された構成を有し、各データ処理装置にお
いて所定のデータ処理を実行させる構成としたものが一
般的である。
【0003】パーソナルコンピュータやワークステーシ
ョンといったクライアント装置から出力される各種のデ
ータ処理要求、たとえばデータ変換要求、演算要求、画
像処理要求、あるいは印刷要求等は、ネットワークを介
して所定の制御装置が受領し、受領した制御装置が要求
されたデータ処理の態様に応じてデータ処理装置にデー
タ転送を実行する。
【0004】しかしながら、このような制御装置を用い
たデータ処理システムは、制御装置から処理依頼を割り
当てるデータ処理装置が一義的に規定されているのが一
般的であり、その規定に従ってクライアントからのデー
タ処理要求を実行するデータ処理装置を決定し、その決
定されたデータ処理装置に対して処理対象データの転送
が行われる。
【0005】ネットワークに複数のデータ処理装置を接
続した構成を有する分散型データ処理システムにおい
て、各種のデータ変換を実行させようとした場合を想定
してみる。データ変換処理には、単一のプログラムで実
行可能な処理や、複数の異なるプログラムを決められた
順に実行する必要のある処理等さまざまな処理形態があ
る。複数のクライアントから同時多発的にこのような各
種のデータ変換要求が発せられた場合、ネットワーク上
の決められた資源を利用し、いかに効率的にこれらの処
理を実行するかが大きな課題となる。
【0006】ネットワーク上に接続された複数のデータ
処理装置の各々が実行可能なプログラムはまちまちであ
り、クライアント装置からのデータ処理要求が例えば複
数プログラムの組み合わせによって構成されるような処
理の場合は、複数のデータ処理装置を時系列的に組み合
わせ、各装置間のデータ転送を併せて実行することが必
要となる場合もある。このような複雑な環境のもとでの
データ処理を効率的に分散型処理システムにおいて実行
させる従来技術として、例えば以下のようなものがあ
る。
【0007】特開平5−233509号公報に記載の分
散型データ処理システムは、多種多様なデータを効率良
く処理するために、データ変換の種類に応じてデータ処
理マシンを用意し、サーバーマシンがこれらのデータ処
理マシンに処理を行わせることで各処理マシンの負荷分
散と、処理システム全体の処理能力の向上を目指した構
成を示している。しかし、この公報に開示されたデータ
処理方式は、一台の処理装置で一種類のデータ変換のみ
を実行する環境としているものである。従って、例えば
同様のデータ処理要求が異なるクライアント装置から同
時に出力された場合等には必ずしも効率性が高い環境と
はいえないものである。また、各処理装置のデータ変換
処理の進み具合についての情報がサーバに通知されない
ので、各処理装置の負荷バランスがくずれる可能性があ
る。
【0008】さらに、特開平8−249141号公報に
記載のネットワーク処理装置には、OA機器に対する要
求(ジョブ)を処理する際にそのジョブを最適な能力を
有する他のOA機器に処理を依頼する手段を用意するこ
とで、ネットワークシステム全体の処理能力向上を目指
している。この公報に開示の方式は、複数のOA機器同
士が自分自身に出された要求に対して、他のOA機器に
要求を依頼することで各装置の負荷分散を図る構成であ
るが、全体の処理負荷についての統括的情報に基づく処
理ではなく、ネットワークシステム全体の効率化という
点からすると改善の余地がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の分散型データ
処理システムは、上述のような従来の問題点を解決する
ものであり、ネットワーク上の各データ処理装置の処理
負荷、処理能力等を考慮し、ネットワーク上の処理装置
に対する最適な処理配分を実行し、さらに処理手順に基
づく処理装置の設定等により効率化を図った分散型デー
タ処理システムを提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の分散型データ処理システム
は、サーバにおいてネットワーク上の複数のデータ処理
装置の環境を一元管理するとともに、各データ処理装置
における処理状況の通知を受領し、通知された処理状況
に基づいてデータ処理実行装置の変更を行うことによ
り、さらに効率化を図った分散型データ処理システムを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の分散型データ処理システムは、ネットワー
クに接続された1以上のクライアント装置と、複数のデ
ータ処理装置と、該クライアント装置および複数のデー
タ処理装置間のデータ送信の制御を実行するサーバとを
有する分散型データ処理システムにおいて、サーバは、
クライアント装置からのデータ処理要求を受け付けるデ
ータ処理要求受付手段と、複数のデータ処理装置各々の
データ処理環境を登録したデータ処理登録表を記憶した
記憶手段と、データ処理登録表に登録された情報に基づ
いて、クライアント装置からのデータ処理要求を複数の
データ処理装置に割り当てるデータ処理割り当て手段と
を有し、データ処理割り当て手段によって割り当てられ
たデータ処理をデータ処理装置において実行することを
特徴とする。
【0012】また本発明の分散型データ処理システム
は、複数のデータ処理装置の各々はデータ変換を実行す
るデータ処理装置であり、データ処理登録表には、複数
のデータ処理装置各々が実行可能なデータ変換タイプが
各データ処理装置に対応して登録されており、サーバ
は、該登録されたデータ変換タイプに基づいて、データ
処理割り当て手段においてクライアント装置からのデー
タ処理要求の割り当てを実行することを特徴とする。
【0013】また本発明の分散型データ処理システム
は、データ処理登録表には、複数のデータ処理装置各々
の最大受付ジョブ数が登録され、サーバは、該登録され
た最大受付ジョブ数と現在割り当て済みのジョブ数とに
基づいて、データ処理割り当て手段においてクライアン
ト装置からのデータ処理要求の割り当てを実行すること
を特徴とする。
【0014】また本発明の分散型データ処理システム
は、データ処理登録表には、複数のデータ処理装置各々
の処理速度の相対値が登録され、サーバは、該登録され
た処理速度の相対値に基づいて、データ処理割り当て手
段においてクライアント装置からのデータ処理要求の割
り当てを実行することを特徴とする。
【0015】また本発明の分散型データ処理システム
は、サーバは、クライアント装置からのデータ処理要求
に係るデータ処理の実行手順を解析するデータ処理実行
手順判断手段を有し、サーバは、データ処理実行手順判
断手段において解析されたデータ処理の実行順序に基づ
いて、データ処理割り当て手段においてクライアント装
置からのデータ処理要求の割り当てを実行することを特
徴とする。
【0016】また本発明の分散型データ処理システム
は、サーバは、データ処理実行手順判断手段において解
析されたデータ処理の実行手順と、データ処理登録表に
登録された複数のデータ処理装置各々の実行可能なデー
タ処理タイプとに基づいて、データ処理割り当て手段に
おいてクライアント装置からのデータ処理要求に係るデ
ータ処理を複数の異なるデータ処理装置によって順次実
行するように割り当てを行うことを特徴とする。
【0017】また本発明の分散型データ処理システム
は、データ処理登録表は、複数のデータ処理装置に対す
るデータ処理の割り当てに関し、固定的にデータ処理装
置を割り当てる静的割り当てと、状況に応じてデータ処
理装置を決定して割り当てる動的割り当てとをデータ処
理タイプに対応させて登録したデータ処理制御表を含
み、サーバは、該データ処理制御表に基づいて、データ
処理割り当て手段においてクライアント装置からのデー
タ処理要求の割り当てを実行することを特徴とする。
【0018】また本発明の分散型データ処理システム
は、データ処理登録表は、動的割り当ての際の基準を登
録した手順選択表を含み、サーバは、手順選択表に基づ
いて、データ処理割り当て手段においてクライアント装
置からのデータ処理要求の割り当てを実行することを特
徴とする。
【0019】また本発明の分散型データ処理システム
は、複数のデータ処理装置は、データ処理状況をサーバ
に対して通知するデータ処理過程通知手段を有し、サー
バは、データ処理過程通知手段から通知される各データ
処理装置におけるデータ処理状況に基づいてデータ処理
割り当て手段においてクライアント装置からのデータ処
理要求の割り当てを実行することを特徴とする。
【0020】また本発明の分散型データ処理システム
は、サーバは、データ処理実行手順判断手段において解
析されたデータ処理の実行手順と、データ処理登録表に
登録された複数のデータ処理装置各々の実行可能なデー
タ処理タイプと、データ処理過程通知手段から受領する
各データ処理装置におけるデータ処理状況とに基づい
て、複数のデータ処理装置において実行中のデータ処理
に連続して実行すべきデータ処理を異なる他のデータ処
理装置において実行するように、データ処理割り当て手
段において割り当てることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の分散型データ処
理システムについて、複数のクライアントから要求され
る複数のデータ処理を実行する場合を例とした実施例を
図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、
各データ処理装置においてデータ変換を実行するシステ
ムを例として説明する。
【0022】図1はこの発明の分散型データ処理システ
ムの構成例を示すブロック図である。図1に示すよう
に、本発明の分散型データ処理システムは、クライアン
ト装置100、データ変換サーバ200、データ変換装
置300がネットワークで接続された構成を有する。ク
ライアント装置100、データ変換装置300は、図1
においては各1台のみ示しているが、ネットワークには
これら以外にも複数のクライアント装置100、データ
変換装置300が接続されているものとする。以下、各
装置について説明する。
【0023】クライアント装置100は、各種の処理依
頼をネットワークに出力する。ここではネットワーク上
のデータ変換サーバ200、データ変換装置300によ
るデータ変換の実行を要求する処理依頼をデータ変換サ
ーバ200に対して出力するとして実施例の説明を行
う。
【0024】データ変換サーバ200は、データの変換
をクライアント装置100から受け付け、データ変換を
行い、結果をクライアント装置100へ返すとともに、
クライアント装置100から受領したジョブの管理、お
よびジョブの割り当て、これらに伴う通信の制御等を行
う。以下、データ変換サーバ200の各構成用素の詳細
を説明する。
【0025】通信部200は、クライアント装置10
0、およびデータ変換装置300との通信、データ転送
を行う。通信部210は、データ処理要求受付部21
1、データ変換結果送信部212、データ変換過程通知
受取部213、およびデータ変換依頼部214を有す
る。
【0026】データ処理要求受付部211は、クライア
ント装置100からデータ変換要求を受け付ける。デー
タ変換結果送信部212は、データの変換結果をクライ
アントへ送信する。データ変換過程通知受取部213
は、データ変換装置300からデータ変換の進行状況の
通知を受け、ジョブ制御部220へ伝える。データ変換
依頼部214は、ジョブ制御部220からのデータ変換
の依頼を受け、特定のデータ変換装置へデータの変換を
依頼する。
【0027】データ変換サーバ200は、ジョブ制御部
220を有する。ジョブ制御部220は、クライアント
装置100からのデータ処理要求を受け付け、データ変
換登録表240、および各データ変換装置におけるデー
タ変換の進行具合に基づいて、クライアントからの処理
要求データをデータ変換装置300、あるいは図示しな
い他のデータ変換装置に振り分け、データ変換を実行さ
せ、その結果をクライアント装置100へ返す。以下、
ジョブ制御部220内の各構成要素についての詳細を説
明する。
【0028】ジョブ管理部221は、クライアント装置
100から受け付けたジョブ(データ変換依頼)の管理
を行う。クライアント装置100、あるいは他のネット
ワークに接続された図示しない複数のクライアント装置
から出力されたジョブを受け付け、これらを待ち行列と
して順序づけられたキューへ登録する。また、データ変
換過程通知受取部213からの通知に応じて、ジョブの
状態の更新を行う。さらに、ジョブの状態の変化に応じ
て、データ変換手順判断部222、およびデータ変換割
り当て部223を呼び出し、データ変換をデータ変換装
置300や、データ変換部224に依頼する。
【0029】データ変換手順判断部222は、クライア
ント装置100からの変換要求のあったジョブのデータ
変換前、変換後データ形式からどのようなデータ変換プ
ログラムを組み合わせることで、クライアント装置10
0からの要求を満たすデータ変換処理が可能かについ
て、データ変換登録表240を参照してその処理候補を
作成する。
【0030】データ変換割り当て部223は、データ変
換手順判断部222で作成したデータ変換手順の候補か
ら、データ変換登録表を参照して、処理すべき各データ
変換を、データ変換部224、あるいは他のネットワー
ク上のどのデータ変換装置300他に割り当てて実行さ
せるかを決定する。
【0031】データ変換部224は、ジョブ管理部22
1からの要求に応じて、上記データ変換割り当て部22
3によって割り当てられ、実行を命じられたジョブに関
するデータ変換を行う。
【0032】データスプール230は、クライアント装
置100からのデータを記憶保持する。データ変換が開
始されていない、または終了していない変換過程にある
途中のデータを記憶する。必要に応じて、ジョブ制御部
220によってアクセスされ、変換データとの書き換え
等が実行される。
【0033】データ変換登録表240は、ネットワーク
上の複数のデータ変換装置のどのデータ変換装置がどの
ようなデータ変換が可能か、どれくらいの処理能力を有
しているかという情報が記述してある登録表であり、必
要に応じて、ジョブ制御部200によって参照され、更
新等が行われる。データ変換登録表240については後
段で詳述する。
【0034】データ変換装置300は、データ変換サー
バ200からのジョブ割り当てがなされたジョブについ
てのデータ変換処理を実行する装置であり、データ処理
要求受付部310、データ変換部320、およびデータ
処理過程通知部330を有する。
【0035】データ処理要求受付部310は、データ変
換サーバ200からのデータ変換要求を受け付ける。デ
ータ変換部320は、割り当てられたジョブに関する受
領データのデータ変換を行う。データ処理過程通知部3
30は、データ変換進行具合をデータ変換サーバ200
へ通知する。
【0036】本発明の分散型データ処理システムは、以
上のような構成を有する。なお、図1では、データ変換
サーバ200内にデータ変換機能を持たせたものを示し
てあるが、本発明の分散型データ処理システムは、この
ような構成のものに限らず、データ変換サーバ200中
に変換機能を持たず、サーバはクライアント装置100
から出力されたジョブの受付管理および処理の割り当て
のみを実行するような構成でもよく、この場合、データ
変換等の処理はネットワークに接続された複数のデータ
変換装置のみが実行するように構成することも可能であ
る。
【0037】以下、具体的なデータ変換の例を用いて、
本発明の分散型データ処理システムにおけるデータ変換
処理の実行例を説明する。
【0038】ネットワークに接続されたデータ変換装置
が図2のデータ変換登録表に示すようにA、C、Dの3
台あるとする。図2は、データ変換登録表240に登録
された装置毎のデータ変換表を示している。この表に
は、各データ変換サーバを識別するパラメータ、各デー
タ変換サーバが受付可能なジョブを示す最大受付ジョブ
数、現在受付可能なジョブ数を示す受付可能ジョブ、各
データ変換サーバの処理に関する相対速度、および受付
可能なデータ変換タイプの各項目を有している。データ
タイプは、例えばページ記述言語:ポストスクリプト、
テキストデータ等さまざまなデータ形態である。この図
2に示すデータ変換装置の扱えるデータタイプは、a〜
fの種類のデータタイプであり、それぞれの装置におい
て、変換可能なデータが「変換前データタイプ−>変換
後データタイプ」の形式で示されている。
【0039】本発明の分散型データ処理システムにおい
て、クライアント装置100他のネットワーク上の複数
のクライアント装置から複数のデータ変換処理が要求さ
れ、サーバがこれらの処理を実行するデータ変換装置を
割り当てる場合の動作例について説明する。クライアン
ト装置100からデータ変換サーバ200が受け付けた
ジョブを各データ変換装置に対して割り当てる際の処理
割り当ての判断基準には、例えば以下に示す基準があ
る。
【0040】
【表1】データ変換割り当ての判断基準となる要素は、 ・データ変換を割り当てるデータ変換装置の相対速度 ・データ変換を割り当てるデータ変換装置の最大ジョブ
受け付け数 ・データ変換を割り当てる各データ変換装置のデータ変
換種類 である。
【0041】上記表1に示す基準に基づいて処理の割り
当てがデータ変換サーバ200によって実行される。デ
ータ変換登録表240には、図3に示すデータ変換制御
表が含まれる。データ変換制御表は、クライアント装置
から要求のあったデータ変換タイプに対して割り当てら
れるデータ変換装置が登録されている。さらにデータ変
換の割り当てかたとして「静的」、および「動的」の区
別をつけて記録されている。これは、要求のあったデー
タ変換タイプをデータ変換装置に割り当てる際に1対1
で固定的に割り当て先を決定されるものを「静的」とし
て、複数の割り当て先の候補が存在し、その複数候補の
なかから割り当て先を選択する必要がある場合を「動
的」としている。
【0042】図3におけるデータ変換制御表において、
データ変換の割り当てかたが「動的」の場合に、その割
り当て先を決定する基準設定がなされるのが図4に示す
データ変換手順選択表である。このデータ変換手順選択
表もまた、データ変換登録表240の1つとして登録さ
れたものである。図4に示すように、データ変換手順の
選択として、1.変換手順の多いものを優先、2.変換
手順の少ないものを優先、3.負荷の軽いものを優先、
の3種類の候補があり、これらの中から1つを設定し、
登録する構成となっている。図4では、現在、「1.変
換手順の多いものを優先」が設定されている。
【0043】各候補の意味は、以下の通りである。 1.変換手順の多いものを優先 クライアント装置からの要求に基づくデータ変換タイプ
が、例えばa−>cであった場合、このデータ変換を実
行するデータ変換装置候補は、図2を参照すると、
(1)データ変換装置Cによる、(a−>b),(b−
>c)、および、(2)データ変換装置Dによる(a−
>c)の2通りが考えられる。この場合の変換手順は、
(1)が2、(2)が1であるので、この基準によれ
ば、(1)の処理が選択される。
【0044】2.変換手順の少ないものを優先 上述の「1.変換手順の多いものを選択」の逆パターン
であり、上述の(a−>c)の例では、(2)のデータ
変換装置Dによる(a−>c)の処理が選択されること
になる。
【0045】3.負荷の軽いものを優先 これは、現在の各データ変換装置の負荷を考慮し、複数
の処理候補がある場合、その複数の候補の中から負荷の
最も軽いデータ変換装置を選択するものである。
【0046】データ変換サーバ200は、複数のクライ
アント装置からの受け付けジョブを登録するデータ処理
キューを有する。データ処理キユーの登録内容を図5お
よび図6に示す。
【0047】図5に示すようにデータ処理キューには、
変換前と変換後のデータ形式を示す「データ形式」、ジ
ョブを識別する「ジョブID」、各ジョブの処理状況を
示す「状態」、ジョブの割り当て先を示す「割り当て
先」、その割り当て先において実行されているデータ変
換形式を示す「データ変換形式」、その現在実行されて
いるデータ変換の次に必要となるデータ変換形式を示す
「残りのデータ変換」の各項目を有している。図5は、
現在(a−>c),(d−>e),(b−>c)の3つ
のジョブがあり、それぞれが装置A,C,Dにおいて処
理中(processing)であることを示してい
る。
【0048】図6は、図5の状態から所定時間経過後の
データ処理キューの登録状況を示すものである。図5中
のジョブd−>eはすでに終了(terminate
d)している。他のジョブはまだ処理中(proces
sing)であり、新たに(e−>f)(ジョブ4)の
データ変換処理が加わっている。またジョブ1の処理
は、図5の割り当て先Aでの(a−>b)から、図6で
は割り当て先Cでの(b−>c)に変更され、データ変
換処理が進行している事が分かる。
【0049】以下、図4に示すような設定がなされてい
る場合、すなわち、データ変換処理を行うデータ変換装
置のデータ変換処理の組み合わせが複数候補検索された
場合には、変換手順の多いものを優先して選択するとの
設定があるとして各種のデータ変換処理を実行する場合
の例について説明する。また、各データ変換装置からデ
ータ変換サーバに対するデータ変換処理経過の通知タイ
ミングは、一つのデータ変換の組み(例えばa−>b)
が終了した時点とし、この通知により、データ変換サー
バにおいて、各種の状況データ、例えば、データ処理キ
ューの更新等が実行される構成であるとして、以下、デ
ータ変換サーバ200を中心とした処理の流れを説明す
る。
【0050】構成としてはネットワーク上に、装置B,
E(クライアント装置100に対応)、装置A(データ
変換サーバ200に対応)、装置C,D(データ変換装
置300に対応)が接続されているものとする。
【0051】データ変換依頼として、(a−>c),
(d−>e),(b−>c)の3つの変換処理を装置
B,Eから受けた場合のデータ変換サーバの処理につい
て述べる。
【0052】(1)a−>c まず、ジョブ管理部221がデータをデータスプール2
30に蓄えるとともに、データ処理キュー(図5)にジ
ョブの状態を「処理待ち」として登録し、ジョブIDを
割り当てる。また、ジョブ管理部221は、このジョブ
のデータ変換手順をデータ変換手順判断部222より取
得する。さらにデータ変換登録表240(図2)を参照
することで、(a−>c)の変換には、(a−>b),
(b−>c)と、(a−>c)の組み合せがあるという
情報を得る。
【0053】次にこの組み合せと、データ変換登録表2
40(図2〜図4)に基づいて、データ変換割り当て部
223がデータ変換割り当て先を決定する。データ変換
登録表240のデータ変換手順選択表(図4)におい
て、候補となるデータ変換手順が複数存在した場合は、
変換手順の多いものを優先するとの設定があるので、
(a−>b),(b−>c)の変換手順が選択される。
【0054】(a−>b),(b−>c)の変換手順が
決定されると、まず、(a−>b)のデータ変換の依頼
先を決定するため、データ変換登録表240を参照す
る。データ変換制御表(図3)より、(a−>b)のデ
ータ変換は「静的」であり、割り当て先は固定であると
の情報を獲得し、この(a−>b)のデータ変換処理
は、図3の変換登録表に設定された通り、通信部210
を通じて装置Aに割り振ることが決定される。
【0055】データ変換割り当て部223によりデータ
変換(a−>c)はデータ変換装置Aに割り当てられ、
装置Aの持つデータ変換部224によりデータの変換が
実行される。
【0056】(2)d−>e データ変換制御表(図3)を参照すると、(d−>e)
のデータ変換は、静的であり、装置Cに固定なため装置
Cに割り振ることが決定される。
【0057】(3)b−>c データ変換制御表(図3)を参照すると、(b−>c)
のデータ変換は、「動的」であり、複数の割り当て候補
の中から、動的にデータ変換先を割り振ることになる。
【0058】次に、データ変換登録表(図2)を参照
し、ジョブを受付可能な装置で、(b−>c)のデータ
変換が可能なデータ変換装置300を検索すると装置
C,Dが検索されるが、その相対速度は、Cが1.1、
Dが1.3であり、装置Dの方が処理速度が速いと判断
され、この判断結果に基づいて、データ変換装置Dに処
理(b−>c)が割り振られることが決定される。
【0059】上述のように、3つのデータ変換処理、
(a−>c),(d−>e),(b−>c)が割り振ら
れた時のデータ処理キューの登録状況が図5に示すもの
となる。
【0060】図5に示す登録状態において、新たに別の
データ変換依頼ジョブ4、(e−>f)が要求される
と、上述と同様の割り当て先の決定が行われ、その結
果、図6のデータ処理キューに示すように装置Dに処理
が割り当てられる。以下、この新たなジョブ4が加わっ
た場合の処理を説明する。
【0061】(4)e−>f 新たなジョブであるデータ変換処理(e−>f)の割り
当て以前に最初のデータ変換処理(a−>b)が終了す
ると、装置Aはそのことをデータ変換サーバ200に通
知する。
【0062】データ変換サーバ200は、データ変換結
果通知部213よりこの通知を受けるとジョブ管理部2
21は、データ変換割り当て部223にジョブの残りの
データ変換(b−>c)の割り当てを判断させる。デー
タ変換登録表(図2)より(b−>c)のデータ変換
は、装置C、Dで可能だが、装置Dは、既に2つのジョ
ブを受け、これ以上ジョブを受け付けられないため、装
置Cが割り振り先として決定される。
【0063】ここで、2番目のデータ変換(d−>e)
が終了すると、データ変換割り当て部223は、同様に
残りのデータ変換の割り当てを判断する。この場合、残
りのデータ変換はないため、データ変換結果送信部21
2を通じて、クライアント100にデータ変換結果を渡
す。
【0064】(a−>c),(d−>e),(b−>
c)の3つデータ変換を割り振った後、e−>fのデー
タ変換要求が到着し、(a−>b)、(d−>e)のデ
ータ変換が終了したときのデータ処理キューの様子を図
6に示す。
【0065】以上のように、データ変換サーバ200が
データの処理の進行具合と、データ変換登録表240に
記述された内容、データ割り当て時の割り当て先の状況
に応じてデータ変換を割り当てることでデータ変換の処
理速度の向上と負荷分散が期待できる。
【0066】以下、図7乃至図10のフローに従って本
発明の分散型データ処理システムの処理の流れを説明す
る。
【0067】図7は、クライアント装置100からのデ
ータ変換要求をデータ変換サーバ200が受領した際の
処理の流れを示したものである。
【0068】ステップ701では、データ変換サーバ2
00が受け付けたデータを処理待ちとしてキュー(待ち
行列)としてデータスプール230に記憶保持する処理
である。その後ステップ702においてデータ割り当て
処理が実行される。
【0069】図8は、各データ変換装置から出力される
データ変換過程についての処理状況をデータ変換サーバ
200が受領した際の処理である。
【0070】ステップ801では、処理状況通知すなわ
ち1つの変換プロセスが終了した旨の通知を受けた時部
に、さらにつづけて実行すべき変換処理があるか否かを
判定する。例えば、(a−>b),(b−>c)の処理
において、(a−>b)の処理終了の通知があった場合
は、このステップ801の判定はYesとなり、ステッ
プ802に進む。
【0071】ステップ802では、データ変換装置から
の通知のあった処理についてのデータ処理キューを「終
了(terminated)」とし、続けて実行すべき
データ変換を「処理待ち」とする。続いて、ステップ8
03において、この「処理待ち」として設定されたデー
タ変換のデータ割り当てが行われる。
【0072】ステップ801における判定がNo、すな
わち通知を受領したジョブに関する連続して実行すべき
データ変換処理がない場合は、ステップ804において
ジョブ状態を「終了」とし、ステップ805において、
変換後のデータを変換要求のあったクライアント装置に
渡す。なお、予めデータ変換要求時に変換後のデータ送
付先の指定があれば、その指定された送付先に変換デー
タを転送するように構成してもよい。
【0073】次に図9に示すデータ割り当て処理につい
て説明する。まず、ステップ901において、全ての
「処理待ち」のジョブを図5または図6に示すデータ処
理キューから検索する。処理待ちのジョブが無い場合
(ステップ902の判定がNo)の場合は、ステップ9
07でデータ到着、変換結果の待ち状態となる。
【0074】ステップ902において、キューに処理待
ちのジョブがあると判定された場合、ステップ903に
おいて、クライアント装置からの変換依頼の内容に基づ
いて、変換前および変換後のデータ形式を判定し、ネッ
トワーク上のデータ変換装置による変換手順を作成す
る。作成された変換手順に基づいてステップ904でデ
ータ割り当て先の決定が行われる。この処理は図10を
用いて、後段で詳細に説明する。
【0075】ステップ904において、データ割り当て
先が決定されると、ステップ905においてデータ変換
を実行する装置の有無が判定され、ある(Yes)場合
は、ステップ906において、変換処理を実行するデー
タ変換装置に対してデータを送付してデータ変換を依頼
するとともに、キューの処理状態を「処理中(proc
essing)」と書き換える。さらに連続して実行す
べきデータ変換がある場合はその状態を「処理待ち」と
する。
【0076】ステップ905の判定がNo、すなわちデ
ータ変換装置が無い場合は、ステップ902に戻り、さ
らに割り当てをやり直す。
【0077】次に図10によって、データ割り当て先決
定処理を説明する。まず、ステップ1001において図
4のデータ変換登録表に設定されたデータ変換の組み合
わせ選択モードに基づいてデータ変換の組み合わせを1
つ選択する。
【0078】次に、ステップ1002において、ステッ
プ1001において決定されたデータ変換の組み合わせ
から最先に実行すべきデータ変換を取得する。次にステ
ップ1003、およびステップ1004において、図3
に示すデータ変換制御表に基づいて、データ変換が動的
割り当てに該当するか、静的割り当てに該当するかを判
定する。
【0079】ステップ1004において、動的割り当て
であると判定されると、ステップ1005に進み、図2
のデータ変換登録表に登録されたデータ変換装置から、
受付可能ジョブ数が1以上で、受付可能データ変換タイ
プ中に現在割り振るべきデータ変換タイプが含まれるも
のを検索する。
【0080】ステップ1006において検索結果なし、
の場合は、ステップ1011に進み、変換先装置は無い
との結論を返す。ステップ1006において、データ変
換可能な装置が検索されると、ステップ1007に進
み、検索結果中の1以上の装置候補から最も早い処理の
可能な装置を選択する。これは図2のデータ変換登録表
中の相対速度等に基づいて決定され、ステップ1008
において、選択装置および続けて処理すべきデータ変換
の態様を通知する。
【0081】ステップ1004において、データ変換が
静的モードであると判定された場合は、変換先は、図3
のデータ変換制御表に基づいて固定的に決定されるの
で、ステップ1009において、そのデータ変換装置が
現在処理可能か否かが判定される。処理可能な場合は、
ステップ1010において、選択されたデータ変換装置
および続けて処理すべきデータ変換の態様を通知する。
また、ステップ1009における判定がNo、すなわち
割り当て先装置が現在、他のジョブの処理中等の理由で
使用できないときは、ステップ1011において、変換
先装置無しとの通知がなされる。
【0082】次に図11を用いて、本発明の分散型デー
タ処理装置において複数のデータ変換処理を実行した場
合の各処理の進行具合からみた本発明の効果を説明す
る。
【0083】図11では2つの処理方式[I]、[I
I]により(1)から(7)の7つの処理が競合して発
生した場合の処理を示している。図11の上部が
[I]、下部が方式[II]によるものである。処理方
式[I]、[II]は以下に示す通りである。
【0084】
【表2】[I] :ジョブを処理する時点で、最も速い
装置に処理を割り振る方式 [II]:本発明の分散型データ処理システムによる。
データ変換の途中経過の通知を受け取り、データ変換先
を変更する方式。この場合、ジョブは、2つの同程度の
データ変換の組み合せから構成され、一つのデータ変換
が終了時、および所定時間経過時(図11の経過時間
1,2,3...)にサーバに処理状況を通知すること
とする。
【0085】
【表3】データ変換装置はA,B,Cの3台であり、 装置 処理速度(相対速度) A 2 B 3 C 4
【0086】図11において横軸は経過時間を示すもの
である。(1)から(7)のジョブは図11に示す横軸
の下に記された上方向矢印の示すタイミングで処理が開
始されるものとする。
【0087】図11に示すように、[II]に示す本発
明の分散型データ処理システムは、ジョブ(6)が半分
終了した時点で、サーバに通知が行われ、通知を受領し
たサーバは、その時点で最も処理の早い装置Cに残りの
ジョブ(6)を依頼することができる。
【0088】[I]で、Cに依頼されたジョブ(7)
は、[II]ではBに依頼される。[II]のジョブ
(7)は、相対処理速度2の装置Bが実行するため、相
対処理速度3の装置Cが実行する[I]のジョブ(7)
の1.5倍の処理時間を要するが、処理(6)は、
[I]では、相対処理速度1の装置Aが実行し、[I
I]では、装置Aと装置Cの組み合わせによって実行し
ているため、処理時間の比は、[I]:[II]=2:
4/3であり、[II]の方が処理時間が短い。また処
理(8)の処理時間の比は、[I]:[II]=3/
2:1であり、[II]の方が処理時間が短い。これら
の結果、図11に示すように[II]の方がジョブ
(8)までの処理を早く終えることができる。
【0089】以上、本発明の分散型データ処理システム
について説明したが、上述のフローを用いた実施例で
は、データ変換の経過をクライアントがサーバに通知す
る通知のタイミングが、データ変換の終了時としたが、
通知のタイミングをデータ変換処理の途中段階でも、一
定の時間間隔としてもよい。
【0090】また、図4に示すデータ変換手順選択表に
示したデータ変換手順の選択の各項目についても、シス
テム中で実行するデータ変換の態様に応じてさまざまな
設定が可能である。例えば、システム中で実行するデー
タ変換によって、変換データの印刷時に画質が劣化して
しまうことが予想される場合には、図4のデータ変換手
順選択表に示したデータ変換手順の選択の項目に「画質
の高いものを優先」という項目を付加し、さらに図3に
示すデータ変換制御表の各データ変換タイプに応じて
「データ変換に伴う画質の劣化の度合い」を示す数値等
のデータを付加することにより、これら画質関連データ
に応じた変換手順の選択を実行することも可能である。
【0091】また、データ変換の種類によって変換時に
必要とするデータ変換装置のリソース(例えば記憶装置
の容量)が異なることを考慮し、図4のデータ変換手順
選択表に示したデータ変換手順の選択の項目に「使用す
るリソースの少ないものを優先」という項目を付加し、
さらに図3に示すデータ変換制御表の各データ変換タイ
プに応じて「データ変換に必要なリソース」を示す数値
等のデータを付加することにより、リソース関連データ
に応じた変換手順の選択を実行することが可能となり、
使用リソースの少ない処理を優先させることでシステム
全体の処理効率を考慮したデータ処理が可能となる。
【0092】また、上述のように図3のデータ変換制御
表にデータ変換タイプに応じた「データ変換に必要なリ
ソース」を示すデータを付加した場合は、図10に示す
データ割り当て先決定処理フローにおけるステップ10
07のデータ変換装置の選択ステップにおいて、データ
変換装置選択基準を上述のリソース関連データに基づく
ものとし、各データ変換装置の搭載メモリ量や搭載ハー
ドディスクの容量を比較することで、データ変換装置を
選択することが可能となる。
【0093】また、クライアント装置からデータ変換を
データ変換サーバに対して依頼する時に実施例では、あ
らかじめデータ変換前の形式と、変換後の形式を指定し
ているが、データ変換後のデータ形式を一意に定めるの
ではなく、a,b,cのいずれでもよいとするように、
ある範囲を指定してもよい。
【0094】また、クライアント装置からデータ変換を
依頼する時に、変換後のデータ形式のみを指定して、変
換前の形式を判断する部分を設けてもよい。この場合、
データ形式の判断は、データ変換手順判断部222での
処理が開始される前に行われる。
【0095】さらに、データ変換サーバ200がデータ
変換過程の通知を受けた時に、データ変換が終了した装
置が現在処理を行っている装置よりも高速な装置であ
り、処理待ちのジョブがない場合には、他の装置に依頼
しているデータ変換を切り上げさせ、処理の終了した高
速な装置に処理を割り振ってもよい。図11によって説
明した形態はこの形態である。
【0096】また前述したように、データ変換サーバ2
00は、データ変換部224を持たなくてもよく、クラ
イアント装置から要求されたデータ変換はネットワーク
に接続された複数のデータ処理装置である複数のデータ
変換装置によってのみ実行され、データ変換サーバはジ
ョブ管理、および各装置間のデータ送信制御を主として
実行する構成としてもよい。
【0097】さらに、クライアント装置100、データ
変換サーバ200、データ変換装置300が持つ機能を
組み合わせた機能を一つの装置に持たせて構成されたシ
ステムでもよい。
【0098】なお、以上説明した実施例においては、デ
ータ変換を各データ処理装置において実行するデータ処
理システムを例としたが、データ変換は一例であり、デ
ータ変換以外の他のデータ処理において、本発明の分散
型データ処理システムを適用することも可能である。
【0099】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の分散型
データ処理システムによれば、データ処理を実行する際
に、ネットワーク上のデータ処理装置の処理可能プログ
ラム情報、現在の負荷状況を把握し、これらの情報に基
づいてクライアント装置からの処理を割り当てるように
構成したので、効率的処理の可能な構成を達成すること
ができる。
【0100】さらに、本発明の分散型データ処理システ
ムによれば、データ処理を実行する際に、データ処理を
実行している装置からの処理状況通知をサーバが受領
し、その通知された情報に基づいてデータ処理の割り当
て先決定を行う構成としたので、より柔軟な処理配分が
可能となり、処理の効率化が達成される。
【0101】さらに、本発明の分散型データ処理システ
ムによれば、データ処理を実行する際に、データ処理を
実行している装置からの処理状況通知をサーバが受領
し、その通知された情報に基づいて、すでに割り当て済
みのデータ処理の割り当て先変更を行う構成としたの
で、より柔軟な処理配分が可能となり、処理の効率化が
達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分散型データ処理システムの構成例
を示す図である。
【図2】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ処理装置毎のデータ変換表を示す図である。
【図3】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ変換制御表を示す図である。
【図4】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ変換手順選択表を示す図である。
【図5】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ処理キュー(その1)を示す図である。
【図6】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ処理キュー(その2)を示す図である。
【図7】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ受取り時の処理フローを示す図である。
【図8】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ変換過程通知時の処理フローを示す図である。
【図9】 本発明の分散型データ処理システムにおける
データ割り当て処理フローを示す図である。
【図10】 本発明の分散型データ処理システムにおけ
るデータ割り当て先決定処理フローを示す図である。
【図11】 本発明の分散型データ処理システムにおけ
るジョブの発生と処理の進行状況を示す図である。
【符号の説明】
100 クライアント装置 200 データ変換サーバ 210 通信部 211 データ処理要求受付部 212 データ変換結果送信部 213 データ変換結果通知受取部 214 データ変換依頼部 220 ジョブ制御部 221 ジョブ管理部 222 データ変換手順判断部 222 データ変換手順割り当て部 224 データ変換部 230 データスプール 240 データ変換登録表 300 データ変換装置 310 データ処理要求受付部 320 データ変換部 330 データ処理過程通知部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された1以上のクラ
    イアント装置と、複数のデータ処理装置と、該クライア
    ント装置および複数のデータ処理装置間のデータ送信制
    御を実行するサーバとを有する分散型データ処理システ
    ムにおいて、 前記サーバは、 前記クライアント装置からのデータ処理要求を受け付け
    るデータ処理要求受付手段と、 前記複数のデータ処理装置各々のデータ処理環境を登録
    したデータ処理登録表を記憶した記憶手段と、 前記データ処理登録表に登録された情報に基づいて、前
    記クライアント装置からのデータ処理要求を前記複数の
    データ処理装置に割り当てるデータ処理割り当て手段と
    を有し、 前記データ処理割り当て手段によって割り当てられたデ
    ータ処理を前記データ処理装置において実行することを
    特徴とする分散型データ処理システム。
  2. 【請求項2】 前記複数のデータ処理装置の各々はデー
    タ変換を実行するデータ処理装置であり、 前記データ処理登録表には、前記複数のデータ処理装置
    各々が実行可能なデータ変換タイプが各データ処理装置
    に対応して登録されており、 前記サーバは、該登録されたデータ変換タイプに基づい
    て、前記データ処理割り当て手段において前記クライア
    ント装置からのデータ処理要求の割り当てを実行するこ
    とを特徴とする請求項1記載の分散型データ処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記データ処理登録表には、前記複数の
    データ処理装置各々の最大受付ジョブ数が登録され、前
    記サーバは、該登録された最大受付ジョブ数と現在割り
    当て済みのジョブ数とに基づいて、前記データ処理割り
    当て手段において前記クライアント装置からのデータ処
    理要求の割り当てを実行することを特徴とする請求項1
    または2記載の分散型データ処理システム。
  4. 【請求項4】 前記データ処理登録表には、前記複数の
    データ処理装置各々の処理速度の相対値が登録され、前
    記サーバは、該登録された処理速度の相対値に基づい
    て、前記データ処理割り当て手段において前記クライア
    ント装置からのデータ処理要求の割り当てを実行するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の分散型データ処
    理システム。
  5. 【請求項5】 前記サーバは、前記クライアント装置か
    らのデータ処理要求に係るデータ処理の実行手順を解析
    するデータ処理実行手順判断手段を有し、 前記サーバは、前記データ処理実行手順判断手段におい
    て解析されたデータ処理の実行順序に基づいて、前記デ
    ータ処理割り当て手段において前記クライアント装置か
    らのデータ処理要求の割り当てを実行することを特徴と
    する請求項1乃至4いずれかに記載の分散型データ処理
    システム。
  6. 【請求項6】 前記サーバは、前記データ処理実行手順
    判断手段において解析されたデータ処理の実行手順と、
    前記データ処理登録表に登録された前記複数のデータ処
    理装置各々の実行可能なデータ処理タイプとに基づい
    て、前記データ処理割り当て手段において前記クライア
    ント装置からのデータ処理要求に係るデータ処理を複数
    の異なるデータ処理装置によって順次実行するように割
    り当てを行うことを特徴とする請求項5記載の分散型デ
    ータ処理システム。
  7. 【請求項7】 前記データ処理登録表は、前記複数のデ
    ータ処理装置に対するデータ処理の割り当てに関し、固
    定的にデータ処理装置を割り当てる静的割り当てと、状
    況に応じてデータ処理装置を決定して割り当てる動的割
    り当てとをデータ処理タイプに対応させて登録したデー
    タ処理制御表を含み、 前記サーバは、該データ処理制御表に基づいて、前記デ
    ータ処理割り当て手段において前記クライアント装置か
    らのデータ処理要求の割り当てを実行することを特徴と
    する請求項1または2記載の分散型データ処理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記データ処理登録表は、前記動的割り
    当ての際の基準を登録した手順選択表を含み、 前記サーバは、前記手順選択表に基づいて、前記データ
    処理割り当て手段において前記クライアント装置からの
    データ処理要求の割り当てを実行することを特徴とする
    請求項7記載の分散型データ処理システム。
  9. 【請求項9】 前記複数のデータ処理装置は、データ処
    理状況を前記サーバに対して通知するデータ処理過程通
    知手段を有し、 前記サーバは、前記データ処理過程通知手段から通知さ
    れる各データ処理装置におけるデータ処理状況に基づい
    て前記データ処理割り当て手段において前記クライアン
    ト装置からのデータ処理要求の割り当てを実行すること
    を特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の分散型デ
    ータ処理システム。
  10. 【請求項10】 前記サーバは、前記データ処理実行手
    順判断手段において解析されたデータ処理の実行手順
    と、前記データ処理登録表に登録された前記複数のデー
    タ処理装置各々の実行可能なデータ処理タイプと、前記
    データ処理過程通知手段から受領する各データ処理装置
    におけるデータ処理状況とに基づいて、前記複数のデー
    タ処理装置において実行中のデータ処理に連続して実行
    すべきデータ処理を異なる他のデータ処理装置において
    実行するように、前記データ処理割り当て手段において
    割り当てることを特徴とする請求項9記載の分散型デー
    タ処理システム。
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