JPH0528991B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、両方の版端部に設けられ胴溝の側壁
に支持された、印刷版を固定する固定バーを備
え、後方の版端部用に一体的な固定バーが設けら
れ、その上の中央部に版端部用のクランプステー
が設けられ、固定バーの外側の部分に、版胴の軸
方向に版端部を伸長または圧縮する手段が設けら
れた、輪転印刷機の版胴に可撓性の印刷版を固定
する装置に関する。

［従来に技術］ この種の装置は西ドイツ特許出願P3606351.7に
記載されている。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の目的は、後方の版端部の伸長または圧
縮を簡単に行うことができ、用いられた手段によ
つて正確かつ精密な制御が可能になり、機械の運
転中でも遠隔制御を行うことができるように、版
胴に可撓性の印刷版を固定する装置を改良するこ
とである。

［課題を解決するための手段］ この目的は、特許請求の範囲第１項の特徴部分
に記載のように、後方の固定バーの両側の外側部
分に、固定帯板が、固定バーおよび固定帯板に支
承され操作手段と協同動作を行い固定帯板を長手
方向に移動させる偏心ピンによつて、長手方向に
移動可能に支承され、固定帯板に支承された偏心
固定ピンによつて移動され版端部を固定面に対し
て固定帯板に押圧し固定するクランプステーが、
固定帯板に移動可能に設けられていることによつ
て達成される。

提案された版端部を固定する固定帯板は、偏心
ピンによつて極めて精密に大きな操作力によつて
軸方向に移動させることができ、したがつて遠隔
操作によつて版端部を極めて精密に伸長または圧
縮することができる。

特許請求の範囲の従属項は、本発明の好適な実
施態様を示しており、その場合、操作手段を機械
的または電気的に操作することができる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。

第１図に示された枚葉紙オフセツト印刷機の版
胴１の部分的な断面図に、固定手段によつて固定
された可撓性の印刷版２が公知の形式で取り付け
られている。固定手段を収容するために、版胴１
の筒体の全長に延びた胴溝３が使用されている。
前方の版端部４および後方の版端部５が、曲げ装
置内に見当を合わせて曲げられている。前方の版
端部４は、固定するために固定バー６に掛けら
れ、ばね７によつて保持されている。前方および
後方の版端部４，５を正確に整列させるため、取
付けピン８が使用される。前方の版端部４が固定
されると、直ちに印刷版２を周囲に載せるため版
胴１が回転し、したがつて後方の版端部５を固定
バー９に同様に掛けることができる。版胴１への
印刷版２の固定は、圧縮ばね１３によつて行わ
れ、したがつて２つの固定バー６および９が、第
１図に示す位置に旋回される。この場合、２つの
版端部４および５は、これらがすべり落ちること
を防止する覆板１４の下に位置している。

第４図に示されているように、後方の固定バー
９の中央部分にクランプステー１０が設けられ、
これは、固定バー９および軸受１２に支持された
固定偏心体１１によつて、後方の版端部５の折り
曲げ部に当接することができ、版端部５を固定す
る。このようにすることによつて、後方の版端部
５が、その中央部において周囲方向および側方に
固定されることが保証される。

第１図、第２図、第４図および第５図におい
て、固定バー９の両側の外部に設けられた固定帯
板１５が示されており、これは固定バー９に対し
て長手方向に移動可能に支持されている。固定帯
板１５の外側端部に、ガイドピン１７がはまる案
内溝１６が設けられ、固定帯板１５が固定バー９
の切込み部１９において移動し得るように覆板１
８によつて保持されている。

固定帯板１５を長手方向に移動させるため、偏
心ピン２０が設けられ、これは版胴１の中央に示
された固定帯板１５の部分においてニードル軸受
２１によつて支承されている。偏心ピン２０の両
方の偏心ジヤーナル２２が、固定バー９に固定さ
れた軸受体２３，２４に支承されている。偏心ピ
ン２０を回転させるために、第３図に示すように
操作手段として油圧シリンダ２６によつて操作さ
れるフオークレバー２５が使用される。圧力管路
２８を介して圧力媒体が供給されると、直ちにロ
ーラ２９を介してフオークレバー２５を旋回させ
るピストン２７が、油圧シリンダ２６の内部に設
けられている（第３図、第４図）。圧力媒体を正
確に配量することによつて、フオークレバー２５
および偏心ピン２０の高感度で無段階の旋回を行
うことができ、したがつて固定帯板１５を長手方
向に極めて少ない量だけ移動させることができ
る。油圧シリンダ２６は、固定バー９に固定され
ている。圧力管路２８内の圧力が減少した場合に
ピストンを引き戻すために、固定帯板１５に固定
されたねじ３１に掛けられた引張りばね３０が使
用される。

後方の版端部の伸長または圧縮を行い得るよう
にするため、本実施例によれば、固定バー９にお
いてクランプステー３２が保持部材３３に移動可
能に案内されている。軸受３５を介して固定帯板
１５に支承された偏心固定ピン３４が、同様に固
定帯板１５に設けられた固定面３６に、版端部５
を回転によつて固定することを可能にしている。
クランプステー３２および偏心固定ピン３４は、
蓋３７によつて保持されている。版端部５の挿込
みが容易に行えるようにクランプステー３２を後
方に動かすため、保持部材３３における２つの圧
縮ばね３８が使用される。

版端部５が、固定バー９の両側に、クランプス
テー３２によつて偏心固定ピン３４の回転によつ
て固定された後、フオークレバー２５および偏心
ピン２０が油圧シリンダ２６によつて回わされ
る。これによつて、固定帯板１５が長手方向に動
かされるため、外側への移動時に版端部５がクラ
ンプステー３２と固定面３６との間にクランプさ
れることによつて延ばされる。胴中央への移動に
よつて印刷版端部の圧縮が可能である。後方の版
端部５の伸長または圧縮の大きさは、活字面の所
要の補正に左右される。通常、この補正は印刷版
２の両側に均等に少しの量だけ行われる。クラン
プステー１０によつて中央をクランプすることに
よつて、固定帯板１５および後方の印刷版端部５
の調整を行うこともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ本発明の一実施
例を示す断面図（第１図は第４図の１−１線断面
図、第２図は第４図の２−２線断面図）、第３図
は第１図および第２図に示す本発明による装置を
構成する固定手段の部分的な平面図、第４図は第
１図ないし第３図に示す装置が取付けられた版胴
の構成を示す平面図、第５図は第４図に示す版胴
を一部切欠いて示す側断面図である。 １……版胴、２……印刷版、３……胴溝、４，
５……版端部、６……固定バー、７……ばね、８
……取付けピン、９……固定バー、１０……クラ
ンプステー、１１……固定偏心体、１５……固定
帯板、２０……偏心ピン、２５……フオークレバ
ー、２６……油圧シリンダ、３２……クランプス
テー、３４……偏心固定ピン、３６……固定面。

【特許請求の範囲】

１ インキ装置１３を夫々配設した複数の版胴
６，７，８，９を用いて多色刷りを行う方法にお
いて、複数の可撓性の版板又は版フイルムを、印
刷すべき各色の順に順次別々に分離して版板フイ
ード部１５からフイードドラム１４に供給し、次
いで前記版板又は版フイルムを該フイードドラム
１４から圧胴４のグリツパ列５に引渡し、該圧胴
４のグリツパを介して前記版板又は版フイルムを
当該版胴６，７，８，９に夫々設けた保持機構１
６に見当正しく順次引渡し、その後に、印刷すべ
き枚葉紙を給紙装置２から給紙胴３を介して前記
圧胴４のグリツパに供給しかつ順次前記枚葉紙に
前記版胴６〜９によつて印刷を施し、次いで該枚
葉紙を排紙装置１１を介して排紙スタツク１２に
供給し、かつ或る所定枚数の版刷りを行つたのち
前記版板又は版フイルムを当該版胴６〜９の保持
機構１６から、該版胴６〜９に後置された放出装
置１７に引渡す、多色刷りを行う方法。 ２ 給紙胴３に、裏面印刷を行うためのもう１つ
の版胴２０を配設し、版板又は版フイルムをフイ
ードドラム１４から該版胴２０に見当正しく直接
供給するようにし、しかも該版胴２０から、該版

Claims (1)

1. ２ 偏心ピン２０がフオークレバー２５を担持
   し、このフオークレバー２５に操作手段、特に油
   圧シリンダ２６が設けられる、請求項１記載の装
   置。