JPH05289693A - 音楽検出回路及び該回路を用いた音声信号入力装置 - Google Patents

音楽検出回路及び該回路を用いた音声信号入力装置

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JPH05289693A
JPH05289693A JP4116943A JP11694392A JPH05289693A JP H05289693 A JPH05289693 A JP H05289693A JP 4116943 A JP4116943 A JP 4116943A JP 11694392 A JP11694392 A JP 11694392A JP H05289693 A JPH05289693 A JP H05289693A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 録音対象中に音楽が入っているか否かを検出
し、更には、音楽が入っている場合に、周波数特性をフ
ラットにして録音帯域を広げ、もって、音楽の録音を良
好に行うようにする。 【構成】 入力信号を複数の周波数帯に分割するための
複数のバンドパスフィルター群1と、各バンドパスフィ
ルターの出力の有無を検出する検出回路2と、各検出回
路2の出力信号が入力され、各バンドパスフィルターか
らの出力信号毎に当該出力信号が周期性をもって繰り返
されているか否かを判定する判定回路3とを有し、周期
性をもって繰り返されている時に、入力信号が音楽であ
ると判定する。音楽であると判定された時は、判定回路
3の出力信号によって切り換え手段4をTH側に切り換
え、録音装置6への入力信号を全周波数通過とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽検出回路及び該音
楽検出回路を用いた音声信号入力装置に関し、例えば、
テープレコーダを用いて録音する場合、或いは、ビデオ
カメラ等を用いて録画、録音する場合に、録音する音声
信号中に音楽が入っているか否かを検出すること、更に
は、音楽が入っている場合に、音声信号入力の録音を、
当該音楽の入っている周波数帯域まで録音可能とするよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、ビデオカメラ等による録画、録
音時、特に、録音に際し、周囲の風雑音等の影響を防止
するようにした従来技術を説明するためのもので、11
は風雑音検出回路、12は周波数特性変換回路、13は
信号切り換え器(スイッチ)で、マイクロフォン等の音
声検出装置で検出された入力信号(Tin)は、風雑音
検出回路11で、風雑音がある時(すなわち、入力信号
中に、図7に示すような、低周波数域の風雑音の成分が
入ってきた時に)、該風雑音を検出してスイッチ13を
点線位置から実線位置に切り換え、入力信号を周波数特
性変換回路12(この周波数特性変換回路12は、図5
にYにて示すように、低周波成分をカットする特性を持
っている)を通して、低周波数成分をカットして出力
(Tout)する。なお、スイッチ13は、通常は、図
6に点線にて示す位置にあり、入力信号は、そのまま出
力信号(Tout)となる。換言すれば、通常は、入力
信号は、図5にZにて示すような、フラットな周波数特
性を有する回路を通して出力されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとき従来技術
においては、録音時、風雑音が入ってきた時は、周波数
特性変換回路(フィルター)によって、低周波数域をカ
ットするため、良好な音質となるが、それ以外の場合
は、周波数特性がフラットであるため(スイッチ13が
点線位置にある)、録音する対象によっては、低高周波
数域が録音、再生されるため、再生時、耳障りに感じる
ケースが多い。例えば、室外で録音すると、車等の低い
騒音や高い騒音が録音対象である人の声に混じって録音
され、再生された時に、耳障りに感じる。これに対し、
コンサート等の音楽を録音する場合は、周波数特性がフ
ラットである方が充分な音感が得られて好ましい。その
ため、音楽を録音する場合は、周波数特性をフラットに
し、それ以外の場合は人の声の中域以外の領域をカット
するようにした方が好ましい。本発明は、上述のごとき
実情に鑑み、録音対象中に音楽が入っているか否かを検
出すること、換言すれば、録音対象が音楽であるか否か
を判定すること、更には、音楽が入っている場合に、周
波数特性をフラットにして録音帯域を広げ、もって、コ
ンサート等の音楽の録音を良好に行うようにすることを
目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)入力信号を複数の
周波数帯に分割するための複数のバンドパスフィルター
と、各バンドパスフィルターの出力の有無を検出する検
出回路と、各検出回路の出力信号が入力され、各バンド
パスフィルターからの出力信号毎に当該出力信号が周期
性をもって繰り返されているか否かを判定する判定回路
を有し、周期性をもって繰り返されている時に、前記入
出力信号が音楽であると判定するようにしたこと、更に
は、 (2)前記入力信号をフィルターを介して音声信号処理
装置へ導く回路系と、前記入力信号を直接前記音声信号
処理装置の導く回路系と、前記両回路系を切り換えて前
記入力信号を選択的に前記音声信号処理装置へ導く切り
換え手段と、前記(1)に記載の音楽検出回路とを有
し、該音楽検出回路の出力信号によって前記切り換え手
段を切り換えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】入力信号を複数のバンドパスフィルター(以
下、B.P.Fと記す)を用いていくつかの周波数帯域に
分け、各B.P.Fの出力信号の有無を検出し、有の出力
が周期性をもって検出された時に、前記入力信号がバス
ドラムやベースの入った音楽であると判断する。また、
前記入力信号を録音する場合に、音楽が入っていると判
断された時は、周波数特性をフラットにして該音楽の周
波数領域をも録音領域にする。
【0006】
【実施例】図1は、本発明による音楽検出回路の一実施
例を説明するための図で、図中、1はB.P.F群、2は
音の有無検出回路、3は音楽判定回路、4は周波数特性
変換回路(フィルター)、5は信号切換器(スイッ
チ)、6は音声信号処理装置(録音装置)で、B.P.F
群1は、例えば、図2に、1a,1b,1cにて示すよ
うなバンドパス(すなわち、それぞれ周波数fL,fO,f
Mを通過する)特性を有する帯域通過フィルター1a,
1b,1cを有し、入力信号(Tin)は、これらの
B.P.F1a,1b,1cを通った後、音の有無を検出
する検出回路2に導かれる。
【0007】音の有無検出回路2は、各B.P.F1a,
1b,1cの出力信号を直流成分検出回路2a1,2
1,2c1,及び、各直流成分検出回路の直流成分を基
準値SLと比較する比較回路2a2,2b2,2c2等か
ら成り、図示例の場合、比較回路を設けて基準レベル以
上の信号のみを検出するようにしている。しかし、これ
らの比較回路2a2,2b2,2c2は必ずしも必要なも
のではなく、検出回路2は、各B.P.Fの出力中に所定
レベル以上の信号が有るか無いかをリアルタイムで判定
できるものならば何でも良い。
【0008】上述のB.P.Fは数が多ければ多い程、検
出精度を上げることができ、図1には、B.P.Fを3個
用いた例を示したが、これを、もし、図3に示すような
周波数特性を持つ、1つのB.P.Fで構成したとする
と、図4の(B)に示したような信号が入ってきた時
に、図4の(B)の(1)の時、及び、図4の(B)の
(3)の時に、入力信号があるものと判断し、周波数f
Hの音と周波数fLの音を同じ音と誤判断してしまう恐れ
がある。
【0009】而して、本発明においては、B.P.Fを複
数有し、各B.P.Fの通過帯域が狭くなっているため、
例えば、図4の(A)に示すような信号が入ってきた時
は、B.P.F1bのみ周波数fOの信号を通し、他のB.
P.F1a,1cは通さないので、このB.P.F1bの
出力に周期性をもって信号が現われるので(図4の
(A)の(1),(3))、これより、入力信号中に、
この周波数の音(例えば、バスドラムの音)が入ってい
るものと判断することができる。また、図4の(B)に
示すような信号が入ってきた時は、図4の(B)の
(1)において、B.P.F1cの出力に周波数fHの出
力信号が現われるが、この信号は周期性がないので、音
楽でないものと判断される。また、図4の(B)の
(3)において、B.P.F1aの出力に周波数fLの信
号が現われるが、これも周期性がないので、この信号も
音楽でないと判断される。
【0010】更に詳細に説明すると、1aは周波数fL
の信号を通過するB.P.F、1bは周波数fOの信号を
通過するB.P.F、1cは周波数fHの信号を通過する
B.P.Fで、この通過周波数帯域が狭くなればなる程、
各B.P.Fを通過する信号の周波数を精度よく検出する
ことができる。ここで、周期性をもつ最も簡単な例、即
ち、一定周期でリズムが刻まれる場合を例にとると、図
4の(A)及び(B)において、入力信号が(1)〜
(3)の順序である一定時間で進んだとする。例えば、
入力信号中に周波数fOのバスドラムの音があったとす
ると、このバスドラムの音はある一定周期で繰り返され
るので、この信号は図4の(A)に示すように、B.P.
F1bの出力に一定周期で現われ、図4の(B)のよう
にはならないので、これより、入力信号中に音楽がある
ものと判断することができる。なお、上記例では、一定
周期の場合について例を挙げたが、実際の音楽では、例
えば、バスドラムの音は周期性はあるが、一定周期でく
り返されることは少ない。従って、不連続にfOの現わ
れる間隔であっても、最小間隔の1/2の整数倍である
場合には周期性があると判定する等、周期性を判定する
ための条件を判定回路3に与えてやることで周期性を判
定すれば良い。なお、この条件は一例であって、更に多
くの条件を与えてやることで精度の良い判定をすること
ができる。B.P.Fの出力は、次段の検出回路2に供給
され、ここで、各B.P.F毎に信号の有無が検出される
が、この検出回路2は、信号の有無をリアルタイムで検
出できるものであれば、何でも良く、図示例の回路に限
定されないことは前述の通りである。
【0011】前述のように、各B.P.F毎に検出された
信号は、判定回路3に入力され、各々の検出信号につい
て、その出力の有につき、その周期がマイクロコンピュ
ータ等を用いて検出される。この判定回路3にて、ある
B.P.Fの出力につき周期性が現われた時に、例えば、
図4の(A)に示したように、B.P.F1bの出力が一
定周期で現われた場合に、入力信号は周波数fOの入っ
た音楽であると判断し、スイッチ5をスルー(TH)側
(点線側)に切り換える。スイッチ5をTH側に切り換
えると、周波数特性は、図5にZにて示すように、フラ
ットな特性となり、低周波数領域から高周波数領域ま
で、特に、低周波数領域の音の入った音楽に対して良好
な録音が可能となる。
【0012】6はテープレコーダ等の音声信号処理装置
(録音装置)であり、例えば、人の音声を録音している
時は、スイッチ5は、図に実線にて示すように、音声信
号を通過し、かつその低高域をカットするフィルター4
側に接続されている。換言すれば、図4の(B)に示す
ような信号、或いは、図7に示した風雑音等の信号が入
力されてきた時は、B.P.Fの出力に周期性がないの
で、判定回路3は、入力信号が音楽でないものと判断
し、スイッチ5をFL側(実線位置)にする。このFL
側での周波数特性は、フィルター4により、図5にxに
て示すような特性、つまり、音声信号に対してその低高
域をカットした特性であり、従って、スイッチ5をフィ
ルター4側にした時は、人の声の中域をよりクリアに通
し、より良好な録音が可能となる。尚、以上の説明では
低域の入った音楽以外は低高域をカットする旨説明した
が、これは一例であって、低域のみのカットであっても
差し支えない。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、録音対象が低域周波数成分を必要とする音
楽、例えば、コンサートであるか否かを容易に判断する
ことができ、しかも、音楽であると判断した場合に、録
音装置に入力する信号の周波数特性をフラットにし、そ
れ以外の場合には、低高域をカットし、騒音や風雑音等
を聞こえにくくするとともに人の声をクリアに聞こえる
様に自動的にすることができ、より多くの録音対象に対
し良好な音質の録音ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音楽検出回路及び該回路を用いた
音声信号入力装置の一実施例を説明するための図であ
る。
【図2】図1に示したB.P.Fの周波数特性を示す図で
ある。
【図3】通過帯域の広いB.P.Fを1つ用いた場合の動
作説明をするための図である。
【図4】本発明の動作説明をするための図である。
【図5】従来技術及び本発明を説明するための周波数特
性図である。
【図6】従来の風雑音制御装置の一例を説明するための
図である。
【図7】風雑音の周波数分布を示す図である。
【符号の説明】
1…B.P.F群、2…音の有無検出回路、3…周期判定
回路、4…信号切り換え器、5…周波数特性変換回路、
6…録音装置、11…風雑音検出回路、12…周波数特
性変換回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を複数の周波数帯に分割するた
    めの複数のバンドパスフィルターと、各バンドパスフィ
    ルターの出力の有無を検出する検出回路と、各検出回路
    の出力信号が入力され、各バンドパスフィルターからの
    出力信号毎に当該出力信号が周期性をもって繰り返され
    ているか否かを判定する判定回路とを有し、周期性をも
    って繰り返されている時に、前記入出力信号が音楽であ
    ると判定することを特徴とする音楽検出回路。
  2. 【請求項2】 前記入力信号をフィルターを介して音声
    信号処理装置へ導く回路系と、前記入力信号を直接前記
    音声信号処理装置へ導く回路系と、前記両回路系を切り
    換えて前記入力信号を選択的に前記音声信号処理装置へ
    導く切り換え手段と、請求項1に記載の音楽検出回路と
    を有し、該音楽検出回路の出力信号によって前記切り換
    え手段を切り換えるようにしたことを特徴とする音声信
    号入力装置。
JP04116943A 1992-04-09 1992-04-09 音楽検出回路及び該回路を用いた音声信号入力装置 Expired - Lifetime JP3088838B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100517567B1 (ko) * 1997-07-09 2005-12-14 소니 가부시끼 가이샤 신호식별장치,코드북절환장치,신호식별방법및코드북절환방법
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