JP2008129108A - オートゲインコントロール装置、音声記録装置、映像・音声記録装置および通話装置 - Google Patents

オートゲインコントロール装置、音声記録装置、映像・音声記録装置および通話装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、音響的環境に適したオートゲイン制御が可能となるオートゲインコントロール装置を提供することを目的とする。
【解決手段】音響的環境を判定する判定手段、判定手段による判定結果に基づいてゲイン制御量を決定するゲイン制御量決定手段、ならびにゲイン制御量決定手段によって決定されたゲイン制御量に基づいて、音声入力信号のゲイン制御を行なうゲイン制御手段を備えている。上記判定手段は、例えば、音声入力信号の周期性の強さの度合いを判定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、オートゲインコントロール装置、ICレコーダ等の音声記録装置、ビデオカメラ等の映像・音声記録装置および携帯型電話機等の通話装置に関する。
ICレコーダ、ビデオカメラ、携帯型電話機では、話者の位置や声の大きさにばらつきがあるため、マイクロホンで受音した信号のレベルを、自動的に一定レベルに合わせる処理が有効である。このような処理は、一般的にはオートゲインコントロールと呼ばれている。
図7は、オートゲインコントロール回路の従来例を示している(特開平8−297923号公報参照)。
左右のマイクロホンで受音した信号L、Rは、乗算部1に送られる。乗算部1は、信号L、Rそれぞれに、ゲイン制御量算出部3から与えられたゲイン制御量g1を乗算する。乗算部1によってゲイン調整された信号L,Rは、それぞれA/D変換部2L、2Rに送られてデジタル信号に変換される。ゲイン制御量算出部3は、A/D変換部2L、2Rの出力信号に基づいて、ゲイン制御量g1を算出し、算出したゲイン制御量g1を乗算部1に与える。
従来のオートゲイン制御方法では、予め定められたルールに従って、入力音声信号レベルを制御している。しかしながら、本来は、音響的な環境によって、理想的な入力音声信号レベルの補正方法は異なる。
例えば、対象とする音が会話である場合は、瞬時にゲインコントロールが適応し、常に聴き取り易い音声レベルが維持されることが好ましい。一方、演奏会での音楽を対象とした場合、ドラムなどのリズムをとるための楽器の音が含まれていると、周期的に大きな音が発生する。このような音響的環境において、会話時と同様に瞬時にゲインコントロールを適応させれば、ドラム以外のボーカル音などが周期的に大きくなったり、小さくなったりするため、非常に違和感のある音となってしまう。したがって、音源が音楽などのように周期性の強いものである場合には、ゲインコントロールの適応速度は遅い方がよい。
また、入力音声信号に風雑音が含まれている場合、ゲインコントロールを行なうことにより、本来必要な音声信号のレベルが、風雑音信号に応じて変化し、聴き取りにくくなる。
特開平8−297923号公報 特開平5−7392号公報 特開2000−99069号公報
この発明は、音響的環境に適したオートゲイン制御が可能となるオートゲインコントロール装置、音声記録装置および映像・音声記録装置および通話装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、音響的環境を判定する判定手段、判定手段による判定結果に基づいてゲイン制御量を決定するゲイン制御量決定手段、ならびにゲイン制御量決定手段によって決定されたゲイン制御量に基づいて、音声入力信号のゲイン制御を行なうゲイン制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオートゲインコントロール装置において、上記判定手段は、音声入力信号の周期性の強さの度合いを判定するものであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のオートゲインコントロール装置において、ゲイン制御量決定手段は、音声入力信号の周期性の強さの度合いが高い場合にはゲインコントロールの応答速度が遅くなるようにゲイン制御量を決定するものであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のオートゲインコントロール装置において、上記判定手段は、音声入力信号に含まれている風雑音の割合を判定するものであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のオートゲインコントロール装置において、ゲイン制御量決定手段は、ゲイン制御手段の出力信号から低周波数帯域を低減させるためのフィルタ特性可変の高域通過フィルタ、判定手段によって判定された音声入力信号に含まれている風雑音の割合に基づいて高域通過フィルタのフィルタ特性を制御するフィルタ特性制御手段、および高域通過フィルタを通過した信号に基づいて、ゲイン制御量を決定するゲイン制御量算出手段を備えており、フィルタ特性制御手段は、音声入力信号に含まれている風雑音の割合が大きいほど、ゲイン制御手段の出力信号から低周波数帯域を低減させる度合いが大きくなるように高域通過フィルタのフィルタ特性を制御するものであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、音声記録装置において、請求項1乃至5記載のオートゲインコントロール装置を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、映像・音声記録装置において、請求項1乃至5記載のオートゲインコントロール装置を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、通話装置において、請求項1乃至5記載のオートゲインコントロール装置を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、音響的環境に適したオートゲイン制御が可能となる。
以下、図面を参照して、この発明をビデオカメラに設けられた音声信号処理回路に適用した場合の実施例について説明する。なお、音響的環境とは、装置に入力される複数の音の発生源の一部、または全ての状態をいう。
図1は、音声信号処理回路の構成を示している。
音声信号処理回路は、ゲイン制御部10、音響的環境判定部20およびゲイン制御量決定部30を備えている。
ゲイン制御部10は、乗算部11およびA/D変換部12を備えている。音響的環境判定部20は、ゲイン補正部21および自己相関算出部22を備えている。
マイクロホンからの音声入力信号は、ゲイン制御部10内の乗算部11に送られる。乗算部11は、音声入力信号に対してゲイン制御量決定部30によって与えられるゲイン制御量g1t を乗算する。乗算部11によってゲイン調整された信号は、A/D変換部12に送られて、デジタル信号に変換される。A/D変換部12によって得られたデジタル信号IN_Ht は、音声出力信号として出力されるとともに、音響的環境判定部20およびゲイン制御量決定部30に送られる。
音響的環境判定部20内のゲイン補正部21には、A/D変換部12によって得られたデジタル信号IN_Ht が入力する。ゲイン補正部21には、また、ゲイン制御量決定部30によって算出されたゲイン制御量g1t が与えられる。ゲイン補正部21は、IN_Ht /g1t の演算を行なって、ゲイン制御部10によるゲイン制御が行なわれる前の信号INt を得る。ゲイン補正部21によって得られた信号INt は、音響的環境判定部20内の自己相関算出部22に送られる。
自己相関算出部22は、図2に示すように、ゲイン補正部21から送られてくる信号INt に基づいて、所定サンプル数(この例では512*1024)からなる区間(評価値算出区間D)毎に、音声帯域信号の自己相関性を評価するための自己相関評価値(パワー値の自己相関の総和)を算出する。評価値算出区間Dは、入力信号のサンプリング周波数が44.1kHzとすれば、約12秒に相当する。各評価値算出区間Dに対する自己相関評価値を算出する場合には、当該区間D内のサンプルと、当該区間Dの直前の所定数(この例では256*1024)のサンプルとが用いられる。
任意の評価値算出区間の自己相関評価値の算出方法について説明する。ある評価値算出区間の自己相関評価値を算出するために用いられる各サンプルをINt (t=−M,−(M−1),…,−1,0,1,2,…,N)で表すことにする。IN0 が、当該評価値算出区間の先頭のサンプルを表している。
まず、次式(1)に基づいて、自己相関評価値HS_AVj (j=0〜255)を算出する。
Figure 2008129108
自己相関評価値HS_AVj は、信号INt に周期性があれば大きな値となる。つまり、音声にリズム感があれば、自己相関評価値HS_AVj は、大きな値となる。
次に、j>10の範囲で、HS_AVj が最大となる値をHS_AVmax とし、j=0である場合のHS_AVj をHS_AV0 とすると、次式(2)により、自己相関値Sを算出する。j>10の範囲でHS_AVj が最大となる値をHS_AVmax としたのは、j≦10の範囲では、周期性がなくてもHS_AVj が大きくなる可能性があるからである。
S = HS_AVmax / HS_AV0 …(2)
Sは、自己相関が強い場合には、1.0に近い値となる。
自己相関算出部22によって算出された自己相関値Sは、ゲイン制御量決定部30に与えられる。
ゲイン制御量決定部30は、自己相関算出部22から与えられる自己相関値S、A/D変換部12から与えられる信号IN_Ht 、予め設定されたゲイン制御目標振幅レベルGtg、ならびに予め設定されたゲイン制御量の上限値g_THH および下限値g_THL を元に、次式(3)の演算を行なって、ゲイン制御量glt を算出する。
なお、Tはゲインコントロール制御の応答速度を規定する時定数であり、Tが大きいほどゲインコントロール制御の応答速度が遅くなる。また、IN_gt は、信号IN_Ht の重み付け二乗平均である。
T =10*S + 1.0
IN_ gt =IN_ gt-1 ×exp-(1/T) + IN_ Ht 2
g1t =Gtg *(1.5-S)/(IN _ gt ) 1/2
if g1t >g _THH *(1.5-S) , then g1t =g _THH *(1.5-S)
if g1t <g _THL *(1.5-S) , then g1t =g _THL *(1.5-S) …(3)
つまり、入力音声信号の自己相関値Sが大きい場合には、入力音声信号は周期性が強い音声信号であると判別され、時定数Tが大きくされ、ゲインコントロール制御の応答速度が遅くなる。したがって、入力音声が周期性の強い音楽である場合や、入力音声に周期的に大きな音や不要な音が混入している場合には、ゲインコントロール制御の応答速度を遅くできるので、ゲインコントロール制御により違和感のある音が発生するのを防止できる。また、ゲイン制御目標振幅レベルGtgに(1.5−S)を乗算しているため、周期性が強い音声信号に対しては、ゲイン制御目標振幅レベルが下げられるので、応答速度が遅くなったことに起因する信号レベルのオーバーレンジの発生が抑えられる。
逆に、入力音声信号の自己相関値Sが小さい場合には、時定数Tが小さくされ、ゲインコントロール制御の応答速度が早くなる。したがって、会話等のように周期性の弱い音声が入力されている場合には、ゲインコントロール制御の応答速度を早くできるので、ゲインコントロール制御により聴き取りやすい音声レベルが維持される。また、ゲイン制御目標振幅レベルGtgに(1.5−S)を乗算しているため、周期性が弱い音声信号に対しては、ゲイン制御目標振幅レベルが上げられるので、応答速度の速さを活かして、デジタル信号のダイナミックレンジを有効に活用することが可能となる。
図3は、音声信号処理回路の構成を示している。
音声信号処理回路は、ゲイン制御部110、音響的環境判定部120およびゲイン制御量決定部130を備えている。
ゲイン制御部110は、A/D変換部111L、111Rおよび乗算部112を備えている。音響的環境判定部120は、低域通過フィルタ121および風雑音混入割合判定部122を備えている。ゲイン制御量決定部130は、加算部131、フィルタ特性可変の高域通過フィルタ132、フィルタ特性制御部133およびゲイン制御量算出部134を備えている。
図示しないLch用およびRch用のマイクロホンからの音声入力信号IN_Lt 、IN_Rt は、それぞれゲイン制御部110内のA/D変換部111L、111Rに送られ、デジタル信号に変換される。なお、A/D変換部111L、111Rのサンプリング周波数は、この例では、48kHzである。A/D変換部111L、111Rから出力されるLchおよびRchのデジタル信号は、乗算部112に送られる。乗算部112は、LchおよびRchのデジタル信号それぞれに対してゲイン制御量決定部130によって与えられるゲイン制御量g1t を乗算する。乗算部112によってゲイン調整されたLchおよびRchの信号IN_HLt 、IN_HRt は、音声出力信号OUT_Lt 、OUT_Rt として出力されるとともに、音響的環境判定部120およびゲイン制御量決定部130に送られる。
音響的環境判定部120に入力した信号IN_HLt 、IN_HRt は、低域通過フィルタ121に送られる。低域通過フィルタ121は、入力信号IN_HLt 、IN_HRt に対して、カットオフ周波数が300Hzのローパスフィルタ処理を行なって、信号L_lowt 、R_lowt を得る。低域通過フィルタ121を通過した信号L_lowt 、R_lowt は、風雑音混入割合判定部122に送られる。
風雑音混入割合判定部122は、まず、次式(4)に基づいて、信号L_lowt と信号R_lowt との相関Wind_Levt を算出する。
Figure 2008129108
通常、ビデオカメラでは、2つのマイクロホンは近接して配置されているため、低い周波数帯域の通常の音声信号に対しては、信号L_lowt と信号R_lowt とはほぼ同一である。このため、Wind_Levt はほぼ零となる。一方、風雑音に対しては、音の伝播による音ではないため、信号L_lowt と信号R_lowt とは異なり、相関が低いため、Wind_Levt は1.0に近い値となる。
つまり、風雑音が含まれていない場合にはWind_Levt は0となり、全て風雑音の場合にはWind_Levt は1.0となることから、上記式(4)によって、風雑音の混入比を推定することが可能である。
風雑音混入割合判定部122によって算出されたWind_Levt は、ゲイン制御量決定部130内のフィルタ特性制御部133に送られる。一方、ゲイン制御量決定部130に入力した信号IN_HLt 、IN_HRt は、加算部131によって加算された後、高域通過フィルタ132に送られる。
フィルタ特性制御部133は、Wind_Levt に応じて、高域通過フィルタ132の特性を図4に示すように適応的に制御する。つまり、風雑音の混入比が多いほど(Wind_Levt が大きいほど)、300Hz以下の低周波数信号を低減させる度合いが大きくなるように、高域通過フィルタ132の特性を変化させる。これにより、高域通過フィルタ132は、加算部131によって得られた信号(IN_HLt +IN_HRt )から風雑音を含む低周波数信号を低減させる。
高域通過フィルタ132を通過した信号IN_H2t は、ゲイン制御量算出部134に送られる。ゲイン制御量算出部134は、高域通過フィルタ132を通過した信号IN_H2t 、予め設定された時定数T、予め設定されたゲイン制御目標振幅レベルGtgおよび予め設定されたゲイン制御量の上限値g_THH を元に、次式(5)の演算を行なって、ゲイン制御量glt を算出する。なお、IN_gt は、信号IN_H2t の重み付け二乗平均である。
IN_ gt =IN_ gt-1 ×exp-(1/T) + IN_ H2t 2
g1t =Gtg /(IN_ gt ) 1/2
if g1t >g _THH , then g1t =g _THH …(5)
上記実施例では、風雑音混入割合に応じて風雑音を適応的に除去した音声信号に基づいて、ゲイン制御量を算出しているので、突発的に発生する風雑音によって、ゲイン制御量が変化するのを防止できるので、目的音のレベルを好適に制御できるようになる。
上記実施例1、2では、ビデオカメラの音声信号処理回路に適用した場合の実施例について説明したが、ビデオカメラ等の映像・音声記録装置の他、ICレコーダ等の音声記録装置、携帯型電話機等の通話装置に適用することが可能である。つまり、実施例1、2に記載の音声信号処理回路は、音声入力のためのマイクとマイクから入力された音声を記録するための回路を備えたICレコーダ等の音声記録装置の音声信号処理回路として用いることができる。また、実施例1、2に記載の音声信号処理回路は、音声入力のためのマイクとマイクから入力された音声を送信する回路を備えた携帯型電話機等の通話装置の音声信号処理回路として用いることができる。
図5は、音声信号処理回路の構成を示している。
音声信号処理回路は、通過帯域・ゲイン制御部210および音響的環境判定部220を備えている。
通過帯域・ゲイン制御部210は、フィルタ処理または乗算処理を行なう入力信号処理部211、入力信号処理部211の出力信号IN_Ht に基づいてゲイン制御量glt を算出するゲイン制御量算出部212ならびに音響的環境判定部220からの判定信号およびゲイン制御量glt に基づいて入力信号処理部211を制御する制御部213を備えている。入力信号処理部211は、フィルタ特性可変の帯域フィルタおよび乗算部を含んでいる。
音響的環境判定部220には、ビデオカメラによって撮影された映像信号(映像入力信号)が入力されている。音響的環境判定部220は、映像入力信号に基づいて、撮影映像に主として人物が存在しているか否かを判別する。また、人物が存在する場合には、その背景に自動車などの大きな音を発生する移動物体が存在しているか否かを判別する。
人物が存在しているか否かの判定は、例えば、顔認識技術を利用して行なわれる。移動物体が存在しているか否かは、例えば、移動体検出技術を利用して行なわれる。
音響的環境判定部220は、人物と移動体との両方を検出した場合には、例えば、第1判定信号を出力し、人物と移動体とのうちの少なくとも一方を検出できなかった場合には、第2判定信号を出力する。音響的環境判定部220から出力される判定信号は、通過帯域・ゲイン制御部210内の制御部213に送られる。
音声入力信号は、通過帯域・ゲイン制御部210内の入力信号処理部211に入力する。入力信号処理部211は、後述するフィルタ処理または乗算処理を行う。入力信号処理部211の出力信号IN_Ht は、音声出力信号として出力されるとともに、通過帯域・ゲイン制御部210内のゲイン制御量算出部212にも送られる。
ゲイン制御量算出部212は、入力信号処理部211の出力信号IN_Ht 、予め設定された時定数T、予め設定されたゲイン制御目標振幅レベルGtgおよび予め設定されたゲイン制御量の上限値g_THH を元に、次式(6)の演算を行なって、ゲイン制御量glt を算出する。なお、IN_gt は、信号IN_Ht の重み付け二乗平均である。
IN_ gt =IN_ gt-1 ×exp-(1/T) + IN_ H t 2
g1t =Gtg /(IN_ gt ) 1/2
if g1t >g _THH , then g1t =g _THH …(6)
ゲイン制御量算出部212によって算出されたゲイン制御量glt は、制御部213に送られる。制御部213は、音響的環境判定部220から送られてくる判定信号とゲイン制御量算出部212から送られてくるゲイン制御量glt とに基づいて、次のような制御を行なう。
(1)判定信号が第1判定信号である場合
音響的環境判定部220から送られてきた判定信号が第1判定信号である場合には、入力信号処理部211にフィルタ処理を行なわせる。この際、入力信号処理部211内の帯域フィルタの特性をゲイン制御量glt に基づいて制御する。入力信号処理部211内の帯域フィルタとして、100Hzと300Hzとにカットオフ周波数を持つ帯域フィルタをベースとして、その特性が可変なものが用いられている。
(1−1)glt =1.0である場合
glt =1.0である場合には、帯域フィルタの特性を図6(a)に示すようなフラットな特性とし、振幅は1.0のままとする。
(1−2)glt >1.0である場合
glt >1.0である場合には、帯域フィルタの特性を図6(b)に示すように、100Hzと300Hzとにカットオフ周波数を持つ帯域フィルタの特性とし、かつ通過帯域の振幅をglt とする。つまり、判定信号が第1判定信号である場合には雑音が発生している可能性が高いため、主として音声を含む帯域である100Hz〜300Hzの信号を増幅し、音声帯域以外の信号を増幅しないようにする。
(1−3)glt <1.0である場合
glt <1.0である場合には、帯域フィルタの特性を図6(c)に示すように、100Hzと300Hzとにカットオフ周波数を持つ帯域フィルタの特性とし、かつ通過帯域の振幅をglt /2とする。つまり、判定信号が第1判定信号である場合には雑音が発生している可能性が高いため、主として音声を含む帯域である100Hz〜300Hzの信号の減衰量を少なくし、音声帯域以外の信号を大きく減衰させるようにする。
(2)判定信号が第2判定信号である場合
音響的環境判定部220から送られてきた判定信号が第2判定信号である場合には、入力信号処理部211にゲイン制御量g1t を与え、ゲイン制御量g1t を乗算係数とした乗算処理を行なわせる。
入力信号処理部211は、制御部213による制御に基づいて、次のような処理を実行する。つまり、音響的環境判定部220からの判定信号が第1判定信号の場合には、入力信号処理部211は、制御部213によってフィルタ特性が制御された帯域フィルタに入力音声信号を入力させ、入力音声信号を増幅または減衰させる。音響的環境判定部220からの判定信号が第2判定信号の場合には、入力信号処理部211は、入力音声信号に、制御部213から与えられたゲイン制御量g1t を乗算する。
ところで、ビデオカメラで人物を撮影している場合、一時的に発生する環境騒音は人物の発する音声の録音を妨げる。そこで、この実施例では、撮影映像に基づいて人物および移動物体の両方が撮影映像内に存在しているか否かを判別し、人物および移動物体の両方が撮影映像内に存在している場合には、音声帯域の音声信号を強調し、それ以外の帯域の音声信号を減衰させることによって目的音を聴き取り易くしている。
第1実施例である音声信号処理回路の構成を示すブロック図である。 自己相関算出部22が、所定サンプル数からなる区間D毎に自己相関評価値を算出することを示す模式図である。 第2実施例である音声信号処理回路の構成を示すブロック図である。 高域通過フィルタ132の特性の制御例を示すグラフである。 第3実施例である音声信号処理回路の構成を示すブロック図である。 入力信号処理部211内の帯域フィルタの特性の制御例を示すグラフである。 オートゲインコントロール回路の従来例を示すブロック図である。
符号の説明
10、110 ゲイン制御部
20、120 音響的環境判定部
30、130 ゲイン制御量決定部
11 乗算部
12 A/D変換部
21 ゲイン補正部
22 自己相関算出部
111L、111R A/D変換部
112 乗算部
121 低域通過フィルタ
122 風雑音混入割合判定部
131 加算部
132 高域通過フィルタ
133 フィルタ特性制御部
134 ゲイン制御量算出部

Claims (8)

  1. 音響的環境を判定する判定手段、判定手段による判定結果に基づいてゲイン制御量を決定するゲイン制御量決定手段、ならびにゲイン制御量決定手段によって決定されたゲイン制御量に基づいて、音声入力信号のゲイン制御を行なうゲイン制御手段を備えていることを特徴とするオートゲインコントロール装置。
  2. 上記判定手段は、音声入力信号の周期性の強さの度合いを判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のオートゲインコントロール装置。
  3. ゲイン制御量決定手段は、音声入力信号の周期性の強さの度合いが高い場合にはゲインコントロールの応答速度が遅くなるようにゲイン制御量を決定するものであることを特徴とする請求項2に記載のオートゲインコントロール装置。
  4. 上記判定手段は、音声入力信号に含まれている風雑音の割合を判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のオートゲインコントロール装置。
  5. ゲイン制御量決定手段は、ゲイン制御手段の出力信号から低周波数帯域を低減させるためのフィルタ特性可変の高域通過フィルタ、判定手段によって判定された音声入力信号に含まれている風雑音の割合に基づいて高域通過フィルタのフィルタ特性を制御するフィルタ特性制御手段、および高域通過フィルタを通過した信号に基づいて、ゲイン制御量を決定するゲイン制御量算出手段を備えており、フィルタ特性制御手段は、音声入力信号に含まれている風雑音の割合が大きいほど、ゲイン制御手段の出力信号から低周波数帯域を低減させる度合いが大きくなるように高域通過フィルタのフィルタ特性を制御するものであることを特徴とする請求項4に記載のオートゲインコントロール装置。
  6. 請求項1乃至5記載のオートゲインコントロール装置を備えていることを特徴とする音声記録装置。
  7. 請求項1乃至5記載のオートゲインコントロール装置を備えていることを特徴とする映像・音声記録装置。
  8. 請求項1乃至5記載のオートゲインコントロール装置を備えていることを特徴とする通話装置。
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