JPH05289574A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH05289574A
JPH05289574A JP4114262A JP11426292A JPH05289574A JP H05289574 A JPH05289574 A JP H05289574A JP 4114262 A JP4114262 A JP 4114262A JP 11426292 A JP11426292 A JP 11426292A JP H05289574 A JPH05289574 A JP H05289574A
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JP
Japan
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temperature
fixing
time
fixing roller
control
Prior art date
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Pending
Application number
JP4114262A
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English (en)
Inventor
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ローラなどの定着用回転体に損傷を与え
ることなく該回転体の表面温度を所定の制御温度に安定
にかつ精度良く制御することができる定着装置を提供す
る。 【構成】 主電源の投入と同時に、CPU36内のカウ
ンタがリセットされ、タイマーによる時間計測が開始さ
れる(ステップ102)。次いで、定着ローラ表面温度
rが設定温度T1にまで上昇した後、タイマーによる計
測時間tと設定時間t1との比較がCPU38でされる
(ステップ108)。タイマーによる計測時間tが設定
時間t1を経過していないとき、定着ローラ2の表面温
度に対する制御温度Tcは設定温度T1に保持される(ス
テップ110)。タイマーによる計測時間tが設定時間
1を経過しているとき、定着ローラ2の表面温度に対
する制御温度Tcは設定温度T2に切り換えられる(ステ
ップ109)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写装置、静
電情報記録装置などの画像形成装置に用いられ、転写材
上の未定着現像剤像を加熱、加圧することによって未定
着像を転写材上に定着する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真複写装置などの画像形
成装置では、熱ローラ方式による定着が行われている。
この熱ローラ方式による定着装置は、図10に示すよう
に、筐体1と、筐体1内に収容されている定着ローラ2
と、該定着ローラ2に圧接しながら回転される加圧ロー
ラ3とを備え、加圧ローラ3は定着ローラ2と協働して
転写材Pを挟圧搬送するためのニップ部を形成する。
【0003】定着ローラ2は、表面が四弗化エチレン層
で被覆されているアルミニウム材又はステンレス材の芯
金4からなる。定着ローラ2は図中の矢印aが示す方向
に回転駆動される。
【0004】加圧ローラ3は、アルミニウム材又はステ
ンレス材からなる芯金5と、該芯金5の外周面を覆い、
離型性を有するシリコーンスポンジ製の弾性層6とから
なる。加圧ローラ3は、定着ローラ2の回転に従動し、
矢印bが示す方向に回転される。加圧ローラ3と定着ロ
ーラ2とは互いにばねなどの付勢手段(図示せず)で圧
接されている。
【0005】定着ローラ2内には、定着ローラ2の表面
を所定の温度に加熱するための加熱源であるハロゲンヒ
ータ7が配置されている。
【0006】定着ローラ2の表面には、定着ローラ2の
表面温度を検知する温度検知素子12が支持部材13に
より接触支持されている。温度検知素子12は支持部材
13により定着ローラ2の表面に所定の圧力で当接され
ている。
【0007】温度検知素子12が検知した定着ローラ2
の表面温度は温度制御手段(図示せず)に与えられる。
温度制御手段は、温度検知素子12による検知温度を監
視しながらハロゲンヒータ7への通電を制御する。
【0008】定着ローラ2の周囲には、転写材Pが定着
ローラ2へ巻き付くことを防止するための分離爪9およ
び定着ローラ2の表面の清掃をするためのフェルト等で
構成されたクリーニング装置8が配置されている。分離
爪9はその先端が定着ローラ2の表面に接触するように
支軸11に支持されている。クリーニング装置8は、定
着ローラ2の表面に押圧接触させることでトナーt cや
紙粉等を除去する。
【0009】定着ローラ1と加圧ローラ2とで形成され
るニップ部の入口側には、転写材Pをニップ部へ導くた
めの入口ガイド14が配置され、ニップ部の出口側に
は、転写材Pを外部へ導くための出口ガイド15が配置
されている。入口ガイド14および出口ガイド15は筐
体1の対応する部位にそれぞれ取り付けられている。
【0010】画像を転写材P上に形成するとき、ハロゲ
ンヒータ7の動作は開始される。温度検知素子12で検
知された定着ローラ2の表面温度は監視され、定着ロー
ラ2の表面温度が定着温度より低いとき、ハロゲンヒー
タ7への通電が行われる。定着ローラ2の表面温度が定
着温度を越えると、ハロゲンヒータ7への通電が停止さ
れ、ハロゲンヒータ7への通電およびその停止の繰り返
しによって定着ローラ2の表面温度は定着温度近傍の温
度に保持される。
【0011】定着ローラ2の表面温度が所定の定着温度
に保持された後、未定着トナー像taが形成されている
転写材Pは入口ガイド14に案内されながらニップ部に
導入される。ニップ部において、転写材P上の未定着ト
ナー像taは加熱、加圧され、該転写材P上に未定着ト
ナー像taが永久画像tbとして定着される。転写材P
のニップ部の通過後、転写材Pは出口ガイド15に案内
されながら外部に排出される。
【0012】転写材Pのニップ部の通過中、転写材P上
の未定着トナー像taを形成するトナーの一部が定着ロ
ーラ2の表面にオフセットトナーtcとして転移するこ
とがある。定着ローラ2の表面に付着したオフセットト
ナーtcはクリーニング部材8で除去される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の定着装
置では、温度検知素子12を定着ローラ2の表面に接触
さていることによって温度検知に対する精度は向上する
が、定着ローラ2の表面が温度検知素子12との当接に
よって磨耗され易く、該表面の磨耗によって定着ローラ
2の定着性能が損なわれることがある。
【0014】定着ローラ2の表面の磨耗を防止するため
に、非接触型の温度検知素子を用いる方法がある。この
方法を用いている定着装置は、図11に示すように、筐
体1を備える。筐体1は、底板16と、互いに対向する
一対の側板17と、天板18とから構成される。
【0015】筐体1の側板17のそれぞれには、対応す
る定着ローラ2の端部がスリーブ19およびベアリング
20によって支持されている。
【0016】筐体1の側板17のそれぞれには、対応す
る加圧ローラ3の芯金5の端部が支持されている。
【0017】筐体1の天板18には、ブラケット21が
ネジ22で固定されている。ブラケット21は定着ロー
ラ2の鉛直方向上方に配置されている。
【0018】ブラケット21には、非接触型の温度検知
素子23が取り付けられている。温度検知素子23は、
それと定着ローラ2の表面との間隔が所定の寸法lとな
るように定着ローラ2とブラケット21との間に配置さ
れている。
【0019】しかし、この定着装置では、定着ローラ2
の表面が温度検知素子23によって磨耗されないが、定
着ローラ2の表面温度Trと温度検知素子23が検知す
る温度Ts(<Tr)との間に差が生じ、定着ローラ2の
表面温度に対する検知精度が低下する。その結果、定着
ローラ2の表面温度を所定の温度に精度良く保持するこ
とは難しい。
【0020】定着ローラ2に対する温度制御を精度良く
実行するために、温度検知素子23と定着ローラ2との
間の寸法lを可能な限り小さくすることが考えられる
が、組立精度、定着ローラ2の真円度および熱による変
形、または定着ローラ2の表面に付着したトナーによる
温度検知素子23の汚染などによって、上記寸法lには
制限が加えられ、定着ローラ2の表面温度に対する検知
精度を、定着ローラ2に接触している温度検知素子12
による温度検知精度までに高めることはできない。
【0021】よって、定着ローラ2の表面温度Trと温
度検知素子23が検知する温度Tsとの差を一定値であ
る温度差ΔTとして設定し、該温度差ΔTを考慮した温
度制御を実施する方法が考えられる。しかし、この方法
では、図12に示すように、温度差ΔTがハロゲンヒー
タ7による加熱動作開始から定着ローラ2の表面温度が
定着温度に到達するまでの期間内で変動するから、温度
検知素子23の検知温度と定着ローラ2の表面温度との
対応を取ることは難しく、温度検知素子23の検知温度
に基づく温度制御によって定着ローラ2の表面温度が所
定の温度に保持されないことがある。
【0022】例えば、定着ローラ2の表面温度が大気温
度にほぼ等しい状態からハロゲンヒータ7の加熱動作が
開始されるとき、温度検知素子23の周囲の大気温度の
上昇速度が定着ローラ2の表面温度Trが上昇速度に比
して遅いから、定着ローラ2の表面温度Trと温度検知
素子23の検知温度Tsとの温度差ΔT1が設定温度差Δ
Tより大きくなり、定着ローラ2の表面温度は実際の温
度より低いと判断される。その結果、定着ローラ2の表
面温度が定着温度より高い温度に保持され、オフセット
現象、転写材のカールなどが発生し易くなるとともに、
定着ローラ2に損傷を与える危険性がある。
【0023】本発明の目的は、定着ローラなどの定着用
回転体に損傷を与えることなく該回転体の表面温度を所
定の制御温度に安定にかつ精度良く制御することができ
る定着装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願第一発明によれば、
上記目的は、定着体と、該定着体と協働して転写材を挟
圧搬送するためのニップ部を形成する加圧体と、該定着
体の表面を制御温度まで加熱するための加熱源と、上記
定着体の表面近傍の温度を該定着体の表面温度として検
知する非接触型の温度検知手段と、該温度検知手段から
の検知温度を監視しながら上記加熱源への電力の供給お
よびその停止を制御する温度制御手段と、主電源投入直
後に時間の計測を開始する計時手段とを備え、上記ニッ
プ部で上記転写材上の未定着現像剤像を加熱および加圧
することによって該未定着現像剤像を転写材上に永久画
像として定着させる定着装置において、主電源投入から
定着動作が開始されるまでの期間である待機時に、上記
制御手段は、上記計時手段による計測時間tが設定時間
1を経過する前、上記温度検知素子の検知温度が第一
の設定温度T1に一致するように上記加熱源への電力の
供給およびその停止を制御し、上記計時手段による計測
時間tが設定時間t1を経過した後、待機時に上記温度
検知素子の検知温度が上記第一の設定温度T1より高い
第二の設定温度T2に一致するように上記加熱源への電
力の供給およびその停止を制御することにより達成され
る。
【0025】本願第二発明によれば、上記目的は、定着
体と、該定着体と協働して転写材を挟圧搬送するための
ニップ部を形成する加圧体と、該定着体の表面を制御温
度まで加熱するための加熱源と、上記定着体の表面近傍
の温度を該定着体の表面温度として検知する非接触型の
温度検知手段と、該温度検知手段からの検知温度を監視
しながら上記加熱源への電力の供給およびその停止を制
御する温度制御手段とを備え、上記ニップ部で上記転写
材上の未定着現像剤像を加熱および加圧することによっ
て該未定着現像剤像を転写材上に永久画像として定着さ
せる定着装置において、上記温度制御手段は、上記温度
検知手段が主電源投入時に検知した初期検知温度に基づ
き上記定着体の表面温度に対する制御温度を設定し、上
記温度検知素子の検知温度が上記制御温度に一致するよ
うに上記加熱源への電力の供給およびその停止を制御す
ることにより達成される。
【0026】
【作用】本願第一発明の定着装置では、待機時におい
て、上記計時手段による計測時間tが設定時間t1を経
過する前、上記温度検知素子の検知温度が第一の設定温
度T1に一致するように上記加熱源への電力の供給およ
びその停止を制御し、上記計時手段による計測時間tが
設定時間t1を経過した後、待機時に上記温度検知素子
の検知温度が上記第一の設定温度T1より高い第二の設
定温度T2に一致するように上記加熱源への電力の供給
およびその停止を制御する。
【0027】主電源投入後、上記計時手段による時間計
測および上記定着体の表面温度に対する温度制御が開始
され、上記定着体の表面温度は上昇し始める。
【0028】上記計時手段の計測時間tが設定時間t1
を経過する前、上記定着体の対する上記第一の設定温度
1が上記第二の設定温度T2より低いことによって、上
記定着体の表面温度の上昇は緩やかであり、上記定着体
の表面の温度は短時間に適正な温度に調節されると共に
過度な昇温状態となるのを防止できる。
【0029】上記計時手段の計測時間tが設定時間t1
を経過すると、上記定着体の対する制御温度が上記第一
の設定温度T1から上記第二の設定温度T2に切り換えら
れることによって、上記定着体の表面温度は急速に上昇
するが、上記定着体の表面近傍の大気温度は十分に暖め
られているから、温度検知素子が検知する検知温度は該
定着体の表面温度にほぼ等しくなる。よって、上記温度
検知手段が検知する温度と実際の上記定着体の表面温度
との間に生じる差は非常に小さくなり、上記定着体の表
面温度は適正な温度に調節される。
【0030】本願第二発明の定着装置では、上記温度検
知手段が主電源投入時に検知した初期検知温度に基づき
上記定着体に対する制御温度を設定し、上記温度検知素
子の検知温度が上記制御温度に一致するように上記加熱
源への電力の供給およびその停止を制御する。
【0031】主電源投入直後、上記定着体の表面温度が
該定着体の初期表面温度として検知される。次いで、上
記定着体の表面温度に対する温度制御が開始され、上記
定着体の表面温度は上昇し始める。
【0032】上記定着体に対する制御温度が上記定着体
の初期表面温度に基づき設定されることによって、上記
定着体の表面温度と上記定着体の表面近傍の温度の差を
正しく見込んで制御温度を設定することが可能になり、
実際の上記定着体の表面温度を適正に制御することが可
能となる。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0034】図1は本願第一発明の定着装置の一実施例
を示す構成図、図2は図1の定着装置で行われる温度制
御動作を示す流れ図、図3は図1の定着装置の温度制御
による定着ローラ表面温度の時間的変化の一例を示す
図、図4は図1の定着装置の温度制御による定着ローラ
表面温度の時間的変化の他の例を示す図である。
【0035】画像形成装置に用いられている定着装置
は、図1に示すように、定着ローラ2と、該定着ローラ
2に圧接しながら回転される加圧ローラ3とを備え、加
圧ローラ3は定着ローラ2と協働して転写材Pを挟圧搬
送するためのニップ部を形成する。
【0036】定着ローラ2は、表面が四弗化エチレン層
で被覆されているアルミニウム材の中空の芯金4からな
る。定着ローラ2は所定の方向に回転駆動される。
【0037】加圧ローラ3は、ステンレス材からなる芯
金5と、該芯金5の外周面を覆い、離型性を有するシリ
コーンスポンジ製の弾性層6とからなる。加圧ローラ3
は、定着ローラ2の回転に従動し、所定の方向に回転さ
れる。加圧ローラ3と定着ローラ2とは互いにばねなど
の付勢手段(図示せず)で圧接されている。
【0038】定着ローラ2内には、定着ローラ2の表面
を所定の温度に加熱するための加熱源であるハロゲンヒ
ータ7が配置されている。
【0039】定着ローラ2の上方には、温度検知素子3
1が配置されている。温度検知素子31はサーミスタか
らなり、該サーミスタは断熱性の基板32に取り付けら
れている。基板32はポリイミド樹脂などの耐熱性のホ
ルダ33に搭載され、ホルダ33には複数の板状のばね
部材34が取り付けられている。ばね部材34は、基板
32をホルダ33に押し付けている。ホルダ33は、温
度検知素子31と定着ローラ2の表面との間隔lが0.
5mmとなるようにかつ温度検知素子31が定着ローラ
2の表面の中央部に対向するように位置決めされてい
る。
【0040】温度検知素子31はリード線35で増幅回
路36に接続されている。増幅回路36は温度変化に伴
う温度検知素子31の抵抗の変化を電圧の変化として検
出し、該検出電圧に対応する電圧信号37を出力する。
【0041】増幅回路36から出力される電圧信号37
はCPU38に入力され、CPU38は電圧信号37を
検知温度Tsに変換する。CPU38は、メモリーおよ
びA/Dコンバータを内蔵している。CPU38には主
電源投入および遮断に伴い発信されるリセット信号39
が入力され、CPU38内のカウンタがリセットされ
る。CPU38内のカウンタのリセットに伴いCPU3
8内のタイマーが時間計測を開始する。CPU38に
は、画像形成装置の各駆動部の動作制御に対する手順と
ともに定着ローラ2の温度制御に対する手順が記述さ
れ、CPU38は検知温度Tsを監視しながら定着ロー
ラ2の温度制御に対する手順に基づき制御信号40を生
成する。
【0042】CPU38からの制御信号40は、ハロゲ
ンヒータ7へ電力を供給する電源41に与えられる。電
源41からハロゲンヒータ7への電力供給およびその停
止は制御信号40に基づき行われる。
【0043】次に、定着ローラ2に対する温度制御につ
いて図2を参照しながら説明する。
【0044】本定着装置を備える画像形成装置で画像を
形成するとき、図2に示すように、まず主電源が投入さ
れる(ステップ101)。主電源の投入と同時に、CP
U38内のカウンタがリセットされ、タイマーによる時
間計測が開始される(ステップ102)。
【0045】次いで、設定温度T1〜T4が読み込まれ
(ステップ103)、設定温度T1が定着ローラ2に対
する制御温度Tcとして設定される(ステップ10
4)。
【0046】次いで、CPU38は温度検知素子31の
検知温度Tsを監視する。温度検知素子の検知温度Ts
制御温度Tcより低いとき(ステップ105)、CPU
38は電源41に電力の供給を指示する制御信号40を
与える。CPU38からの制御信号によってハロゲンヒ
ータ7が点灯されるとともに、ウェイト表示が表示され
る(ステップ106)。温度検知素子の検知温度Ts
制御温度Tcより高いとき(ステップ105)、ウェイ
ト表示がレディー表示に切り換えられ(ステップ10
7)、画像形成が可能な状態になる。
【0047】次いで、タイマーによる計測時間tと設定
時間t1との比較がCPU38でされる(ステップ10
8)。タイマーによる計測時間tが設定時間t1を経過
していないとき、定着ローラ2の表面温度に対する制御
温度Tcは設定温度T1に保持される(ステップ11
0)。
【0048】次いで、画像形成が開始されると(ステッ
プ111)、再びタイマーによる計測時間tと設定時間
1との比較がCPU38でされる(ステップ11
2)。タイマーによる計測時間tが設定時間t1を経過
していないとき、定着ローラ2の表面温度に対する制御
温度Tcは設定温度T3に切り換えられる(ステップ11
4)。
【0049】画像形成が続行されると(ステップ11
5)、再びタイマーによる計測時間tと設定時間t1
の比較がされる(ステップ112)。タイマーによる計
測時間tが設定時間t1を経過しているとき、定着ロー
ラ2の表面温度に対する制御温度Tcは設定温度T4に切
り換えられる(ステップ113)。
【0050】画像形成が終了すると(ステップ11
5)、再びタイマーによる計測時間tと設定時間t1
の比較がされる(ステップ108)。タイマーによる計
測時間tが設定時間t1を経過していないとき、定着ロ
ーラ2の表面温度に対する制御温度Tcは設定温度T1
設定され(ステップ110)、制御温度Tcを設定温度
1とするTc温調が次の画像形成開始(ステップ11
1)まで行われる。タイマーによる計測時間tが設定時
間t1を経過しているとき、定着ローラ2の表面温度に
対する制御温度Tcは設定温度T2に設定され(ステップ
109)、制御温度Tcを設定温度T2とするTc温調が
次の画像形成開始(ステップ111)まで行われる。
【0051】なお、各設定温度T1,T2,T3,T4は、
次の関係式を満足する。
【0052】 T1≦T2 (1) T3≦T4 (2) また、転写材が定着ローラ2から熱を奪うことを考慮す
ることによって各設定温度T1,T2,T3,T4が次の関
係式を満足するようにすることが好ましい。
【0053】 T1≦T3 (3) T2≦T4 (4) 以上により、温度検知素子31との接触による定着ロー
ラ2の損傷をなくすことができ、定着ローラ2の表面温
度を所定の温度に安定にかつ精度良く制御することがで
きる。
【0054】次に、上述の効果を確認するための温度制
御の例について説明する。
【0055】この温度制御の例として、設定時間t1
10分とし、設定温度T1を155℃、T2を170℃、
3を165℃、T4を180℃、定着温度Tpを180
℃としている。
【0056】まず、タイマーによる計測時間tが設定時
間t1を経過した後に、画像形成を行い、時間経過に伴
う定着ローラ2の表面温度Trの変化を観察する。な
お、図3中の曲線Aは本発明の定着装置に用いられてい
る定着ローラ2の表面温度を示し、曲線Bは従来の定着
装置に用いられている定着ローラの表面温度を示す。
【0057】図3から明らかなように、本発明の定着装
置に用いられている定着ローラ2に対する温度制御で
は、定着ローラ2の表面温度Trを定着温度Tpにより近
い温度に安定にかつ精度良く制御することができ、従来
の定着装置における温度制御より優れていることが分か
る。また、定着ローラ2の表面温度Trが定着可能な温
度に到達するまでの立ち上がり時間を従来の定着装置に
おける立ち上がり時間より短くすることができる。
【0058】次に、タイマーによる計測時間tが設定時
間t1を経過する前から画像形成を開始し、設定時間経
過後に画像形成を終了させ、時間経過に伴う定着ローラ
2の表面温度Trの変化を観察する。なお、図4中の曲
線Cは本発明の定着装置に用いられている定着ローラ2
の表面温度を示し、曲線Dは従来の定着装置に用いられ
ている定着ローラの表面温度を示す。
【0059】図4から明らかなように、本発明の定着装
置に用いられている定着ローラ2に対する温度制御で
は、定着ローラ2の表面温度Trを定着温度Tpにより近
い温度に安定にかつ精度良く制御することができ、従来
の定着装置における温度制御より優れていることが分か
る。また、定着ローラ2の表面温度Trが定着可能な温
度に到達するまでの立ち上がり時間を従来の定着装置に
おける立ち上がり時間より短くすることができる。
【0060】なお、本実施例では、計時手段としてタイ
マーを用いているが、これに代えて、アナログ計時手
段、例えばコンデンサと抵抗とからなる計時手段を用い
ることもできる。また、各設定温度T1,T2,T3,T4
の設定および切替えをCPU38に代えてハード回路に
よってすることもできる。
【0061】また、本実施例では、タイマーによる計測
時間tが設定時間t1を経過するときに制御温度の切替
えが行われるが、これに代えて、主電源投入から設定時
間に到達するまでの期間を複数mの期間に分割し、各期
間毎に対応する設定時間tk(k=1,2,・・m)を
決め、各設定時間tkの経過毎にレディ状態における制
御温度T1k及びプリント状態における制御温度T3k(k
=1,2,・・m)を設定する方法を採用することもで
きる。
【0062】この場合、tk<tk+1であるとすると、T
1k≦T1(k+1),T3k≦T3(k+1)とすれば良い。この方法
では、mを大きくすることによって制御温度切替時にお
ける温度変化量が小さくなり、定着ローラ表面温度Tr
を滑らかに変化させることができる。
【0063】さらに、本実施例では、設定温度T1〜T4
を定数としているが、これに代えて、この定数のうちT
1,T3をタイマーの計測時間tの関数として設定する方
法を採用することもできる。なお、T1およびT3は次の
(5)式および(6)式で表される。
【0064】 T1=Ta+ΔT1・t (5) T3=Tb+ΔT3・t (6) 例えば、t1を1000秒とし、Taを145℃、Tb
155℃、ΔT1およびΔT3を0.025(deg/s
ec)、T2を170℃、T4を180℃として、図2に
示す温度制御フローに従い温度制御を実行すると、図5
および図6に示すように、定着ローラ2の表面温度Tr
を非常に安定に所定の温度に保持することができる。な
お、図5中の曲線Eは、タイマーによる計測時間tが設
定時間t1を経過した後に画像形成が行われる場合の定
着ローラ2の表面温度Trを示す。図6中の曲線Fは、
タイマーによる計測時間tが設定時間t1を経過する前
から画像形成を開始し、設定時間経過後に画像形成を終
了させる場合の定着ローラ2の表面温度Trを示す。
【0065】さらに、本実施例では、温度検知素子31
が定着ローラ2の中央部に配置されているが、温度検知
素子31を定着ローラ2の端部に配置することもでき
る。ただし、T1,T2,T3およびT4を温度検知素子3
1が定着ローラ2の中央部に配置されているときのそれ
ぞれと変える必要がある。
【0066】例えば、温度検知素子31が定着ローラ2
の端部に位置するとき、ハロゲンヒータ7の配光分布が
中央部と端部とで異なるから、該配光分布に応じてT1
およびT2を変更する必要がある。また、定着ローラ2
と加圧ローラ3との間のニップ部を転写材が通過すると
き、定着ローラ2の通紙領域に対応する表面の温度は低
下するから、該表面温度と定着ローラ端部における表面
温度との間には差が生じ、温度検知素子31の検知温度
sは定着ローラ2の通紙領域における表面温度より高
くなる。よって、この場合のT3,T4は上述の実施例に
おけるT3,T4よりそれぞれ高くする必要がある。
【0067】次に、本願第二発明の定着装置の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図7は本願第二発
明の定着装置の一実施例で行われる温度制御動作を示す
流れ図である。
【0068】定着装置は、定着ローラ(図示せず)と、
該定着ローラと協働して転写材を挟圧搬送するためのニ
ップ部を形成する加圧ローラ(図示せず)と、該定着ロ
ーラの表面を制御温度まで加熱するためのハロゲンヒー
タ(図示せず)と、上記定着ローラの表面近傍の温度を
該定着ローラの表面温度として検知する非接触型の温度
検知素子(図示せず)と、該温度検知素子からの検知温
度を監視しながら上記加熱源への電力の供給およびその
停止を制御する温度制御手段(図示せず)とを備える。
【0069】上記温度制御手段は、上記温度検知素子が
主電源投入時に検知した初期検知温度に基づき上記定着
ローラの表面温度に対する制御温度を設定し、上記温度
検知素子の検知温度が上記制御温度に一致するように上
記加熱源への電力の供給およびその停止を制御する。
【0070】本定着装置で行われる温度制御では、図7
に示すように、主電源投入(ステップ101)と同時に
CPU36内のカウンタがリセットされ、タイマーによ
る時間計測が開始される(ステップ102)。タイマー
による時間計測の開始に伴い温度検知素子で検知された
初期の定着ローラ表面温度はTinとしてメモリー内に格
納される(201)。
【0071】次いで、設定温度T1〜T4が読み込まれ
(ステップ103)、メモリー内に格納されている温度
inが設定温度T0と比較される(ステップ202)。
設定温度T0は80℃〜120℃の高い温度に設定され
ている。
【0072】温度Tinが設定温度T0より小さいとき、
設定温度T1が定着ローラに対する制御温度Tcとして設
定される(ステップ104)。次いで、温度検知素子の
検知温度Tsの監視およびタイマーの計測時間の監視が
され、タイマーの計測時間tに応じて制御温度Tcが各
設定温度T1,T2,T3,T4のいずれかの設定温度に切
り換えられる(ステップ105〜ステップ115)。
【0073】温度Tinが設定温度T0より高いとき、設
定温度T1は設定温度T2に変換され、設定温度T3は設
定温度T4に変換される(ステップ203)。次いで、
設定温度T1すなわちT2が定着ローラに対する制御温度
cとして設定された後(ステップ104)、温度検知
素子の検知温度Tsの監視およびタイマーの計測時間の
監視がされ、タイマーの計測時間tに応じて制御温度T
cが各設定温度T1,T2,T3,T4のいずれかの設定温
度すなわち設定温度T2,T4のいずれかに切り換えられ
る(ステップ105〜ステップ115)。
【0074】レディー状態でいったん主電源が切断され
た直後に再び主電源が投入されるとき、表面温度が室温
より十分に高い温度である定着ローラは再び加熱される
が、加熱開始時における定着ローラの表面温度Tinと設
定温度T0との比較の結果に応じて制御温度Tcが適切な
設定温度に切り換えられるから、定着ローラの表面温度
を所定の温度に安定にかつ精度良く制御することができ
る。また、温度検知素子との接触による定着ローラの損
傷をなくすことができる。
【0075】本実施例では、定着ローラの表面温度Tin
が設定温度T0より高いとき、設定温度T1をT2に読み
替え、設定温度T3をT4に読み替えているが、これらの
設定温度の読み替えに代えて、各設定温度T1,T3を初
期の定着ローラ表面温度Tinの関数として設定する方法
を採用することもできる。なお、設定温度T1および設
定温度T3は次の(7)式および(8)式で表される。
【0076】 T1=F1(Tin)=Ta−p1(q1−Tin) (7) T3=F3(Tin)=Tb−p3(q3−Tin) (8) ただし、Ta,Tb,p1,p3,q1,q3はそれぞれ正の
定数である。
【0077】例えば、Taが170℃、Tbが180℃、
1およびp3が0.1、q1およびq3が170℃、T2
が170℃、T4が180℃に設定され、かつ電源投入
時における初期の定着ローラ表面温度Tinが20℃であ
るとき、T1は155℃となり、T3は165℃となる。
これに対し、主電源投入時における初期の定着ローラ表
面温度Tinが148℃であるとき、T1は167.8
℃、T3は177.8℃となり、T1はT2にほぼ等しく
なり、T3はT4にほぼ等しくなる。よって、温度検知素
子の周囲の雰囲気の温度が室温より十分に高いとき、主
電源投入からの経過時間t1の前後における制御温度の
変更量を小さな値に抑えることができ、定着ローラの表
面温度Trを所定の温度に安定にかつ精度良く保持する
ことができる。
【0078】また、各設定温度T1,T3を初期の定着ロ
ーラ表面温度Tinおよびタイマーの計測時間tの関 数と
して設定することもできる。設定温度T1および設定温
度T3は次の(9)式および(10)式で表される。
【0079】 T1=F1(Tin,t) =Ta−p1(q1−Tin−ΔT1・t) (9) T3=F3(Tin) =Tb−p3(q3−Tin−ΔT3・t) (10) ただし、Ta,Tb,p1,p3,q1,q3,ΔT1,ΔT3
はそれぞれ正の定数である。
【0080】次に、他の定着装置について図を参照しな
がら説明する。図8は本願第二発明の定着装置の他の実
施例に用いられている温度検知回路を示す図、図9は図
8の温度検知回路のサーミスタの出力特性を示す図であ
る。
【0081】他の定着装置は、図8に示すように、定着
ローラの表面近傍の温度を定着ローラの表面温度として
検知する温度検知回路を備える。温度検知回路は、定着
ローラの表面に所定の間隔をおいて配置されているサー
ミスタを有する。サーミスタの抵抗Rsには固定抵抗R1
が接続されている。温度検知回路は、サーミスタの抵抗
sと固定抵抗R1との抵抗分割によって定着ローラ表面
温度Trに対応する電圧信号Vsを出力する。
【0082】温度検知回路から出力される電圧信号Vs
は、図9に示すように、線型に変化せず、指数関数的に
変化する。特に、定着ローラの表面温度Trが低い温度
領域にあるとき、定着ローラの表面温度Trの線型的な
変化に対し、電圧Vsの変化は線型的でなく、定着ロー
ラの表面温度Trと出力電圧Vsに対応する温度Tsとの
間には大きな差が生じる。よって、上記温度差をなくす
ために、次の(11)式を用いることにより出力電圧V
sから温度Tsが求められる。なお、温度Tsは抵抗Rs
比例する。
【0083】 Rs=Vs・R1/(1−Vs) (11) また、サーミスタの抵抗Rsのばらつきに起因する検知
温度Tsの不正確さ、特に初期の定着ローラの表面温度
inに対する検知温度の不正確さを解消するために、上
述の(11)式に代えて、次の(12)式および(1
3)式を用いることができる。
【0084】 Ts=T1−C2・Vs (12) Ts=T1−C3・t1 (13) ただし、C1,C2,C3は正の定数、t1はTs<T1のと
きに主電源投入時からハロゲンヒータを点灯させ、その
後(12)式で求めた検知温度TsがT1となるまでに要
する時間を示す。
【0085】先ず、Tsが設定温度T1より大きいとき、
検知温度Tsとして(12)式がそのまま適用され、主
電源投入時におけるTsがTinとして用いられる。
【0086】これに対し、TsがT1より小さいとき、
(13)式が適用され、(13)式から求められた主電
源投入時におけるTsがTinとして用いられる。すなわ
ち(13)式のように、t1をパラメータとすることに
より、電源投入後の定着ローラの昇温状態を目標温度T
sの補正に反映できるので、より高精度の温度調整が可
能になる。なお、Ts=T1となった時点でTinを設定す
ると共に、上記実施例中の式(7)〜(10)等を用い
てT1,T3を設定して温度調整を行って良く、Ts<T1
の間はハロゲンヒータをフル点灯させておけば良いのは
もちろんのことである。
【0087】以上により、分割抵抗によって抵抗変化に
伴う電圧変化を検出し、該検出電圧から定着ローラの表
面温度を求める温度検出回路が用いられているとき、該
温度検出回路からの出力電圧の非線形性に起因する検出
温度の不正確さが上述の演算式によって解消され、定着
ローラ表面温度を低い温度領域から安定にかつ精度よく
制御することができる。
【0088】なお、上述の温度制御が用いられている定
着装置は定着ローラと加圧ローラとを備えるが、ベルト
状の定着体と加圧体とを備える定着装置に上記温度制御
を用いることもできる。
【0089】
【発明の効果】以上に説明したように、本願第一発明の
定着装置によれば、待機時において、上記計時手段の計
測時間tが設定時間t1を経過することに伴い上記定着
体の対する制御温度を第一の設定温度T1から第二の設
定温度T2に切り換えるから、上記設定時間t1の経過
前、または経過後における上記温度検知手段が検知する
温度と実際の上記定着体の表面温度との間に生じる差が
小さくなり、上記回転体に損傷を与えることなく該回転
体の表面温度を所定の制御温度に安定にかつ精度良く制
御することができる。
【0090】本願第二発明の定着装置によれば、上記定
着体に対する制御温度が上記定着体の初期表面温度に基
づき設定されることによって、上記定着体の表面温度の
上昇を上記定着体の表面近傍の温度が短時間に該定着体
の表面温度にほぼ等しくなるように制御することが可能
であるから、上記非接触型の温度検知素子が検知する温
度と実際の上記定着体の表面温度との間に生じる差が小
さくなり、上記回転体に損傷を与えることなく該回転体
の表面温度を所定の制御温度に安定にかつ精度良く制御
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第一発明の定着装置の一実施例を示す構成
図である。
【図2】図1の定着装置で行われる温度制御動作を示す
流れ図である。
【図3】図1の定着装置の温度制御による定着ローラ表
面温度の時間的変化の一例を示す図である。
【図4】図1の定着装置の温度制御による定着ローラ表
面温度の時間的変化の他の例を示す図である。
【図5】図1の定着装置に用いられる他の温度制御によ
る定着ローラ表面温度の時間的変化の一例を示す図であ
る。
【図6】図1の定着装置に用いられる他の温度制御によ
る定着ローラ表面温度の時間的変化の他の例を示す図で
ある。
【図7】本願第二発明の定着装置の一実施例で行われる
温度制御動作を示す流れ図である。
【図8】本願第二発明の定着装置の他の実施例に用いら
れている温度検知回路を示す図である。
【図9】図8の温度検知回路のサーミスタの出力電圧の
特性を示す図である。
【図10】従来の定着装置の一例を示す構成図である。
【図11】従来の他の定着装置の他の例を示す構成図で
ある。
【図12】図11の定着装置の定着ローラの表面温度と
温度検知素子による検知温度との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 定着ローラ 3 加圧ローラ 7 ハロゲンヒータ 31 温度検知素子 36 増幅回路 38 CPU 41 電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着体と、該定着体と協働して転写材を
    挟圧搬送するためのニップ部を形成する加圧体と、該定
    着体の表面を制御温度まで加熱するための加熱源と、上
    記定着体の表面近傍の温度を該定着体の表面温度として
    検知する非接触型の温度検知手段と、該温度検知手段か
    らの検知温度を監視しながら上記加熱源への電力の供給
    およびその停止を制御する温度制御手段と、主電源投入
    直後に時間の計測を開始する計時手段とを備え、上記ニ
    ップ部で上記転写材上の未定着現像剤像を加熱および加
    圧することによって該未定着現像剤像を転写材上に永久
    画像として定着させる定着装置において、主電源投入か
    ら定着動作が開始されるまでの期間である待機時に、上
    記制御手段は、上記計時手段による計測時間tが設定時
    間t1を経過する前、上記温度検知素子の検知温度が第
    一の設定温度T1に一致するように上記加熱源への電力
    の供給およびその停止を制御し、上記計時手段による計
    測時間tが設定時間t1を経過した後、待機時に上記温
    度検知手段の検知温度が上記第一の設定温度T1より高
    い第二の設定温度T2に一致するように上記加熱源への
    電力の供給およびその停止を制御することを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 定着時に、上記温度制御手段は、上記計
    時手段による計測時間tが設定時間t1を経過する前、
    上記温度検知手段の検知温度が第三の設定温度T3に一
    致するように上記加熱源への電力の供給およびその停止
    を制御し、上記計時手段による計測時間tが設定時間t
    1を経過した後、上記温度検知手段の検知温度が上記第
    三の設定温度T3より高い第四の設定温度T4に一致する
    ように上記加熱源への電力の供給およびその停止を制御
    することとする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 第一の設定温度T1が計時手段の計測時
    間tの関数であることする請求項1に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 第三の設定温度T3が計時手段の計測時
    間tの関数であることする請求項2に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 定着体と、該定着体と協働して転写材を
    挟圧搬送するためのニップ部を形成する加圧体と、該定
    着体の表面を制御温度まで加熱するための加熱源と、上
    記定着体の表面近傍の温度を該定着体の表面温度として
    検知する非接触型の温度検知手段と、該温度検知手段か
    らの検知温度を監視しながら上記加熱源への電力の供給
    およびその停止を制御する温度制御手段とを備え、上記
    ニップ部で上記転写材上の未定着現像剤像を加熱および
    加圧することによって該未定着現像剤像を転写材上に永
    久画像として定着させる定着装置において、上記温度制
    御手段は、上記温度検知手段が主電源投入時に検知した
    初期検知温度に基づき上記定着体の表面温度に対する制
    御温度を設定し、上記温度検知手段の検知温度が上記制
    御温度に一致するように上記加熱源への電力の供給およ
    びその停止を制御することを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 温度制御手段は、主電源投入後からの温
    度検知手段の検知温度の昇温状態に基づき定着体の表面
    温度に対する制御温度を設定することとする請求項5に
    記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 主電源投入直後に時間の計測を開始する
    計時手段を備え、温度制御手段は、上記計時手段の計測
    時間に基づき定着体の表面温度に対する制御温度を設定
    することとする請求項5または請求項6に記載の定着装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7062187B2 (en) 2002-10-31 2006-06-13 Konica Minolta Holdings, Inc. Fixing device for use in image forming apparatus
US7109440B2 (en) 2003-11-17 2006-09-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Fusing system of image forming apparatus and temperature control method thereof
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