JPH05289405A - 静電潜像現像用トナーの製造方法及び非磁性一成分現像方法 - Google Patents

静電潜像現像用トナーの製造方法及び非磁性一成分現像方法

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JPH05289405A
JPH05289405A JP4095228A JP9522892A JPH05289405A JP H05289405 A JPH05289405 A JP H05289405A JP 4095228 A JP4095228 A JP 4095228A JP 9522892 A JP9522892 A JP 9522892A JP H05289405 A JPH05289405 A JP H05289405A
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JP
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toner
polymer particles
polymerization
electrostatic latent
latent image
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Application number
JP4095228A
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English (en)
Inventor
Takayuki Nagase
貴行 永瀬
Harusuke Nagami
晴資 永見
Mitsuhiro Uchino
光広 内野
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】懸濁重合法によるトナーであつて、高い帯電量
を有し、可動搬送部材上で容易に均一なトナーの薄層を
形成し、微粉の発生がなく、更に、感光体上や記録紙上
での転動がなく、かくして、細線等の再現性にすぐれ、
高品質の複写画像を与える非磁性一成分現像方式に用い
るための静電潜像現像用トナーの製造方法を提供するに
ある。 【構成】着色剤を含有させた重合性単量体を懸濁重合さ
せる際に、分散剤としての水難溶性又は水不溶性無機塩
とアニオン界面活性剤とを加えたpH8〜12の水相中で
前記単量体の一部を乳化重合させて、微小な粒子径を有
する乳化重合による重合体粒子が表面に付着した懸濁重
合による重合体粒子を得、かかる重合体粒子を濾別し、
洗浄し、乾燥させた後、例えば、重合体粒子に機械的な
衝撃を繰り返して与えて、上記乳化重合による重合体粒
子を懸濁重合による重合体粒子の表面に微小な突起物状
に固定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像現像用トナー
の製造方法及びそのようなトナーを用いる静電潜像の現
像方法に関し、詳しくは、懸濁重合によつて製造され、
特に、非磁性一成分現像剤として好適に用いることがで
きる静電潜像現像用トナーの製造方法、及びそのような
現像剤を用いる静電潜像の非磁性一成分現像方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、静電式電子写真複写のための静電
潜像の現像剤として用いるトナー粒子は、一般に、溶融
させた熱可塑性樹脂にカーボンブラツク等の着色剤、ト
ナーに所要の摩擦帯電性を付与するための帯電制御剤、
耐オフセツト性を付与するためのワツクス等を混練、分
散させ、冷却した後、所要の粒径にまで微粉砕し、分級
することによつて、製造されている。しかし、この方法
によるときは、上記混練工程において、種々の添加剤を
樹脂中に均一に分散させた混合物を得ることが困難であ
ると共に、粉砕工程において、微粉や粗大粉が多量に生
じるために、歩留りが悪く、製造費用が高くなる等の問
題がある。
【0003】更に、このような粉砕法によるトナー粒子
は、角部を有して、不定形であるので、流動性に劣るう
えに、電子写真装置の現像器中でトナー粒子が微粉化し
て、機内汚染や画像のかぶり等を生じる。そこで、最
近、着色剤を含む重合性単量体の懸濁重合によるトナー
粒子が種々提案されている。かかるトナーは、通常、水
媒体中での単量体の重合によつて得られるものであるの
で、重合中に界面張力によつて実質的に真球状の粒子と
して得ることができ、従つて、かかるトナー粒子は、そ
の流動性において、前述した粉砕法によるトナー粒子に
比べて改善されており、例えば、粉砕法トナー粒子にお
いて必要とされるシリカのような流動化剤の添加を必要
としない等の利点を有する反面、電子写真複写におい
て、クリーニング・ブレードによる感光体上におけるク
リーニング性に劣る問題がある。
【0004】即ち、普通紙を記録紙として用いる静電式
電子写真複写機によれば、一般に、感光体の表面に放電
により静電荷を与え、その上に画像を露光して静電潜像
を形成し、次に、この静電潜像に対して逆極性を有する
トナー粒子を静電潜像に付着させて現像し、そのトナー
像を記録紙に転写し、最後に、トナー像が転写された記
録紙を加圧及び/又は加熱し、トナーを記録紙上に定着
させることにより、複写を行なう。従つて、複数枚の記
録紙に順次複写を行なうためには、上記工程において、
感光体より記録紙にトナー像を転写した後、感光体の表
面に残留するトナー粒子を除去する必要があり、その除
去方式の一つとして感光体を摺擦して、感光体からトナ
ーを除去するクリーニングするブレード・クリーニング
方式が知られている。このブレード・クリーニング方式
のためのクリーニング・ブレードの材料には、従来より
種々のゴムが用いられているが、特に、耐摩耗性等の機
械的強度がすぐれていることから、ウレタンゴムが好ま
しく用いられている。
【0005】このようなクリーニング・ブレードによる
クリーニングにおいて、トナー粒子が真球であるとき
は、クリーニング・ブレードが感光体上の表面を摺擦す
るときに、トナー粒子がブレードの下に潜り込み、感光
体表面との間で回転して、いわばブレードをすり抜ける
ために、ブレードによる摺擦後も感光体上に残留して、
クリーニングされ難いものとみられる。
【0006】そこで、例えば、特開昭62−26656
0号公報には、懸濁重合によるトナー粒子の製造におい
て、重合の終了前に実質的に真球状の重合体粒子を懸濁
重合媒体中で高速攪拌して不定形とする方法が提案され
ている。しかし、この方法によるときは、重合体粒子が
異形化しやすい高温条件下では、反応系に残存する未反
応単量体の影響によつて相互に融着しやすく、或いは重
合体粒子の表面張力によつて、粒子が球状に戻りやすい
ために、異形化され難い。他方、かかる融着を避けるた
めに低速で攪拌したり、或いは低温で攪拌しても、重合
体粒子が異形化され難い。更に、懸濁重合法によるトナ
ーの製造においては、トナー粒子が粒度分布を有し、大
きい粒子は比較的異形化されやすいとしても、小さい粒
子は異形化され難く、粒子の異形化の程度にも分布が生
じ、しかも、この粒子径が小さく、異形化され難い粒子
がブレードによるクリーニングにおいて、前述したよう
に、ブレードをすりぬけやすい。
【0007】このように、懸濁重合の終了前に重合体粒
子を高速攪拌する方法によれば、トナーの異形化が十分
でなく、得られるトナーがブレードクリーニング性にお
いて十分に改善されない。また、懸濁重合後に重合体粒
子に機械的な衝撃を与えて異形化を図る方法も種々提案
されているが、製造費用が嵩む。
【0008】他方、静電潜像の現像方式には、従来、ト
ナー粒子とキヤリア粒子とからなる二成分現像方式とキ
ヤリア粒子を用いない一成分現像方式とが知られてい
る。前者の方式においては、トナーとキヤリアとを一定
の比率にて混合する必要があり、しかも、この混合比率
を一定に保持する必要があるために、現像装置が大型化
複雑化する。また、トナーがキヤリアに融着する等によ
るキヤリアの劣化の問題もある。
【0009】後者の一成分現像方式には、キヤリアを用
いることに由来する上記したような問題はない。一般
に、一成分現像方式においては、磁性トナーを用いる方
式と非磁性トナーを用いる方式とが知られており、前者
は、磁石によつてスリーブ表面に磁気的にトナーを吸着
させて搬送するので、装置が高価であり、また、トナー
中に磁性粉が混入されているので、非磁性トナーに比べ
て、定着時、高熱量が要求される等の問題がある。
【0010】非磁性一成分現像方式は、図1に示すよう
に、帯電装置1によつて、感光体2を帯電させた後、光
像照射装置3にて前記感光体を露光させ、静電潜像を形
成し、これを現像装置4を用いて、トナー粒子5にて現
像し、得られたトナー像を転写装置6によつて記録紙7
に転写し、このトナー像を加熱及び/又は加圧等の手段
を利用する定着器8にて定着する方式であり、特に、現
像装置4は、可動トナー搬送部材9と、これに当接若し
くは隣接するトナー層厚規制部材10とを備え、このト
ナー層厚規制部材10によつて、可動トナー搬送部材9
の表面にトナーの薄層が形成される。現像装置4は、攪
拌羽根11とトナー補給装置12とが設けられており、
他方、感光体からトナー像を記録紙に転写した後に感光
体上に残留するトナー粒子は、クリーニング装置13に
よつて、感光体から除かれる。
【0011】このような非磁性一成分現像方式において
は、可動トナー搬送部材上でトナーを均一に帯電させる
ことが必要であつて、そのためには、可動トナー搬送部
材上に形成されるトナーの層が薄層であることが必要で
ある。このトナー層が厚いときは、トナー層の表面のト
ナーのみが帯電される結果、トナー層の内部におけるト
ナーの帯電が不均一となり、小さい電荷のトナーが搬送
部材から飛散して、現像装置の周辺部を汚染し、また、
複写画像にかぶり等の画像欠陥を与えやすい。更に、こ
のような非磁性一成分現像方式においては、トナーを帯
電させるキヤリアを用いないために、一般に、トナーに
高い帯電量を得られない欠点がある。従つて、トナー自
体の帯電特性も重要である。
【0012】従来、かかる非磁性一成分現像方式におい
ては、前記可動トナー搬送部材上にトナーの均一な薄い
層を形成させるために、一般には、トナー層厚規制部材
として、ドクターブレード等のような押圧部材が用いら
れる。ここに、前述したように、懸濁重合によるトナー
粒子は真球状であるために、この押圧部材をトナー粒子
がすり抜けて、可動トナー搬送部材上にトナーの均一な
薄層が形成され難く、かくして、前述したような帯電不
良による複写画像のかぶりや、或いは感光体上でのトナ
ーによる静電潜像の現像時や、トナーの転写や定着時
に、トナーが真球状であることから、感光体上や記録紙
上上を転動するので、画像における細線等の再現性に劣
り、又は複写画像に所謂にじみを生じる問題もある。
【0013】そこで、前述したように、特開昭62−2
66560号公報には、懸濁重合によるトナーの製造に
おいて、重合の終了前に実質的に真球状の重合体粒子を
懸濁重合媒体中で高速攪拌して不定形とする方法が提案
されている。しかし、かかるトナーを上述したような非
磁性一成分現像方式に適用すれば、前述したように、ブ
レードによるクリーニングにおいて、ブレードをすりぬ
けやすいので、クリーニング不良が生じたり、或いは、
複写画像にかぶりを生じたり、更には、細線等の再現性
に劣る問題が生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の非磁
性一成分現像方式における上記した種々の問題を解決す
るためになされたものであつて、懸濁重合法によるトナ
ーであつて、高い帯電量を有し、可動搬送部材上で容易
に均一なトナーの薄層を形成し、微粉の発生がなく、更
に、前述したような感光体上や記録紙上での転動がな
く、かくして、細線等の再現性にすぐれ、高品質の複写
画像を与える非磁性一成分現像方式に用いるための静電
潜像現像用トナーの製造方法、並びにかかる現像剤を用
いる静電潜像の非磁性一成分現像方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による静電潜像現
像用トナーの製造方法は、着色剤を含有させた重合性単
量体を懸濁重合させる際に、水相中で前記単量体の一部
を乳化重合させて、微小な粒子径を有する乳化重合によ
る重合体粒子が表面に付着した懸濁重合による重合体粒
子を得、かかる重合体粒子を洗浄し、乾燥させた後、上
記乳化重合による重合体粒子を懸濁重合による重合体粒
子の表面に固定化させることを特徴とする。
【0016】本発明においては、重合性単量体として
は、例えば、スチレンと共にアクリル酸エステルやメタ
クリル酸エステル等を併用するのが好ましく、かかる単
量体に着色剤、例えば、カーボンブラツクを均一微細に
分散させるには、例えば、ラウロイルパーオキサイドを
分散剤として用いるのが好適である。即ち、例えば、ス
チレンにラウロイルパーオキサイドとカーボンブラツク
を加え、ボールミルにて混合攪拌すればよい。
【0017】次いで、必要に応じて、かかる混合物に帯
電制御剤粉末を加え、これを分散させる。この場合、分
散剤として、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
が好ましく用いられる。また、帯電制御剤としては、例
えば、含クロム染料である「スピロンブラツクTRH」
(保土谷化学工業(株)製)が好ましく用いられる。特
に、本発明においては、重合性単量体への「スピロンブ
ラツクTRH」の添加量は、この染料が乳化重合の防止
剤として作用するので、重合性単量体100重量部につ
いて、1重量部以下がよい。
【0018】このようにして、カーボンブラツクと帯電
制御剤粉末とをスチレンに均一微細に分散させた後、こ
れに更に必要に応じてスチレン、(メタ)アクリル酸エ
ステル、例えば、ジビニルベンゼン等のような架橋剤と
しての二官能性単量体、例えば、ポリプロピレンワツク
ス等のようなオフセツト防止剤としてのワツクスを加
え、更に、これに例えばアゾビスジメチルバレロニトリ
ル等のようなアゾビス系の重合開始剤を加え、加熱下に
攪拌して、懸濁重合と同時に乳化重合を行なわせる。
【0019】特に、本発明によれば、先ず、好ましく
は、水難溶性若しくは水不溶性無機塩からなる分散剤
と、更に好ましくはアニオン系界面活性剤とを含むpH8
〜12、好ましくは9〜11の水中において、上述した
ような着色剤(と帯電制御剤と)を含有させた重合性単
量体を懸濁重合させることによつて、その際に、同時
に、上記重合性単量体に乳化重合を行なわせて、乳化重
合による微小な重合体粒子が表面に付着した懸濁重合に
よる重合体粒子を得ることができる。
【0020】上記分散剤として用いる水不溶性若しくは
水難溶性無機塩としては、例えば、第三リン酸カルシウ
ムが好ましく用いられる。また、アニオン系界面活性剤
としては、特に、限定されるものではないが、例えば、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が好ましく用
いられる。次いで、このようにして得られた重合体粒子
を濾別し、希酸及び水にて洗浄し、乾燥させた後、上記
したように、懸濁重合による重合体粒子の表面に付着し
ている乳化重合による重合体粒子を懸濁重合による重合
体粒子の表面に突起物状に固定化させることによつて、
本発明による非磁性一成分現像方式に好適に用いること
ができる静電潜像現像用トナーを得ることができる。
【0021】本発明において、乳化重合による微小な重
合体粒子が付着している懸濁重合による重合体粒子を処
理して、乳化重合による重合体粒子を懸濁重合による重
合体粒子の表面に固定化させるためには、上記した乳化
重合による重合体粒子が付着している懸濁重合による重
合体粒子の気中衝撃処理(ハイブリダイゼーシヨン)
や、或いは加熱雰囲気下における重合体粒子の攪拌処理
(メカノフユージヨン)が有利に採用される。
【0022】本発明において、上記気中衝撃処理とは、
重合体粒子に空気中又は不活性気体中で機械的な衝撃を
繰り返して与えることをいい、かかる処理によつて、懸
濁重合による重合体粒子の表面に付着している乳化重合
による微小な重合体粒子が懸濁重合による重合体粒子の
表面に一部打ち込まれることとなつて、固定化される。
かかる処理は、例えば、特開昭62−140636号公
報に記載されているような装置によつて行なうことがで
きる。この気中衝撃処理に用いられる重合体粒子は、平
均粒子径が1〜30μm、好ましくは5〜20μmの範
囲にあるのがよい。
【0023】本発明において用い得る気中衝撃処理装置
の一例を図2に示す。この装置は、ケーシング21内に
回転軸22によつて高速回転し得る回転盤23を備え、
この回転盤の周縁には、複数の衝撃ピン24が所定間隔
をおいて放射状に固定されていると共に、上記衝撃ピン
の最外周軌道面に沿つて、ピンから一定の距離をおい
て、衝突環25が前記ケーシングに支持されて、重合体
粒子を衝撃処理する密閉された衝撃室26がケーシング
内に形成されている。上記衝突環は、表面が波板状に形
成されていてもよく、或いは平滑面であつてもよい。好
ましい装置にあつては、一端が前記衝突環25の適宜箇
所にてその内壁面で開口し、他端が前記回転盤23の中
心部付近で開口する循環導管27が配設されている。
【0024】処理すべき重合体粒子を前記衝撃室26に
供給するために、ホツパー28からの供給導管29が前
記衝突環25の適宜箇所でその内壁面で開口せしめられ
るが、上記のように、循環導管27が配設されている場
合は、上記供給導管は循環導管に接続されている。装置
には、更に、前記衝突環25の下部の一部を切り欠いて
形成した処理済みの重合体粒子取出し口30が配設され
ており、この取出し口は、シユート31を経て、捕集容
器32に連通されている。また、処理済み重合体粒子取
出し口30には手動又は電磁気的に開閉制御される弁3
3が付設されており、気中衝撃処理が完了した後、開か
れる。
【0025】このような装置において、回転盤23を所
定の速度で回転させつつ、ホツパー28から供給導管2
9を経て、重合体粒子を衝撃室26に供給すると、重合
体粒子は、高速回転している回転盤23の有する多数の
衝撃ピン24によつて、瞬間的に機械的な衝撃を受け、
更に、周辺の衝突環25に高速で衝突し、このようにし
て、重合体粒子は衝撃室内で、衝撃ピンと衝突環によつ
て、繰り返して、機械的な衝撃を受け、打撃加熱され
て、表面が溶融し、かくして、懸濁重合による重合体粒
子の表面に付着している乳化重合による微小な重合体粒
子が懸濁重合による重合体粒子の表面に微小な突起物状
に打ち込まれ、固定化される。
【0026】装置が前述した循環導管27を有するとき
は、衝撃ピンの高速回転によつて、衝撃室には雰囲気気
体の気流が生じ、衝突環の内壁面の開口から回転盤の中
心部の開口に循環し、この気流に伴つて、重合体粒子と
前記微粒子も衝撃室内を循環する。尚、重合体粒子の気
中衝撃処理は、空気中で行なつてもよく、また、必要に
応じて、窒素等の不活性気体中で行なつてもよい。
【0027】本発明の方法においては、重合体粒子の気
中衝撃処理の量は、前記回転盤の周速度によつて調整す
ることができる。最適の周速度は、重合体粒子を構成す
る重合体の軟化点やガラス転移点、平均粒子径等によつ
て適宜に選択されるべきであつて、特に限定されるもの
ではないが、通常、50〜120m/秒の範囲であり、
好ましくは60〜100m/秒の範囲である。処理量が
過少であるときは、懸濁重合による重合体粒子の表面へ
の乳化重合による微小な重合体粒子の打ち込みが十分で
なく、他方、処理量が過大であるときは、懸濁重合によ
る重合体粒子の表面の摩擦帯電性が過大となる等、却つ
てトナー特性に有害な影響を及ぼす。処理時間は、通
常、30秒から5分間程度、好ましくは2〜3分程度で
あるが、これも特に限定されるものではない。
【0028】また、本発明によれば、乳化重合による微
小な重合体粒子が付着している懸濁重合による重合体粒
子をそのガラス転移点の±10℃の温度にて混合攪拌す
ることらつても、乳化重合による重合体粒子を懸濁重合
による重合体粒子の表面に固定化させることができる。
処理温度が懸濁重合による重合体粒子のガラス転移点よ
りも10℃以上も高いときは、乳化重合による微小な重
合体粒子が懸濁重合による重合体粒子中に埋没したり、
或いは懸濁重合による重合体粒子が相互に融着したりす
るので、乳化重合による微小な重合体粒子を懸濁重合に
よる重合体粒子の表面に微小な突起物状に固定化するこ
とができない。他方、処理温度が懸濁重合による重合体
粒子のガラス転移点よりも10℃以上も低いときは、乳
化重合による微小な重合体粒子が懸濁重合による重合体
粒子の表面に有効に打ち込まれず、かくして、微小な突
起物状に固定化することができない。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明による静電潜像現
像用トナーは、懸濁重合による真球状の重合体粒子の表
面に乳化重合による微小な重合体粒子が微小な突起物状
に打ち込まれて固定化されており、かくして、重合体粒
子は、真球状ではない。従つて、かかるトナーによれ
ば、前述した非磁性一成分現像方法において、可動トナ
ー搬送部材上で安定して均一な薄層を形成するので、ト
ナー粒子は可動トナー搬送部材上で安定して均一に且つ
高く帯電され、その結果として、連続複写の後において
も、均一な画像濃度を有する高品質の複写画像を与え
る。
【0030】更に、本発明によるトナーは、搬送部材へ
の融着や飛散がなく、また、感光体や記録紙等の上にお
いて転動しないので、かぶりやにじみ等の画像欠陥がな
く、また、細線の再現性にもすぐれる高品質の複写画像
を形成し、しかも、クリーニング・ブレードによるクリ
ーニング性にもすぐれる。
【0031】
【実施例】以下に一成分系非磁性トナーの製造の実施例
を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に
より何ら限定されるものではない。 実施例1 スチレン50重量部にラウロイルパーオキサイド1重量
部とカーボンブラツク(三菱化成工業(株)製ダイアブ
ラツク#52、揮発分0.8%、pH8.0、粒径27μm)
5.0重量部を加え、ボールミルにて30分間混合して、
カーボンブラツクをスチレン中に分散させた。次いで、
得られた混合物をオートクレーブ内で70℃で1時間攪
拌した。この分散処理の後は、単量体中において、カー
ボンブラツクは0.1μm程度の粒径を有して、その沈降
は認められなかつた。
【0032】次に、このようにして得られた混合物に分
散剤としてのエチレン−酢酸ビニル共重合体(日本合成
化学工業(株)製ソアブレンCH)0.04重量部を溶解
させ、次いで、負帯電制御剤としての染料「スピロンブ
ラツクTRH」(保土谷化学工業(株)製)0.1重量部
を加え、ボールミルにて100時間混合して、上記帯電
制御剤をスチレン中に分散させた。この分散処理の後
は、帯電制御剤は粒子径が約0.3μmであつて、単量体
中で帯電制御剤の沈降は認められなかつた。
【0033】この後、得られた混合物に、更に、スチレ
ン30重量部、ブチルメタクリレート20重量部、ジビ
ニルベンゼン0.2重量部及びオフセツト防止剤としての
ポリプロピレンワツクス3重量部を加え、更に、重合開
始剤アゾビスジメチルバレロニトリル3重量部を加え
た。別に、イオン交換水400重量部に第三リン酸カル
シウム6重量部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム0.02重量部をホモミキサー(特殊機化工業(株)製
TK−M型)にて6000rpm の回転数の攪拌下に加
え、更に、適量のアンモニア水を加えて、pHを9.0に調
整した水溶液を調製した。
【0034】この水溶液に上記単量体混合物を投入し、
高剪断下に10分間、攪拌して、単量体の水性分散液を
調製した。このようにして得られた単量体の水分散液を
60℃で10時間、低速攪拌下で単量体を重合させて、
ガラス転移点65℃の重合体粒子を得た。得られた球状
重合体粒子を希塩酸で数回、洗浄し、次いで、水洗を数
回、繰り返した後、減圧下に乾燥して、トナー粒子を得
た。
【0035】このようにして得られたトナー粒子の体積
平均粒子径は12μmであつた。このトナー粒子をSE
M写真で観察したところ、トナー粒子の粒子径に対して
微小な粒子がトナー粒子表面にほぼ均一に付着している
ことが確認された。次いで、このトナー粒子をスーパー
ミキサー(川田製作所製)を用いて、温度70℃、周速
18m/秒の条件下に10分間攪拌した。この攪拌処理
後のトナー粒子をSEM写真で観察したところ、トナー
粒子表面に付着していた微小粒子は脱落していなかつ
た。
【0036】このトナー粒子に100重量部に疎水性シ
リカR972(日本アエロジル(株)製)0.3重量部を
均一に混合して現像剤を調製し、図1に示すような現像
装置を備えた複写機を用いて、複写初期及び1万枚の複
写を行なつたときのトナー搬送部材の表面の帯電量を測
定したほか、トナー搬送部材の表面のトナー融着、画像
品質及びブレードのクリーニング状態を調べた。
【0037】トナー搬送部材の表面の帯電量は、トナー
搬送部材上のトナーをフアラデーゲージ内に吸引し、ト
ラツプして、この吸引されたトナーの比電荷を測定する
吸引法比電荷量測定装置によつて測定した。また、定着
率は、重量100g、直径1cmの円筒型の錘を布にて包
み、複写画像の黒べた部を5回摺擦し、摺擦前後の画像
濃度を測定し、次式にて評価した。 定着率(%)=(摺擦後のき画像濃度/摺擦前の画像濃
度)×100(%) 以上の結果を表1に示すように、本発明による現像剤を
用いるとき、感光体のクリーニング不良は認められず、
印字画像にも、かぶり、黒べた部の濃度むら、文字部や
線部のちり等の殆どない高品質の画像を得ることができ
た。
【0038】実施例2 実施例1において、エチレン−酢酸ビニル共重合体0.0
8重量部、スピロンブラツクTRH0.2重量部及びドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.04重量部を用い
た以外は、実施例1と同様にして、体積平均粒子径12
μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子をSEM写真
で観察したところ、トナー粒子の粒子径に対して微小な
粒子がトナー粒子表面にほぼ均一に付着していることが
確認された。
【0039】実施例1と同様にして、このトナー粒子を
スーパーミキサー(川田製作所製)を用いて攪拌し、S
EM写真で観察したところ、トナー粒子表面に付着して
いた微小粒子は脱落していなかつた。このトナー粒子を
用いて、実施例1と同様にして、現像剤を調製し、評価
を行なつた。結果を表1に示すように、本発明による現
像剤を用いるとき、感光体のクリーニング不良は認めら
れず、印字画像にも、かぶり、黒べた部の濃度むら、文
字部や線部のちり等の殆どない高品質の画像を得ること
ができた。
【0040】実施例3 実施例1において、エチレン−酢酸ビニル共重合体0.0
8重量部、スピロンブラツクTRH0.2重量部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.02重量部を用いた
以外は、実施例と同様にして、体積平均粒子径12μm
のトナー粒子を得た。このトナー粒子をSEM写真で観
察したところ、トナー粒子の粒子径に対して微小な粒子
がトナー粒子表面にほぼ均一に付着していることが確認
された。
【0041】実施例1と同様にして、このトナー粒子を
スーパーミキサー(川田製作所製)を用いて攪拌し、S
EM写真で観察したところ、トナー粒子表面に付着して
いた微小粒子は脱落していなかつた。このトナー粒子を
用いて、実施例1と同様にして、現像剤を調製し、評価
を行なつた。結果を表1に示すように、本発明による現
像剤を用いるとき、感光体のクリーニング不良は認めら
れず、印字画像にも、かぶり、黒べた部の濃度むら、文
字部や線部のちり等の殆どない高品質の画像を得ること
ができた。
【0042】比較例1 実施例1において、エチレン−酢酸ビニル共重合体0.6
重量部とスピロンブラツクTRH2.5重量部とを用い、
第三リン酸カルシウムとドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムとを含む水溶液のpHをアンモニア水で8.0とし
た以外は、実施例1と同様にして、体積平均粒子径12
μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子をSEM写真
で観察したところ、トナー粒子表面には微小な粒子が殆
ど付着しておらず、トナー粒子表面がほぼ平滑であるこ
とが確認された。
【0043】このトナー粒子を用いて、実施例1と同様
にして、現像剤を調製し、評価を行なつた。結果を表1
に示すように、かかる現像剤を用いれば、感光体上にク
リーニング不良が認められ、印字画像にも、かぶり、文
字部や線部のちり等が認められた。
【0044】実施例4 スチレン50重量部にラウロイルパーオキサイド1重量
部とカーボンブラツク(三菱化成工業(株)製ダイアブ
ラツク#52、揮発分0.8%、pH8.0、粒径27μm)
5.0重量部を加え、ボールミルにて30分間混合して、
カーボンブラツクをスチレン中に分散させた。次いで、
得られた混合物をオートクレーブ内で70℃で1時間攪
拌した。この分散処理の後は、単量体中において、カー
ボンブラツクは0.1μm程度の粒径を有して、その沈降
は認められなかつた。
【0045】次に、このようにして得られた混合物に分
散剤としてのエチレン−酢酸ビニル共重合体(日本合成
化学工業(株)製ソアブレンCH)0.04重量部を溶解
させ、次いで、負帯電制御剤としての染料「スピロンブ
ラツクTRH」(保土谷化学工業(株)製)0.1重量部
を加え、ボールミルにて100時間混合して、上記帯電
制御剤をスチレン中に分散させた。この分散処理の後
は、帯電制御剤は粒子径が約0.3μmであつて、単量体
中で帯電制御剤の沈降は認められなかつた。
【0046】この後、得られた混合物に、更に、スチレ
ン30重量部、ブチルメタクリレート20重量部、ジビ
ニルベンゼン0.2重量部及びオフセツト防止剤としての
ポリプロピレンワツクス3重量部を加え、更に、重合開
始剤アゾビスジメチルバレロニトリル3重量部を加え
た。別に、イオン交換水400重量部に第三リン酸カル
シウム6重量部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム0.02重量部をホモミキサー(特殊機化工業(株)製
TK−M型)にて6000rpm の回転数の攪拌下に加
え、更に、適量のアンモニア水を加えて、pHを9.0に調
整した水溶液を調製した。
【0047】この水溶液に上記単量体混合物を投入し、
高剪断下に10分間、攪拌して、単量体の水性分散液を
調製した。このようにして得られた単量体の水分散液を
60℃で10時間、低速攪拌下で単量体を重合させて、
重合体粒子を得た。得られた球状重合体粒子を希塩酸で
数回、洗浄し、次いで、水洗を数回、繰り返した後、減
圧下に乾燥して、トナー粒子を得た。
【0048】このようにして得られたトナー粒子の体積
平均粒子径は12μmであつた。このトナー粒子をSE
M写真で観察したところ、トナー粒子の粒子径に対して
微小な粒子がトナー粒子表面にほぼ均一に付着している
ことが確認された。このトナー粒子をハイブリダイゼー
シヨン・システムNHS−O型((株)奈良機械製作所
製)を用いて、衝撃速度(周速)80m/秒にて3分間
高速気流中において気中衝撃処理を行なつた。この気中
衝撃処理後のトナー粒子をSEM写真で観察したとこ
ろ、トナー粒子表面に付着していた微小粒子は脱落して
いなかつた。
【0049】このトナー粒子を用いて、実施例1と同様
にして、現像剤を調製し、評価を行なつた。結果を表2
に示すように、本発明による現像剤を用いるとき、感光
体のクリーニング不良は認められず、印字画像にも、か
ぶり、黒べた部の濃度むら、文字部や線部のちり等の殆
どない高品質の画像を得ることができた。
【0050】実施例5 実施例4において、エチレン−酢酸ビニル共重合体0.0
8重量部、スピロンブラツクTRH0.2重量部及びドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.04重量部を用い
た以外は、実施例1と同様にして、体積平均粒子径12
μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子をSEM写真
で観察したところ、トナー粒子の粒子径に対して微小な
粒子がトナー粒子表面にほぼ均一に付着していることが
確認された。
【0051】実施例4と同様にして、このトナー粒子を
ハイブリダイゼーシヨン・システムNHS−O型
((株)奈良機械製作所製)にて、衝撃速度(周速)8
0m/秒にて3分間高速気流中、気中衝撃処理を行なつ
た。この気中衝撃処理後のトナー粒子をSEM写真で観
察したところ、トナー粒子表面に付着していた微小粒子
は脱落していなかつた。
【0052】このトナー粒子を用いて、実施例1と同様
にして、現像剤を調製し、評価を行なつた。結果を表2
に示すように、本発明による現像剤を用いるとき、感光
体のクリーニング不良は認められず、印字画像にも、か
ぶり、黒べた部の濃度むら、文字部や線部のちり等の殆
どない高品質の画像を得ることができた。
【0053】実施例6 実施例4において、エチレン−酢酸ビニル共重合体0.0
8重量部、スピロンブラツクTRH0.2重量部及びドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.02重量部を用い
た以外は、実施例1と同様にして、体積平均粒子径12
μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子をSEM写真
で観察したところ、トナー粒子の粒子径に対して微小な
粒子がトナー粒子表面にほぼ均一に付着していることが
確認された。
【0054】実施例4と同様にして、このトナー粒子を
ハイブリダイゼーシヨン・システムNHS−O型
((株)奈良機械製作所製)にて衝撃処理した後、SE
M写真で観察したところ、トナー粒子表面に付着してい
た微小粒子は脱落していなかつた。実施例4と同様にし
て、このトナー粒子を用いて、現像剤を調製し、評価を
行なつた。結果を表2に示すように、本発明による現像
剤を用いるとき、感光体のクリーニング不良は認められ
ず、印字画像にも、かぶり、黒べた部の濃度むら、文字
部や線部のちり等の殆どない高品質の画像を得ることが
できた。
【0055】比較例2 実施例4において、エチレン−酢酸ビニル共重合体0.6
重量部とスピロンブラツクTRH2.5重量部とを用い、
第三リン酸カルシウムとドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムとを含む水溶液のpHをアンモニア水で8.0とし
た以外は、実施例1と同様にして、体積平均粒子径12
μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子をSEM写真
で観察したところ、トナー粒子表面には微小な粒子が殆
ど付着しておらず、トナー粒子表面がほぼ平滑であるこ
とが確認された。
【0056】このトナー粒子を用いて、実施例4と同様
にして、現像剤を調製し、評価を行なつた。結果を表2
に示すように、かかるトナーを用いるとき、感光体上に
クリーニング不良が認められ、印字画像にも、かぶり、
文字部や線部のちり等が認められた。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】は、非磁性一成分現像方式による電子写真装置
を示す概略断面図である。
【図2】は、本発明において好適に用いることができる
気中衝撃処理装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
11…帯電装置、12…感光体、13…光像照射装置、
14…現像装置、15…転写装置、16…定着器、18
…可動トナー搬送部材、19…トナー層厚規制部材、2
1…ケーシング、23…回転盤、24…衝撃ピン、25
…衝突環、26…衝撃室、27…循環導管、28…トナ
ー・ホツパー、29…重合体粒子供給導管、30…処理
済み重合体粒子取出し口、31…シユート、32…捕集
容器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤を含有させた重合性単量体を懸濁重
    合させる際に、水相中で前記単量体の一部を乳化重合さ
    せて、微小な粒子径を有する乳化重合による重合体粒子
    が表面に付着した懸濁重合による重合体粒子を得、かか
    る重合体粒子を洗浄し、乾燥させた後、上記乳化重合に
    よる重合体粒子を懸濁重合による重合体粒子の表面に固
    定化させることを特徴とする静電潜像現像用トナーの製
    造方法。
  2. 【請求項2】着色剤を含有させた重合性単量体を懸濁重
    合させる際に、分散剤としての水難溶性又は水不溶性無
    機塩とアニオン界面活性剤とを加えたpH8〜12の水相
    中で前記単量体の一部を乳化重合させて、微小な粒子径
    を有する乳化重合による重合体粒子が表面に付着した懸
    濁重合による重合体粒子を得、かかる重合体粒子を洗浄
    し、乾燥させた後、上記乳化重合による重合体粒子を懸
    濁重合による重合体粒子の表面に固定化させることを特
    徴とする静電潜像現像用トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】分散剤が第三リン酸カルシウムであること
    を特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナーの製
    造方法。
  4. 【請求項4】乳化重合による重合体粒子が表面に付着し
    た懸濁重合による重合体粒子に機械的な衝撃を繰り返し
    て加えて、上記乳化重合による重合体粒子を懸濁重合に
    よる重合体粒子の表面に固定化させることを特徴とする
    請求項1又は2記載の静電潜像現像用トナーの製造方
    法。
  5. 【請求項5】乳化重合による重合体粒子が表面に付着し
    た懸濁重合による重合体粒子をこの重合体粒子のガラス
    転移点の±10℃の温度にて混合攪拌して、上記乳化重
    合による重合体粒子を懸濁重合による重合体粒子の表面
    に固定化させることを特徴とする請求項1又は2記載の
    静電潜像現像用トナーの製造方法。
  6. 【請求項6】感光体を帯電させ、この感光体を露光させ
    て静電潜像を形成し、これを現像装置においてトナーに
    て現像してトナー像を得、このトナー像を記録基材に転
    写し、加熱及び/又は加圧等の手段にて定着する非磁性
    一成分現像方式において、前記現像装置が可動トナー搬
    送部材とこれに当接若しくは近接するトナー層厚規制部
    材とを備え、このトナー層厚規制部材によつて可動トナ
    ー搬送部材の表面にトナー薄層を形成する非磁性一成分
    現像方式において、着色剤を含有させた重合性単量体を
    懸濁重合させる際に、水相中で前記単量体の一部を乳化
    重合させて、微小な粒子径を有する乳化重合による重合
    体粒子が表面に付着した懸濁重合による重合体粒子を
    得、かかる重合体粒子を洗浄し、乾燥させた後、上記乳
    化重合による重合体粒子を懸濁重合による重合体粒子の
    表面に固定化させてなるトナーを用いることを特徴とす
    る静電潜像の現像方法。
  7. 【請求項7】感光体を帯電させ、この感光体を露光させ
    て静電潜像を形成し、これを現像装置においてトナーに
    て現像してトナー像を得、このトナー像を記録基材に転
    写し、加熱及び/又は加圧等の手段にて定着する非磁性
    一成分現像方式において、前記現像装置が可動トナー搬
    送部材とこれに当接若しくは近接するトナー層厚規制部
    材とを備え、このトナー層厚規制部材によつて可動トナ
    ー搬送部材の表面にトナー薄層を形成する非磁性一成分
    現像方式において、着色剤を含有させた重合性単量体を
    懸濁重合させる際に、分散剤としての水難溶性又は水不
    溶性無機塩とアニオン界面活性剤とを加えたpH8〜12
    の水相中で前記単量体の一部を乳化重合させて、微小な
    粒子径を有する乳化重合による重合体粒子が表面に付着
    した懸濁重合による重合体粒子を得、かかる重合体粒子
    を洗浄し、乾燥させた後、上記乳化重合による重合体粒
    子を懸濁重合による重合体粒子の表面に固定化させてな
    るトナーを用いることを特徴とする静電潜像の現像方
    法。
  8. 【請求項8】乳化重合による重合体粒子が表面に付着し
    た懸濁重合による重合体粒子に機械的な衝撃を繰り返し
    て加えて、上記乳化重合による重合体粒子を懸濁重合に
    よる重合体粒子の表面に固定化させてなるトナーを用い
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の静電潜像の現
    像方法。
  9. 【請求項9】乳化重合による重合体粒子が表面に付着し
    た懸濁重合による重合体粒子をこの重合体粒子のガラス
    転移点の±10℃の温度にて混合攪拌して、上記乳化重
    合による重合体粒子を懸濁重合による重合体粒子の表面
    に固定化させてなるトナーを用いることを特徴とする請
    求項6又は7記載の静電潜像の現像方法。
JP4095228A 1992-04-15 1992-04-15 静電潜像現像用トナーの製造方法及び非磁性一成分現像方法 Pending JPH05289405A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1008915A4 (en) * 1997-08-29 2000-08-23 Nippon Zeon Co TONER FOR THE DEVELOPMENT OF ELECTROSTATIC IMAGES AND METHOD FOR THEIR PRODUCTION
WO2011096736A3 (ko) * 2010-02-05 2012-01-05 삼성정밀화학(주) 토너의 제조방법
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