JPH0528929A - マグネトロン及びその製造方法 - Google Patents

マグネトロン及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0528929A
JPH0528929A JP18431991A JP18431991A JPH0528929A JP H0528929 A JPH0528929 A JP H0528929A JP 18431991 A JP18431991 A JP 18431991A JP 18431991 A JP18431991 A JP 18431991A JP H0528929 A JPH0528929 A JP H0528929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
vane
magnetron
strap ring
strap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18431991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Matsuda
健一 松田
Yoshifumi Konishi
由文 小西
Toshio Ogura
利夫 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP18431991A priority Critical patent/JPH0528929A/ja
Publication of JPH0528929A publication Critical patent/JPH0528929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片側ストラップ方式で、かつ現行行っている
周波数調整を可能とすると共に、旋削工数の低減を図
る。 【構成】 陽極ベイン2の陰極に近い部分において一部
肉厚が、他の部分の肉厚よりも厚く形成し、更にストラ
ップリング取付け面26と反対面は、型押し成形面27
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等、高周波
加熱機器に用いられるマグネトロン及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマグネトロンの陽極構造は、例え
ば図5に示すように、放射状に形成された複数の陽極ベ
イン2の上下にストラップリング11、12を有してい
た。しかしながら、この方式は陽極ベイン2の両側にス
トラップリング11、12を設置する必要があるため、
製造コストが高いという欠点を有している。図5におい
て、3は陽極シリンダー3を示す。
【0003】これを解決するため、ストラップリングを
陽極ベインの片側のみに形成することが提案されてい
る。この構造を図6(a)、(b)及び図7(a)、
(b)に示す。この場合、ストラップリング11、12
間の静電容量を、陽極ベイン2の上下にストラップリン
グ11、12が形成されている場合と同程度に大きくす
る必要がある。
【0004】ところで従来、陽極は図8に示す製造方法
により完成される。まず、第1工程で、銅からなる円板
状素材20を予成形して陽極シリンダー3及びベイン形
成部21を形成する。次に第2工程で、型押し成形して
陽極ベイン部22を成形する。続いて第3工程で、上面
23及びその上面23のストラップリング溝を旋削加工
で仕上げる。その後第4工程で、底板部25を除去して
下面24及びその下面24のストラップリング溝を旋削
加工で仕上げている。この製造方法に関しては、例えば
特開昭58ー220330号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般には発振周波数を
調整するために、ストラップリング11、12を僅かに
変形させ、ストラップリング11、12間の対向面積を
変化させて静電容量を変化させる。しかしながら、前記
従来技術は、この工程を行うには次のような問題点があ
る。
【0006】図6に示すようなストラップリング11、
12が上下に対向する方式では、対向面積を変えること
はできず、ストラップリング11、12の距離を変える
ことになり、僅かな距離寸法によって周波数が大幅に変
わり、調整が困難である。
【0007】図7に示すようなストラップリング11、
12の厚さを大きくする、例えば従来方式の2倍である
2tとするような方式では、ストラップリング11、1
2の厚み方向に力を加えてもストラップリング11、1
2が変形しにくく、周波数の調整が困難である。
【0008】また従来の陽極製造方法は、図8に示すよ
うに、陽極ベイン部22の上面23及び下面24を旋削
加工で仕上げている。そのため、旋削工数が増え、また
旋削代が無駄になり、コスト高になる。
【0009】本発明の目的は、片側ストラップ方式で、
かつ現行行っている周波数調整を可能とすると共に、旋
削工数の低減が図れるマグネトロン及びその製造方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、陰極フイラメントを囲んで放射状に形成された陽極
ベインと、この陽極ベインが内部に一体形成された陽極
シリンダーと、前記陽極ベインの片側のみに一つおきに
電気的に結合されたストラップリングとからなる陽極を
備えたマグネトロンにおいて、前記陽極ベインの前記陰
極に近い部分において一部肉厚が、他の部分の肉厚より
も厚く形成され、更にストラップリング取付け面と反対
面は、型押し成形面となっていることを特徴とする。
【0011】また上記目的を達成するために、陰極フイ
ラメントを囲んで放射状に形成された陽極ベインと、こ
の陽極ベインが内部に一体形成された陽極シリンダー
と、前記陽極ベインの片側のみに一つおきに電気的に結
合されたストラップリングとからなる陽極を備えたマグ
ネトロンの製造方法において、前記陽極は、円板状素材
を予成形して陽極シリンダー及びベイン形成部を形成
し、次にストラップリング取付け面と反対面より型押し
成形して前記陽極ベインの前記陰極に近い部分において
一部肉厚が、他の部分の肉厚よりも厚くなるように陽極
ベイン部を形成し、その後ストラップリング取付け面の
み旋削加工して陽極ベインを形成したことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】陽極ベイン先端に張出部を設け、隣接する陽極
ベイン間が一部平行になる部分を設けることによって、
陽極ベイン間の間隔の狭い部分の面積が大きくなること
によって静電容量が増えることになる。即ち、必要な静
電容量を得ることに対しては、ストラップリングに頼る
ことをできるだけ少なくして、不足する静電容量を隣接
する陽極ベイン間の静電容量で補おうとするものであ
る。従って、片側ストラップ方式においても、ストラッ
プリングは、従来と同様なものを使用することができ
る。また陽極ベイン先端に張出部を有するので、型押し
成形によって陽極ベイン先端にだれが生じない。従っ
て、型押し成形側と反対面をストラップリング取付け面
とすることにより、型押し成形面は旋削しなくても必要
な精度が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図により説明す
る。図1は本発明になるマグネトロンの一実施例を示
す。なお、図5乃至図8と同じ又は相当部材には同一符
号を付して説明する。陰極フイラメント1の周りには、
複数の陽極ベイン2が放射状に形成されている。この複
数の陽極ベイン2は、型押し成形により陽極シリンダー
3と一体に形成されている。陽極シリンダー3の上下に
は円筒状の永久磁石4が設置されている。永久磁石4か
らの磁束は、磁極5を通って陰極フイラメント1と陽極
ベイン2間に形成される作用空間に対し上下方向に必要
な直流磁界を発生させる。ヨーク6は、永久磁石4の磁
束を通すものである。陰極フイラメント1から放出され
た電子は、直流磁界の影響を受けて円運動しながら各陽
極ベイン2に高周波の電位を形成する。
【0014】図2は図1の陽極部分の詳細平面図を示
し、図3は図2の断面図を示す。陽極ベイン2、2’
は、陽極シリンダー3の内壁から中心O方向に設けられ
ており、中心Oを通る軸線から見て放射状に配置されて
いる。この陽極ベイン2、2’は、径の異なる2つの環
状体からなる第1のストラップリング11と、第2のス
トラップリング12によって1つおきに結ばれている。
また陽極ベイン2、2’の先端には張出部13が設けら
れている。この張出部13によって陽極ベイン2、2’
間の平行で間隔の狭い部分wが形成され、結果として、
陽極ベイン2、2’間の静電容量が増加することにな
る。ただし、間隔の狭い部分wは必ずしも平行である必
要はなく、静電容量を増やす形であればどのようなもの
でもよい。またストラップリング取付け面26は旋削加
工されているが、該ストラップリング取付け面26と反
対面は、型押し成形のままの型押し成形面27となって
おり、旋削加工されていない。
【0015】このように、静電容量を増やすためにスト
ラップリング11、12の幅を増やす必要は無いため、
ストラップリング11、12の幅は従来と同一幅tとす
ることができる。従って、ストラップリング11、12
に僅かな変形を加えることによる周波数調整は、従来と
同様に行うことができる。またストラップリング取付け
面26と反対面は、型押し成形面27であり、旋削工数
の低減が図れると共に、旋削代の無駄がなく、製造コス
トが低減する。
【0016】図4は本発明になる陽極の製造方法を示
す。まず、第1工程で、銅からなる円板状素材20を予
成形して陽極シリンダー3及びベイン形成部21を形成
する。次に第2工程で、型押し成形して陰極に近い部分
において一部肉厚が他の部分の肉厚よりも厚くなるよう
に成形して陽極ベイン部22を形成する。その後、第3
工程で、型押し成形面27と反対面の底板部25を除去
してストラップリング取付け面26及びそのストラップ
リング取付け面26のストラップリング溝を旋削加工し
て陽極ベイン2を形成する。
【0017】このように、第2工程で、陰極に近い部分
において一部肉厚が他の部分の肉厚よりも厚くなるよう
に型押し成形すると、型押し成形面27の端面27aの
だれが殆ど生じない。このため、型押し成形面27は旋
削しないでも必要な精度が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、片側ストラップ方式に
おいても、必要な静電容量を確保することができ、周波
数調整も従来と同様に行うことができ、また陽極ベイン
の一方の面は旋削しなくてよいので、工数低減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるマグネトロンの一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1の陽極部の平面図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】本発明の陽極の製造方法を示す工程図である。
【図5】従来のマグネトロンの両面ストラップ方式の陽
極部の断面図である。
【図6】従来のマグネトロンの片面ストラップ方式の陽
極部を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のDー
D’線断面図である。
【図7】従来のマグネトロンの片面ストラップ方式の陽
極部を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のEー
E’線断面図である。
【図8】従来の陽極の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 陰極フイラメント 2 陽極ベイン 3 陽極シリンダー 11、12 ストラップリング 13 張出部 26 ストラップリング取付け面 27 型押し成形面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極フイラメントを囲んで放射状に形成
    された陽極ベインと、この陽極ベインが内部に一体形成
    された陽極シリンダーと、前記陽極ベインの片側のみに
    一つおきに電気的に結合されたストラップリングとから
    なる陽極を備えたマグネトロンにおいて、前記陽極ベイ
    ンの前記陰極に近い部分において一部肉厚が、他の部分
    の肉厚よりも厚く形成され、更にストラップリング取付
    け面と反対面は、型押し成形面となっていることを特徴
    とするマグネトロン。
  2. 【請求項2】 陰極フイラメントを囲んで放射状に形成
    された陽極ベインと、この陽極ベインが内部に一体形成
    された陽極シリンダーと、前記陽極ベインの片側のみに
    一つおきに電気的に結合されたストラップリングとから
    なる陽極を備えたマグネトロンの製造方法において、前
    記陽極は、円板状素材を予成形して陽極シリンダー及び
    ベイン形成部を形成し、次にストラップリング取付け面
    と反対面より型押し成形して前記陽極ベインの前記陰極
    に近い部分において一部肉厚が、他の部分の肉厚よりも
    厚くなるように陽極ベイン部を形成し、その後ストラッ
    プリング取付け面のみ旋削加工して陽極ベインを形成し
    たことを特徴とするマグネトロンの製造方法。
JP18431991A 1991-07-24 1991-07-24 マグネトロン及びその製造方法 Pending JPH0528929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18431991A JPH0528929A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 マグネトロン及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18431991A JPH0528929A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 マグネトロン及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0528929A true JPH0528929A (ja) 1993-02-05

Family

ID=16151256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18431991A Pending JPH0528929A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 マグネトロン及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0528929A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004090929A1 (en) * 2003-04-14 2004-10-21 Bon-Su Ku Anode for magnetron in microwave oven, manufacturing method of the same and forming apparatus for thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004090929A1 (en) * 2003-04-14 2004-10-21 Bon-Su Ku Anode for magnetron in microwave oven, manufacturing method of the same and forming apparatus for thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070278892A1 (en) Laminated body of motor and manufacturing method thereof
US3550645A (en) Wire wound armature,method and apparatus for making same
JPH0528929A (ja) マグネトロン及びその製造方法
EP2378535B1 (en) Magnetron and microwave oven therewith
US6989634B2 (en) Magnetron cathode assembly
JP6091341B2 (ja) 分割電機子鉄心の製造装置及び電機子の製造方法並びに回転電機の製造方法
KR100351790B1 (ko) 전자레인지용마그네트론의아노드구조및아노드제조방법
JPH053648A (ja) 電動機の固定子用積層鉄心及びその製造方法
JPH08149761A (ja) ステータ及びその製造方法
EP0542521A2 (en) Radial anisotropic ring magnet and producing method thereof
CN111473048A (zh) 定子铁芯、定子组件及其制作方法、磁悬浮轴承和电机
CN113066708B (zh) 周期永磁聚焦系统和磁场调节方法
CN216528745U (zh) 一种焊接式bn型离子门及其辅助夹具
JPH05109446A (ja) 端子とその製造方法
JP3166432B2 (ja) スピーカ
CN1075232A (zh) 磁控管的阳极组件
CN211830356U (zh) 轴向磁通电机定子与轴向磁通永磁同步电机
US3210827A (en) Method of making field plates for synchronous motors
JPH0241584B2 (ja)
JPS61214328A (ja) マグネトロン
KR950008388B1 (ko) 발전기스테이터코어의 제조방법
JPS60101842A (ja) マグネトロン
KR960006955B1 (ko) 음극선과 소켓의 가공방법 및 구조
KR100647779B1 (ko) 플라즈마 챔버에서의 균일한 플라즈마 형성을 위한플라즈마 소스
JP2610311B2 (ja) 多連結高周波加速空胴