JPH0528922Y2 - - Google Patents

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JPH0528922Y2
JPH0528922Y2 JP17494385U JP17494385U JPH0528922Y2 JP H0528922 Y2 JPH0528922 Y2 JP H0528922Y2 JP 17494385 U JP17494385 U JP 17494385U JP 17494385 U JP17494385 U JP 17494385U JP H0528922 Y2 JPH0528922 Y2 JP H0528922Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、大形タービン発電機のような水素冷
却回転電機の軸封油装置に圧油を供給する軸封油
供給装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
タービンおよびこれにより駆動される発電機の
軸受には通常共通の給油装置により圧油が供給さ
れている。
また、発電機が水素ガス冷却式のものはその軸
封装置に上記給油装置の給油系から分岐した油を
軸封油供給装置により供給している。
この軸封油供給装置には、供給された油を貯留
し減圧して不純ガス等を脱気する真空槽と、この
真空槽の油を発電機の軸封油に圧送する常用ポン
プおよびこれと並列に配置した非常用ポンプを備
えている。
第3図に示した軸封油供給装置の実施例(実開
昭58−31762号公報)は、真空槽1に油を圧送す
る主管2と、真空槽1の油を常用ポンプ3により
発電機10の軸封油装置7,8に圧送する主給油
管路4と、真空槽1の油を非常用ポンプ5により
主給油管路4の常用ポンプ3の吐出側に接続する
非常用給油管路6とにより主要管路を構成してい
る。なお真空槽1の内部空所は真空ポンプ9と連
通している。
このように構成すると、常時、常用ポンプ3に
より供給される軸封油はもとより、非常用ポンプ
5の運転により供給される軸封油も脱気された良
質のものが得られるという利点がある。
ところが、常用ポンプ3が運転不能になり非常
用ポンプ5の運転に切替わる際の過渡時に、非常
用ポンプ5の吐出圧力立上り時間が遅くなり、軸
封装置が所定の油圧を維持できないという不具合
がある。
つまり、上記の構成によれば、非常用給油管路
6が、大気圧力より1Kg/cm2程度低い圧力に減圧
されている真空槽1に接続されているため、この
ベース圧力から所定の軸封圧力に昇圧されるまで
の時間が長くかかり、その間に水素ガスが漏洩す
るという問題点があつた。
〔考案の目的〕
本考案は上述の点にかんがみなされたもので、
真空槽により減圧脱気した軸封油を常用ポンプと
これと並設した非常用ポンプにより軸封装置に供
給するものにおいて、常用ポンプが停止して非常
用ポンプが運転された際に、真空槽内の負圧に影
響されることなく、大気圧より高い圧力値から所
定の軸封圧力に立上げることができる水素冷却回
転電機の軸封油供給装置を提供することを目的と
する。
〔考案の概要〕
上記目的を達成するため本考案は、水素冷却回
転電機の軸封油装置に圧油を供給するため別置し
た給油装置から主管により圧送した油を貯え且つ
減圧脱気する真空槽と、この真空槽から軸封油装
置に主給油管路を介して圧油を供給する常用ポン
プと、この常用ポンプの主給油管路に並設された
非常用給油管路に設けた非常用ポンプと、上記給
油装置の主管から真空槽の上流側で分岐し非常用
給油管路の非常用ポンプ吸込側に接続した非常用
分岐管と、この非常用分岐管又は非常用給油管路
に、前記常用ポンプの運転中は主管と非常用ポン
プとを連通するとともに真空槽と非常用ポンプと
の間を閉塞せしめ、常用ポンプが停止し非常用ポ
ンプが運転されることにより所定の軸封油圧力が
保持された後に主管と非常用ポンプとの間を閉塞
するとともに真空槽と非常用ポンプとを連通させ
る弁を備え非常用ポンプの吐出圧力は大気圧力よ
り高い主管の油圧をベースとして立上げられるこ
とを特徴としたものである。
〔考案の実施例〕
以下本考案の実施例を図面により説明する。第
1図は本考案の一実施例を示す水素ガス冷却回転
電機の軸封油供給装置であつて、1は真空槽であ
る。この真空槽1には別置された給油装置(図示
せず)から主管2により油が圧送される。この油
は真空槽1の入口部で通常2〜3Kg/cm2の圧力を
有している。
主管2は、真空槽1の近傍で二方に分岐し、一
方の分岐管13は真空槽1と連通するとともに槽
内の貯油量をほぼ一定に保つフロートスイツチ1
4を備えている。また、他方の非常用分岐管16
は後述する非常用ポンプ回路と接続している。
回転電機10の軸封油装置7,8には常用ポン
プ3を備えた主給油管路4により圧送されてい
る。
この主給油管路4には、常用ポンプ3の下流側
に逆止弁11と、電機内の水素ガス圧力を測定し
てその測定値により、電機内の水素圧力と軸封油
装置7,8へ供給される油圧との差を所定の値に
保つように自動的に調整する差圧調整弁12とを
順次設けてある。
一方、非常用給油管路6には非常用ポンプ5の
上流側と下流側に逆止弁17および18を設け
る。そして、この管路6のポンプ5と逆止弁17
との間に前述した非常用分岐管16が接続され
る。
さらにこの非常用分岐管16には弁15が設け
られている。なお、真空槽1にはその内部空所と
連通する真空ポンプ9が接続されている。
次に作用について説明する。
常用ポンプ3が正常に運転されているときは、
非常用分岐管16に設置した弁15は開放してお
く。したがつて、主管2と非常用ポンプ5の吸込
側とが非常用分岐管16により連通するので主管
2の油圧(2〜3Kg/cm2)は非常用ポンプ5の吸
込側にかかつている。
このような状態で、常用ポンプ3が運転不能に
なると、その指令により非常用ポンプ5が直ちに
運転される。この際非常用ポンプ5の吸込側には
大気圧より高い圧力がかかつているから、従来技
術のように真空槽1内の減圧油に影響されること
なく供給油圧を速やかに立上げることができる。
これを第2図により詳述すると、図に示した非
常用ポンプ吐出圧力線図のように、従来のものは
大気圧より低い真空槽内の油を直接吸込んでいた
ので、非常用ポンプ5の立上り特性は負圧P1
り所定の軸封圧力P3に立上るまでの時間t1であつ
た。
これが本考案により、非常用ポンプ5の吸込側
圧力すなわち大気圧より高い圧力P2より立上り、
所定の軸封圧力P3に到るまでの時間はt2となり、
立上り時間を大巾に短縮できるため電機の水素ガ
ス漏洩を防止することができる。
このように非常用ポンプ5により軸封油圧力が
所定値を維持するようになつたら、弁15を閉に
して真空槽1内の油を供給する。弁15を閉にす
るまでの間は脱気されていない油を軸封装置7,
8に供給することになるが、その時間は手動操作
であつてもせいぜい5分以内であるから、軸封機
能を損うことはない。
なお、上述の実施例では非常用分岐管16に弁
15を設けさらに非常用給油管6の非常用ポンプ
5より上流側に逆止弁17を設けたが、本考案に
おいてはこれに限らず、例えば弁15および逆止
弁17の代りに非常用給油管路6と非常用分岐管
16との交点に三方切替弁を設け、この三方切替
弁を操作することにより油路を切替えても同様な
作用効果を得ることができる。
〔考案の効果〕 以上詳述したように本考案の構成によれば、非
常用ポンプの吐出圧力は大気圧より高い圧力をベ
ースとして立上ることができるので、所定の軸封
圧力に達するまでの時間が短くなり、常用ポンプ
から非常用ポンプに切替る過渡時に電機の軸封装
置からのガス洩れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す軸封油供給装
置の系統図、第2図はポンプの油圧立上り特性を
示す線図、第3図は従来の軸封油供給装置の系統
図である。 1……真空槽、2……主管、3……常用ポン
プ、4……主給油管路、5……非常用ポンプ、6
……非常用給油管路、7,8……軸封油装置、1
0……回転電機、15……弁、16……非常用分
岐管、17……逆止弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水素冷却回転電機の軸封油装置に圧油を供給す
    るため別置した給油装置から主管により圧送した
    油を貯え且つ減圧脱気する真空槽と、この真空槽
    から軸封油装置に主給油管路を介して圧油を供給
    する常用ポンプと、この常用ポンプの主給油管路
    に並設された非常用給油管路に設けた非常用ポン
    プと、上記給油装置の主管から真空槽の上流側で
    分岐し非常用給油管路の非常用ポンプ吸込側に接
    続した非常用分岐管と、この非常用分岐管又は非
    常用給油管路に、前記常用ポンプの運転中は主管
    と非常用ポンプとを連通するとともに真空槽と非
    常用ポンプとの間を閉塞せしめ、常用ポンプが停
    止し非常用ポンプが運転されることにより所定の
    軸封油圧力が保持された後に主管と非常用ポンプ
    との間を閉塞するとともに真空槽と非常用ポンプ
    とを連通させる弁を備えたことを特徴とする水素
    冷却回転電機の軸封油供給装置。
JP17494385U 1985-11-15 1985-11-15 Expired - Lifetime JPH0528922Y2 (ja)

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JP17494385U JPH0528922Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

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JP17494385U JPH0528922Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

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Publication Number Publication Date
JPS6284350U JPS6284350U (ja) 1987-05-29
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