JPH05289006A - 光路切替装置 - Google Patents

光路切替装置

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Publication number
JPH05289006A
JPH05289006A JP11963292A JP11963292A JPH05289006A JP H05289006 A JPH05289006 A JP H05289006A JP 11963292 A JP11963292 A JP 11963292A JP 11963292 A JP11963292 A JP 11963292A JP H05289006 A JPH05289006 A JP H05289006A
Authority
JP
Japan
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matching agent
optical waveguide
volume
pot
optical path
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Pending
Application number
JP11963292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Nakatsugawa
義規 中津川
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 作動が迅速で確実、耐久性のよい光路切替装
置を提供する。 【構成】 石英等のガラス材料からなる第1光導波路1
と、平板状のスリット部4を隔てて同軸的に延びる同様
材料の第2光導波路2と、前記第1光導波路1に対して
所定の角度範囲内の交差角αをもって交差する同様材料
の第3光導波路3とを有し、前記スリット部4は前記各
光導波路の材料にほぼ等しい屈折率を有する整合剤6を
貯留する整合剤ポット5に連通し、ポット内部にはスイ
ッチング部材11が配置され、またその外部にはアクチ
ュエータ手段12が設けられ、該アクチュエータ手段1
2の作動による前記スイッチング部材11の変化に従っ
て前記スリット部4内に前記整合剤6が充満させられる
か、あるいは排除されて代わりに空気が満たされるかの
2つの状態が切り替えられるように構成されて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光路切替装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光路切替装置は光コネクタ付の光
ファイバで構成され、光コネクタの差し替えにより光線
路の切り替えを行っている。この方法による光路切替装
置は、装置が大型になり、切り替えの速度も遅く、しか
も自動切替えが複雑になるなどの欠点があり、この欠点
を解決する手段として近時、光マトリックススイッチに
よる光路切替装置が各種提案されている。
【0003】スイッチングの原理上これらを大別すれ
ば、(1)量子効果を利用する半導体材料等によるも
の、(2)非線形光学特性を利用する半導体材料、Li
NbO3等によるもの(3)光の偏光特性を利用するガ
ラス系導波路プラス液晶等によるもの、さらに(4)光
の反射と透過を利用するガラス系導波路プラス整合剤等
によるものがあるが、これらの方法には記載順にそれぞ
れ、(1)量子効果が小さく半導体内の光の導波損失が
大きい、(2)光学定数変化対印加電圧比が小さく非線
形光学特性のドリフトが大きい、また(3)液晶を光が
透過する際の光の散乱、偏波依存性損失が大きい、等の
欠点があって実用化は極めて困難であった。
【0004】このような事情で現時点では、最後の
(4)光の反射と透過を利用するガラス系導波路プラス
整合剤等による方法が開発、提案されている。図7につ
いてこの方法の代表的例を以下に説明する。図7におい
て、石英等のガラス材料による第1光導波路1(軸線は
XX)に対し、同様の第2光導波路2が平板状のスリッ
ト部101を隔てて同軸的に延び、このスリット部10
1のところで軸線XXに対して所定の角度範囲内の交差
角αをもって交差する軸線YYの第3光導波路3があっ
てこれらが分岐光路を形成しているものとする。幾何学
的にさらに正確に言えば、スリット部101と第1光導
波路1および第3光導波路3との境界面MMは、軸線X
Xと軸線YYとの交点Pにおける二等分線MMを含み、
XY平面(つまり紙面)に直交する平面である。
【0005】スリット部101はこの平面MMと、この
平面MMに対して微小な間隔を置いて平行に延びる別の
平面とによって薄い平板状に区画形成される。符号10
2は第1の物質(実質的にはガラス材料と屈折率のほぼ
等しい整合剤)103を貯留しておくタンクであり、点
線の矢印104は、タンク102からスリット部101
になんらかの手段で第1の物質103を供給する経路を
示し、矢印105は同様にスリット部101からその第
1の物質103を排出させる経路を示す。スリット部1
01から第1の物質103が排出された後には第2の物
質(実質的には真空または空気等の適宜の気体)が取っ
て代わってそのスリット部101を満たすことになる。
【0006】この図7に示される従来技術のスイッチン
グの理論は、スリット部101内に第1の物質103を
充満させれば図12に示すように、第1光導波路1から
の入力光は第2光導波路2にそのまま直進するが、もし
このスリット部101から第1の物質を排出させて代わ
りに空気等を満たせば、第1光導波路1からの入力光は
境界面MMにおいて全反射して第3光導波路3に進むこ
とになり、このようにして光路の切り替えがなされる、
というものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の方
法においては、第1の物質103をタンク102からス
リット部101に供給したり、また排出したりする輸送
手段をどうするか、この場合の超微小流量制御をどうす
るか、またこの輸送の途中に外気中のダストの混入をど
うして防ぐか(もしダストが混じると、これが第1の物
質103の正常な流動を阻止したり、光導波路の端面に
付着して光の正常な伝送を阻害することになる)、また
第1の物質103が外気に触れて蒸発減少する事態をど
うするか、等等多くの課題が残されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明が上述の課題を
解決するために取る手段は、石英等のガラス材料からな
る第1光導波路と、この第1光導波路と平板状のスリッ
ト部を隔てて同軸的に延びる同様材料の第2光導波路
と、前記スリット部において前記第1光導波路に対して
所定の角度範囲内の交差角をもって交差する同様材料の
第3光導波路とを有し、前記スリット部は前記光導波路
の材料にほぼ等しい屈折率を有する整合剤を貯留する整
合剤ポットに連通してその内部は全体として密封された
スイッチング空間として区画形成され、このスイッチン
グ空間内部にはスイッチング部材が配置され、またその
外部には前記スイッチング部材の種類に対応してその位
置、体積または温度等の物理的条件を変化させるよう作
動するアクチュエータ手段が設けられ、該アクチュエー
タ手段の作動による前記スイッチング部材の変化に従っ
て前記スリット部内に前記整合剤が充満させられる状態
か、あるいはこの整合剤が排除されて代わりに、真空、
または空気等の適宜の気体が満たされる状態かの2つの
状態が切り替えられるように構成されて成る光路切替装
置である。
【0009】またこの手段は、上記の装置において前記
スイッチング部材として磁性材料からなる容積体が用い
られ、前記アクチュエータ手段として前記整合剤ポット
の上部に近接して配置される電磁石が用いられ、その励
磁状態においては前記容積体を吸引して前記整合剤ポッ
ト内の整合剤の液面上に引き上げ、非励磁状態において
は前記容積体の吸引状態を止めて前記整合剤の液面下に
落下沈降させるようにしたことを特徴とする光路切替装
置である。
【0010】またこの手段は、上記装置において前記ス
イッチング部材として磁性材料からなる容積体が用いら
れ、前記アクチュエータ手段として永久磁石が用いら
れ、前記永久磁石を前記整合剤ポットの上方に近接させ
ることによって前記容積体を吸引して前記整合剤ポット
内の整合剤の液面上に引き上げ、前記整合剤ポットから
引き離すことによって前記容積体の吸引状態を止めて該
容積体を前記整合剤の液面下に落下沈降させるようにし
たことを特徴とする光路切替装置である。
【0011】またこの手段は、上記装置において前記容
積体として球状体を用いたことを特徴とする光路切替装
置である。
【0012】またこの手段は、上記装置において前記ス
イッチング部材として前記整合剤ポットの内壁に取りつ
けられたピエゾ圧電素子が用いられ、前記アクチュエー
タ手段として前記ピエゾ圧電素子に電圧を印加するエネ
ルギー入力部が用いられ、前記エネルギー入力部から前
記ピエゾ圧電素子に電圧が印加されることによって前期
ピエゾ圧電素子の容積が増大して前記整合剤内に伸び出
すことを特徴とする光路切替装置である。
【0013】またこの手段は、上記装置において前記ス
イッチング部材として前記整合剤に接触配置される加熱
体が用いられ、前記アクチュエータ手段としてこの加熱
体に電圧を印加するエネルギー入力部が用いられ、前記
エネルギー入力部から前記加熱体に電圧が印加されるこ
とによりこの加熱体に接触する前記整合剤が加熱されて
温度が上昇し、その体積が膨張するように構成されたこ
とを特徴とする光路切替装置である。
【0014】
【作用】スイッチング空間は外部に対して密封されてい
るため、整合剤にダストが混入することおよび整合剤が
蒸発減少する事態は防止される。閉じたスイッチング空
間内においてスイッチング部材がアクチュエータ手段に
よって受ける微小な位置、体積の変化、または温度のあ
る程度の変化によって確実にスイッチング動作がなさ
れ、困難な整合剤の輸送および超微小流量制御の問題は
はじめから存在しない。
【0015】
【実施例】次に本発明の具体的な実施例についていくつ
か説明して行く。本発明で開示される技術の本質は、ス
イッチング部材が封入されたスイッチング空間を外部雰
囲気より隔離し、このスイッチング部材を外部のアクチ
ュエータから間接的に作動させるという点に存する。従
って、これらスイッチング機構が組み込まれる光導波路
の形式や、スイッチング手段、アクチュエータ構造、及
びこれらの組み合せ構造については特に限定されるもの
ではなく、例えば、図1以下の実施例以外にも様々なも
のが実現できる。さて、第一実施例を図1及び図2に基
づいて説明して行く。この実施例は、光導波路と光スイ
ッチング機構の極めて3次元的な組み合わせであって、
光導波路のスリット部4に配置された2枚のガラス板の
間に整合剤が導入される。図示の光導波路1,同2およ
び同3の間の幾何学的関係は従来の技術の項で既に述べ
たことと同様なのでここでは省略する。スリット部4は
光導波路1の材料と同一のガラス材料によって形成さ
れ、その光導波路1および同3に接する側の内壁面はす
でに述べた平面MMに正確に一致する十分平坦な平面で
あることが必要である。
【0016】このスリット部4に近接して、たとえば合
成樹脂材料によるひとつの容器である整合剤ポット5が
設けられ、この整合剤ポット5の内部とスリット部4は
連通して全体として一つの密閉されたスイッチング空間
を区画生成するように構成される。この整合剤ポット5
の内部には適当なレベルで整合剤6が入れられ、また容
積体11が配置される。この容積体11は、たとえば鉄
のように整合剤6より十分大きい比重を有する磁性材料
からなり、適宜形状の、好ましくは移動の途中にその姿
勢が変化しないような座りのよい形状、たとえば底面の
比較的広い直六面体のよう形がよい。また整合剤ポット
5の外部にはこれに近接して電磁石12が配置される。
なお整合剤6の屈折率は光導波路1の材料のそれとでき
るだけ近似しているものであるべきことは言うまでもな
い。
【0017】つぎにこの実施例による光路切替えの作動
を説明する。図2は電磁石12が励磁されていない状態
を示すものであるが、このときは容積体11は整合剤ポ
ット5の底に沈降していて整合剤6を押し上げ、整合剤
6をスリット部4内に送り込みここに充満させている。
この状態では第1光導波路1と第2光導波路2とは光学
的には屈折率の同一な媒質が連続している状態であるか
ら、第1光導波路1からの入力光は直進して第2光導波
路2内に進行する。
【0018】こんどは電磁石12に通電してこれを励磁
する。すると図13に明示するように電磁石12が容積
体11を吸引してその一部が整合剤6のレベル上に露出
することになるが、整合剤ポット5の底部に沈降してい
る状態と比較して、容積体11の整合剤6の液内への浸
漬体積(つまりアルキメデス的押し退け量)の差の分だ
け整合剤6が整合剤ポット5の底部に流下移動すること
は自明である。このため、この浸漬体積の差がスリット
部4の体積を適当量だけ上回るように、整合剤6のレベ
ル、整合剤ポット5の内容積、および容積体11の体積
を選定しておけばよい。このようにスリット部4から整
合剤6が排出されてここが、真空、または空気等の適宜
の気体雰囲気になれば、第1光導波路1からの入力光は
光学的に異なる媒質の境界面MMにおいて全反射して第
3光導波路3に導かれ、こうして光路切替えがなされる
わけである。
【0019】次に図4,図5を参照してこの発明の第二
実施例を説明する。この実施例ではスイッチング部材と
して第一実施例と同一の容積体11が使用され、アクチ
ュエータ手段としては永久磁石21が用いられる。光路
の切替えはアクチュエータ手段である永久磁石21を整
合剤ポット5に近づけるか、これから離してその磁力が
容積体11を吸引するに至らぬ程度まで遠くに置くかに
よってなされる。図4は光路の第1光導波路1と第2光
導波路2とが接続している状態、図5は第1光導波路1
と第3光導波路3とが接続している状態を示す。
【0020】図6,図7は第三実施例を示す。この実施
例ではアクチュエータ手段は先の第二実施例におけると
同様永久磁石22であるが、スイッチング部材としては
球状体21が使用される。図解は省略するが、もし磁石
に吸引されるスイッチング部材が長細い角柱状をしてい
るとすると、これが横に寝た姿で吸引されるか、縦長の
姿勢で吸引されるか(あるいはこの異なる姿勢で液中に
沈降するか)によっては整合剤6のアルキメデス的押し
退け排除量が異なり、この結果スイッチングが不正確に
なる。このような事態を防止するためにはスイッチング
部材があらゆる方向に寸法の一様な球の形がよいわけで
ある。長細い角柱状でもその各角隅部が比較的大きい曲
率半径の曲面になっているものは上述の球状に準じた効
果がある。また、特に図示はしないが、前記磁性材料と
して磁性コロイド等の液状材をもちいることもできる。
この磁性コロイドとは例えば表面活性材で包んだ平均粒
径0.01〜0.02μm程度のマグネタイト超微粒子
を水に分散させたコロイドであって外部磁界に応じて位
置や形状が変化する。
【0021】図8,図9はこの発明の第四実施例を示
す。この実施例ではスイッチング部材はピエゾ圧電素子
41であり、これに対するアクチュエータ手段はこのピ
エゾ圧電素子41へのエネルギー入力部42、つまり通
電により電圧を印加する装置である。ピエゾ圧電素子4
1は整合剤ポット5の上面内側に固定され、電圧の印加
によってその長さが下方の整合剤6の液中に延び、整合
剤6を押し退けてスリット部4内に押し上げる作用をす
るのである。
【0022】さいごに図10,図11についてこの発明
の第五実施例を説明する。この実施例ではスイッチング
部材は整合剤ポット5の内壁に固定された電熱装置のよ
うな適宜の加熱体51であり、アクチュエータ手段はこ
れに通電するためのエネルギー入力部52である。エネ
ルギー入力部52から給電された加熱体51は、これに
接触している整合剤6を加熱するから整合剤6自体が熱
膨張し、この結果スリット部4に整合剤6が流入するこ
とになる。
【0023】ここでこの発明の実際的構造について考察
しよう。光路切り替えをすべき光導波路間に介在するス
リット部4の間隙は数μmないし十数μm程度ののオー
ダーであり、したがってここに出し入れする整合剤6の
量も極めて微量であるが、この発明の構成では、たとえ
ば第一、第二実施例でも見る通り、容積体の位置の変化
による浸漬液体のアルキメデス的押し退け量の差をこの
微量にほぼ等しく構成すればよいのであって、たとえば
整合剤ポット5やアクチュエータ手段そのものの大きさ
を上述のオーダーの程度にしなくてもよいわけであるか
ら、実際の装置として製造するとき特に微小寸法なるが
ゆえの困難はない。さて、図14は本発明の他の実施例
であって、まず、光導波路を網目状に水平配列してお
き、全体を樹脂82で埋め込み固定した後に、光導波路
の交差部にスリット4と、このスリット4と隣合わせで
連通する整合剤ポット5を形成する。そして、前述した
適宜のスイッチング部材11を配置して後に、表面に保
護層81を被覆してスイッチング空間を密封する。この
スイッチング構造の光切替装置でも、スイッチング部材
の動きの制御を前記保護層を介して間接的に実施するこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、光路を切り替える主
役のスイッチング部材が配置されているスイッチング空
間は外部に対して密封されているため、整合剤にダスト
が混入すること、および整合剤が蒸発減少する事態は完
全に防止され、この結果確実正確で安定したスイッチン
グが達成される効果があり、耐久性もよい。またこの発
明によれば、閉じたスイッチング空間内においてスイッ
チング部材がアクチュエータ手段によって受ける微小な
位置、体積の変化によってスイッチング動作がなされる
ため、困難な整合剤の輸送および超微小流量制御の問題
等ははじめから存在せず、敏速なスイッチング動作が得
られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例の光路切替装置を示す斜
視図である。
【図2】第一実施例を示す図1のXY平面における側断
面図であり、光路が切り替えられていない状態を示す。
【図3】同じく光路が切り替えられた状態を示す。
【図4】この発明の第二実施例を示す側断面図であり、
光路が切り替えられていない状態を示す。
【図5】同じく光路が切り替えられた状態を示す。
【図6】この発明の第三実施例を示す側断面図であり、
光路が切り替えられていない状態を示す。
【図7】同じく光路が切り替えられた状態を示す。
【図8】この発明の第四実施例を示す側断面図であり、
光路が切り替えられていない状態を示す。
【図9】同じく光路が切り替えられた状態を示す。
【図10】この発明の第五実施例を示す側断面図であ
り、光路が切り替えられていない状態を示す。
【図11】同じく光路が切り替えられた状態を示す。
【図12】従来の光路切替装置の一例を示す側断面図で
あり、光路が切り替えられていない状態を示す。
【図13】同じく光路が切り替えられた状態を示す。
【図14】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1光導波路 2 第2光導波路 3 第3光導波路 4 スリット部 5 整合剤ポット 6 整合剤 11 容積体 21 球状体 41 ピエゾ圧電素子 51 加熱体 12 電磁石 22 永久磁石 42,52 エネルギー入力部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 このような事情で現時点では、最後の
(4)光の反射と透過を利用するガラス系導波路プラス
整合剤等による方法が開発、提案されている。図12及
び図13についてこの方法の代表的例を以下に説明す
る。図12及び図13において、石英等のガラス材料に
よる第1光導波路1(軸線はXX)に対し、同様の第2
光導波路2が平板状のスリット部101を隔てて同軸的
に延び、このスリット部101のところで軸線XXに対
して所定の角度範囲内の交差角αをもって交差する軸線
YYの第3光導波路3があってこれらが分岐光路を形成
しているものとする。幾何学的にさらに正確に言えば、
スリット部101と第1光導波路1および第3光導波路
3との境界面MMは、軸線XXと軸線YYとの交点Pに
おける二等分線MMを含み、XY平面(つまり紙面)に
直交する平面である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 この図12及び図13に示される従来技
術のスイッチングの理論は、スリット部101内に第1
の物質103を充満させれば図12に示すように、第1
光導波路1からの入力光は第2光導波路2にそのまま直
進するが、もしこのスリット部101から第1の物質を
排出させて代わりに空気等を満たせば、図13に示すよ
うに第1光導波路1からの入力光は境界面MMにおいて
全反射して第3光導波路3に進むことになり、このよう
にして光路の切り替えがなされる、というものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】次に本発明の具体的な実施例についていくつ
か説明して行く。本発明で開示される技術の本質は、ス
イッチング部材が封入されたスイッチング空間を外部雰
囲気より隔離し、このスイッチング部材を外部のアクチ
ュエータから間接的に作動させるという点に存する。従
って、これらスイッチング機構が組み込まれる光導波路
の形式や、スイッチング手段、アクチュエータ構造、及
びこれらの組み合せ構造については特に限定されるもの
ではなく、例えば、図1以下の実施例以外にも様々なも
のが実現できる。さて、第一実施例を図1及び図2,図
に基づいて説明して行く。この実施例は、光導波路と
光スイッチング機構の極めて3次元的な組み合わせであ
って、光導波路のスリット部4に配置された2枚のガラ
ス板の間に整合剤が導入される。図示の光導波路1,同
2および同3の間の幾何学的関係は従来の技術の項で既
に述べたことと同様なのでここでは省略する。スリット
部4は光導波路1の材料と同一のガラス材料によって形
成され、その光導波路1および同3に接する側の内壁面
はすでに述べた平面MMに正確に一致する十分平坦な平
面であることが必要である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 こんどは電磁石12に通電してこれを励
磁する。すると図3に明示するように電磁石12が容積
体11を吸引してその一部が整合剤6のレベル上に露出
することになるが、整合剤ポット5の底部に沈降してい
る状態と比較して、容積体11の整合剤6の液内への浸
漬体積(つまりアルキメデス的押し退け量)の差の分だ
け整合剤6が整合剤ポット5の底部に流下移動すること
は自明である。このため、この浸漬体積の差がスリット
部4の体積を適当量だけ上回るように、整合剤6のレベ
ル、整合剤ポット5の内容積、および容積体11の体積
を選定しておけばよい。このようにスリット部4から整
合剤6が排出されてここが、真空、または空気等の適宜
の気体雰囲気になれば、第1光導波路1からの入力光は
光学的に異なる媒質の境界面MMにおいて全反射して第
3光導波路3に導かれ、こうして光路切替えがなされる
わけである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英等のガラス材料からなる第1光導波
    路(1)と、この第1光導波路(1)と平板状のスリッ
    ト部(4)を隔てて同軸的に延びる同様材料の第2光導
    波路(2)と、前記スリット部(4)において前記第1
    光導波路(1)に対して所定の角度範囲内の交差角
    (α)をもって交差する同様材料の第3光導波路(3)
    とを有し、前記スリット部(4)は前記各光導波路の材
    料にほぼ等しい屈折率を有する整合剤(6)を貯留する
    整合剤ポット(5)に連通してその内部は全体として密
    封されたスイッチング空間として区画形成され、このス
    イッチング空間内部にはスイッチング部材(11,2
    1,41,51)が配置され、またその外部には前記ス
    イッチング部材の種類に対応してその位置、体積または
    温度等の物理的条件を変化させるよう作動するアクチュ
    エータ手段(12,22,42,52)が設けられ、該
    アクチュエータ手段の作動による前記スイッチング部材
    の変化に従って前記スリット部(4)内に前記整合剤
    (6)が充満させられる状態か、あるいはこの整合剤が
    排除されて代わりに、真空、または空気等の適宜の気体
    が満たされる状態かの2つの状態が切り替えられるよう
    に構成されて成る光路切替装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング部材として磁性材料か
    らなる容積体(11)が用いられ、前記アクチュエータ
    手段として前記整合剤ポット(5)の上部に近接して配
    置される電磁石(12)が用いられ、その励磁状態にお
    いては前記容積体(11)を吸引して前記整合剤ポット
    (5)内の整合剤(6)の液面上に引き上げ、非励磁状
    態においては前記容積体(11)の吸引状態を止めて前
    記整合剤(6)の液面下に落下沈降させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の光路切替装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング部材として磁性材料か
    らなる容積体(11)が用いられ、前記アクチュエータ
    手段として永久磁石(22)が用いられ、前記永久磁石
    (22)を前記整合剤ポット(5)の上方に近接させる
    ことによって前記容積体(11)を吸引して前記整合剤
    ポット(5)内の整合剤(6)の液面上に引き上げ、前
    記整合剤ポット(5)から引き離すことによって前記容
    積体の吸引状態を止めて該容積体(11)を前記整合剤
    (6)の液面下に落下沈降させるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の光路切替装置。
  4. 【請求項4】 前記容積体(11)として球状体(2
    1)を用いたことを特徴とする請求項2または請求項3
    記載の光路切替装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング部材として前記整合剤
    ポット(5)の内壁に取りつけられたピエゾ圧電素子
    (41)が用いられ、前記アクチュエータ手段として前
    記ピエゾ圧電素子(41)に電圧を印加するエネルギー
    入力部(42)が用いられ、前記エネルギー入力部(4
    2)から前記ピエゾ圧電素子(41)に電圧が印加され
    ることによって前期ピエゾ圧電素子(41)の容積が増
    大して前記整合剤(6)内に伸び出すことを特徴とする
    請求項1記載の光路切替装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング部材として前記整合剤
    (6)に接触配置される加熱体(51)が用いられ、前
    記アクチュエータ手段としてこの加熱体(51)に電圧
    を印加するエネルギー入力部(52)が用いられ、前記
    エネルギー入力部(52)から前記加熱体(51)に電
    圧が印加されることによりこの加熱体(51)に接触す
    る前記整合剤(6)が加熱されて温度が上昇し、その体
    積が膨張するように構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の光路切替装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001042235A (ja) * 1999-07-07 2001-02-16 Agilent Technol Inc 光スイッチ及び光信号を切換えるための方法
US6449081B1 (en) 1999-06-16 2002-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Optical element and optical device having it
WO2002084373A1 (fr) * 2001-04-06 2002-10-24 Ngk Insulators,Ltd. Commutateur optique
US6873754B2 (en) 2002-03-15 2005-03-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Optical switch and method of manufacturing the same

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