JPH05288889A - ナトリウム中透視映像化方法及びその装置 - Google Patents

ナトリウム中透視映像化方法及びその装置

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JPH05288889A
JPH05288889A JP4087249A JP8724992A JPH05288889A JP H05288889 A JPH05288889 A JP H05288889A JP 4087249 A JP4087249 A JP 4087249A JP 8724992 A JP8724992 A JP 8724992A JP H05288889 A JPH05288889 A JP H05288889A
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sodium
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transmission
ultrasonic beam
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雅之 武石
Fusatarou Tsuri
房太郎 釣
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/048Transmission, i.e. analysed material between transmitter and receiver
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像化不能領域を著しく減少でき、映像化シ
ステムを効果的に構成でき,死角を減少でき、トランス
デユーサ駆動による位置決め精度、振動等の影響を減少
できて、映像画質を向上でき、さらに受信用一体型マル
チトランスデユーサの小型化、軽量化、構造の簡略化、
リーク性能の向上を併せ達成できる。 【構成】 ナトリウム冷却型原子炉のナトリウム中に存
在する構造物の検査、異物の検出を行うときに、送信用
トランスデユーサ102と受信用一体型マルチトランス
デユーサ101とを相対的に移動させながら、超音波ビ
ームを送信用トランスデユーサ102から対象物体10
3へ照射するとともに、同対象物体103から反射する
超音波ビームを受信用一体型マルチトランスデユーサ1
01により受信し、これを信号処理装置104により処
理して、映像モニタ105により映像化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナトリウム冷却型原子
炉のナトリウム中に存在する構造物の検査、異物の検出
を行うときに使用するナトリウム中透視映像化方法及び
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10〜図16にナトリウム中透視映像
化装置の1つの従来例を示し、図17〜図20に他の従
来例を示した。先ず図10〜図16に示すナトリウム中
透視映像化装置を説明する。図10のナトリウム中透視
映像化装置は、送受信共用型の焦点ビーム型トランスデ
ユーサ1を使用しており、送受信共用型の焦点ビーム型
トランスデユーサ1を同一平面内でxy方向に順次移動
させて、各位置における超音波ビーム2の反射信号の遅
延時間を求めることにより、対象物体(被検査体) 3の
Z方向位置を特定して、映像化を行う。4が信号処理装
置、5が映像モニタである。
【0003】図9のナトリウム中透視映像化装置は、送
受信共用型の非焦点ビーム型トランスデユーサ21を使
用しており、この場合にも、送受信共用型の非焦点ビー
ム型トランスデユーサ21を同一平面内でxy方向に順
次移動させて、各位置における超音波ビーム2の反射信
号の遅延時間を求めることにより、対象物体3のZ方向
位置を特定して、映像化を行う。
【0004】この場合には、上記図10のものとは異な
り、超音波ビーム22が広がっているため、超音波ビー
ム22内に存在する対象物体23から反射した超音波ビ
ームが重畳されて、送受信共用型の非焦点ビーム型トラ
ンスデユーサ21に戻ってくる。この信号を同トランス
デユーサ21→信号処理装置24へ送り、例えば開口合
成法により映像化を行う。24は、映像モニタである。
【0005】開口合成法による映像化の原理は、次の通
りである。説明を簡単にするため、図12に示すように
xz平面内にある点P0 (x0 、z0 )とz=0におけ
るトランスデユーサ位置31(x1 0 )、トランスデ
ユーサ位置32(x2 0 )を考える。破線で示す超音
波ビームは、点P0 のみで反射するものとする。トラン
スデユーサ31、32位置における受信信号は、例えば
図13のようなものになる。このとき、反射信号の遅れ
時間τ1 とτ2 とは次式により与えられる。
【0006】
【数1】 ここでCは媒質中の音速である。式と式とにおい
て、既知量は、x1 、x 2 、c、並びにτ1 、τ2 であ
り、これらからx0、z0が求まり、P0 の位置が特定され
る。上記の説明は、2次元空間内におけるP0 の位置で
あり、3次元空間内におけるP0 の位置については、少
なくとも3個所のトランスデユーサにおいて、それらの
全ての位置が同一直線上になく、P0 がそれらのビーム
内に入る範囲にあれば、P0 の位置を特定可能である。
【0007】以上は、開口合成法による映像化の原理で
あり、実際の測定系では、超音波反射点が複数個存在し
ているため、全ての面からの反射波が時系列的に重なっ
て、受信信号として捉えられることになる。従って上述
の要領で反射点を求める代わりに、対象物体(被検査
体) 内の反射点からの反射強度を求めるようにしてい
る。即ち、要求対象物体内の任意の点を順次移動させ
て、その点からの反射強度を複数のセンサ位置の総和を
求めるようにしている。
【0008】一例を示すと、次のようになる。即ち、点
P(x i 、 y i 、z i )について考えると、各検査位
置jからの遅れ時間τi,j は、事前に計算しておくこと
が可能であり、そのため、各検査位置におけるτi,j
おける信号の総和からP(x i 、 y i 、z i )の反射
強度Ii が得られる(図14参照)。対象物体内を適当
に分割して、点Pからの反射強度Ii を求めれば、存在
する対象物体に関する情報が得られる。
【0009】図15、図16は、上記トランスデユーサ
の構成例を示している。図15は、1個のトランスデユ
ーサにより送受信を行うものである。図16は、互いを
固定した1個の送信用トランスデユーサと複数個の受信
用トランスデユーサとにより送受信を行うものである。
次に図17〜図20に示すナトリウム中透視映像化装置
を説明すると、このナトリウム中透視映像化装置では、
受信用一体型マルチ(多眼)トランスデユーサ76を使
用している。
【0010】図17、図18の51が複数個のトランス
デユーサ、52が同各トランスデユーサ51を保持する
保持材、53が上記各トランスデユーサ51の信号線、
80が容器で、複数個のトランスデユーサ51を一体的
に組み込んで、受信用一体型マルチトランスデユーサ7
6を構成している。図19は、上記トランスデユーサ5
1の構造を示している。61がトランスデユーサのケー
ス、112がシユー(楔材)、63が電気ひずみ磁気振
動子、64がダンパ材、53が信号線である。
【0011】図20は、上記受信用一体型マルチトラン
スデユーサ76を使用したナトリウム中透視映像化装置
の全体を示している。77が同受信用一体型マルチトラ
ンスデユーサ76の各隅角部に設置した送信用トランス
デユーサ、73が対象物体、74が各送信用トランスデ
ユーサ77から照射した超音波ビーム、75が対象物体
73から反射した超音波ビーム、78が信号処理装置、
79が映像モニタである。
【0012】上記図17〜20のナトリウム中透視映像
化装置では、超音波ビーム74を各送信用トランスデユ
ーサ77から対象物体73へ照射するとともに、同対象
物体73から反射される超音波ビーム75を受信用マル
チトランスデユーサ76により受け、これを信号処理装
置78により処理して、映像モニタ79により映像化を
行うようにしている。なおこの装置は、水中、気中で使
用可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記図10〜図16に
示す従来のナトリウム中透視映像化装置では、図15に
示すように1個のトランスデユーサにより送受信を行う
所謂送受信一体型のものか、或いは図16に示すように
互いを固定した1個の送信用トランスデユーサと複数個
の受信用トランスデユーサとにより送受信を行う。後者
のトランスデユーサは、互いの相対位置が1直線上に固
定されているので、機能的には、前者の送受信一体型の
範疇に入り、次の問題があった。即ち、 (1)超音波ビームの対象物体に対する入反射角度が限
定されているため、受信用トランスデユーサへの入射波
が微弱であり、検出不能になることが多くて、充分な検
出結果が得られない。これは、送受信一体型であること
による対象物体に対する入射角と反射角との従属性に起
因している。 (2)送受信トランスデユーサが同一物或いは同一仕様
のものであるため、送信用トランスデユーサに要求され
る性能と受信用トランスデユーサに要求される性能とを
最適にするための自由度が小さい。 (3)送信用トランスデユーサから見た死角と受信用ト
ランスデユーサから見た死角との2つの死角が測定映像
における映像化不能の部分になる。 (4)対象物体の映像を得るために、トランスデユーサ
をより多く移動させる必要があり、そのため、駆動装置
の位置決め精度、振動等の影響が大きい。 (5)同一送信源の信号を異なった位置で同時に受信で
きないため、送信器の送信信号の再現性の影響が大き
い。
【0014】前記図17〜図20に示す従来のナトリウ
ム中透視映像化装置では、同じ構造のトランスデユーサ
51の複数個を一体的に束ねて、受信用一体型マルチト
ランスデユーサ76を構成しているので、次の問題があ
った。即ち、 (1)受信用一体型マルチ送受信用トランスデユーサ7
6全体の大きさが大きくなって、狭い場所で対象物体を
測定するのが困難である。 (2)受信用一体型マルチ送受信用トランスデユーサ7
6の重量が重くなって、取り扱い難い。 (3)受信用一体型マルチ送受信用トランスデユーサ7
6では、各トランスデユーサ51と保持材52との間を
別々にシールする必要があり、シール部分が多くなっ
て、構造が複雑化する上に、シール性能が低下するとい
う問題があった。
【0015】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、映像化不能領域を著しく
減少できる。映像化システムを効果的に構成できる。死
角を減少できる。トランスデユーサ駆動による位置決め
精度、振動等の影響を減少できて、映像画質を向上でき
る。また受信用一体型マルチトランスデユーサの小型
化、軽量化、構造の簡略化、リーク性能の向上を併せ達
成できるナトリウム中透視映像化方法及びその装置を提
供しようとする点にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のナトリウム中透視映像化方法は、ナトリ
ウム冷却型原子炉のナトリウム中に存在する構造物の検
査、異物の検出を行うときに、送信用トランスデユーサ
と受信用一体型マルチトランスデユーサとを相対的に移
動させながら、超音波ビームを送信用トランスデユーサ
から対象物体へ照射するとともに、そこから反射する超
音波ビームを受信用一体型マルチトランスデユーサによ
り受信し、これを信号処理装置により処理して、映像化
を行うことを特徴としている。
【0017】本発明のナトリウム中透視映像化装置は、
アームの先端部に取付けた受信用一体型マルチトランス
デユーサと、関節を介して屈曲可能なアームの先端部に
取付けた送信用トランスデユーサとを具えている。本発
明のナトリウム中透視映像化装置は、前記受信用一体型
マルチトランスデユーサを、一側部が開口した容器と、
同容器の開口部を閉じるシユーと、同シユーに分散状態
に取付けた複数の振動子とにより構成している。
【0018】
【作用】本発明のナトリウム中透視映像化方法は前記の
ようにナトリウム冷却型原子炉のナトリウム中に存在す
る構造物の検査、異物の検出を行うときに、送信用トラ
ンスデユーサと受信用一体型マルチトランスデユーサと
を相対的に移動させながら、超音波ビームを送信用トラ
ンスデユーサから対象物体へ照射するとともに、そこか
ら反射する超音波ビームを受信用一体型マルチトランス
デユーサにより受信し、これを信号処理装置により処理
して、映像モニタにより映像化を行う。
【0019】その際、関節を介して屈曲可能なアームの
先端部に取付けた送信用トランスデユーサを同アームの
屈曲により任意の方向に移動させて、超音波ビームを対
象物体に照射し、対象物体から反射してくる超音波ビー
ムをアームの先端部に取付けた受信用一体型マルチトラ
ンスデユーサにより受信する。
【0020】
【実施例】次に本発明のナトリウム中透視映像化装置を
図1に示す一実施例により説明すると、101が受信用
一体型マルチトランスデユーサで、同受信用一体型マル
チトランスデユーサ101は、後述するように一側部が
開口した容器と、同容器の開口部を閉じるシユーと、同
シユーの容器内部側に分散状態に取付けた複数の振動子
とにより構成されている。102が後述するように任意
の方向に移動可能な送信用トランスデユーサ、114が
対象物体、104が信号処理装置、105が映像化モニ
タである。
【0021】図2は、2個の送信用トランスデユーサ1
12、113を使用した例を示し、図3は、1個の送信
用トランスデユーサ112を使用した例を示している。
115がアームで、このアーム115の先端部に受信用
一体型マルチトランスデユーサ111が取付けられてい
る。116が同アーム115に取付けた旋回駆動装置、
118が同旋回駆動装置116により旋回可能に支持さ
れたアーム、117が同アーム118の複数個の関節
で、同アーム118が屈曲可能に構成され、同アーム1
18の先端部に送信用トランスデユーサ112が取付け
られており、旋回駆動装置116を駆動すると、送信用
トランスデユーサ112を受信用一体型マルチトランス
デユーサ111に対して左右方向に移動させることがで
きる。
【0022】119が適当な個所に取付けられた別のア
ーム、117が同アーム119の複数個の関節で、同ア
ーム119が屈曲可能に構成され、同アーム119の先
端部に送信用トランスデユーサ113が取付けられてい
る。上記送信用トランスデユーサ112は任意の方向に
移動可能であるが、この送信用トランスデユーサ112
だけでは、鮮明な映像が得られない場合、送信用トラン
スデユーサ113を使用して、より鮮明が映像を得る。
この送信用トランスデユーサ113も任意の方向に移動
可能である。
【0023】前記ナトリウム中透視映像化装置におい
て、ナトリウム冷却型原子炉のナトリウム中に存在する
構造物の検査、異物の検出を行うときには、送信用トラ
ンスデユーサ112(または113)を移動させなが
ら、超音波ビームを送信用トランスデユーサ112から
対象物体114へ照射するとともに、同対象物体114
から反射される超音波ビームを受信用一体型マルチトラ
ンスデユーサ101(または111)により受信し、こ
れを信号処理装置104により処理して、映像モニタ1
05により映像化を行う。 (1)図4、図5は、映像不能領域についての説明図で
ある。いま仮に図4に示すように送信用トランスデユー
サ81と、受信用トランスデユーサ82、83とを一体
的に組み付ける(送受信一体型トランスデユーサにす
る)と、送信用トランスデユーサ81からの超音波ビー
ムが対象物体84から受信用トランスデユーサ82、8
3以外の方向に反射して、映像化不能領域が大きくなる
が、図5に示すようにトランスデユーサを、送信用トラ
ンスデユーサ91と、受信用一体型トランスデユーサ9
2(図では6個)とに分けて、送信用トランスデユーサ
91を任意の方向に移動させると、映像化不能領域が著
しく減少する。その際、送受信トランスデユーサの空間
内における位置が既知であれば、従来と同様の手法によ
り、映像作製が可能である。 (2)送受信トランスデユーサを別体型にすることによ
り、送受信トランスデユーサ固有の要求条件、即ち、強
度、大きさ、信号とノイズ比、開口角等を送受信トラン
スデユーサのそれぞれに設定可能になる。 (3)送受信トランスデユーサを別体型にすることによ
り、死角を減少させることが可能になる。 (4)送受信用一体型トランスデユーサでは、主に上記
(1)(3)の理由により、トランスデユーサをより多
く移動させる必要があったが、本発明の別体型では、移
動量が少ないか、なしでも、映像化が可能になる。 (5)上記(4)の理由により、本発明の別体型は、送
受信用一体型トランスデユーサの場合に比べ、一度の超
音波ビームにより得られる映像が多く、そのため、送信
回数が減少されて、送信信号波形、強度の再現性の影響
が減少する。
【0024】図6、図7は、前記受信用一体型マルチト
ランスデユーサ101(または111)の具体例を示し
ている。121が一体のシユー(楔材)、122が一側
部を開口した容器で、同容器122の一側開口部がシユ
ー121により閉じられて、容器122とシユー121
との間がシールされている。125がダンパ材、123
がダンパ材125とシユー121の容器内側面との間に
分散状態に介装した複数の振動子、124が信号線、1
42が各振動子123の周りのシユー121及びダンパ
材125に設けた溝である。
【0025】図8は、各振動子123の周りのシユー1
21に設けた溝(振動子間の音響的干渉を防止する溝)
を示している。振動子123は、シユー121の下面に
取付けてもよい。図9は、シユー121に複数の凹部
(振動子間の音響的干渉を防止する凹部)154を設
け、同各凹部154内に振動子123を取付けた他の例
である。
【0026】前記図6〜図9に示す受信用一体型マルチ
トランスデユーサ101(または111)は前記のよう
に一側部が開口した容器122と、同容器122の開口
部を閉じるシユー121と、同シユー121に分散状態
に取付けた複数の振動子123とにより構成されてお
り、次のことが可能になる。 (1)受信用一体型マルチ送受信用トランスデユーサ全
体の大きさが小さくなって、狭い場所でも対象物体を測
定可能になる。 (2)受信用一体型マルチ送受信用トランスデユーサの
重量が軽減されて、取り扱いが容易になる。 (3)容器122とシユー121との間をシールするだ
けでよく、シール部分が少なくなって、構造が簡略化す
る上に、シール性能が向上する。
【0027】
【発明の効果】本発明のナトリウム中透視映像化方法は
前記のようにナトリウム冷却型原子炉のナトリウム中の
構造物検査、異物検出を行うときに、送信用トランスデ
ユーサと受信用一体型マルチトランスデユーサとを相対
的に移動させながら、超音波ビームを送信用トランスデ
ユーサから対象物体へ照射するとともに、同対象物体か
ら反射される超音波ビームを受信用一体型マルチトラン
スデユーサにより受信し、これを信号処理装置により処
理して、映像モニタにより映像化を行う。その際、関節
を介して屈曲可能なアームの先端部に取付けた送信用ト
ランスデユーサを同アームの屈曲により任意の方向に移
動させて、超音波ビームを対象物体に照射し、対象物体
から反射してくる超音波ビームをアームの先端部に取付
けた受信用一体型マルチトランスデユーサにより受信す
るので、映像化不能領域を著しく減少できる。
【0028】送信用トランスデユーサと受信用トランス
デユーサとを別体にしたので、映像化システムを効果
的に構成でき、死角を減少でき、トランスデユーサ
駆動による位置決め精度、振動等の影響を減少できて、
映像画質を向上できる。また受信用一体型マルチトラン
スデユーサを、一側部が開口した容器と、同容器の開口
部を閉じるシユーと、同シユーに分散状態に取付けた複
数の振動子とにより構成したので、受信用一体型マルチ
トランスデユーサの小型化、軽量化、構造の簡略化、リ
ーク性能の向上を併せ達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のナトリウム透視映像化方法に適用する
装置の一構成例を示す斜視図である。
【図2】他の構成例を示す斜視図である。
【図3】さらに他の構成例を示す斜視図である。
【図4】送受信一体型トランスデユーサの作用説明図で
ある。
【図5】送受信別体型トランスデユーサの作用説明図で
ある。
【図6】本発明の受信用一体型トランスデユーサの一部
を示す斜視図である。
【図7】同受信用一体型トランスデユーサの縦断側面図
である。
【図8】同受信用一体型トランスデユーサのシユー及び
振動子の一例を示す縦断側面図である。
【図9】同受信用一体型トランスデユーサのシユー及び
振動子の他の例を示す縦断側面図である。
【図10】従来のナトリウム透視映像化装置の一例を示
す縦断側面図である。
【図11】従来のナトリウム透視映像化装置の他の例を
示す縦断側面図である。
【図12】同ナトリウム透視映像化装置の作用説明図で
ある。
【図13】受信信号の例を示す説明図である。
【図14】受信強度決定の例を示す説明図である。
【図15】従来の送受信用トランスデユーサの作用説明
図である。
【図16】従来の送受信一体型トランスデユーサの作用
説明図である。
【図17】従来の受信用一体型マルチトランスデユーサ
を示す縦断側面図である。
【図18】(a)は同トランスデユーサの一部を示す平
面図、(b)はその縦断側面図である。
【図19】個々のトランスデユーサを示す縦断側面図で
ある。
【図20】従来の送受信一体型マルチトランスデユーサ
を使用したナトリウム透視映像化装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
101 受信用一体型マルチトランスデユーサ 111 〃 102 送信用トランスデユーサ 112 〃 113 〃 114 対象物体 104 信号処理装置 105 映像化モニタ 115 アーム 117 関節 118 関節117を有するアーム 119 〃 121 シユー 122 容器 123 振動子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図11のナトリウム中透視映像化装置は、
送受信共用型の非焦点ビーム型トランスデユーサ21を
使用しており、この場合にも、送受信共用型の非焦点ビ
ーム型トランスデユーサ21を同一平面内でxy方向に
順次移動させて、開口合成法等を用いて各位置における
超音波ビーム22の反射信号の遅延時間を求めることに
より、対象物体23のX、YおよびZ方向位置を特定し
て、映像化を行う。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】この場合には、上記図10のものとは異な
り、超音波ビーム22が広がっているため、超音波ビー
ム22内に存在する対象物体23から反射した超音波ビ
ームが重畳されて、送受信共用型の非焦点ビーム型トラ
ンスデユーサ21に戻ってくる。この信号を同トランス
デユーサ21→信号処理装置24へ送り、例えば開口合
成法により映像化を行う。25は、映像モニタである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】開口合成法による映像化の原理は、次の通
りである。説明を簡単にするため、図12に示すように
xz平面内にある点P0 (x0 、z0 )とz=0におけ
るトランスデユーサ位置31(x1 、o)、トランスデ
ユーサ位置32(x2 、o)を考える。破線で示す超音
波ビームは、点P0 のみで反射するものとする。トラン
スデユーサ31、32位置における受信信号は、例えば
図13のようなものになる。このとき、反射信号の遅れ
時間τ1 とτ2 とは次式により与えられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図17、図18の151、51が複数個の
トランスデユーサ、52が同各トランスデユーサ15
1、51を保持する保持材、153、53が上記各トラ
ンスデユーサ151、51の信号線、152が容器で、
複数個のトランスデユーサ151、51を一体的に組み
込んで、受信用一体型マルチトランスデユーサ76を構
成している。図19は、上記トランスデユーサ51の構
造を示している。61がトランスデユーサのケース、6
2がシユー(楔材)、63が電気ひずみ磁気振動子、6
4がダンパ材、65が信号線である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【実施例】次に本発明のナトリウム中透視映像化装置を
図1、図2に示す一実施例により説明すると、101が
受信用一体型マルチトランスデユーサで、同受信用一体
型マルチトランスデユーサ101は、後述するように一
側部が開口した容器と、同容器の開口部を閉じるシユー
と、同シユーの容器内部側に分散状態に取付けた複数の
振動子とにより構成されている。102が後述するよう
に任意の方向に移動可能な送信用トランスデユーサ、1
14が対象物体、104が信号処理装置、105が映像
化モニタである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウム冷却型原子炉のナトリウム中
    に存在する構造物の検査、異物の検出を行うときに、送
    信用トランスデユーサと受信用一体型マルチトランスデ
    ユーサとを相対的に移動させながら、超音波ビームを送
    信用トランスデユーサから対象物体へ照射するととも
    に、そこから反射する超音波ビームを受信用一体型マル
    チトランスデユーサにより受信し、これを信号処理装置
    により処理して、映像化を行うことを特徴としたナトリ
    ウム中透視映像化方法。
  2. 【請求項2】 アームの先端部に取付けた受信用一体型
    マルチトランスデユーサと、関節を介して屈曲可能なア
    ームの先端部に取付けた送信用トランスデユーサとを具
    えていることを特徴としたナトリウム中透視映像化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記受信用一体型マルチトランスデユー
    サを、一側部が開口した容器と、同容器の開口部を閉じ
    るシユーと、同シユーに分散状態に取付けた複数の振動
    子とにより構成したことを特徴とする請求項2記載のナ
    トリウム中透視映像化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749398A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Toshiba Corp 超音波画像化装置
JP2009025104A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Tokyo Electric Power Co Inc:The 反射法探査システム

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