JPH05287Y2 - - Google Patents
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- JPH05287Y2 JPH05287Y2 JP1986045652U JP4565286U JPH05287Y2 JP H05287 Y2 JPH05287 Y2 JP H05287Y2 JP 1986045652 U JP1986045652 U JP 1986045652U JP 4565286 U JP4565286 U JP 4565286U JP H05287 Y2 JPH05287 Y2 JP H05287Y2
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- Forging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、鋳包み棒材による粗材の取出し、位
置決め装置に関するものである。
置決め装置に関するものである。
(従来の技術)
従来、鋳型から粗材を吊り出しによつて取出す
場合、その粗材の形状に合つた専用治具によつて
取出しが行われている。また、鋳造ラインの後処
理工程における粗材の位置決めも、同様に専用治
具によつてその位置決めが行われている。
場合、その粗材の形状に合つた専用治具によつて
取出しが行われている。また、鋳造ラインの後処
理工程における粗材の位置決めも、同様に専用治
具によつてその位置決めが行われている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、上記従来法において、鋳造ラインに
数種の異なつたものが流れるような多種対応型
(FMS)ラインの場合には、夫々個別の専用治具
を用意し、それらを選択させるような技術が必要
となり、汎用性に欠けるばかりでなく、コスト的
にも不利であるという問題がある。
数種の異なつたものが流れるような多種対応型
(FMS)ラインの場合には、夫々個別の専用治具
を用意し、それらを選択させるような技術が必要
となり、汎用性に欠けるばかりでなく、コスト的
にも不利であるという問題がある。
本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたもの
で、粗材の鋳型からの取出し及び後処理工程にお
ける位置決めに汎用性をもたせた、鋳包み棒材に
よる粗材の取出し、位置決め装置を、コスト的に
も有利に提供しようとするものである。
で、粗材の鋳型からの取出し及び後処理工程にお
ける位置決めに汎用性をもたせた、鋳包み棒材に
よる粗材の取出し、位置決め装置を、コスト的に
も有利に提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段)
本考案は、上記問題点を解決するための手段と
して、鋳包み棒材による粗材の取出し、位置決め
装置を、鋳造粗材に、該粗材を貫通して両面に突
出する複数の中空棒材を間隔をあけて鋳包みによ
り貫設し、前記粗材を鋳型から取出すための取出
し治具を前記棒材の一方の突出部を把持するクラ
ンプ装置から形成すると共に、該クランプ装置の
把持部分に前記棒材を部分的に圧潰する突条を設
け、前記粗材を位置決めするための位置決め治具
に前記棒材の他方の突出部の少なくとも1つを嵌
入させて該粗材を位置決めする位置決め用孔を設
けた構成としたことを特徴とするものである。ま
た、本考案の粗材の取出し、位置決め装置は、鋳
造粗材が、シリンダヘツド粗材であることを望ま
しい構成とするものである。
して、鋳包み棒材による粗材の取出し、位置決め
装置を、鋳造粗材に、該粗材を貫通して両面に突
出する複数の中空棒材を間隔をあけて鋳包みによ
り貫設し、前記粗材を鋳型から取出すための取出
し治具を前記棒材の一方の突出部を把持するクラ
ンプ装置から形成すると共に、該クランプ装置の
把持部分に前記棒材を部分的に圧潰する突条を設
け、前記粗材を位置決めするための位置決め治具
に前記棒材の他方の突出部の少なくとも1つを嵌
入させて該粗材を位置決めする位置決め用孔を設
けた構成としたことを特徴とするものである。ま
た、本考案の粗材の取出し、位置決め装置は、鋳
造粗材が、シリンダヘツド粗材であることを望ま
しい構成とするものである。
(作用)
このような構成とすれば、粗材外面に突出する
鋳包み棒材の突出部を、粗材の鋳型からの吊り出
しによる取出し時の把持及び後処理工程における
粗材の位置決めに使用することができ、粗材の取
出し及び位置決めに汎用性をもたせることができ
る。また、取出し治具は、鋳包み棒材の突出部と
係合し、粗材に直接治具が接触しないので、粗材
の製品部にきず等を生じさせることがなく、ま
た、吊り出し時に、粗材に中子砂がついている場
合でもそれらが落ちる心配がない。また、鋳包み
棒材を中空としたことにより、その内部を冷却媒
体等の通路に利用することができ、鋳造時に、棒
材内部に冷却媒体を注入することにより、アルミ
ニウム溶湯の場合、溶湯の冷却、凝固が促進さ
れ、高品質、高強度の鋳物を得ることが可能とな
る。なお、このアルミニウム溶湯によるものは、
近時、重量軽減と熱伝導を考慮して多用されてい
るアルミニウムシリンダヘツドの鋳造に寄与する
ところが大きい。更に、鋳包み棒材を中空したこ
とにより、後述するように、そのつぶれ易さを利
用して、取出し部材の突条の押圧によるつぶれ変
形で、粗材の鋳型からの吊り出し時における棒材
の把持を確実なものとすることができる。したが
つて、本考案によれば、粗材の鋳型からの取出し
及び後処理工程における粗材の位置決めに汎用性
をもたせた、特にシリンダヘツド粗材に好適な、
粗材の取出し、位置決め装置の提供が可能とな
る。
鋳包み棒材の突出部を、粗材の鋳型からの吊り出
しによる取出し時の把持及び後処理工程における
粗材の位置決めに使用することができ、粗材の取
出し及び位置決めに汎用性をもたせることができ
る。また、取出し治具は、鋳包み棒材の突出部と
係合し、粗材に直接治具が接触しないので、粗材
の製品部にきず等を生じさせることがなく、ま
た、吊り出し時に、粗材に中子砂がついている場
合でもそれらが落ちる心配がない。また、鋳包み
棒材を中空としたことにより、その内部を冷却媒
体等の通路に利用することができ、鋳造時に、棒
材内部に冷却媒体を注入することにより、アルミ
ニウム溶湯の場合、溶湯の冷却、凝固が促進さ
れ、高品質、高強度の鋳物を得ることが可能とな
る。なお、このアルミニウム溶湯によるものは、
近時、重量軽減と熱伝導を考慮して多用されてい
るアルミニウムシリンダヘツドの鋳造に寄与する
ところが大きい。更に、鋳包み棒材を中空したこ
とにより、後述するように、そのつぶれ易さを利
用して、取出し部材の突条の押圧によるつぶれ変
形で、粗材の鋳型からの吊り出し時における棒材
の把持を確実なものとすることができる。したが
つて、本考案によれば、粗材の鋳型からの取出し
及び後処理工程における粗材の位置決めに汎用性
をもたせた、特にシリンダヘツド粗材に好適な、
粗材の取出し、位置決め装置の提供が可能とな
る。
(実施例)
次に、本考案の一実施例を、重力鋳造法におけ
るシリンダヘツド粗材について、図面を用いて詳
細に説明する。なお、第1図は外面に突出する鋳
包み棒材を配したシリンダヘツド粗材の正面図、
第2図はその平面図、第3図は3種のシリンダヘ
ツド粗材における鋳包み棒材の配置図、第4図は
取出し治具によるシリンダヘツド粗材の鋳型から
の取出しを説明する一部縦断側面図、第5図は第
4図のイ部分の棒材の把持状態を説明する拡大
図、第6図乃至第9図は後処理工程におけるシリ
ンダヘツド粗材の位置決めを説明するもので、第
6図はノツクアウトマシンにおけるシリンダヘツ
ド粗材の正面図、第7図はその側面図、第8図は
ノツクアウトマシンにおけるシリンダヘツド粗材
の位置決め治具の平面図、第9図は第8図の−
矢視断面図である。
るシリンダヘツド粗材について、図面を用いて詳
細に説明する。なお、第1図は外面に突出する鋳
包み棒材を配したシリンダヘツド粗材の正面図、
第2図はその平面図、第3図は3種のシリンダヘ
ツド粗材における鋳包み棒材の配置図、第4図は
取出し治具によるシリンダヘツド粗材の鋳型から
の取出しを説明する一部縦断側面図、第5図は第
4図のイ部分の棒材の把持状態を説明する拡大
図、第6図乃至第9図は後処理工程におけるシリ
ンダヘツド粗材の位置決めを説明するもので、第
6図はノツクアウトマシンにおけるシリンダヘツ
ド粗材の正面図、第7図はその側面図、第8図は
ノツクアウトマシンにおけるシリンダヘツド粗材
の位置決め治具の平面図、第9図は第8図の−
矢視断面図である。
第1図、第2図において、1はシリンダヘツド
粗材の製品部である。2は押湯で、ヘツドボルト
上に5ケ所、千鳥方式に配置され、各押湯2は連
結されている。3は円筒状の鋳包み棒材で、中子
等に組付けておき、鋳包まれる。該棒材3の配置
は、各押湯2と対称となる位置に5本としてい
る。なお、以下の各図についても、これらは同一
番号で示してある。
粗材の製品部である。2は押湯で、ヘツドボルト
上に5ケ所、千鳥方式に配置され、各押湯2は連
結されている。3は円筒状の鋳包み棒材で、中子
等に組付けておき、鋳包まれる。該棒材3の配置
は、各押湯2と対称となる位置に5本としてい
る。なお、以下の各図についても、これらは同一
番号で示してある。
第3図は、複数のシリンダヘツド粗材、すなわ
ち、この実施例では、3種のシリンダヘツド粗材
における、夫々の鋳包み棒材(ヘツドボルト中
心)の位置3A,3B,3Cを示すもので、図示
のように、各シリンダヘツド粗材によつてその鋳
包み棒材の位置は若干異なるものの、非常に近接
している。
ち、この実施例では、3種のシリンダヘツド粗材
における、夫々の鋳包み棒材(ヘツドボルト中
心)の位置3A,3B,3Cを示すもので、図示
のように、各シリンダヘツド粗材によつてその鋳
包み棒材の位置は若干異なるものの、非常に近接
している。
第4図において、4はシリンダヘツド粗材を吊
り出しによつて鋳型から取出す取出し治具クラン
プ装置であり、治具本体4aと、該本体4aに対
して接離自在な押圧部材4bとで個性されてい
る。また、該押圧部材4bには、治具本体4aと
対向する面に、断面半球状の突条4cが紙面に対
して垂直方向に延設されており、該押圧部材4b
の治具本体4a方向(矢印方向)への移動によつ
て、第5図に示すように、治具本体4aとの間
で、鋳包み棒材3の突出部を、前記突条4cによ
り若干つぶれ変形するように把持して、取出し治
具4による該棒材3の把持を確実なものとするよ
うにしている。なお、該棒材3は円筒状に形成さ
れており、前記つぶれ変形が容易である。
り出しによつて鋳型から取出す取出し治具クラン
プ装置であり、治具本体4aと、該本体4aに対
して接離自在な押圧部材4bとで個性されてい
る。また、該押圧部材4bには、治具本体4aと
対向する面に、断面半球状の突条4cが紙面に対
して垂直方向に延設されており、該押圧部材4b
の治具本体4a方向(矢印方向)への移動によつ
て、第5図に示すように、治具本体4aとの間
で、鋳包み棒材3の突出部を、前記突条4cによ
り若干つぶれ変形するように把持して、取出し治
具4による該棒材3の把持を確実なものとするよ
うにしている。なお、該棒材3は円筒状に形成さ
れており、前記つぶれ変形が容易である。
第6図、第7図において、5はノツクアウトマ
シンにおけるエアハンマーで、各押湯2の上方に
位置するように配置されている。6はノツクアウ
トマシンにおけるシリンダヘツド粗材の位置決め
治具であり、第8図にその平面図を示してある。
すなわち、第8図において、7は鋳包み棒材3の
下方の突出部が嵌入する孔で、第9図に示すよう
に、上方に拡開する面取り部を設けて、該突出部
の嵌入を容易にしている。8はノツクアウト時に
シリンダヘツド粗材から落される中子砂を、該位
置決め治具6の下方に通すための貫通孔である。
なお、前記棒材3の下方の突出部が嵌入する孔7
については、図示のように、中央部の円形孔を、
各シリンダヘツド粗材における中間部の棒材に共
通な基準孔とし、それ以外の孔は逃げを設けた長
孔及び四辺形孔に形成している。したがつて、各
シリンダヘツド粗材における中間部の棒材(すな
わち、第2図のシリンダヘツド粗材については、
その中間部aにある棒材3)を基準として、その
下方の突出部を前記中央部の円形孔に嵌入し、そ
れ以外の棒材についてはその下方の突出部を前記
逃げを設けた長孔及び四辺形孔に嵌入することに
より、各シリンダヘツド粗材について、夫々、そ
の位置決めを行うことが可能となる。
シンにおけるエアハンマーで、各押湯2の上方に
位置するように配置されている。6はノツクアウ
トマシンにおけるシリンダヘツド粗材の位置決め
治具であり、第8図にその平面図を示してある。
すなわち、第8図において、7は鋳包み棒材3の
下方の突出部が嵌入する孔で、第9図に示すよう
に、上方に拡開する面取り部を設けて、該突出部
の嵌入を容易にしている。8はノツクアウト時に
シリンダヘツド粗材から落される中子砂を、該位
置決め治具6の下方に通すための貫通孔である。
なお、前記棒材3の下方の突出部が嵌入する孔7
については、図示のように、中央部の円形孔を、
各シリンダヘツド粗材における中間部の棒材に共
通な基準孔とし、それ以外の孔は逃げを設けた長
孔及び四辺形孔に形成している。したがつて、各
シリンダヘツド粗材における中間部の棒材(すな
わち、第2図のシリンダヘツド粗材については、
その中間部aにある棒材3)を基準として、その
下方の突出部を前記中央部の円形孔に嵌入し、そ
れ以外の棒材についてはその下方の突出部を前記
逃げを設けた長孔及び四辺形孔に嵌入することに
より、各シリンダヘツド粗材について、夫々、そ
の位置決めを行うことが可能となる。
次に、作動を説明する。まず、シリンダヘツド
粗材の鋳型からの取出しは、第4図に示すよう
に、各鋳包み棒材3の上方の突出部を取出し治具
4で把持し、吊り出しにより行われる。前述した
ように、第3図に、3種のシリンダヘツド粗材に
おける、夫々の鋳包み棒材(ヘツドボルト中心)
の位置3A,3B,3Cを示したが、その位置
は、各シリンダヘツド粗材によつて若干異なるも
のの、非常に近接している。したがつて、第4図
に示す取出し治具4による把持手段を採用すれ
ば、各棒材3の突出部に若干の曲げ変形を与えな
がらも確実な把持が行われる。なお、この各棒材
3の取出し治具4による把持は、前述したよう
に、押圧部材4b内面の突条4cによる各棒材3
の部分的なつぶれ変形によつて一層確実なものと
することができる。
粗材の鋳型からの取出しは、第4図に示すよう
に、各鋳包み棒材3の上方の突出部を取出し治具
4で把持し、吊り出しにより行われる。前述した
ように、第3図に、3種のシリンダヘツド粗材に
おける、夫々の鋳包み棒材(ヘツドボルト中心)
の位置3A,3B,3Cを示したが、その位置
は、各シリンダヘツド粗材によつて若干異なるも
のの、非常に近接している。したがつて、第4図
に示す取出し治具4による把持手段を採用すれ
ば、各棒材3の突出部に若干の曲げ変形を与えな
がらも確実な把持が行われる。なお、この各棒材
3の取出し治具4による把持は、前述したよう
に、押圧部材4b内面の突条4cによる各棒材3
の部分的なつぶれ変形によつて一層確実なものと
することができる。
次に、ノツクアウトマシンへのシリンダヘツド
粗材の位置決めは、前述したように、第8図に示
す位置決め治具6の中央部の円形孔を、各シリン
ダヘツド粗材における中間部の棒材に共通な基準
孔とし、それ以外の孔は逃げを設けた長孔等に形
成して、各シリンダヘツド粗材における中間部の
棒材の下方の突出部を前記中央部の円形孔に嵌入
して、それ以外の棒材の下方の突出部を前記逃げ
を設けた孔に嵌入することにより、各シリンダヘ
ツド粗材について、夫々、その位置決めを行うよ
うにしている。一方、前記エアハンマー5はノツ
クアウトマシンに固定されており、上記のように
位置決めされる、各シリンダヘツド粗材全てにつ
いて、その押湯上面の中心に、その打点がくるわ
けではないが、押湯上面はある程度の面積をもつ
ているため、若干打点が中心からはずれても十分
な衝撃を与えることは可能である。なお、前記各
棒材は、その後適宜な手段で、シリンダヘツド粗
材から取除かれる。
粗材の位置決めは、前述したように、第8図に示
す位置決め治具6の中央部の円形孔を、各シリン
ダヘツド粗材における中間部の棒材に共通な基準
孔とし、それ以外の孔は逃げを設けた長孔等に形
成して、各シリンダヘツド粗材における中間部の
棒材の下方の突出部を前記中央部の円形孔に嵌入
して、それ以外の棒材の下方の突出部を前記逃げ
を設けた孔に嵌入することにより、各シリンダヘ
ツド粗材について、夫々、その位置決めを行うよ
うにしている。一方、前記エアハンマー5はノツ
クアウトマシンに固定されており、上記のように
位置決めされる、各シリンダヘツド粗材全てにつ
いて、その押湯上面の中心に、その打点がくるわ
けではないが、押湯上面はある程度の面積をもつ
ているため、若干打点が中心からはずれても十分
な衝撃を与えることは可能である。なお、前記各
棒材は、その後適宜な手段で、シリンダヘツド粗
材から取除かれる。
(考案の効果)
本考案は、以上説明したように、鋳造粗材に、
該粗材を貫通して外面に突出する複数の円筒状棒
材を間隔をあけて鋳包みにより貫設すると共に、
該粗材の鋳型からの取出し時及び後処理工程の位
置決め時における取出し治具及び位置決め治具
を、夫々、前記棒材の突出部と係合するように配
置したことを特徴とするものである。したがつ
て、本考案によれば、粗材外面に突出する鋳包み
棒材の突出部を、粗材の鋳型からの吊り出しによ
る取出し時の把持及び後処理工程における粗材の
位置決めに使用することができ、粗材の取出し及
び位置決めに汎用性をもたせることができる。ま
た、取出し治具は、鋳包み棒材の突出部と係合
し、粗材に直接治具が接触しないので、粗材の製
品部にきず等を生じさせることがなく、また、吊
り出し時に、粗材に中子砂がついている場合でも
それらが落ちる心配がない。また、鋳包み棒材を
中空としたことにより、その内部を冷却媒体等の
通路に利用することができ、鋳造時に、棒材内部
に冷却媒体を注入することにより、アルミニウム
溶湯の場合、溶湯の冷却、凝固が促進され、高品
質、高強度の鋳物を得ることができる。また、鋳
包み棒材を円筒状としたことにより、そのつぶれ
易さを利用して、取出し部材の突条の押圧による
部分的なつぶれ変形で、粗材の鋳型からの吊り出
し時における棒材の把持を一層確実なものとする
ことができる等の効果が得られる。
該粗材を貫通して外面に突出する複数の円筒状棒
材を間隔をあけて鋳包みにより貫設すると共に、
該粗材の鋳型からの取出し時及び後処理工程の位
置決め時における取出し治具及び位置決め治具
を、夫々、前記棒材の突出部と係合するように配
置したことを特徴とするものである。したがつ
て、本考案によれば、粗材外面に突出する鋳包み
棒材の突出部を、粗材の鋳型からの吊り出しによ
る取出し時の把持及び後処理工程における粗材の
位置決めに使用することができ、粗材の取出し及
び位置決めに汎用性をもたせることができる。ま
た、取出し治具は、鋳包み棒材の突出部と係合
し、粗材に直接治具が接触しないので、粗材の製
品部にきず等を生じさせることがなく、また、吊
り出し時に、粗材に中子砂がついている場合でも
それらが落ちる心配がない。また、鋳包み棒材を
中空としたことにより、その内部を冷却媒体等の
通路に利用することができ、鋳造時に、棒材内部
に冷却媒体を注入することにより、アルミニウム
溶湯の場合、溶湯の冷却、凝固が促進され、高品
質、高強度の鋳物を得ることができる。また、鋳
包み棒材を円筒状としたことにより、そのつぶれ
易さを利用して、取出し部材の突条の押圧による
部分的なつぶれ変形で、粗材の鋳型からの吊り出
し時における棒材の把持を一層確実なものとする
ことができる等の効果が得られる。
第1図乃至第9図は、本考案に係る鋳包み棒材
による粗材の取出し、位置決め装置の実施例を示
すもので、第1図は外面に突出する鋳包み棒材を
配したシリンダヘツド粗材の正面図、第2図はそ
の平面図、第3図は3種のシリンダヘツド粗材に
おける鋳包み棒材の配置図、第4図は取出し治具
によるシリンダヘツド粗材の鋳型からの取出しを
説明する一部縦断側面図、第5図は第4図のイ部
分の棒材の把持状態を説明する拡大図、第6図は
ノツクアウトマシンにおけるシリンダヘツド粗材
の正面図、第7図はその側面図、第8図はノツク
アウトマシンにおけるシリンダヘツド粗材の位置
決め治具の平面図、第9図は第8図の−矢視
断面図である。 1……シリンダヘツド粗材の製品部、2……押
湯、3……鋳包み棒材、4……取出し治具、6…
…位置決め治具。
による粗材の取出し、位置決め装置の実施例を示
すもので、第1図は外面に突出する鋳包み棒材を
配したシリンダヘツド粗材の正面図、第2図はそ
の平面図、第3図は3種のシリンダヘツド粗材に
おける鋳包み棒材の配置図、第4図は取出し治具
によるシリンダヘツド粗材の鋳型からの取出しを
説明する一部縦断側面図、第5図は第4図のイ部
分の棒材の把持状態を説明する拡大図、第6図は
ノツクアウトマシンにおけるシリンダヘツド粗材
の正面図、第7図はその側面図、第8図はノツク
アウトマシンにおけるシリンダヘツド粗材の位置
決め治具の平面図、第9図は第8図の−矢視
断面図である。 1……シリンダヘツド粗材の製品部、2……押
湯、3……鋳包み棒材、4……取出し治具、6…
…位置決め治具。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鋳造粗材に、該粗材を貫通して両面に突出す
る複数の中空棒材を間隔をあけて鋳包みにより
貫設し、前記粗材を鋳型から取出すための取出
し治具を前記棒材の一方の突出部を把持するク
ランプ装置から形成すると共に、該クランプ装
置の把持部分に前記棒材を部分的に圧潰する突
条を設け、前記粗材を位置決めするための位置
決め治具に前記棒材の他方の突出部の少なくと
も1つを嵌入させて該粗材を位置決めする位置
決め用孔を設けたことを特徴とする鋳包み棒材
による粗材の取出し、位置決め装置。 (2) 鋳造粗材が、シリンダヘツド粗材である実用
新案登録請求の範囲第(1)項記載の鋳包み棒材に
よる粗材の取出し、位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986045652U JPH05287Y2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986045652U JPH05287Y2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62159961U JPS62159961U (ja) | 1987-10-12 |
JPH05287Y2 true JPH05287Y2 (ja) | 1993-01-06 |
Family
ID=30864584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986045652U Expired - Lifetime JPH05287Y2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05287Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52151632A (en) * | 1976-06-14 | 1977-12-16 | Sintokogio Ltd | Pulling out and removing method and device for casting in vertical split mould of no flask |
JPS5610436U (ja) * | 1979-06-30 | 1981-01-29 | ||
JPS6054264A (ja) * | 1983-09-05 | 1985-03-28 | Hosei Brake Kogyo Kk | 鋳造部品の固定方法 |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP1986045652U patent/JPH05287Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52151632A (en) * | 1976-06-14 | 1977-12-16 | Sintokogio Ltd | Pulling out and removing method and device for casting in vertical split mould of no flask |
JPS5610436U (ja) * | 1979-06-30 | 1981-01-29 | ||
JPS6054264A (ja) * | 1983-09-05 | 1985-03-28 | Hosei Brake Kogyo Kk | 鋳造部品の固定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62159961U (ja) | 1987-10-12 |
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