JPH05286951A - 2−(置換イミノ)チアゾリジン誘導体および製薬上許容されるその塩、それらの製造法、並びにそれらを活性成分として含んでなる製剤組成物 - Google Patents

2−(置換イミノ)チアゾリジン誘導体および製薬上許容されるその塩、それらの製造法、並びにそれらを活性成分として含んでなる製剤組成物

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JPH05286951A
JPH05286951A JP11518492A JP11518492A JPH05286951A JP H05286951 A JPH05286951 A JP H05286951A JP 11518492 A JP11518492 A JP 11518492A JP 11518492 A JP11518492 A JP 11518492A JP H05286951 A JPH05286951 A JP H05286951A
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imino
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Renperut Karoly
レンペルト カーロリュ
Horunyaak Gyula
ホルニャーク ヂィウラ
Fettel Jozsef
フェッテル ヨージェフ
Ferrell Antal
フェレル アンタル
Gadoo Klara
ガドー クラーラ
Gabor Gigler
ギグレル ガーボル
Laszlo Kapolnai
カーポルナイ ラースロー
Lujza Petoecz
ペトェーツ ルィザ
Katalin Szemeredi
セメレーディ カタリン
Marton Fekete
フェケテ マールトン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】次式で示される2-(置換イミノ)チアゾリジン誘
導体、2-イミノチアゾリジン誘導体を、アシル化剤、イ
ソ(チオ)シアン酸塩、ハロゲン化アルキル等と反応させ
て上記化合物を製造する方法及び式(I)の化合物また
は製薬上許容されるそれらの塩を活性成分として含有す
る製剤組織物。 [R1とR2はH、ハロゲン、アルコキシ基又はアルキル
基、R3とR4はH又はアルキル基、ZはO、S、又はア
ルキル若しくはアルケニル置換イミノ基、R5はアルキ
ル基等、Z及びR5は一体となって3価のN原子を表
す。] 【効果】この化合物は、強い抗アンギナ作用および鎮痛
作用を有し、かつ毒性が低いため抗アンギナ剤および鎮
痛剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規2-(置換イミノ)チ
アゾリジン誘導体、その製造法、およびそれを含んでな
る製剤組成物に関する。本発明はまた、諸疾患の治療、
および諸疾患の治療に適した製剤組成物の製造を目的と
する前記2-(置換イミノ)チアゾリジン誘導体の使用にも
関する。
【0002】
【従来の技術】抗アンギナ剤としてはプレニラミンが、
鎮痛剤としてはアセチルサリチル酸およびフェニルラン
タゾン(phenyllanthasone)が、それぞれ知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の新規2-(置換
イミノ)チアゾリジン誘導体の薬効については、公知の
文献にその記載がない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一面によれば、
一般式(I)
【化7】 [式中、R1およびR2は、それぞれ、水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、または、選択的に1ないしそれ以上
のハロゲン置換基を有するC1-4アルコキシ基もしくはC
1-4アルキル基を、R3およびR4は、それぞれ、水素原
子またはC1-4アルキル基を、Zは、酸素原子、硫黄原
子、または、C1-6アルキル基もしくはC1-6アルケニル基
で置換されたイミノ基を、R5は、水素原子、C1-4アル
キル基、C1-4アルキルチオ基、または、一般式-NH-R(こ
こで、Rは選択的にハロゲン原子もしくはジC1-4アルキ
ル-アミノ置換基を有するC1-6アルキル、アリール、ア
ラルキル、またはC1-6アルケニルの各基を表す。)で示
される基をそれぞれ表し、あるいは、ZおよびR5は、
一体となって3価の窒素原子を表すが、Zが置換された
イミノ基である場合は、R5は、C1-4アルキルチオ基で
あり、かつR5がC1-4アルキルチオ基である場合は、Z
は、置換されたイミノ基であるものとし、更に、Zが硫
黄原子である場合は、R5は、水素もしくはC1-4アルキ
ル基ではないものとする。]で示される2-(置換イミノ)
チアゾリジン誘導体、および製薬上許容されるそれらの
塩が提供される。
【0005】本発明の化合物は、極めて有用な抗アンギ
ナ作用および鎮痛作用を有する。
【0006】本明細書を通じて用いられる「アルキル基」
なる用語は、炭素原子数が1〜4である直鎖もしくは分
枝鎖の飽和脂肪族炭化水素の基、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t−ブチル等
々の各基に関する。「アルコキシ基」なる用語は、炭素原
子数が1〜4であるアルキルエーテルの基、例えば、メ
トキシ、エトキシ、t−ブトキシ等々の各基に関する。
「C2-6アルケニル基」としては、直鎖もしくは分枝鎖のア
ルケニル基、例えば、ビニル、アリル、2-メチルアリ
ル、1-プロペニル、1-ブテニル、2-ヘキセニル等々の各
基が挙げられる。「ジC1-4アルキル-アミノ基」には、所
定数の炭素原子を有するアルキル基が含まれる(例え
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピル
アミノ等々の各基)。「ハロゲン原子」なる用語は、4種
類のハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素)
をすべて包含する。「アルキルチオ基」なる用語は、例え
ばメチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオの各基を網
羅する。「アリール基」なる用語は、例えばフェニル基、
ナフチル基などの芳香族の基に関する。「アラルキル基」
としては、フェニル、ナフチルなどの置換基を有するア
ルキル基(例えば、ベンジル基、またはβ-フェニルエチ
ル基)が挙げられる。
【0007】R5が、C1-4アルキルチオ、または一般式-
NH-R(ここで、Rは、ジC1-4アルキル-アミノ基で置換さ
れたC1-6アルキル、アリール、アラルキル、またはC1-6
アルケニルの各基を表す。)で示される基である場合の
一般式(I)の化合物、および、ZおよびR5が一体とな
って3価の窒素原子を表す場合の一般式(I)の化合物
は、酸と反応させた場合に酸付加塩を形成することが可
能である。すなわち、無機または有機の酸を用いて、製
薬上許容される一般式(I)の化合物の酸付加塩を形成す
ることができる。製薬上許容される酸付加塩の例として
は、塩酸塩、臭化水素酸塩、エタンスルホン酸、酒石酸
塩、マレイン酸塩、およびクエン酸塩が挙げられる。
【0008】一般式(I)の化合物の好適代表例として
は、下記の誘導体がある。2-(N'-アリルチオカルバモイ
ルイミノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン、2-シアンイミド-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニ
ル)チアゾリジン、2-アセチルイミノ-3-(4'-クロロ-2'-
ニトロフェニル)チアゾリジン、および製薬上許容され
るそれらの塩。
【0009】本発明の第2の局面によれば、一般式(I)
の2-(置換イミノ)チアゾリジン誘導体、および製薬上許
容され得るそれらの酸付加塩の製造法において、(a)
一般式(I)において、Zが酸素原子を、R5が、水素原
子もしくはC1-4アルキル基をそれぞれ表す場合の化合物
の製造を目的として、一般式(II)
【化8】 [式中、R1、R2、R3、およびR4は上記のとおり。]で
示される2-イミノチアゾリジンを一般式(III)
【化9】 [式中、Xは、ハロゲン原子もしくはアシルオキシ基
を、Zは酸素原子を、かつR5は水素原子もしくはC1-4
アルキル基をそれぞれ表すが、Xがハロゲン原子である
場合は、R5は、C1-4アルキル基であるものとする。]で
示されるアシル化剤と反応させる段階、または、(b)
一般式(I)において、Zが酸素もしくは硫黄原子を、か
つR5が一般式-NH-R(Rは上記のとおり。)で示される基
をそれぞれ表す場合の化合物の製造を目的として、一般
式(II)[式中、R1、R2、R3、およびR4は上記のとお
り。]で示される2-イミノチアゾリジンを、一般式(IV)
【化10】 [式中、Zは、酸素もしくは硫黄原子を表し、Rは上記
のとおり。]で示されるイソシアン酸塩もしくはイソチ
オシアン酸塩と反応させる段階、または、(c) 一般式
(I)において、Zが置換されたイミノ基を、かつR
5が、C1-4アルキルチオ基をそれぞれ表す場合の化合物
の製造を目的として、一般式(I)[式中、Zは硫黄原子
を、かつR5は、一般式-NH-R(ここで、Rは、C1-6アル
キルもしくはC1-6アルケニルの各基を表す)で示される
基をそれぞれ表す。]で示される化合物を一般式(V)
【化11】 [式中、AlkはC1-4アルキル基を、かつXは、ハロゲン原
子をそれぞれ表す。]で示されるハロゲン化アルキルと
反応させる段階、または(d) 一般式(I)において、Z
およびR5が一体となって3価の窒素原子を表す場合の
化合物の製造を目的として、一般式(II)[式中、R1、R
2、R3、およびR4は上記のとおり。]で示される2-イミ
ノチアゾリジンを、一般式(VI)
【化12】 [式中、Xは、ハロゲン原子を表す。]で示されるハロゲ
ン化シアンと反応させる段階と、可能かつ所望の場合
に、上記で得られた一般式(I)の化合物を、製薬上許容
されるその酸付加塩に転化し、または塩基である一般式
(I)の化合物を、その塩から遊離させるか、あるいは一
般式(I)の塩基の酸付加塩を別の酸付加塩へと転化する
段階とからなる製造法が提供される。
【0010】本発明の製造法の段階(a)によれば、一般
式(II)の2-イミノチアゾリジンのアシル化によって、Z
が酸素原子を、かつR5が、水素原子もしくはC1-4アル
キル基をそれぞれ表す場合の一般式(I)の化合物が製造
される。アシル化剤としては、カルボン酸ハロゲン化
物、カルボン酸無水物、または混成無水物(例えば、塩
化アセチル、無水酢酸、または酢酸とギ酸との混成無水
物)を用いることができる。カルボン酸ハロゲン化物を
アシル化剤として用いる場合は、反応は酸結合剤の存在
下で進められる。この目的には、好ましくはトリエチル
アミン、またはピリジンを用いることができる。アシル
化は、上昇させた温度、好ましくは溶媒の沸点にて、プ
ロトン性または非プロトン性の溶媒、例えばクロロホル
ム、または酢酸中でこれを実行するのが好適である。反
応時間は、一般的には0.5〜2時間である。上記により
得られた生成物の反応混液からの単離には、それ自体は
公知である方法、例えば、適当な溶媒からの蒸発または
析出が用いられる。
【0011】本発明の製造法の段階(b)によれば、一般
式(II)の化合物を、一般式(IV)のイソシアン酸塩または
イソチオシアン酸塩と反応させることによって、Zが酸
素もしくは硫黄原子を、かつR5が置換されたアミノ基
をそれぞれ表す場合の一般式(I)の化合物が製造され
る。反応は、上昇させた温度にて、双極性非プロトン性
溶媒、好ましくはアセトニトリル中でこれを進めるのが
好適である。溶媒の沸点にて反応を実行するのが好まし
い。反応時間は、一般的には2〜10時間である。この反
応で得られた一般式(I)の化合物は、塩基または酸付加
塩のいずれかとして、溶媒の留出後に結晶形態で単離さ
れる。
【0012】本発明の製造法の段階(c)によれば、Zが
置換されたイミノ基を、かつR5がC1-4アルキルチオ基
をそれぞれ表す場合の一般式(I)の化合物が製造され
る。開始物質としては、Zが硫黄原子を、かつR5が、C
1-6アルキル基もしくはC1-6アルケニル基を有する置換
されたアミノ基をそれぞれ表す場合の一般式(I)の化合
物、すなわち製造法の段階(b)に従って製造され得る化
合物が用いられる。ハロゲン化アルキルを用いて、前記
開始物質をチオアルキル化する。反応は、上昇させた温
度、好ましくは反応混液の沸点にて、プロトン性溶媒、
好ましくは低級アルコール中でこれを進めるのが好適で
ある。上記により得られた生成物は、蒸発により、また
は溶媒(例えばエーテル)の添加によって、反応混液から
分離される。
【0013】段階(d)によれば、ZおよびR5が一体と
なって3価の窒素原子を表す場合の一般式(I)の化合物
が生成される。この目的には、一般式(II)の2-イミノチ
アゾリジンを、一般式(VI)のハロゲン化シアン、好まし
くはブロモシアンと反応させる。反応は、上昇させた温
度、好ましくは溶媒の沸点にて、双極性非プロトン性溶
媒、好ましくはアセトニトリル中でこれを進めるのが好
適である。反応時間は、一般的には3〜5時間である。
上記により得られた生成物は、反応混液を冷却し、また
はこれに溶媒、例えばエーテルを添加することによっ
て、遊離塩基もしくは酸付加塩のいずれかの形態で反応
混液から析出される。
【0014】R5がC1-4アルキルチオ、または一般式-NH
-R(ここで、Rは、ジC1-4アルキル-アミノ基で置換され
たC1-6アルキル、アラルキル、もしくはC1-6アルケニル
の各基を表す。)で示される基である場合の一般式(I)
の化合物、および、ZおよびR5が一体となって3価の
窒素原子を表す場合の一般式(I)の化合物は、これを有
機もしくは無機の酸と反応させて、酸付加塩を形成する
ことが可能である。一方、一般式(I)の遊離塩基を、そ
の酸付加塩から遊離させることもでき、また、酸付加塩
を別の酸付加塩へと転化することもできる。これらの反
応は、それ自体は公知である方法を用いて、これを進め
ることが可能である。
【0015】開始物質として用いられる一般式(II)の化
合物は公知であり、かつその製造法は、ハンガリー国特
許第191,408号明細書に提供されている。一般式(III)、
(IV)、(V)、および(VI)の化合物は、市販の製品であ
る。あるいはそれ自体は公知である方法を用いて、これ
らを製造することが可能である。
【0016】本発明の化合物は、優れた生物活性を示
し、抗アンギナ作用および鎮痛作用をその本来の性質と
して有する。
【0017】本発明の化合物の活性は、下記の試験によ
って検定されている。1.抗アンギナ作用 ニーシュルツ(E. Nieschulz)、ポーペンディカー(K. Po
pendiker)、およびホフマン(I. Hoffmann)の方法[アル
ツナイミッテル・フォルシュンク(ArzneimittelForschu
ng)、第5巻(1955年)680ページ]を用いて試験を実施。
【0018】体重180〜220gの雄ラットを、クロラロー
ゼおよびウレタンで麻酔する(70〜700mg/kg, i.p.すな
わち腹腔内投与)。針状電極を用い、標準誘導IIで心電
図を記録する。実験的冠不全を誘発するには、バソプレ
ッシンを用いる(1NE/kg,i.v.すなわち静脈内投与)。
対照群および試験群の双方について、バソプレッシン投
与の前後における心電図のT波の高さを測定。バソプレ
ッシン投与の2分前に、試験化合物を静脈内に投与し
た。結果を表1に要約する。
【0019】
【表1】
【0020】上記データの示すとおり、本発明の最も薬
効の強い化合物は、プレニラミンよりも著しく強力な抗
アンギナ作用を示す。
【0021】2.マウスに対する酢酸を用いた「翻身試
験」(鎮痛作用) ニューボールド(Newbould)、ブリティッシュ・ジャーナ
ル・オブ・ファーマコロジー(Brit. J. Pharmacol.)、
第35巻(1969年)487ページによって実施。白色マウスに
対するニューボールドの方法に従って試験を実施する
が、腹腔内に投与する酢酸の量は変えている。より信頼
性のある応答は、0.75%の濃度、20mg/kgの投与量、お
よび20ml/kgの容積を用いることによって得られる。酢
酸投与の5分目ないし10分目の間に、各個体について、
特有の「翻身」応答を計数し、5分間内の「全翻身数」を、
対照群の個体について得られた数値に対する百分比とし
て表す。マウスには、試験化合物および担体を投与量ご
とに別個に、酢酸投与の1時間前に経口投与する。1投
与量につき12個体を用いる。結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】上記データの示すとおり、最も薬効の強い
化合物の毒性値は、治療に用いた比較用物質のそれより
もはるかに好ましい数値である。
【0024】本発明の第3の局面によれば、一般式(I)
の化合物または製薬上許容され得るその酸付加塩のうち
少なくとも1種類を、不活性の固体または液体の適当な
製剤用担体との混合物中に、活性成分として含んでなる
製剤組成物が提供される。
【0025】本発明の製剤組成物は、活性成分を不活性
の固体または液体の適当な担体と混合し、混合物を生薬
形態とさせる段階によるそれ自体は公知の方法を用い
て、これを製造することが可能である。
【0026】本発明の製剤組成物は、経口投与に(例え
ば、錠剤、丸薬、被覆丸薬、糖衣錠、固形もしくは軟ゼ
ラチンのカプセル、溶液、乳濁液もしくは懸濁液とし
て)、非経口投与に(例えば、注射液として)、あるいは
直腸投与に(例えば坐薬として)適している。
【0027】錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、および固形ゼラ
チンカプセルの製剤用担体としては、例えば乳糖、トウ
モロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、タルク、炭酸マグネシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ステ
アリン酸もしくはその塩等々を用いることが可能であ
る。軟ゼラチンカプセル用担体としては、例えば適当な
稠密度の植物油、脂肪、ろう、または多価アルコールを
用いることが可能である。溶液およびシロップ用担体と
しては、例えば水、多価アルコール(ポリエチレングリ
コール)、蔗糖、またはブドウ糖を用いることが可能で
ある。注射液には、例えば水、アルコール、多価アルコ
ール、グリセリン、または植物油を担体として含ませる
ことが可能である。坐薬は、例えば適当な稠密度の油、
ろう、脂肪、または多価アルコールを援用して、これを
製造することが可能である。
【0028】これらの製剤処方物には、製薬業界に慣用
の佐剤、例えば湿潤剤、甘味剤、芳香性物質、浸透圧を
変化させる塩類、緩衝剤等々を含ませることもできる。
これらの製剤処方物には、他の活性成分を更に含ませる
こともできる。
【0029】一般式(I)の化合物は、治療に際しては、
錠剤もしくはカプセルの形態で、好適に経口的に用いる
ことが可能である。特に好適であるのは、活性成分約50
mgを含むカプセルまたは錠剤である。
【0030】一般式(I)の化合物の投与日量は、いくつ
かの要因、例えば活性成分の活性、患者の状態および年
齢、疾患の重篤度等々に応じて、広範囲に変動させ得
る。経口投与量は、一般的には10〜1,000mg/日、好まし
くは50〜500mg/日である。上記の投与量の数値は、あく
まで参考的であり、実際に投与される量は、常に、治療
にあたる内科医が決定すべきであることを強調しなけれ
ばならない。
【0031】本発明の第4の局面によれば、特に抗アン
ギナ作用および(または)鎮痛作用を有する製剤組成物の
製造に、一般式(I)の化合物、または製薬上許容される
その塩を用いる方法が提供される。
【0032】本発明の第5の局面によれば、有効量の一
般式(I)の化合物、または製薬上許容され得るその塩を
患者に投与する段階を含む抗アンギナ療法、および(ま
たは)鎮痛療法が提供される。
【0033】
【実施例】下記の非限定的性格の実施例を用いて、本発
明を更に詳細に説明する。
【0034】実施例1:2-(N-ブチルチオカルバモイル
イミノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソチオシアン酸ブチル
2.1g(10ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして
4時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中
で蒸発させる。残留した油をメタノールから析出させ
る。 収率:黄白色の結晶として1.1g(59%) 融点:150〜151℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C14H17ClN4S2O2(分子量372.9)に対する分析 理論値:Cl=9.52%、S=17.19% 実測値:Cl=9.38%、S=17.13% 赤外線吸光度(IR)(KBr):νNH= 3,380/cm、νNO2=1,5
30、1,360/cm
【0035】実施例2:3-(4'-ブロモ-2'-ニトロフェニ
ル)-2-(N-プロピルカルバモイルイミノ)チアゾリジン 3-(4'-ブロモ-2'-ニトロフェニル)-2-イミノチアゾリジ
ン1g(3ミリモル)、およびイソシアン酸プロピル0.52
g(6ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして3時
間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸
発させる。結晶に富む残渣に酢酸エチルとヘキサンとの
混合液からの再結晶を施す。 収率:黄緑色の結晶として0.8g(68.9%) 融点:136〜138℃(EtOAc-ヘキサン) TLC:クロロホルム/アセトン=25/4、Rf=0.5 実験式C13H15BrN4O3S(分子量387.3)に対する分析 理論値:Br=20.64%、S=8.28% 実測値:Br=20.58%、S=8.25% IR(KBr):νNH= 3,430/cm、νアミド-I=1,630/cm、ν
NO2=1,350/cm
【0036】実施例3:2-(N-アリルチオカルバモイル
イミノ)-3-(4'-ブロモ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
3-(4'-ブロモ-2'-ニトロフェニル)-2-イミノチアゾリジ
ン0.6g(2ミリモル)、およびイソチオシアン酸アリル
0.3g(3ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして
6時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中
で蒸発させる。残留した黄色の油をメタノールから析出
させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.6g(74.6%) 融点:115〜116℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.5 実験式C13H13BrN4O2S2(分子量401.3)に対する分析 理論値:Br=19.91%、S=15.98% 実測値:Br=19.98%、S=15.94% IR(KBr):νNH= 3,365/cm、νNO2=1,520、1,340/cm
【0037】実施例4:2-(N-メチルチオカルバモイル
イミノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン2.1g(8ミリモル)、およびイソチオシアン酸エチル
1.1g(12ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして
6時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中
で蒸発させ、結晶に富む残渣にエタノールからの再結晶
を施す。 収率:黄白色の結晶性粉末として1.8g(65.2%) 融点:163〜165℃(EtOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.5 実験式C12H13ClN4O2S2(分子量344.8)に対する分析 理論値:Cl=10.29%、S=18.59% 実測値:Cl=10.37%、S=18.54% IR(KBr):νNH= 3,395/cm、νNO2=1,540、1,330/cm
【0038】実施例5:2-[(N-ベンジルチオカルバモイ
ル)イミノ]-3-(4-クロロ-2-ニトロフェニル)チアゾリジ
2-イミノ-3-(4-クロロ-2-ニトロフェニル)チアゾリジン
1.3g(5ミリモル)、およびイソチオシアン酸ベンジル
1.8g(13ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして
3時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中
で蒸発させる。残留した黄色の油をメタノールから析出
させる。 収率:黄色の針状結晶として1.1g(54%) 融点:179〜180℃(MeOH) TLC:クロロホルム/酢酸エチル=3/2、Rf=0.8 実験式C17H15ClN4O2S2(分子量406.9)に対する分析 理論値:Cl=8.72%、N=13.77%、S=15.76% 実測値:Cl=8.71%、N=13.92%、S=15.85% IR(KBr):νNH= 3,230/cm、νNO2=1,515、1,340/cm
【0039】実施例6:2-(N-ベンジルチオカルバモイ
ルイミノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソチオシアン酸ベンジ
ル1.8g(13ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かし
て4時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空
中で蒸発させる。結晶に富む残渣をエタノールから再結
晶させる。 収率:黄色の結晶性粉末として1.7g(84%) 融点:175℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.6 実験式C17H15ClN4O2S2(分子量406.9)に対する分析 理論値:Cl=8.72%、S=15.76% 実測値:Cl=8.72%、S=15.86% IR(KBr):νNH= 3,250/cm、νNO2=1,530、1,350/cm
【0040】実施例7:2-(N-ブチルカルバモイルイミ
ノ)-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソシアン酸ブチル2.0g
(10ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして6時間
沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸発
させる。残留した黄色の油を酢酸エチルに溶解させ、溶
液を再び清澄化、かつ蒸発させ、残渣をへキサンから析
出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として1.05g(59%) 融点:73〜74℃(EtOAc-ヘキサン) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C14H17ClN4O3S(分子量356.9)に対する分析 理論値:Cl=9.94%、S=8.98% 実測値:Cl=9.82%、S=8.67% IR(KBr):νNH= 3,410/cm、νアミド-I=1,640/cm、ν
NO2=1,530、1,370/cm
【0041】実施例8:2-(N-ブチルカルバモイルイミ
ノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(5-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソシアン酸ブチル2.0g
(10ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして10時間
沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸発
させ、油状の残渣を少量のメタノールから析出させる。 収率:淡黄色の結晶性粉末として0.86g(48%) 融点:122〜123℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.5 実験式C13H17ClN4O3S(分子量356.9)に対する分析 理論値:Cl=9.94%、S=8.98% 実測値:Cl=9.89%、S=9.28% IR(KBr):νNH= 3,430/cm、νアミド-I=1,650/cm、ν
NO2=1,510、1,370/cm
【0042】実施例9:2-(N-プロピルカルバモイルイ
ミノ)-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソシアン酸プロピル0.8
5g(10ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして6
時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で
蒸発させ、残渣を少量のエタノールから析出させる。 収率:淡黄色の結晶性粉末として1.1g(64%) 融点:150〜151℃(EtOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C13H15ClN4O3S(分子量342.9)に対する分析 理論値:Cl=10.35%、S=9.35% 実測値:Cl=10.56%、S=9.34% IR(KBr):νNH= 3,405/cm、νアミド-I=1,640/cm、ν
NO2=1,530、1,370/cm
【0043】実施例10:2-(N-プロピルカルバモイルイ
ミノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソシアン酸プロピル0.8
5g(10ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして10
時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で
蒸発させ、残渣を酢酸エチルとヘキサンとの混合液から
析出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.9g(52%) 融点:124〜125℃(EtOAc-ヘキサン) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.5 実験式C13H15ClN4O3S(分子量342.9)に対する分析 理論値:Cl=10.35%、S=9.35% 実測値:Cl=10.20%、S=9.50% IR(KBr):νNH= 3,460/cm、νアミド-I=1,670/cm、ν
NO2=1,530、1,370/cm
【0044】実施例11:2-N'-(3-ジメチルアミノプロピ
ル-チオカルバモイル)イミノ-3-(2'-ニトロフェニル)チ
アゾリジン塩酸塩 2-イミノ-3-(2'-ニトロフェニル)チアゾリジン1.1g(5
ミリモル)、およびイソチオシアン酸3-ジメチルアミノ
プロピル1.2g(8ミリモル)を、アセトニトリル20mlに
溶かして8時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化さ
せ、真空中で蒸発させる。残留した油をメタノール中で
攪拌し、気体の塩化水素を用いて1時間飽和させる。溶
液を真空中で蒸発させ、残渣をエタノールとエーテルと
の混合液から析出させる。 収率:黄色の結晶性粉末として2.0g(98%) 融点:173℃(EtOH-エーテル) TLC:MeOH、Rf=0.3 実験式C15H26ClN5O2S2(分子量408)に対する分析 理論値:Cl=8.70%、N=17.17%、S=15.72% 実測値:Cl=8.86%、N=16.96%、S=15.75% IR(KBr):νNO2=1,520、1,340/cm、νNH= 3,270、1,3
40/cm、
【0045】実施例12:2-(N'-アリルチオカルバモイル
イミノ)-3-(2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(2'-ニトロフェニル)チアゾリジン1.1g(5
ミリモル)、およびイソチオシアン酸アリル0.75g(7.5
ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶かして5時間沸
騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸発さ
せ、残留した黄色の油をメタノールから析出させる。 収率:黄色の結晶性粉末として0.9g(56%) 融点:102〜103℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.8 実験式C13H14N4O2S2(分子量322.4)に対する分析 理論値:N=17.38%、S=19.88% 実測値:N=17.21%、S=20.17% IR(KBr):νNH= 3,460/cm、νNO2=1,530、1,370/cm、
ν=CH2=1,630、950/cm
【0046】実施例13:2-(N'-アリルチオカルバモイル
イミノ)-3-(5'-メトキシ-2-ニトロフェニル)チアゾリジ
2-イミノ-3-(5'-メトキシ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン臭化水素酸塩1.7g(5ミリモル)を、エタノール20m
lに攪拌しつつ懸濁させる。ジアゾメタンを用いて塩基
を遊離させる。溶液を真空中で蒸発させ、残渣をアセト
ニトリル20mlに溶解させ、イソチオシアン酸アリル0.75
mlをこれに加えて、混合液を4時間沸騰させる。清澄化
させた後、この溶液を真空中で蒸発させ、残留した黄色
の油をn-プロパノールから析出させる。 収率:黄色の結晶性粉末として1.1g(62%) 融点:114〜115℃(n-PrOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.4 実験式C14H16N4O3S2(分子量352.4)に対する分析 理論値:N=15.90%、S=18.20% 実測値:N=16.15%、S=18.03% IR(KBr):νNH= 3,370/cm、νNO2=1,520、1,350/cm、
ν=CH2=1,620、910/cm
【0047】実施例14:2-(N'-アリルチオカルバモイル
イミノ)-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソチオシアン酸アリル
0.75g(7.5ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かし
て5時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空
中で蒸発させる。固体の残渣をメタノールから析出させ
る。 収率:黄色の結晶性粉末として1.1g(61%) 融点:111〜113℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.5 実験式C13H13ClN4O2S2(分子量356.9)に対する分析 理論値:Cl= 9.94%、N=15.70%、S=17.96% 実測値:Cl=10.26%、N=15.40%、S=18.20% IR(KBr):νNH= 3,380/cm、νNO2=1,540、1,370/cm、
ν=CH2=1,630、950/cm
【0048】実施例15:2-N'-[(3-ジメチルアミノプロ
ピル)チオカルバモイルイミノ]-3-(4'-クロロ-2'-ニト
ロフェニル)チアゾリジン塩酸塩 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン2.6g(10ミリモル)、およびイソチオシアン酸3-ジメ
チルアミノプロピル2.3g(16ミリモル)をアセトニトリ
ル50mlに溶かして14時間沸騰させる。次いで、溶液を清
澄化させ、蒸発させ、残留した黄色の油を、気体の塩化
水素を飽和させたメタノール20ml中で1時間沸騰させ
る。溶液を真空中で蒸発させ、固体の残渣を2-プロパノ
ールから析出させる。 収率:3.9g(89%) 融点:207〜208℃(2-PrOH) TLC:ベンゼン/メタノール=1/3、Rf=0.4 実験式C15H21Cl2N5O2Sに対する分析 理論値:Cl=16.15%、S=14.62% 実測値:Cl=15.98%、S=15.05% IR(KBr):νNO2=1,530、1,350/cm、νNH= 3,260、2,6
20/cm、
【0049】実施例16:2-[N'-(3-ジメチルアミノプロ
ピル)チオカルバモイルイミノ]-3-(5-クロロ-2'-ニトロ
フェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.8g(7ミリモル)、およびイソチオシアン酸3-ジメ
チルアミノプロピル1.6g(11ミリモル)を、アセトニト
リル30mlに溶かして12時間沸騰させる。次いで、溶液を
清澄化させ、蒸発させ、残留した油をエタノール20mlか
ら析出させる。 収率:黄色の結晶性粉末として2.0g(71%) 融点:135〜136℃(EtOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.4 実験式C15H20ClN5O2S2(分子量402.0)に対する分析 理論値:Cl=8.83%、S=15.96% 実測値:Cl=8.85%、S=16.46% IR(KBr):νNO2=1,530、1,350/cm、νNH= 3,450、3,1
00/cm、
【0050】実施例17:2-(N'-アリルチオカルバモイル
イミノ)-3-(2'-ニトロ-4'-トリフルオロメチルフェニ
ル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(2'-ニトロ-4'-トリフルオロメチルフェニ
ル)チアゾリジン2.9g(10ミリモル)、およびイソチオシ
アン酸アリル2ml(2g、20ミリモル)を、アセトニトリ
ル30mlに溶かして4時間沸騰させる。溶液を真空中で蒸
発させ、ヘキサンを用いて残渣を磨砕する。 収率:淡黄色の結晶性粉末として2.3g(59%) 融点:140〜141℃(MeOH) 実験式C14H13F3N4O2S2(分子量390.4)に対する分析 理論値:N=14.35%、S=16.42% 実測値:N=14.35%、S=16.69% IR(KBr):νNH= 3,370/cm、νC(=S)N=1,490/cm、δ=C
H2=910、830/cm
【0051】実施例18:2-(N'-メチルカルバモイルイミ
ノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン2.6g(10ミリモル)、およびイソチオシアン酸メチル
1.8g(25ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして
5時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、濾過
し、真空中で蒸発させ、残留した油を2-プロパノールか
ら析出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として2.2g(66.5%) 融点:158〜159℃(2-PrOH) 実験式C11H11ClN4O2S2(分子量330.9)に対する分析 理論値:Cl=10.72%、S=16.99% 実測値:Cl=10.63%、S=16.96% IR(KBr):νNH= 3,220/cm、νC(=S)N=1,490/cm1 H-NMR:δ=3.05(d、3H)、3.35(m、2H)、4.05(m、2
H);(COCl3)=6.5(s、NH)、7.2〜8.0(m、3H)
【0052】実施例19:2-[(N-メチルカルバモイル)イ
ミノ]-3-(5-クロロ-2-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(5-クロロ-2-ニトロフェニル)チアゾリジン
2.6g(10ミリモル)、およびイソシアン酸メチル1.14g
を、アセトニトリル30mlに溶かして2時間沸騰させる。
次いで、混合液を冷却し、分離した結晶を濾取し、ヘキ
サンで洗浄する。収率:黄白色の結晶性粉末として2.7
g(66%) 融点:218〜220℃(2-PrOH) TLC:クロロホルム/酢酸エチル=1/2、Rf=0.5 実験式C11H11ClN4O3S(分子量314.8)に対する分析 理論値:Cl=11.27%、S=10.18% 実測値:Cl=11.09%、S=10.30% IR(KBr):νNH= 3,200/cm、νアミド-I=1,620/cm、ν
NO2=1,510、1,340/cm
【0053】実施例20:2-(N'-アリルチオカルバモイル
イミノ)-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン2.6g(10ミリモル)、およびイソチオシアン酸アリル
1.5ml(1.5g、15ミリモル)を、アセトニトリル40mlに溶
かして4時間沸騰させる。次いで、溶液を真空中で蒸発
させ、残留した油を少量のエーテルを用いて磨砕するこ
とによって、析出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として2.4g(67%) 融点:156〜158℃(2-PrOH) 実験式C13H13ClN4O2S2(分子量356.9)に対する分析 理論値:Cl= 9.94%、S=17.96% 実測値:Cl=10.07%、S=18.20% IR(KBr):νNH= 3,300/cm、νC(=S)N=1,490/cm
【0054】実施例21:2-(N'-メチルチオカルバモイル
イミノ)-3-(2'-ニトロ-4'-トリフルオロメチルフェニ
ル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(2'-ニトロ-4'-トリフルオロメチルフェニ
ル)チアゾリジン2.9g(10ミリモル)、およびイソチオシ
アン酸メチル1.2g(16.5ミリモル)を、アセトニトリル3
0mlに溶かして4時間沸騰させる。溶液を真空中で蒸発
させ、結晶に富む残渣をメタノールから析出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として1.8g(53%) 融点:169〜171℃(MeOH) 実験式C12H11F3N4S2O2(分子量340.4)に対する分析 理論値:N=16.48%、S=18.84% 実測値:N=16.18%、S=18.38% IR(KBr):νNH= 3,170/cm、νC(=S)N=1,500/cm、νC=
S=1,140/cm、1 H-NMR(CDCl3):3.1(d、3H)、3.3(t、2H)、4.1(t、2
H)、6.6(s、NH)、7.25〜8.1(m、3H)
【0055】実施例22:2-[(N-3-クロロフェニルカルバ
モイル)イミノ]-3-(2-ニトロ-4-トリフルオロメチルフ
ェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(2-ニトロ-4-トリフルオロメチルフェニル)
チアゾリジン2.9g(10ミリモル)、およびイソシアン酸3
-クロロフェニル1.85g(12ミリモル)を、アセトニトリ
ル30mlに溶かして1時間沸騰させる。次いで、混合液を
冷却し、分離した結晶をエーテルで洗浄する。 収率:淡黄白色の結晶性粉末として3.1g(70%) 融点:198〜200℃(2-PrOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C17H12ClF3N4O3S(分子量444.8)に対する分析 理論値:N=12.60%、S=7.20% 実測値:N=12.59%、S=7.65% IR(KBr):νNH= 3,210/cm、νアミド-I=1,630/cm、ν
NO2=1,510、1,340/cm
【0056】実施例23:2-[(N-3-フェニルチオカルバモ
イル)イミノ]-3-(2-ニトロ-4-トリフルオロメチルフェ
ニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(2-ニトロ-4-トリフルオロメチルフェニル)
チアゾリジン2.9g(10ミリモル)、およびイソチオシア
ン酸フェニル1.3ml(1.5g、11ミリモル)を、アセトニト
リル30mlに溶かして4時間沸騰させる。次いで、混合液
を冷却し、分離した結晶を濾取し、ペンタンで洗浄す
る。 収率:淡黄白色の結晶性粉末として3.5g(89%) 融点:168〜169℃(2-PrOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.7 実験式C17H13F3N4O2S2(分子量394.4)に対する分析 理論値:N=13.14%、S=15.04% 実測値:N=13.04%、S=15.36% IR(KBr):νNH= 3,160/cm、νNO2=1,510、1,320/cm
【0057】実施例24:2-アセチルイミノ-3-(4'-クロ
ロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン (a) 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チア
ゾリジン2.6g(10ミリモル)を、酢酸5mlと無水酢酸5m
lとの混合液に溶かして0.5時間沸騰させる。次いで、溶
液を氷冷水30mlに注ぎ、それぞれ20mlのジクロロメタン
を用いて3回の抽出を施す。有機相を加え合わせ、それ
ぞれ20mlの5%炭酸ナトリウム水溶液、および水で3回
洗浄する。次いで、溶液を乾燥、蒸発させる。油状の残
渣を酢酸エチルから析出させる。 収率:黄白色の針状結晶として2.3g(77%) 融点:127〜128℃(EtOAc) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.3 実験式C11H10ClN3O3S(分子量299.7)に対する分析 理論値:Cl=11.84%、N=14.02%、S=10.70% 実測値:Cl=11.64%、N=13.80%、S=10.69% IR(KBr):νアミド-I=1,630/cm、νNO2=1,520、1,350
/cm
【0058】(b) 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2-ニトロフ
ェニル)チアゾリジン0.52g(2ミリモル)を、無水クロ
ロホルム20mlに溶解させる。溶液に塩化アセチル0.24g
(0.21ml、3ミリモル)、およびトリエチルアミン0.4ml
(0.3g、3ミリモル)を加え、30分間沸騰させる。次い
で、溶液を真空中で蒸発させ、油状の残渣をジクロロメ
タン30mlに溶解させ、それぞれ10mlの塩化ナトリウム飽
和水溶液を用いて2回の抽出を施す。溶液を乾燥、蒸発
させ、油状の残渣を酢酸エチルから析出させる。 収率:0.4g(67%) 融点:127〜128℃ IR、およびTLCによる分析によれば、上記で得られた生
成物は、別法(a)に従って製造された化合物と同一であ
る。
【0059】実施例25:L-アセチルイミノ-3-(2-ニトロ
フェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(2-ニトロフェニル)チアゾリジン7.5g(33.
6ミリモル)を、無水酢酸15mlと酢酸20mlとの混合液に溶
かし、粉末亜鉛0.2gの存在下で30分間沸騰させる。次
いで、混合液を真空中で蒸発させ、結晶に富む残渣を熱
酢酸エチル50mlに溶解させ、冷えないうちに濾過する。
次いで、これを冷却し、分離した結晶を冷えないうちに
濾取し、それぞれ10mlのエーテルで2回洗浄する。 収率:6.8g(76.3%) 融点:173〜174℃(EtOAc) 実験式C11H11N3O3S(分子量265.3)に対する分析 理論値:N=15.83%、S=12.08% 実測値:N=15.47%、S=12.58%
【0060】実施例26:2-アセチルイミノ-3-(4'-トリ
フルオロメチル-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(4'-トリフルオロメチル-2'-ニトロフェニ
ル)チアゾリジン2.9g(10ミリモル)を、酢酸5mlと無水
酢酸5mlとの混合液に溶かして1時間沸騰させる。次い
で、溶液を氷冷水30mlに注ぎ、分離した結晶を濾取し、
水洗する。 収率:黄白色の結晶性粉末として2.9g(87%) 融点:144〜145℃(EtOAc-ヘキサン) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.5 実験式C12H10F3N3O3S(分子量333.3)に対する分析 理論値:N=12.60%、S=9.62% 実測値:N=12.39%、S=9.45% IR(KBr):νアミド-I=1,620/cm、νNO2=1,520、1,340
/cm
【0061】実施例27:2-ホルミルイミノ-3-(4'-クロ
ロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン0.52g(2ミリモル)、および酢酸とギ酸との混成無水
物0.9g(10ミリモル)を、無水クロロホルム10mlに溶か
して30時間沸騰させる。次いで、溶液を真空中で蒸発さ
せ、油状の残渣をメタノールから析出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.45g(79%) 融点:128〜129℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.3 実験式C10H8ClN3O3S(分子量235.8)に対する分析 理論値:Cl=12.42%、S=11.22% 実測値:Cl=12.67%、S=11.38% IR(KBr):νCH= 2,900/cm、νアミド-I=1,634/cm、ν
NO2=1,530、1,355/cm
【0062】実施例28:2-[(N-アリルチオカルバモイ
ル)イミノ]-3-(2'-クロロ-6'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(2'-クロロ-6'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.04g(4ミリモル)、およびイソチオシアン酸アリル
0.8ml(0.81g、8ミリモル)を、アセトニトリル20mlに
溶かして5時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化さ
せ、真空中で蒸発させる。残留した黄色の油をメタノー
ルから析出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.8g(56%) 融点:110〜112℃(MeOH) 実験式C13H13ClN4O2S2(分子量356.9)に対する分析 理論値:Cl=9.95%、S=17.97% 実測値:Cl=9.99%、S=17.49% IR(KBr):νNH= 3,380/cm、νNO2=1,520、1,340/cm、
【0063】実施例29:3-(2'-クロロ-6'-ニトロフェニ
ル)-2-[(N-プロピルカルバモイル)イミノ]チアゾリジン 2-イミノ-3-(2'-クロロ-6'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン0.93g(3.6ミリモル)、およびイソシアン酸プロピル
0.6ml(0.5g、6ミリモル)を、アセトニトリル20mlに溶
かして3時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、
真空中で蒸発させる。結晶に富む残渣を酢酸エチルとヘ
キサンとの混合液から再結晶させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.9g(72.9%) 融点:132〜134℃(EtOAc-ヘキサン) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C13H15ClN4O3S(分子量342.9)に対する分析 理論値:Cl=10.35%、S=9.35% 実測値:Cl=10.41%、S=9.01% IR(KBr):νNH= 3,420/cm、νアミド-I=1,620/cm、ν
NO2=1,520、1,350/cm
【0064】実施例30:3-(3'-クロロ-2'-ニトロフェニ
ル)-2-[(N-プロピルカルバモイル)イミノ]チアゾリジン 2-イミノ-3-(3'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン0.31g(1.2ミリモル)、およびイソシアン酸プロピル
0.2ml(0.17g、2ミリモル)を、アセトニトリル15mlに
溶かして1.5時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化さ
せ、真空中で蒸発させる。残留した黄色の油は、エーテ
ルを用いて磨砕すると結晶化する。 収率:0.24g(58%) 融点:94℃(EtOAc-ヘキサン) TLC:ベンゼン/アセトン=1/1、Rf=0.8 実験式C13H15ClN4O3S(分子量342.9)に対する分析 理論値:Cl=10.35%、S=9.35% 実測値:Cl=10.64%、S=9.51% IR(KBr):νNH= 3,380/cm、νアミド-I=1,620/cm、ν
NO2=1,530、1,355/cm
【0065】実施例31:2-[(N-アリルチオカルバモイ
ル)イミノ]-3-(2'-クロロ-4'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(2'-クロロ-4'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.52g(2ミリモル)、およびイソチオシアン酸アリル
0.4ml(0.4g、4ミリモル)を、アセトニトリル15mlに溶
かして6時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、
真空中で蒸発させる。結晶に富む残渣をメタノールから
再結晶させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.6g(84%) 融点:154〜155℃(MeOH) 実験式C13H13ClN4O2S2(分子量356.9)に対する分析 理論値:Cl=9.95%、S=17.97% 実測値:Cl=9.48%、S=17.82% IR(KBr):νNH= 3,260/cm、νNO2=1,525、1,350/cm、
【0066】実施例32:3-(2'-クロロ-4'-ニトロフェニ
ル)-2-[(N-プロピルカルバモイル)イミノ]チアゾリジン 2-イミノ-3-(2'-クロロ-4'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン0.31g(1.2ミリモル)、およびイソシアン酸プロピル
0.2ml(0.17g、2ミリモル)を、アセトニトリル15mlに
溶かして2.5時間沸騰させる。次いで、溶液を真空中で
蒸発させ、油状の残渣を酢酸エチルとヘキサンとの混合
液から析出させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.3g(73%) 融点:148℃(酢酸エチル-ヘキサン) TLC:ベンゼン/アセトン=1/1、Rf=0.8 実験式C13H15ClN4O3S(分子量342.9)に対する分析 理論値:Cl=10.35%、S=9.35% 実測値:Cl=10.38%、S=9.20% IR(KBr):νNH= 3,470/cm、νアミド-I=1,650/cm、ν
NO2=1,510、1,340/cm
【0067】実施例33:(R,S)-3-(4'-クロロ-2'-ニトロ
フェニル)-5-メチル-2-[(N-プロピルカルバモイル)イミ
ノ]チアゾリジン (R,S)-2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)-5-
メチルチアゾリジン2.7g(10ミリモル)、およびイソシ
アン酸プロピル2ml(1.7g、19ミリモル)を、アセトニ
トリル20mlに溶かして4時間沸騰させる。次いで、溶液
を真空中で蒸発させ、結晶に富む残渣を酢酸エチルから
再結晶させる。 収率:淡黄色の結晶性粉末として3.1g(87%) 融点:168〜170℃(EtOAc) TLC:ベンゼン/アセトン=1/1、Rf=0.8 実験式C14H17ClN4O3S(分子量356.9)に対する分析 理論値:Cl=9.94%、S=8.98% 実測値:Cl=9.95%、S=9.07% IR(KBr):νNH= 3,460/cm、νアミド-I=1,640/cm、ν
NO2=1,530、1,350/cm
【0068】実施例34:(R,S)-2-[(N-アリルチオカルバ
モイル)イミノ]-4-エチル-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェ
ニル)チアゾリジン (R,S)-4-エチル-2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェ
ニル)チアゾリジン0.57g(2ミリモル)、およびイソチ
オシアン酸アリル0.4ml(0.4g、4ミリモル)を、アセト
ニトリル10mlに溶かして6時間沸騰させる。次いで、溶
液を真空中で蒸発させる。残留した黄色の油は、ヘキサ
ンを用いて磨砕すると結晶化する。 収率:淡黄色の結晶性粉末として0.69g(89%) 融点:140℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.8 実験式C15H17ClN4O2S2(分子量384.9)に対する分析 理論値:Cl=9.22%、S=16.66% 実測値:Cl=9.42%、S=16.55% IR(KBr):νNH= 3,240/cm、νNO2=1,530、1,350/cm
【0069】実施例35:(R,S)-2-[(N-アリルチオカルバ
モイル)イミノ]--3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)-5-
メチルチアゾリジン (R,S)-2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)-5-
メチルチアゾリジン1.36g(5ミリモル)、およびイソチ
オシアン酸アリル1ml(1.02g、10ミリモル)を、アセト
ニトリル15mlに溶かして3時間沸騰させる。次いで、溶
液を真空中で蒸発させる。残留した黄色の油は、ヘキサ
ンを用いて磨砕すると結晶化する。 収率:淡黄色の結晶性粉末として1.1g(59.5%) 融点:110℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C14H15ClN4S2O2(分子量370.9)に対する分析 理論値:Cl=9.57%、S=17.29% 実測値:Cl=9.54%、S=17.31% IR(KBr):νNH= 3,410/cm、νNO2=1,530、1,360/cm
【0070】実施例36:2-[(N-エチルカルバモイル)イ
ミノ]-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソシアン酸エチル1g
(14ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして3時間
沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸発
させ、結晶に富む残渣をメタノールから再結晶させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.85g(52%) 融点:162〜164℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C12H13ClN4O3S(分子量328.8)に対する分析 理論値:Cl=10.79%、S=9.75% 実測値:Cl=10.61%、S=9.72% IR(KBr):νNH= 3,370/cm、νアミド-I=1,620/cm、ν
NO2=1,515、1,345/cm
【0071】実施例37:3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニ
ル)-2-[(N-イソプロピルカルバモイル)イミノ]チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびシアン酸イソプロピル1
g(12ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして2時
間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸
発させる。残留した油を酢酸エチルとヘキサンとの混合
液から析出させる。 収率:淡黄色の結晶性粉末として0.9g(53%) 融点:145〜146℃(EtOAc-ヘキサン) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C13H15ClN4O3S(分子量342.8)に対する分析 理論値:Cl=10.34%、S=9.36% 実測値:Cl=10.03%、S=9.51% IR(KBr):νNH= 3,450/cm、νアミド-I=1,640/cm、ν
NO2=1,520、1,360/cm
【0072】実施例38:2-[(N-エチルカルバモイル)イ
ミノ]-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソシアン酸エチル1g
(14ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして4時間
沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸発
させ、結晶に富む残渣をメタノールから再結晶させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.9g(55%) 融点:174〜175℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.7 実験式C12H13ClN4O3S(分子量328.8)に対する分析 理論値:Cl=10.79%、S=9.75% 実測値:Cl=10.88%、S=9.89% IR(KBr):νNH= 3,350/cm、νアミド-I=1,625/cm、ν
NO2=1,535、1,365/cm
【0073】実施例39:3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニ
ル)-2-[(N-イソプロピルカルバモイル)イミノ]チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびシアン酸イソプロピル1
g(12ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして3時
間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸
発させ、結晶に富む残渣をメタノールから再結晶させ
る。 収率:黄白色の結晶性粉末として1.2g(70%) 融点:158〜159℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.6 実験式C13H15ClN4O3S(分子量342.8)に対する分析 理論値:Cl=10.34%、S=9.36% 実測値:Cl=10.40%、S=9.38% IR(KBr):νNH= 3,210/cm、νアミド-I=1,645/cm、ν
NO2=1,530、1,360/cm
【0074】実施例40:2-[(N-エチルチオカルバモイ
ル)イミノ]-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソシアン酸エチル1.65
g(20ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして8時
間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中で蒸
発させ、結晶に富む残渣をアセトニトリルから再結晶さ
せる。 収率:淡黄色の結晶性粉末として0.95g(55%) 融点:170〜171℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.8 実験式C12H13ClN4O2S2(分子量344.8)に対する分析 理論値:Cl=10.29%、S=18.39% 実測値:Cl=10.15%、S=18.39% IR(KBr):νNH= 3,380/cm、νNO2=1,530、1,365/cm
【0075】実施例41:2-[(N-ブチルチオカルバモイ
ル)イミノ]-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソチオシアン酸ブチル
1.7g(15ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かして1
0時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、真空中
で蒸発させる。黄緑色の油状残渣をメタノールから析出
させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として1.2g(66%) 融点:130℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、Rf=0.8 実験式C14H17ClN4O2S2(分子量372.9)に対する分析 理論値:Cl=9.52%、S=17.19% 実測値:Cl=9.93%、S=16.88% IR(KBr):νNH= 3,380/cm、νNO2=1,530、1,355/cm
【0076】実施例42:2-[(N-t-ブチルチオカルバモイ
ル)イミノ]-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソチオシアン酸t-ブチ
ル1.7g(15ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かし
て12時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、蒸発
させる。黄色の結晶に富む残渣をエタノールから再結晶
させる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.7g(38%) 融点:168〜170℃(EtOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.8 実験式C14H17ClN4O2S2(分子量372.9)に対する分析 理論値:Cl=9.52%、S=17.19% 実測値:Cl=9.38%、S=17.49% IR(KBr):νNH= 3,220/cm、νNO2=1,530、1,350/cm
【0077】実施例43:2-[(N-t-ブチルチオカルバモイ
ル)イミノ]-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
ジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン1.3g(5ミリモル)、およびイソチオシアン酸t-ブチ
ル1.7g(15ミリモル)を、アセトニトリル30mlに溶かし
て15時間沸騰させる。次いで、溶液を清澄化させ、蒸発
させ、黄色の結晶に富む残渣をエタノールから再結晶さ
せる。 収率:黄白色の結晶性粉末として0.9g(48%) 融点:181〜182℃(MeOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.6 実験式C14H17ClN4O2S2(分子量372.9)に対する分析 理論値:Cl=9.52%、S=17.19% 実測値:Cl=9.74%、S=17.23% IR(KBr):νNH= 3,330/cm、νNO2=1,525、1,350/cm
【0078】実施例44:2-[(N-エチル-S-メチルイソチ
オカルバモイル)イミノ]-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェ
ニル)チアゾリジンヨウ化水素酸塩 2-[(N-エチルチオカルバモイル)イミノ]-3-(5'-クロロ-
2'-ニトロフェニル)チアゾリジン1.7g(5ミリモル)、
およびヨウ化メチル1.5ml(3.4g、25ミリモル)を、無水
メタノール20mlに溶かして1.5時間沸騰させる。次い
で、溶液を清澄化させ、真空中で蒸発させ、次いで、結
晶に富む残渣をエタノールから再結晶させる。 収率:黄色の結晶性粉末として1.8g(74%) 融点:194〜196℃ TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.5 実験式C13H16ClN4O2S2(分子量486.8)に対する分析 理論値:N=11.51%、S=13.17% 実測値:N=11.52%、S=13.60% IR(KBr):νNO2=1,530、1,350/cm
【0079】実施例45:2-[(N'-アリル-S-メチルイソチ
オカルバモイル)イミノ]-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェ
ニル)チアゾリジンヨウ化水素酸塩 2-(N-アリルチオカルバモイルイミノ)-3-(5'-クロロ-2'
-ニトロフェニル)チアゾリジン1.8g(5ミリモル)、お
よびヨウ化メチル1.5ml(3.4g、25ミリモル)を無水メタ
ノール40mlに溶かして1.5時間沸騰させる。次いで、溶
液を清澄化させ、濾過し、次いで蒸発させ、冷却する。
分離した結晶を濾取し、エーテルで洗浄する。 収率:黄色の結晶性粉末として2.2g(88%) 融点:184℃(n-PrOH) TLC:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2、Rf=0.6 実験式C14H16ClN4O2S2(分子量498.8)に対する分析 理論値:N=11.23%、S=12.85% 実測値:N=11.20%、S=13.28% IR(KBr):νNO2=1,530、1,350/cm、ν=CH2=920/cm
【0080】実施例46:2-シアンイミド-3-(5'-クロロ-
2'-ニトロフェニル)チアゾリジン 2-イミノ-3-(5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジ
ン2.6g(10ミリモル)、およびブロモシアン1.5g(14ミ
リモル)を、アセトニトリル50mlに溶かして3時間沸騰
させる。沸騰の間に結晶の分離が始まる。混合液を冷却
し、次いで、分離した結晶を濾取し、エーテルで洗浄す
る。 収率:黄白色の結晶性粉末として2.6g(92%) 融点:202℃(アセトニトリル) 実験式C10H7ClN4O2S2(分子量282.8)に対する分析 理論値:Cl=12.55%、S=11.34% 実測値:Cl=12.38%、S=11.83%
【0081】実施例47:2-シアンイミド-3-(2'-ニトロ-
4'-トリフルオロメチルフェニル)チアゾリジン臭化水素
酸塩 2-イミノ-3-(2'-ニトロ-4'-トリフルオロメチルフェニ
ル)チアゾリジン2.9g(10ミリモル)、およびブロモシア
ン1.5g(14ミリモル)を、アセトニトリル50mlに溶かし
て3時間沸騰させる。溶液を冷却し、次いで、分離した
結晶を濾取し、エーテルで洗浄する。 収率:黄白色の結晶性粉末として2.8g(71%) 融点:263〜264℃(氷酢酸-エーテル) 実験式C11H8BrF3N4O2S(分子量397.2)に対する分析 理論値:Br=20.13%、S=8.07% 実測値:Br=20.05%、S=8.14% IR(KBr):C=Nは不活性1 H-NMR(DMSO-d6):3.7(t、2H)、4.3(t、2H)、7.7〜8.
4(m、3H)、9.8(s、NH)
フロントページの続き (72)発明者 ヨージェフ フェッテル ハンガリー国 1119 ブダペスト ヘンゲ ルマロム ウッツァ 8/ベー (72)発明者 アンタル フェレル ハンガリー国 1113 ブダペスト ハムジ ャベーギ ウッツァ 60/エフ (72)発明者 クラーラ ガドー ハンガリー国 1067 ブダペスト テレー ズ コェルート 95 (72)発明者 ガーボル ギグレル ハンガリー国 1067 ブダペスト テレー ズ コェルート 95 (72)発明者 ラースロー カーポルナイ ハンガリー国 1045 ブダペスト ベルダ イェー ウッツァ 32 (72)発明者 ルィザ ペトェーツ ハンガリー国 1084 ブダペスト ラーコ ーツィ テール 2 (72)発明者 カタリン セメレーディ ハンガリー国 1035 ブダペスト ヴェロ ェシュヴァーリ ウッツァ 3 (72)発明者 マールトン フェケテ ハンガリー国 1027 ブダペスト フォェ ー ウッツァ 49

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1およびR2は、それぞれ、水素原子、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、または、選択的に1ないしそれ以上
    のハロゲン置換基を有するC1-4アルコキシ基もしくはC
    1-4アルキル基を、R3およびR4は、それぞれ、水素原
    子またはC1-4アルキル基を、Zは、酸素原子、硫黄原
    子、または、C1-6アルキル基もしくはC1-6アルケニル基
    で置換されたイミノ基を、R5は、水素原子、C1-4アル
    キル基、C1-4アルキルチオ基、または、一般式-NH-R(こ
    こで、Rは、選択的にハロゲン原子もしくはジC1-4アル
    キル-アミノ置換基を有するC1-6アルキル、アリール、
    アラルキル、またはC1-6アルケニルの各基を表す)で示
    される基をそれぞれ表し、あるいは、ZおよびR5は、
    一体となって3価の窒素原子を表すが、Zが置換された
    イミノ基である場合は、R5は、C1-4アルキルチオ基で
    あり、かつR5がC1-4アルキルチオ基である場合は、Z
    は、置換されたイミノ基であるものとし、更に、Zが硫
    黄原子である場合は、R5は、水素もしくはC1-4アルキ
    ル基ではないものとする。]で示される2-(置換イミノ)
    チアゾリジン誘導体、および製薬上許容されるそれらの
    塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(I)で示される、
    2-(N'-アリルチオカルバモイルイミノ)-3-(5'-クロロ-
    2'-ニトロフェニル)チアゾリジン、2-シアンイミド-3-
    (5'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリジン、2-アセ
    チルイミノ-3-(4'-クロロ-2'-ニトロフェニル)チアゾリ
    ジン、および製薬上許容されるそれらの塩。
  3. 【請求項3】 一般式(I)[式中、R1、R2、R3
    4、R5、およびZは、請求項1に記載のとおり]の2-
    (置換イミノ)チアゾリジン誘導体、および製薬上許容さ
    れるそれらの塩の製造法において、(a) 一般式(I)に
    おいて、Zが酸素原子を、かつR5が、水素原子もしく
    はC1-4アルキル基をそれぞれ表す場合の化合物の製造を
    目的として、一般式(II) 【化2】 [式中、R1、R2、R3、およびR4は、上記のとおり。]
    で示される2-イミノチアゾリジンを、一般式(III) 【化3】 [式中、Xは、ハロゲン原子もしくはアシルオキシ基
    を、Zは酸素原子を、かつR5は、水素原子もしくはC
    1-4アルキル基をそれぞれ表すが、Xがハロゲン原子で
    ある場合は、R5は、C1-4アルキル基であるものとす
    る。]で示されるアシル化剤と反応させる段階、また
    は、(b) 一般式(I)において、Zが、酸素もしくは硫
    黄原子を、かつR5が、一般式-NH-R(Rは上記のとお
    り。)で示される基をそれぞれ表す場合の化合物の製造
    を目的として、一般式(II)[式中、R1、R2、R3、およ
    びR4は、上記のとおり。]で示される2-イミノチアゾリ
    ジンを、一般式(IV) 【化4】 [式中、Zは、酸素もしくは硫黄原子を表し、Rは、上
    記のとおり。]で示されるイソシアン酸塩もしくはイソ
    チオシアン酸塩と反応させる段階、または、(c) 一般
    式(I)において、Zが、置換されたイミノ基を、かつR
    5が、C1-4アルキルチオ基をそれぞれ表す場合の化合物
    の製造を目的として、一般式(I)[式中、Zは硫黄原子
    を、かつR5は、一般式-NH-R(ここで、Rは、C1-6アル
    キルもしくはC1-6アルケニルの各基を表す)で示される
    基をそれぞれ表す。]で示される化合物を、一般式(V) 【化5】 [式中、Alkは、C1-4アルキル基を、Xは、ハロゲン原子
    をそれぞれ表す。]で示されるハロゲン化アルキルと反
    応させる段階、または(d) 一般式(I)において、Zお
    よびR5が、一体となって3価の窒素原子を表す場合の
    化合物の製造を目的として、一般式(II)[式中、R1、R
    2、R3、およびR4は、上記のとおり。]で示される2-イ
    ミノチアゾリジンを、一般式(VI) 【化6】 [式中、Xはハロゲン原子を表す]で示されるハロゲン化
    シアンと反応させる段階と、可能かつ所望の場合に、上
    記で得られた一般式(I)の化合物を、製薬上許容される
    その塩に転化し、または塩基である一般式(I)の化合物
    をその塩から遊離させ、あるいは一般式(I)の塩基の塩
    を別の塩へと転化する段階とからなることを特徴とする
    製造法。
  4. 【請求項4】 請求項3の段階(a)において、塩基性酸
    結合剤、好ましくはトリエチルアミンの存在下で、カル
    ボン酸ハロゲン化物、好ましくは塩化アセチルを用いて
    アシル化を実行する段階を含む請求項3記載の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項3の段階(a)において、アシル化
    剤として、カルボン酸無水物または混成無水物を用いる
    請求項3記載の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4もしくは5の段階(a)
    において、極性溶媒、好ましくはクロロホルムまたは酢
    酸中で反応を実行する請求項3〜5のいずれかに記載の
    製造法。
  7. 【請求項7】 請求項3の段階(b)において、双極性非
    プロトン性溶媒、好ましくはアセトニトリル中で反応を
    実行する請求項3記載の製造法。
  8. 【請求項8】 請求項3の段階(c)において、プロトン
    性溶媒、好ましくは低級アルコール中で反応を実行する
    請求項3記載の製造法。
  9. 【請求項9】 請求項3の段階(d)において、ハロゲン
    化シアンとしてブロモシアンを用いる請求項3記載の製
    造法。
  10. 【請求項10】 請求項3または9の段階(d)において、
    双極性非プロトン性溶媒、好ましくはアセトニトリル中
    で反応を実行する請求項3または9に記載の製造法。
  11. 【請求項11】 請求項3の段階(a)ないし(d)のいずれ
    かにおいて、上昇させた温度、好ましくは反応混液の沸
    点にて、反応を実行する請求項3記載の製造法。
  12. 【請求項12】 一般式(I)の化合物または製薬上許容さ
    れるそれらの塩のうち少なくとも1種類を、不活性の固
    体または液体の適当な製剤用担体との混合物中に活性成
    分として含むことを特徴とする製剤組成物
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の製剤組成物の製造法に
    おいて、一般式(I)の化合物または製薬上許容されるそ
    の塩を、不活性の固体または液体の適当な製剤用担体と
    混合する段階を含むことを特徴とする製造法。
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