JPH05286933A - アザスピロオクタン誘導体の塩 - Google Patents
アザスピロオクタン誘導体の塩Info
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- JPH05286933A JPH05286933A JP9071792A JP9071792A JPH05286933A JP H05286933 A JPH05286933 A JP H05286933A JP 9071792 A JP9071792 A JP 9071792A JP 9071792 A JP9071792 A JP 9071792A JP H05286933 A JPH05286933 A JP H05286933A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 医薬品として有用な光学活性な抗菌性化合物
の合成中間体を簡便に得る。 【構成】 光学活性なカルボン酸またはその誘導体と式
(1) 【化1】 (式中、Qは -CH2-または -(C=O)-を表わし、Rは、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノアルキル基、炭素数が1から6
のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシ
アノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有する
こともあるフェニル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノアルキル基、炭素数が1から6
のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシ
アノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有する
こともあるフェニル基とメチレンとから構成されるベン
ジル基、 水素原子、または 炭素数1〜6のアルキル基を表す。) で表わされる化合物との塩を作り、式(1)の化合物の
立体異性体を分離する。
の合成中間体を簡便に得る。 【構成】 光学活性なカルボン酸またはその誘導体と式
(1) 【化1】 (式中、Qは -CH2-または -(C=O)-を表わし、Rは、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノアルキル基、炭素数が1から6
のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシ
アノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有する
こともあるフェニル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノアルキル基、炭素数が1から6
のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシ
アノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有する
こともあるフェニル基とメチレンとから構成されるベン
ジル基、 水素原子、または 炭素数1〜6のアルキル基を表す。) で表わされる化合物との塩を作り、式(1)の化合物の
立体異性体を分離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた抗菌剤であるキ
ノロン誘導体(特開平3−95176号公報参照)の製
造原料として有用な8-アミノ-6- アザスピロ[3.4] オク
タン誘導体、とりわけ立体異性体、の光学活性なカルボ
ン酸との塩およびその製法に関する。
ノロン誘導体(特開平3−95176号公報参照)の製
造原料として有用な8-アミノ-6- アザスピロ[3.4] オク
タン誘導体、とりわけ立体異性体、の光学活性なカルボ
ン酸との塩およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】3-アミノピロリジン誘導体は立体異性体
および立体異性体と光学活性なカルボン酸とからなる塩
が知られている。しかし、8-アミノ-6- アザスピロ[3.
4] オクタン誘導体はその立体異性体、立体異性体と光
学活性なカルボン酸とからなる塩、そしてその塩の製法
も知られていない。
および立体異性体と光学活性なカルボン酸とからなる塩
が知られている。しかし、8-アミノ-6- アザスピロ[3.
4] オクタン誘導体はその立体異性体、立体異性体と光
学活性なカルボン酸とからなる塩、そしてその塩の製法
も知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、キノ
ロン誘導体の製造原料として有用な8-アミノ-6- アザス
ピロ[3.4] オクタン誘導体(以下、単にアミノアザスピ
ロオクタン誘導体という場合もある。)の立体異性体、
立体異性体と光学活性カルボン酸との塩、およびその塩
を得る方法を提供することにある。
ロン誘導体の製造原料として有用な8-アミノ-6- アザス
ピロ[3.4] オクタン誘導体(以下、単にアミノアザスピ
ロオクタン誘導体という場合もある。)の立体異性体、
立体異性体と光学活性カルボン酸との塩、およびその塩
を得る方法を提供することにある。
【0004】
【発明の構成】本発明は、光学活性なカルボン酸または
その誘導体と式(1)
その誘導体と式(1)
【0005】
【化2】 (式中、Qは -CH2-または -(C=O)-を表わし、Rは、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフ ェニル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基でからなる群の置換基から選ばれる置換基を
有することもある フェニル基とメチレンとから構成さ
れるベンジル基、 水素原子、または 炭素数1〜6のアルキル基を表す。) で表わされる化合物との塩に関し(この際のフェニル基
における置換基の状態は、1種類の置換基1が存在す
る、1種類の置換基が複数存在する、または複数種の置
換基が各々1もしくは複数存在する等の場合があ
る。)、そして式(1)の化合物において一級アミノ基
の配置がS配置である上記の塩に関し、さらに光学活性
なカルボン酸が酒石酸である上記の塩に関し、また、式
(1)で表わされる化合物のQが -CH2-である上記の塩
に関し、そして、(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザス
ピロ[3.4] オクタンのD-酒石酸塩に関する。
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフ ェニル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基でからなる群の置換基から選ばれる置換基を
有することもある フェニル基とメチレンとから構成さ
れるベンジル基、 水素原子、または 炭素数1〜6のアルキル基を表す。) で表わされる化合物との塩に関し(この際のフェニル基
における置換基の状態は、1種類の置換基1が存在す
る、1種類の置換基が複数存在する、または複数種の置
換基が各々1もしくは複数存在する等の場合があ
る。)、そして式(1)の化合物において一級アミノ基
の配置がS配置である上記の塩に関し、さらに光学活性
なカルボン酸が酒石酸である上記の塩に関し、また、式
(1)で表わされる化合物のQが -CH2-である上記の塩
に関し、そして、(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザス
ピロ[3.4] オクタンのD-酒石酸塩に関する。
【0006】式(1)の化合物において、QおよびRと
しては先に記載した通りの部分構造あるいは置換基を有
するが、この置換基Rはさらにアミノ基に対する保護基
で上記以外のものであってもよい。このような置換基と
しては、例えばアセチル基等の脂肪族アシル基、ベンゾ
イル基等の芳香族アシル基、t-ブトキシカルボニル基等
のアルキルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基等のアラルキルオキシカルボニル基、そして、ジ
フェニルメチル基、トリフェニルメチル基等を挙げるこ
とができる。これらの保護基についてはその芳香環やア
ルキル基はさらにメチル基、エチル基、プロピル基等の
アルキル基や、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ
ル基、さらにはハロゲン原子等の置換基を有することも
ある。この際の置換基の状態は、1種類の置換基1が存
在する、1種類の置換基が複数存在する、または複数種
の置換基が各々1もしくは複数存在する等の場合がある
ことを意味する。
しては先に記載した通りの部分構造あるいは置換基を有
するが、この置換基Rはさらにアミノ基に対する保護基
で上記以外のものであってもよい。このような置換基と
しては、例えばアセチル基等の脂肪族アシル基、ベンゾ
イル基等の芳香族アシル基、t-ブトキシカルボニル基等
のアルキルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基等のアラルキルオキシカルボニル基、そして、ジ
フェニルメチル基、トリフェニルメチル基等を挙げるこ
とができる。これらの保護基についてはその芳香環やア
ルキル基はさらにメチル基、エチル基、プロピル基等の
アルキル基や、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ
ル基、さらにはハロゲン原子等の置換基を有することも
ある。この際の置換基の状態は、1種類の置換基1が存
在する、1種類の置換基が複数存在する、または複数種
の置換基が各々1もしくは複数存在する等の場合がある
ことを意味する。
【0007】また、化合物(1)の一級アミノ基におい
ても上記のアミノ基の保護基が置換していてもよい。
ても上記のアミノ基の保護基が置換していてもよい。
【0008】光学活性カルボン酸としては、特に限定さ
れないが例えば酒石酸やマンデル酸を挙げることができ
る。これらの光学活性カルボン酸の L- または D- 体を
使用すればよい。またこれらの水酸基部分がさらに置換
されているものであってもよい。このような置換基とし
ては、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフェニル基とカルボニル基とから構成さ
れるベンゾイル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフェニル基とメチレンとから構成される
ベンジル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフェニル基、または 炭素数1〜6のアルキル基等を例示することができ
る。 ここで、フェニル基における置換基の数及び種類につい
てはすでに記載したのと同様である。
れないが例えば酒石酸やマンデル酸を挙げることができ
る。これらの光学活性カルボン酸の L- または D- 体を
使用すればよい。またこれらの水酸基部分がさらに置換
されているものであってもよい。このような置換基とし
ては、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフェニル基とカルボニル基とから構成さ
れるベンゾイル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフェニル基とメチレンとから構成される
ベンジル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノ アルキル基、炭素数が1から
6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基も しく
はシアノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有
することもあるフェニル基、または 炭素数1〜6のアルキル基等を例示することができ
る。 ここで、フェニル基における置換基の数及び種類につい
てはすでに記載したのと同様である。
【0009】このような酒石酸としては L- または D-
ジベンゾイル酒石酸や L- またはD-ビス(パラトルオイ
ル)酒石酸等を例示することができる。
ジベンゾイル酒石酸や L- またはD-ビス(パラトルオイ
ル)酒石酸等を例示することができる。
【0010】本発明において使用する光学活性カルボン
酸としては L- もしくは D- 酒石酸、L-もしくは D- ジ
ベンゾイル酒石酸および L- もしくは D- ビス(パラト
ルオイル)酒石酸が有効であり、特に好ましくは L- ま
たは D- 酒石酸である。
酸としては L- もしくは D- 酒石酸、L-もしくは D- ジ
ベンゾイル酒石酸および L- もしくは D- ビス(パラト
ルオイル)酒石酸が有効であり、特に好ましくは L- ま
たは D- 酒石酸である。
【0011】本発明の塩を得るためには、ラセミ体のア
ミノアザスピロオクタン誘導体と光学活性な酒石酸およ
びその誘導体を、適当な溶媒に溶解後混合してジアステ
レオマ−塩を形成させ、光学活性アミノアザスピロオク
タン誘導体の一方の立体異性体と光学活性な酒石酸もし
くはその誘導体とからなる塩を晶析させればよい。ある
いは、一旦生成した塩を適当な溶媒中から再結晶させて
もよい。
ミノアザスピロオクタン誘導体と光学活性な酒石酸およ
びその誘導体を、適当な溶媒に溶解後混合してジアステ
レオマ−塩を形成させ、光学活性アミノアザスピロオク
タン誘導体の一方の立体異性体と光学活性な酒石酸もし
くはその誘導体とからなる塩を晶析させればよい。ある
いは、一旦生成した塩を適当な溶媒中から再結晶させて
もよい。
【0012】目的の塩を晶析させるまたは再結晶させる
ときの溶媒としては次のものを例示することができる。
ときの溶媒としては次のものを例示することができる。
【0013】炭化水素系溶媒:n-ヘキサン、n-ペンタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等 アルコ−ル系溶媒:メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ
−ル、n-ブタノ−ル、イソプロパノ−ル(IPA)等 エ−テル系溶媒:ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン(THF)、ジメトキシエタン(DME)等 ハロゲン系溶媒:クロロホルム、メチレンクロリド、エ
チレンクロリド等 アミド系溶媒:ジメチルホルムアミド(DMF)、アセ
トアミド、ジメチルアセトアミド(DMAC)等 その他:水、アセトニトリル、酢酸、酢酸エステル類等 また、以上の溶媒2種以上を組み合わせた混合溶媒であ
ってもよい。
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等 アルコ−ル系溶媒:メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ
−ル、n-ブタノ−ル、イソプロパノ−ル(IPA)等 エ−テル系溶媒:ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン(THF)、ジメトキシエタン(DME)等 ハロゲン系溶媒:クロロホルム、メチレンクロリド、エ
チレンクロリド等 アミド系溶媒:ジメチルホルムアミド(DMF)、アセ
トアミド、ジメチルアセトアミド(DMAC)等 その他:水、アセトニトリル、酢酸、酢酸エステル類等 また、以上の溶媒2種以上を組み合わせた混合溶媒であ
ってもよい。
【0014】目的の塩を晶析または再結晶する時の温度
は特に一定ではないが、氷冷下から用いる溶媒の沸点の
間でアミノアザスピロオクタン誘導体とカルボン酸とを
混合し、その混合液を冷却下から室温程度の温度で結晶
を析出させればよい。この際の冷却としては氷冷で行う
のが一般的である。
は特に一定ではないが、氷冷下から用いる溶媒の沸点の
間でアミノアザスピロオクタン誘導体とカルボン酸とを
混合し、その混合液を冷却下から室温程度の温度で結晶
を析出させればよい。この際の冷却としては氷冷で行う
のが一般的である。
【0015】本発明の塩を得る具体的な方法としては、
例えば8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オク
タンにD-酒石酸を使用してエタノールを溶媒として塩を
形成させると、(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピ
ロ[3.4] オクタンのD-酒石酸塩を得ることができた。こ
の際に得られた塩は各種の機器分析データから、2分子
の(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オク
タンおよび3分子のD-酒石酸とから構成されたものであ
ることが判明したが、これ以外の構成比となる場合もあ
り得る。また、L-酒石酸を使用すれば(R)-体のアミノア
ザスピロオクタンの塩を得ることができた。
例えば8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オク
タンにD-酒石酸を使用してエタノールを溶媒として塩を
形成させると、(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピ
ロ[3.4] オクタンのD-酒石酸塩を得ることができた。こ
の際に得られた塩は各種の機器分析データから、2分子
の(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オク
タンおよび3分子のD-酒石酸とから構成されたものであ
ることが判明したが、これ以外の構成比となる場合もあ
り得る。また、L-酒石酸を使用すれば(R)-体のアミノア
ザスピロオクタンの塩を得ることができた。
【0016】本発明の塩は水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリによって処
理することで光学活性カルボン酸が除去でき、抗菌性化
合物の合成原料として利用できる。
リウム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリによって処
理することで光学活性カルボン酸が除去でき、抗菌性化
合物の合成原料として利用できる。
【0017】次に、実施例および参考例を用いて本発明
を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0018】なお、得られた化合物の光学純度は、得ら
れた化合物を3,5-ジニトロベンゾイル化した後、SUMICH
IRAL(住友化学工業株式会社)あるいは CHIRALCEL(ダ
イセル化学工業株式会社)等の光学活性な担体を用いた
カラムを使用したHPLCに付して測定した。
れた化合物を3,5-ジニトロベンゾイル化した後、SUMICH
IRAL(住友化学工業株式会社)あるいは CHIRALCEL(ダ
イセル化学工業株式会社)等の光学活性な担体を用いた
カラムを使用したHPLCに付して測定した。
【0019】得られた化合物の絶対配置は、別途に合成
した絶対配置が既知のサンプルと比較して決定されたも
のである。
した絶対配置が既知のサンプルと比較して決定されたも
のである。
【0020】
【実施例】
【0021】参考例1.1,1-シクロブタンジカルボン酸
モノエチルエステル 1,1-シクロブタンジカルボン酸ジエチルエステル 85 ml
をメタノ−ル 110 mlに溶解し、氷冷撹拌下 10%水酸化
カリウム水溶液 290 ml を1時間で滴下し、室温で一晩
撹拌した。メタノ−ルを減圧留去後、得られた残留物を
クロロホルムで洗浄し、次いで濃塩酸で pH 1 から 2
に調整した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後、油状物質の標題化合物 77. 1 gを得た。
モノエチルエステル 1,1-シクロブタンジカルボン酸ジエチルエステル 85 ml
をメタノ−ル 110 mlに溶解し、氷冷撹拌下 10%水酸化
カリウム水溶液 290 ml を1時間で滴下し、室温で一晩
撹拌した。メタノ−ルを減圧留去後、得られた残留物を
クロロホルムで洗浄し、次いで濃塩酸で pH 1 から 2
に調整した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後、油状物質の標題化合物 77. 1 gを得た。
【0022】1H-NMR(CDCl3) δ;1.30(3H, t, J = 7.2
Hz), 1.9 - 2.2(2H, m),2.5 - 2.8(4H, m), 4.25(2H,
q, J = 7.2 Hz)
Hz), 1.9 - 2.2(2H, m),2.5 - 2.8(4H, m), 4.25(2H,
q, J = 7.2 Hz)
【0023】参考例2.1-ベンジルアミノカルボニル-1
- エトキシカルボニルシクロブタン 1,1-シクロブタンジカルボン酸モノエチルエステル 77.
1 g およびトリエチルアミン 78.1 mlをクロロホルム 4
20 ml に溶解し、氷冷撹拌下にクロル炭酸エチル 50 ml
を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液を再び氷冷し
て撹拌下にベンジルアミン 49.2 mlをクロロホルム 140
ml に溶解した溶液を滴下し、室温にて35分間撹拌し
た。反応液を 10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシムで乾燥した。溶媒を減圧留去
後、油状物質として標題化合物 113.3 gを得た。
- エトキシカルボニルシクロブタン 1,1-シクロブタンジカルボン酸モノエチルエステル 77.
1 g およびトリエチルアミン 78.1 mlをクロロホルム 4
20 ml に溶解し、氷冷撹拌下にクロル炭酸エチル 50 ml
を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液を再び氷冷し
て撹拌下にベンジルアミン 49.2 mlをクロロホルム 140
ml に溶解した溶液を滴下し、室温にて35分間撹拌し
た。反応液を 10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシムで乾燥した。溶媒を減圧留去
後、油状物質として標題化合物 113.3 gを得た。
【0024】1H-NMR(CDCl3) δ;1.24(3H, t, J = 7.2
Hz), 1.7 - 2.2(2H, m),2.4 - 2.7(4H, m), 4.20(2H,
q, J = 7.2 Hz),4.44, 4.50( 各 1H, s), 7.30(5H, bs)
Hz), 1.7 - 2.2(2H, m),2.4 - 2.7(4H, m), 4.20(2H,
q, J = 7.2 Hz),4.44, 4.50( 各 1H, s), 7.30(5H, bs)
【0025】参考例3.1-アセチル-1- ベンジルアミノ
カルボニルシクロブタン アルゴン気流下、1-ベンジルアミノカルボニル-1- エト
キシカルボニルシクロブタン 5.0 gをペンタンとテトラ
ヒドロフラン(以下、THFと記載する。)の混合溶媒
(17:3, v/v)、 100 mlに溶解し、氷冷撹拌下、1.0Mトリ
メチルシリルメチルリチウム ペンタン溶液 76.5 mlを
加え、同温度で45分間撹拌した。反応液に乾燥メタノ−
ル 15 mlを加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に水
を加えて酢酸エチルで抽出して抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシムで乾燥した。溶媒を減圧下で
留去後、標題化合物を白色結晶として 3.5 g得た。
カルボニルシクロブタン アルゴン気流下、1-ベンジルアミノカルボニル-1- エト
キシカルボニルシクロブタン 5.0 gをペンタンとテトラ
ヒドロフラン(以下、THFと記載する。)の混合溶媒
(17:3, v/v)、 100 mlに溶解し、氷冷撹拌下、1.0Mトリ
メチルシリルメチルリチウム ペンタン溶液 76.5 mlを
加え、同温度で45分間撹拌した。反応液に乾燥メタノ−
ル 15 mlを加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に水
を加えて酢酸エチルで抽出して抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシムで乾燥した。溶媒を減圧下で
留去後、標題化合物を白色結晶として 3.5 g得た。
【0026】融点: 74 - 77℃ 元素分析;C14H17O2N として 計算値: C 72.70, H 7.41, N 6.06 分析値: C 72.54, H 7.51, N 6.341 H-NMR(CDCl3) δ;1.7 - 2.2(2H, m), 2.4 - 2.7(4H,
m),4.44, 4.50( 各 1H, s), 7.30(5H, bs)
m),4.44, 4.50( 各 1H, s), 7.30(5H, bs)
【0027】参考例4.1-ベンジルアミノカルボニル-1
- ブロモメチルカルボニルシクロブタン 臭素 9.1 gを氷冷撹拌下、1,4-ジオキサン 24 mlに滴下
し、室温で20分間撹拌した。同温度で1-アセチル-1- ベ
ンジルアミノカルボニルシクロブタン 12 gを塩化メチ
レン 120 ml に溶解した溶液を加え4時間撹拌し、32℃
にて1時間撹拌した。反応液に塩化メチレンを加え、こ
の溶液を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水及び
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後、標題化合物の黄色の粗晶 16.2 g を得た。
本品は精製することなく、次の工程に用いた。
- ブロモメチルカルボニルシクロブタン 臭素 9.1 gを氷冷撹拌下、1,4-ジオキサン 24 mlに滴下
し、室温で20分間撹拌した。同温度で1-アセチル-1- ベ
ンジルアミノカルボニルシクロブタン 12 gを塩化メチ
レン 120 ml に溶解した溶液を加え4時間撹拌し、32℃
にて1時間撹拌した。反応液に塩化メチレンを加え、こ
の溶液を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水及び
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後、標題化合物の黄色の粗晶 16.2 g を得た。
本品は精製することなく、次の工程に用いた。
【0028】1H-NMR(CDCl3) δ;1.7 - 2.1(2H, m), 2.
4 - 2.8(4H, m),4.12(2H, s), 4.41, 4.48(各 1H, s),
7.32(5H, bs)
4 - 2.8(4H, m),4.12(2H, s), 4.41, 4.48(各 1H, s),
7.32(5H, bs)
【0029】参考例5.6-ベンジル-5,8- ジオキソ-6-
アザスピロ[3.4] オクタン 1-ベンジルアミノカルボニル-1- ブロモメチルカルボニ
ルシクロブタンの粗体16.2 gを乾燥ジメチルホルムアミ
ド 500 ml に溶解し、氷冷撹拌下60% 水素化ナトリウム
2.3 gを加え、75分間撹拌した。反応液にエ−テルを加
え、エ−テル溶液を10% クエン酸ナトリウム水溶液、水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去後、黄色ワックス状の標題化合物 11.1 gを得
た。本品は精製することなく、次の工程に用いた。
アザスピロ[3.4] オクタン 1-ベンジルアミノカルボニル-1- ブロモメチルカルボニ
ルシクロブタンの粗体16.2 gを乾燥ジメチルホルムアミ
ド 500 ml に溶解し、氷冷撹拌下60% 水素化ナトリウム
2.3 gを加え、75分間撹拌した。反応液にエ−テルを加
え、エ−テル溶液を10% クエン酸ナトリウム水溶液、水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去後、黄色ワックス状の標題化合物 11.1 gを得
た。本品は精製することなく、次の工程に用いた。
【0030】1H-NMR(CDCl3) δ;2.0 - 2.7(6H, m), 3.
64(2H, s),4.63(2H, s), 7.34(5H, bs)
64(2H, s),4.63(2H, s), 7.34(5H, bs)
【0031】参考例6.6-ベンジル-8- ヒドロキシイミ
ノ-5- オキソ-6- アザスピロ[3.4] オクタン 6-ベンジル-5,8- ジオキソ-6- アザスピロ[3,4] オクタ
ンの粗体 11.1 g をエタノ−ル 440 ml に溶解し、塩酸
ヒドロキシルアミン 10.1 g およびトリエチルアミン 2
0.2 mlを加え、室温で2時間撹拌した。反応後エタノ−
ルを減圧留去し、得られた残留物に酢酸エチルを加え、
これを水、クエン酸水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得
られた粗晶をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィ−に付し、酢酸エチル−ヘキサンの混合溶媒(1:1)
の流分より白色結晶の標題化合物 4.4 gを得た。
ノ-5- オキソ-6- アザスピロ[3.4] オクタン 6-ベンジル-5,8- ジオキソ-6- アザスピロ[3,4] オクタ
ンの粗体 11.1 g をエタノ−ル 440 ml に溶解し、塩酸
ヒドロキシルアミン 10.1 g およびトリエチルアミン 2
0.2 mlを加え、室温で2時間撹拌した。反応後エタノ−
ルを減圧留去し、得られた残留物に酢酸エチルを加え、
これを水、クエン酸水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得
られた粗晶をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィ−に付し、酢酸エチル−ヘキサンの混合溶媒(1:1)
の流分より白色結晶の標題化合物 4.4 gを得た。
【0032】融点:173 - 178 ℃ 元素分析;C14H16O2N2・1/4H2O として 計算値: C 67.58, H 6.68, N 11.25 分析値: C 67.38, H 6.77, N 11.541 H-NMR(CDCl3) δ;1.7 - 2.8(6H, m), 3.94(2H, s),4.
53(2H, s), 7.32(5H, bs)
53(2H, s), 7.32(5H, bs)
【0033】参考例7.8-アミノ-6- ベンジル-6- アザ
スピロ[3.4] オクタン 70% ビトライド(Vitride, トルエン溶液)18 ml に乾燥
トルエン 15 mlを加え、6-ベンジル-8- ヒドロキシイミ
ノ-5- オキソ-6- アザスピロ[3.4] オクタン 3.0 gを0
℃にて徐々に加え、80℃にて3時間30分撹拌した。反応
液に0℃にて25% 水酸化ナトリウム水溶液 20 mlを滴下
し、トルエン及び水を加え10分間撹拌した。有機層を分
離した後、水層をトルエンで抽出し、有機層を合わせ飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去後、黄色油状物質として標題化合物 2.6
gを得た。
スピロ[3.4] オクタン 70% ビトライド(Vitride, トルエン溶液)18 ml に乾燥
トルエン 15 mlを加え、6-ベンジル-8- ヒドロキシイミ
ノ-5- オキソ-6- アザスピロ[3.4] オクタン 3.0 gを0
℃にて徐々に加え、80℃にて3時間30分撹拌した。反応
液に0℃にて25% 水酸化ナトリウム水溶液 20 mlを滴下
し、トルエン及び水を加え10分間撹拌した。有機層を分
離した後、水層をトルエンで抽出し、有機層を合わせ飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去後、黄色油状物質として標題化合物 2.6
gを得た。
【0034】1H-NMR(CDCl3) δ;1.7 - 2.4(9H, m), 2.
70(2H, s), 2.84 - 3.20(2H, m),3.62(2H, s), 7.33(5
H, bs)
70(2H, s), 2.84 - 3.20(2H, m),3.62(2H, s), 7.33(5
H, bs)
【0035】実施例1.(R)-8-アミノ-6- ベンジル-6-
アザスピロ[3.4] オクタン・L-酒石酸塩 8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタン
2.58 g をメタノ−ルと水の混合溶媒(10:1, v/v)、 99 m
l に溶解し、L-酒石酸 1.81 g をメタノ−ルと水の混合
溶媒(10:1, v/v)、 11 ml に溶解した溶液を室温にて滴
下した。室温にて10分間撹拌後、種晶を接種し、同温度
で30分間、0℃にて30分間、再び室温にて1時間撹拌し
た。析出晶を濾取し、少量のメタノ−ルで洗浄し減圧下
で乾燥した。
アザスピロ[3.4] オクタン・L-酒石酸塩 8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタン
2.58 g をメタノ−ルと水の混合溶媒(10:1, v/v)、 99 m
l に溶解し、L-酒石酸 1.81 g をメタノ−ルと水の混合
溶媒(10:1, v/v)、 11 ml に溶解した溶液を室温にて滴
下した。室温にて10分間撹拌後、種晶を接種し、同温度
で30分間、0℃にて30分間、再び室温にて1時間撹拌し
た。析出晶を濾取し、少量のメタノ−ルで洗浄し減圧下
で乾燥した。
【0036】得られた無色結晶性粉末 2.13 g をメタノ
−ルと水の混合溶媒(10:1, v/v)、 143 mlに加えて加熱
還流下に20分間撹拌し、次いで室温放令下に一夜撹拌し
た。結晶を濾取し、少量のメタノ−ルで洗浄し、減圧下
に乾燥して無色結晶性粉末の標題化合物 1.26 gを得
た。得られた塩は各種機器分析データから、2分子の
(R)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ンおよび3分子のL-酒石酸とから構成されたものである
ことが判明した。
−ルと水の混合溶媒(10:1, v/v)、 143 mlに加えて加熱
還流下に20分間撹拌し、次いで室温放令下に一夜撹拌し
た。結晶を濾取し、少量のメタノ−ルで洗浄し、減圧下
に乾燥して無色結晶性粉末の標題化合物 1.26 gを得
た。得られた塩は各種機器分析データから、2分子の
(R)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ンおよび3分子のL-酒石酸とから構成されたものである
ことが判明した。
【0037】融点(分解点):213 - 220 ℃ 元素分析;C20H29O9N2として 計算値: C 54.41, H 6.62, N 6.34 分析値: C 54.28, H 6.56, N 6.29 [α]D + 60.7 °(c = 1.000, 水)1 H-NMR(D2O, 含まれる水のプロトンのピークを 4.80 pp
m とする.500 MHz)δ;1.90 - 2.37(6H相当, m), 3.54
(1H 相当, dd, J = 4.8, 13 Hz),3.67, 3.74(2H 相当,
m), 4.0 - 4.09(2H相当, m), 4.49(3H 相当,s),4.47,
4.53( 各 1H 相当,d, J = 13 Hz), 7.56(5H相当,bs)
m とする.500 MHz)δ;1.90 - 2.37(6H相当, m), 3.54
(1H 相当, dd, J = 4.8, 13 Hz),3.67, 3.74(2H 相当,
m), 4.0 - 4.09(2H相当, m), 4.49(3H 相当,s),4.47,
4.53( 各 1H 相当,d, J = 13 Hz), 7.56(5H相当,bs)
【0038】実施例2.(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6-
アザスピロ[3.4] オクタン・D-酒石酸塩 8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタン 2
80 mg をエタノ−ル 1mlに溶解し、D-酒石酸 197 mg を
エタノ−ル 4 ml に溶解した溶液を0℃にて滴下した。
同温度にて30分間撹拌後、エタノ−ル 2 ml を加え、加
熱還流下30分間撹拌し、室温にて30分間、0℃にて1時
間30分撹拌した。析出晶を濾取し、少量のエタノ−ルお
よびエ−テルで洗浄し、減圧下に乾燥し無色結晶性粉末
の標題化合物を 196 mg得た。得られた塩は各種機器分
析データから、2分子の(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6-
アザスピロ[3.4] オクタンおよび3分子のD-酒石酸とか
ら構成されたものであることが判明した。
アザスピロ[3.4] オクタン・D-酒石酸塩 8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタン 2
80 mg をエタノ−ル 1mlに溶解し、D-酒石酸 197 mg を
エタノ−ル 4 ml に溶解した溶液を0℃にて滴下した。
同温度にて30分間撹拌後、エタノ−ル 2 ml を加え、加
熱還流下30分間撹拌し、室温にて30分間、0℃にて1時
間30分撹拌した。析出晶を濾取し、少量のエタノ−ルお
よびエ−テルで洗浄し、減圧下に乾燥し無色結晶性粉末
の標題化合物を 196 mg得た。得られた塩は各種機器分
析データから、2分子の(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6-
アザスピロ[3.4] オクタンおよび3分子のD-酒石酸とか
ら構成されたものであることが判明した。
【0039】融点(分解点):215 - 221 ℃ 元素分析;C20H29O9N2として 計算値: C 54.41, H 6.62, N 6.34 分析値: C 54.23, H 6.59, N 6.27 [α]D -56.3°(c = 1.012, 水)1 H-NMR(D2O, 含まれる水のプロトンのピークを 4.80 pp
m とする.500 MHz)δ;1.87 - 2.32(6H相当, m), 3.56
(1H 相当, dd, J = 4.8, 13 Hz),3.69, 3.78(2H 相当,
m), 4.0 - 4.11(2H 相当, m), 4.51(3H 相当, s),4.46,
4.55( 各 1H 相当,d, J = 13 Hz), 7.56(5H相当,bs)
m とする.500 MHz)δ;1.87 - 2.32(6H相当, m), 3.56
(1H 相当, dd, J = 4.8, 13 Hz),3.69, 3.78(2H 相当,
m), 4.0 - 4.11(2H 相当, m), 4.51(3H 相当, s),4.46,
4.55( 各 1H 相当,d, J = 13 Hz), 7.56(5H相当,bs)
【0040】実施例3.(R)-8-アミノ-6- ベンジル-6-
アザスピロ [3.4]オクタン (R)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン・L-酒石酸塩 1.05g に 10%水酸化ナトリウム水溶液
20 mlを加え、クロロホルムとメタノ−ル混合溶媒(9:
1)、 200 ml で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、標
題化合物を黄色油状物質として 491 mg 得た。
アザスピロ [3.4]オクタン (R)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン・L-酒石酸塩 1.05g に 10%水酸化ナトリウム水溶液
20 mlを加え、クロロホルムとメタノ−ル混合溶媒(9:
1)、 200 ml で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、標
題化合物を黄色油状物質として 491 mg 得た。
【0041】光学純度:99.2%e.e. [α]D +64.7°(c = 1.000, メタノ−ル)1 H-NMRスペクトルは、ラセミ体と一致した。
【0042】実施例4.(S)-8-アミノ-6- ベンジル-6-
アザスピロ[3.4] オクタン (S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン・D-酒石酸塩 100 mg に 10%水酸化ナトリウム水溶液
2 ml を加え、クロロホルム−メタノ−ル混合溶媒(9:
1)、 80 mlで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した
後、標題化合物を黄色油状物質として 58mg得た。
アザスピロ[3.4] オクタン (S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン・D-酒石酸塩 100 mg に 10%水酸化ナトリウム水溶液
2 ml を加え、クロロホルム−メタノ−ル混合溶媒(9:
1)、 80 mlで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した
後、標題化合物を黄色油状物質として 58mg得た。
【0043】光学純度:97.5%e.e. [α]D −56.8°(c = 1.008, メタノ−ル)1 H-NMRスペクトルは、ラセミ体と一致した。
【0044】参考例8.(R)-6-ベンジル-8-t- ブトキシ
カルボニルアミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (+)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン 491 mg を乾燥THF 3 ml に溶解し、氷冷撹拌下、
ジt-ブチルジカルボネ−ト 500 mg を乾燥THF溶液 5
ml に溶解した溶液を滴下した。室温にて3時間撹拌し
た後、溶媒を減圧留去して得られた粗体をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−に付し、3%メタノ−ル−クロロ
ホルム流分より、標題化合物を黄色油状物質として 721
mg得た。
カルボニルアミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (+)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン 491 mg を乾燥THF 3 ml に溶解し、氷冷撹拌下、
ジt-ブチルジカルボネ−ト 500 mg を乾燥THF溶液 5
ml に溶解した溶液を滴下した。室温にて3時間撹拌し
た後、溶媒を減圧留去して得られた粗体をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−に付し、3%メタノ−ル−クロロ
ホルム流分より、標題化合物を黄色油状物質として 721
mg得た。
【0045】[α]D +19.7 °(c = 1.008, メタノ−
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.47(9H, s), 1.68 - 2.10(6H, m),
2.34 - 2.90(4H, m),3.58(2H, s), 3.86 - 4.13(1H,
m), 4.68 - 5.02(1H, bd),7.33(5H, bs)
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.47(9H, s), 1.68 - 2.10(6H, m),
2.34 - 2.90(4H, m),3.58(2H, s), 3.86 - 4.13(1H,
m), 4.68 - 5.02(1H, bd),7.33(5H, bs)
【0046】参考例9.(R)-8-t-ブトキシカルボニルア
ミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (R)-6-ベンジル-8-t- ブトキシカルボニルアミノ-6- ア
ザスピロ[3.4] オクタン 317 mg をエタノ−ル 25 mlに
溶解し、5%パラジウム炭素 100 mg を触媒として初期圧
20 kg/cm2加圧下の水素ガス雰囲気下で、60℃にて触媒
還元に付した。反応後、触媒を濾去し溶媒を減圧留去し
て得られた残留物を中性アルミナカラムクロマトグラフ
ィ−に付し10% メタノ−ル−クロロホルム流分より、標
題化合物197 mg を橙色油状物質として得た。
ミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (R)-6-ベンジル-8-t- ブトキシカルボニルアミノ-6- ア
ザスピロ[3.4] オクタン 317 mg をエタノ−ル 25 mlに
溶解し、5%パラジウム炭素 100 mg を触媒として初期圧
20 kg/cm2加圧下の水素ガス雰囲気下で、60℃にて触媒
還元に付した。反応後、触媒を濾去し溶媒を減圧留去し
て得られた残留物を中性アルミナカラムクロマトグラフ
ィ−に付し10% メタノ−ル−クロロホルム流分より、標
題化合物197 mg を橙色油状物質として得た。
【0047】[α]D +21.0 °(c = 1.002, メタノ−
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.47(9H, s), 1.68 - 2.23(6H, m),
2.68, 3.18(各 1H, dd,J = 4, 14 Hz), 2.90, 2.98(各
1H, s,), 3.76 - 4.04(1H, m), 4.80 - 5.12(1H, bd),
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.47(9H, s), 1.68 - 2.23(6H, m),
2.68, 3.18(各 1H, dd,J = 4, 14 Hz), 2.90, 2.98(各
1H, s,), 3.76 - 4.04(1H, m), 4.80 - 5.12(1H, bd),
【0048】参考例10.(S)-6-ベンジル-8-t- ブトキ
シカルボニルアミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン 450 mg を乾燥THF 3 ml に溶解し、氷冷撹拌下、
ジt−ブチルジカルボネ−ト 460 mg を乾燥THF 5 m
l に溶解した溶液を滴下した。室温にて3時間撹拌した
後、溶媒を減圧留去して得られた粗体をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−に付し、3%メタノ−ル−クロロ
ホルム流分より、標題化合物 664 mg を黄色油状物質と
して得た。
シカルボニルアミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピロ[3.4] オクタ
ン 450 mg を乾燥THF 3 ml に溶解し、氷冷撹拌下、
ジt−ブチルジカルボネ−ト 460 mg を乾燥THF 5 m
l に溶解した溶液を滴下した。室温にて3時間撹拌した
後、溶媒を減圧留去して得られた粗体をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−に付し、3%メタノ−ル−クロロ
ホルム流分より、標題化合物 664 mg を黄色油状物質と
して得た。
【0049】[α]D -12.9 °(c = 1.006,メタノ−
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.45(9H, s), 1.65 - 2.08(6H, m),
2.32 - 2.88(4H, m), 3.55(2H, s), 3.83 - 4.16(1H,
m),4.66 - 5.00(1H, bd), 7.32(5H, bs).
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.45(9H, s), 1.65 - 2.08(6H, m),
2.32 - 2.88(4H, m), 3.55(2H, s), 3.83 - 4.16(1H,
m),4.66 - 5.00(1H, bd), 7.32(5H, bs).
【0050】参考例11.(S)-8-t-ブトキシカルボニル
アミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (S)-6-ベンジル-8-t- ブトキシカルボニルアミノ-6- ア
ザスピロ[3.4] オクタン 317 mg をエタノ−ル 25 mlに
溶解し、5%パラジウム炭素 100 mg を触媒として初期圧
20 kg/cm2加圧下の水素ガス雰囲気下で、60℃にて触媒
還元に付した。反応後、触媒を濾去し溶媒を減圧留去し
て得られた残留物を中性アルミナカラムクロマトグラフ
ィ−に付し10% メタノ−ル−クロロホルム流分より、標
題化合物211 mg を橙色油状物質として得た。
アミノ-6- アザスピロ[3.4] オクタン (S)-6-ベンジル-8-t- ブトキシカルボニルアミノ-6- ア
ザスピロ[3.4] オクタン 317 mg をエタノ−ル 25 mlに
溶解し、5%パラジウム炭素 100 mg を触媒として初期圧
20 kg/cm2加圧下の水素ガス雰囲気下で、60℃にて触媒
還元に付した。反応後、触媒を濾去し溶媒を減圧留去し
て得られた残留物を中性アルミナカラムクロマトグラフ
ィ−に付し10% メタノ−ル−クロロホルム流分より、標
題化合物211 mg を橙色油状物質として得た。
【0051】[α]D -15.3 °(c = 1.005, メタノ−
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.46(9H, s), 1.67 - 2.24(6H, m),
2.70, 3.21(各1H, dd,J = 4, 14 Hz), 2.92, 2.98( 各
1H, s), 3.74 - 4.02(1H, m), 4.77 - 5.11(1H, bd),
ル)1 H-NMR(CDCl3) δ;1.46(9H, s), 1.67 - 2.24(6H, m),
2.70, 3.21(各1H, dd,J = 4, 14 Hz), 2.92, 2.98( 各
1H, s), 3.74 - 4.02(1H, m), 4.77 - 5.11(1H, bd),
Claims (5)
- 【請求項1】 光学活性なカルボン酸またはその誘導体
と式1 【化1】 (式中、Qは -CH2-または -(C=O)-を表わし、Rは、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノアルキル基、炭素数が1から6
のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシ
アノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有する
こともあるフェニル基、 ハロゲン原子、炭素数が1から6のアルキル基、炭素
数が1から6のハロゲノアルキル基、炭素数が1から6
のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシ
アノ基からなる群の置換基から選ばれる置換基を有する
こともあるフェニル基とメチレンとから構成されるベン
ジル基、 水素原子、または 炭素数1〜6のアルキル基を表す。) で表わされる化合物との塩 - 【請求項2】 式1の化合物において1級アミノ基の配
置がS配置である請求項1記載の塩 - 【請求項3】 光学活性なカルボン酸が酒石酸である請
求項1または2記載の塩 - 【請求項4】 式1で表わされる化合物のQが -CH2-で
ある請求項1または2記載の塩 - 【請求項5】 (S)-8-アミノ-6- ベンジル-6- アザスピ
ロ[3.4] オクタンのD-酒石酸塩
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071792A JPH05286933A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | アザスピロオクタン誘導体の塩 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071792A JPH05286933A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | アザスピロオクタン誘導体の塩 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05286933A true JPH05286933A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14006299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9071792A Pending JPH05286933A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | アザスピロオクタン誘導体の塩 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05286933A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008247922A (ja) * | 1995-06-30 | 2008-10-16 | Astrazeneca Ab | エナンチオマーとして純粋なアゼチジン−2−カルボン酸の製造方法 |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP9071792A patent/JPH05286933A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008247922A (ja) * | 1995-06-30 | 2008-10-16 | Astrazeneca Ab | エナンチオマーとして純粋なアゼチジン−2−カルボン酸の製造方法 |
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