JPH052866U - スライシングマシンにおけるウエハーの取り出し装置 - Google Patents

スライシングマシンにおけるウエハーの取り出し装置

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JPH052866U
JPH052866U JP1259391U JP1259391U JPH052866U JP H052866 U JPH052866 U JP H052866U JP 1259391 U JP1259391 U JP 1259391U JP 1259391 U JP1259391 U JP 1259391U JP H052866 U JPH052866 U JP H052866U
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wafer
suction
plate
base plate
suction plate
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勲 大西
良三 櫛田
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Nihon Spindle Manufacturing Co Ltd
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Nihon Spindle Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着盤の調整をウエハーとは離れた位置にて
行い、ダミーカーボン切断前ウエハーを停止状態で吸着
させるので精度的に従来よりラフで良い。 【構成】 切断されるウエハーWに対向する吸着盤11
を支持する保持体12を先端に垂直状にしてベース板に
支持する。ベース板を支承するスライド板14並びにベ
ース板をウエハーに対して前後に移行する移行部材15
を備える。ベース板はスライド板に対し前後方向及び回
動支軸を中心に回動可能に支持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転する環状切断刃の内孔に被切断部材(インゴット)を挿入し、 この被切断部材をウエハー状の切断片(以下ウエハーという)に切断したとき、 これを取り出すスライシングマシンにおけるウエハーの取り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に高硬度脆性材料の被切断部材を順次ウエハーに切断するためには上記ス ライシングマシンが用いられている。この場合、ウエハーを切り落とし落下させ ることは、ウエハー自体を破損するのみでなく、切断刃に衝撃を与え損傷するお それがある。 このためインゴット切断前、あらかじめインゴット端面を吸着するかもしくは インゴット切断後下部ダミーカーボン切断中に吸着保持する吸着パットが用いら れている。この際吸着パットはウエハー面に正確に一致させる必要がある。これ はもし傾斜して吸着するとウエハーを傾斜し、切断刃に損傷を与えると共に、ウ エハーを破損するおそれがあるためである。
【0003】 このため本願考案者が提案した方法がある(特願平2−156193)。この 方法の一つはインゴット切断中に吸着はせず、インゴット切断後内周刃よりイン ゴットが抜け出た状態でかつ停止した状態でウエハーを吸着させ、インゴット台 を切断方向反対側に送り下部のダミーカーボンを切断する方法である。 そのためウエハー吸着後テーブルと同期させるため、ガイドロッドを両端に取 付け中心軸に空気バネを設けテーブルの送り(切断と逆作動)より弱い力でバネ を働かせていた。
【0004】 本考案はその機構を簡略化させたことにあり空気バネ部をガイドロッド兼用に したものである。これにより装置パット部がコンパクトになり軽量化が図れるメ リットがあり、スライドベースと共に機械外に搬送させることができる。
【0005】 第2の提案は図7に示すが吸着パットをウエハー面に一致させる一つの手段と して球面座を用いる方法である。 この吸着パット50は吸着盤51と、この吸着盤51を保持する保持体52と を備え、両者間に球面座53を配し、調整ボルト54を緩めることにより吸着盤 51を球面座53に沿って調整可能とし、ウエハーwに正しく対向する如く調整 した後、ボルト54を固定する。吸着盤51は例えば合成樹脂により構成し、吸 引口55を穿孔し、周囲に可撓性パッキン56を備える。57は吸着盤51と保 持体5との間に設けた気密保持用パッキンであり、吸引口55は吸着盤51の後 方に開口し、吸着盤51と保持体52との間を適宣の吸引手段に連結し、吸引口 55を介して吸着盤51の前面に吸引作用を及ぼし、切断したウエハーwを吸着 盤51に密着保持するようにしたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記吸着盤51の調整はウエハーwに近接し、その後方において行う必要があ る。しかし吸着盤51は保持体5とウエハーwの間にあり、狭い場所に手を差し 込んで行うには手数を要する。
【0007】 本考案は、その調整を後方即ちウエハーとは離れた位置にて行うことを目的と することと本切断方法については、ダミーカーボン切断前ウエハーを停止状態で 吸着させるので精度的に従来よりラフで良い(切断中に吸着しないため)。
【0008】 第2の考案は上記構成において吸着盤をウエハーに吸着した状態でウエハーに 伴って移行可能としたことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、上記切断されるウエハーに対向する吸着 盤と、この吸着盤を支持する保持体を先端に垂直状に支持するベース板と、この ベース板を支承するスライド板並びにベース板をウエハーに対して前後に移行す る移行部材とを備え、ベース板はスライド板に対し前後方向及び回動支軸を中心 に回動可能に支持したものである。
【0010】 なお上記吸着盤は、ウエハー吸着後のインゴット台の移動と追従可能に弾圧支 持され、ウエハーに吸着状態にてインゴット台と共に移行を可能とすることが好 ましい。
【0011】 また、吸着盤を支持する保持体は、吸着板とインゴット切断面の平行度を調整 するため、垂直及び水平方向に回動可能に支持するこのが好ましい。
【0012】
【作用】
垂直に保持された吸着盤を左右方向に調整するに当たっては、これを支持する ベース板を回転支軸を中心として左右方向に回動すればよい。またウエハーとの 間隔の調整に際しては、移行部材の調整により吸着盤はベース板と共に前後に移 動し微調整が可能である。
【0013】
【実施例】
図1乃至図6は本考案の実施例に関し、1は環状切断刃であり、内周にダイヤ モンド砥粒を固着して内周刃を形成してなるもので、外周はブレード受け3とト ップリング4とにより挟持される。ブレード受け3はベアリング(主として空気 ベアリング)の外筒5に取り付けられる。被切断部材Wは周知の如く下部にダミ ー材Dを取り付け、適宣の送り機構(図示省略)に支持され、所定量ずつ送り出 しと昇降とを行う。
【0014】 10は切断されるウエハーwを吸着保持する取り出し装置を示す。この取り出 し装置10はウエハーwに対向する吸着盤11と、この吸着盤11を支持する保 持体12と、この保持体12を先端に取り付けるベース板13及びこのベース板 13を支承するスライド板14並びに上記ベース板13をウエハーwに対し前後 に移行する移行部材15を備える。
【0015】 吸着盤11は直接保持体12に固定して取り付けられている。この保持体12 は摺動筒20と、シリンダ21とからなり、摺動筒20にはシリンダ21内に嵌 入するプランジャ22を連結し、前記吸着盤11は摺動筒20に取り付ける。プ ランジャ22の上下には圧力空気室23を形成し、吸着盤11はウエハーwに吸 着した状態で弾性支持し、ウエハーwの下降(または上昇)に追随移行すると共 に、ウエハーwの切断終了時には空気圧にて復行する如くなす。
【0016】 シリンダ21はベース板13の先端に設けた軸受24に支持される支軸25に 固定され、支軸25は回動部材例えば揺動シリンダー26(図6参照)に連結さ れており、この揺動シリンダー26の作動により垂直の吸着位置(実線位置)と 水平の移行位置(鎖線位置)とに往復移行される。27は垂直位置保持のための ストッパ、また28は水平位置保持用のストッパであり、何れもビス、ナットと よりなり調整可能としたものである。
【0017】 上記ベース板13はスライド板14上に回転支軸30を中心に水平方向に摺動 可能に支持される。31は傾動機構で図は偏心軸で構成した例を示す。32は偏 心軸上端に取り付けたつまみであり、このつまみ32の回動により偏心軸31は 回動し、これに伴いベース板13は回転支軸30を中心に回動する。
【0018】 移行部材15は螺軸33及び螺筒34とからなり、螺軸33はスライド板14 に取り付け、螺筒34はベース板13に係止する。ただし螺筒34はベース板1 3の左右移動を許容するように横長の溝35に挿入されるピン36を備える。4 0はウエハーwを移送するための搬送部材である。搬送部材40は例えばロッド レスシリンダを以て構成しスライド板14の基端はディスタンスピース41を介 してこれを取り付ける。なおスライド板14は直線形としてもよいが、必要によ っては図示の如くほぼL字形とする。特に被切断部材W及びこの取り出し装置1 0を垂直状に配置し、吸着盤11はウエハーwを吸着した状態で支軸を中心とし た回動を必要とせず、そのまま下降する構造のときは、スライド板14をL字状 とすることが好ましい。
【0019】 上記構成において、予め吸着盤11の面をウエハーwの面に対し可及的に平行 となるように垂直保持ストッパ27及び傾動機構31により調整し、かつ吸着盤 11とウエハーwとの間に微小間隙を形成する如く移行部材15により調整する 。ついでウエハーwの切断に際し、切り落とし直前即ちダミーDの切断中に吸着 盤11に吸気作用を及ぼし、ウエハーwに吸着させる。この場合、例えば被切断 部材Wを上下方向(または左右方向)に移動し切断する場合には、吸着盤11は エアシリンダ21内の空気圧に抗して移行し、切断終了と共に空気圧にて復行す る。同時に上記の微小間隙を形成することにより、ウエハーwは切断刃とは離開 する。
【0020】 ついで揺動シリンダ26を作動し吸着盤11を垂直の吸着位置から水平の搬送 位置に回動する。この場合必要によっては若干搬送部材40により後退してから 回動するようにしてもよい。
【0021】 搬送部材40により所定位置まで後退した後、適宣の搬出手段42によりウエ ハーwを吸着し、搬出する。
【0022】
【考案の効果】
以上の如く本考案によるときは、ウエハーを吸着する吸着盤をウエハーに対し 平行に調整する手段として吸着盤をベース板の先端に取り付け、このベース板を 回転支軸を中心として左右に調整可能とし、かつベース板を前後に調整可能とし たから、切断刃から離れた位置において調整可能で能率よく行うことができる。
【0023】 また上記吸着盤はウエハー面と平行に移行可能に弾圧支持するときは、ウエハ ーの切り落とし前に吸着盤をウエハーに吸着支持し、その状態でウエハーと共に 移行可能であるからウエハーが切り落とされてもこれを保持し、ウエハー落下に よる損傷を防止することができる。
【0024】 また吸着盤を吸着の垂直位置と搬送の水平位置とに回動可能とするときは、移 行部材による後方への移行と相俟って切断されたウエハーの取り出しに便利であ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体正面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】取り出し装置の平面図である。
【図4】図2の底面図である。
【図5】図3におけるI−I線に沿う断面図である。
【図6】回動部材の説明図である。
【図7】従来例の吸着盤の説明図である。
【符号の説明】
1 環状切断刃 10 取り出し装置 11 吸着盤 12 保持体 13 ベース板 14 スライド板 15 移行部材 W 被切断部材 w ウエハー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する環状切断刃の内周刃により被切
    断部材を順次ウエハー状に切断するスライシングマシン
    において、上記切断されるウエハーに対向する吸着盤
    と、この吸着盤を支持する保持体を先端に垂直状に支持
    するベース板と、このベース板を支承するスライド板並
    びにベース板をウエハーに対して前後に移行する移行部
    材とを備え、ベース板はスライド板に対し前後方向及び
    回動支軸を中心に回動可能に支持したことを特徴とする
    スライシングマシンにおけるウエハーの取り出し装置。
  2. 【請求項2】 吸着盤は、ウエハー吸着後のインゴット
    台の移動と追従可能に弾圧支持され、ウエハーに吸着状
    態にてインゴット台と共に移行を可能としたことを特徴
    とする請求項1記載のスライシングマシンにおけるウエ
    ハーの取り出し装置。
  3. 【請求項3】 吸着盤を支持する保持体は、吸着板とイ
    ンゴット切断面の平行度を調整するため、垂直及び水平
    方向に回動可能に支持されていることを特徴とする請求
    項1記載のスライシングマシンにおけるウエハーの取り
    出し装置。
JP1991012593U 1991-02-13 1991-02-13 スライシングマシンにおけるウエハーの取り出し装置 Expired - Lifetime JPH081804Y2 (ja)

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