JPH0528540U - 連続鋳造設備のモールド振動装置 - Google Patents
連続鋳造設備のモールド振動装置Info
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- JPH0528540U JPH0528540U JP7893691U JP7893691U JPH0528540U JP H0528540 U JPH0528540 U JP H0528540U JP 7893691 U JP7893691 U JP 7893691U JP 7893691 U JP7893691 U JP 7893691U JP H0528540 U JPH0528540 U JP H0528540U
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- vibration
- vibrating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動テーブルの横揺れを防止して横荷重によ
る偏磨耗を防ぐ。 【構成】 モールドスタンド1の上部に立設されたステ
ッピングシリンダー装置4上に、モールド3を保持可能
な振動テーブル2を設け、前記モールドスタンド1と振
動テーブル2にそれぞれ両端が連結固定されて上下方向
に変位を許す横振れ規制用の第1板ばね6Aおよび第2
板ばね6Bを、互いに直交する水平方向に配設した。 【効果】 板ばねに長さ方向で水平方向の負荷を支持さ
せる。
る偏磨耗を防ぐ。 【構成】 モールドスタンド1の上部に立設されたステ
ッピングシリンダー装置4上に、モールド3を保持可能
な振動テーブル2を設け、前記モールドスタンド1と振
動テーブル2にそれぞれ両端が連結固定されて上下方向
に変位を許す横振れ規制用の第1板ばね6Aおよび第2
板ばね6Bを、互いに直交する水平方向に配設した。 【効果】 板ばねに長さ方向で水平方向の負荷を支持さ
せる。
Description
【0001】
本考案は、垂直式または垂直湾曲式の連続鋳造設備において、鋳片の性状を改 善するためにモールドを鋳造方向に沿って上下方向に振動させるモールド振動装 置に関する。
【0002】
従来、鋳片の性状を改善するためにモールドを鋳造方向に沿って上下方向に振 動させるモールド振動装置は、たとえば特開平3−106540号公報において 、スタンドに立設した2台の振動シリンダー装置に、モールドを保持する振動テ ーブルを直接設けたものが開示されている。また、実開平1−10549号公報 において、スタンドに平行リンク機構を介してモールドを保持する振動テーブル を設け、平行リンクの一端に振動装置を連結したものが開示されている。
【0003】
しかし、先の従来例では、振動シリンダー装置は出力ロッドで直接振動テーブ ルを支持させるため、振動テーブルに水平方向の負荷が発生すると、この水平方 向の負荷を出力ロッドの摺動面で支持しなければならず、摺動面に偏摩耗が生じ て振動シリンダー装置の寿命が短くなるという問題があった。
【0004】 また、後の従来例では、平行リンク機構の連結はピンジョイントを介して行わ れており、振動テーブルに加わる水平方向の負荷によりピンジョイントに偏磨耗 が生じて振動テーブルの姿勢がずれ、横振れが発生してモールドの位置精度が低 下し、振動テーブルの寿命が短くなるという問題があった。
【0005】 本考案は、上記問題点を解決して、振動テーブルの上下方向の振動を案内する とともに、水平方向の負荷が生じてもその負荷による振動テーブルの水平方向の 揺れを防止することができ、水平方向の負荷により偏磨耗も発生せず寿命も長い 連続鋳造設備のモールド振動装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記問題点を解決するために本考案の連続鋳造設備のモールド振動装置は、ス タンドの上部に立設された振動装置本体上に、モールドを保持可能な振動テーブ ルを設け、前記スタンドと振動テーブルにそれぞれ両端が連結固定されて上下方 向にのみ変位を許す横振れ規制用板ばねを、少なくとも2枚互いに直交する水平 方向に配設したものである。
【0007】
上記構成によれば、振動テーブルは板ばねの上下方向の揺動により上下方向の 振動が案内されるので、従来のような回動支持部を設けなくても、板ばねの両端 部を連結固定することにより振動テーブルを案内支持することができ、水平方向 の負荷により偏磨耗する部分を無くすことができる。さらに、振動テーブルに水 平方向の負荷が加わっても、横振れ規制用板ばねはその長さ方向で負荷を支持で きるため、水平面上で互いに直交する2本の横振れ規制用板ばねにより、すべて の水平方向の負荷を支持することができて横揺れを防止することができ、振動装 置本体の摺動部分に偏磨耗が生じることがない。したがって、横振れ規制用板ば ねの弾性により、振動テーブルの上下方向の振動を案内するとともに水平方向の 振れを防止することができ、しかも偏磨耗も少なく寿命の長い高精度のモールド 振動装置を提供することができる。
【0008】
以下、本考案に係る連続鋳造設備のモールド振動装置の一実施例を図面に基づ いて説明する。
【0009】 1は垂直式または垂直湾曲式の連続鋳造設備において、鋳造ラインの入口に配 置される平面視が矩形枠体状のモールドスタンドで、このモールドスタンド1上 には振動テーブル2を介してモールド3が着脱自在に配設され、モールドスタン ド1の下方には、図示しないが鋳片を案内するピンチローラーやガイドローラー が配設されている。
【0010】 前記モールドスタンド1の短辺フレーム1a中央部には、振動テーブル2を上 下に振動させるデジタルステッピングシリンダー装置(振動装置本体の一例)4 がそれぞれ立設され、ステッピングシリンダー装置4の出力端に平面視矩形枠体 状の振動テーブル2が連結支持されている。そして、このモールドスタンド1と 振動テーブル2の間には、振動テーブル2の横振れを防止する横振れ規制装置5 が設けられている。
【0011】 この横振れ規制装置5は、従来のように回動支持部を設けることなく振動テー ブル2を上下方向に案内するとともに、振動テーブル2に加わる水平方向の負荷 を支持してステッピングシリンダー装置4の摺動部に生じる偏磨耗を防止するも ので、横振れを防止する部材として板ばねを利用し、板ばねの弾性により上下の 振動を許すと共に、板ばねの長さ方向の伸縮(ほとんどない)により水平方向の 動きを規制するものである。したがって、板ばねは少なくとも互いに直交する水 平方向に2枚配設する必要がある。
【0012】 すなわち、横振れ規制装置5には、モールドスタンド1の短辺フレーム1aに 沿うx−x方向に第1板ばね6Aがそれぞれ配設され、またモールドスタンド1 の短辺フレーム1bに沿うy−y方向に第2板ばね6Bがそれぞれ配設されてい る。さらに第1板ばね6Aの上方には、振動テーブル2の水平姿勢を維持する第 3板ばね6Cが第1板ばね6Aに平行に配設されている。
【0013】 以下に横振れ規制装置5の詳細を説明すると、 モールドスタンド1の短辺フレーム1aの両端部に立設された支柱部材7には 、スタンド側第1取付部材8Aが外側に突出するように設けられている。一方、 振動テーブル2の短辺部2aの中央部でステッピングシリンダー装置4の出力端 連結部外側にはテーブル側第1取付部材9Aが突設され、さらにその真上に所定 間隔をあけてテーブル側第3取付部材9Cが突設されている。そして、スタンド 側第1取付部材8の下部とテーブル第1側取付部材9Aの間に、短辺フレーム1 aに沿うx−x方向の第1板ばね6Aが両端部を連結固定され、この第1板ばね 6Aはx−x方向の中心線に対して両側の対称位置に配置される。また、スタン ド側第1取付部材8Aの上端部とテーブル側第3取付部材9Cの間に、第1板ば ね6Aと平行で同一長さの第3板ばね6Cが、第1板ばね6Aに所定の間隔Lを あけて両端部を連結固定されている。
【0014】 前記モールドスタンド1の長辺フレーム1b側にはスタンド側第2取付部材8 Bが立設され、一方振動テーブル2の長辺部2b中央にテーブル側第2取付部材 9Bが垂下されている。そして、第1板ばね6Aと同一水平面上で、スタンド側 第2取付部材8Bの上端部とテーブル側第2取付部材9Bの下端部との間に、長 辺フレーム1bに沿うy−y方向の第2板ばね6Bが両端部を連結固定され、こ の第2板ばね6Bはy−y方向の中心線に対して両側の対称位置に配置される。
【0015】 上記構成において、ステッピングシリンダー装置4が駆動され、振動テーブル 2は第1板ばね6Aおよび第2板ばね6Bに案内されて上下方向に振動される。 この時、振動テーブル2はスタンド側第1,第2取付け部材8A,8Bの固定端 を中心とする円弧方向に振動することになるが、その振動ストロークは極めて小 さいため、水平方向の振れはほとんど無視でき、ステッピングシリンダー装置4 の摺動部に影響を与えることはない。そしてこの振動テーブル2によりモールド 3が上下方向の振動されて鋳造が行われる。この時、振動テーブル2に横方向の 負荷が加わっても、振動テーブル2は、互いに直交する第1板ばね6Aおよび第 2板ばね6Bにより板ばね長さ方向の移動が規制されるため、振動テーブル2は 横揺れすることがなく、水平方向の負荷は第1板ばね6Aおよび第2板ばね6B により支持される。したがって、ステッピングシリンダー装置4の摺動部に負荷 が加わること無く偏磨耗が生じることもない。さらに、第1板ばね6A1枚では 、ステッピングシリンダー装置4により、テーブル側第1取付部材9Aの固定端 を中心としてテーブル側第1取付部材9Aの固定端を円弧方向に沿って上下に振 動させ、振動テーブル2の水平姿勢を崩しモールド3の鋳造軸心を揺らせること になるが、第1板ばね6Aに平行に配置される第3板バネ6Cにより、第1板ば ね6Aとの間で平行リンクを形成し、これにより振動テーブル2の水平姿勢を保 持することができ、振動テーブル2の精度をより向上させることができる。
【0016】
以上に述べたごとく本考案によれば、振動テーブルは板ばねの上下方向の揺動 により上下方向の振動が案内されるので、従来のような回動連結部を設けなくて も、板ばねの両端部を固定することにより案内支持することができ、摺動により 磨耗する部分を無くすことができる。また、振動テーブルに水平方向の負荷が生 じても、横振れ規制用板ばねはその長さ方向に伸縮されず負荷を支持できるため 、互いに直交する2枚の横振れ規制用板ばねにより、あらゆる水平方向の揺れを 規制して負荷を支持することができる。したがって、横振れ規制用板ばねの弾性 により、振動テーブルの上下方向の振動を許してスムーズな振動が行えるととも に,水平方向の振れを防止することができ、偏磨耗も少なく寿命も長い高精度の モールド振動装置を提供できる。
【図1】本考案に係るモールド振動装置の一実施例を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
【図2】同モールド振動装置の正面図である。
【図3】同モールド振動装置の側面図である。
【符号の説明】 1 モールドスタンド 2 振動テープル 3 モールド 4 ステッピングシリンダー装置 5 横揺れ規制装置 6A 第1板ばね 6B 第2板ばね 6C 第3板ばね 8A スタンド側第1取付部材 8B スタンド側第2取付部材 9A テーブル側第1取付部材 9B テーブル側第2取付部材 9C テーブル側第3取付部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 青木 正人 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)考案者 山部 昭夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)考案者 高木 安昭 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)考案者 馬田 一 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(無番地) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)考案者 松川 敏胤 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(無番地) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内
Claims (1)
- 【請求項1】 スタンドの上部に立設された振動装置本
体上に、モールドを保持可能な振動テーブルを設け、前
記スタンドと振動テーブルにそれぞれ両端が連結固定さ
れて上下方向にのみ変位を許す横振れ規制用板ばねを、
少なくとも2枚互いに直交する水平方向に配設したこと
を特徴とする連続鋳造設備のモールド振動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991078936U JP2567456Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 連続鋳造設備のモールド振動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991078936U JP2567456Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 連続鋳造設備のモールド振動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528540U true JPH0528540U (ja) | 1993-04-16 |
JP2567456Y2 JP2567456Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=13675766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991078936U Expired - Lifetime JP2567456Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 連続鋳造設備のモールド振動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567456Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11333547A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-12-07 | Sms Schloeman Siemag Ag | 鋼材を連続鋳造するための装置 |
JP2003508226A (ja) * | 1999-08-28 | 2003-03-04 | エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト | 金属を連続鋳造するための装置 |
EP3354370A1 (de) * | 2017-01-31 | 2018-08-01 | SMS Group GmbH | Oszillationssystem für eine stranggiesskokille, und verfahren zum erzeugen einer oszillationsbewegung einer stranggiesskokille |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6229171U (ja) * | 1985-08-05 | 1987-02-21 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991078936U patent/JP2567456Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6229171U (ja) * | 1985-08-05 | 1987-02-21 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11333547A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-12-07 | Sms Schloeman Siemag Ag | 鋼材を連続鋳造するための装置 |
JP4545843B2 (ja) * | 1998-04-21 | 2010-09-15 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | 鋼材を連続鋳造するための装置 |
JP2003508226A (ja) * | 1999-08-28 | 2003-03-04 | エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト | 金属を連続鋳造するための装置 |
EP3354370A1 (de) * | 2017-01-31 | 2018-08-01 | SMS Group GmbH | Oszillationssystem für eine stranggiesskokille, und verfahren zum erzeugen einer oszillationsbewegung einer stranggiesskokille |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2567456Y2 (ja) | 1998-04-02 |
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Legal Events
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