JPH05285322A - プラスチックフィルター - Google Patents

プラスチックフィルター

Info

Publication number
JPH05285322A
JPH05285322A JP8723392A JP8723392A JPH05285322A JP H05285322 A JPH05285322 A JP H05285322A JP 8723392 A JP8723392 A JP 8723392A JP 8723392 A JP8723392 A JP 8723392A JP H05285322 A JPH05285322 A JP H05285322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
molecular weight
weight polyethylene
mechanical strength
porous substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8723392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Takiguchi
好美 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP8723392A priority Critical patent/JPH05285322A/ja
Publication of JPH05285322A publication Critical patent/JPH05285322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス状又は液状の媒体から微細な塵粒子を捕
集分離するためのフィルターを提供する。 【構成】 95〜85wt%の超高分子量ポリエチレン
粉末と、5〜15wt%の中分子量のポリエチレン微粉
末との混合組成物を焼結成形して得られた多孔質基体の
表面側の気孔に、ポリテトラフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、ポリフッ化ビニリデンから選ばれた1種、またはこ
れら2種以上を混合した微粒子を被着してなるプラスチ
ックフィルター。 【効果】 多孔質基体の機械的強度が、従来と同等かそ
れ以上に維持しつつ気孔率が大きくなり、フィルターと
して圧力損失が小さくなるので、吸気、排気のためのブ
ロアやポンプ装置の小型化並びにランニングコストの低
廉化に役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックフィルター
に係り、詳しくはガス状または液状の媒体から微細な塵
粒子を分離するためのフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の媒体、特に空気中から微細
な塵粒子を分離するフィルターとして、プラスチック製
の多孔質基体の表面の気孔に、微粒子状の非粘着性に優
れた充填材を被着したものが知られている。
【0003】上記フィルターは、80〜50wt%の超
高分子量ポリエチレンの粉末を主体とし、これに20〜
50wt%の中分子量ポリエチレンの微粉末を混合し焼
結成形して得られた多孔質基体に、ポリテトラフルオロ
エチレンの微粒子状充填材を被着してなり、これにより
塵粒子をフィルター表面で捕集するものであるが、上記
混合比率の多孔質基体を有するフィルターは、塵捕集性
能において優れているものの空隙率が少なくなり、フィ
ルターとして使用したときの圧力損失が大きくなると云
う問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フィルター
を構成する部分のうち多孔質基体の表面側の気孔に充填
被着される微粒子は従来のものと同様であるが、多孔質
基体が重量平均分子量並びに粒子径の相異なるポリエチ
レン同士を混合し、その混合比率を選択することによ
り、従来のフィルターと同等かそれ以上に機械的強度を
維持しつつ、圧力損失の低いフィルターを成形できるこ
とを見出し得、従来の課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その要旨はガス状または液状の媒体
から塵粒子を分離するフィルターであって、95〜85
wt%の超高分子量ポリエチレン粉末と、5〜15wt
%の中分子量ポリエチレン微粉末との混合組成物を焼結
成形して得られた透過性の多孔質基体の表面側の気孔
に、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化
ビニリデンから選ばれた1種、またはこれら2種以上を
混合した微粒子状充填材を被着してなるプラスチックフ
ィルターである。
【0006】上記多孔質基体の気孔に被着する微粒子
は、各々単独で使用するほか、2種類、3種類を適宜比
率で混合使用することができる。
【0007】多孔質基体を構成する上記2種類のポリエ
チレンのうち、超高分子量ポリエチレンの粉末は溶融粘
度が著しく大きいので、焼結成形の際に加熱溶融しても
溶融する前の粒子形状をほぼ維持しているが、中分子量
のポリエチレン微粉末は加熱溶融して流動し易くなり、
これらのポリエチレンを混合して焼結成形した場合に、
溶融した中分子量のポリエチレンが、超高分子量のポリ
エチレンの粒子と粒子の間に入り込み、粒子同士を結合
させる接着剤の働きをするものであって、平均粒径の小
さな中分子量のポリエチレンを使用すれば、この混合割
合が5〜15wt%と少くとも、従来技術によるフィル
ターと同等かそれ以上の機械的強度を維持しつつ、圧力
損失の少ないフィルターを作製することができる。
【0008】上記超高分子量ポリエチレン粉末が95w
t%を上回ると、多孔質基体のポリエチレン粒子同士間
の結合に関与する中分子量のポリエチレン微粉末の量が
不充分となって機械的強度が低下し、また超高分子量ポ
リエチレン粉末が85wt%を下回ると、多孔質基体の
ポリエチレン粒子間の結合は強く機械的強度は向上する
ものの、粒子間隙が少なくなるために圧力損失が大きく
なる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比し具体
的に説明する。実施例として超高分子量のポリエチレン
粉末(平均粒径:160ミクロン、重量平均分子量:3
30万、融点:136℃)と、中分子量のポリエチレン
微粉末(平均粒径:25ミクロン、重量平均分子量:3
万、融点112℃)とを、90:10の比率で混合し、
これを型に充填し、温度160〜180℃で60分間加
熱し、焼結成形して得られた多孔質基体の表面の気孔
に、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子をバインダー
と共にスプレー吹付けして充填被着し、本発明のフィル
ターを作製した。
【0010】一方比較例として、超高分子量ポリエチレ
ン(平均粒径:160ミクロン、重量平均分子量:33
0万、融点:136℃)と、中分子量のポリエチレン粉
末(平均粒径:25ミクロン、重量平均分子量:3万、
融点:112℃)とを75:25の重量比率で混合した
原料を、温度160〜180℃で60分間焼結成形して
得られた多孔質基体の表面の気孔に、ポリテトラフルオ
ロエチレン微粒子をバインダーと共にスプレー吹付けし
て充填被着し、従来のフィルターを作製した。上記実施
例と比較例の物性比較値を下記表1に示す。
【0011】
【表1】 ※ 粉塵を含まない空気を1m/minで吸引したとき
の値。
【0012】上記表1の如く、実施例のものは比較例に
比して特に引張強度、引張破断点伸び、曲げ強度等の機
械的強度が同等かそれ以上に維持しつつ、圧力損失が減
少して通気性が良好である。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明品は機械的強度が従来と同等か
それ以上に維持しつつ、多孔質基体を形成する2種類の
ポリエチレンのうち、主に気孔を形成する役割を担う超
高分子量ポリエチレンの割合が高いのに対し、接着剤と
して機能する中分子量のポリエチレンの割合が少ないの
で、多孔質基体の気孔率が大きくなりフィルターとして
圧力損失が小さくなり、吸気或いは排気のためのブロア
やポンプ装置の小型化並びにランニングコストの低廉化
効果が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス状または液状の媒体から塵粒子を分
    離するフィルターであって、95〜85wt%の超高分
    子量ポリエチレン粉末と、5〜15wt%の中分子量ポ
    リエチレン微粉末との混合組成物を焼結成形して得られ
    た透過性の多孔質基体の表面側の気孔に、ポリテトラフ
    ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
    オロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンから選
    ばれた1種、またはこれら2種以上を混合した微粒子状
    充填材を被着してなるプラスチックフィルター。
JP8723392A 1992-04-08 1992-04-08 プラスチックフィルター Pending JPH05285322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8723392A JPH05285322A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 プラスチックフィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8723392A JPH05285322A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 プラスチックフィルター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05285322A true JPH05285322A (ja) 1993-11-02

Family

ID=13909133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8723392A Pending JPH05285322A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 プラスチックフィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05285322A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102806663A (zh) * 2011-06-02 2012-12-05 上海超高工程塑料有限公司 具有聚四氟乙烯体表层的塑料过滤器的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102806663A (zh) * 2011-06-02 2012-12-05 上海超高工程塑料有限公司 具有聚四氟乙烯体表层的塑料过滤器的制备方法
CN102806663B (zh) * 2011-06-02 2014-10-01 上海超高工程塑料有限公司 具有聚四氟乙烯体表层的塑料过滤器的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3668283B2 (ja) 多孔質複層プラスチックフィルタ及びその製造方法
KR100245912B1 (ko) 형상불변적인 침투성 다공질의 플라스틱성형체를 갖는 필터요소
JP4300871B2 (ja) シート状多孔質金属体の製造方法
JP2002525400A (ja) 活性炭フィルタ
JPH0610001A (ja) 結合剤−滑剤を含有する鉄をベースとする粉末混合物
JPH10505571A (ja) セラミックスリップ組成物及びその製造方法
KR20150123219A (ko) 소결용 알루미늄 원료, 소결용 알루미늄 원료의 제조 방법 및 다공질 알루미늄 소결체의 제조 방법
US11660556B2 (en) Filter comprising a coating layer of flake-like powders and a preparation method thereof
JPH05285322A (ja) プラスチックフィルター
JPH07108348A (ja) 通気性耐久型の製造方法
JP3566637B2 (ja) 焼結チタンフィルタの製造方法
JP3330153B2 (ja) プラスチックフィルター
JP3212055B2 (ja) プラスチック製焼結フィルター
JPH05285323A (ja) プラスチックフィルター
JP2600105B2 (ja) SiC膜の形成方法
JP6549557B2 (ja) 有機無機複合体、構造体及び有機無機複合体の製造方法
JP3216900B2 (ja) プラスチックフィルター
KR100419780B1 (ko) 코팅층이 형성된 탄화규소 세라믹스 필터 제조방법
JPH0667776B2 (ja) 高透過速度の液体及び気体用濾過材として特に好適な連続気孔容積の大きい連続気孔ガラス製焼結体及びその製造方法
JP3529863B2 (ja) プラスチック製焼結フィルター
WO1997038811A1 (en) Injection moulding processes, especially metal injection moulding processes
JP3351880B2 (ja) フイルタエレメント
JP2001354796A (ja) 吸引に用いるシート及びそれを用いた装置
JPH0889731A (ja) 金属粉末製フィルターおよびその製造方法
US20180044230A1 (en) Preparation For Fiberglass Air Filtration Media