JPH05284416A - 電子機器装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】所定のデイジタル信号処理を施す電子機器装置
において、必要な機能を必要に応じて付加する。 【構成】記憶手段及び制御手段を外部処理手段として接
続し得るようにしたことにより、必要な機能だけを付加
することができる。かくするにつき当該電子機器装置の
構成を一段と簡易化し得ると共に操作性を向上し得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子機器装置に関し、例
えば電子ズーム、ノイズリダクシヨン等の種々の機能を
付加するようになされたカメラ一体型ビデオテープレコ
ーダ等の電子機器装置に適用して好適なものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、カメラ一体型ビデオテープレコー
ダにおいては撮影画像を電気的に拡大するようになされ
た電子ズーム、撮影画像上に所定のタイトルを重ねて記
録するようになされたタイトラ、信号処理によつて画面
のノイズを低減するノイズリダクシヨン、時間軸変動を
電気的に抑制するＴＢＣ（Time Base Correcter)等の種
々の機能を付加するようになされたものが考えられてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところがこのような機
能を全て１つのカメラ一体型ビデオテープレコーダに付
加しようとすると、カメラ一体型ビデオテープレコーダ
の構成が複雑化すると共に操作性が悪くなる問題があつ
た。

【０００４】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ユーザが必要とする機能だけを付加するようになさ
れたカメラ一体型ビデオテープレコーダ等の電子機器装
置を提案しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第１の発明においては、所定のデイジタル信号処理を
施す電子機器装置４において、記憶手段２１及び当該記
憶手段２１を制御する制御手段２２を外部処理手段２０
Ａ〜２０Ｅとして接続するようにする。

【０００６】また第２の発明においては、外部処理手段
２０Ａは所定の画像を所定のデータ処理によつて拡大又
は縮小する電子ズーム処理を実行するようにする。

【０００７】

【作用】記憶手段２１及び当該記憶手段２１を制御する
制御手段２２を外部処理手段２０Ａ〜２０Ｅとして接続
し得るようにしたことにより、必要に応じた機能だけを
付加することができる。

【０００８】

【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。

【０００９】図１において４は全体としてカメラ一体型
ビデオテープレコーダを示し、光学系３を介して入射さ
れた撮像光を撮像素子４を介して電気信号に変換し、当
該撮像信号Ｓ１を続くアナログデイジタル変換回路５に
おいてデイジタル信号に変換する。

【００１０】デイジタル信号に変換された撮像信号Ｓ１
は続くカメラ信号処理回路６において色信号から輝度信
号及び色差信号を生成し、これらを合成することにより
複合映像信号Ｓ２を得る。この複合映像信号Ｓ２は続く
ＶＴＲ信号処理回路７に入力され、図２に示すようにＹ
／Ｃ分離回路３３において輝度成分及びクロマ成分に分
離した後、輝度成分をＦＭ変調回路３４においてＦＭ変
調した後、これをデイジタルアナログ変換回路部８（図
１）のデイジタルアナログ変換回路８Ａに送出する。

【００１１】これに対してＹ／Ｃ分離回路３３において
得られたクロマ成分は低域変換回路３５において低域変
換された後、デイジタルアナログ変換回路８Ｂに送出さ
れる。

【００１２】かくしてデイジタルアナログ変換回路８Ａ
及び８Ｂから出力されるそれぞれのアナログ信号は続く
記録／再生増幅回路部９（図１）の記録増幅回路９Ａに
おいて所定レベルに増幅され、回転ドラム１２の磁気ヘ
ツド１４Ａ及び１４Ｂを介して磁気テープ１３上に記録
される。

【００１３】また磁気テープ１３上に記録された記録信
号は磁気ヘツド１４Ａ及び１４Ｂを介して記録／再生増
幅回路部９（図１）の再生増幅回路９Ｂに入力され、所
定レベルに増幅された後、フイルタ４１を介して輝度信
号Ｓ_Y 及びクロマ信号Ｓ_C に分離した後、輝度信号Ｓ_Y
をアナログデイジタル変換回路８Ｃを介してデイジタル
信号に変換した後、これをリミツタ４２及び復調回路４
４を介してデエンフアシス回路４６に入力する。

【００１４】デエンフアシス回路４６からの出力信号は
スイツチ回路部ＳＷのスイツチ回路ＳＷ２を介してデイ
ジタルアナログ変換回路４７に送出され、アナログ信号
に変換された後加算回路４９に入力される。

【００１５】これに対してクロマ信号Ｓ_C はアナログデ
イジタル変換回路８Ｄを介してデイジタル信号に変換さ
れた後、ＡＰＣ(auto phase controller) 及びＡＣＣ(a
utocolor controller) ４３において色相及び色の濃さ
が調整され、続く周波数変換回路４５に入力される。

【００１６】周波数変換回路４５の出力信号はスイツチ
回路部ＳＷのスイツチ回路ＳＷ３を介してデイジタルア
ナログ変換回路４８に送出され、アナログ信号に変換さ
れた後加算回路４９に入力される。

【００１７】かくして加算回路４９において再生信号の
輝度信号Ｓ_Y 及びクロマ信号Ｓ_C が合成され、複合映像
信号として出力される。

【００１８】ここで当該カメラ一体型ビデオテープレコ
ーダ４の本体２（図１）には、カード状の外部処理手段
（以下これをＲＡＭカードと呼ぶ）２０を装着し得るよ
うになされている。すなわち当該ＲＡＭカード２０はメ
モリ２１及び当該メモリ２１を制御するメモリコントロ
ーラ２２を有し、当該ＲＡＭカード２０の接続端子Ｔ１
をカメラ一体型ビデオテープレコーダ４の本体２に設け
られた外部端子Ｔ２に接続することにより、ＶＴＲ信号
処理回路７の出力（10ビツトデータでなる）及び制御回
路１０の制御信号をメモリコントローラ２２に入出力す
ると共に、電源回路１１の電源出力をメモリコントロー
ラ２２及びメモリ２１に入力するようになされている。

【００１９】すなわち図２に示すように、ＶＴＲ信号処
理回路７の同期分離回路３２及びＹ／Ｃ分離回路３３間
にスイツチ回路部ＳＷの第１のスイツチＳＷ１が設けら
れており、当該スイツチ回路ＳＷ１を制御回路１０（図
１）からの制御信号によつて切換動作させるようになさ
れている。

【００２０】このスイツチ回路ＳＷ１にはＲＡＭカード
として電子ズーム手段（２０Ａ）及びタイトラ手段（２
０Ｂ）がそれぞれ接続されており、カメラ信号処理回路
６から出力される映像信号に対して電子ズーム機能及び
タイトラ機能を付加することができる。例えば電子ズー
ムの機能を有するＲＡＭカード２０Ａを接続した場合、
ユーザの所要の操作に応じてカメラ信号処理回路６から
出力される映像信号が当該ＲＡＭカードのメモリコント
ローラ２２を介してメモリ２１内に格納され、当該格納
データをメモリコントローラ２２によつて処理した後、
再びＶＴＲ信号処理回路７に入力することにより、カメ
ラ信号処理回路６において得られた映像信号に対して画
像を拡大及び縮小するような電子ズーム処理を施すこと
ができる。

【００２１】またタイトラ機能を有するＲＡＭカード２
０Ｂについても同様にして当該ＲＡＭカード２０Ｂを接
続することにより、当該カメラ一体型ビデオテープレコ
ーダ４にタイトラ機能を付加することができる。

【００２２】またスイツチ回路ＳＷ２にＴＢＣ機能を有
するＲＡＭカード２０Ｃを接続すると、再生系の輝度信
号Ｓ_Y に対して時間軸補正を施すことができる。

【００２３】またスイツチ回路ＳＷ３にＴＢＣ機能を有
するＲＡＭカード２０Ｄ及びノイズリダクシヨン機能を
有するＲＡＭカード２０Ｅを接続すると、再生系のクロ
マ信号Ｓ_C に対して時間軸補正及びノイズリダクシヨン
処理を施すことができる。

【００２４】ここでスイツチ回路部ＳＷの詳細構成を図
３に示す。例えば電子ズーム機能を有するＲＡＭカード
２０Ａを接続した場合、制御回路１０は記録系ＲＥＣの
スイツチ回路ＳＷＡをオフ状態に制御すると共に再生系
ＰＢのスイツチ回路ＳＷＢをオン状態に制御する。

【００２５】またスイツチ回路ＳＷＣ及びＳＷＤをそれ
ぞれ入力端ａ側に切り換えることにより、記録系ＲＥＣ
側の入力信号（すなわちカメラ信号処理回路６から出力
される映像信号）をＲＡＭカード２０Ａに取り込むと共
に、当該ＲＡＭカード２０Ａの出力を再び記録系ＲＥＣ
に入力する。従つて記録系ＲＥＣの映像信号はＲＡＭカ
ード２０Ａを介して所定の信号処理が施される。

【００２６】このようにスイツチ回路部ＳＷに接続した
ＲＡＭカード２０Ａ〜２０Ｅの持つ機能に応じてスイツ
チ回路ＳＷＡ、ＳＷＢ、ＳＷＣ、ＳＷＤを切り換えるこ
とにより、接続されたＲＡＭカードの機能に対応して信
号の流れを切り換えることができる。

【００２７】以上の構成において、カメラ一体型ビデオ
テープレコーダ４はメモリコントローラ２２及びメモリ
２１を有するＲＡＭカード２０Ａ〜２０Ｅを接続するこ
とにより所定の信号処理を当該ＲＡＭカード２０Ａ〜２
０Ｅによつて外部処理することができる。

【００２８】従つてＲＡＭカード２０Ａ〜２０Ｅの中か
らユーザが必要とする機能を有するＲＡＭカードだけを
カメラ一体型ビデオテープレコーダ４に接続することに
より、ユーザが必要とする機能だけを当該カメラ一体型
ビデオテープレコーダ４に付加することができる。

【００２９】従つて以上の構成によれば、カメラ一体型
ビデオテープレコーダ４の本体２を一段と簡易な構成で
小型化し得ると共に、操作性を向上し得る。また当該カ
メラ一体型ビデオテープレコーダ４を改造することな
く、新たな機能をＲＡＭカードによつて付加することが
できる。

【００３０】なお上述の実施例においては、ＲＡＭカー
ド２０Ａ〜２０Ｄとして電子ズーム、タイトラ、ＴＢＣ
及びノイズリダクシヨンの機能をそれぞれ有するものを
接続する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば映像信号に対して反転又はストツプモーシヨ
ン処理を施すビデオイフエクト機能等、他の種々の機能
を有するＲＡＭカードを接続することができる。この場
合、接続されたＲＡＭカードの機能に応じてスイツチ回
路部ＳＷを切り換えるようにすれば良い。

【００３１】また上述の実施例においては、本発明をカ
メラ一体型ビデオテープレコーダ４に適用した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば静止画カ
メラ、複写機、印刷機等、他の種々の電子機器装置に広
く適用することができる。

【００３２】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、記憶手段
及び制御手段を外部処理手段として接続し得るようにし
たことにより、必要な機能だけを付加することができる
電子機器装置を実現できる。かくするにつき当該電子機
器装置の構成を一段と簡易化し得ると共に操作性を向上
し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電子機器装置の一実施例を示すブ
ロツク図である。

【図２】本発明による電子機器装置に外部処理手段を接
続した状態を示すブロツク図である。

【図３】外部処理手段を接続した際のスイツチ回路の切
り換え動作の説明に供する接続図である。

【符号の説明】

４……カメラ一体型ビデオテープレコーダ、６……カメ
ラ信号処理回路、７……ＶＴＲ信号処理回路、２０……
ＲＡＭカード、ＳＷ……スイツチ回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 督也 東京都品川区北品川６丁目７番35号ソニー 株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定のデイジタル信号処理を施す電子機器
   装置において、 記憶手段及び当該記憶手段を制御する制御手段を外部処
   理手段として接続するようにしたことを特徴とする電子
   機器装置。
2. 【請求項２】上記外部処理手段は所定の画像を所定のデ
   ータ処理によつて拡大又は縮小する電子ズーム処理を実
   行するようにしたことを特徴とする請求項１の電子機器
   装置。