JPH0528405U - 自動変速装置用流体フイルタ装置 - Google Patents

自動変速装置用流体フイルタ装置

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JPH0528405U
JPH0528405U JP7739091U JP7739091U JPH0528405U JP H0528405 U JPH0528405 U JP H0528405U JP 7739091 U JP7739091 U JP 7739091U JP 7739091 U JP7739091 U JP 7739091U JP H0528405 U JPH0528405 U JP H0528405U
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JP
Japan
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Application number
JP7739091U
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English (en)
Inventor
石川徹夫
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体を効率的に濾過することのできる自動変
速装置用流体フィルタ装置を提供する。 【構成】 流入口4を有する下ケース2と、流出口3を
有する上ケース1とで形成される空所内にフィルタ5を
配設する。フィルタ5は不織布製であって、2つ折りの
状態で袋状に保持される。袋状をなすフィルタ5の内部
は流入口4と連通される。上ケース1と下ケース2との
内面間の距離Tは20mmに、またフィルタ5内面の離
間距離T1 は6mmに設定する。フィルタ5と上ケース
1との対向面間の距離Aと、フィルタ5と下ケース2と
の対向面間の距離Bとの比A/Bの値が1〜3となるよ
うにフィルタ5の位置を設定する。これによって装置の
通油性が向上し、ケース内の通油量を充分に確保するこ
とができるようになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動変速装置用流体フィルタ装置に関し、特に流体を効率的に濾 過することのできる自動変速装置用流体フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
一般に、自動変速装置用流体フィルタ装置は、流入口を有する下ケースと、流 出口を有する上ケースとでフィルタの周縁部を挟持し、このフィルタがケース内 を2室に区画するように配設されていて、下ケースの流入口より流体が流入する と、流体はフィルタを通過して上ケースの流出口より流出するようになっている 。そして、流体がフィルタを通過するときに、流体中に含まれるダストがフィル タで捕捉されて、流体が濾過されるようになっている。
【0003】 従来の自動変速装置用流体フィルタにおいては、フィルタには金網が使用され ていたが、ダストの捕捉性を向上させるために、近年では不織布製のフィルタが 使われ始めている。
【0004】 しかしながら、不織布製のフィルタは、ダストの捕捉性が良い反面、流体が通 過し難くなっているため、フィルタの面積をなるべく大きくして流体の通過量を 確保する必要がある。
【0005】 そこで、比較的面積の大きいシート状のフィルタを2つ折りにして、袋状に保 持されるようにフィルタをケース内に配設し、さらにこの袋状をなすフィルタの 内部と下ケースの流入口とを連通したものが現在の主流となっている。
【0006】 しかしながら、このように2つ折りにした不織布製のフィルタを使用する場合 、フィルタにおける流体の通過量は、フィルタの配設位置によって大きく左右さ れることは一般に良く知られているが、フィルタの配設位置に対する流体通過量 の影響度は現在のところ解明されていないため、フィルタの配設位置は作業担当 者の試行錯誤で決定しており、製品の品質が不安定になり易いものであった。
【0007】 この考案は上記のような問題点を解消するもので、フィルタを好適な配設位置 に設定して、流体を効率的に濾過することができるようにした自動変速装置用流 体フィルタ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記のような問題点を解決するために流入口を有する下ケースと、 流出口を有する上ケースとで形成される空所内に、シート状のフィルタを折り返 して袋状に保持してケース内を2室に区画するとともに、このフィルタの内部と 前記流入口とを連通し、流入口より折り返したフィルタ内に流入する流体がフィ ルタで濾過されたのち流出口より流出するようになっている自動変速装置用流体 フィルタ装置であって、前記フィルタと上ケースとの対向面間の距離と、前記フ ィルタと下ケースとの対向面間の距離との比の値を1〜3に設定した状態でフィ ルタがケース内に配設されているという手段を採用したものである。
【0009】 また、流入口を有する下ケースと、流出口を有する上ケースとで形成される空 所内に、シート状のフィルタを折り返して袋状に保持してケース内を2室に区画 するとともに、このフィルタの内部と前記流入口とを連通し、流入口より折り返 したフィルタ内に流入する流体がフィルタで濾過されたのち流出口より流出する ようになっている自動変速装置用流体フィルタ装置であって、前記上ケースと下 ケースとの内面間の距離を20mmに設定するとともに、前記フィルタと上ケー スとの対向面間の距離と、前記フィルタと下ケースとの対向面間の距離との比の 値を1〜3に設定した状態で、フィルタがケース内に配設されているという手段 を採用したものである。
【0010】 また、流入口を有する下ケースと、流出口を有する上ケースとで形成される空 所内に、シート状のフィルタを折り返して袋状に保持してケース内を2室に区画 するとともに、このフィルタの内部と前記流入口とを連通し、流入口より折り返 したフィルタ内に流入する流体がフィルタで濾過されたのち流出口より流出する ようになっている自動変速装置用流体フィルタ装置であって、厚さ2mmのフィ ルタを用いるとともに、前記フィルタ内部におけるフィルタの内面間の離間距離 を6mmに設定し、かつ前記上ケースと下ケースとの内面間の距離を20mmに 設定し、さらに前記フィルタと上ケースとの対向面間の距離と、前記フィルタと 下ケースとの対向面間の距離との比の値を1〜3に設定した状態でフィルタがケ ース内に配設されているという手段を採用したものである。
【0011】
【作用】
この考案は、上記の手段を採用したことにより、フィルタと上ケースとの対向 面間、およびフィルタと下ケースとの対向面間に、流体を流通させるための流路 が最も好適な状態に形成されることとなる。
【0012】 従って、ケース内を流通する流体の流通量を増加させることができ、特に流体 が流通し難い傾向のある不織布製のフィルタが用いられた場合でも、流体の流通 量を充分確保することができ、効率的な濾過が行なえるようになっている。
【0013】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。
【0014】 図1は、この考案の一実施例を示す図である。 すなわち、図1に示す自動変速装置用流体フィルタ装置は、流入口4を有する 下ケース2と、流出口3を有する上ケース1とで2つ折りのフィルタ5を挟持し て、フィルタ5をケース内で袋状に保持するとともに、この袋状のフィルタ5の 内部と下ケース2の流入口4とを連通したものであって、さらにフィルタ5と上 ケース1との対向面間の距離Aと、フィルタ5と下ケース2との対向面間の距離 Bとの比(A/B)の値が1〜3となるように、フィルタ5がケース内に配設さ れているものである。
【0015】 そして、下ケース2の流入口4より流体であるオイルが流入すると、オイルは 、フィルタ5で濾過されたのち上ケース1の流出口3より流出するようになって いる。また、このときフィルタ5はオイルの通油量が比較的多くなるように設定 されるようになっているものである。
【0016】 図1において、下ケース2は、一方が開口する箱形をなすとともに、その内側 と外側とを導通させる流入口4が形成されているものである。
【0017】 また、上ケース1は、一方が開口する箱形をなすとともに、その内側と外側と を導通させる流出口3が形成されているものである。
【0018】 そして、この上ケース1の開口部と下ケース2の開口部とを対向させて合致す ることにより、ケース内に空所が形成されるようになっていて、このとき、上ケ ース1の内面から下ケース2の内面までの距離、つまりケースの内部空所の高さ Tは20mmとなるようにしている。
【0019】 上ケース1と下ケース2とで形成される空所にはシート状のフィルタ5が配設 される。このフィルタ5は厚さ2mmの不織布製であって、2つ折りにされると ともに、その三周辺が上ケース1と下ケース2とで挟持されてかしめられて、フ ィルタ5がケース内に袋状に保持されている。
【0020】 また、フィルタ5の下面には開口部が形成されていて、この開口部と下ケース 2の流入口4とが連通するように連結されている。そして、下ケース2の流入口 4より流入する流体は、袋状となっているフィルタ5の内部に導かれるようにな っている。
【0021】 このとき、袋状となっているフィルタ5は、その内面間の距離T1 =6mmの 空所が形成された状態で保持されるとともに、フィルタ5と上ケース1との対向 面間、およびフィルタ5と下ケース2との対向面間に隙間を形成して、流体が流 通するための流路を形成するように配設されている。
【0022】 そして、フィルタ5と上ケース1との対向面間の距離、つまりフィルタ5の上 面から上ケース1の内面までの距離Aと、フィルタ5と下ケース2との対向面間 の距離、つまりフィルタ5の下面から下ケース2の内面までの距離Bとはその比 (A/B)の値が1〜3、好ましくは1.5となるように設定し、これによって フィルタ5の配設位置を決定している。
【0023】 次に上記のものの作用を説明する。 この流体フィルタは上記の構成により、下ケース2の流入口4より流体である オイルが流入すると、オイルは、まずフィルタ5内に導かれたのちフィルタ5を 通過し、そしてフィルタ5と上ケース1との間の流路、およびフィルタ5と下ケ ース2との間の流路を通って上ケース1の流出口3より流出するようになってい る。そして、オイルがフィルタ5を通過するときに、フィルタ5はオイル中に含 まれるダストを捕捉して、オイルを濾過するようになっている。
【0024】 そして、フィルタ5は、フィルタ5から上ケース1までの距離をA、フィルタ 5から下ケース2までの距離をBとしたときに、その比(A/B)の値が、1〜 3となるように配設されることにより、フィルタ5におけるオイルの通油量が充 分に確保されることとなる。
【0025】 ここで、上記実施例におけるフィルタ5の配設位置と、ケース内の通油量との 関係を図2に示す。
【0026】 図2は、すなわち、フィルタ5から上ケース1までの距離Aと、フィルタ5か ら下ケース2までの距離Bとを変化させてフィルタ5を配設し、そのときのケー ス内の通油量を示しているものである。
【0027】 図2において、距離A=5mm、距離B=5mmのとき、その比の値A/B= 1であり、また距離A=7.5mm、距離B=2.5mmのとき、その比の値A /B=3である。そして、その比の値が1〜3の間の状態のときは、距離A=6 mm、距離B=4mm、その比の値A/B=1.5のときをピークとして通油量 が20(リットル/分)以上となっていて、比較的通油量が多くなっていること が分かる。
【0028】 従って、フィルタ5と上ケース1との対向面間の距離Aと、フィルタ5と下ケ ース2との対向面間の距離Bとの比A/Bの値が1〜3となるように、フィルタ 5をケース内に配設することにより、フィルタ5の通油量が増加し、最も効率的 に濾過を行うことができるようになっている。
【0029】 なお、図2においては、油温25°C、粘度100m・PaS(100cp) のオイルを使用し、上ケース1の流出口3側に負圧1.33×104 Pa(10 0mmHg)を作用させたときの測定値を示している。
【0030】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、ケース内におけるフィルタの配設位置をフィ ルタと上ケースとの対向面間の距離Aと、フィルタと下ケースとの対向面間の距 離Bとの比A/Bの値を1〜3の間となるように設定することによって、通油性 の優れた流体フィルタ装置を確実に作製することができるため、製品毎のバラツ キがなく、品質を安定させることができるようになる。
【0031】 また、これによって、従来のように、フィルタの配設位置を決定するために、 試作品を繰り返して作製する必要が無くなるため、作製費用および工数を減少さ せることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す図である。
【図2】この考案の作用を説明する図である。
【符号の説明】
1……上ケース 2……下ケース 3……流出口 4……流入口 5……フィルタ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口(4)を有する下ケース(2)
    と、流出口(3)を有する上ケース(1)とで形成され
    る空所内に、シート状のフィルタ(5)を折り返して袋
    状に保持してケース内を2室に区画するとともに、該フ
    ィルタ(5)の内部と前記流入口(4)とを連通し、流
    入口(4)より折り返したフィルタ(5)内に流入する
    流体がフィルタ(5)で濾過されたのち流出口(3)よ
    り流出するようになっている自動変速装置用流体フィル
    タ装置であって、前記フィルタ(5)と上ケース(1)
    との対向面間の距離(A)と、前記フィルタ(5)と下
    ケース(2)との対向面間の距離(B)との比(A/
    B)の値を1〜3に設定した状態でフィルタ(5)がケ
    ース内に配設されていることを特徴とする自動変速装置
    用流体フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 流入口(4)を有する下ケース(2)
    と、流出口(3)を有する上ケース(1)とで形成され
    る空所内に、シート状のフィルタ(5)を折り返して袋
    状に保持してケース内を2室に区画するとともに、該フ
    ィルタ(5)の内部と前記流入口(4)とを連通し、流
    入口(4)より折り返したフィルタ(5)内に流入する
    流体がフィルタ(5)で濾過されたのち流出口(3)よ
    り流出するようになっている自動変速装置用流体フィル
    タ装置であって、前記上ケース(1)と下ケース(2)
    との内面間の距離(T)を20mmに設定するととも
    に、前記フィルタ(5)と上ケース(1)との対向面間
    の距離(A)と、前記フィルタ(5)と下ケース(2)
    との対向面間の距離(B)との比(A/B)の値を1〜
    3に設定した状態で、フィルタ(5)がケース内に配設
    されていることを特徴とする自動変速装置用流体フィル
    タ装置。
  3. 【請求項3】 流入口(4)を有する下ケース(2)
    と、流出口(3)を有する上ケース(3)とで形成され
    る空所内に、シート状のフィルタ(5)を折り返して袋
    状に保持してケース内を2室に区画するとともに、該フ
    ィルタ(5)の内部と前記流入口(4)とを連通し、流
    入口(4)より折り返したフィルタ(5)内に流入する
    流体がフィルタ(5)で濾過されたのち流出口(3)よ
    り流出するようになっている自動変速装置用流体フィル
    タ装置であって、厚さ2mmのフィルタ(5)を用いる
    とともに、前記フィルタ(5)内部におけるフィルタ
    (5)の内面間の離間距離(T1 )を6mmに設定し、
    かつ前記上ケース(1)と下ケース(2)との内面間の
    距離(T)を20mmに設定し、さらに前記フィルタ
    (5)と上ケース(1)との対向面間の距離(A)と、
    前記フィルタ(5)と下ケース(2)との対向面間の距
    離(B)との比(A/B)の値を1〜3に設定した状態
    でフィルタ(5)がケース内に配設されていることを特
    徴とする自動変速装置用流体フィルタ装置。
JP7739091U 1991-09-25 1991-09-25 自動変速装置用流体フイルタ装置 Pending JPH0528405U (ja)

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JPH0528405U true JPH0528405U (ja) 1993-04-16

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ID=13632567

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0624259U (ja) * 1992-08-28 1994-03-29 エヌオーケー株式会社 自動変速機用流体フィルタ装置の組立て構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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