JPH05283912A - 不均一線路整合回路の製造方法 - Google Patents
不均一線路整合回路の製造方法Info
- Publication number
- JPH05283912A JPH05283912A JP7475692A JP7475692A JPH05283912A JP H05283912 A JPH05283912 A JP H05283912A JP 7475692 A JP7475692 A JP 7475692A JP 7475692 A JP7475692 A JP 7475692A JP H05283912 A JPH05283912 A JP H05283912A
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- JP
- Japan
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- line
- matching circuit
- characteristic impedance
- line matching
- impedance
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- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、回路の入出力端で特性インピーダン
スの不連続部を生じさせることなく、かつ、優れた整合
特性を示す不均一線路整合回路の製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】本発明は、集中ブルーン区間と均一線路で構成
する不均一線路を、特性インピーダンスの極小点と極大
点の所で切断し、入出力端付近における特性インピーダ
ンスの変化がゆるやかとなる不均一線路整合回路を得る
ことを特徴とする。
スの不連続部を生じさせることなく、かつ、優れた整合
特性を示す不均一線路整合回路の製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】本発明は、集中ブルーン区間と均一線路で構成
する不均一線路を、特性インピーダンスの極小点と極大
点の所で切断し、入出力端付近における特性インピーダ
ンスの変化がゆるやかとなる不均一線路整合回路を得る
ことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、特性インピーダンスの
異なる伝送線路間、あるいは伝送機器間のインピーダン
ス整合を取り、インピーダンスの不連続による反射損失
を抑える不均一線路整合回路の製造方法に関するもので
ある。
異なる伝送線路間、あるいは伝送機器間のインピーダン
ス整合を取り、インピーダンスの不連続による反射損失
を抑える不均一線路整合回路の製造方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】純抵抗負荷に対する不均一線路整合回路
理論としては、指数線路整合回路理論が最も一般的に知
られているが、指数線路整合回路よりも広帯域で優れた
整合特性を示す不均一線路整合回路の理論として、クロ
ッフェンシュタインテーパ線路整合回路理論（“A tran
smission line taper of improved design”，Proc.IR
E，Jan.1956）と、ガウシャンテーパ線路整合回路理論
（Fourier transforms inthe theory of inhomogeneous
transmission lines，Proc.IRE，Nov.1950）がこれま
でに報告されている。しかし、クロッフェンシュタイン
テーパ線路整合回路は、設計の都合により、図９に示す
ように回路の入出力端で特性インピーダンスの不連続部
を生じてしまい、この不連続部によって特性劣化が引き
起こされる恐れがある。なお、図９は従来の不均一線路
整合回路の特性インピーダンスの数値計算例を示す特性
曲線図である。また、ガウシャンテーパ線路整合回路で
は、クロッフェンシュタインテーパ線路整合回路のよう
な構造的欠点は存在しないが、ガウシャンテーパ線路整
合回路が「最も優れた不均一線路整合回路である」とい
うことは言えない。
理論としては、指数線路整合回路理論が最も一般的に知
られているが、指数線路整合回路よりも広帯域で優れた
整合特性を示す不均一線路整合回路の理論として、クロ
ッフェンシュタインテーパ線路整合回路理論（“A tran
smission line taper of improved design”，Proc.IR
E，Jan.1956）と、ガウシャンテーパ線路整合回路理論
（Fourier transforms inthe theory of inhomogeneous
transmission lines，Proc.IRE，Nov.1950）がこれま
でに報告されている。しかし、クロッフェンシュタイン
テーパ線路整合回路は、設計の都合により、図９に示す
ように回路の入出力端で特性インピーダンスの不連続部
を生じてしまい、この不連続部によって特性劣化が引き
起こされる恐れがある。なお、図９は従来の不均一線路
整合回路の特性インピーダンスの数値計算例を示す特性
曲線図である。また、ガウシャンテーパ線路整合回路で
は、クロッフェンシュタインテーパ線路整合回路のよう
な構造的欠点は存在しないが、ガウシャンテーパ線路整
合回路が「最も優れた不均一線路整合回路である」とい
うことは言えない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、回路の入出力端で特性インピー
ダンスの不連続部を生じさせることなく、かつ、従来の
不均一線路整合回路に比べて、優れた整合特性を示す不
均一線路整合回路の製造方法を提供することを目的とす
る。
鑑みてなされたもので、回路の入出力端で特性インピー
ダンスの不連続部を生じさせることなく、かつ、従来の
不均一線路整合回路に比べて、優れた整合特性を示す不
均一線路整合回路の製造方法を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【作用】本発明は、「これまでに報告されている、純抵
抗負荷の整合に適したすべての不均一線路整合回路が、
入出力端付近における特性インピーダンスの変化のゆる
やかな不均一線路を用いている」という点に着目してい
る。本発明の特徴は、特性インピーダンスの変化の途中
に極小点と極大点を持つ不均一線路を、その極小点と極
大点の所で切断することにより、入出力端付近における
特性インピーダンスの変化がゆるやかとなる不均一線路
整合回路を得ることである。
抗負荷の整合に適したすべての不均一線路整合回路が、
入出力端付近における特性インピーダンスの変化のゆる
やかな不均一線路を用いている」という点に着目してい
る。本発明の特徴は、特性インピーダンスの変化の途中
に極小点と極大点を持つ不均一線路を、その極小点と極
大点の所で切断することにより、入出力端付近における
特性インピーダンスの変化がゆるやかとなる不均一線路
整合回路を得ることである。
【０００５】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【０００６】図２は集中ブルーンタイプ区間と均一線路
で表現される不均一線路の特性インピーダンスの数値計
算例である。図２中、ＷSR（Ｘ／ｌ）は次式で示され
る。ただし、Ｌ0 ＝Ｍ0 ′・ｌ／νである。
で表現される不均一線路の特性インピーダンスの数値計
算例である。図２中、ＷSR（Ｘ／ｌ）は次式で示され
る。ただし、Ｌ0 ＝Ｍ0 ′・ｌ／νである。
【０００７】
【数１】
【０００８】即ち、特性インピーダンスが、距離に対し
て三角関数の項を含んだ関数で変化している。図１は集
中ブルーンタイプ区間と均一線路で表現される不均一線
路の集中・分布混在等価回路表示である。本不均一線路
整合回路の特徴は、図２に示す特性インピーダンスにお
ける極値点を積極的に利用していることである。図２の
特性インピーダンスの極小点ａと極大点ｂの所で切断し
て得られる中央部の線路は、入出力端付近での特性イン
ピーダンスの変化がゆるやかな不均一線路となる。即
ち、入出力端付近で特性インピーダンスの関数の微分係
数が零に近い値となる伝送線路を導出することができ
る。したがって、これまでの研究報告から推察すると、
この中央部の線路は、優れた整合特性を示す不均一線路
整合回路と成り得る。
て三角関数の項を含んだ関数で変化している。図１は集
中ブルーンタイプ区間と均一線路で表現される不均一線
路の集中・分布混在等価回路表示である。本不均一線路
整合回路の特徴は、図２に示す特性インピーダンスにお
ける極値点を積極的に利用していることである。図２の
特性インピーダンスの極小点ａと極大点ｂの所で切断し
て得られる中央部の線路は、入出力端付近での特性イン
ピーダンスの変化がゆるやかな不均一線路となる。即
ち、入出力端付近で特性インピーダンスの関数の微分係
数が零に近い値となる伝送線路を導出することができ
る。したがって、これまでの研究報告から推察すると、
この中央部の線路は、優れた整合特性を示す不均一線路
整合回路と成り得る。
【０００９】図３は図２の特性インピーダンスの極小点
ａと極大点ｂの所で切断して得られる、中央部の線路
（集中ブルーン区間と均一線路で表現される不均一線路
整合回路）の集中・分布混在等価回路表示である。図４
は５０Ωのインピーダンス負荷と１５０Ωのインピーダ
ンス負荷の整合を取る４種類の不均一線路整合回路の特
性インピーダンスの変化を示した図である。図５は５０
Ωのインピーダンス負荷と１５０Ωのインピーダンス負
荷との整合を取る、不均一線路整合回路の入力反射係数
特性の数値計算例を示す。この数値計算の結果より、集
中ブルーン区間と均一線路で表現される不均一線路（Ｎ
ＴＬ−ＢＳ）整合回路は、他の不均一線路整合回路と比
べて、高域での特性が改善されていることがわかる。図
６は今回提案した集中ブルーン区間と均一線路で表現さ
れる不均一線路整合回路の理論の正当性を確かめるため
に行なった実験のシステム図であり、１はネットワーク
アナライザ、２はコネクタ、３は本発明に係る不均一線
路整合回路、４はコネクタ、５はダミーロードである。
図７（ａ），（ｂ），（ｃ）は制作した集中ブルーン区
間と均一線路で表現される不均一線路整合回路の構造図
である。図８は実験結果であり、計算値と実験値とはほ
ぼ一致しており、本不均一線路整合回路理論の正当性は
確かめられた。
ａと極大点ｂの所で切断して得られる、中央部の線路
（集中ブルーン区間と均一線路で表現される不均一線路
整合回路）の集中・分布混在等価回路表示である。図４
は５０Ωのインピーダンス負荷と１５０Ωのインピーダ
ンス負荷の整合を取る４種類の不均一線路整合回路の特
性インピーダンスの変化を示した図である。図５は５０
Ωのインピーダンス負荷と１５０Ωのインピーダンス負
荷との整合を取る、不均一線路整合回路の入力反射係数
特性の数値計算例を示す。この数値計算の結果より、集
中ブルーン区間と均一線路で表現される不均一線路（Ｎ
ＴＬ−ＢＳ）整合回路は、他の不均一線路整合回路と比
べて、高域での特性が改善されていることがわかる。図
６は今回提案した集中ブルーン区間と均一線路で表現さ
れる不均一線路整合回路の理論の正当性を確かめるため
に行なった実験のシステム図であり、１はネットワーク
アナライザ、２はコネクタ、３は本発明に係る不均一線
路整合回路、４はコネクタ、５はダミーロードである。
図７（ａ），（ｂ），（ｃ）は制作した集中ブルーン区
間と均一線路で表現される不均一線路整合回路の構造図
である。図８は実験結果であり、計算値と実験値とはほ
ぼ一致しており、本不均一線路整合回路理論の正当性は
確かめられた。
【００１０】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回路
の入出力端で特性インピーダンスの不連続部を生じさせ
ることなく、かつ、従来の不均一線路整合回路に比べ
て、優れた整合特性を示すことにより、特性インピーダ
ンスの異なる伝送線路間、あるいは伝送機器間のインピ
ーダンス整合を取り、インピーダンスの不連続による反
射損失を抑えることができる。
の入出力端で特性インピーダンスの不連続部を生じさせ
ることなく、かつ、従来の不均一線路整合回路に比べ
て、優れた整合特性を示すことにより、特性インピーダ
ンスの異なる伝送線路間、あるいは伝送機器間のインピ
ーダンス整合を取り、インピーダンスの不連続による反
射損失を抑えることができる。
【図１】本発明に係る集中ブルーンタイプ区間と均一線
路で表現される不均一線路の集中・分布混在等価回路を
示す回路図である。
路で表現される不均一線路の集中・分布混在等価回路を
示す回路図である。
【図２】本発明に係る集中ブルーンタイプ区間と均一線
路で表現される不均一線路の特性インピーダンスの数値
計算例を示す特性曲線図である。
路で表現される不均一線路の特性インピーダンスの数値
計算例を示す特性曲線図である。
【図３】図２の特性インピーダンスの極小点ａと極大点
ｂの所で切断して得られる、中央部の線路（集中ブルー
ン区間と均一線路で表現される不均一線路整合回路）の
集中・分布混在等価回路を示す回路図である。
ｂの所で切断して得られる、中央部の線路（集中ブルー
ン区間と均一線路で表現される不均一線路整合回路）の
集中・分布混在等価回路を示す回路図である。
【図４】本発明に係る５０Ωのインピーダンス負荷と１
５０Ωのインピーダンス負荷の整合を取る４種類の不均
一線路整合回路の特性インピーダンスの変化を示す特性
曲線図である。
５０Ωのインピーダンス負荷の整合を取る４種類の不均
一線路整合回路の特性インピーダンスの変化を示す特性
曲線図である。
【図５】本発明に係る５０Ωのインピーダンス負荷と１
５０Ωのインピーダンス負荷との整合を取る不均一線路
整合回路の入力反射係数特性の数値計算例を示す特性曲
線図である。
５０Ωのインピーダンス負荷との整合を取る不均一線路
整合回路の入力反射係数特性の数値計算例を示す特性曲
線図である。
【図６】本発明に係る集中ブルーン区間と均一線路で表
現される不均一線路整合回路の理論の正当性を確かめる
ために行なった実験システムの一例を示すブロック図で
ある。
現される不均一線路整合回路の理論の正当性を確かめる
ために行なった実験システムの一例を示すブロック図で
ある。
【図７】本発明に係る制作した集中ブルーン区間と均一
線路で表現される不均一線路整合回路の一例を示す構造
図である。
線路で表現される不均一線路整合回路の一例を示す構造
図である。
【図８】本発明に係る集中ブルーン区間と均一線路で表
現される不均一線路整合回路の理論の正当性を確かめる
ために行なった実験結果の一例を示す特性曲線図であ
る。
現される不均一線路整合回路の理論の正当性を確かめる
ために行なった実験結果の一例を示す特性曲線図であ
る。
【図９】従来の不均一線路整合回路の特性インピーダン
スの数値計算例を示す特性曲線図である。
スの数値計算例を示す特性曲線図である。
１…ネットワークアナライザ、２…コネクタ、３…不均
一線路整合回路、４…コネクタ、５…ダミーロード。
一線路整合回路、４…コネクタ、５…ダミーロード。
Claims (1)
- 【請求項１】 集中ブルーン区間と均一線路で構成され
る不均一線路を、特性インピーダンスの極小点と極大点
の所で切断し、入出力端付近における特性インピーダン
スの変化がゆるやかとなる不均一線路整合回路を得るこ
とを特徴とする不均一線路整合回路の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7475692A JPH05283912A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 不均一線路整合回路の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7475692A JPH05283912A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 不均一線路整合回路の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05283912A true JPH05283912A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=13556439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7475692A Pending JPH05283912A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 不均一線路整合回路の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05283912A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008517429A (ja) * | 2004-10-15 | 2008-05-22 | ラム リサーチ コーポレーション | プラズマ負荷へのｒｆ電力送出安定性を改善する装置および方法 |
| JP2015088967A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | 日本電信電話株式会社 | テーパ形状設計装置および方法 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7475692A patent/JPH05283912A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008517429A (ja) * | 2004-10-15 | 2008-05-22 | ラム リサーチ コーポレーション | プラズマ負荷へのｒｆ電力送出安定性を改善する装置および方法 |
| JP2015088967A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | 日本電信電話株式会社 | テーパ形状設計装置および方法 |
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